目次
製造業はどんな業界？
製造業とは、「もの」を自社で製造している業界を指します。例えば、自動車メーカー、食品メーカー、家電メーカーなど、ものづくりを担う企業が属する業界です。日々の日用品から衣食住に関わるすべてにおいて、製造業は欠かせない存在となっています。
国内の自社工場や海外の工場で、それぞれのメーカーが自社製品を製造し、出来上がった製品をさまざまな流通経路を通じて販売していきます。製造業と聞くと工場などのイメージが強いものの、それらを市場で販売するためには、営業や事務、広報宣伝といったバックオフィスでのサポート的な役割も欠かすことはできません。
製造業の仕事内容
製造業での仕事内容は、それぞれの部署で細分化されています。例えば、ものづくりの企画マーケティングを担う「商品企画」や、商品を作るために必要な資材を調達する「購買」、商品を工場などの製造ラインに乗せて管理する「生産管理」、商品の販売戦略を考える「販促企画」、後方支援として商品価値の伝え方を考えて実行する「広報宣伝企画」、販売戦略に基づき、消費者が商品を購入する店舗や商品の問屋・卸し先に対して営業をかける「営業部」など、製造業にはさまざまな仕事が存在します。
また、これらの直接製造業に関わる仕事以外にも、「総務人事」「経理」などの仕事が従業員を支えるために存在しています。
製造業のやりがいと向いている人
製造業でのやりがいは、商品が一般市場で販売され、それによって消費者の生活が便利になることや、満足感を与えることに喜びを感じられる点です。商品がどれだけ市場で受け入れられるかをダイレクトに感じられるため、ヒットした際は大きな満足感を得られるでしょう。
自分の企画力によって商品が売れていく実感は、大きな自信に繋がります。では、製造業にはどのような人が向いているのでしょうか。製造業は、社内の連携が大変重要です。資材が計画通り調達できなければ、どんなに売れていても欠品が生じてしまいます。
また、生産した商品に問題が起きた場合、すぐに回収しなければならない事態も生じる可能性があるのです。製造業界に向いているのは、社内外問わずどんな人とでもコミニュケーションがしっかり取れる人や、トラブルが生じた際に臨機応変に行動できる柔軟性や行動力がある人だといえるでしょう。
製造業の志望動機の書き方ポイント4つ
就活の志望動機はどう書いたら良いのか、悩む方が多いでしょう。就活では、自分以外の応募者と少しでも差をつける必要があります。そのためには、魅力的な志望動機が必要となるでしょう。本ページでは、製造業にスポットをあてて、志望動機の書き方とポイントについてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
志望動機について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
①消費者目線ではなく製造者目線になる
製造業の志望動機では、「御社の製品が大好きで良く使っています」などといってしまいがちです。確かに、そう言われたら、採用担当者も悪い気はしないでしょう。しかし、製造業を受ける際の志望動機の書き方としては、これだけでは弱く、足りないと言えるのです。
なぜ、製品が好きなだけでは足りないかというと、こうした志望動機は消費者目線だからです。採用担当者は、今後あなたと一緒に働くことを想定して選考をおこなっています。そのため、消費者目線ではなく、製造者目線で語るのがポイントなのです。これから製造業で働いていくための志望動機であることを、きっちりと頭に入れておいてください。
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②企業の製品や事業内容への興味関心を述べる
製造業自体に関心を持つことも、志望動機において大切です。先程、その会社の製品が好きで使っていたり、ファンであったりするだけでは足りないと説明しました。魅力的な志望動機を作成するには、あなたが製造業自体に関心を持ち、製品を提供する立場に立つことを考える必要があります。
そのためには、製品そのものや事業内容を詳しく知る必要があるでしょう。製品そのものや事業内容に関心がないまま消費者目線で書くと、インパクトがない志望動機となってしまいます。製造業への志望動機は、業界・企業研究をしっかりとおこなってから書くのがオススメです。
③同業他社と比較する
志望動機を書く際には、業界・企業研究が大切だとご紹介しました。場合によっては、一社だけでなく、競合他社も受けることになるでしょう。その際には、多くの企業研究を同時におこなわなければいけません。製造業には、さまざまな繋がりがあります。
