ES(エントリーシート)

エントリーシートの学歴欄の書き方|基本から特殊パターンまで解説

エントリーシートの学歴欄は正確に書くのが鉄則

エントリーシートでは学歴の記載が必要な場合も多く、正しい書き方を踏まえて記入していくことが大切です。学歴は就活では重要な情報ですし、正しく書けていなければ正当な評価が受けられなくなる可能性があります。また書き方を間違えていればマイナスの印象を与えてしまいますし、選考でも不利になりますので注意しなければなりません。

エントリーシートの内容が良くても、学歴の書き方を間違えてしまうことで魅力が半減してしまったり、マイナスの評価となる可能性もあります。学歴の書き方にはさまざまなポイントがありますので、それらを正しく理解しておくことが大切です。学歴欄など細部の書き方にもこだわってエントリーシートを作成し、好印象を与えていきましょう。

エントリーシート学歴欄を記入する際の基本ルール5つ

20○○年 4月 ○○県立○○高等学校 入学
20○○年 3月 ○○県立○○高等学校 卒業
20○○年 4月 ○○大学経済学部経済学科 入学
20○○年 3月 ○○大学経済学部経済学科 卒業見込み

以上

エントリーシートの学歴欄を記入する際には書き方に気をつけなければなりませんが、基本的なルールが5つあります。基本のルールが守れていなければマイナスの印象を与えてしまいますし、これができていなければ他の書き方でも間違えてしまいます。

まずは基本を押さえ、大前提の部分で間違えないことが大切です。エントリーシートは学歴の基本的な書き方でも細かくルールが設定されていますので、5つのルールを正しく理解しておきましょう。

①年号は西暦と和暦のどちらでもよい

学歴を記す際には学校名だけではなく、入学や卒業の年月日まで記載しますが、このとき年号は西暦と和暦のどちらでも問題はありません。どちらを使用したから好印象、悪印象となることはありませんので、書き慣れている方で書いていくようにしましょう。

年号についてはどちらを使っても良いですが、そのエントリーシート内で統一するのがポイントです。一度西暦で書けばその他の年号表記も西暦、和暦で書き始めれば和暦で合わせる必要があります。西暦と和暦を混ぜて書いてしまうとマナー違反になってしまい、マイナスの印象を与えてしまいますので注意が必要です。表記さえ揃っていればどちらを使用しても問題はありませんので、最初の表記に合わせることを意識しましょう。

②学齢は中学以降から書く

エントリーシートに記載する学歴は基本的には中学以降から書くようにしましょう。企業によっては高校からや小学校からの学歴を求められる場合もあり、その場合は指定通りに学歴を書いていく必要があります。特に指定がなければ中学以降からで問題はありません。中学以降からの学歴を書く場合は、卒業から書かなければなりません。

高校以降は卒業だけを記載するのはNGであり、入学と卒業の両方の年月を記載します。これは大学以上の場合も同じです。大学の場合も入学と卒業の両方を書かなければなりませんし、大学院でも同じことがいえます。義務教育の場合は卒業だけで構いませんので、義務教育以降からは入学と卒業の両方を書くと覚えておきましょう。

③学校名や学科名などすべて正式名称で書く

エントリーシートの学歴欄では学校名や学科名などすべて正式名称で書き、省略をしないことが大切です。エントリーシートでは略称はNGですので、省略して書いてしまうとマナー違反となってしまい印象が悪いです。省略せずにきちんと正式名称で書かなければなりませんし、「同上」などの省略表現も手抜きだと思われてしまうこともあるので使わないのが無難でしょう。

間違いやすいポイントとしては、「高校」「中退」などが挙げられ、これらの表記は不可です。正しくは「高等学校」「中途退学」ですので、省略せずに書かなければなりません。学校名などは省略してしまいがちなポイントですので充分に注意が必要であり、不安な場合は卒業証書などで正式な学校名を確認しておくようにしましょう。

④在学中の学校は「卒業見込み」と書く

学歴は卒業したものだけではなく、在学中の学校についても記載が必要ですが、在学中の学校は「卒業見込み」と書く必要があります。履歴書などの学歴欄では「在学中」が用いられることもありますが、これは基本的にはアルバイトなどに応募する際に使用されるものです。就活では卒業年度が大切なので、「在学中」は使わずに、卒業見込みを使用するのがするのが一般的です。

