面接対策
【長所と短所の魅力的な答え方】面接でのポイントや例文20選
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目次
長所と短所は絶好のアピールチャンス
面接では、長所や短所を聞かれる機会は多いです。長所だけでなく、短所を聞かれたときも、絶好のアピールチャンスになります。
長所では、企業が自分を採用するメリットとして、強みや仕事で活かせる強みをアピールできます。また、短所では、自分が課題に感じる点を答えますが、伝え方次第では、良い印象を残すことができます。
いざ就活の準備をしようと思って、長所や短所について考えても、すぐには思いつかない人もいます。しかし、強みや弱みは誰にでも必ずあります。自分の特徴をしっかりと把握できていれば、面接でアピールすべき部分も自然と見えてきます。
この記事では、面接で長所や短所を伝える際の、例文を多く紹介します。自分に合った例文を活用すれば、把握した長所や短所を魅力的に伝えるための参考になります。また、例文から、説明するポイントの理解にもつながるでしょう。
例文を参考にして、長所と短所を魅力的にアピールして、面接で好印象を残しましょう。
面接で長所と短所が聞かれる理由3つ
企業側も意図があって、長所や短所を聞いています。長所や短所を聞く理由がわかれば、その質問で自分がアピールすべき内容も、自然とわかります。
相手が何を知りたいのかが分からないまま回答しても、質問の意図に沿わなければ、コミュニケーション能力不足だと判断されてしまう可能性もあります。
面接で、長所や短所を聞かれた際に、良い印象を残せるように、企業がその質問をする理由を理解しましょう。
①考えや価値観を知るため
企業は、面接でその人の考えや価値観を知りたいと考えています。事前に提出された履歴書やESだけでは、その人の内面まで深く知ることはできません。対面で話せる面接の機会だからこそ、わかることは多々あります。
また、企業は考えや価値観を知ることで、その人物が入社後に活躍できる人材かどうか見極めています。特に、長所を聞くことで、仕事に活かせる能力を持っているかがわかります。
企業は、新卒採用において将来的に活躍できる人材を採用したいと考えています。面接で長所や短所を聞き、考えや価値観を自社で実際に活躍する社員と比較しながら、評価していきます。自社で活躍する社員と似た要素を持つ人材は、将来的に活躍する期待ができます。
長所や短所は、考えや価値観から将来活躍できる人材かどうか見極めることを目的としています。長所や短所を答えるときは、結果ではなく過程から自分の考えを伝えられると好印象でしょう。
②社風とあっているかを判断するため
企業は、社風とあっている人材かどうかを重要視します。なぜなら、社風との不一致が早期退職理由にもなるからです。即戦力ではなく、入社後の成長の期待を込めて新卒採用をおこないます。採用した人材が、すぐに活躍して企業に貢献できるかは定かではありません。
しかし、新卒採用には、莫大なお金と時間をかける必要があります。つまり、将来活躍するであろう人材への投資ともいえます。そのため、社風の不一致で早期退職をされてしまうと、投資した資源が無駄になってしまいます。
長所や短所を聞くことで、その人の人柄がわかります。面接では、人柄が社風と合っているかを見て、長期的にその企業に在籍し成長することで、将来、貢献する人材かどうかを判断しています。
長所や短所の質問を通して、志望する企業の社風と合った人材だとアピールできれば、面接官に好印象を持ってもらえるでしょう。
③自分自身と向き合っているかを確認するため
企業は、長所や短所の質問から、自分自身と向き合っているかを確認しています。長所を理解し、それを活かそうとすれば、結果を残せる可能性も高まります。短所と向き合い、改善しようと努力すれば、成長につながります。
そのため、長所や短所を自分自身で理解して、行動に活かすことができていれば、仕事で成果を残せる人材だといえるでしょう。普段から自分自身と向き合えている人材は、どんな仕事でも長所や短所を活かそうと行動できます。
特に短所の場合、向き合う努力をしている人は、課題解決能力はあると判断できます。自分に足りない部分を見極めて、それを補うために行動を起こすことは、困難な状況を解決しようとする姿勢がみれるため、高評価です。
自分自身のことを棚にあげて話す人には、成長は見込めません、自分自身とどう向き合っているかをアピールすれば、成長意欲が高いと判断され、好印象になります。
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長所と短所の見つけ方
自分の長所と短所が、それぞれどこかわからない就活生は多いです。企業側が長所や短所から何を評価しているかがわかっても、自分の長所や短所がわからなければ、面接では答えらません。
長所や短所は誰にでもありますが、あいまいな理解では、いざ面接で聞かれた時に、説得力のあるアピールはできません。面接で話す長所や短所には、根拠が必要です。根拠がなければ説得力にかけるため、採用担当者は理解ができない場合もあります。
自分の経験やその時とった行動や考え方から、根拠となるエピソードを見つけておくことが大切です。自分の経験や価値観を振り返り、明確な長所と短所の見つけ方をご紹介します。
自己分析
「長所と短所を見つける方法」として、自己分析があります。自分の言葉で過去を振り返ることで、他人にはない自分らしい長所や短所を見つけられます。
自己分析の方法としては、過去の経験を洗い出し、印象的なエピソードを見つけてください。中学、高校、大学を通して、自分の印象に残っている経験を書き出してみましょう。大変だった・嬉しかった・悲しかった経験を中心に思い出してください。
次に、書き出した経験一つ一つに対して、どんな経験で、何を考え、どう行動し、そこから何を得たのかを考えて、深掘りましょう。「なぜ?」と自分自身に問いかけていくと、自分の価値観が見えてきます。
【掘り下げの例】
「学生時代にTOEICの勉強を頑張った」
なぜ?
→「どうしてもTOEIC750点が取りたかったため」
なぜ?
