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ベンチャー企業とは|企業価値が高い話題の企業ランキングTOP10

ベンチャー企業とは

みなさんは、就職先を決める際にベンチャー企業は候補に入っていますか?現在は新卒の学生もベンチャー企業を志望している傾向があります。ベンチャー企業とは何か、ベンチャー企業で働くメリットとデメリットは何か、自分はベンチャー企業に向いているのかなど様々な疑問や不安があると思われます。そこで、この記事ではベンチャー企業について詳しく説明していきます。

ベンチャー企業の定義

ベンチャー企業とは、新技術や革新的な技術や知識を元に、新しい事業形態やサービスを提供することを目的とした企業のことです。大企業などは今までの利益を上げてきた事業を優先として、新しい事業などの将来成功するか不透明なものにチャレンジすることが少なく、伝統を守ることが多いです。

ベンチャー企業は投資家などから資金援助を得ながら起業している会社で、急成長を目的としていると理解してもらえるとわかりやすいと思います。全体的にまだまだ成長途中で、ビジネスモデルとしても安定していない企業が多いです。

しかし、提供しているサービスが世の中から求められるようになるとマーケットが急速に拡大し、その市場での先駆者になれるので、会社の成長を身近に感じたい方やよりチャレンジ精神が高い人向けの就職先になります。

中小企業との違い

ベンチャー企業と中小企業を混同して考えている就活生もいると思われますが、その考えは正しいです。中小企業というのは中小企業基本法という法律によって会社の資本金と従業員が定められており、中小企業の中にはベンチャー企業が多数存在するということです。

では、一般的にベンチャー企業と中小企業という言葉で分けている決定的なものはなにか?と言われると、会社が急成長することを目的にしているかどうかになります。多少のリスクを覚悟で新規のビジネスモデルやサービスの提供を目的としているベンチャー企業に対して、中小企業はリスクを回避しながら巡航経営を目指すので企業の考え方に大きな違いがあるといえます。

ベンチャー企業に向いている人の特徴

ベンチャー企業は、大企業と比べて新しい分野に挑戦できる非常に活気のある会社です。若い人にもどんどんチャンスを与えてくれるので、すぐに管理職になることも決して不可能ではありません。せっかく就職するのならば、このような勢いのある会社に勤め、自分の実力を試してみたい人も多いでしょう。

しかし、ベンチャー企業の仕事には、向き不向きがあるというのはご存知でしょうか?ここではベンチャー企業に向いているのはどのような人かを紹介していくので、自分の特性に合っているか照らし合わせてみてください。

好奇心旺盛

ベンチャー企業で働く人に必要な資質は、何と言っても好奇心旺盛なことです。ベンチャー企業では常に新しい事業展開が求められているため、いろいろなことにアンテナを張り、アイディアを形作れる能力が求められています。毎日の暮らしにの中にある、好奇心をくすぐる出来事を見逃さず、仕事のチャンスへと変えられる人こそがベンチャー企業に向いている人と言えます。

日々の仕事に追われて新しいことを考える余裕がない人よりも、「自分の知らないことは何でも知りたい」と思える好奇心旺盛な人は、ベンチャー企業で自分の可能性を試してみるといいかもしれません。好奇心を存分に活かし、会社の成長に貢献していってください。

自主性が強い

ベンチャー企業の中には成長過程にある会社も数多くあります。このような環境の中でうまくやっていくためには、上司に次に何をすべきかお伺いを立てているような人では務まらないでしょう。自分で目標を明確にし、そこに突き進んでいけるような自主性が強い人こそ、ベンチャー企業に向いている人なのです。

おそらく安定志向の大企業ではなく、ベンチャー企業で働きたいと希望しているみなさんの多くは、元々備わっているスキルではないでしょうか?現状に満足せず、ときに周囲と衝突しながらも、会社の発展のために自分がすべきことは何かを考え行動できる人こそが、発展のためには欠かせない人材です。

自己分析ツールで、ベンチャー企業への適性を診断してみよう

ベンチャー企業での仕事は、ハードな面もあるので、誰にも向いているわけではありません。

一度、自己分析ツール、「My analytics」で、あなたのベンチャー企業への適性を診断してみましょう。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。