新卒の場合は学校の卒業を条件に採用が決定していますし、エントリーシートでも卒業年度をきちんと記しておかなければなりません。また大学の場合は「卒業見込み」ですが、大学院は「修了見込み」を用います。これも間違いやすいポイントですので、「卒業見込み」と書いてしまわないよう注意しましょう。

⑤最後に一行空け「以上」で終わる

学歴はすべて記入すれば終わりではなく、大学(大学院)までの学歴を書いたら、一行空けて「以上」と右寄せで記入する必要があります。以上と書かなければ学歴はまだ続いていることになりますし、ルールとしても間違いになってしまいます。「以上」と書いておくことで最終学歴を決定することができますので、忘れないように記入しなければなりません。

学歴はすべて詰めて記入しますが、「以上」に限り一行開けますので、それも覚えておきましょう。詰めて書いてしまうとバランスが悪くなってしまいますし、見栄えが悪く印象もよくありません。また右詰で記載するのが正しいマナーです。左詰めで書き始めないように注意して、「以上」と記して学歴欄を締めましょう。

履歴書の作成方法を参考にしよう

ESの作成に息詰まったときは、履歴書の書き方を確認するとヒントが得られることがあります。企業に熱意を伝えるための書類という点では、ESも履歴書も同じです。書類で熱意を伝えるためには、記入の際に工夫が必要になります。

そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。無料でダウンロードできるので、ESが通らなくて悩んでいるという就活生におすすめです。実際に履歴書を作成する際のお手本としても、持っておいて損はありません。

エントリーシートの学歴欄記入で困った例5つ

エントリーシートの学歴欄では迷いなくすらすらと書き進めている人もいますが、場合によってはどのように書き進めればいいのかわからなくなってしまうこともあります。学歴は人によってさまざまですし、さまざまな事情によって特殊な経歴となってしまう人も多いです。

エントリーシートでは学歴記入欄も評価の対象としてチェックされていますし、特殊なケースであっても正しく記入しなければなりません。エントリーシートの学歴記入欄の困った例を参考にしながら、特殊な場合でも間違えずに学歴欄を記入していきましょう。

①学歴の入学・卒業年度などの計算が面倒

エントリーシートで記載する学歴は基本的には高校卒業からで問題はありません。しかし企業によってはそれ以前から学歴を求める場合もあり、学歴の入学・卒業年度などの計算が面倒に感じてしまう人は多いです。入学・卒業年度が間違っていればマイナスの印象を与えてしまいますし、最悪の場合は学歴詐称として評価を大幅に下げられてしまう可能性もあります。

学歴の計算は面倒ですが、「入学・卒業年度自動計算表」を使用すると簡単に計算することができます。自動計算表では生年月日を入れれば、自動ですべての学歴を計算してくれますので、まとめて確認したいときなどに便利です。細かい時期についても修正ができますし、浪人や留年などをしていても対応することができます。

②正式名称がわかっても学校名の書き方がわからない

20○○年 私立○○高等学校 入学
20○○年 私立○○高等学校 卒業
20○○年 ○○大学文学部英文学科 入学
20○○年 ○○大学文学部英文学科 卒業見込み

エントリーシートの学歴欄では正式名称はわかっても、学校名の正しい書き方がわからないことも多いです。国公立の学校の場合は設立母体を明記して書くのが一般的です。私立の場合は冒頭に「私立」と付す必要があります。また「私立」以外では、「国立」「県立」なども挙げられますので、公立高校の場合はそれらも忘れずに書いておく必要があります。

高校の場合は「国立」「県立」「私立」などの表記が必要ですが、大学以降は不要です。書いてしまうと間違いになってしまいますので注意しなければなりません。高校の場合でも「私立」などの表記は必要ですが、「学校法人」などの表記は必要ありませんので、いるものといらないものをきちんと把握しておきましょう。

③正式名称の学校名や学科名が長くて1行に収まらない

○○大学文学部
人文科学研究科 入学

学歴欄では学校名や学科名などは省略せずに記載しなければなりませんが、場合によっては1行では書ききれないほど長い場合もあります。正式名称が長すぎる場合でも省略せずに、2行に分けて記入することが大切です。長いからといって省略するのはよくありませんし、学科名などは正確に伝えておかなければアピールの材料にならないこともあります。

