面接対策

面接の逆質問の正しい終わり方は? 基本マナーから質問例まで解説

目次

  1. 逆質問の終わり方で面接全体の印象も変わる
  2. 企業が面接で逆質問を求める5つの理由
  3. 面接の逆質問の基本マナー
  4. 就活生に聞いた! 準備した逆質問の数と準備方法
  5. 面接の逆質問の流れとは?
  6. 例文で紹介! 面接の逆質問の正しい終わり方は?
  7. 就活生に聞いた! 逆面接での終わり方
  8. 面接の逆質問は何を聞くべき? 好印象になる逆質問の秘訣3選
  9. 就活生に聞いた! 逆質問で意識したこと
  10. ジャンル別に紹介! 面接で聞くべきおすすめの逆質問の例31選
  11. 面接で聞かないほうがいい逆質問とは? 質問例も紹介
  12. 就活生に聞いた! 面接の逆質問で聞いたこと
  13. 面接の逆質問は感謝と学びを伝える終わり方で好印象を残そう

逆質問の終わり方で面接全体の印象も変わる

面接で逆質問をする際に「どうやって終わればいいの」と悩んでいる学生は多いと思います。「質問に答えてもらったらどんなことを言うべきか」「逆質問を終わるときはどうしたらいいのか」など気になることがありますよね。

事前に面接の逆質問の流れや、終わるときに述べる言葉を理解すれば、心配することなく逆質問をすることができますよ。

面接の逆質問の時間をどうやって終えるかは、面接全体の印象にもつながる重要なものです。まずは面接で企業が逆質問をする理由や、基本のマナーを押さえましょう。

そのうえで、逆質問の正しい終わり方について解説するので、逆質問の事前対策に役立ててください。

企業が面接で逆質問を求める5つの理由

企業が逆質問を求める理由

逆質問の事前対策をするためには、企業が面接で逆質問を求める理由を理解することが重要です。なぜなら企業が逆質問を通して見ているポイントを理解することで、適切な質問を考えることができるからです。

ここでは、企業が学生に逆質問を求める理由を5つ解説していくので、効果的な逆質問をするためにも、ぜひ覚えておいてください。

①企業理解度を図るため

多くの学生が面接対策として企業研究や業界研究をおこないますが、理解度は人それぞれです。

そのため、志望する学生がどのくらい自社のことを理解しているのかを逆質問で見ています。企業研究を深くしたうえで逆質問をしてくるということは、それだけ自社に興味を持ってくれている証と言えます。言い換えれば、志望度が高い学生とも言えるでしょう。

たとえば、「企業のSNSをチェックして気になったことを質問する」「説明会の話を振り返り、疑問に感じたことを質問する」など、自社に興味がないとできないような質問をするかどうかで、学生の理解度を図ることができるのです。

②性格や人間性を知るため

基本的に学生の知りたいことについて答えるのが逆質問の時間です。そのため、質問から学生の興味関心を知ることができ、性格や人間性も見ることができます。

たとえば、将来を考えて経営や企業の今後について質問する人もいれば、あまり先は見ずに入社までに準備すべきことを質問する人もいます。この場合、前者は将来を長い目で見ている人、後者は今できることをやる人という印象がつきますよね。

そのため、逆質問にはあなたの人間性が表れていることを知っておくことが大切です

また、「マナーをわきまえているか」「相手の立場に立った質問をしているか」などコミュニケーション能力も見られているので、面接の状況や面接官のポジションに適した逆質問をしましょう。

③自社に合っているか判断するため

逆質問の内容からは、自社に合っている人物であるかも判断されています。

企業が大切にしている考えや目指している方向性とまったく違う考えだと自社に合わないと判断される恐れがあります。そのため、企業の考えや方向性と反対の立場に立つような逆質問は控えましょう。

企業に合っている人だと思ってもらうためには、企業理念や仕事の進め方など自分が大切にしている価値観と合致していることがわかる逆質問がおすすめです

たとえば、チャレンジ精神を大切にしている会社であれば、「私はさまざまな仕事に挑戦したいと考えているのですが、御社ではどのようなキャリアを歩む人が多いのでしょうか?」と聞けば、自社にマッチしていると思ってもらえる可能性が高くなります。

