履歴書

履歴書で研究課題への取り組みを効果的にアピールする方法

履歴書での研究課題の書き方に悩む学生は多い


履歴書に研究課題について記入する際、その書き方がわからず困っている人も多くいます。研究課題も評価の対象として見られていて、書き方次第で評価は違いますので注意しなければなりません。どんな研究をしているかも当然みられていますが、それをどのようにアピールするかが重要なのです。

同じ研究内容でアピールしたとしても、書き方が違えば与える印象は変わるため、履歴書の書き方には充分に注意しなければなりません。履歴書は書類選考だけではなく、面接でも参考にされる重要なものです。研究課題の上手な書き方をマスターして、履歴書を魅力的に書きあげましょう。

研究課題は就活生を理解するための大切な材料

研究課題を履歴書に記入する場合、採用担当者にとって就活生を理解するための大切な判断材料といえるでしょう。その課題を選んだ動機や研究を通して何を学んだのかが重要であり、その経験から何を得られたのかを履歴書で伝える必要があります。

面接官が研究課題から何を読み取ろうとしているのかよく考えて、的を射た回答ができれば好印象を与えることができるでしょう。研究課題は専門的な内容になりがちですので、誰が聞いても分かるような簡潔な言葉で書く必要があるなどのポイントがあります。

それぞれのポイントを抑えて、学生生活の集大成である研究課題についてアピールしてみましょう。ここでは、履歴書で研究課題への取り組みについて最大限アピールするにはどうすればいいのか解説します。

就活生のほとんどが直面する「研究課題」

就活中の学生のほとんどが直面する壁が「研究課題欄」です。研究課題で自己PRをしたいと意気込む学生も多いですが、そのほとんどが研究課題欄でのアピールができていません。それは、ほとんどの就活生が「研究した内容を詳しく書く」ことに終始してしまっているからです。

採用担当者が知りたいのは、どんな研究をしてきたかという題材だけではありません。題材に対して何をどう取り組んで、研究結果を出したのかという学生の考え方や行動から、将来性を知ろうしているのです。ですので題材よりも、そこから人生の糧になる何を学んだかが書けているかがポイントになってきます。

面接時に多くの企業で質問される

履歴書に研究課題欄がない場合もありますが、油断は禁物です。研究課題は面接時にも多くの企業で質問される項目であり、書類選考以外の部分で詳しく説明する可能性があります。

それだけ研究課題でどのような分野について学びどう取り組んでいたかは、企業側としても知っておきたいポイントです。研究から何を得たのか、またどのような成果が出たのか詳しくアピールできれば、企業から高く評価されるでしょう。

一見就職活動や働き方とは関係がないような気もしますが、研究課題へきちんと取り組んでいたことは学業にも熱意をもって取り組んでいたという証明になります。多くの企業が研究課題について質問する理由をよく考えて、伝え方を工夫するようにしましょう。

志望企業と関連性がなくてもアピールに繋がる

研究課題が志望企業や業界と関連性のない内容だったとしても、アピールにつなげられます。時には研究課題の詳しい内容自体について質問する企業もありますが、大半はどのような方法で取り組んでどんな成果をだしたのかという部分を気にしています。

つまり、研究課題への取り組み方に注目しているのです。研究課題にしっかりと取り組んでいるなら就職後の働きぶりも期待できますし、内容が薄い場合は入社した後も熱意をもって仕事に取り組まない人間なのではないかと疑われるでしょう。研究課題の内容ではなく、どのような姿勢で取り組んだのかという部分が評価されているのです。

「志望企業と関係のない内容だからアピールにならない」と考えるのではなく、自分が大学生活でいかに頑張って取り組んできたのかを説明するといいでしょう。

質問に答えるだけで自己PRを完成させよう

自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ自己PRジェネレーターを活用しましょう。

自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。

研究課題とは

研究課題とは、大学で学んだ事の集大成になるはずのものです。ゼミを含め、なぜその研究をしようと思ったのかという気持ちをベースに、大学生活をかけて学んだことをまとめた、ひとつの作品といっても過言ではありません。

