就活イベント

【会社説明会の受付マナー4選】選考に向けて好印象を残す為の注意点

会社説明会は受付を通る段階から始まっている

就活で欠かせないイベントのひとつに、会社説明会があります。会社説明会は受付を通ってから会場に通されるのが一般的です。そして、実は受付を通る段階から就活生の様子はチェックされています。

会社説明会での印象は本選考での評価に影響することもあるため、行動や振る舞いには注意しなければなりません。とくに受付は緊張しつつも油断してしまいやすいポイントのため、好印象を与えるコツを知っておくことが大切です。

受付での振る舞いや基本的なマナーを把握しておくと、会社説明会でも好印象が残せて本選考をより有利に進めやすくなります。そのため、会社説明会は単に情報を得るだけではなく、本選考に繋がる一歩でもあるといえます。適切な振る舞いを心がけ、好印象を与えて就活の成功に繋げましょう。

会社説明会では受付は何分前がベスト?

会社説明会の受付で注意したいのは、何分前に到着するかです。遅刻しないよう余裕を持って行動するのは当然ですが、何分前がベストなのか分からず悩んでしまう人は多いでしょう。到着時間は意外にみられているポイントであり、あまり意識していないとここで失敗してしまうことがあります。

ポイントは何分前に到着するかではなく、何分前に受付をするかです。適切な受付時間を把握して、到着のタイミングを調整し、最初の段階で失敗しないようにしましょう。

10~15分前が望ましい

会社説明会に限らず、就活関係のイベントでは、早めに到着することが望ましいです。5分前行動といわれることも多いでしょうが、これだとやや遅い印象を与えてしまう可能性もあるため、10分程度みておくのが無難です。10分前行動で心配な場合は、15分前行動を心がけるとよいでしょう。

時間厳守は社会人にとっては当たり前であり、遅刻しないように常に早めの行動を心がけることが大切です。初めての場所だと駅から企業までのアクセスで迷う可能性もあるため、最寄り駅に到着するのはさらに数十分前がおすすめです。

もっともよいのは、ある程度早めに最寄り駅に到着し、企業の場所を確認してから、頃合いになるまで周辺で時間をつぶすことでしょう。

受付時間が決まっている場合は注意が必要

企業によっては会社説明会開始の時間設定が異なります。案内に会社説明会の開始時刻が記載されている場合だけではなく、受付時間の記載になっている場合もあるため注意が必要です。

説明会自体の開始時間が案内されているなら、その10~15分前に企業に到着し、受付を済ませるのが基本です。対して受付時間が決まっている場合は、その時間内に受付を済ませなければなりません。

例えば13時10分から30分が受付時間に設定されているなら、受付を通るのは10~30分の間です。受付開始時刻より前に到着しても対応はしてもらえず、早過ぎる印象も与えかねないため注意が必要です。案内に記載されているのが会社説明会の開始時刻なのか、受付の開始時刻なのかをチェックして、到着時間をコントロールしましょう。

遅刻する場合は電話で連絡を

時間厳守の就活において遅刻はNGですが、やむを得ない事情で遅れてしまうこともあるでしょう。遅刻する場合は、電話で連絡することが大切です。連絡なしで無断で遅れないように注意しなければなりません。

同じ遅刻でも、事前連絡の有無によって印象は大きく変わります。また、メールは見てもらえない可能性も高いため、電話で連絡するというのもポイントです。

会社説明会開始直前は企業でもばたばたしているため、メールをチェックしている余裕がありません。メールで連絡しても開始までに見てもらえないと無断で遅刻したのと同じ扱いになるため、緊急の用事は全て電話で伝えましょう。遅刻の連絡は開始時間を過ぎてからではなく、遅刻が確定した、あるいは遅れるかもしれないと思った時点ですることが大切です。

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会社説明会の受付での基本マナー4つ

受付で好印象を与えるためには、適切な時間に到着することが大切ですが、これは大前提の条件です。時間を守るのは当たり前のこととして、さらに印象よく振る舞うには基本的なマナーを覚えておく必要があります。

