履歴書

内容別例文20選|新卒の履歴書の志望動機は熱意と意欲をアピール

目次

  1. 新卒の履歴書は志望動機が重要! 基本構成と作り方を押さえよう
  2. 就活生に聞いた! 志望動機作成で悩んだ点
  3. 何が見られている? 企業が履歴書の志望動機でチェックしている3つのポイント
  4. 就活生に聞いた! 選考を受けた企業の研究の仕方
  5. 3段階で伝える! 履歴書の志望動機を書く際の基本構成
  6. 5ステップで完成! 履歴書に書く志望動機の作り方
  7. 内容だけじゃない! 履歴書の志望動機で注意すべき3つのポイント
  8. 就活生に聞いた! 志望動機を書く際に工夫したこと
  9. 【志望理由別】履歴書の志望動機の例文5選
  10. 【業界別】履歴書の志望動機の例文7選
  11. 【職種別】履歴書の志望動機の例文5選
  12. NG例文付き! 履歴書の志望動機で避けるべき3つの内容
  13. 新卒の履歴書の志望動機は熱意と意欲をアピールして選考突破を目指そう

新卒の履歴書は志望動機が重要! 基本構成と作り方を押さえよう

志望企業に提出する履歴書は、選考において重要な役割を担います。特に新卒採用では、ポテンシャルが見られる傾向にあるため、熱意や意欲を判断できる志望動機は重視される項目です。

志望動機が採用担当者の心に響かなければ、書類選考で落とされる可能性は高くなるでしょう。とはいえ、どのように書けば良いかわからず悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。

実は、採用担当者に強くアピールする志望動機は、基本的に共通する構成で書かれています。基本構成が理解できれば、志望動機の作成は難しくありません。

この記事で基本構成や作り方について解説するので、ぜひ自分のものにして魅力的な志望動機を作成してください。

就活生に聞いた! 志望動機作成で悩んだ点

志望動機作成で悩んだ点は?

志望動機がなかなかつくれないと悩んでいる就活生はたくさんいます。実際のところ、就活生は志望動機作成にあたってどのような点で悩んでいるのでしょうか。

今回は、就活生の皆さんに志望動機作成で悩んだ点について聞いてみました。

企業ごとに内容を変えるのが大変と答える就活生が多数

就活はエントリーする企業が多くなりがちなため、企業ごとに違う志望動機を考えるのが大変との回答が多く寄せられました。

志望動機では、どうして他社ではなくその企業が良いのかを明確に説明することが大切です。

同じような志望動機しか浮かばない場合は、企業研究が足りず他社との違いが明確になっていない可能性があります。志望企業の業界内での位置付けや強み、社風、働き方などを他社と比較して違いを明らかにすることで、他社にはない魅力を明らかにすると良いでしょう

スペースに合わせ過不足なく伝えることが難しいと答える就活生も散見

履歴書の限られたスペースに志望理由や根拠となるエピソードなどをうまくまとめて書くのが大変との回答もみられました。

志望動機が書ききれない場合は、余分な要素が含まれていないか見直すことが必要です。たとえば、同じようなエピソードを続けて書いていたり必要以上に説明しすぎたりしているようであれば、削りましょう。

企業先が求める志望動機がスマホで簡単に作れます。

志望動機を書こうと思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
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何が見られている? 企業が履歴書の志望動機でチェックしている3つのポイント

企業が履歴書の志望動機でチェックしている3つのポイント

採用担当者が「会いたい」と思う志望動機にするには、特に重視しているポイントを理解することが重要です。チェックされているポイントを押さえて志望動機を作成することで、採用担当者が魅力を感じる内容にすることができますよ。

ここでは、企業が履歴書の志望動機で見ている点を3つ紹介します。

①自社に魅力を感じているのはなぜか

企業は、自社に対する志望度や入社意欲が高い就活生を採用したいと考えています。企業は多くの時間・コストをかけて採用活動を実施しているため、採用した学生に対してできるだけ長く働いて欲しいと考えていることが多いですよ。