大学で何を学んだかは就活でも重要視されることですし、勉強した内容を正確に伝えるためにも学科名や専攻などは省略せずに記入することが大切です。2行にわける場合は、2行目の冒頭は一文字分空けると、続きであることがわかりやすいです。一文字分開けることで丁寧さをアピールできますので、忘れずに開けるようにしましょう。

④学校名が変わった

20○○年 ○○大学経済学部 入学 (現××大学)

人によっては在学中に学校の名前が変わっている場合もあります。学校名が変わった場合は入学時の学校名または卒業時の学校名を記入し、その後ろにかっこ書きで現在の学校名を記入するのが基本的な書き方です。もとの学校名を先に記入し、後でかっこ書きで変更後の学校名を記入しますので、順番を間違えないようにしましょう。

学校名が変わることはそれほど多くはありませんし、変更後の学校名がまだそれほど知られていない場合もあります。ぱっと見て知らない学校名だと学歴が低いと思われる可能性がありますので、一般的な認知の高い学校名を先に記載しておくことが大切です。変更前の学校名を先に書き、かっこ書きにして「現○○大学(高等学校)」と変更後の名称を記しましょう。

⑤学部や学科名が変わった

学校名だけではなく、学部や学科名が変わることもありますが、この場合は特別な変更点はありません。学部学科名は学んだことの内容を表しますので、現在の名称は関係ありません。したがって入学時の学部や学科名を記入するだけでよいので、変更後の学部学科名を書かないようにしましょう。

学科や学部が変わったとしても勉強する内容が大幅に変わることはありませんし、勉強内容が変わっていない以上学歴でも表記を変える必要はありません。別の学科や学部に転部・転学科をした場合はその旨を記載しなければなりませんが、名前が変わっただけであれば変更する部分はありません。変更後の学部学科名を書くことで勉強内容が正確に伝わりづらくなる可能性もありますので、間違えて変更後のものを書かないようにしましょう。

浪人・留年した場合の学歴欄の書き方

順調に進学進級していれば学歴欄の書き方に悩むことは少ないですが、浪人や留年をしている場合はどのように記載すればいいのか悩んでしまう人は多いです。浪人や留年は印象が悪いのではないかと考え、誤魔化そうとする人も多いですが、それはNGです。

学歴を見ればすぐにバレますし、誤魔化してしまうと学歴詐称になってしまう可能性もあります。浪人や留年などの際にも正しい書き方がありますので、誤魔化すことなくきちんと記しましょう。

浪人の場合は特に記入の必要なし

学歴欄はすべて正しく記入しなければならず、浪人についても誤魔化すことはできませんが、わざわざ学歴に「浪人」と書く必要はありません。学歴はあくまで学校に通っている履歴であり、学校に通っていない浪人期間については学歴には含まれませんので特に記入のは必要なしです。

わざわざ「浪人」と書かなくても、正しい卒業年度・入学年度を記入しておけば、浪人したことは採用担当者に伝わります。余計なことを書いてしまうと書き方が間違えているとしてマイナスの印象を与えてしまいますので、必要のないものまで書かないように注意が必要です。浪人しているからといって、それ自体がマイナスになることはありません。誤魔化すことなく正しい卒業年度・入学年度を記入するようにしましょう。

留年の場合は特に記入の必要なし

浪人の場合と同様に、留年の場合も特に記入の必要なしです。正しい卒業年度・入学年度を記入しておけば、留年したことは採用担当者に伝わりますので、余計なことは書かないようにしましょう。留年に関してもそれ自体が必ずしもマイナスに働くとは限りませんが、留年した理由などを聞かれることも多いので注意が必要です。

面接で問われた時の回答を用意しておくことが大切であり、理由次第ではマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。単に勉強をサボっていたから留年したなどは印象が悪いですし、何か別の理由を考えておかなければなりません。もちろん嘘の理由はNGですので、嘘にならないように理由を探し、印象が悪くない回答を考えておきましょう。

休学の場合は1行を使って明記

○○大学文学部英文学科 休学
○○によって入院。現在は完治し、業務への支障はありません。

休学の場合は1行を使って「○○大学△△学部□□学科 休学」と記入し、休学理由と現在の状況を併記するようにしましょう。特に病気の場合は理由だけではなく現在の状況が必要であり、仕事をする上で支障や制限はないのかなどを記入しておかなければなりません。