→「英語力を活かして仕事がしたいから」
なぜ?
→「日本だけでなく、海外の人ともビジネスをし、刺激を受けて成長していきたい」
なぜ?
→「グローバル化した世界で、国境や文化を超えて多くの人の役に立つことが自分のやりがいになるから」
なぜ?
→「海外ボランティアをしたときに相手の役に立ててとても嬉しかったから」
自分の価値観を分析して、客観的に長所・短所を把握しましょう。上記の例からは、明確な目標を立て、努力できるという長所が見出せます。短所は、自分が嫌いなこと、辛かった出来事を深掘りすれば見つかるかもしれません。
自己分析をおこなうことで、明確な長所と短所がわかり、アピールするときに有効である具体的なエピソードも準備できます。
他己分析
他己分析も、長所や短所を把握する一つの方法です。他己分析とは、第三者に自分自身について質問し、客観的な目線で自分の価値観や特徴を把握することをいいます。第三者に聞くことで、自分ではわからない長所や短所が見える可能性があります。
他己分析では、「ジョハリの窓」という方法があります。これは、周りの人に質問していく中で、自身の認識と他人の認識のギャップを把握し、自分自身について知るやり方です。
他己分析をし、ジョハリの窓の図の項目を埋めていくと自分についての理解を深めることができます。自分自身が認識していなかった特徴を知ることができるので、強みや弱みを見つけたいときにも有効です。
下記の性格の項目から、自分の強み・弱みと思うものを選んでください。その後、身近な人にも、自分の強み・弱みに当てはまるものを選んでもらいましょう。それぞれを上の画像のジョハリの窓にあてはめることで、自分と他人の認識のギャップが明確になります。
例えば、自分の性格は頑固だと思っていても、周囲からみれば真面目で何事も貫き通す性格というように認識のギャップがあるかもしれません。この場合、それぞれをジョハリの窓に当てはめると、頑固は「秘密の窓」で、真面目で何事にも貫き通す特徴は「盲点の窓」になります。
頭が良い、発想力がある、段取り力がある、向上心がある、行動力がある、表現が豊か、話し上手、聞き上手、親切、リーダー資質がある、空気が読める、情報通、根性がある、責任感がある、プライドが高い、自信家、頑固、真面目、慎重、大胆
他己分析をすると、客観的な視点を取り入れられるので、自身の長所・短所の説得力を高められます。他己分析を行って、客観的に自身の長所・短所を把握し、就活に活かしましょう。
長所と短所を言い換える
自分の長所と短所を考えたとき、どちらか一方はすぐにわかることもあります。その場合は、言い換えが有効です。長所と短所は、表裏一体です。そのため、どちらか一方がわかっている場合は、言い換えてみると、自ずともう一方がわかります。
また、長所や短所を言い換えれば、自分の特徴を多角的に理解することもできます。短所だと思っていたところも、視点を変えてみれば長所にもなります。
言い換えリストを参考にして、多角的に自分を見つめ直し、より明確な長所と短所を見つけ出しましょう。
短所と長所の言い換えリスト
大雑把⇔大胆
心配性⇔丁寧
気が弱い⇔優しい
頑固⇔負けず嫌い
飽き性⇔好奇心旺盛
自己中心的⇔主体性がある
軽率⇔行動力がある
我が強い⇔リーダーシップがある
世話焼き⇔コミュニケーション力がある
人の意見に流されやすい⇔協調性がある
自己主張が強い⇔積極性がある
ひとつのことに没頭しやすい⇔努力家である
優柔不断⇔柔軟性がある
長所と短所を答えるときのポイント
長所と短所は、採用担当者の心に響くような回答をする必要があります。エピソードの選び方や話し方には、ポイントがあります。
長所と短所の質問では、答え方を意識すれば、最大限に自分をアピールすることができます。ただ自分の特徴を提示するだけでは高評価は得られないため、アピールには工夫が必要です。
長所や短所は、その人物の能力や価値観を知るための質問ですが、相手にわかりやすく伝わらなければ評価できません。自分の長所と短所を理解し、効果的にアピールできれば、企業にとって採用のメリットを感じられる好印象な回答になります。
企業に合ったものを選ぶ
長所や短所は、企業に合ったものを選べば、より効果的です。志望する企業や職種によって、活かせる長所は違います。また、企業によって、仕事の支障になる短所も違います。
例えば、営業職を志望している人は、コミュニケーション能力をアピールすれば仕事に活かせると評価されるでしょう。一方で、企画職を志望している人の短所が、思考力がないことだとすると、仕事で成果を出せるのか採用担当者は疑問を抱いてしまいます。
また、社員同士の距離が近く、家族的な社風の場合、コミュニケーションが苦手という短所は、その企業に合わないと判断されてしまうでしょう。
企業は、長所と短所の質問から、社風に合っているかに加えて、仕事への適性があるかも見ています。企業研究を行い、志望する企業の求める人材を把握したうえで、伝える長所や短所の伝え方を変えましょう。それぞれの企業に合った回答をすることで、好印象になります。
仕事に関係のあるものを伝える
長所や短所は、仕事への適性も見ているため、仕事に関係のないものを伝えるのはNGです。そのため、仕事に関係のない長所は、そもそも評価対象にならないため、注意が必要です。
例えば、「身長が高いことが長所です。」と伝えても、仕事へ活かす方法はイメージできません。容姿などの特徴は、仕事とは関係が薄いため、長所や短所として選ぶのは避けましょう。
企業は、長所と短所の質問から、その人の価値観や考え方を知り、仕事への適性も見極めています。そのため、仕事に関係のない長所や短所を答えてしまうと、質問の意図を理解できていないとして、評価が下がる可能性もあります。
長所や短所は、仕事と関連づけられるものを選ぶことで、面接官も入社後のイメージをもちやすくなり、良い評価を得られるでしょう。
【長所】
OK例
- 行動力がある
- 努力家である
- 柔軟性がある
NG例
- 背が高い
- 走るのが早い
- 健康的な体型
【短所】
OK例
- 視野が狭い
- 負けず嫌い
- 心配性
NG例
- 居眠りしてしまう
- 太っている
- 金遣いがあらい
具体的なエピソードを含める
長所や短所は何を伝えるかだけでなく、どう伝えるかも重要です。相手にわかりやすく伝えるためには、具体的なエピソードを含めましょう。面接では、対面でのコミュニケーションを行います。履歴書やESとは違い、直接自分の想いを伝えられる絶好の機会です。