④事前準備力があるか見定めるため

逆質問の内容によっては、事前に準備してきたかどうか判断することもできます。

多くの場合、どんな人が自分の面接を担当するのかは事前に知ることはできません。人事が対応することもあれば、志望する部署の社員が出てくるケースもあるため、その人にあった逆質問をできるようにしなければいけません

たとえば、人事の面接官に営業の業務に関する質問を多くしても、回答できない可能性がありますよね。このようなときは、会社の評価制度や社風に関する質問など、人事の人に合わせた逆質問をできるようになっておくことが重要です。

面接官が答えられないような質問をしないように、なるべく多くの逆質問を用意しておきましょう。

⑤応募者の不安を解消するため

企業や業界について調べていると、疑問や不安が出てくると思います。

企業側に立って考えると、せっかく面接を受けに来てくれた学生が疑問や不安を持ったまま帰ってほしくない想いがあります。その疑問や不安な気持ちを解消するということも、逆質問の時間を設ける大きな理由の一つです。

また、自社への志望度が高いのであれば、興味を持っていることや入社前に知っておきたいことを理解しておいてほしいはずです。そのため、どのような質問をしたらいいか迷ったときは、まず不安を解消するための質問をしましょう

逆質問をする際のポイントをもっと知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。

面接の逆質問の基本マナー

逆質問で守るべきマナー

逆質問は自分の知りたいことを聞ける貴重な時間ですが、マナーがあることも忘れてはいけません。

マナーを守れないと、非常識な人とマイナスな印象を持たれる可能性もあるので、マナーを理解したうえで面接に臨むようにしましょう。ここでは、逆質問をする際に守るべきマナーを5つ紹介するので、必ず守るようにしてください。

①逆質問を1つもしないのはNG

事前に逆質問の時間があることを知らされるケースは少ないものの、ほとんどの面接で逆質問する時間が用意されています。

企業が学生の不安や疑問を解消するために、時間を取ってくれているのに、逆質問を1つもしないと、「準備ができていない人」や「自社に興味がない人」と思われてしまいます

そのため、面接で逆質問の時間があるかどうかわからなくても、3~5個は質問を用意してください。

面接官に失礼なことを聞いてしまうことと同様に、1つも質問しないことは失礼になります。

逆質問がない場合の対応については、こちらの記事でも解説しています。

②質問することは3~5個用意しておく

面接を受ける学生の人数によって、一人当たりが質問できる個数が異なります。

個人面接の場合は、基本的に2~3個質問することができます。また、時間制限も特にないため、同じテーマの質問を深掘りすることも可能です。

一方で、一人あたりに対する回答時間が短い集団面接で聞ける逆質問は1~2個が基本です。質問の回答でわからないことがあったら追加の質問はできますが、関連性のない質問を何個もすると次の人の逆質問の時間がなくなって迷惑になってしまいます。

面接官のポジションを問わない質問を考えたり、前の人の質問を被ってしまったりしないように逆質問は3~5個準備しておくことがおすすめです

集団面接での逆質問については、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。

③調べればわかることを聞かない

逆質問では企業理解度や事前準備力が見られていると述べました。そのため、ホームページから簡単にわかる情報や、企業説明会の資料に書いてあることを質問すると企業研究ができていない人だと思われてしまいます。

たとえば、企業理念や社員数、取り扱っている製品などはインターネットで調べればすぐにわかることですよね。したがって、インターネットで調べればわかることやもらった資料、説明会で聞いたことは聞かないのがマナーです。

もし、ホームページに載っていたり、説明会で聞いたりしたことに対して質問したいときは、「○○で調べたのですが、○○という解釈であっていますでしょうか」と聞きましょう

④どの面接官も回答できる質問を考えておく

就きたい職種や、気になる仕事内容についての逆質問を考えている人がいると思います。しかし、当日にならないと誰が面接官を担当するのかわからないケースが多いため、特定の職種や仕事についての質問のみをするのは避けましょう。

なぜなら、面接官によって回答できる質問は変わってくるからです。そのポジションの人でないと回答できない場合もあるので、逆質問を準備するときはどのポジションの面接官でも回答できる質問をいくつか用意しておくことが大切です

就活生に聞いた! 準備した逆質問の数と準備方法

学生にいくつ逆質問を準備したかを聞いてみると、以下のような結果になりました。

用意した逆質問の数

約半数の学生が3~5個の逆質問を用意したことがわかります。また、「逆質問を準備していなかった」という回答は2~3%だったため、ほとんどの学生が事前に逆質問を用意しているようです。