休学の場合も、理由を記載していても面接で聞かれる可能性がありますので、問われた時の回答を用意しておくようにしましょう。なお、1年以内の休学で進級に影響が出なかった場合は、記入する必要はありません。学歴に休学と記載しなければならないのは、1年以上で進級に影響した場合のみです。短期間での休学の場合は学歴には含みませんので、間違って書いてしまわないように注意しましょう。

転学・留学した場合の学歴欄の書き方

転学や留学を経験している人も、学歴欄をどのように記入すればいいのかわからず困ってしまうことが多いです。転学している場合は入学した大学と卒業している学校も違いますので、きちんと記入しておかなければなりませんし、留学の場合も書かなければアピールになりません。

せっかく豊富な経験があっても正しく書かれていなければアピールにならないので注意が必要です。転学や留学についても正しい書き方を身に付けて、上手にアピールしていきましょう。

転学や編入の場合は「中途退学」と「入学」の2行で

  • 20○○年 ××大学文学部英文学科 中途退学
  • 20○○年 ○○大学文学部人文科学学科 入学
  • 20○○年 ○○大学商学部商学科 2年時編入

転学の場合は「中途退学」と「入学」の2行で書きます。元の大学を「中途退学」としたうえで、入り直した大学を新たに「入学」とするのが正しい書き方になります。転学の場合は新たに大学に入り直すことになりますし、2つの大学に在籍することはできません。一方を退学しなければなりませんので、必ず「中途退学」と記載しておきましょう。

なお、単位認定などにより2年や3年に編入した時には、「◯年次編入」と明記します。転学の場合は1年からやり直すことになりますが、編入の場合は編入した年次からになりますので、その旨を記載しておく必要があります。転学と編入は別の大学に移る点では同じですが、学歴欄の書き方は違いますので、間違えないようにしましょう。

留学の場合は「留学期間と国と学校名」を明記

20○○年〇月~20○○年〇月 カナダ ○○大学 留学

留学の場合は「留学期間と国と学校名」を明記する必要があります。留学期間については年だけではなく月も必要ですので、詳細に記入することが大切です。エントリシートでは年度などを書く欄がありますが、留学の場合は収まらないことがほとんどですので、国と学校名と同じ場所に書いて構いません。狭い枠内で無理に収めようとせず、余裕を持って書くようにしましょう。

また留学の場合も休学と同じで、学歴として書けるのは1年以上の場合のみです。留学歴が1年未満の場合には学歴として認められないため、学歴欄に記載せず自己PR欄などに書く必要があります。期間によって学歴欄でアピールできるかどうかが変わりますので、記入する前に必ず1年以上かどうか確認しておきましょう。

就職後に大学入学した場合は学歴職歴に分けて明記

20○○年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
20××年4月 ○○大学経済学部 入学
20××年3月 ○○大学経済学部 卒業見込み

以上

職歴
20○○年4月 ○○株式会社 入社
20○○年9月 ○○株式会社 退社

就職後に大学入学した場合は学歴・職歴欄で分けて明確に記載する必要があります。高校卒業から大学入学までに期間が空いていたとしても、採用担当者には、入学年度や職歴欄から伝わりますので、職歴と混ぜて書く必要はありません。学歴欄は学歴だけを記載するものですし、職歴は職歴のみを記載するものです。

それぞれで記入する内容が決められていますので、本来の内容とは違うものを記載してしまうとマナー違反になってしまいます。一度社会人を経験している場合は、なぜ高校卒業後にすぐに働いたのか、大学に入り直そうと考えたきっかけは何かなどを聞かれることも多いです。面接で聞かれても困らないように事前に回答を用意しておくようにしましょう。

細部まで正しく書くことで好印象を与えよう


エントリシートは内容を工夫して書くことも大切ですが、それだけではなく学歴欄の書き方にも注意が必要です。学歴欄の書き方にはさまざまなルールがありますし、それが守れていなければマイナスの印象を与えてしまいます。せっかくエントリーシートの内容が良くても学歴欄でミスをしていれば印象は悪くなりますし、評価を下げられてしまう可能性もあるので注意が必要です。

また評価が下がるだけではなく、学歴欄の書き方を間違えていると正当に評価してもらえない可能性もあります。大学で何を学んだかは重要なことですし、採用担当者は学歴やこれまでの経歴などもしっかりとチェックしています。エントリーシートは細部までこだわり、学歴欄も正しく書くことで好印象を与えていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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