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例文15選|アルバイトで学んだことのおすすめテーマや伝え方

目次

  1. 「アルバイトで学んだこと」では入社後の姿が見られている! プロセスを具体的に伝えよう
  2. 就活生に聞いた! 経験したアルバイト
  3. 企業目線で解説! アルバイトで学んだことを聞く理由
  4. アルバイトで学んだことを伝えられるおもな5つの場面
  5. 参考にしよう! アルバイトで学んだことの例
  6. 就活生に聞いた! アルバイト経験でアピールした内容
  7. エピソード選びも重要! アルバイトの学んだことでおすすめの3つのテーマ
  8. アルバイトで学んだことを効果的に伝える5ステップ構成
  9. アルバイト先別15選! アルバイトで学んだことの例文
  10. アルバイトで学んだことを伝える際の3つの注意点
  11. アルバイトで学んだことをスキルや強みとして伝えて好印象を残そう

「アルバイトで学んだこと」では入社後の姿が見られている! プロセスを具体的に伝えよう

就活の場で「アルバイトで学んだこと」を伝える際、どのように表現すれば良いか迷ってしまう人も少なくないですよね。多くの学生が経験しているからこそ、特別なことを言わなければ印象に残らないのではないか、とプレッシャーを感じることもあるでしょう。

結論として、「アルバイトで学んだこと」を伝える際に奇をてらったような特別なアピールをする必要はありません。入社後に活躍している姿が想像できるように、アルバイトでの働きぶりなどを伝えれば大丈夫です。

その際に重要となるのが、アルバイトで何をどのように学んだのかを具体化し、さらにそれを仕事で活かせるイメージができるようなプロセスで伝えることです。この記事ではアルバイトで学んだことを企業が聞く理由や、アルバイト別のアピール例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

就活生に聞いた! 経験したアルバイト

アルバイトで学んだことをアピールするにあたって、ほかの学生がどのようなアルバイトを経験しているのかが気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、学生の皆さんに「今までどのようなアルバイトを経験したか」というアンケートをおこないました。

就活生に本音を聞いた!みんなのリアルQ今までにどんなアルバイトを経験した?

アンケートの結果、レストランや居酒屋などの飲食店・カフェでのアルバイトをしたことがある学生がもっとも多く、続いて家庭教師や塾講師などのアルバイトという結果になりました。

多くの人が経験したことのあるアルバイトであれば、内容は理解してもらいやすいものの、「印象に残るための差別化」が必要となります。一方、アンケートのなかでも回答が少なかったり、アンケートに出ていない珍しいアルバイトであれば、その経験だけで印象に残る可能性があるものの、「内容を理解してもらうためにわかりやすく説明する」ことが求められるでしょう。

自分のアルバイト経験がどちらに属するか知っておくことで、伝え方を考えやすくなりますよ。

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企業目線で解説! アルバイトで学んだことを聞く理由

アルバイトで学んだことを聞く理由

「アルバイトで学んだこと」をアピールする際に気になるのは、企業側がどう思っているかも気になりますよね。まずは、アルバイトで学んだことは何かについて企業側が聞く理由を理解しましょう。

アルバイト経験が長ければ伝えたいことも多いでしょうし、もしかしたら「とっておきのエピソード」があるかもしれません。しかし、それらの話が必ずしも企業が求めている話であるとは限りません。どのような目的があって聞かれるのかを知っておけば、要点をわかりやすく伝え、誤解される可能性を減らすことができますよ。

ここからは、アルバイトで学んだことを企業が聞く理由を確認していきましょう。これを知っておけば、どのようなエピソードを伝えるのが効果的かを判断する材料になります。

①学生の人柄や志向を知るため

どんな経験をして何を学んだかを聞くことで、企業側は学生の人柄や志向を知ろうとしています。対人関係やチームワークを重視する人はチームでの業務をおこなう職種に、一人で黙々とする作業が好きな人は個人で成果を追い求める職種に配属する、というように人柄や志向は仕事内容に影響するためです。

同じアルバイトを経験したとしても、そこから何を感じ、何を学び取ったかは人によって異なりますよね。それは一人ひとり人柄や志向が異なるからです。

たとえば同じコンビニのアルバイトでも、学べることは上記のように複数あり、それは一人ひとりの人柄や志向によって変わります。このような違いをもとに、学生の個人的な性質を企業は知りたがっているのです。