では実際に、逆質問をするためにどのような準備をしたのでしょうか。逆質問を用意するためにおこなった準備についても聞いてみたので、これから逆質問を考える方はぜひ参考にしてみてください。

企業サイトやSNSで企業研究をした人が多数

逆質問の内容を考えるために、面接前には企業研究をしている人が多かったです。中でも、企業のサイトやSNSなどを見たという回答が目立ちました。

企業研究をしたうえで、気になったことや理解が難しかったことを質問できると志望度が伝わります。そのため、企業のホームページを見るだけでなく、志望部署の仕事について複数のサイトで調べておくことがおすすめです。

また、企業のSNSがある場合は最新情報を知ることができるので、随時チェックしておくと良いですね。

逆質問の例文集を参考にした人も

どのような聞き方をしたら良いのかを知るために、逆質問の例文集や動画を見ている人もいました。

例文を見ることで、どのような質問がおすすめなのか知ることができます。また、「この質問は失礼にならないかな」という心配を解消することにもつながります。

ただし、例文に載っている質問ばかり参考にすると、本来自分が聞きたい質問ができなくなる恐れがあるので、参考程度に活用してください。例文を丸暗記するのではなく、主観的な考えや企業の特徴を織り交ぜて質問してみましょう

面接の逆質問の流れとは?

逆質問の流れ

初めて面接を受ける人は「逆質問ってどうやって聞かれるの」「逆質問はいつするの」などの疑問を持っているのではないでしょうか。心の準備をしておくためにも流れを知っておきたいですよね。

結論からお伝えすると、一般的に逆質問は面接官からの質問が一通り終わったあと、つまり面接時間の最後に設けられています。

よりイメージしやすいように、面接の逆質問の流れを詳しく解説していくので、逆質問をするタイミングのイメージをしておきましょう。

①準備してきた質問をして回答をもらう

面接の時間には限りがあるので、逆質問は一番知りたいことから聞くのがポイントです。

また、職種や業務内容を問う質問は面接官によっては回答が難しいものがあります。そのため、面接官の役職や部署を確認して、面接官が答えられる質問をしてください。

疑問を持ったまま帰ると、不安要素が残り次の選考までソワソワしてしまうこともあるため、気になることは面接時間が許す限り、質問することをおすすめします。

②回答に対する理解を述べる

質問の回答をもらったら、理解したことや思ったことを述べましょう。面接官があなたの理解度を把握するためにも、「〇〇ということなのですね」というふうにわかったことを伝えるのが大切です

もし、間違った解釈をしていたときは、面接官が訂正してくれて、詳しい説明をしてくれます。

また、回答に対してよくわからないことがあった場合は「〇〇という解釈で合っていますでしょうか」「〇〇の部分がよくわからなかったため、詳しく教えていただけますか」と聞くようにしましょう。

③回答に対して聞きたいことを追加で質問する

最後に、逆質問の回答に対して、疑問に思ったことや詳しく知りたいと思ったことを追加で聞きます。

具体的には、「〇〇ということでしたが、〇〇の場合はどうでしょうか」「〇〇になった場合は、〇〇という解釈で合っていますでしょうか」のように質問します。

追加の質問に対して回答をもらったら、理解したことを再度述べましょう。そして、逆質問に答えてもらったことや質問時間をもらったことへの感謝を伝えます

もし、追加の質問がない場合は、1つ目の質問と内容の違うことを質問することもできますよ。

例文で紹介! 面接の逆質問の正しい終わり方は?

逆質問の正しい終わり方

逆質問の終わり方は面接全体の印象につながります。そのため、面接を受ける前にどうやって逆質問を終えたらいいのかを理解する必要があります。

逆質問を正しく終えて、気持ちよく面接を終了できるようにしましょう。

逆質問を通じて感じたことを簡単に伝える

逆質問をいくつかしたら、回答をもらって感じたことを簡潔に伝えます。回答に対する考えを述べることで、理解度だけでなく企業とのマッチポイントをアピールすることができますよ。

たとえば、職種ごとの具体的な業務や、仕事で大切にしている考えを教えてもらったら
次のように述べます。

御社のマーケティング職で大切にしていることは、市場との接点を常に考えることだとわかりました。御社に入社した際は大学で学んだ消費者行動学を活かして、市場ニーズに応えられる仕事をしたいと思います。