自分の伝えたいことの根拠となるエピソードは、より具体的なほうが、聞き手にとってわかりやすいです。また、根拠のエピソードがより具体的なほど、説得力も生まれます。どんなに素晴らしい意見でも、説得力がなければ相手には響かないのでエピソードは大切です。
エピソードを話すときは、そのときどう考え、どのような行動を起こし、その結果どのような学びがあったかを含めましょう。過程を詳しく説明すれば、エピソードは具体的になります。感情が動いた場面があれば、どう感じたかも話すとより価値観が伝わります。
面接で好印象を得るためには、適切な回答をわかりやすく相手に伝えることが大切です。そのためには、相手がイメージしながら聞ける具体的なエピソードを選びましょう。長所や短所を見つけるときに、エピソードも用意することをおすすめします。
結論から話す
相手にわかりやすく伝えるためには、結論から話すことが有効です。結論から話せば、その回答のなかで最も伝えたいことを冒頭で伝えられます。長い前置きのある文章では、どこからが本題なのかわかりずらい文章になります。
結論から伝えるときは、PREP法を活用しましょう。PREP法とは、「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」の順番で伝えるフレームワークのことです。
PREP法
①「結論(Point)」
②「理由(Reason)」
③「具体例(Example)」
④「結論(Point)」
まず、「どのような長所・短所なのか」を伝え、「なぜそれが長所・短所と言えるのか」「どのような時に発揮される長所・短所なのか」の順に述べ、最後にもう一度「どのような長所・短所なのか」を話します。
何が長所や短所なのかがわかってから、エピソードが続くので、内容が理解しやすい文章となります。理由やエピソードのあとに長所や短所を伝えても、何が伝えたかったのかが不明確な文章になるので、注意しましょう。
PREP法を活用すれば、論理的な構成となり、説得力のある回答をすることができます。就活において、説得力は重要です。「その回答は事実や本心なのか」と疑われないよう、明確でわかりやすい説明をしましょう。
長所と短所を答えるときの注意点
長所と短所を伝えるときは、ポイントをおさえれば好印象な回答になります。さらに、注意点に気をつければ、評価を下げるリスクを下げられます。
長所や短所は、それぞれ伝えるときの注意点があります。注意点を知らずに回答してしまうと、長所や短所がアピールにならないだけでなく、評価を下げてしまうかもしれません。
注意点は、長所と短所でそれぞれ異なるので、それぞれを知って、より高い評価を得るために参考にしてください。
長所を伝えるときの注意点3つ
長所を伝えるときは、必ずポジティブな内容になります。自分の良い部分をアピールするため、良い評価を得るのは簡単なように思う人もいますが、実際はそうではありません。
これから紹介する3つの注意点を守れていなければ、評価を得るどころか、悪い印象にもなりかねないので、注意してください。注意点を知って、好印象を得られる長所の答え方を学びましょう。
①仕事への活かし方を伝える
長所は、「仕事への活かし方」を伝えることが必須です。志望企業で働く上で、自分の長所を「どのように役立てるのか」を明確に話してください。
仕事への活かし方を明確に伝えることで、面接官は、入社後に長所を活かして活躍するイメージができるでしょう。また、入社後のイメージが明確になれば、今後のことを考えられているアピールにもなります。
「仕事でどう活かすか」を伝えるためには、企業が求めている人物像や業務内容を事前に把握しておく必要があります。そのため業界研究と企業研究を徹底して準備しましょう。
仕事へどう活かすかが不明確であれば、採用担当者は採用するメリットを感じられません。入社後に活躍できる人材だとアピールするために、自分の長所をどう活かすのかを伝えましょう。
②度が過ぎるアピールはNG
長所を伝えるときは、度がすぎるアピールはNGです。長所は、自分のアピールポイントとなりますので、なるべく高い評価を得られるように、いくつも長所を挙げる人もいます。
しかし、長所では、その企業の求める人物像に合ったものを伝えることで、高い評価を得られます。そのため、いくつも長所を挙げてしまうと、何が伝えたいのかが不明確となり、面接官も自社に合った人材なのか判断しずらくなります。
また、度が過ぎるアピールは、「我が強すぎる、自己中心的」という評価にもなりかねないので、注意しましょう。自分の長所を大げさに表現したり、何個も挙げてしまうと、「度が過ぎる」印象になります。
長所を伝えるときに、「~すぎる」という表現は避けましょう。大げさな表現は、不自然に思われます。長所を3個以上含めてしまうと、度が過ぎているアピールになるでしょう。長所を伝えるときは、1~2個にテーマを絞って話せば、回答の意図が明確になり、好印象です。
③自信をもって話す
長所を回答するときは、企業に自分は必要な人材だとアピールしましょう。面接では、自信をもって話すことで、長所がより魅力的に伝わります。
例えば、自分が何かを購入する際に、店員から自信のなさそうに商品の説明をされると、本当に良い商品なのかと疑問に思う人は多いでしょう。これと同じように、自信のない不安そうな話し方だと、それだけで説得力は欠けてしまいます。
長所は、自分の強みです。自分の強みを自信をもって説明できなければ、面接官は、「本当に強みなのか」と疑ってしまいます。ハキハキと大きな声で回答すれば、自信のある回答となり、より魅力的に伝わるでしょう。
短所を伝えるときの注意点3つ
短所は、自分が課題と感じている点です。短所を伝えて、評価が悪くなってしまったらどうしようと不安になるでしょう。しかし、短所は注意点に気を付ければ、面接で自分をアピールするチャンスにもできます。
短所からアピールできることは、「自分自身と向き合っていること」、「課題解決をする努力をしていること」です。この2点がアピールできれば、短所の質問では良い評価を得られるでしょう。
短所の質問を、面接の評価に活かすために、3つの注意点をおさえてください。注意点を守れれば、評価を下げないだけでなく、好印象を残すこともできます。
①克服するための努力やカバーする方法も含める