志望度が高い就活生なら、内定を辞退される可能性は低いでしょう。そこで、採用担当者は志望動機を見て数ある競合他社ではなく自社を選んだ理由を探ります。

会社の何にどのような理由で惹かれたのかが明確に書かれた志望動機であれば、それだけ自社への興味関心が高く、強く志望している可能性が高いと考えられるでしょう

反対に他社でも通用するようなあいまいな内容の志望動機を書くと、自社にそれほど興味がないのだろうと思われかねず、書類選考で落とされる可能性が高くなります。

②自社の業務を通し何を実現したいのか

「自社に入って何を実現したいのか」「どう活躍しようと考えてるのか」も、採用担当者が履歴書の志望動機で重視するポイントです。

したいことが自社で実現できるのであれば、入社後も高いモチベーションを持って仕事に取り組み、長く貢献してくれる可能性が高くなります。反対に、就活生がしたいことと企業でできることにズレがあった場合、仕事に対する意欲が下がり、早期離職にもつながりかねません。

そこで、採用担当者は、志望度や入社意欲の高さだけでなく、就活生が入社後に何をどう実現したいと考えているかもチェックしているのです

③自社が求める人物像にマッチしているか

企業には、それぞれ求める人物像があります。以下は、帝国データバンクが2022年に企業が求める人物像についてのアンケートした、「特別企画:企業が求める人材像アンケート」の結果です。

求める人物像

「コミュニケーション能力が高い」「意欲的である」が4割を超えますが、それ以外にもさまざまな人物像を求めていることがわかるでしょう。

企業は、今後の事業展望と照らし合わせ、社内で活躍している社員の性格なども考慮しながらどのような人物を求めるかを決定しています。自社に対する志望度が高く、やりたいことと自社でできることが合っている場合でも、求める人物像に合わない人材では望むパフォーマンスが発揮できないかもしれません

たとえば、若手にもどんどんプロジェクトを任せる社風で「自主的に行動できる人物」を求めている企業があるとします。そこに「人をサポートすることが得意」な就活生が入社しても、活躍するのは難しいでしょう。

そこで、採用担当者は、志望動機から求める人物像に近いかどうかを読み取ろうとしているのです。

就活生に聞いた! 選考を受けた企業の研究の仕方

選考を受けた企業の研究の仕方は?

就活では、自分に合った職場を探すために企業研究が不可欠です。とはいえ、具体的にどのように調べれば良いのかわからず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、就活生の皆さんに、どのように企業研究したかについて聞きました。

会社説明会に何度も参加したと答える就活生が多数

もっとも多かったのは、会社説明会にたくさん参加したとの回答でした。

会社説明会には、企業が独自におこなう説明会と、複数の企業が集まる合同企業説明会があります。単独の説明会は、企業について詳しく知れて、働いている社員の生の声も聞ける点がメリットです。一方合同説明会は一度に複数の企業の話が聞けるため、競合同士を比較することができますよ。

会社説明会はホームページを調べるだけではわからない情報を得られる良い機会です。積極的に参加して情報を収集しましょう。

企業のホームページを利用したと回答した就活生も多数

企業のホームページを見て研究したとの回答もたくさん寄せられました。ホームページと並行してナビサイトや口コミサイトを見るとの回答も多く見られます。

ホームページには、企業が発信するたくさんの情報が掲載されているので、企業研究には不可欠でしょう。とはいえ、ホームページの情報だけではほかの就活生との差別化が難しくなるので、説明会やインターンに参加してリアルな声を集めるのもおすすめです

3段階で伝える! 履歴書の志望動機を書く際の基本構成

履歴書の志望動機を書く際の基本構成

履歴書の志望動機が重要なことはわかっても、どのように書いたらいいかがわからないという就活生もいるでしょう。

志望動機には、基本の構成があります。この構成に従えば、伝えたいことをわかりやすく効果的にアピールできる志望動機をつくることが可能です。

基本の構成は3段階に分かれます。ここでは、それぞれのステップごとに見ていきましょう。

志望動機の構成については、以下の記事でも詳しく解説しています。

①結論:「その企業を志望する理由」を簡潔に述べる

まずは、結論を端的に述べましょう。志望動機に限らず、質問に回答する際は結論から述べることが大切です。最初に結論を述べることで、伝えたいことがきちんと伝わりますよ。

採用担当者は、業務の合間をぬって多くの志望動機に目を通す必要があります。結論が後回しになっている志望動機は、読み進めなければ何を伝えたいのかがわかりません。時間が足りない採用担当者であれば、途中で読むのをやめる可能性もあるでしょう。

