職種研究

【コールセンターの志望動機】例文5つとポイント・NG例を紹介

コールセンターへ就職するためには志望動機が大事

新卒の場合、未経験でも大丈夫なのかと悩む人もいるでしょう。人と話すことは好きだけど、それが志望動機として十分なのかと思う人もいるかもしれません。志望動機は入社したい気持ちを伝えるために、重要な役割を果たします。

志望動機に説得力がなければ、採用担当者は「本当に自社に入社したいのか」と疑問を抱くでしょう。入社の意欲を伝えるためには、仕事内容を理解し、その企業で働きたい明確な理由を志望動機に盛り込む必要があります。

この記事では、コールセンターの業務、志望動機のポイントと例文をいくつかご紹介していきます。コールセンターの志望動機に必要な要素や書き方を知って、採用担当者から好印象を得られる文章を作成しましょう。

コールセンターの仕事内容

コールセンターの仕事内容

コールセンターを志望するなら、どのような仕事があるのか知っておくことが大切です。仕事内容を把握していないと、コールセンターで働きたい理由を考えることはできません。つまり、仕事内容の理解は、志望動機の作成に不可欠だといえます。

理解度が低いと、説得力のある志望動機は作れないので、仕事への理解はきちんと深めておくことが大切です。

コールセンターの仕事は、大きくインバウンドとアウトバウンドの2つがあげられます。それぞれの違いを知り、コールセンターの仕事への理解を深めていきましょう。

インバウンド

インバウンドでは、受信業務を行います。アウトバウンドのようにコールセンターから電話をかけることはなく、お客様からかかってきた電話への対応が主な業務です。インバウンドコールセンターの目的は「顧客満足度の向上」です。

既存のお客様から注文や問い合わせを受ける仕事であり、注文や疑問に対しての応対をおこないます。顧客からの疑問を解消するためには、商品やサービスへの深い理解と問題解決能力が必要です。

基本的なコミュニケーション能力も重要であり、電話での応対が企業の顔になることを意識して、仕事に取り組む姿勢が求められます。

インバウンドは文字通りカスタマーからコールセンターに対して、問い合わせを受ける仕事です。電話を受けて対応する仕事の総称と考えてもよいでしょう。

アウトバウンド

アウトバウンドでは、送信業務を行います。自分から顧客に対して連絡をおこなう仕事が、アウトバウンドです。インバウンドでは、顧客の満足度向上が目的ですが、アウトバウンドでは、自社製品やサービスをお客様に売り込み、収益を生むために行います。

アウトバウンドの仕事は多岐にわたり、現在自社の商材を利用している顧客に対して連絡をおこなうほか、新規顧客獲得のための営業もかけます。

いわば、テレアポの仕事ともいえ、営業スキルを求められることが多いです。これから顧客になる人はもちろん、すでに顧客となっている人のサポートもおこなうため、業務内容は幅広いでしょう。

自社の製品をお勧めする場合もあります。興味を持ってもらったうえで、購入やアポイントにまでつなげられるトーク力が必要な部署だといえます。

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コールセンターで求められるスキル

コールセンターで求められるスキル

仕事には、それぞれ必要なスキルがあります。コールセンターで求められるスキルまでわかれば、仕事内容をより深く理解できるでしょう。また、自分にコールセンターの仕事が向いているかの判断基準にもなります。

コールセンターの仕事の場合、インバウンドとアウトバウンドで業務内容が違いますが、どちらも電話でお客様の対応をします。そのため、コミュニケーション能力は欠かせないといえます。しかし、コールセンターの業務には他にも必要なスキルがあります。

コールセンターで求められるスキルには、インバウンドとアウトバウンド特有のものもあります。ここでは、それぞれの業務に必要なスキルと、コールセンターの業務全般で求められる能力を紹介していきます。

インバウンドの場合

インバウンドの仕事では、お客様が抱える問題や要望をくみ取り、解決に導くことが求められます。そのため「お客様の役に立ちたい」という気持ちが大切です。

電話をかけてくるお客様は、様々です。丁寧な話し方の人もいれば、感情的な人もいるかもしれません。どんな相手に対しても、問題を解決してあげたいという利他の精神がある人が向いているといえるでしょう。