どの会社も、ライバル社になったり、取引先になったりする可能性があるのです。製造業の志望動機を書く際には、様々な企業を研究して、それらの比較をするのがポイントとなるでしょう。また、企業研究をおこなっておけば、志望動機を書く際に、受ける会社の強みや魅力なども見えてくるはずです。それらを盛り込んで書くと、志望動機がより具体的になるでしょう。
④経験者は経験談も混ぜる
学生時代にアルバイトの経験がある人は、積極的にアピールしましょう。アルバイトの内容や、そのアルバイトを選んだ理由なども合わせて書くことがおすすめです。接客であれば、接客業でのトラブルやその時の対応法、家庭教師であれば成績を伸ばすために作成したカリキュラムなど、印象に残っているエピソードを書きましょう。
これらを書くことでコミニュケーション能力の高さや、物事に対する柔軟性をアピールできます。上記で述べたように、製造業にはコミニュケーション能力の高さ、臨機応変に対応できる柔軟性、企画力や行動力などが求められるのです。アルバイト未経験であっても、自身の経験の中で企画・計画して実行したことなどを具体的に記載することで、これらのポイントを評価してもらいやすくなります。
志望動機は構成も大事
志望動機を書くにあたって最も重要なのはその内容です。しかし、内容がよくても話の順番がでたらめでは、企業側にうまく伝わらない場合もあります。そこで大切になってくるのが志望動機を書くうえでの構成です。考えた志望動機が最もよく相手に伝わる構成を考える必要があります。相手に伝わる構成で、最も意識してほしいのが「結論から先に書く」ことです。結論を先に書くことでどのような効果があるのか、次の項目で確認してみましょう。
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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。
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結論から書き出すことで内容が伝わりやすくなる
結論から先に書くことのメリットは、なんといっても伝わりやすさです。いつ結論がでるかわからない話を聞かされるよりも、結論を知った状態でその結論に至るまでの経緯を聞く方がわかりやすいのです。結論がわかっていると企業側もどこに注意して聞けばいいかがわかりやすく、志望動機がより魅力的に見えるようになります。
また、先に結論を書くと、結論と理由を続けて書くことができます。まず結論をだして注意を引いたところにその理由がくるので、非常にわかりやすい構成といえるでしょう。読む人に理解してもらうことで説得力が増すのです。志望動機を作成する際は、結論→その業界を志望している理由→その企業を志望している理由という順に書いていくと、わかりやすく説得力のある志望動機が書けるでしょう。
製造業の志望動機例文
製造業の志望動機の書き方を3つご紹介しました。上記の書き方を意識して書けば、魅力的な志望動機を作成でき、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。しかし、書き方が分かっても、志望動機をスムーズに作成するのは、なかなか難しいものです。
そこで、製造業の志望動機がなかなか作成できない人のために、参考にできる例文を3つご用意いたしました。以下でご紹介するので、参考にしてください。
例文①
幼い頃から、園児向け雑誌などの付録を作ることが好きで、ものづくりに興味を持っておりました。成長するにつれその思いは強くなり、ものづくりかそれに関わる仕事をしたいと考えていたところ、貴社の求人を見つけました。貴社は、○○業界で大きなシェア率を誇っており、日本の製造業そのものに貢献している会社です。とくに、○○の部品作成は、貴社の技術でしかできない仕事です。そんな貴社で、今まで雑誌の付録作成や工作培ってきた手先の器用さを活かしながら、働きたいと考えております。
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幼い頃から、ものづくりに興味を持っていた学生の志望動機例文をご紹介しました。上記の例文のポイントは、きちんと「その会社を選んだ理由」を述べていることです。シェア率やその会社ならではの製品について触れることで、企業研究をしっかりとおこなったことがアピールできます。最後に手先の器用さをアピールすると、「しっかり貢献してくれそうだな」と、採用担当者が安心するでしょう。
例文②
高校時代、機械科ではんだごてや電子回路を使った授業を受けていました。それらの授業を楽しく感じたのが、ものづくりに興味を持ったきっかけです。その後、生産システムコースのある大学に進学し、加工や設計図についてより深い知識を身につけました。その結果、現在はCAD技術者や、精密機械技術者という資格を保有しています。貴社の特徴は、普通の会社よりも少し難しめの技術を用いた、ミスが許されない業務を請け負っていることです。そんな貴社だからこそ、私が長年をかけて培った機械関係の技術が活かせると考えています。就職した際には、より知識と技術を深められるよう、積極的に努力に励む所存です。