端的でわかりやすい一文を冒頭に持ってきて、採用担当者に「読んでみようかな」と思ってもらうことが重要です。

②エピソード:良いと感じた根拠・理由を具体的に述べる

次は、結論の根拠や理由になる具体的なエピソードを記載します。志望動機がこれまでの経験や日々の考えから来ていることがわかれば、説得力が増しますよ。過去の経験を掘り下げ、なぜその企業を志望するのかがわかるエピソードを選びましょう

履歴書の志望動機はスペースが限られています。わかりやすく簡潔に説明することを意識しましょう。

③展望:入社したら何をしたいか・どのように貢献したいかを伝える

最後は「入社後に何がしたいのか」「どのように活躍し貢献したいと考えているか」を説明します。最初に述べた志望動機を入社後の意気込みを関連付けて書きましょう。

入社後の意気込みを述べることで、具体的な仕事について理解していることが伝わります。仕事に対する熱意や入社意欲の高さのアピールにもつながるでしょう。

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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

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5ステップで完成! 履歴書に書く志望動機の作り方

履歴書に書く志望動機の作り方5ステップ

基本構成が把握できても、書く内容があいまいでは魅力的な志望動機は作成できません。とはいえ、「何を書けば良いのかわからない」と悩む就活生も少なくありません。

まずは、書く材料を集めて整理し、一番伝えたいことを決めることが大切です。ここでは、履歴書に書く志望動機の作り方を5つのステップにまとめました。ステップごとに進めていけば、何を書けば良いか見えてきますよ。

①企業の魅力を感じた部分を書き出す

志望動機では、企業に惹かれた内容と理由を明確に述べる必要があります。そこで、まずは企業研究に取り組み、「社員に惹かれた」「ここで働きたいと思えた」など、魅力的に感じたポイントを書き出しましょう

理念や社風、サービスの内容、説明会で接した社員がイキイキと働く姿など、なんでも構いません。この段階では、思いつくままに書き出してください。

企業研究の方法は以下でも詳しく解説しています。

②自分の経験や性格を踏まえ魅力に感じた理由を深掘りする

次に、企業の魅力的に感じた部分について、自分がなぜその点に惹かれたのか理由を深掘りしましょう。

たとえば「社員同士の垣根が低く、活発に意見を言い合える社風に惹かれた」としましょう。それはなぜかを、自身の経験や性格を踏まえて考えます。

自己分析の結果と照らし合わせ、魅力を感じた理由を深掘りしてください。志望する動機が明瞭になり、言語化が可能になりますよ。

自己分析の基本の方法は以下の記事が参考になります。

③入社したらやりたいことや将来像を書き出す

志望動機では、入社後の意気込みを伝えることも大切です。意欲や熱意が伝わり、採用担当者は「責任を持って業務に励んでくれそう」「長く活躍してくれそうだ」との印象を持ちますよ。

そこで、「入社したらしたいこと」「将来像」「どのように活躍したいか」について書き出しましょう。会社で働いていた経験がない段階で考えるのは難しいかもしれませんが、企業研究の過程で得た情報や出会った社員の様子をもとに、具体的に想像してください

「せいいっぱいがんばる」といったあいまいな内容ではなく、「どうがんばるのか」「何をがんばるのか」を突き詰めて考えることが重要です。

④その企業で活かせる自身の強みを書き出す

次に自己分析をして自分の強みや長所を可視化してください。自分が持つさまざまな強みやスキルのなかで、志望企業で特に活かせるものは何かを考え書き出します。企業が求める人材像とマッチするものを選びましょう。

「リーダーシップを発揮し主体的に動ける人間」を求めている企業に、「周りをよく見て適切にサポートできる点が強み」とアピールしても、あまり効果はありません。「周りをよく見て改善点を見つけ、先回りして行動できる点が強み」であれば、アピールになります。

志望動機では、自社が求める人物像にマッチしているかどうかも重要なポイントです。採用情報などを確認して求める人物像を把握し、リンクする自分の強みを見つけましょう。

⑤基本の構成に沿って整理する

①~④のステップで、書くべき事柄が集まったら、「結論・エピソード・展望」の構成に合わせて整理します。

その際は、結論(志望理由)とエピソードが論理につながり、根拠として機能する内容になるよう意識することが大切です。以下のような例では、エピソードが根拠として機能しているとはいえません。

NG例

    結論:子どもたちにわかる楽しさを知ってもらいたいと考え、塾講師を志望した
    エピソード:調べたいろいろな知識や情報を友だちに教え、感謝してもらうことに喜びを感じた
    展望:マンツーマンスタイルを採用している貴塾で、生徒一人ひとりのニーズに合わせた指導をしたい

