就活のマナー

内定式後にお礼メールを送る際のポイント|例文を用いて解説

内定式後は当日中にお礼メールを送る

内定式後のお礼メールを送る場合は、当日のうちに送りましょう。何日も経ってから思い出したように送っても、お礼の意味は伝わりません。内定式に限らず、ビジネスシーンでのお礼メールは当日中に送るのが常識です。

遅れてしまっても、送らないよりは送ったほうが印象は良いですが、何日も経ってから送るのは失礼にあたりますので、できるかぎり当日中に送るようにしてください。

遅くとも翌営業日の朝までに送るべき

お礼メールというのは、時間が空けばあくほどお礼の意味が薄くなってしまいます。せっかくメールを送っても感謝の気持ちが伝わらないのでは意味がありません。

どれだけ遅くなってしまったとしても、翌営業日の朝までには内定式のお礼メールを送るようにしましょう。朝ならば、相手もまだメールを確認していない可能性がありますので、それほど失礼な印象は与えないでしょう。
朝送るのが難しいという方は、内定式の当日中に送っておくことをおすすめします。

就活でのメールのマナーに関しては下の記事で解説していますので、参考までに見てみてください。

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内定式のお礼メール書き方①入社への意気込みを示す

内定式のお礼メールの本文では、内定式のおかげで士気が高まったことを示すと、より印象が良くなります。具体的には、以下のような文章を送ると、好印象を与えられるでしょう。

本日は、ご多忙のなか内定式を開催していただいたこと、誠に感謝申し上げます。式でのお話を通して、実際に入社して早く働きたいという意欲が高まりました。

内定式に参加して感じたことを簡潔に入れる

入社への意気込みを示すうえで「内定式に参加して感じたこと」をプラスすると、より好印象なお礼メールとなります。時間と労力をかけて準備した内定式で、学生がなにか感じ取ってくれるのは、企業側からすれば開催した意味を感じられ、とても嬉しいことなのです。

例えば、「先輩社員の話を聞いて業務に対する理解が深まり、早く御社の一員として働きたいと思った」などといった具体的な感想があると、より意気込みは伝わりやすくなります。
具体的といっても感想を長々と書くのではなく、上記のように簡潔にまとめるようにしましょう。

入社後の抱負の伝え方については下の記事で紹介していますので、併せて読んでみてください。

内定式のお礼メール書き方②簡潔かつシンプルに書く

内定式のお礼メールがだらだらと長くなってしまうと、せっかくのお礼メールもよくない印象を与えてしまいます。「お礼メールは簡潔に」というのが、ビジネスメールのマナーなのです。お礼メールでは、シンプルに「宛名・自己紹介・士気が高まったこと・締めの言葉」のみを書けば良いでしょう。締めの言葉としては、以下のような文章が挙げられます。

今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。取り急ぎ、本日の内定式のお礼までご連絡させて頂きました。

長い文章を送れば企業側にとって迷惑となる

お礼メールでは、読みやすくてシンプルなものを心がけることがポイントです。企業側は、おそらく何通ものお礼メールを受け取ります。通常の業務もある中、一人一人のメールを読むのに、そんなに多くの時間はかけられません。お礼メールで大切なのは、企業側の迷惑にならず、手間をかけさせないことです。締めの言葉まで書き終えたら、署名でしっかりと最後を締めてください。

下の記事では内定式での挨拶の内容について紹介していますので、参考までに見てみてください。

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内定式のお礼メール例文

内定式のお礼メールを送るタイミングと書き方をご紹介しました。お礼メールの書き方が分かったので、後はタイミングを見て送るだけという人もいるでしょう。しかし、なかにはいまいち書き方が良く分からず、お礼メールを作成する手が止まっている人もいると思います。

以下ではお礼メールの例文3つと、それぞれのポイントをご紹介します。実際のお礼メールを見てポイントも知ることができれば、書きやすくなるのではないでしょうか。お礼メールの作成に迷っている方は、ぜひ以下の3つの例文を参考にしてください。

内定者懇親会のお礼メールは下の記事で紹介していますので、参考までに見てみてください。

例文①内定式で感じたことをメインとした内容

○○株式会社
○○ ○○様

お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科の○○ ○○です。

本日は内定式に参加させていただき、ありがとうございました。

内定式で、先輩社員が感じる仕事のやりがいや楽しさを聞き、
ますます貴社で働きたいという意欲が高まりました。
私も、○○部門で良い成績をおさめて、
MVPに選ばれることを目指したいと思いました。