学生生活の集大成となる課題

研究課題は学生の終わりが近づいた事に出される集大成となる課題です。つまり、大学生活をかけて何を学んだのかが一目でわかる物になります。最近は、必修科目になっているケースが多く、提出しなければ卒業できない大学がほとんどです。ですのでより一層、力を入れて取り組むべき課題となってきます。

また、研究する中で得られた人間的な成長やチームとの関わり方なども、重要なポイントとなってくるでしょう。

文系・理系は関係ない

研究課題欄を記入する時に悩みやすいのが「文系」か「理系」かでしょう。しかし、実は文系でも理系でも特に関係はありません。文系・理系に関係なく、あくまでもゼミでの研究室での課題を記載するためで。

企業側が、どうしてゼミでの研究内容を聞くのかというと、「学業に真面目に取り組んできたか」「説明能力やプレゼン能力はあるか」研究やゼミをと通して何を学んできたのかなどの成長を知りたいからです。そこに文系や理系といったものは関係なくなってきます。企業側が何を求めているのかを考え、的確な答えを記入できるように考えておいてください。

履歴書の研究課題から企業が見るポイント2つ

履歴書で研究課題をアピールして高評価を獲得するためには、企業は研究課題から何を見ているのかを知りましょう。見られているポイントを知ることで、どのようにアピールすればいいのかがわかりますし、よりスムーズに研究課題について記入できるようになります。評価のポイントは大きくわけて2つありますし、それらを意識して記入することが大切です。研究課題から何が見られているのかを知って、上手にアピールしていきましょう。

①学業に真剣に取り組んでいるか

研究課題で見られているポイントは、学業に真剣に取り組んでいるかが挙げられます。学生の本分は学業であり、これにしっかりと取り組めているかによって真面目さなどが見られています。研究課題に真剣に取り組めていれば、学業も真面目に取り組んでいたと評価されますので、好印象になりやすいです。

反対に研究課題がしっかりとできていないようなら、学生時代を通して、学業にしっかりと取り組めていないと判断されますので注意しなければなりません。学業に真面目に取り組めていることで、学生としてやるべきことをしっかりと果たしている、責任感があるなどの印象が与えられます。研究課題からは学業への取り組みや人柄までも見られていますので、しっかり取り組んだと分かるように念入りにアピールしていきましょう。

②一つのことに打ち込み達成できたか

一つのことに打ち込み達成できたかも、履歴書の研究課題から見られているポイントです。研究課題は一日二日で終わるものではなく、長期にわたって取り組まなければならないものです。最低でも1年、長い場合は2年や3年などをかけて研究が完成することもありますし、完成させるためには、長期間しっかりと打ち込まなければなりません。

研究課題にしっかりと取り組めていれば、長期間ひとつのことに打ち込み、それを達成できたと証明できます。目標に向かって努力するのは社会人になっても大切ですし、長期的な努力となればさらに高く評価されます。目標に向かってきちんと努力ができるか、長期間努力を続けられるかも見られているポイントです。

研究課題をアピールする方法

採用担当者が注目しているのは、研究題材よりも「何を学んだか」です。しかし、履歴書で研究課題をアピールする場合は、動機・内容・成果という一連の流れを伝えることも大切です。流れをきちんと説明できたうえで初めて、成果として何を学んだかが書けるようになります。

基本的な流れとしては「研究内容」「研究背景」「問題点」「具体的な説明」「研究結果」となります。その流れの中で、貴方が何に気づき、何を思い、どんな成果に繋がったのかを説明できるようにしておきましょう。また、より効果的に研究課題をアピールするには、以下の点を参考にしてみてください。

何を学んだのかを具体的に書く

ゼミでの研究・専攻は、その学生が大学時代に打ち込んだものにひとつとなっているはずです。研究の過程で学生が何を学び取り、どう成長をしたのかを企業側は知りたいと思っています。それを伝えるためには学生生活での勉強、研究課題に取り組んだことで何を学んだのかを具体的に記載する必要があります。