My analyticsでサクッと自己分析をして、自分がベンチャーに向いているか診断してみましょう。

ユニコーン企業も抑えておこう

ベンチャー企業への就職を検討しているのであれば、上場企業だけではなく、ユニコーン企業についても情報を抑えておく必要があります。ユニコーン企業とは、設立10年未満のベンチャー企業の中でも、企業の評価額が10億ドル(約1,150億)以上ある企業を指します。

非常にレアということで、架空の生物であるユニコーンに例えられる企業ですが、創業から間もないのに対し今後巨額の利益をもたらす可能性が秘められています。その分希少価値が高い企業と言えるでしょう。

また創業10年以内ということもあり、今後の伸びしろも期待できるベンチャー企業でもあるのです。ベンチャー企業への就職を考えているのであれば、ユニコーン企業に就職することも検討していきたいところです。

ユニコーン企業の企業価値ランキング

ユニコーン企業の企業価値ランキング

  1. Preferred Networks
  2. 株式会社メルカリ
  3. Sansan株式会社
  4. エリーパワー株式会社
  5. freee株式会社
  6. 株式会社ビズリーチ
  7. TBM株式会社
  8. 株式会社FiNC
  9. ラスクル株式会社
  10. 株式会社ボナック

ユニコーン企業は希少価値の高い企業ですが、日本国内にも複数のユニコーン企業、あるいはその予備軍となりうる企業が既に存在しています。日本経済新聞では、特にユニコーン企業に今後なるであろう企業を「NEXTユニコーン」とし、各企業の価値を調査した上でランキング形式で公開しています。ここからは、日本経済新聞の企業価値ランキングを元にNEXTユニコーン企業の事業などについて解説していきます。

①Preferred Networks

Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)は、近年発展しているAI学習に関するスタートアップ企業です。AI分野では度々耳にするディープラーニング(深層学習)の研究や開発を主におこなっており、研究結果を交通システムや医療に活用するなど、AIの産業応用を目指しています。

ディープラーニングの技術を用いた映像解析など、Preferred Networksの技術は少しずつですが認知されつつあるAIの可能性をさらに広げることが予想されています。現在ではAIによる制御技術を開発するなどの構想もあり、今後盛んになると予測される分野への事業展開が大きく期待されているのです。こういった理由から、企業価値ランキングでもトップに昇りつめたと考えられます。

②株式会社メルカリ

企業価値ランキング2位になった株式会社メルカリは、フリマアプリの「メルカリ」が大ヒットしたことがきっかけで大きく知られるようになった企業です。現在はフリマアプリのさらなる事業展開として、本・CD・DVD専用のエンタメ商品に特化した「カウル」、売買する商品へのブランド査定付きの「メルカリ メゾンズ」の2種類の姉妹アプリを開発、公開しています。

メルカリ自体も国内だけでなく、アメリカやイギリスで展開するなど、幅広くマーケットプレイスを生み出すための事業展開をおこなっています。スマートフォンを使って気軽に商品を売買できるフリマアプリの先駆けでもあるメルカリは、今後もさらに市場を拡大する可能性が高いです。そういった先の予測も含めてのランキング2位であるといえるでしょう。

③Sansan株式会社

ランキング3位のSansan株式会社は、法人向けの名刺関連のサービスを運営する企業です。企業ごとの名刺を一括管理するクラウド名刺管理サービス「Sansan」を始めとして、名刺をベースに関係を作ることができるSNS「Eight」といった実績を持っています。

社会人必須のアイテムである名刺を、より企業や個人同士の関係構築に活用するためのアイテムとして価値を持たせようとするサービスは、今後社会人を中心に活用される可能性が高いです。

④エリーパワー株式会社

ランキング4位のエリーパワー株式会社は、主にリチウムイオン電池を製造している企業です。リチウムイオン電池自体は、既にスマートフォンやノートPCのバッテリーとして我々の生活の中に溶け込んでいる一般的な充電式電池です。

エリーパワーではそれを、産業用の大型蓄電システムや法人・家庭向けの大型蓄電システムとして使用し、リチウムイオン電池のさらなる可能性を感じさせる事業展開をおこなっているのが特長です。製造した電池を溜め込んでおける蓄電システムがあると、災害時や社会インフラの構築に大いに役立つことになります。