②入社後の仕事への向き合い方を知るため

アルバイトは、対価が発生する労働であり仕事です。アルバイトへの向き合い方を知ることで、企業側はその人の仕事への向き合い方を知ろうとしていますよ。

前述で例に挙げた、コンビニのアルバイトでコミュニケーション能力を学んだ人とマーケティング術を学んだ人では、おそらく仕事観も異なっているのではないでしょうか。

アルバイトで学んだことをもとにして、仕事をどうとらえてどのように向き合うかを知り、双方の相性を図る基準にしているのです

アルバイトで学んだことを伝えられるおもな5つの場面

アルバイトで学んだことを伝えられるおもな場面

アルバイトで学んだことを就活の場で伝えるには、いくつかの場面が想定されます。基本的には、エントリーシート(ES)や履歴書の志望動機欄、面接の場で伝えることになるでしょう。

それらのなかで、どのような質問への返答でアルバイトで学んだことを伝えられるかを解説していきます。これを知っておけば、せっかく用意しておいた「アルバイトで学んだこと」を伝えるチャンスを逃すことをなくし、適切に自己PRできるようになりますよ。

なかには、アルバイトで伝えたいことがあるにもかかわらず、なかなか直接的な質問がされないために答えられない、と感じる人もいるでしょう。そんな場合は、直接的に「アルバイトで学んだことは何ですか」と聞かれずとも、ここで示したような場面で伝えることもできると覚えておいてください。

①自己PR

自己PRは、自分の能力や性質をアピールするために設けられている場面です。ESでは「自己PR」の自由記述欄もあるでしょうし、面接の場で「自己PRをしてください」といわれることもあるでしょう。

ここでの自己PRとして自分がもつ強みを伝えつつ、その根拠として「この能力はアルバイトの経験で身に付けた」と伝えることができます。

自己PRもしつつアルバイトでのエピソードも盛り込むことができるので、アルバイトで培った強みをアピールしたい人はぜひ活用してくださいね。

なお、自己PRの書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

②学生時代に力を入れたこと

就活での頻出質問である「学生時代に力をいれたこと」に対しても、アルバイトで学んだことを伝えられます。学生時代に力を入れたことの結論としてアルバイトを伝え、そのあとに学んだことを伝えることができますよ。

この際、学んだことをアピールしたいがために、「学生時代に頑張ったこと」への回答からずれないようにしましょう。あくまでも注力したことを伝えて、結果としてどんな学びを得たかを伝えることが重要です。

学生時代に頑張ったことを伝える際のコツについてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。

③長所

長所を伝える際にも、アルバイトで学んだことを伝えるのは有効です。まずは自分の長所として能力や性質を一つ伝え、その根拠として「アルバイトでの経験」を挙げます。

長所を伝える際には、客観的なエピソードが重要です。自分が勝手に思っているだけではなく、何か根拠があり、なおかつそれが周囲にも認められていると示すことで、長所の信憑性や信頼性を高めることができるためです

アルバイトという賃金が発生する労働の場での評価であれば、その信憑性や信頼性も高いものになるでしょう。

④失敗談

失敗談もアルバイトで学んだことを伝える際に有効な場面です。まず前提として、企業側は失敗談を聞くことで以下のポイントをチェックしています。

「アルバイトで学んだこと」とは、必ずしも何かのスキルだけとは限りません。アルバイトでは、失敗してしまうこともあるでしょう。それ自体は恥ずかしいことではありませんし、隠すようなことでもありません。

そこからどんな教訓を得られたのか、また失敗しないためにどうすべきかを学ぶことができたかが重要ですよ

⑤志望動機

アルバイトで学べるのは、スキルや能力、そして何かの教訓だけではありません。

特定の業務に従事したことで得られた充足感など、「仕事のやりがい」を知ることもでき、それは志望動機を伝える際に関連させて話すことができるのです

前述の例で挙げた、コンビニでのアルバイトを見てみましょう。接客経験からコミュニケーション能力を学んだという人は、接客や販売のやりがいを見出したかもしれません。商品配置でマーケティング術を学んだ人は、マーケティングや人の購買行動に興味をもち、そういった仕事への志望度が高まっているかもしれません。

このように、アルバイトという「仕事の経験」をもとにして企業の志望動機につなげてアピールすることも可能なのです。

参考にしよう! アルバイトで学んだことの例

アルバイトで学んだことの例

アルバイトで学んだことを伝える際に効果的なのが、具体的な言葉にして伝えることです。

「アルバイトで学んだことは、〇〇です」と、言い切れるような形で伝えられれば、聞いている側もすんなりと理解することができるでしょう。

ここでは、アルバイトで学んだことを伝えるためにどんな具体的な言葉にして伝えられるのか、その例を8つ紹介していきます。ここで確認した例を参考にすれば、自分がアルバイトで学んだことを伝えるのに適した言葉が見つかるでしょう。