しかし、利他の気持ちだけでは問題の解決にはつながりません。問題を解決するためには問題解決能力が必要です。また、相手の問題や要望をくみ取れる傾聴力も必要でしょう。

問題解決能力

問題解決能力とは、起こっている問題を分析して原因を洗い出し、解決策を考えて解決へと導く能力です。問題について理解するために話を聞ける傾聴力、本質を見極める分析力、解決策を考えるための発想力が、問題解決能力を構成しています。

また、コールセンターの業務では電話越しに問題を把握しなければなりません。相手の表情が見えない分、声色などから相手の様子をイメージしながら対応する必要があるでしょう。

そのうえで、問題を引き起こす原因を推測する力と、その解決策を思いつくための商品に関する深い理解が必要です。

電話をかけてくるお客様は、問題を早急に解決したいと考えている人も多いでしょう。その場で問題を解決するためには、迅速に考えて対応策を用意する必要があります。

「問題解決能力」について説明している記事もあるので、参考にしてみてください。

傾聴力

顧客が抱えている問題を理解するためには、傾聴力は必須です。傾聴力とは、相手が話しやすい雰囲気の中で、自身が聞きたい内容を話してもらうスキルのことです。コールセンターに電話をかけてきている人は、問題を解決したいお客様だといえます。

しかし、すべてのお客様が、自分が抱える問題を明確に説明できるとは限りません。そのため、問題を解決するためには、何に困っているのかを聞き出すスキルが必要になります。

相手の問題を解決するためには、まずその原因を把握する必要があるでしょう。相手の話をしっかりとヒアリングし、その問題の原因を突き止められなければなりません。ただ聞くだけでなく、質問を繰り返して的確に原因を特定する傾聴力が求められます。

また、お客様が感情的になる場合もあるので、相手の話に耳を傾けて真摯に対応できることも大切です。感情的な相手に対して、淡々と説明してもただ事を荒立てるだけかもしれません。相手の話を聞いて役立ちたいという傾聴の姿勢を示すことが、解決への糸口となるでしょう。

「傾聴力の伝え方」について詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてください。

アウトバウンドの場合

アウトバウンドの場合、自社の製品やサービスを顧客に売り込んで収益を上げる必要があります。そのため、商品や物についてこちらの話を聞いてもらうことになるでしょう。

電話をかけた相手が、商品に興味があるかどうかはわかりません。そのため、興味をもって聞いてもらえるかどうかは、担当者の話し方によります。電話で顔が見えない分、相手の様子をより注意深く察知して、話すことが求められるでしょう。

説明した商品にお客様が興味を持ったときは、売り上げを得るためのチャンスです。このチャンスを成果につなげるためには、商品についての質問に納得のいく説明が必要でしょう。商品について深く理解して何を聞かれても答えられることも大切です。

さらに話を聞きたくなる話し方

アウトバウンドでは、こちらから電話をかけます。もちろん、話を聞いてもらえずに電話を切られることもあるでしょう。電話を切られずにこちらの話を聞いてもらうためには、まずは興味を持ってもらう必要があります。

お客様の反応を見ながら、興味をもってもらえる説明能力が必要です。アウトバウンドの場合、まずはさらに話を聞きたいと思ってもらえるように話すことが重要だといえます

さらに話を聞きたいと思ってもらうためには、相手にとって利益があることを冒頭で伝えることが必要です。人は、自分にとってメリットがあるとわかれば、続きも聞きたいと思うでしょう。

また、大きくハキハキとした話し方も大切です。自信のなさそうに商品を紹介されても、相手は魅力的には感じられないでしょう。メリットがあることが理解できたうえで、熱心に勧められれば、今まで関心がなかったものに対しても、興味を持つかもしれません。

相手が納得する説明能力

興味をもってもらえたお客様に対して、商品の購入につなげるためには、おすすめする根拠の説明をしなければなりません。なぜおすすめなのかが説明できなければ、相手はその商品を欲しいとは思えないでしょう。

相手が納得する説明能力とは、顧客にとってどのようなメリットがあるのかを詳細に説明ができることです。突然の営業電話に警戒するお客様もいるため、相手に不信感を与えないように、詳しく説明する必要があります。

相手に納得してもらう説明をするためには、相手の立場を踏まえて現状のニーズを考えた対応が必要です。例えば、家庭での掃除に時間がかかる悩みに対して、ロボット掃除機なら時間短縮できると伝えられば、相手はイメージしやすく納得できるでしょう。