就活生

逆質問で得た知識や理解のほかにも、その企業に入社したいという意思を伝えてください。長々と話すと逆質問の回答から理解したことや、最後に伝えたいことがわかりづらくなるので、簡潔にまとめることがポイントです。

逆質問はお礼を伝えて終える

知りたいことを一通り聞けたら、個人的な質問に答えてもらったことに対して、お礼を伝えましょう。逆質問は失礼のない範囲で学生が何でも面接官に聞ける時間であるため、その時間を設けてもらったことにも感謝しましょう。具体例を挙げると以下の通りです。

お忙しい中質問に答えていただきまして、ありがとうございました。

就活生

それから、詳しく説明をしてもらったり、何か資料を見せてもらったりした場合は「ご丁寧に教えてくださりありがとうございました」と言えると気持ちよく面接を終えることができます。

面接の最後に印象が下がらないように、丁寧にお礼を言ってから逆質問を終えましょう

面接時間が押したら一言謝罪を伝える

逆質問をたくさんしたり、わからなかったことを聞いたりして面接時間が予定より押してしまったら謝罪をしましょう。

企業は1日に多くの学生と面接をしています。そのため、あなた1人の面接時間は限られており、予定が押してしまうと迷惑になってしまいます。

そのため、逆質問が長引いて面接時間を超えてしまったら、一言謝罪をして誠意を伝えましょう

わからなかったことを何度も聞いてしまったため、面接時間を過ぎてしまい申し訳ございませんでした。最後までご丁寧に教えてくださりありがとうございました。

就活生

面接は緊張したり、焦ったりして時間を気にする余裕がないかもしれませんが、逆質問が長引きすぎないように注意しましょう。

就活生に聞いた! 逆面接での終わり方

逆質問はなんと言って終えた

学生が逆質問をした後に、どのように終えているのか気になるところですよね。

面接の最後に何を言って終えたのか、学生にアンケートを取ったので、ぜひこちらを参考にしてみてください。

回答に対する理解とお礼を伝えた学生が多数

逆質問に答えてもらったことに対して、簡潔にお礼を伝える人がほとんどでした。他には、回答をもらってわかったことや思ったことを述べる人もいました。

逆質問に回答をしてもらったお礼を伝えることで、面接官も「この回答で良かったのだな」と気持ちよく面接を終えることができます。

また、お礼だけでなく理解したことを一言述べることで理解度が面接官に伝わりますよ

志望度を再アピールした人も

面接の最後に話したことは、面接官の印象に残りやすいです。そのため、「御社が第一志望です」という意思をもう一度伝えたという人も多かったです。

逆質問を終わるときに、質問に答えてもらったことへの感謝と入社意欲を伝えると、より志望度の高さが相手に伝わる可能性があるので有効ですよ

面接の逆質問は何を聞くべき? 好印象になる逆質問の秘訣3選

逆質問で何を聞くべき

基本的に逆質問の時間は面接の最後に設けられているため、有効な質問ができれば良い印象を残せる可能性があります。

そのため、どのような質問が良い印象を持ってもらえる逆質問なのか知っておくことが大切です。

そこで、ここからは好印象につながる逆質問を3つ解説します。面接の逆質問で何を聞いたらいいのか考えている人はぜひ参考にしてみてください。

①ミスマッチを防ぐために疑問を聞く

企業は、自社のことを理解しており、求める人物像に当てはまる人を採用したいと思っています。そのため、企業研究や面接で疑問に思ったことを聞き、ミスマッチを防ぐことが大切です

たとえば、「私は新しいことに挑戦するのが好きなのですが、このような強みは貴社のどのようなところで活かすことができますでしょうか」といった質問です。企業の考えや価値観が自分と合致しているかを確かめられる質問をしましょう。

逆質問で疑問を解消しておくことで、面接官に企業に対する理解度が伝わります。また、間違った解釈をしていた場合は、正しいことを教えてもらえるので、認識齟齬もなくなりますよ。