⑤freee株式会社

ランキング5位に挙げられたfreee株式会社は、3位のSansanと同じく企業・社会人向けのビジネスクラウドサービスを運営している会社です。特にfreeeのおこなっている「クラウド会計ソフト freee」は、中小企業からフリーランスに活用される会計ソフトとして人気の高いソフトになっています。

freeeでは他にも、人事労務の情報管理をクラウドソフト化するなど、企業が事業運営をするのに役立つクラウドシステムを事業展開しているのが特長です。こういった中小企業や個人事業主を主なターゲットとしたシステムが将来性の高いものと認識され、ランキング5位になったのでしょう。またfreeeのクラウドシステムにもAIが導入されており、ランキング上位企業はAIの積極的な活用をおこなう企業が多いことがわかります。

⑥株式会社ビズリーチ

ランキング6位は、株式会社ビズリーチです。ビズリーチの主な事業は、転職サイト「ビズリーチ」の運営になります。ビズリーチと他の人材サービス企業の違いは、海外でのヘッドハンティングの方法を取り入れた、より企業とマッチする即戦力人材を提供することにあります。

ビズリーチ運営で得たスキルを活かした20代向けの転職サイト「キャリトレ」を運営するなど、今までの転職サイトになかった手法を取り入れた独自の転職斡旋やサービスの提供をおこなっているのが特長です。近年雇用形態も多様化してきていることもあり、転職を目指す社会人と企業のマッチングは重要な位置を占めています。その間を上手くつなぐイノベーションを起こしたビズリーチは、将来性の高い企業と言えるでしょう。

⑦TBM株式会社

ランキング7位は、TBM株式会社です。TBMの主な事業は、石灰石を使用した新素材の開発・製造・販売事業になっています。新素材「LIMEX」は、紙やプラスチックの代替品として研究・開発された素材です。従来の素材よりも環境への負荷が低く、タグやポスター、食品容器など様々な使い方をすることが可能な素材として開発されています。

主な原料は石灰石ということもあり、資源面でも国内で十分確保できるのが特長です。加えて耐久性や耐水性にも優れた素材になります。原材料や製造過程から、地球への環境負荷が低い新世代の素材としてLIMEXが評価されていることもあり、企業価値も総じて高いと評価されたようです。

⑧株式会社FiNC

ランキング8位は株式会社FiNCです。FiNCは主にヘルスケアに関する情報を配信するソーシャルメディアを運営しており、その内容は健康的な料理レシピやフィットネスの方法など、幅広いです。

それだけではなく、トレーニングジムの運営や、ヘルスケアに関わる仕事を中心としたクラウドソージングサービスをおこなうなど、健康を主体とした様々なサービスを展開しています。

企業の人事向けの健康管理アプリを開発するなど、企業全体の健康管理にも関わり事業の幅が広いのも特長です。デジタルを用いた健康に関する取り組みは今後更なる発展をすることもでき、将来性の高い事業展開をしていると言えるでしょう。

⑨ラクスル株式会社

企業価値ランキング9位はラクスル株式会社です。ラクスルは主にネット印刷サービスを運営しており、チラシや名刺などの印刷だけでなく、ファイルなどのノベルティ印刷までおこなっている数少ない企業でもあります。

また、ラクスルではインターネットを通じて荷物配送の手続きを簡単におこなえるサービス「ハコベル」を展開するなど、ネットを窓口として企業や個人のちょっとした問題を解決することに特化しているのが特長です。

ネット印刷は企業だけでなく個人で小冊子などを印刷する際に活用できるなど、相手を選ばない事業展開とインターネットを活用した事業運営に、ラクスルの企業としての将来性を感じられます。

⑩株式会社ボナック

企業価値ランキング10位にランクインしたのは、株式会社ボナックでした。ボナックは医薬品メーカーであり、その中でも「核酸医薬品」と呼ばれる医薬品の開発・研究・販売をおこなっています。核酸医薬品は、遺伝情報を司る物質である核酸を用いた薬品であり、今までの医薬品では狙えなかったターゲットを狙える薬品です。