また、商品に対する懸念点まで説明できれば、より説得力は増します。懸念点はあっても、それを上回るメリットがあると伝えられれば、購入する明確な理由になるでしょう。

アウトバウンドでは、まずは相手の興味を引き、相手の立場に立っておすすめする根拠を伝えることで成果につながります。

商品への理解

商品への理解がなければ、説明もできません。アウトバウンドは、商品の魅力を伝えて購入につなげるまでが業務です。商品の説明ができなければ、購入につなげることはできないでしょう。

商品について深く理解して、メリットとデメリットを明確に把握しておくことが必要です。商品の魅力を説明するときはメリット中心になりますが、お客様からデメリットについても質問される可能性があります。

デメリットの部分をはぐらかしてしまうと、「信用できない」と思われて購入にはつながらない可能性もあるでしょう。

また、おすすめするのであれば、商品について隅々まで理解しておくことが大切です。「心からいいと思っておすすめしている」とお客様に伝われば、より魅力的な説明となるでしょう。

どちらにも共通するスキル

インバウンドとアウトバウンドのどちらにも共通するスキルもあります。

コールセンターの仕事全体に共通するスキルは、電話対応において必須だといえます。このスキルがなければ、オペレーターとして働くことは難しいかもしれません。

電話対応の業務は、対面ではないとはいえ人と接する仕事です。相手から好感を得られる人材は、コールセンターの仕事に向いているといえるでしょう。

好感を得るためには、相手の様子を察しながら話せるコミュニケーションスキルが必要です。また、丁寧な言葉遣いができるひとは相手に敬意を示していることが感じられるため、好印象になるでしょう。

高いコミュニケーション能力

コールセンターでは、高いコミュニケーション能力が求められます。特に電話での応対スキルが求められており、これが高い人ほど、選考でも評価されやすいでしょう。

コミュニケーション能力とは「スムーズに相手と意思疎通を図るためのスキル」です。コールセンターの場合、顔が見えない電話でも相手の意図を読み取って会話をするスキルが求められます。

ただ話すのがうまいだけでなく、信頼を勝ち取れるようなコミュニケーション能力が求められています。信頼を勝ち取るためには、相手への配慮を示すことが大切です。話を聞いて理解する姿勢を示し、相手の立場に立った発言が求められます。

人は、信頼できない相手には自分の状況を詳しく話そうと思いません。また、信頼できないと判断すれば、相談すること自体をやめるかもしれません。また、アポイントや購入につなげるには、押し売りではなく、こちらを信頼してもらうことが必要だといえます。

相手が知りたい情報を察し、タイミングよく伝えることができれば、信頼が得られる接客となり、成果につながるでしょう。

「コミュニケーション能力を上げる方法」について説明している記事もあるので、足りないと感じている人は参考にしてみてください。

敬語の能力

受け答えが問題なくできるのはもちろん、正しい敬語を使って話せることも重要です。敬語は、相手に敬意を払って使うものです。顔が見えない分、丁寧な言葉遣いが相手から好感を得るためには必須だといえるでしょう。

コールセンターにかけてくるお客様の中には、感情的になっている人もいます。こちらの話を聞いてもらうためにも、丁寧な言葉づかいで接することが大切です。また、コールセンターから電話をかける場合でも、突然かかってきた電話で、言葉づかいが汚ければ話を聞こうと思う人は少ないでしょう。

また、言葉はとっさに出ることもあります。そのため、敬語に慣れていなければ、とっさに出た言葉はお客様に対して失礼になるかもしれません。研修で電話のマナーなどは学びますが、敬語が全く使えなければ、実際の業務に支障が出るでしょう。

「正しい言葉遣い」について説明している記事もあるので、就活前に一度確認しておいてください。

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コールセンターの志望動機に必要な要素4つ

面接で高評価を獲得するには、志望動機の上手な作成方法を知っておくことが大切です。志望動機は細部まで工夫して作成することが重要であり、その内容によって得られる評価は異なります

コールセンターの志望動機を作成するにあたって、必要な要素は4つあります。それぞれの要素を含めることで、説得力のある魅力的な志望動機になります。志望動機に必要な要素を知って、コールセンターで評価される志望動機を作成しましょう。