②志望度の高さが伝わる質問をする

逆質問は最後にアピールできる場でもあるため、志望度の高さを伝えられる質問をするのもおすすめです。

面接を突破するためには「なぜ多くの会社の中からその企業を選んだのか」という理由が大切になります。

たとえば、興味ある仕事や活かしたいスキルがある人は「〇〇の資格を持っており、〇〇の業務に興味があるのですが、他に必要なスキルはございますか」と伝えます。

また、同業他社と比較したときに思ったことも合わせると、よりその企業に就職したいという意思が伝わりますよ

③具体的で相手の職種や役割に合わせた質問をする

具体的な仕事内容や、1日の仕事のスケジュールなどはそのポジションの人の方が回答しやすいため、逆質問は面接官の職種や役割に合わせた質問をするのがおすすめです。

詳しい業務内容やその職種ならではのスキルなどについて逆質問をしたいときは、面接官の職種を最初に聞いておくと良いですよ

事前に職種が把握できない場合は、「○○職の具体的な業務についてお聞きしたいのですが、○○様に質問してもよろしいでしょうか」と聞いてみましょう。

好印象になる逆質問のコツについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

就活生に聞いた! 逆質問で意識したこと

逆質問する時に意識したこと

逆質問は学生から面接官に聞きたいことを聞けるチャンスですが、実際学生はどのようなことを意識して逆質問をしたのでしょうか。

アンケートを取ってみたので、参考にしてみてください。

面接官の立場や役職を考えて質問した人が多く見られた

面接官の職種や立場に合った質問を考えたという回答が多数ありました。

面接官のポジションを考えた質問ができると、相手を考えている逆質問だと伝わります

志望職種で働いている人が面接官だったら、業務の詳しいことが聞けたりするので、気になることをいろいろ質問してみましょう。

回答へのリアクションに気を付けた人も

質問の内容ではなく、回答に対するリアクションに気を付けた人もいました。

逆質問に答えてもらったときは、理解度を示すためにもリアクションを取ることが大切です。話を聞いているときに頷いたり、表情をにこやかにしたりすることを意識しましょう

また、回答してもらったことへのお礼だけでなく、理解できたことや感じたことを一言述べることでその企業への志望度も伝わります。

ジャンル別に紹介! 面接で聞くべきおすすめの逆質問の例31選

おすすめの逆質問

面接に向けて、逆質問で聞きたいことをまとめている人もいると思います。しかし、具体的にどのような質問をしたら良いのか迷ってしまいますよね。

そこで、ここからは面接で聞くべきおすすめの逆質問をジャンル別で紹介していきます。誰が面接官になっても失礼のない逆質問ができるように、バランスよく複数の逆質問を準備しておきましょう。

