業界研究

【農業業界の平均年収と生涯賃金】主要25業界と比較してわかりやすく解説!

農業業界とは

農業業界と一口にいっても、実際の農業業界は非常に幅広い職種を内包しています。普段の生活で触れることが多いのは食料とその製作者になりますが、見えない部分である農業の生産行為にも、さまざまな職種が関わっているのです。これらの農業業界の現在の動向や詳しい職種、農業業界の平均年収はどのようになっているのでしょうか。インターネット上にある情報から、編集部が独自にまとめてみました。

農業業界について

農業業界の一番有名な職種として、海産や畜産、農耕に関わる生産者が挙げられます。これらに加えて、生産物の販売、研究・開発や食品管理、生産地の開発などのさまざまな職種が存在しています。これらの職種の支えがあってこそ、生産者が農産物を生産できるのです。

近年の農業業界では、TPPや近畿大学のクロマグロ養殖のような、業界に影響を与える話題が多いです。それに伴って、課題が多いのも現在の農業業界といえます。特に大きな課題が、世界規模での食料価格の高騰と、農業に携わる生産者の高齢化です。

特に生産者の高齢化については、将来的な農業業界にも影響が出てくることが考えられています。そのため、現在若い生産者の育成が急がれているという状態です。

農業業界の職種について

  • 生産者
  • 研究開発
  • 産地開発

農業の商品を作る工程において重要なのが、生産者です。農業は、特に人材が必要になる職種でもあり、若手の育成を積極的におこなっているようです。特定の企業が事業をおこなっているというよりは、自営業の多い職種でもあります。自営業が主体である分、その分ふるさと納税のような形で、地域活性化のきっかけにもなる職種ともいえるでしょう。

また、研究開発は、農業業界でも今後より重視されるであろう職種です。土地環境の変化に強い生産物の開発や研究をおこない、その結果が生産者に有利に働く職種でもあります。海産関連では、今までおこなわれていなかった海洋生物の養殖という形でも、貢献しています。現状の環境変動による生産性の変化に対応するには、生産物の研究開発が重要になってくるでしょう。

産地開発も、生産物の研究開発と同じように、現状の環境変動にも関わる農業業界において地盤となる職種です。土壌や水の調査をおこなったり、栽培に必要な土台作りをおこなうのが、主な業務になります。これらの調査で判明した内容が、研究開発に活用されることも多いようです。

農業業界の平均年収について

農業業界の平均年収

業界 平均年収
介護 361 万円
百貨店 443 万円
ブライダル 489 万円
アパレル 491 万円
人材業界 524 万円
ドラッグストア 529 万円
旅行会社 540 万円
農業 557 万円
食品業界 564 万円
鉄道 597 万円
専門商社 603 万円
出版社 610 万円
IT 631 万円
ゲーム業界 637 万円
パチンコ 662 万円
不動産 665 万円
銀行 668 万円
物流業界 676 万円
生命保険・損害保険 682 万円
電機・家電大手 688 万円
自動車 707 万円
証券 722 万円
テレビ局 910 万円
総合商社 1135 万円
コンサルティング 1263 万円

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農業業界の生涯賃金

業界 生涯賃金
介護 1.58億円
百貨店 1.94億円
ブライダル 2.14億円
アパレル 2.15億円
人材業界 2.29億円
ドラッグストア 2.31億円
旅行会社 2.36億円
農業 2.44億円
食品業界 2.47億円
鉄道 2.61億円
専門商社 2.64億円
出版社 2.67億円
IT 2.76億円
ゲーム業界 2.79億円
パチンコ 2.90億円
不動産 2.91億円
銀行 2.92億円
物流業界 2.96億円
生命保険・損害保険 2.98億円
電機・家電大手 3.01億円
自動車 3.09億円
証券 3.16億円
テレビ局 3.98億円
総合商社 4.97億円
コンサルティング 5.53億円

主要25業界の生涯賃金をシュミレーションした結果、農業業界は2億4,400万円あると予測されています。業界内でも一番高い生涯賃金であると予測されるコンサルティング業界と比較した場合、3億900万円の差が開くようです。また、関わりのある食品業界と比較した場合、300万円の差が出ると予測されます。同じく関わりのある物流業界と比較した場合は、5,200円の差があると予測が出ています。

現状、農業業界は生産者の引退や生産者に還元があることもあってか、全体的な生涯賃金が高いという程ではないようです。ですがその分、生活に大きな影響を与える業界であることもあり、安定性は高いといえるでしょう。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。

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まとめ

農業業界は、全体的に後継者問題などの課題が多く、生活に重要な食を支える大きな業界です。生産の後継者に関しては、国内のみならず国外の若者を呼び込んだり、幅広く農業体験をしてもらったりして業界に触れてもらう形で後継者育成のきっかけ作りをおこなっています。

これからの農業業界は、世界規模で生産方法の変化を求められてくるようになります。そういう意味でも、大きな変動が避けられない業界の1つであることは間違いないでしょう。今後の農業業界において、これらの変化に対応できる後継者や人材の確保が、重要になっていると言っても過言ではないのです。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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