税理事務所の志望動機は入社意欲が伝わる内容にしよう
就活の選考では、最初にエントリーシートや履歴書を提出する必要があります。志望する企業から内定を得るには、書類選考の時点で採用担当者に「面接で話を聞いてみたい」と思ってもらう志望動機を書くことが大切です。
そのため、志望動機は読んだ人に入社意欲の伝わる内容にしましょう。そうすると書類選考の通過につながりやすくなります。
税理士事務所への就職を志望する人の多くは「いずれ税理士になりたい」と考えているのが一般的です。税理士事務所の志望動機では、「税理士になりたい理由」も踏まえて入社意欲の伝わる内容にしましょう。
本記事では、そんな税理士事務所を志望する人に向けて、志望動機作成の手助けとなる情報を紹介します。他の記事と併せて読み、就活に役立ててください。
税理士について
税理士事務所への志望動機を書くには、税理士について知っておくことが大切です。「そもそも税理士について詳しくわからない」という人に向けて、税理士の解説をします。
税理士とは、税務と会計のプロフェッショナルです。顧客や顧問先の依頼に応じて会計書類や税務書類を作成したり、会計と税務の知識をベースにコンサルタント業務をおこないます。
税理士になるには、税理士事務所などの実務経験を経て、国家資格を取得する必要があります。資格取得後は独立開業する他に、税理士事務所、会計事務所、税理士法人へ就職したり、一般企業に入社し企業内税理士として活躍することができるのです。
以下より、主な仕事内容を紹介します。税理士の理解を深めて志望動機作成に役立ててください。
税理士の主な業務内容
税理士の仕事には、税務業務、会計業務、国際税務、経営コンサルティング、相続・事業継承コンサルティングがあります。
税務業務は、税務書類の作成、税務代理、税務相談の3つから成り立っています。日本にはさまざまな税金があり、税金の種類によって納税方法が異なります。
納税の仕組みは複雑で工数が多く、企業や事業主が税務書類の作成や申告を行うには労力と知識が必要です。それらの負担を減らすために、納税に関する代行サービスとして税理士に作業を依頼します。
税理士の仕事を理解し、そのような税理士を目指すことも考慮した志望動機を作成しましょう。
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志望動機を書こうと思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
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志望動機を書く際のポイント
志望動機には「なぜ志望するのか」という理由を書くように心がけましょう。そうすることで、理由が具体的になり熱意を伝えやすくなります。
税理士事務所では、税金をはじめとした専門的な業務に携わることになります。そのため、志望動機には専門性に関わる内容を書きましょう。
志望動機の書き方に関するポイントについては、以下より紹介します。
①税理士事務所を志望した理由を説明する
一つ目は、「なぜ税理士事務所を志望するのか」という理由を説明することが大切です。税務を中心とした専門性の高い職場を志望するのには、何かしら理由もあるでしょう。その理由も志望動機に交えることで、採用担当者に入社意欲を伝えやすくなるのです。
税理士事務所を志望する理由はさまざまあります。たとえば「お金に関する仕事に携わりたい」という理由があるとしましょう。その場合は「税理士事務所だからこそできる業務内容」も書けると、事前の下調べがしっかりできていることも伝わり評価されます。
志望動機は抽象的でなく、具体的な内容になるように意識して書きましょう。
②その事務所を選んだ理由を伝える
二つ目は、「どうしてその事務所を選んだのか」をきちんと伝えることです。他の事務所ではいけない理由を伝えることで、やりたいことが明確でより熱意が伝わる志望動機にすることができます。
志望する職場のホームページ見たり評判を聞くなど、情報収集をすることで職場を選びやすくなります。それらの情報をもとに、自分に合った職場かどうか考えるようにしましょう。
ただし、漠然とした思いだけだと志望理由が抽象的になり、アピールが弱くなってしまいます。その事務所を選んだ理由を明確にする足掛かりとして職場の選び方を知り、自分に合うと思える職場を探しましょう。
職場選びのコツを別の記事で紹介していますので、参考にして志望動機作成に役立ててください。
③入所後にやりたいことをアピールする
三番目は、「入所後にやりたいことをアピールする」です。税理士事務所に就職した後にやりたいことを伝えると、採用担当者にも熱意が伝わり「長く活躍してくれそうだ」というアピールにつながります。
志望する税理士事務所がおこなっている業務を知り、自分がどの業務に興味を持っているのかといった観点で職場選びをしましょう。やりたいことを相手先が知れば、その会社・事務所が今必要としている人材にふさわしいかどうか判断する材料の一つになります。