当たり前のことではありますが、マナーができているかどうかで与えられる印象は大きく変わります。確実に好印象を獲得するためにも、基本的なマナーの理解を深め、基礎から固めて準備を進めていきましょう。

①笑顔で元気よくあいさつする

初対面で好印象を与えるには、元気よくあいさつすることが大切です。受付でのあいさつに元気がないと、暗い印象を持たれてしまい、その評価が採用担当者に伝わってしまう可能性があります。

また、そもそも採用担当者自身が受付に立っているケースも多いです。企業に入った瞬間から全ての行動がみられていると考え、振る舞いには注意しなければなりません。元気よくあいさつするためには、大きな声でトーンを上げることが大切ですが、それだけではなく表情も意識しましょう。

大きな声であいさつしていても、表情が硬いと印象はよくなりづらいです。笑顔を意識してあいさつすることで、好印象を与えやすいです。表情を作ると気持ちもポジティブなほうに引っ張られるため、より元気のよいあいさつがしやすくなるでしょう。

笑顔の練習方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

②要件を簡潔に伝える

受付では要件を伝える必要があり、簡潔に伝えて会場入りすることが大切です。元気よくあいさつができていても、その後の要件が要領を得ないものだと、コミュニケーション能力が低いと判断され、マイナスの印象を与えてしまいます。

会社説明会なら、あいさつをした後に「○○大学から参りました、○○と申します」と、まずは簡単に自己紹介をしましょう。その後「本日○時より説明会のご案内を頂いております」と説明します。受付では名簿が用意されていることも多く、企業はここで参加者をチェックしています。

そのため、名乗ってから要件を伝えることが大切で、自己紹介をしておくとその後のチェックもスムーズに進むでしょう。企業では1日に複数回に分けて説明をおこなうことも多いため、何時スタートのものに参加予定か伝えることも大切です。

③お礼をしっかり伝える

受付であいさつを済ませたら、入館証や説明会の資料を受け取ったり、会場となる部屋を案内してもらったりすることになります。これらひとつひとつに対して、しっかりとお礼を伝えることを忘れないようにしましょう。入館証や資料などを渡されたときは、両手で丁寧に受け取るとより印象がよいです。

会社説明会の受付は混雑していることも多いため、緊張していると慌ててお礼を伝え忘れてしまう就活生がいます。小さなことでも、一つひとつ感謝の気持ちを伝えられる人は、やはり企業の人から好感をもたれるでしょう。会社説明会の受付に限らず、就活では緊張していても丁寧な態度でしっかりとお礼をいうように心がけましょう。

④コートは建物に入る前に脱いでおく

コートを脱ぐタイミングは、会場となる建物に入る前が好ましいです。まれにコートを着たまま受付を済ませる就活生もいます。しかし、コートを身につけたまま相手企業の領域に入ることは、ビジネスの場ではマナー違反と見なされるため注意しましょう。

また、マフラーや手袋、イヤーマフラーなどの防寒具も、コートと同様に建物に入る前にはずしておくのがマナーです。コートやマフラーは、脱いだらカバンを持っている腕にかけて持ちましょう。

寒い時期の就活は、就活生にとって体力的にもきついものです。建物の外で防寒具を外すことをためらう人もいるでしょう。しかし、このような身だしなみのマナーでマイナスの評価を受けてしまうのは非常にもったいないといえます。そのため、防寒具の着脱のタイミングにも気を配るようにしましょう。

コートの畳み方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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会社説明会で起きやすい失敗にも注意

会社説明会は参加して、企業に関する説明を受けるだけと軽く捉えている人が多いでしょう。確かに面接と比べると難しいことはなく、参加して情報を得るだけでも十分プラスに働きます。

しかし、面接よりも簡単だからといって、準備なしで臨んで失敗がないわけではありません。会社説明会であっても、準備不足で失敗するケースはあります。会社説明会ではどのような失敗が起きやすいか知り、事前準備を十分におこなって取り組みましょう。