例えどんなに素晴らしい成果や結果を残していたとしても、その部分だけを履歴書に記入するのは論外です。なぜならば、実際に学んだ内容を書かなければ学生が何をしてきたのかが見えづらいからです。研究課題欄は学生の説明能力やプレゼン能力が試される場所でもありますので、丁寧に伝わる言葉で書いていきましょう。

学生の課題に取り組む姿勢が重視されている

そもそも、なぜ採用担当者は学生に研究課題欄の記入を求めてくるのでしょうか。学生の本分は学業なので、ゼミの研究内容について詳しく説明できればそれは学生がこれまで真剣に学業に取り組んできた証拠となります。課題に取り組む姿勢は実際に仕事をしている姿勢と、とらえられるケースが多いのです。

企業側は、研究内容で学んだことを通し、学生がどんな考えや姿勢をもって課題に取り組んできたのかも見ています。この質問にしっかりと答えられる学生は、仕事にも真面目に取り組める可能性が高いと企業側は考えますので、将来性をみられていると思って良いでしょう。

誰が読んでも理解できるように書く

特に理系の学生の研究課題に多いのですが、研究内容によっては専門的な知識を必要とするものもあります。この時に、専門用語を多用しても採用担当者には理解できません。知識をひけらかすのではなく、だれが読んでも理解できるよう噛み砕いて分かりやすく書く必要があります。

どんなに立派な研究で、どんなに素晴らしい成果や結果を出していても、伝えたいことが面接官に伝わらなければ意味がないのです。逆に考えると、難しい内容を誰にでも理解できるように伝える力を持っていると証明できれば、高い知性の持ち主という点をアピールできる絶好のチャンスになります。

面接官に実際の仕事での再現性を想像させる

単純に研究成果を書くだけでなく、その過程で学んだ内容はどのように仕事に活かせるのかを記載するのも大切です。例えば、法学部のゼミでディベートを学んだのであれば、「ディベートを通じて理論の抜け漏れを作らない術を学び、同時に相対する相手の心理も考えることにより、先回りをして物事を考えられるようになりました。両者側からの理論的に考えられる思考力を仕事にも活かしていきたい」というように、具体的な例を書くようにしてください。課題で得た知識や取り組む姿勢から、実際に働く姿を面接官に想像させるのがベストです。

自己PRの要素も含める

自分の研究課題を履歴書に記載するときに、どのような記載の仕方をすれば自分自身をアピールできるかも考えなければいけません。単に研究成果を記載するだけでは、あなた自身の魅力を全くアピールできていない状態と言えます。研究課題に対するただの概要説明や感想文にならないように注意しましょう。

あなたがなぜその課題を選んだのか、その課題に取り組む中でできた壁にどう立ち向かったかなどを含めて書くように心がけてください。そうすると採用担当者にあなたの仕事への向き合い方や問題解決の仕方などの「あなたならでは」の部分を理解してもらえるのです。研究課題を記載するだけでなく、ここでも自己PRの要素を含めて文章を作成するようにしましょう。

研究課題の回答例文

大学では心理学を研究していました。人間の深層心理から現れる表面的な行動や、表情の細かな動きにいたるまで、全てに意味があるという事を学びました。座学だけでは知識を得ただけで終わってしまいますが、実際にディベートなどの実践も行いました。感情的になってしまいそうな場面でも、相手の心理状態を考える事により、感情に流されずに着地点へ向けて話しを進めて行けるようになりました。心理学で学んだ冷静さと洞察力、ディベートで学んだ理論的な思考を、ぜひ貴社での仕事に活かしてきたいと思っています。

まず何を学んだかを伝え、次に「単なる知識だけではなく実践できる」点を強みに読み手に伝えられています。社会人にとって感情的な人間と言うのはマイナス評価を受けやすいので、自分はどんな困難にも冷静に対処ができるという自己アピールにもなっていますし、この学生が仕事をしている姿が想像しやすいです。