①志望度や熱意が伝わる質問

志望度や熱意が伝わるおすすめの逆質問

・御社で活躍されている方に何か共通点はありますか

・入社するまでに準備しておくべきことや身に着けておくことはありますか

・入社後、新入社員研修を終えたら、いつ頃から業務に携われるようになりますか

・配属予定の部署の方とお話しする機会をいただくことは可能でしょうか

・御社で○○の仕事に挑戦するチャンスをいただくには、どのようなことを学ぶべきでしょうか

・入社までにこれは覚悟しておくべきという心構えなどはありますか

・新入社員研修に力を入れているとお聞きしましたが、独自の研修があったら教えてください

具体的な仕事内容を聞いたり、配属部署への理解を深めたりする質問は、入社意欲を表します

また、入社までにやるべきことを聞くことで、すでに自社での活躍に向けて動きたいという前向きな気持ちがあることを伝えられますよ。

②強みやスキルをアピールできる質問

自分の強みや持っているスキルが伝わるおすすめの逆質問

・○○の資格を持っているのですが、どのような業務で活かすことができますか

・私は協調性を大切にして仕事を進めていきたいと思っていますが、御社は他部署との交流は盛んでしょうか

・学生時代は○○に力を入れて取り組んでいたのですが、御社で活躍していくためにはさらにどのような努力が必要となりますか

・部活動で部長を勤めていたのですが、御社では若手でもこのような経験を活かせる機会はございますか

・留学を経験したため、英語力を活かしたいと思っています。御社では若手のうちから語学力を活かせる機会はありますか

強みやスキルに関する逆質問は、企業が求める人物像にマッチしていることをアピールできる質問です。

そのうえ、より自分に合った業務内容や職場環境かどうかを相手の回答から判断することもできます

③事業内容に関する質問

事業内容に関するおすすめの逆質問

・御社が今度力を入れていく新規事業があれば教えてください

・○○職の方の仕事のスケジュールを教えていただきたいです

・御社の10年後のビジョンを教えてください

・御社が現在課題に感じていることはありますか

・○○職の仕事でやりがいを感じたときはどのようなときですか

・○○職では○○の仕事を経験することはできますか

事業内容に関する逆質問をすると、企業研究をしてきたことがわかり、興味があることが伝わります。

また、会社の今後の経営方針や新規事業について聞けると、入社する意思があることを伝えられます

④企業とのマッチ度を確かめる質問

企業とのマッチ度を確かめられるおすすめの逆質問

・○○職を志望しているのですが、○○部の雰囲気を教えてください

・御社の社風を一言で表すとどのようなものでしょうか

・どのような考えを持った社員の方が多いでしょうか

・他部署やほかの支社との交流はどのような感じでしょうか

・困難な場面を乗り越える時、何をモチベーションにしていますか

・活躍している社員の特徴を教えてください

社風や社員の考えは企業研究だけではわからない場合があります。そのため、職場の雰囲気が知りたいという質問は、企業とマッチしているかを確認するうえで有効です

上記のような質問をして、社風や企業の価値観が自分にマッチしているかチェックしてみましょう。

⑤入社後のキャリアに関する質問

入社後のキャリアに関するおすすめの逆質問

・リーダーや管理職を目指すにあたって、求められることを教えてください

・御社で評価され、昇進している方の特徴はどのようなものでしょうか

・新入社員に対して、今後このようになってほしいという理想像があれば教えてください

・配属される部署からのキャリアモデルを教えてください

・入社までに○○について勉強しようと思っているのですが、○○が活かせる業務はございますか

・○○の仕事に興味があるのですが、○○を任せていただけるまでにはどのようなステップが必要ですか

・○○職に就くためには、何年ぐらいの経験が必要になりますか


入社してからのキャリアや役職についての質問は、その会社でキャリアアップをしたいという熱意を伝えられる質問です

職種や部署別の具体的なキャリアモデルは、企業研究だけではわからないことも多いので、成長意欲を伝えるためにも、キャリアについて聞く質問はおすすめですよ。

逆質問でおすすめの内容については、以下の記事でも解説しています。

面接で聞かないほうがいい逆質問とは? 質問例も紹介

聞かない方が良い逆質問

逆質問で聞きたいことがあるけれど、「この質問は聞いても失礼じゃないかな?」と思う質問はありませんか。

逆質問は基本的に気になることを自由に聞くことができますが、イメージが悪くなる質問も存在するので、注意が必要です。

失礼に当たる質問もあれば、聞き方を変えれば問題ない質問もあるので、面接前に理解しておきましょう。

①事前に調べていればわかる質問

企業のホームページに書いている情報など、インターネットで事前に調べていればわかる質問をするのはやめましょう。

なぜなら、少し調べれば簡単にわかることを知っていないと企業研究をしていないと思われてしまうからです。

企業研究や業界理解ができていないと判断されると、志望度も低いと思われてしまいます。そのため、以下のような事前に調べればわかる質問は控えましょう。

事前に調べればわかる情報の質問例

・御社が取り扱っている商品を教えてください

・御社が力を入れている事業は何ですか

・御社の経営理念を教えてください

しかし、企業研究をする中で疑問に思ったことや理解が難しいことが合った場合は、逆質問をしても大丈夫です。具体例を出すと以下の通りです。

事前に調べた情報を質問する際の良い例

・御社のサイトで〇〇ということを知りましたが、〇〇という解釈で正しいでしょうか