①コールセンターを志望する理由

まずは、なぜコールセンターを選ぶのかを明確に伝えましょう。新卒では仕事の選択肢は無数であり、コールセンター以外にも就職先はいくらでもあります。

そのため、多数ある選択肢の中から、なぜコールセンターを選ぶのか、他の仕事ではだめな理由は何なのかを提示しなければなりません。ただ漠然とコールセンターを選んだというだけでは、志望度の高さがアピールできないでしょう。

志望度が低く、入社の意欲を感じられない人と「一緒に働きたい」とは考えないでしょう。また、志望度が低いと思われると、内定を出しても入社しないのではと採用担当者は考えます。

仕事へのやる気が伝わりにくくもなるため、業界を志望する理由は必ず含めておきましょう。業界全体を志望する理由は、志望動機の根幹になるため、最初に提示しておくことが大切です。

コールセンターを志望する理由の例

  • コミュニケーション能力を活かしたい
  • 人と話すことが好き
  • 問題解決にやりがいを感じる
  • 自分が良いと思った商品をお勧めしたい

②その仕事に活かせる経験やスキル

志望動機では、仕事に活かせるスキルや経験を含めると、より魅力的になります。入社後のイメージを持って志望していることが伝わり、熱意が感じられるからです。

例えば「コールセンターで働きたい」と伝えるよりも「コミュニケーション能力を活かしてコールセンターで働きたい」のほうが、より仕事への理解と熱意が伝わります。

また、新卒採用では即戦力は求めていないものの、仕事に活かせる素質を持っている人は高評価につながります。コールセンターであれば、コミュニケーション能力はどんな業務においても必須になります。

志望動機で熱意を伝えるためには、仕事内容をきちんと理解して入社後のイメージを持って作成することが必要です。上記で紹介した求められる能力を参考にして、コールセンターの仕事に活かせる自分のスキルを志望動機に盛り込んでください。

コールセンターで活かせるスキル

  • 高いコミュニケーション能力
  • 敬語の能力

インバウンドで求められるスキル

  • 問題解決能力
  • 傾聴力

アウトバウンドで求められるスキル

  • さらに話を聞きたくなる話し方
  • 納得できる説明能力
  • 商品への理解

③なぜその企業を選んだのか

志望動機をより明確にするには、「その業界でもなぜ志望先のコールセンターを選ぶのか」を提示することが大切です。コールセンターは同業他社が多く、それぞれで仕事の内容は少しずつ異なります。

また、扱う商材もコールセンターごとに違います。その企業や扱う商品の特徴をとらえたうえで志望動機を作成すると、より高評価を獲得しやすくなるでしょう。

ただコールセンターで働きたいと伝えても、「自社でなくても良いのでは」と採用担当者は思う可能性があります。この場合、志望度が低いと判断されれば、高い評価は望めません。

重要なのは他の企業ではなく、志望先だからこそ就職したいという気持ちをアピールすることです。例え同じコールセンター業界の他社を受けていたとしても、志望動機は使いまわさず「その企業のコールセンターだから働きたい」ことを説明しましょう。

④将来のビジョン

志望動機で将来のビジョンまで述べると、仕事への理解、成長したい意欲が伝わります。仕事を通してどのような人間になりたいか、何を実現したいかまで述べると、あなたが「高いモチベーションで働いてくれそうだ」と採用担当者はイメージできます。

先のことまで考えられていなければ、「本当に自社で成長して貢献してくれる人材なのだろうか」と疑問に思う採用担当者もいるかもしれません。将来のビジョンという明確な目標が述べられていれば、それに向かって努力を怠らない仕事ぶりが期待できるでしょう。

将来のビジョンは明確であればあるほど良いです。曖昧な目標であれば、そこに至るまでの道筋も不明確なため、何をどう努力するのか想像できません。コールセンターの志望動機では、どのようなオペレーターなりたいのか、何を実現したいのかを明確に述べましょう。

将来のビジョンの例

  • 早急に問題解決できるようなオペレーターになりたい
  • より多くのお客様に製品を届けられるようになりたい
  • 自分のコミュニケーション能力で売り上げに貢献したい
  • より多くの人の役に立てるオペレーターになりたい

志望動機を作る際のポイント

志望動機を作るときのポイント

志望動機は、ただ内容が多ければいいわけではなく、説得力のある話し方が求められています。面接でどんなに熱い想いを込めて話した志望動機でも、相手に内容が伝わらなければ意味がありません。