就職してやりたいことが思いつかない人は、以下の記事を参考にしてみてください。
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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。
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志望動機の例文5選
税理士事務所の志望動機における例文を5つ紹介します。志望動機はエントリーシートや履歴書に記載する必要があるため、入社の熱意が伝わる内容にするのがポイントです。
ポイントを5つ紹介していますので、自分が書きやすいと思える例文を真似してみましょう。最初は書くのが難しいかもしれませんが、何度も書くことでブラッシュアップできます。
以下の例文を踏まえて、就活における志望動機を作成する際の参考にしてください。
OK例文①:経営方針に共感している
私が貴事務所を志望する理由は、納税を通じて顧客を助け、感謝される仕事に携わりたいからです。
両親が税理士として働いており、その影響で小学生の頃から税金について学んでいました。税金の理解を深めるに連れて、納税に関する仕事に興味を持ち始め、税理士を志望するきっかけになったのです。
税金の計算はとても複雑ですが、その手助けをするのは税理士の仕事です。税務業務だけでなく、貴事務所の「顧客と寄り添う」という経営方針の下でなら、個々の顧客に沿った経営アドバイスもできます。
顧客から頼りにされ、税務業務だけでなく幅広い対応ができる税理士として活躍していきたいと思っています。
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上記の例文では、志望事務所の経営方針の下でこそ実行できることをアピールしています。このように、事前に企業研究をおこなうことで、説得力の高い志望動機を作成することができます。
また、具体的にやりたい仕事を踏まえると、将来のビジョンを採用担当者に伝えることができます。就職してからも仕事のモチベーションにつながりますので、企業研究には注力するようにしましょう。
OK例文②:スキルをアピールしている
私が貴事務所を志望する理由は、国際税務などの専門的的な税務手続きに携わることができるからです。
大学で金融に関する授業を受け、税金を扱う仕事に興味を持ちました。その中に税務という仕事を知り、「税務のプロフェッショナルになりたい」と思ったのです。
貴事務所は顧客企業のグローバル化を支援しており、他事務所ではなかなか携われない領域にも挑戦できると感じられました。
大学時代に磨いた高い英語力を武器に、グローバル化の時代の流れに合った税理士として活躍したいと思っています。そして、お客様の力強い味方として頼りにされる存在を目指します。
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上記の例文では、税理業務に関する興味以外に高い英語力があることをアピールできています。このように自分の強みやスキルを述べることで、採用担当者にとって魅力的な志望動機にすることができます。
志望理由を考える際は、企業研究だけでなく自分を見つめ直すことも大切です。自分のできることも踏まえると、「明確な就職後のビジョンがある」と採用担当者に感じさせることができます。
OK例文③:その職場を選んだ理由を明確にしている
私が貴事務所を志望する理由は、経営面から顧客企業にアドバイスできる税理士を目指しているからです。
貴事務所は税務業務だけでなく、経営コンサルタントの分野にも力を入れてます。税務義務の手助けだけでなく、助言により企業の成長支援までおこなうことで、本当の意味で顧客に感謝されると考えています。
顧客と信頼関係を築き、良き相談相手として活躍する税理士となって、貴事務所に貢献していきたいです。
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上記の例文では、その企業を選んだ理由を明確に説明できています。いずれ税理士となり、「顧客へのコンサルタント業務も携わりたい」という熱意が伝わってきます。
税理士事務所に就職することを目的とせず、その先の税理士になってからのビジョンを考えることも効果的です。そうすると、逆算してやるべきことが見えてきます。
作成した志望動機を見直し、自分を採用するメリットが感じられるか確認しましょう。
OK例文④:社会課題を踏まえている
私が貴事務所を志望する理由は、相続・事業継承コンサルティングに興味を持っているからです。
高齢化がどんどん進む現代社会で、相続や事業継承については需要はあり、やりがいも感じられる仕事だと考えております。さまざまな事務所がある中で、貴事務所はそこに力を入れて業務されていることをインターネットを通じて知りました。