短所とは、自分の改善すべき点です。改善すべき点を伝えるのに、それを克服するための努力やカバーする方法を伝えなければ、「問題と向き合わない」「向上心がない」という印象になってしまいます。
短所として伝えるのであれば、具体的な改善策を伝えましょう。改善策を伝えることが出来れば、課題解決能力もあると判断される可能性もあります。
仕事をするにあたって、何事も課題を解決していくうえで、改善していきます。そのため、自分自身の短所と向き合って、具体的な改善策を施していれば、仕事でも活かせると好印象になります。
短所だけを答えてしまうと、評価は低くなりますが、それに対してどう改善しているかまで具体的に伝えられれば、入社後の活躍も期待でき、高評価になるでしょう。
②仕事に支障をきたさないものを選ぶ
短所は、何を伝えるかを慎重に選ぶ必要があります。伝えた短所が、仕事に支障をきたすものであれば、改善策を伝えても、評価の対象にならない可能性もあります。
例えば、「時間にルーズでよく遅刻してしまう」という短所を伝えたとしましょう。面接官は、時間を守れない人は、仕事にもルーズでミスをするかもしれないと思います。だらしない印象を与えてしまえば、仕事への影響も考えられるため、悪印象です。
短所は、改善できる・カバーできるものであるに加えて、仕事に支障をきたさないものであることが前提となります。社会人として、あるいは人として常識から逸脱した短所は、評価を落としてしまうので、伝えないことが敵策です。
仕事に支障をきたすNG短所例
- コミュニケーションが苦手→どんな業務でも人とかかわるのでNG
- 嘘をついてしまう→信頼を失いかねない短所なのでNG
- 寝坊してしまう→社会人としてモラルに欠けるNGな短所
③「短所はありません」はNG
短所を伝えて評価が悪くなってしまうことを恐れて、「ありません」と答えてしまう人もいます。短所の質問に答えなければ、「質問の意図が把握できていない」、「自分と向き合う努力ができていない」という評価になります。
短所は誰にでもあります。きちんと自己分析などを行い、自分自身を振り返る機会を設ければ、必ず見つけられます。
また、短所を答えたくないからといって、自分の長所にすり替えた回答をすることもNGです。例えば、「責任感が強すぎる」「真面目すぎる」など、一見短所に聞こえても、長所を伝えようとしているため、相手の意図をないがしろにした回答といえます。
短所を聞かれたら、自分が課題だと感じていることを素直に答えましょう。面接官は、「自分と向き合えているか」を重視しているため、「ありません」だと、むしろ評価を落としてしまうと覚えておいてください。
過去内定者の声が多数収録!
面接回答例を参考にしましょう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。「面接回答集」があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でもよく聞かれるような質問とその答え方が一目でわかります。
今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
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長所のOK例文10選
長所を面接で聞かれた時の、答え方の例をご紹介します。10種類の長所の例文があるので、自分に当てはまるものがあれば、参考にしてみてください。
これまでのポイントと注意点をもとにした例文になるので、自分の回答と照らし合わせることで、改善点も見つけられます。例文を参考にして、長所を魅力的に伝えて、面接で高評価を獲得しましょう。
例文の長所一覧
- 素直さ
- 真面目
- 協調性がある
- 責任感がある
- チャレンジ精神がある
- 実行力
- 柔軟性
- 忍耐力
- 主体性がある
- 努力家
素直さ
自分の長所である「素直さ」を活かして、困難を乗り越えたエピソードです。相手の指摘を素直に受け止め、冷静に対処できた経験は、仕事でも活かせるでしょう。
自分の長所を活かして困難を乗り越えたエピソードは、自身の良さが最大限に伝えることができます。「仕事で即戦力になりたい」と意気込みもあり、熱意が感じられ好印象です。
「素直さのアピール」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「素直さのアピール」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
真面目
私はよく周囲から「真面目」だといわれます。
学生時代のアルバイト先で、日頃から与えられた仕事は責任持ってやり切ることが当然だと感じていたのですが、同じ様に考えている同僚があまり見受けられませんでした。ある日店長から呼ばれ、昇給とリーダーへの昇格を任じられました。
その際に「みんな君くらい働いてくれれば良いんだけど」というご相談を受けました。それからは私個人だけではなく、同僚と協力し仕事の質を高めるよう意識的に努めました。
アンケートから個人の接客の質を視覚化し、アルバイト全員で接客満足度を上げるために声を掛け合うようにしました。これにより、一人ひとりの意識が変わり、お客様の満足度が向上しました。結果としてお店の売り上げも20%上がり、店長からも感謝のお言葉を頂けました。
私の真面目さが周囲の方々のモチベーション増加に繋がる様に尽力したいと共に、御社の営業成績により良い影響を与えられるよう貢献していきたいと考えております。
第三者の視点も取り入れられている回答です。
学生時代のアルバイトに関するエピソードを述べています。個人としてだけではなく、周囲の人達も巻き込んで真面目さを発揮した内容です。一緒に働くメンバーと協力して、課題を解決する協調性も伝わる文章といえるでしょう。
「真面目さをアピールする方法」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「真面目さをアピールする方法」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
協調性がある
私は協調性があり、ひとつの目標に向けて周りを巻き込みながら行動を起こせます。