最後に「御社での仕事で活かしていきたい」と締めることにより、学んだ内容を活かそうとする「伸びしろのある学生だ」と評価される内容になっています。

上記の例文以外にも、複数の先輩のESを参考にするのはおすすめです。人気企業から内定をもらった先輩はどんなESを記載しているのか気になりませんか?書類選考を通過した人は、それなりの理由があります。今までの自分が考え付かなかった表現方法が見つかるかもしれません。ぜひ先輩のESを参考にしてみてください。

研究課題の項目が履歴書になかった場合は

大切な自己PRの場でもある「研究課題」ですが、もしその項目がなかった場合はどうすればよいのでしょうか。その場合は、他の項目でも十分自己アピールが可能です。「なぜ、その大学を選んだのか」「どうしてその科目を学ぼうと思ったのか」などを伝えていきましょう。

また、学業に関わらず、アルバイトを通した経験や、ボランティア活動、サークル活動を通して培った「何か」があれば、それを伝えることで、研究課題でできる自己PRと同じ位の成果を上げられます。研究課題以外の内容であなたの魅力をアピールするコツを紹介済ますので、参考にしてみてください。

「学生時代頑張ったこと」でアピール

研究課題の項目がない場合は、他の項目でアピールしましょう。例えば、サークルの活動であったり、ボランティア活動であったりしても大丈夫です。「学生時代に頑張ったこと」を主軸に自己アピールをしていきましょう。

しかし、ここで採用担当者が知りたいのは、研究課題の時と同じで「何に情熱を傾け、どんな取り組みをしてどんな成長をしてきたのか」です。。間違っても成果だけを並べ立てないようにしましょう。

採用担当者は決してあなたの自慢話しが聞きたいわけではないからです。「学生時代頑張ったこと」では実績ではなく、どんな思考を持ってどう行動したかという過程が重視されますので、くれぐれも「〇〇を頑張りました」と言う、頑張りましたアピールだけで終わらないようにしてください。

「得意科目」でアピール

研究課題で取り組んだ科目を得意とするならば、得意科目でアピールできます。得意科目は、採用担当者にもわかりやすいかたちで、あなたの得意な科目を書ける絶好のアピールポイントです。後の面接で何を聞かれても動じないようにするためにも、得意科目は最も手慣れていて得意とする科目をアピールするようにしてください。

折角の自己PRの場ですから、ここでも研究課題の時と同様に、科目に傾けた情熱、どんな風に学んだか、どんな事に疑問を感じそしてそれを解決していったかなどの具体例を書いていくようにしましょう。「科目を通じて貴方の内面が分かる」文章を作成できるようにしてください。

研究課題が未定だったり途中の場合は方向性を記載する

研究課題は就活までに完成しているとは限らず、就活中ではまだ未定だったり、途中の場合もあります。その場合は基本的には嘘を書かずに、正直に書きましょう。未定の場合は、方向性を書きます。途中の場合は中途経過と、今後どのような方向性に持っていくのか、仮説を立てて結論付けて書きます。

人によっては就活が終わってから研究課題に本格的に取り組むケースもありますし、未定だったり途中であっても問題はありません。研究課題が完成していないからといって、それ自体がマイナスの印象になるわけではありませんので、それぞれの場合に応じて将来的にどうするのかを記入しましょう。

学生生活の集大成を就活でも活かそう!

就活中は、面接試験などを通して他の就活生が経験してきた様々な体験を聞く機会が多くなります。そうした時に「他の人に比べて自分は得意な事が少ない」「他の人みたいに頑張ってきたことがない」と、考え込むかもしれません。

そのときは、どうしていまの学部を選んだのか考えてみてください。中には「なんとなく」という人もいますが、その「なんとなく」を、投げ出さずに今がある理由がどこかにあるはずです。就活における履歴書や自己や研究課題、自己PRは、自分自身の振り返りから始まります。

自分がどんな思いでここまで生きて来たかを考えると、おのずと自分自身の「強み」が見えてくるでしょう。そういった学生時代の集大成は、必ず就活の役に立ちますので、冷静に自分自身を見なおして「内定」を勝ち取ってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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