私もお客様に少しでも貢献できる税理士になることを目指し、貴事務所の一員として活躍したいと考えております。
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上記の例文では、社会の現状を踏まえて志望理由を伝えています。現代社会が抱える課題をきちんと把握しており、そのために自分がどう貢献したいのかが伝わりやすいです。
上記例文のように書くには、社会課題に対し、志望する税理士事務所でどのような貢献ができるかを考えてみましょう。そうすると、自分のやりたい業務を見つけ、就職先を決める足掛かりとすることができます。
OK例文⑤:どう貢献したいのか明確にしている
私が貴事務所を志望する理由は、会計業務を通じて顧客のニーズを把握し、顧客の経営状況の改善にも携われるからです。
貴事務所でおこなわれている会計業務は質の高さが伺えます。また、適切な会計業務をおこなってきた実績についても、お客様の高い評価を得ています。
私は貴事務所の業務を通じて、より顧客の安心と繁栄を手助けすることで頼られる税理士として貢献したいと考えております。
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上記の例文では、志望する事務所の強みに「自分も携わりたい」という想いが伝えられています。業務の実績が高く、顧客からの評価も高いことを踏まえているので、企業研究をしっかりおこなっているのも伝わるでしょう。
就職後のビジョンも明確にできていることは、選考だけでなく就職してからも役に立ちます。志望する職場の実績や強みを知り、逆算して自分がやりたいことを考えるのも良いでしょう。
志望動機のNG例文
税理士事務所の志望動機として、ふさわしくない例と理由を紹介します。税理士事務所は専門的な業務に携わるため、企業研究や仕事に関する下調べが不十分だと採用担当者に見透かされやすいです。
熱意の伝わる志望動機を作成するためにも、読んだ人に想いが伝わる内容を書くように心がけましょう。NG例文と比較し、自分の志望動機は問題ないか見直してください。
NG例文①:志望理由が明確でない
私が貴事務所を志望する理由は、取得した税理士の資格を活かしたいと思ったからです。貴事務所は多くの顧客を抱えているため、それだけ私の活躍の機会も多いと考えました。
また、貴事務所は研修制度が充実しており、その点についても魅力的な職場だと感じました。現場での実務経験だけでなく、研修も通じて仕事で活かせるスキルを磨き、一人前の税理士として貴事務所に貢献したいと考えています。
顧客の数が多いという点だけでは、その事務所を志望した理由としては不十分です。顧客数の多さにも理由があるので、そこまで深掘りして書きましょう。企業・業界研究をおこない、その事務所の魅力・特徴を志望動機に盛り込むことがポイントです。
また、研修制度について理解を深めているのは良いのですが、それだけだと採用担当者に「受け身の姿勢なのかな」と思わせてしまう恐れがあります。自ら学ぶ姿勢があることを伝えるためにも、・・・
企業研究のやり方については、別の記事で紹介しています。企業選びのやり方に悩んでいる人は、参考にしてみてください。
NG例文②:業務に関する熱意が弱い
私が貴事務所を志望する理由は、顧客に対する手厚い対応をおこなっている事務所だと感じたからです。
また、受託先の企業も有名なところが多くあり、安定的な経営ができており魅力に感じました。そういう職場であれば、私は丁寧な仕事ができると考えております。
また、貴事務所の福利厚生の充実と給与面の良さがとても興味を持つ理由となりました。税理士になるのであれば、安定した職場で働きたいと思っております。
上記の例文では、自分が働きやすい理由しか述べていません。福利厚生など安定性を職場選びの基準にするのは悪くないですが、志望動機に書くのは避けましょう。採用担当者からすると、仕事でなく待遇が目的であるように感じられる恐れがあります。
福利厚生の良さに惹かれたことを書く際は、仕事内容や経営理念への理解を示した上で、補足的に書くようにしましょう。順番を変えるだけでも、相手に与える印象は変わってきます。
読み返したときに「仕事への熱意が伝わる内容か」という観点で見直しましょう。
税理士に相応しい人材であることをアピールしよう
税理士は、税務と会計のプロフェッショナルです。税法や会計ルールは時代と共に変わります。最新の情報を仕入れておくために、税理士事務所に入所しても常に勉強する姿勢が求められます。
努力家であることに加え、税理士には高いコミニュケーション能力も求められます。顧客とのやりとりが発生するため、接客技術も長所としてアピールできます。自分の経験を振り返り、志望動機に盛り込めることがないか確認しましょう。
志望動機は、最初の選考であるエントリーシートや履歴書に記載するものです。志望動機から、あなたの人材像、採用するメリット、熱意は伝わるでしょうか。最初の選考を通過するためにも、説得力の高い志望動機を作りましょう。