大学時代は居酒屋のキッチンでアルバイトをしており、リーダーを任されていました。リーダーになった当初、オーダーから提供までの時間がかかり過ぎることが、課題として挙げられていました。
そこで、キッチン内でスムーズに仕事をするために、私は他のアルバイトにどのように動くと楽かを聞き、全員で話し合う場を設けました。こまめにコミュニケーションを取ることで、動きがスムーズになり、オーダーから提供まで5分以内と定めた目標を全員でクリアしました。
チームでの円滑なコミュニケーションをできるように働きかけたことで、課題を改善できた経験です。御社では協調性を活かしてグループとしての力を高め、大きな目標の達成を目指して活躍します。
協調性をアピールするには、「どのような行動をしたのか」と具体的な施策を伝えることが大切です。エピソードでは「スムーズに仕事をするために、ヒアリングするための場を設けた」と具体的な施策を伝えています。
ただ能力があると提示するだけではなく、どのような行動をしたのかを述べましょう。
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責任感がある
私は、人一倍責任感が強いと自負しています。
そのように感じたきっかけは、大学祭での経験です。私は、大学祭運営委員会の委員長を務めていました。大学祭を成功させるため各サークルの出展を管理し、大学側とも連携をとって安全に皆が楽しいイベントになるように手を抜きませんでした。
私はそれまで、自身のプライドを守るために活動していましたが、委員会のメンバーから「責任感があるね」といわれ、これからは先頭に立ち責任感を持って引っ張っていきたいと思うようになりました。
御社に入社致しましたら、いつか先頭に立てるよう責任をもって与えられた仕事をこなし、自身と御社の成長に貢献したいと思っております。
人より責任感が強いと感じたエピソードを盛り込んだ例文です。「責任感が強いと思ったきっかけ」を述べていることがポイントだといえます。
例文のように、第3者からの意見があるとより魅力的なものになるでしょう。「その責任感をどう仕事で活かすのか」も忘れずに述べてください。
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チャレンジ精神がある
私の長所は、チャレンジ精神があることです。
私は飲食店で3年間アルバイトをしています。始めた当初は、なかなか要領を掴むことができず、ミスをすることも多くありました。しかし、色々なことにチャレンジしたいと思い、自分の仕事はもちろんのことそれ以外の持ち場の人たちにも積極的に仕事を教わっていきました。
その結果、自分の仕事が何に繋がっていくのか、困っている持ち場があったときは自分がどう動けばスムーズになるのかがわかるようになりました。徐々に仕事の幅も広がり、今ではバイトリーダーを任されています。
このように私は、より高みを目指して取り組むチャレンジ精神をもっています。御社でも、お客様のご要望を満たすことはもちろん、それ以上に質の高いサービスやプランを考案・提案することで貢献したいと考えております。
チャレンジ精神をアピールするときは、何に挑戦して、どのような成果をあげたのかを伝えましょう。
この例文では、積極的に幅広い仕事にチャレンジしたことで、リーダーに任命されたという成果がアピールできています。自分の考え方や、成長の過程が説明されており、具体的な自己PRになっています。
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実行力がある
私の強みは、目標を設定し確実に行動する実行力があるところです。
約2年間、洋服店でアルバイトをしていたのですが、そこでは在庫管理を手書きで行っていました。そのため、商品の過不足が店の課題として挙げられていました。ちょうどその頃に大学でエクセルの使い方を学んでいたので、それを使って在庫管理をしてはどうか提案をしました。
自信はなかったものの、まずは課題の解決のために、エクセルを勉強しなおし導入することができました。最初は難しかったものの、周りの社員の方の力も借りながら、最終的には1人でも在庫管理ができるようになり、そしてミスもほとんどなくなりました。
この経験から、御社でも課題解決や売上向上のためにまずは確実に行動に移し、やり遂げる力を発揮します。そして与えられた仕事以外にも挑戦して結果を出していきたいです。
「実行力」をアピールする際は、どのように考え、どんな目的で、具体的に何を行ったのかを明確に記載しましょう。
この例文では、自ら課題を解決するために周囲に提案し、自ら率先して行動することで成果を残すことができています。目的と行動を明確に記載することで、イメージしやすく、入社後も活かせる能力をアピールできています。
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柔軟性
私の長所は、柔軟性があることです。
飲食店のホールでアルバイトをしています。お客様の中には、杖をついた方や子連れの方など、たくさんの方がいます。 その中で、杖をついている年配の方には座敷ではなく椅子の席をご案内したり、子連れの方には子供用の椅子を頼まれる前に持ってきたりと、臨機応変に対応していました。
時にはクレームをいただくこともありましたが、マニュアルにとらわれずに互いの意見や立場の違いを受け入れながら対応いたしました。
御社で営業職に就いた際には、この強みを活かし、顧客のニーズをしっかりと汲み取りながら、信頼関係を築きあげていきたいと思います。そして急な状況の変化にも臨機応変に柔軟な対応を致します。
アルバイトで、強みを活かしてお客様対応をした例文です。
強みがより伝わるように、細かいところまで説明されたエピソードなため、状況がイメージしやすく、どのように長所を発揮したのかが明確に伝わります。結論からのべられており、論理的な構成の回答なため、説得力があります。
「柔軟性をアピールする方法」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「柔軟性をアピールする方法」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
忍耐力
私は、忍耐力を長所に考えています。
厳しい監督のもとで野球を16年間やっていたことから忍耐力には自信があります。これは仕事にも活かすことができると思います。