志望動機を自信をもって話すためには、事前に話す内容を用意しておく必要があります。採用担当者に響く志望動機を作るためには、ポイントを押さえることが重要です。ポイントさえ押さえられれば、簡潔にわかりやすく自分の思いを伝えられます。

志望動機を作るときのポイントを知って、採用担当者に自身の熱意や想いを伝えましょう。

①結論から書く

PREP法

  • 結論 (Point)
  • 理由 (Reason)
  • 具体例 (Example)
  • 結論 (Point)

“結論から先に書く”ことは、重要なポイントです。結論から書くことによって、論理的な構成になり、“相手に伝わる文章”になります。

結論から始まる伝え方の手法を、PREP法といいます。結論の後に、理由、具体例と続きます。PREP法で文章を作ると、冒頭でその人の主張がはっきりわかってから、理由や具体例が続くので、内容が伝わりやすい構成になります。

長い前置きの後に結論を述べても、相手に主張は伝わりません。話の全体像が見えてこないため、そこで最も伝えたい主張も弱くなってしまいます。結論を述べた後に、その結論にまつわるエピソードや、付随する具体例の順で伝えましょう。

②エピソードは具体的に

志望動機には、具体的なエピソードは欠かせません。主張を裏付けるエピソードを加えることで、志望動機に説得力が増します。どんなにすばらしい志望動機を述べても、根拠がなければ相手には響きません。

エピソードを具体的にするためには、実際にした経験と、そのとき何を感じ、どう行動したことがその考え方につながっているかを述べましょう。

説得力のある伝え方は、就活において重要です。話に根拠があれば、人は説得力があると感じます。

例えば以下の2つの文章であれば、Bのほうが人は納得するでしょう。
A:私は、問題解決能力があります。
B:私は、問題解決能力があり、アルバイト先の接客マニュアルを改善して顧客満足度を20%向上させました。

また、エピソードを加えることで、「自分らしさ」が表現できます。面接において、ほかの選考者との差別化が図れる自分らしいエピソードは有効です。自分らしいエピソードを加えることで、採用担当者の印象に残せるでしょう。

コールセンターの志望動機のOK例文5選

面接でのコールセンターの志望動機の伝え方について見てきました。しかし、志望動機を一から自分で考えるのは大変な作業といえます。そんな就活生の方は、例文を参考に志望動機を考えてみましょう。

ここではコールセンターの面接の場合、どのような志望動機が望ましいのか例文を紹介します。例文の解説も参考にして、一緒に働きたいと思ってもらえるような志望動機を考えていきましょう。

志望動機の例文①コールセンターの仕事にやりがいを感じている

私はコールセンターでのアルバイトの経験から、声だけでお客様をご案内する仕事にとてもやりがいを感じ志望しました。

コールセンターで感情的になっているお客様もいらっしゃいましたが、上司への交代を求められたことはありません。すべてのお客様でも真摯に相手の話を聞く姿勢で対応したため、どんなにお怒りであっても納得して電話を終えられることが多かったです。

クレーム対応など大変な面もありますが、感謝の言葉をいただけることや相手に役立っている実感から、コールセンターの仕事に魅力を感じています。

御社の「お客様の声に耳を傾ける」姿勢に共感し、志望しました。採用されましたら、どんなお客様に対しても真摯に話を聞けるコミュニケーション能力を生かして、御社に貢献したいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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コールセンターでのアルバイト経験がある場合は、具体的なエピソードなどを入れて積極的にアピールしましょう。この志望動機では、コールセンターのアルバイト経験から大変なことも理解したうえで志望していることが伝わります。

また、自分の強みと、志望企業が大切にしている点とマッチしていることも、評価のポイントになるでしょう。

志望動機の例文②コミュニケーション能力を活かしたい

コールセンターの仕事は未経験ですが、アルバイトを通じて培った経験を生かすことができると考え志望しました。

私は3年間家庭教師のアルバイトをしており、わかりやすい説明や伝わりやすい話し方には自信があります。学年で下位10%の順位だった学生に対して、何がわからないのかというところから一緒に考え、わかるまで説明し続けてサポートしました。

その結果3か月後のテストでは、学年の半分以上の順位まで上げることができました。私は、この経験のように相手の問題点を解決するために寄り添い、結果に結びつけることができまます。