    結論とエピソードのつながりが薄く、志望理由を補足するものになっていません。「高校生の時、生徒に寄り添って指導する先生に出会い、理解する喜びを知った」「そのような先生になりたいと塾でアルバイトもした」といったエピソードであれば、目指すきっかけや背景が伝わりやすくなります。

    志望動機は書き終わったら客観的な視線を意識して読み直し、志望理由や意気込みがしっかり伝わる内容になっているか確かめましょう。

    内容だけじゃない! 履歴書の志望動機で注意すべき3つのポイント

    履歴書の志望動機で注意すべき3つのポイント

    履歴書の志望動機は、企業ごとに書く内容を変える必要があります。短時間でたくさん書くときなど、ミスが起こりがちになるため注意が必要です。どれだけ内容が魅力的であったとしても、ミスが多い履歴書では好印象を狙うことは難しいでしょう。

    ここでは、履歴書を書く際に特に注意したいポイントを紹介します。書き終わったあとで注意点を意識して見直し、ミスのない履歴書に仕上げてください。

    ①誤字脱字やねじれをなくす

    履歴書は丁寧に書き、誤字や脱字やねじれがないように注意しましょう。ねじれのある文とは、「私が好きな食べ物は、果物が好きです」のように主語と述語が正しく対応していない文章を指します。

    誤字脱字やねじれがあると、「注意が散漫な学生なのかな」「志望度が低いのかな」といったマイナスの印象を持たれかねません。また、文のねじれが多い場合は、ロジカルに考えられない人と思われる可能性もありますよ

    書き終えたら以下の方法を試し、誤字脱字やねじれなどのミスがないか確認してください。

    ミスを見つけたら、大変でも書き直しましょう。時間がない場合は二重線を引いて訂正印を押す方法もあるものの、あまりおすすめできません。提出の直前でミスの修正に追われることがないように、履歴書は余裕を持って作成しましょう。

    履歴書の誤字・脱字の予防法や訂正方法は以下を参考にしてください。

    ②全体の8割以上埋める

    志望動機欄は、全体の8割以上を埋めましょう。志望度が高い企業であれば、アピールしたいことや書きたいことがたくさん出てくるはずです。書かれている文章が8割未満になると余白が目立ち、意欲が低いと思われかねません。

    「8割以上も書くことがない」という場合は、エピソードを膨らませたり、別のエピソードを書き足したりするのも一つの方法です。ただし、同じことを繰り返したり、冗長な表現にならないよう注意しましょう

    冗長な表現とは「○○であるということを理解することができました」といった文章です。余分な部分を削れば「○○と理解できました」のように短くできます。

    だらだらした文章にならないよう注意し、エピソードや意気込みを膨らませるなどして、意味のある内容で8割以上埋めるようにしてください。

    ③書き言葉で書く

    日本語には話し言葉と書き言葉があり、ビジネス文書の一種である履歴書は書き言葉で書く必要があります。たとえば、以下のようなものです。

    話し言葉 書き言葉
    御社 貴社
    ちゃんと きちんと
    でも・だけど しかし・だが・けれども
    すごく・とっても 非常に・きわめて
    どっち どちら

    特に「御社」「貴社」は混乱しがちなので、しっかり覚えておきましょう。面接では「御社」、履歴書では「貴社」が正しい用語です。

    なお銀行や病院など、一般企業以外では「御社」「貴社」以外の言葉を使うので注意しましょう。詳しくはこちらの記事で解説しているので、あわせて確認してくださいね。

    就活生に聞いた! 志望動機を書く際に工夫したこと

    志望動機作成で悩んだ点は?