大学時代は2年間インターンシップで営業をしておりました。営業を選んだ理由も、厳しい環境に身を置くことで社会人としての基礎を身に付けたいと考えたからです。最初から楽に仕事ができるはずもなく、何度も困難にぶつかって泣いて帰る日もありました。
しかし、どのように解決するか、どうしたらもっとうまくいくかを常に考えておりました。そうした考えのもと営業した結果、始めた当初から40%程度、営業成績が向上しました。
何事にもへこたれることなく、その上でただ我慢するだけでなく、どうすれば状況は良くなるかをしっかりと考えて行動することで、仕事での成長は格段に早まりました。
営業は成果を出すためにとにかく忍耐力が求められる職種だと思います。そのような状況において、私は必ず結果を出す指針があります。
新しい環境に身を置くことは決して簡単な事ではなく、精神的・肉体的に激しい時期もあると思いますが、私の忍耐力で克服できると考えております。
部活で得られた「忍耐力」をどう活かしてきたかの考え方がわかる例文です。
どのように得られた長所か簡潔に述べたうえで、どのように今までの経験で活かしてきたかが具体的に述べられています。その環境を選んだ考え方が盛り込まれており、人柄もよく伝わる回答です。
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主体性がある
私の長所は主体性があり、現状に満足せず常に高みを目指して行動できるところです。
アルバイトでは居酒屋のキッチンの担当をしておりました。私はアルバイトであってもしっかりお店の利益を考えるべきだと考え、常に原価率や売上高、人件費などを考えて仕事をしました。
新人の教育にも自ら手を挙げて行い、仲間とも話し合いの場を設けて売上向上のために尽力しました。その結果、1年間の売上は10%増加し、店長やアルバイト仲間からも信頼を勝ち取ることができました。
御社でも営業としてどんな仕事にも進んで取り組みます。どんな壁に当たったとしても粘り強く、主体性を忘れずにナンバーワンの実績をだして、貢献致します。
主体性だけでなく、目標に向かって行動できることもアピールできています。
長所をアピールするときは、最も伝えたいことに加えて、エピソードからも長所を間接的に伝えることができます。この例文では、主体性だけでなく、どのように目標達成までに行動したかを述べることで、行動力もアピールできています。
「主体性をアピールする方法」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「主体性をアピールする方法」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
努力家
私は、他の人に負けないように努力することができます。
学生時代アルバイトで塾の講師をしていました。他の塾講師もいましたが、自分の受け持った生徒が、他の先生の生徒よりもテストの得点が低い時があり、とても悔しく感じました。
もちろん勉強するのは生徒ですが、指導力の差もテストの点数に現れます。他の先生との指導の仕方の違いから、自分に足りないのは、「それぞれの生徒に合った指導をすること」だとわかりました。
それぞれの生徒で、教え方を工夫することで、生徒の理解力を高め、テストの点も平均して20点上がりました。何をどう改善すれば良いのかを冷静に見極め、目標に向かて努力することができた経験です。
この経験は企業に入っても活かすことができると思います。自分に足りない点を見極め、改善を図ることは仕事の向上に繋がると思うからです。目的に向かって工夫しながら努力できる長所を活かして、御社の事業の発展に貢献します。
「何をどう努力したのか」が明確に伝わる例文です。
ただ頑張りましたと伝えるだけでは、努力したことへの説得力に欠けてしまいます。具体的な行動をエピソードとして盛り込むことで、努力家であるだけでなく、課題解決能力もあるとアピールできています。
「努力家をアピールする方法」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「努力家をアピールする方法」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
短所のOK例文10選
次に、短所を面接で聞かれた時の、答え方の例をご紹介します。10種類の例文があるので、自分に当てはまるものがあれば、参考にしてみてください。
例文と自分の回答を照らし合わせることで、注意点やポイントがより理解できるでしょう。注意点やポイントがわかっても、答え方がわからない人は、例文の構成を参考にして、自分の回答を組み立ててみてください。
例文の短所一覧
心配性
優柔不断
マイペース
緊張しやすい
負けず嫌い
せっかち
諦めが悪い
頑固
視野が狭い
おせっかい
心配性
私の短所は心配性なところです。
気になるとそのことが心配で集中ができなくなります。大学の試験で一度、勉強は十分か、事前準備が不十分なところはないかと心配のしすぎから注意不足になり、試験に必要な電子辞書を忘れてしまいました。その結果、試験は不合格になり次年度に再受験することになりました。
この経験を反省し、事前に必要なものをチェックリストに書き出して確認するようになりました。チェックしながら確認することで確実性が生まれ、注意不足での忘れ物はなくなりました。
こうすることで心配事が減り、準備をしっかりしてきたことで自信も持てるようになって、行事やイベントに集中できるようになっています。段取り八部という言葉がある通り、事前の準備が大切だと思って今も続けています。
短所に対してどう改善したかが明確にわかる例文です。
心配性な短所を踏まえて、わかりやすいエピソードで、自分なりにどうしたらいいのかをしっかりと分析して改善策を伝えています。さらに事前の準備や確認を習慣づけているということをアピールしています。
「心配性」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「心配性」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
優柔不断
私は優柔不断なところを短所だと考えています。
