志望動機

志望動機に企業理念への共感を盛り込むポイント【例文付き】

企業理念への共感は志望動機に盛り込みやすい

志望動機に何を書けばいいのかわからず、とりあえず企業理念に共感したことをアピールすれば大丈夫だと思っている人は多いのではないでしょうか。企業理念に共感し、賛同している姿勢を表現したいために、「御社の●●という企業理念にとても共感しました」「御社の企業理念にある●●という姿勢に大変感銘を受けました」という文言を志望動機に使用する人は多いです。

企業理念とは、会社の使命や、どのような目的のもと組織として存在しているのかを明文化したものです。企業の基本的な価値観を言葉にしたものであり、企業はその理念のもと会社の経営をしていきます。企業理念に背く者は見ている方向が違うということになるので、企業と相性が悪い人間であるということになります。本当に企業理念に共感した場合は、その共感を踏まえてどのように企業で活躍したいのかまでを示す必要があります。

企業理念への共感を志望動機にするには注意が必要

企業理念への共感を志望動機にするには注意が必要です。企業理念は会社が公表しているものになります。企業HPや会社案内パンフレットには大抵掲載されています。つまり、企業HPをさっと確認しただけで企業理念を把握することができ、共感を伝えることができるのです。

誰にでもできることを、わざわざ志望動機に取り入れてしまっては、入社意思を上手に表すことは難しくなります。そして「御社の企業理念に共感しました」という文章は、そっくりそのまま他の企業の志望動機に使い回すことができる文章です。

採用担当者も多くの応募者の志望動機を見ているうちに、また同じような志望動機だと認識してしまい、残念な気持ちになってしまいます。志望動機は、なぜ企業を志望したのか、なぜその企業でなければならないのかを伝える項目です。企業の採用担当の心に刺さるような文章でなければ、何万人、何百人といるライバルの中に埋もれてしまいます。

企業理念に共感することは誰にでもできる

企業理念への共感を志望動機にするには注意が必要である理由に、企業理念に共感することは誰にでもできるからということが挙げられます。履歴書やエントリーシートの志望動機の項目内では「企業理念に共感しました」という文言を避け、どんなに魅力的な志望動機を記入できたとしても、肝心な面接で緊張してしまい、思わず「御社の企業理念に共感しました」と言ってしまう人は少なくありません。

企業理念については、会社のHPや会社案内パンフレットにほとんどの企業が掲載しています。企業が公表している理念をそのまま引用し、共感したからという理由だけで志望されては、会社のことを何もわからないのにどうやって貢献するつもりなのだろうかと疑問に思われてしまいます。

せっかくの志望動機を「企業理念に共感したから志望した」という内容だけで終わらせると、採用担当者には「なぜ志望したのか」というはっきりとした理由が伝わらず、マイナスな評価になってしまいます。

他の企業の志望動機に使い回すことができる

企業理念への共感を志望動機にする際は、他の企業の志望動機に使い回さないように注意しましょう。前の章でも解説したように、企業理念はほとんどの企業が公表しているものです。そのため、「御社の〇〇という企業理念に共感しました」という志望動機は、企業ごとに〇〇の箇所を入れ替えるだけで、他社にも使い回すことができます。

志望動機に企業理念に共感したことを書いている応募者を採用担当者が見たら、「この応募者は他社にも同じ内容で志望動機を書いている」と思うかもしれません。就職活動では、なぜその企業でなければならないのかをしっかりと伝えることが重要です。あいまいな表現のままだと、一貫性のない軸のぶれている人だと思われ印象が悪くなります。

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志望動機に盛り込むには実際の行動がカギ

企業理念への共感を志望動機に盛り込むには、実体験が重要になります。そして、実際に行動に移して企業を理解しようとする行動は高く評価されます。

・インターンシップ
・OB訪問
・会社訪問

例えば、これら3つの行動は、就職活動において大いに役立つといわれています。企業理解が深まるのはもちろんのこと、実際に企業に触れることになるので、本場の環境を知っているということにもなるのです。

実際に入社してみないと、従業員の考え方や仕事の進め方などがわからない側面はありますが、インターンシップやOB訪問、会社訪問をすることで、その企業のカラーや雰囲気を知ることができます。これは、就職活動において他の応募者よりも大きく有利になります。何よりも企業理念への共感具合が強くなり、説得力が増すでしょう。

インターンシップ

インターンシップとは、実際に企業の就業を経験することで、仕事や企業の理解を深めることができる制度です。学生時代にインターンシップをすることで、社会人になる前に実際の就業を体験でき、企業研究や業界研究を効率よくすることができます。

企業の就業現場に実際に足を運ぶため、実際に会社の風土に触れられます。企業理念への共感を志望動機に盛り込むために、インターンシップはとてもいいきっかけになります。実際の社風や従業員の働く雰囲気を目の当たりにしながら就業経験をすることで、企業そのものに所属する体験ができます。

その視点から企業理念に共感した思いを伝えられると、より具体的で臨場感のある志望動機になり、採用担当者の心に残りやすい志望動機にできるのです。

OB訪問

OB訪問は、志望動機の作成に非常に役立ちます。OB訪問では、就職活動中に自分が興味のある企業や業界で勤務している先輩を訪問し、実際の業界や仕事内容、社内の雰囲気などを教えてもらうことができます。何よりも学校の先輩かつ企業の従業員である人から、会社やプライベートのことまで深く聞ける貴重な場です。