    書類選考を通過して面接に進むためにも、履歴書の志望動機はしっかりアピールする内容を書く必要があります。ただ、普通に書くだけでは採用担当者の目に留まるのか不安ですよね。

    今回は、就活生の皆さんに、履歴書の志望動機を書く際にどのような工夫をしているのか聞いてみました。

    その企業でしか実現できないことを書いたと答えた就活生が多数

    もっとも多かったのは「ほかではなくその企業を選ぶ理由」を意識して書いたという回答でした。

    採用担当者は、履歴書の志望動機で「なぜ他社ではなく自社を志望するのか」「何に魅力を感じたのか」を知ろうとします。その企業だからこそ志望する理由を明確に書くことは、非常に大切です。

    その企業ならではの理由が思いつかないという就活生は、企業研究をしっかりおこないましょう。特に競合する複数社と比較すると、企業ならではの強みや特徴が見えてくるのでおすすめです。

    企業理念や社風に合った内容にしたと回答した就活生も多数

    次に多く見られた意見は、志望企業の理念や社風を意識して書くという回答です。

    企業理念や社風は会社ごとに異なるので、その企業を志望する明確な理由になります。ただし、単に「貴社の○○という理念に共感し、志望しました」だけでは採用担当者の印象に残りません。「なぜ理念に共感したのか」の部分を十分に説明することが大切です

    具体的なエピソードも添えて、「やりたいことと企業理念がどうリンクしているか」「入社後は理念に沿ってどのように活躍したいか」を書くと良いでしょう。

    【志望理由別】履歴書の志望動機の例文5選

    「商品に魅力を感じた」「社風に惹かれた」など、企業を志望する理由は就活生それぞれでしょう。どのような理由で志望動機を作成するとしても、根拠となる具体的なエピソードを書くことが大切です。

    ここでは、志望理由別に、志望動機の例文を紹介します。自分の志望動機を書く際の参考にしてください。ただし、そのまま真似るのではなく、必ず自分の言葉に置き換えて書くようにしましょう。

    例文①商品・サービスに魅力を感じた

    ただ商品やサービスが好きというだけでは、志望動機としては不十分です。経験をもとに志望する根拠を具体的に説明することで、説得力のある志望動機になりますよ

    この例文は、経験を通して人の役立つ製品をつくりたいと感じたことや、具体的に入社後にやりたいことが説明されており、説得力がある志望動機になっています。

    例文②説明会やOB・OG訪問で会った社員の様子に魅力を感じた

    社員の人柄を志望動機にする場合「たまたま会った社員が良い人だったから」といった内容では採用担当者の心に響きません。

    例文のように、社員に惹かれた根拠や背景を自身の経験とも絡めて話すことで説得力のある内容になりますよ

    例文③社風に魅力を感じた

    社風を志望動機にするときは、惹かれた理由や根拠を明確に示すことが大切です。「その社風がある環境だからこそ自分の強みを活かして貢献できる」旨を説明しましょう

    例文は、サッカーを続けている経験に絡め、志望企業の環境でこそ最良のパフォーマンスを発揮できると説明しています。志望の根拠が明確で、わかりやすい内容です。

    社風を志望動機にしようと考えている人は、こちらの記事でも詳しく解説していますのであわせて参考にしてみてくださいね。

    例文④企業理念に魅力を感じた

    企業理念に共感して志望動機を書くときは、具体的な経験と結び付け、動機に説得力を持たせることが欠かせません。どの企業でも通じる内容になっていないか注意しましょう。

    例文は、祖父が喜ぶ食品を開発したいという希望があり、理念や商品からやりたいことが実現できる企業として志望している経緯を説明しています。具体的で納得感のある内容です。

    企業理念をどう志望動機に盛り込めばいいのか悩んでいるときは、こちらの記事が参考になりますよ。

    例文⑤評価制度に魅力を感じた

    企業の制度に魅力を感じたことを志望動機にする場合は、惹かれた理由を明確にしましょう。理由を補完する具体的なエピソードを続け、納得できる内容にまとめることが大切です

    例文は、評価される環境でこそモチベーションが維持できた具体的な経験を述べ、志望理由を補完しています。採用担当者にとって納得のいく内容です。

    【業界別】履歴書の志望動機の例文7選

    業界は製造やIT、不動産、宿泊など数多くあり、重なる部分もあるものの、それぞれの特徴は大きく異なります。

    働きたい業界であることを理由に志望動機を書くときは、入念に業界研究をおこない、特徴をしっかり理解することが大切です。また、志望する企業を選んだ理由も書きましょう。

    ここでは、業界別に志望動機の例文を紹介するので、参考にしてください。

    例文①製造業界

    上記の例文ではアレルギーを持つ弟の経験をもとに志望理由の具体的な根拠を語っており、入社後のビジョンも明確です。説得力があり、印象に残りやすい内容になっています。

    製造業界を希望する場合の志望動機の書き方は以下の記事も参考になります。

    例文②IT業界

    「将来性がある」「手に職が付く」といった志望動機では、採用担当者の心に響きません。上記は実体験を含めてIT業界に興味を持ったきっかけを掘り下げ、志望理由を語っています。入社後のビジョンも書かれているのも良い点です。