まずは、仕事で必要と聞いた○○の知識を深めるため、
入社日まで勉強に励みたいと考えております。

今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。

取り急ぎ、本日の内定式のお礼までご連絡させて頂きました。

―――――――――――――――――
田中 きゃりあ(たなか きゃりあ)
〇〇大学○○学部○○学科〇年
〒000-00××
東京都〇〇区〇〇町0-0-×
携帯電話:090-0000-00☓☓
メール:kyaria.tanaka@☓☓☓.jp
―――――――――――――――――

この例文のポイントは、「仕事のやりがいや楽しさを聞き」「仕事で必要と聞いた」というように、きちんと話を聞いていたことのアピールです。話を真剣に聞いても、それが採用担当者に伝わるとは限らないでしょう。内定式のお礼メールでさりげなくアピールすると、「この学生はきちんと話を聞いて考えてくれてるんだな」と思ってもらえるのです。

例文②具体的な目標を入れた内容

○○株式会社
人事担当 ○○ ○○様

大変お世話になっております。
内定をいただいた○○大学○○学部の○○ ○○と申します。

本日は内定式にお招きいただき、ありがとうございました。

先輩社員だけでなく、同期となる方々とも交流でき、
貴社で早く働きたいという意欲をさらに強めることができました。

入社までの期間を利用して、○○のスキル向上を目指し、
即戦力となれますよう努力いたします。
そして、○○の業務で活かしたいと考えております。

今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

まずは略儀ながら、メールにてご挨拶させていただきます。

―――――――――――――――――
田中 きゃりあ(たなか きゃりあ)
〇〇大学○○学部○○学科〇年
〒000-00××
東京都〇〇区〇〇町0-0-×
携帯電話:090-0000-00☓☓
メール:kyaria.tanaka@☓☓☓.jp
―――――――――――――――――

この例文のポイントは、「どのスキルの向上を目指すか」を具体的に挙げていることです。ただ「スキルを磨きます」というだけでは、何のスキルなのかが伝わらないでしょう。また、スキルを向上させる旨を伝える際は、「業務のどこに活かすか」を述べるのもポイントです。業務と全く関係のないスキルや、微妙にずれているスキルを目指すと伝えれば、「この人は話を聞いていないのでは」と疑われるかもしれません。「なぜそのスキルなのか」「どう活かすか」という部分が分かるような文章で、アピールするようにしてください。

例文③内定式で感じたこと・目標を両方取り入れた内容

株式会社○○
採用担当 ○○ ○○様

大変お世話になっております。
○○大学○○学部の○○ ○○です。

本日はご多忙のなか、内定式を開催していただきましたこと、
誠に感謝申し上げます。

内定式で貴社の先輩社員からのお話を聞き、
実際の業務についてより理解を深められたこと、
大変嬉しく思っております。

同時に、早く入社して貴社へ貢献できる人材になりたい
という思いがさらに強まりました。

まずは入社までの期間、○○の資格取得を目指して勉強に励みつつ、
○○のスキルも鍛え上げることで、
1日でも早く貴社の戦力となれるよう努力いたします。

今後も、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

まずはお礼を申し上げたく、メールを送らせていただきました。
誠にありがとうございました。

―――――――――――――――――
田中 きゃりあ(たなか きゃりあ)
〇〇大学○○学部○○学科〇年
〒000-00××
東京都〇〇区〇〇町0-0-×
携帯電話:090-0000-00☓☓
メール:kyaria.tanaka@☓☓☓.jp
―――――――――――――――――

この例文は、先程ご紹介した①と②の両方を組み合わせたものとなります。話を聞いたことをアピールしつつ、スキルの向上を伝えると、お礼メールで好印象を残せるでしょう。ポイントは、「業務について理解した」「○○の資格取得を目指す」という2つの文章となります。業務の理解は仕事をするうえで欠かせないものですし、資格取得もしておけば役立つ可能性が高いです。入社に向けて理解を深め、まんべんなく準備をしておく姿勢が伝われば、企業側もその意欲に感心するかもしれません。最後にもう一度お礼を述べて礼儀正しさをアピールするのも、お礼メールのポイントとなります。

書き方や例文を参考にして内定式のお礼メールを作成しよう

内定式のお礼メールでは、送るタイミングと、本文の内容が重要です。感謝の気持ちが伝わるよう内定式の翌日朝までには送ること、担当者の負担にならないようお礼メールの内容は簡潔にすることを意識してください。

また、内定式での話の内容やそれに対する感想を簡潔に入れることで、話を聞いていたことのアピールができます。例文もありますので、書き方に迷った場合は参考にしてみてください。

ご紹介したお礼メール作成のポイントを押さえて、好印象を与えるメールを送りましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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