企業理念の本質や、企業理念がどのように業務に活かされているのかまで対面して聞くことができます。OB訪問では従業員の生の声を聞くことができるので、上辺だけで企業理念に共感するのではなく、本質から共感できることができます。

他にも、OB訪問は自分が社会人になるイメージを持つことができるため、働き方についても具体的な道筋が見えるヒントになります。自己理解、業界研究、企業研究にもなるOB訪問は大変おすすめです。

OB訪問のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

会社訪問

会社訪問とは、その名の通り会社に訪問することです。就職活動中は、会社に訪問することが多くなります。例えば、会社説明会を社内で行っている企業は、説明会の参加者を自社内の会議室などに招きます。他にも、就活生向けに社内を案内する見学ツアーを開催している企業もあります。

企業側には、自社の雰囲気や実際に社員が働いている姿を見せることで、より企業への理解を深めてほしいという狙いもあるのです。説明会や見学ツアーでは、担当者が会社のことを詳細に教えてくれます。会社訪問は、企業と就活生が歩み寄る機会でもあります。

会社訪問時に感じた企業の雰囲気や社風をもとに、企業理念への共感を再考してみましょう。会社理解をしている応募者の志望動機は、採用担当者の目に留まるでしょう。

会社訪問のやり方や事前準備については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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企業理念への共感を盛り込んだ志望動機の書き方

企業理念への共感を盛り込んだ志望動機の書き方

それでは、企業理念への共感を盛り込んだ志望動機の書き方をご紹介します。解説してきたように、企業理念に共感したという内容だけでは、説得力のある志望動機にはなりません。しかし少し工夫するだけで、企業に興味をひかせる魅力的な志望動機に変えることができます。

・共感する具体的な内容を伝える
・自分の価値観と重なるところを伝える

以上2点のポイントが志望動機を書くコツになります。ただの共感ではなく、どのようなところに共感して、自分も企業で頑張りたいと思ったのかを伝えることで、効果的な志望動機にすることができます。そして、ただ共感したという思いを伝えるのではなく「御社の企業理念について、私は●●という点で共感しました」と言えるようにしましょう。

共感する具体的な内容を伝える

企業理念への共感を盛り込んだ志望動機の書き方に、共感する具体的な内容を伝えるということが挙げられます。例えば「すべてのお客様を幸せにする」という企業理念の場合は、「御社の〇〇事業における〇〇というポジションで、御社の企業理念のようにすべてのお客様を幸せにしたいと考えています」というように、企業でどのように活躍したいかまでを伝えられると、企業理念と同じ意思のもと業務を遂行できる人物と受け取られ、印象はよくなります。

具体的な内容を伝えることで、採用担当者や面接で実際に話を聞く面接官に、入社後のイメージを強く連想させることができるのです。会社の仲間になった姿を想像することは大変心に残りやすく、印象的な人物として選考を受けることができます。

自分の価値観と重なるところを伝える

自分の価値観と重なるところを伝えると、より印象的な志望動機にすることができます。相手と同じ考えであると示すことで、人は心を許して歩み寄ろうとしてくれます。企業も同様です。企業は書類選考や面接試験、筆記試験などを経て、応募者の性格や思考、経歴などを何度も吟味します。

その際に、自社と応募者の考え方や好みに相違があればあるほど、仲間としてうまくやっていけるかどうか、仕事にやりがいを覚えてくれるだろうかと思ってしまうのです。逆に、思考が企業とマッチしている人は入社後のミスマッチも少なく、定着率もよいと判断されやすいです。

新卒採用は中途採用と異なり、経歴よりもどのような人物であるか、どのような自己実現をしたいと思っているのかが重視されます。企業理念は会社の仕事の目的や、社会で実現するための方針を示すものです。企業理念に同感して自分の価値観と重なるところを伝えると、会社と同じ方向を見ている人物であるとアピールすることができます。

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企業理念への共感を伝える志望動機の例文

私が貴社を志望した理由は、販売員の仕事を通して多くのお客様にファッションの楽しさと喜びを知ってもらいたいからです。御社ではカジュアルながらも洗練されたデザインの商品を多く取り揃えています。また、原料にこだわりがあり、環境保全に進んで参加しているなど魅力が詰まっています。
貴社の企業理念である【イノベーションを通じて人々の笑顔をつくる】という言葉の通り、革命的な発想の商品に私自身何度も笑顔にさせてもらいました。私が入社しましたら、貴社の素敵な商品でたくさんの人を笑顔にする販売員になりたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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ファッション関連の企業の志望動機の例文です。企業理念に共感し、それを踏まえた上でどのように活躍したいのかを伝えることで印象がよくなります。企業理念とどのようなところが同じ考えであることを具体的に加えると、より説得力のある志望動機になります。

企業理念への共感を志望動機に盛り込む場合は具体的な内容にしよう

企業理念への共感を志望動機に盛り込む場合は、入社後どのように活躍したいのかを伝える必要があります。ただ「企業理念に共感したので入社したい」という内容では、採用担当者や面接官の印象に残らない志望動機になります。場合によっては、説得力に欠ける志望動機ということで、マイナス評価になることもあるので注意しましょう。

企業理念を志望動機に入れる場合は、どのような部分に共感し、どのようなところに同じ価値観を見出したのかまで掘り下げましょう。そして具体的な内容を盛り込むようにして、採用担当者に入社後のイメージを浮かびやすくさせると効果的です。ご紹介したポイントやコツをもとに、魅力的な志望動機を作成してください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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