業界研究

食品製造業の志望動機|3つの例文とポイント・NG例を紹介

食品製造業について

食品製造業は、工場などで原材料の加工を行い、食品の生産をする仕事です。製造する食品は、惣菜や弁当、スイーツなど、多岐に渡ります。

食品製造業を志望する人は、どのような志望動機を書いたらよいのでしょうか。ただ単に「調理が好き」、「食品が好き」という理由だけでは、採用されにくいでしょう。こちらの記事では、食品製造業を目指す人に向けて、志望動機の書き方を説明していきます。

食品製造業の主な業務内容

食品製造の業務内容は、主に手作業の仕事と機械を使った仕事の2つに大別されます。手作業では、素材の切り分けや、完成品のチェック、包装などがあります。機械を使う仕事は、機械を用いて食材を作り、真空パックに詰める作業などをおこないます。

製造において関わる工程や、取り扱う食品によって、仕事内容も異なります。食品を扱う仕事のため、衛生面に対する意識が高く、集中して正確な作業ができる人材が求められます。また、安全衛生責任者や調理師免許の資格を持っていると、採用に有利になります。

志望動機を書く際のポイント

志望動機を書くときのポイントは3つです。1つ目は、「なぜこの企業を選んだのか」です。ただ「食品や調理をすることが好き」という理由だけでは、「食品業界の他の企業でもいいのでは」と思われてしまいます。

2つ目は、「自分や企業・業界の研究をしているか」です。食品業界について調べたうえで、志望する企業ならではの特徴や経営方針を知り、志望動機に盛り込むと良いでしょう。最後に、「どんなビジョンを持っているか」という点もポイントです。どのような目標や展望を持って働きたいかを述べることで、より熱意を伝えることができます。

企業・業界の研究をする

食品製造業だけに限った話ではありませんが、志望動機を作成する際は、しっかりと企業・業界の研究をしておきましょう。「なぜその企業を選んだのか」「どうして食品なのか」を明確化することで、他の就活生との差別化を図れます。食品製造業に携わる企業はさまざまで、それぞれに特徴があります。そのため、志望する企業とはほとんど関係のないことを動機として履歴書などに記載しても、あまり意味がありません。

業界も同様です。なぜ食品製造業を選んだのか企業側が納得するような志望動機でなければ、他の就活生に負けてしまうでしょう。自身の過去の経験などから学んだこと・感じたことを活用して、食品製造業で働きたい熱意をアピールしてください。

なぜその企業を選んだのか述べる

食品製造業を展開している企業は数えきれないほどたくさんあります。そのため、なぜその企業を選んだのか明確に述べることも重要です。企業・業界の研究をした上で、志望する会社のアドバンテージとなるポイントや、特徴などを志望動機に盛り込みましょう。そして、その企業の長所となるところになぜ魅力を感じたのかも、あわせて説明してください。

企業の魅力は、深堀りしていくことで他社との差別化ポイントをたくさん発見できます。注意点として、「御社の商品が好き」という一方的な感情だけを伝えるのはやめましょう。食品のファンであることは重要ですが、就活においてチェックされることは「一緒に働くメンバーとして適した能力や知識、熱意を持っているか」です。

どんなビジョンを持っているか伝える

しっかりと企業・業界の研究をして、なぜその企業を選んだのか述べるだけではなく、どんなビジョンを持っているのかも伝えましょう。志望動機は、会社側の立場になって作成することがポイントです。そのため、「御社だからこそできる○○を実現したい」「○○の価値をもっと世間に広めたい」といったビジョンは熱意を感じられ、事業成長に欠かせない人材とみなされる可能性があります。

もちろん、明らかに食品製造業や企業に関係のないビジョンの提示は意味がありません。若者らしい大げさな志望動機であっても、的外れなものは効果的ではないでしょう。前提となる業界・企業の知識を有することによって、企業が求めるような未来を描くことができます。

食品製造業の志望動機例5選

それでは、食品製造業界で採用されるためには、どのような志望動機を書けばよいのでしょうか。正しい志望動機の例を3つご紹介します。

志望動機の例文①

私が貴社を志望した理由は、食べる喜びを感じられる食品を作りたいと思ったためです。私の祖父が体調を崩したとき、祖父の食欲が沸かない時期がありました。食事ができない祖父は日に日に弱っていき、そのときはじめて食事をすることの大切さを感じました。
この経験をきっかけに、病気などで食事を苦痛に感じている人に対して、「食べることの素晴らしさ」や「食べることの楽しさ」を、再び感じてもらえるような食品を作りたいと考えました。

1つ目の例文は、食べる喜びを人に伝えたいという思いを、志望動機のメインとして書いています。祖父のエピソードを加えることで、食事の大切さを感じたことが、より説得力のあるものになっています。入社後のビジョンも明確になっており、とても熱意のこもった志望動機です。

志望動機の例文②

私が貴社を志望した理由は、食の重要性を伝える製品を作り続ける姿勢に共感したためです。食事は、生命を維持するためだけでなく、心の栄養のためにも必要なものだと思います。家族や友人と共に楽しく食べる食事は、幸せを感じることができます。
貴社のインターンシップで工場を見学させていただいたとき、味はもちろん、安全性の高い食品を製造するために、徹底した衛生管理や品質管理のもとで作業されていることを知りました。御社であれば、安心で安全な食品を消費者へ提供することで、食の大切さを伝えることができると考え、志望いたしました。