御社を志望した理由は、成長できる環境だと思ったからです。研修で、基礎からスキルを身につけて着実にステップアップします。

そして、持ち前のコミュニケーション能力を活かしてどんなお客様にも「ありがとう」といわれるオペレーターになりたいと考えています。

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仕事内容に関連して、得意なことを伝えています。エピソードで経過と結果が明確であるため、アピールしたスキルに説得力があります。

また、入社後にどうなりたいかなどのビジョンは、採用担当者がチェックするポイントです。この志望動機では、将来のビジョンまで明確に述べられているため、前向きに仕事に取り組みたい姿勢が感じられます。

志望動機の例文③問題解決能力を活かしたい

私は顧客の問題解決に努めて、多くの企業の発展をサポートしたいと考えコールセンターを志望しました。

大学で所属していたアメフト部では、地区予選から全国大会に何年も進めていない課題がありました。原因としては、厳しい上下関係から辞めていく部員が後を絶たなかったことが挙げられます。

そこで、3年生で部長になった際に、先輩から後輩に対する行動にルールを設け、部員全員が練習に集中できる環境にしました。

結果、辞める部員は減り、団結力が生まれたことで、全国大会に進出できました。このように、どんなに大きな問題でも、原因を突き止めて対策を施せば解決できると学びました。

多くの企業をサポートしたいという気持ちから、企業向けのサービスが多く、付き合いの長い企業もたくさんある御社に魅力を感じています。関係が長く続いている顧客だからこそ、しっかりと対応し、さらに関係を深めていきたいです。

御社ではどんな問題でも解決に導くための努力を怠らず、顧客の信用を得ることで実績につなげたいと考えています。

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顧客から信用される存在になりたいと志望動機が語られています。冒頭で結論から語られており、企業を志望する理由も明確に伝えることができているため、好印象です。

企業でどのように活躍するのかも、自身の能力を提示した上で具体的に伝えられています。企業に貢献できることだけではなく、そこでどのように成長したいと考えているのかを伝えることで、成長意欲の高さもアピールできています。

志望動機の例文④アウトバウンドの業務を志望

御社のマーケティング調査を行うアウトバウンドの仕事に魅力を感じ、志望しました。私はアウトバウンドのアンケート調査によって市場のニーズを読み取り、それを正確に分析することで社会に貢献したいと考えています。

雑貨店でのアルバイトにおいて、物の種類ごとではなく、テイストごとに商品を置くことを提案しました。雑貨ではお客様それぞれの趣味嗜好が違うため、同じテイストのものを固めることで、探していたものと一緒にインテリアに合う他の雑貨を買ってもらえるのではと考えたからです。

1か月後、お客様一人に対する購入金額は上がり、売り上げの30%向上に貢献することができました。市場のニーズを考えて作った施策が、売り上げにつながったことにやりがいを感じました。

御社では、より多くのお客様にアンケートに協力していただけるような電話対応を行い、ニーズの読み取りに貢献いたします。

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コールセンターの仕事と企業の特徴を踏まえてアピールすることで、業界、企業両方の志望度の高さが伝わり好印象です。

なぜマーケティングに興味を持ったのかが経験からわかり、説得力のある志望動機だといえるでしょう。また企業でどのように成長していきたいのかも、仕事内容を踏まえて具体的に語られています。企業での成長意欲の高さが伝わり、これも好印象でしょう。

志望動機の例文⑤インバウンドの業務を志望

私自身の過去の経験から、商品やサービスの使い方で困っている人を助けて、顧客満足度の向上に貢献したいと考え、御社を志望しました。以前、○○という商品の使い方を御社のコールセンターに問い合わせたことがあり、その時の対応が素晴らしく、感動しました。

御社の担当の方は私の疑問にも丁寧に答えてくれ、様々な解決方法を提案してくださいました。私はカフェのアルバイトで、常連のお客様ひとつひとつのオーダーを覚えておくことで質の高い接客を目指しています。

積極的に話すようにしているため、相手のニーズを察した対応ができています。お客様が望むよりも質の高い接客を提供し続けたことで、学生では初のアルバイトリーダーになることができました。

インバウンドの部署で働き、お客様の様子を察することで問い合わせの解決方法を見出し、満足度の高い商品やサービスの提供に貢献したいと考えています。

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実際に利用したことがあるコールセンターなら、その時の経験をもとに志望動機を作成するのもおすすめです。利用した経験があるなら、企業との接点も示すことができ、その企業ならではの志望理由になるでしょう。