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高校時代にものづくりに目覚め、技術を磨いた学生の志望動機例文をご紹介しました。この例文でポイントとなるのが、「どのくらいの技術を有しているのか」というアピールです。採用担当者は、応募者のことを何も知らない状態で、選考をおこなっています。
そのため、「スキルが不足していたらどうしよう」といった不安を感じていることも、少なくありません。そこで、具体的に学んだ部分や資格名を挙げると、採用担当者にアピールすることができるでしょう。
例文③
中学から、貴社の製品である○○を愛用しており、その製造に関わる仕事がしたいと考えておりました。そう思いつつ、高校時代に販売員のアルバイトをしていた際に、貴社の製品である○○が、さまざまなお客さまから購入されていることに気付きました。購入者は主婦から高齢の方まで幅広く、多くの方から愛される製品であることが分かり、さらに貴社で働きたいと思うようになったのが、志望のきっかけです。貴社へ入社できたら、アルバイトで身につけた積極性を活かして知識をどんどん蓄え、責任感を持って業務をおこないたいと考えております。
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もともと興味を持っていたところ、アルバイトがきっかけで、その思いがさらに深まった学生の志望動機例文をご紹介しました。この志望動機のポイントは、自分が気付いた製品の特徴を挙げることです。
「幅広く愛されている」という特徴を挙げることで、消費者目線でありながらも、半分程度は製造者目線で見ていることがアピールできるでしょう。また、アルバイトで身につけた積極性と責任感をアピールすると、「成長意欲がある」と思われて、未熟な部分をカバーできます。
例文④
私は貴社で市場分析を通して、玩具の製造に携わりたいと思い志望しました。幼い頃いつも遊んでいた〇〇や××を顧客としてではなく、製造する者として関わっていきたいと考えたからです。どのような仕事を選ぶかで悩んでいたときに、慣れ親しんだ玩具が貴社の製品であると知り、そこから玩具の製造に興味を持ちました。その中で、自分が幼い頃から今に至るまで子どもたちの喜ぶ製品を作り続けている貴社でぜひ働きたいと感じています。
大学ではマーケティングを専門に学んでまいりましたので、市場分析をする部署を希望します。ヒット商品を生み出すためには市場分析は欠かせない要素です。企画開発や営業など他部署と連携してヒット商品を生み出したいと考えています。
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「市場分析を通して製造に携わりたい」という結論を先に書いた例文です。製造とひとくちに言っても、社内での役割は細分化されています。その中で自分の得意分野をアピールしつつ志望動機にする書き方です。
例文⑤
私は貴社の製品をより良くしたいと考え志望しました。なぜなら、カップラーメンは世の中においてまだまだ不健康な食べ物だと思われているからです。幼い頃から御社の〇〇や××が好きで、今もよく食べています。しかし好きな食べ物としてカップラーメンを挙げると「不健康」と言われてしまうケースも少なくありません。そのイメージを払拭するために、御社で商品開発に関わりたいと考えています。
大学では栄養学を専攻しており、栄養士の資格を取得予定です。また、ラーメンの食べ歩きもしており、訪れたお店は全て記録しています。健康的なカップラーメンを作るために尽力しますのでよろしくお願いいたします。
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こちらも結論を先に書いた例文です。製品の短所を挙げたうえで、よりよくするために入社を志望しています。入社後にしたいことが明確であり、そのために栄養学を学んだり味を記録したりという具体的な努力が書いてあるため熱意が感じられる志望動機となっています。
製造業の志望動機では具体性と説得力のある書き方を意識しよう
製造業を受ける際に知っておきたい、志望動機の書き方とポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたか？ただ製品が好きなだけでは、具体性や説得力に欠けます。志望動機で他の応募者と差をつけるには、3つのポイントをきちんと押さえたうえで、志望動機を作成することが大切なのです。
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