現在、テニスサークルの部長をしています。以前練習の進め方でメンバーから色々提案されたときに、なるべく多くの意見を反映したいという思いから、なかなか意見をまとめられなかった経験があります。
最初は戸惑いましたが、話し合いを続ける内にテニスの実力の差が練習方法の違いに出ていることに気づきました。そこで初心者チームと上級者チームに分けることで、みんなに喜んで練習してもらうことができるようになりました。
選択肢が多すぎて迷ってしまう際は、一つ一つの選択肢を分析して特徴を見出すようにしまいした。一歩下がって冷静に考えることで、最適解が見つけられるようになった経験です。
今後も、優柔不断で迷ったときは、それぞれの良い点と悪い点を把握し、冷静に比較するステップを踏むことで、スムーズな意思決定をおこないます。
優柔不断という短所で悩んだ経験ですが、周りとコミュニケーションをとることから解決したエピソードです。
自分の短所を自覚し、それにより引き起こされた問題をどのように解決したかを話すことで、優柔不断の短所から、周囲とのコミュニケーション能力までアピールできています。
マイペース
私の短所はマイペースなところです。
例えばゼミの合宿で、私は宿泊するホテルを決める担当を任されました。先に予算や条件などを決めて、参加メンバーの希望を一人ひとり確認することで、とてもよい宿泊先を探すことができてみんなに喜んでもらえました。
しかしのんびり進めすぎて、あやうく申し込みの締め切りに間に合わなくなるところでした。
この経験から、計画については物事の優先順位を決め、進捗をチームで共有するなどの工夫をしています。
マイペースは「時間にルーズ」、「協調性が無い」などの一面もありますが、逆に「おおらか」、「コツコツ頑張る」、「周りに流されない」性格ともいえます。
今回の例でいえば、周りとコミュニケーションを取りながらきちんと結果を出していますから、面接官からは多少のんびりしているがコツコツ頑張って成果を出す人という評価を貰えるでしょう。
どうすれば短所を改善できるかを考えた結果、工夫するようになったことも述べられています。
緊張しやすい
私の短所は緊張しやすいところです。
大勢の人の前で話す場面では、焦ってしまいうまく言葉が出てこない時があります。大学のサークルの発表会では、緊張してしまい今までの練習の成果を満足に発揮できないことがあり、悔しい思いをしました。
この経験から緊張しやすいという短所を克服しようと、自分なりに努力を続けています。発表の機会がある時には、事前に何度も練習して、イメージトレーニングも行っています。目の前に大勢の人がいる場面を想像して話すことで、当日の緊張が少なくなってきました。
友人にも協力してもらい、本番と同じようにリハーサルを重ねることもあります。最近では、自信もついてきて緊張しにくくなってきました。
大勢の前で話をする時に緊張してしまう人はたくさんいます。今まで緊張しやすくて、どんな問題があったのか具体的なエピソードで伝えると、聞く側もイメージしやすくなります。
短所を分かりやすく説明した後で、経験したことから何を学んだか、どのように改善しているのかを述べましょう。
我が強い
私は人から我が強いと指摘されることがあります。負けず嫌いな性格から、勝つために他人の意見をないがしろにしてしまったことが原因です。
小さい頃、運動会の徒競争などで一緒に走るクラスメイトに負けたとき、悔しくてたまらない気持になりました。私はその悔しさから誰よりも早く走りたいと、中学、高校と陸上部に籍を置き、走る技術を磨きました。
高校では、リレー選手として大会優勝を目指していましたが、自分の負けず嫌いな性格から練習を強要し、チームのメンバーとぶつかってしまいました。そして、チームワークが崩れたことにより、結果が出せなくなりました。
このままではダメだと考え、チームのメンバーの視点に立った言動を意識したことにより、チームワークは以前よりも向上しました。その結果、ついに県大会で1位を取ることができました。
自分の主張を何が何でも通そうとする我の強さは、勝利への障害になることを知り、相手の立場に立って発言することの大切さを学びました。
負けず嫌いは向上心の一助として保ちつつも、自分の主張を押し付けるのではなく、相手の目線に立つことも忘れず、御社の業務に寄与させていただきたいと思っています。
例文は、負けず嫌いという長所がある故に、相手に自分の意見を押し付けてしまう我の強さを短所として説明しています。
自分の短所の原因は、「負けず嫌い」な性格からきていると自己理解ができていると感じられる例文です。また、相手の目線に立った言動を意識することで、我の強さも克服したエピソードがあり、説得力のある文章です。
せっかち
私の短所はせっかちであることです。
思い立ったらすぐに行動してしまうため、部活の試合などでも判断を間違えることが多くあり、なかなか結果に結びつきませんでした。そのため、2年間レギュラーに選ばれず、とても悔しい思いをしたため、どうすれば改善できるかを考えました。
考えが良き届いていないことに気づき、行動に移す前にはしっかりと自分で考える時間を用意するようになりました。また、自分の判断が間違っていてはいけないので、周囲にアドバイスを求めるようにしています。
周囲の意見も聞き入れながら、自分で考えて行動するようになり、試合でミスをして失点することがなくなりました。その結果、最後の一年はレギュラーとして試合で活躍することができました。
この経験から、行動を起こす前に慌てずに考える時間を持つことの大切さを学びました。行動する前の事前確認を意識し、かつスピード感をもって業務に携わり、御社でも貢献していきたいと考えています。
短所としっかり向き合い、改善できたことがアピールできています。
「せっかち」という短所から引きおこる問題に対して、「事前に考えてから行動する」ことで改善できたことが述べられていて、短所への向き合い方が明確で、好印象です。
「せっかちの伝え方」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「せっかちの伝え方」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
諦めが悪い
私の短所は諦めが悪いことです。ひとつの物事に囚われてしまい、諦めが悪いことでチームのみんなに迷惑をかけてしまうこともありました。