・企業研究をしている中で、〇〇について調べたのですが、深く理解できなかったため、〇〇の部分について教えていただけますでしょうか

このように調べたという前提を伝えて、質問するようにしましょう。

②仕事に対する自信の無さが表れる質問

面接を突破するには「その企業に入社してやりたい仕事がある」という熱意を伝えることが大切です。

そのため、仕事に対して自信がないと思われてしまう逆質問をすると、やる気や熱意が感じられなくなってしまいます。

以下のような自信の無さが伝わってしまう質問は避けましょう。

仕事に対する自信の無さが表れる質問例

・〇〇のスキルは持っていないのですが、それでも活躍はできますか

・〇〇の目標が達成できなかったら、どうなりますか

・〇〇が苦手なのですが、仕事に影響は出ないでしょうか

もし、入社後の仕事について不安や心配なことがある場合は、以下のように質問することがおすすめです。

不安な点を質問する際のおすすめの聞き方

・○○スキルは習得できていないのですが、入社までに学んでおくべきことはありますか

・○○職で○○の目標を達成するために、持っておくべき考え方はどのようなものでしょうか


逆質問では「入社までに勉強して不安をなくしておきたい」という意思を伝えましょう

③給料や待遇に関する質問

働くうえで、給料や待遇は気になるものですよね。実際に、給料や待遇は志望企業を選ぶ際の一つの基準にする人もいます。しかし、逆質問で給料や待遇ばかりを気にした質問をすると印象が下がってしまう可能性があります。

なぜなら、自社の事業や仕事に興味がなく、労働条件だけで応募してきたのではないかと思われてしまうからです

以下のような逆質問は、できれば控えることをおすすめします。

給料や待遇に関する質問例

・残業は絶対しないといけないのですか

・有給は好きなときに取れますか

・転勤を断ることはできますか

ただし、仕事内容や働き方について詳しく話しているときなど、話の流れによっては聞いても問題ありません。大切なことは、給料や待遇面ばかりを気にしていると思われないことです。

④面接官がはい・いいえで回答できる質問

逆質問では、失礼な質問をしていないかだけでなく、コミュニケーション能力も見られています。そのため、面接官が「はい・いいえ」の一言だけで回答できるいわゆるクローズドクエスチョンは避けましょう。

クローズドクエスチョンとは以下のような質問です。

面接官がはい・いいえで回答できる質問

・繁忙期はきついですか

・長期休暇はありますか

・希望を出せば部署移動できますか

面接官の回答が「はい・いいえ」で終わってしまう質問は、会話が続かないため、自社に興味がないのかなという印象にもなってしまいます

逆質問で聞いてはいけない質問については、以下の記事でも解説しています。

就活生に聞いた! 面接の逆質問で聞いたこと

逆質問ではどんな質問をしたか

学生がどんな逆質問をしているのか、気になる人も多いでしょう。

そこで、面接でどんな逆質問をしたのかを学生に聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

今後の事業方針に関する質問をした人が多く見られた

今後の事業や経営方針について聞いたという回答が多くありました。

会社の将来性は、入社を決める大きな判断材料になりますよね。また、新規事業で興味のある分野の仕事があれば、その仕事に携わることを目標にできます。

決定していない新規事業や経営方針は、企業サイトに掲載されていないことがあるため、気になる人は逆質問で聞いてみましょう

やりがいや大変だったことを聞く人も

面接官個人の経験や考えを知るために、やりがいを感じたことや大変だったエピソードを聞いたという回答も見られました。

仕事を続けていくには、やりがいやモチベーションが必要です。そのため、社員がどのようなやりがいを持って働いているのか知ることで、自分がその企業で働くイメージができます

それから、大変だったことをどうやって乗り越えたのかというエピソードから、会社の雰囲気や仕事の進め方を知ることが可能です。企業サイトやインターネットの情報からは知ることができない、面接官個人の経験もぜひ質問してみましょう。

キャリアや役職について聞いたという回答も

入社後にどのようなキャリアを進むかを知るために、キャリアプランについて聞いた人もいました。

面接官が実際にどのようなキャリアを進んできたかを知ることで、将来のキャリアをイメージしやすくなります

ジョブローテーションがある会社であれば、希望職種に就けるのか、キャリアチェンジはできるのかなども合わせて聞いてみると良いですね。

面接の逆質問は感謝と学びを伝える終わり方で好印象を残そう

逆質問は、どの面接官でも回答できるように偏った内容ではなく幅広いジャンルで3〜5つ考えておきましょう。

おすすめの逆質問は、入社意欲や成長意欲が伝わるような業務内容やキャリアに関する質問です。反対に、仕事に対する自信の無さが表れている質問や調べればわかる質問は避けてください。

企業研究をしたうえで、入社を決断するにあたって深く知りたいことを聞くことが大切です。それから、逆質問は面接全体の印象を左右するものでもあるため、回答への感謝や理解を伝えて、良い印象を残す終わり方を意識してくださいね。

【逆質問に関する調査】

・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2023年7月13日~20日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の123人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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