次の例文は、企業の工場を見学したときに感じたことを述べています。工場見学やインターンシップの経験をふまえて、そこで感じたことや感銘を受けたことなどを伝えると、魅力的な志望動機になります。

志望動機の例文③

私が貴社を志望した理由は、特技の料理を活かせると感じたためです。私は、小さいころから母の料理の手伝いをしており、現在は毎日家族の夕食を作っています。ですので、調理作業や盛り付けには自信があります。
また、貴社は様々な新商品を開発し続けており、中には今までになかったような味の商品もあります。調理が好きな私にとって、貴社の商品の調理方法には非常に興味を持っておりました。貴社に入社しましたら、私の調理の腕を活かして貢献していきたいです。

3つ目の例文では、料理の腕をアピールしています。食品製造業では、料理を作る機会の多い主婦も活躍しています。料理が特技であることは、食品製造業で強みとなるので、文章に加えると良いです。ですが、「料理が好き」であることを重点的に書くのではなく、その企業を選んだ理由もきちんと伝えましょう。

志望動機の例文④

私が貴社を志望した理由は、学生時代に和食レストランで働いていた際、老若男女問わず、お客様から「食」に関する質問を受け、素人ながらもお答えしてきた経験があるからです。この経験により、食によって多くの人の健康をサポートする仕事に就きたいと思うようになりました。長年培ってきた調理のスキルや食品に関しての知識を活かしながら、御社のモットーである「おいしく健康に」をよりたくさんの人に広めたいと考えています。

この例文では、学生時代の経験をもとに志望動機が作られています。実際の経験を述べているからこそ、「食」に携わりたい熱意が伝わるでしょう。また、どんなビジョンを持っているのか伝えることも成功している文章です。

志望動機の例文⑤

貴社を志望した理由は、こだわりぬいたオーガニックな美味しい食材を、最新技術によって商品化しているところに魅力を感じたからです。貴社の自然食品と最先端のテクノロジーの融合は、「食」を豊かにするだけではなく、「健康」に対して大きなアプローチになると思います。私が大学生時代に育んできた英語のスキル・コミュニケーション能力を活かし、グローバルに知名度を高め、現在では世界に100社を構えている貴社に貢献したいと考えています。

この例文は、なぜこの企業でなければならないのか明確に理解できる内容です。会社のアドバンテージポイントを提示しながらも、自身のスキル・能力をアピールできているのもポイントになるでしょう。

食品製造業の志望動機NG例

食品製造の志望動機を書くにあたって、どのような内容だと不採用になりやすいのでしょうか。例文を使って解説していきます。

NG例

私が貴社を志望したのは、貴社の扱うカップラーメンが大好きだからです。はじめて御社のカップラーメンを食べたときに、生麺のような食感でスープもおいしく、インスタントとは思えない味に感動しました。私自身、自宅でよく料理を作っており、貴社に入社した際は、先輩方に教えてもらいながら、食品や調理に関する知識を深めていきたいと考えております。

上記の例文では、志望動機の理由に「御社の扱う食品が好き」ということを述べています。志望先の食品のファンというだけでは、志望動機としては弱いです。企業が求めているのは、食品のファンではなく「仕事として食品に携われる人」、「共に事業をやり遂げることができる人」です。仕事を通して、何をやり遂げたいか、どのように貢献したいかを伝えることが大切です。

また、自身の調理経験をアピールしている点は良いですが、「入社後に先輩方から教えてもらい、食品や調理に関する知識を深めていきたい」と述べており、このような受け身の姿勢では、採用されづらいでしょう。

食品業界内定者のESを参考にする

食品業界には、日清や明治など就活生に人気の大手企業が数多くあります。人気の高い業界ですので、それだけ競争率が高いといえるでしょう。内定を勝ち取るためには、業界にスポットを当てて対策をしていくことが求められます。しかし、業界に特化した志望動機を考えるのは、やや難易度が高いと感じている人もいるでしょう。

就活の未来では、食品業界の内定者ESまとめを資料として公開しています。食品業界に内定した就活生のESが記載されているため、志望動機もとても参考になるでしょう。食品業界で内定を出す人たちにはどういった共通点があるのか、それぞれのESを比較して考えてみましょう。無料の記事となっていますので、これからESを作成する人にもおすすめです。

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【日清/明治/キリン…他】内定者が実際に提出したエントリーシート回答集

まとめ

食品製造業において、採用されるための志望動機についてご紹介しました。食品製造業のなかでも、扱う食品や、自分の担当する製造工程によって業務内容は異なります。志望先の企業の業務内容を、十分に理解しておきましょう。

食品製造業の志望動機を作成するときは、その企業が扱う食品が好き、という理由だけに偏らないよう注意が必要です。「食に対してどのような思いを持っているのか」、「入社後はどのような展望を持って働きたいのか」を具体的に伝えましょう。

食品製造業では、調理するだけでなく、重い調理器具を運ぶこともあります。料理が好きな人や、体力に自信がある人は、その点もアピールすると良いかもしれません。食品製造業を目指す方は、この記事を参考に、自分なりの志望動機を考えてみてください。

監修者プロフィール

kaoru.aoyama@theport.jpのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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