また、自分の強みとその根拠となるエピソードが述べられています。入社後のビジョンとして、自分の強みを活かして貢献したいと述べられているため、説得力があります。

その企業を志望する理由、活かせるスキル、仕事でのビジョンの順番で話せているため、論理的な構成の志望動機だといえるでしょう。

コールセンターの志望動機NG例文3選

次に、コールセンターの志望動機のNG例を3つ紹介します。

志望動機のNG例を知れば、面接で伝えるべきではない内容がわかります。NG例から、評価を下げるポイントを知り、自分の志望動機に該当する点はないかチェックしましょう。

志望動機のNG例文①志望動機がネガティブ

私は対面でのコミュニケーションが苦手なため、コールセンターで働きたいと考え志望しました。
人と話すことは好きなのですが、対面だとどうしても緊張してしまいます。特に、初対面の人と面と向かって話すのは緊張してしまい、カフェでのアルバイトでも常連のお客様と話せるようになるまで半年かかりました。一方で、電話で話すと緊張しない上に、声のトーンが聞きやすいと褒められることが多いことに気づきました。
人と話す職に就きたいものの、対面でのコミュニケーションは苦手なため、コールセンターを志望しています。自分の声質というアドバンテージを活かして、御社のお客様対応で貢献していきたいと考えています。

この志望動機は、「対面のコミュニケーションが苦手」が志望動機となっています。理由自体がネガティブなため、熱意が感じられません。また、その企業で働きたい明確な理由がないため、消極的な志望動機だといえるでしょう。

消極的な志望動機は、成長するイメージが湧かないためNGです。対面のコミュニケーションが苦手だとしても、それを志望動機にすることは避けましょう。この例文の場合、強みの「声」について活かしたいことを志望動機として組み立てると良くなります。

志望動機のNG例文②理由が「楽そう」

私が御社を志望する理由は、シフト制で残業がなく、時間の融通がきくため、働きやすいと感じたからです。給料の面でも他社より高く、とても社員に優しい会社だと思い志望しました。また、勤務地となるオフィスが自宅より近く、利便性が高いことも決め手です。また教育制度がしっかり整っているため、未経験でもできると感じました。

志望動機に必要な要素として紹介した「コールセンターで働きたい理由」「仕事に活かせる経験やスキル」「将来のビジョン」が全く含まれていません。

しかし、その企業で働きたい理由として「残業がない」「給料が良い」「勤務地が近い」などの理由しか述べられておらず、業務内容について触れていないこともNGなポイントです。「楽そうだから」志望していると伝わるため、良い印象にはならないでしょう

志望動機のNG例文③将来のビジョンが不透明

私は生活に寄り添った製品を取り扱う御社で、より多くの人の役に立ちたいと考え志望しました。もともと人と話すことが好きで、大学では、デイサービスのボランティアを行っていました。その中で、パソコンやスマホの使い方などを丁寧に教えたらとても喜んでもらえることができ、やりがいを感じました。人の問題を解決して役立てる仕事をしたいと考え、コールセンターを志望しています。採用されましたら、早く仕事を覚えて一人前になれるよう精一杯がんばりたいと思います。

「早く仕事を覚えて一人前になる」という目標は、明確ではありません。ぼんやりしているため、どのようなオペレーターになりたいかという点が伝わらず、熱意も感じられない志望動機になります。

目標が曖昧だと、それに向かって努力するイメージすることは難しいでしょう。どのようなオペレーターになりたいか明確なゴールを話すと、仕事への熱意が伝わる志望動機になります。

コールセンターへ就職するには説得力のある志望動機を書くことが大切

コールセンターの志望動機のポイントや例文について説明してきました。コールセンターの仕事は、電話対応をしながらパソコン入力をおこなうため、接客と事務の要素を併せ持っています。

お客様に対応するための専門的な知識が必要となるほか、クレーム対応などもあり大変ですが、やりがいのある仕事です。

志望動機では、採用担当者が納得できる理由や根拠が必要です。そのため、自分のスキルや経験をどのように活かせるのかを、抽象的でなく具体的なエピソードを交えて話すように意識しましょう。

その上で、入社したらどのように活躍したいのか、将来はどんなふうになりたいのかというビジョンを述べることで、説得力のある志望動機を書くことができます。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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