これまで治療が困難だった病気に対する新しいアプローチとして、医薬品業界でも期待されている薬品のひとつになっています。ボナックでは、医薬品のベースになる核酸自体をより安全で、効果の長いものになるよう研究・開発をおこなっています。そのため、今後の核酸医薬品を用いた医療の発展と共に、成長が見込める企業であると言えるでしょう。

ベンチャー企業へ就職するメリット・デメリット

ベンチャー企業で実際に働く場合、メリットやデメリットが気になるところです。近年では政府主導でベンチャー企業の支援などもあり企業の数は急速に増えています。

求人など見ているとベンチャー企業も新卒を採用しているところが多くなっているので、しっかりメリットでメリットを理解してベンチャー企業に自分は向いているか、やっぱりベンチャー企業はやめとこう、などの判断材料に利用してもらえると幸いです。

ベンチャー企業の魅力

ベンチャー企業の魅力というのは、大きく分けて3つあります。ひとつは常に新しいことにチャレンジしていて会社の成長が身近に感じるということです。大企業のような今までのノウハウがあるわけではなく、会社の歴史も浅いので色々な変革が起きやすく、就職した企業が大きく成長した際には給与や待遇でしっかり反映されます。

その次は、年功序列でないという点です。急成長を求めているベンチャー企業なのでその会社に長く勤務している人よりも、実力があり結果をしっかり出している人が評価される傾向にあります。そのためベンチャー企業で働いている人は仕事や会社に対してのやりがいや想いが強いので、毎日高いモチベーションで生活することができます。

最後は、社長などの経営陣の距離が近いということです。しっかりとしたビジネスモデルや経営理念を持ち、それを行動に移し日々会社の成長を考えている経営陣が身近にいるので、学ぶことは非常に多いです。それを吸収しやすい環境で働くことは社会人として恵まれているといっても過言ではありません。

ベンチャー企業に務めるデメリット

ベンチャー企業で働くということは、メリットも多いですがデメリットも当然あります。一番大きいのは安定性という点だと思います。新規事業で急成長を目的としているということは、リスクを覚悟しなければならないので将来的な安定は求められないです。

極端な例でいえば、来年には倒産してしまう可能性も大いにあるということはしっかりと理解してください。その他にも企業利益を最優先に考えていて、十分な人員がいない理由から勤務時間が長い、休みが少ないなどのブラック企業が多く存在しています。

実際に労働基準法を守っているベンチャー企業がほとんどですが、残業代未払いなどの法律違反を犯している企業も少なからず存在しているので注意が必要です。

ベンチャー企業の探し方

実際に優良なベンチャー企業の探し方をご紹介します。ベンチャー企業の数は膨大で広告などで探すことは不可能に近く、ひとつひとつ探していくのは非常に根気のいる作業になります。そこで効率的にベンチャー企業を探す方法は人材紹介サービスがおすすめです。

人材紹介サービスを運営している会社がベンチャー企業の特徴や会社プロフィールをまとめているため、短時間にたくさんのベンチャー企業を調べることが可能です。その中から気になる企業をピックアップし、深くまで調べることをおすすめします。

業界を知ることから始めよう

就職先を決めるには、ベンチャー企業が属する業界を知ることも大切です。そのためには、まず業界について知っておく必要があります。そこでおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。こちらでは、就活生に人気の21業界をピックアップしています。

21の業界ごとに主要企業の売上高や年収も公開しているため、この1冊でたくさんの情報を無料で収集することができます。就活は、時間との戦いでもあります。就活を効率よく進めるためにも、GETしておきましょう。

ベンチャー企業で実現したいことや目標を持っておこう

ベンチャー企業の説明を一通りしてきましたが、いかがでしたか。ベンチャー企業というのは勢いがあり成功するとその分見返りも大きく、仕事に対しての高いモチベーションを維持できるのはいいですが、将来安定しないなどデメリットやリスクがあるのは事実です。

一生に一度しかない人生を安定して定年まで迎えるのではなく、日々挑戦することを望んでいるのならベンチャー企業は本当におすすめです。上記に紹介した企業は比較的既に大きく成長していますが、まだまだ設立してから間もない小さいベンチャー企業もたくさんあるので、自分にあった企業探しの参考にしてもらえるとありがたく思います。みなさんが納得いく、いい職場に出会えることを願っております。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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