    IT業界を希望する場合の志望動機の書き方は、以下も参考になります。

    例文③不動産業界

    不動産業界は年収の高い業界ですが、給料の良さなど待遇を理由にするのは避けましょう。例文は実体験をもとに街づくりにかかわりたい理由が明確に書かれており、意欲が伝わる内容になっています

    不動産業界の志望動機は以下の記事が参考になります。

    例文④ホテル業界

    「接客が好きだから」といった志望動機では、ほかの業界でもよいだろうと思われる可能性があります。ホテル業界でなければならない理由を伝えましょう。

    上記例文は、自身の経験をもとに外国人観光客がくつろげる体験を提供したいと考えた理由や入社後の展望が語られており、説得力のある内容です

    ホテル業界の志望動機は以下の記事も参考になります。

    例文⑤金融業界

    金融業界はイメージしにくい業界ということもあり、漠然とした具体性のない志望動機になりがちです。しっかりと業界研究を進め、納得できる内容に仕上げましょう

    例文は、業務を通して実現したいことが明確で、それには志望する証券会社がマッチしていることが述べられています。入社後のビジョンも明確で、意欲が伝わる志望動機です。

    金融業界を目指す場合の志望動機は、以下の記事も参考になります。

    例文⑥インフラ業界

    インフラ業界は「安定しているから」といった志望動機が多く見られますが、「事業内容はどうでも良いのか」と思われかねず、高評価は得づらいです。インフラ業界のなかでもその業種、企業を志望した理由をしっかり説明しましょう

    例文は、ボランティア経験を通して実感した思いをベースとしたエピソードを述べて志望動機を語っており、説得力があります。

    インフラ業界の志望動機は、以下の記事も参考になります。

    例文⑦人材業界

    人材業界は業種によって基本のビジネスモデルが異なり、業務内容も違います。それぞれの内容を理解して志望動機を作成しましょう

    例文は、経験から得た気付きがわかりやすく書かれており、具体的にどう活躍したいかも書かれています。意欲が伝わる志望動機です。

    人材業界の志望動機は、以下の記事も参考になります。

    【職種別】履歴書の志望動機の例文5選

    職種を志望理由にする場合は、「どうしてその職種なのか」「どうしてこの会社なのか」の2点を伝えることが大切です。

    ここでは、おもな職種別に志望動機の例文を紹介します。志望動機作成のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

    ただし、志望動機作成にあたっては、紹介した例文を真似るのではなく、自分の言葉を使って書くようにしましょう。

    例文①事務職

    事務職には、一般事務や営業事務、総務事務、経理事務など複数の種類があります。志望動機を作成する際は、業務内容を理解し、自分の強みをどう活かせるのか書くようにしましょう

    例文はマネージャーとして努力した経験が書かれており、多種多様な業務をこなして社員の働く環境をサポートする総務事務を志望する理由としてマッチしています。

    事務職の志望動機は、以下の記事も参考になります。

    例文②営業職

    営業職には法人営業や個人営業、新規開拓営業などさまざまな形があり、共通してコミュニケーション能力や相手のニーズを汲み取る力が求められます

    例文は、アルバイト経験を通して営業を志望する理由が語られており、仕事に必要な資質が備わっていることも伝わる内容です。

    営業職の志望動機は以下の記事も参考になります。

    例文③販売職

    「貴社の商品が好きだから売りたい」といった方向性では、あまり採用担当者の心には響きません。事業の特徴などに目を向け、どうしてその企業を選んだのかが伝わる内容にしましょう

    例文は、志望企業で販売職として働きたいかを経験を通して説明しており、うまくまとまっています。

    販売職の志望動機は以下の記事も参考になります。

    例文④企画職

    企画職のおもな業務は、市場のリサーチや商品企画、宣伝、販売促進、営業企画などです。企画職にあこがれる就活生も多いので、差別化のためには業務内容をしっかり理解し、強みがどう活かせるかをしっかり説明することが大切ですよ

    例文は企画職で働きたいと感じた経験をしっかり書いており、説得力のある志望動機になっています。

    企画職を志望している人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。企画職について詳しく解説していますよ。