大学では自然科学のゼミに所属しており、特定地域の自然の増減について調べました。しかし、対象とした地域の文献がなく、みんなが別の地域に切り替えようと提案する中で、意地でもその地域を調べるといい張り、成果が出ずに迷惑をかけてしまったことがあります。
この経験から、問題にぶつかった時はまず冷静に考え、周囲の意見も参考にすることが大事だとわかり、今ではできるだけ視野を広げて、物事を考えるようにしています。
短所はどのような特徴があるかに加えて、実際に短所が出てしまったエピソードを述べられています。
エピソードを使ってアピールすることで、個性をより強く伝えることができます。短所によって、どんな問題が発生し、今はどのように改善する努力をしているかを述べれば、向上心が伝わるアピールになるでしょう。
「諦めない性格」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「諦めない性格」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
頑固
私の短所は頑固なところです。一度こうと決めたら考えを曲げず、子供のころから手を焼かされたと両親にも言われました。
この性格が災いし、大学の部活動で他の部員と意見の不一致からトラブルになってしまったこともあります。
そのとき、仲裁に入ってくれた部長の姿から、自分の意見を通すだけでなく、他人の意見を聞き入れる柔軟さも必要なのだと学びました。
それからは、自分の意見を主張する前にまず相手の意見を聞き、折り合いがつくポイントを探すように心がけています。
この例文では「頑固」という短所が招いたトラブルと、そこからの学びが述べられています。
自分の課題を認識し、自己反省したうえで、その課題を乗り越えるためにどのように心がけているかが伝えられています。このように、トラブルから何を学び、どのように乗り越えたかをより具体的に掘り下げることが説得力のある話になります。
視野が狭い
私の短所は、視野が狭いことです。
私は、中高で吹奏楽部で、トランペットを担当していました。夏のコンクールに向けて、ソロの部分がなかなか上手く演奏できない課題があり、原因と解決策を一人で悩んでいました。その結果、なかなか改善されず、全体での合奏のときも、先生から指摘されることが多いままでした。
そこで、周囲に演奏を聞いてもらい、意見をもらい、その点を集中的に練習しました。ソロのパートは、上手く演奏できるようになりました。コンクールでは、金賞をとることができ、審査員のコメントでソロのパートを褒められていました。
この経験から、何事も一人で解決しようとするだけでなく、周囲の意見も取り入れることで客観的な視点を得ることが大切だと学びました。自分自身で一つのことに集中できることは、仕事にも活かせますが、それだけでは、成長につながりません。
御社では、企画職として、客観的な意見を取り入れつつ、自分でアイディアを練り、貢献してまいります。
視野が狭いという短所の気づきと、それを改善するために行った具体的な行動が示されています。
長所と短所は、表裏一体です。志望する企画職で活かせる面も理解しつつ、足りない部分を客観的な視点を取り入れることで補うことで、仕事での具体的な行動も伝えられており、好印象です。
おせっかい
私の短所は、おせっかいなところです。
カフェでアルバイトを3年間つづけており、今年からリーダーに任命されました。リーダーとして周囲を気にかけようと意識するあまり、後輩の行動を先回りしてアドバイスをしていました。
しかし、それを見ていた店長に、行動を先回りして口を挟むことは、相手の考える機会を奪っていると指摘されました。未然にミスを防ぐことは簡単ですが、それでは学ぶ機会もなくなることに気づき、後輩が考えて行動した結果わからなかったことをサポートするようにしました。
その結果、自発的に行動できる人が増え、店全体のサービスも向上しました。おせっかいすぎるところは短所として受け止め、周りのことを考えて行動することの大切さを学びました。
御社では、おお客様の様子をしっかり見守り、必要なときにお声がけできるような店員になり、お客様との関係性向上に貢献します。
おせっかいは、一見「世話好き」として長所にもとらえられるような短所です。
この例文では、おせっかいを短所としてきちんと受け止め改善策をエピソードで伝えられています。短所と長所は表裏一体のため、短所で良い評価を得ようと長所にすり替える人もいます。
しかし、短所を長所にすり替えて回答することは、短所を質問している面接官の意図をないがしろにしていることになるので、注意しましょう。
魅力的に長所と短所をアピールして内定に近づこう
自分の長所と短所を見つけて面接でアピールすれば、自分の価値観や考え方を伝えられ、より自分に合った企業と巡り合えます。企業は、自社に合った人材かを見極めています。そのため、より明確に長所と短所を伝えることで、企業はマッチした人材か判断しやすくなります。
志望する企業に合った長所や短所をアピールすることで、面接官に「自社で活躍してくれそうな人材」だと思ってもらうことができます。長所や短所をより魅力的に伝えるためには、ポイントと、それぞれの注意点をおさえた回答をしましょう。
より評価の高い回答を得るためには、事前準備が欠かせません。志望企業の求める人材や、業界に適した人材について知り、長所や短所の質問で、「自分がその仕事で成果をだせる人間だ」と面接官にアピールしましょう。
私の長所は頑なに自分の意見に固執するのではなく、他人の意見を聞き入れることができる素直さです。
現在大学で写真部に所属し部長を任されているのですが、先日大学祭で展覧会を開くことになりました。日時や場所についての話合いでいけんが割れた結果、一部の部員が参加しないと言い出しました。私はその話し合いに出席できていなかったため、展覧会の主催者から企画の進め方を指摘されてしまいました。
そのとき、私はすぐに反論などするのではなく、一旦事態を客観的にみるようにし、部員の意見でよいと感じた点をふまえた新しい提案をしました。その結果、部員全員が納得し、気持ちよくその後のプロセスを進めることができました。
実際に社会に出て仕事を任された暁には、このように他人の意見を聞き入れ最良の結果を導き出そうとする姿勢と能力が活きてくると考えております。指摘されたことや教えていただいたことを素直に受け止め、まずは何事にも全力で取り組み即戦力となれるように尽力してまいります。