受付票がある場合は忘れない

企業によっては、会社説明会予約時に受付票を発行している場合があります。受付票の有無も違いますが、形式も企業によって異なるため注意が必要です。紙媒体で送付されたり、自身で印刷して持参したり、メール自体が受付票になっていたりするなど、受付票の種類は複数あります。

どのケースでも受付票があるなら忘れず持参することが大切で、忘れると最悪の場合は説明会に参加できなくなります。もちろん、企業によっては受付票を忘れても参加を認めてくれることもありますが、忘れ物をしたという時点で印象は悪いため注意しなければなりません。

受付票はある企業とない企業が分かれるだけに、必要な場合は忘れず用意しておくことが大切です。

その他の持ち物もチェックする

筆記用具
メモ帳
スケジュール帳
印鑑

会社説明会で必要なのは、受付票だけではありません。他にも複数持ち物が必要な場合があるため、案内を確認して何を持参すべきかチェックしておきましょう。企業によって指定される持ち物は違いますが、受付票同様に忘れると最悪の場合説明会が受けられなくなります。

また、持ち物指定がない場合でも、上記のものは忘れずに持っていくことが大切です。説明会を受けるにあたって、基本的に必要なものが揃っていないと、それだけで参加態度が不適切と判断される可能性があります。また、印鑑は交通費の支給が必要な場合に限られますが、いつ求められるか分からないため、就活用に1本カバンに入れておくのもおすすめです。

説明会の持ち物については、こちらの記事で詳しく解説しています。

遅刻しないよう企業までのアクセスは念入りに確認

会社説明会で起こりえる最大の失敗は遅刻のため、遅れないようスケジュールは念入りに確認しておきましょう。何時に起きて何時の電車に乗るのか、最寄り駅から企業までは何分かかるのかと、細部までアクセスをチェックしておくことが大切です。

また、万が一電車がストップしたり、遅延があったりした場合に備えて、別ルートでの行き方も確認しておくと安心でしょう。就活にトラブルはつきもので、会社説明会の日に限って公共交通機関に乱れが生じることもあります。

交通機関の乱れの場合は、遅刻しても許してはもらえますが、多少なりとも悪目立ちするため注意が必要です。万が一のトラブルに巻き込まれても大丈夫なように、当日の企業までの道のりは、シミュレーションを重ねておくことが大切です。

会社説明会=企業本社で実施とは限らない

アクセスを確認する際に気をつけたいのが、会社説明会が実施される場所です。説明会の会場=企業の本社とイメージする人は多いでしょう。実際に、本社で説明会をおこなう企業は多いです。しかし、企業によっては本社以外の場所で実施することもあるため、会場は案内を見て確認しておきましょう。

支店がある場合は、そちらで実施したり、企業によっては関係のない貸しスペースを利用したりすることもあります。企業本社でおこなわれるものと先入観を持ってアクセスを調べていると、当日到着した時に会場が違ってパニックになる可能性もあるため注意が必要です。

説明会の日程や採用エリアによって会場が変動することはあるため、まずはどこで実施されるか調べたうえでアクセスを確認していきましょう。

会社説明会は受付時点から好印象の獲得を目指そう

会社説明会での行動は意外にみられており、この時の印象が本選考の評価に繋がることも少なくありません。とくに重要なのは第一印象で、受付での印象が今後の評価に関係する場合もあるため注意が必要です。

好印象を与えるためには、まずは遅刻せず、時間厳守で臨むことが大切です。遅過ぎても早過ぎてもよくないため、適切な時間を見計らって受付を通りましょう。また、あいさつの仕方や要件の伝え方次第でも、印象は大きく違ってきます。細かいことの積み重ねによって最終的な評価は決まるため、会社説明会のうちから少しずつ好印象を与えておくことが大切です。

受付からその後の振る舞いまで細心の注意を払い、会社説明会で好印象を獲得して後の本選考での評価に繋げましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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