    例文⑤ITエンジニア

    こちらの例文は、ITエンジニアとして活躍したいと考えたきっかけを具体的に語っており、印象に残る内容になっています

    以下の記事はSEの志望動機について解説しているので、あわせて確認してください。

    NG例文付き! 履歴書の志望動機で避けるべき3つの内容

    履歴書の志望動機で避けるべき3つの内容

    履歴書の志望動機は、選考で厳しくチェックされる重要項目です。なかなか面接に進めない場合、志望動機の内容に問題があるのかもしれません。

    ここでは、志望動機を書く際に意識して避けたほうが良い内容を例文とあわせて紹介します。自分の志望動機を見直して当てはまっていないか考え、該当する場合は考え直しましょう。

    ①具体性に欠ける

    「貴社の理念に共感しました」「人の役に立てる仕事ができると思い、志望しました」など、ほかの企業にも当てはまる志望動機では企業から好印象を獲得することは難しいです。

    採用担当者に「この内容ならうちではなく他社でも良いのでは」「自社についてあまり理解していなさそうだ」と判断されかねません。

    NG例文

      貴社の「顧客を一番に大切にする」との理念に共感して志望しました。

      私は人が喜ぶ姿を見るのが好きです。バイトでは接客業を選び、顧客にはいつも丁寧に接してきました。

      入社後は、顧客を一番に大切にするとの理念のもと行動したいと思います。

      上記は理念に共感した事実以外はほとんど何も伝わりません。また、接客業で顧客に丁寧に接することは当然であり、アピールするには弱いエピソードです。理念のどういったところに共感したのかを、具体的なエピソードを含めて書きましょう

      ②企業のファンアピールになっている

      企業への熱意や意欲を伝えようとするあまり、その企業が提供するサービスや商品のファンアピールだけに終始しているケースがあります。

      他社ではなくその企業を志望する理由は明確ですが、それだけでは十分ではありません。会社はファンではなく、ともに働き利益に貢献してくれる人材を求めていることを理解しましょう

      NG例文

        貴社の製品が大好きで、大学に入学したころから毎日使用しています。

        素晴らしい製品ばかりなのでもっと世間に広めたいと考え、貴社を志望しました。貴社の製品の○○は友人にも紹介し、喜ばれました。

        入社したら、貴社の製品で喜ぶ人を増やすためにがんばります。

        例文のように「製品やサービスが好き」というだけでは志望動機としては弱く、採用担当者の印象にも残りづらいため、メインに持ってくるのは避けたほうが無難です。事業の特徴や仕事で実現したいことなどと関連付けて作成しましょう。

        ③待遇にばかり言及する

        給与や福利厚生、休日日数など、待遇にばかり言及する志望動機も避けましょう。もちろん待遇面に魅力を感じるのは悪いことではありませんが、そのまま書いては書類選考を突破することは難しいです。

        NG例文

          競合他社と比べて給料が高く、待遇の良い貴社でなら意欲的に仕事ができると考え、志望しました。私は、環境が整ってこそ良好なパフォーマンスが発揮できると考えています。入社したら、待遇に恥じないがんばりで活躍します。

          例文のように待遇にフォーカスした志望動機では、採用担当者は自社の事業に興味がないのではないかと感じます。理念や事業内容などにも目を向けて、志望動機を作成しましょう

          新卒の履歴書の志望動機は熱意と意欲をアピールして選考突破を目指そう

          履歴書の志望動機は、選考を突破するために非常に重要なポイントです。

          採用担当者が納得する志望動機を書くためには、企業研究や自己分析を重ね、企業のどのような点に惹かれたのか、入社して何を実現したいのかを明らかにする必要があります。この点を自分で理解できていなければ、効果的で採用担当者の胸に響く志望動機を作成するのは難しいでしょう。

          特にポテンシャルが重視される新卒採用では、その企業にどれほど熱意を持っていて、入社後どのように活躍してくれるのかが重視されます。採用担当者に熱意と意欲を伝えるためにも、この記事で紹介したコツや例文を参考に、選考突破を目指しましょう。

          【志望動機の履歴書に関する調査】

          • 調査方法:ポートが運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
          • 調査日:2024年4月5日~11日
          • 調査元:「就活の未来」を運営するポート
          • 調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の52人

          監修者プロフィール

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          吉川 智也(よしかわ・ともや)
          1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
          現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

          多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

          全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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