①コミュニケーション能力

アルバイトで学んだこととしてまず伝えられるのがコミュニケーション能力です。アルバイトでは老若男女問わず多くの人とかかわったり、自分と立場が違う人と接する機会もあり、さまざまな人とかかわるなかでコミュニケーション能力を培うことができるでしょう。

入社後もチームや顧客など、人と接する機会は多くあるため、アルバイトを通じてコミュニケーション能力を学んだと伝えれば入社後の活躍イメージにもつながりやすいですよ

コミュニケーション能力をアピールする方法がもっと知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

②チームワーク・協調性

チームで仕事をするタイプのアルバイトでは、チームワークや協調性も学ぶことができるでしょう。

一人だけでおこなう仕事もないわけではありませんが、多くの場合はでシフトを組んだりチームで業務を分担したりと、お互いにコミュニケーションを取り合いながら仕事をすることがあるはずです。

社会での仕事も、多くの場合はチームで進めることになります。同じ作業を分担したり、異なるスキルをもった専門家が集まり、協力しあいながら一つのプロジェクトをすすめたりするのです。これらチームでの業務を円滑に進めるためにチームワークや協調性が必要となり、その際にアルバイトで培った経験が大いに活かせますよ。

シフト管理を任されていたり、自他ともに認められるチームのムードメーカーだったりすると、チームワーク・協調性のアピールがしやすくなるでしょう

③ビジネスマナー

アルバイトでは顧客だけでなく、社員の人とかかわる機会もあることから、ビジネスマナーも身に付けることができます。

社会人だからこそ覚えておくべき挨拶や言葉遣い、メールでの文章など、さまざまなビジネスマナーが存在しており、基本的に新卒1年目はそれらのビジネスマナーを学びながら仕事を覚えていきます。ビジネスマナーを早く身につければ、それだけ実際の業務を学べて一人前に近づけるため、会社側は早く覚えてほしいと思っているのです。

そのため、アルバイト経験によってある程度のビジネスマナーが身に付いているのであれば、それは大いにアピールできる要素となり、好印象を残すこともできるでしょう。

また、面接の場での立ち居振る舞いや所作、言動などで「ビジネスマナーが本当に身に付いているかどうか」は実際に示せることも可能です。アルバイトに関する話題では「どうやってビジネスマナーを学び、どうやってそれを発揮したか」を伝えるのみで、実際にビジネスマナーが身に付いているかの証拠は「その場での振る舞いで見せる」ということができるのです。

アルバイトでのエピソードトークで「能力が身に付いている証拠」まで詳しく説明しなくても良いため、根拠以外の話に割ける時間を増やすことができ、アピールポイントを増やせるのも利点ですよ。

④課題解決力

アルバイトでは、仕事特有のトラブルに見舞われることもあります。学生として勉強や研究と向き合う際の課題解決とまったく異なるのは、アルバイトが「仕事」であり、対価となる賃金をもらっているという点です。

そのため、しっかりと「賃金を得ている者として課題と向き合う」ことが求められます。難しくとも投げ出すことができず、何かしらの成果が求められ、もし解決できなかったのなら説明責任も生じるかもしれません。

その過程で磨かれた課題解決力は、学生として勉学に向き合う際の課題解決力とはまた性質が異なるものです。アルバイトで磨いた課題解決力のほうが、より「仕事現場での実践に近い課題解決力」と言い換えることもできます。

伝える際には、実際にアルバイト上で起こったトラブルと、それをどう解決したか、どのような思考でその解決策を実施したのかを話せば伝わりやすくなりますよ。

⑤リーダーシップ

アルバイトのリーダーを担っていたのなら、リーダーシップをアピールすることができます。アルバイトメンバー同士の予定や出勤希望の調整をおこなってシフト管理をしたり、新人アルバイトの指導をおこなった経験などが役立つでしょう。

また特定の役職に任命されていなくとも、自分が主体的に働きかけて何か良い変化が起こったのなら、それはリーダーシップの事例として挙げて問題ありません

企業側は、長く働いてくれるだけでなく、仕事で活躍して次世代の会社を担うような人材を求めています。リーダーシップを備えた応募者はその要件に当てはまるため、企業から好印象を得られますよ。

⑥対応力

対応力が鍛えられるタイプのアルバイトもありますよね。顧客からの質問やクレームがあったときに、その場にすぐに聞ける社員やリーダーがいればいいですが、必ずしも頼れる人がいるとは限りません。

そのようなときは自分の力だけで対応しなければならず、そういった対応の積み重ねによって対応力は磨かれていきます

就職後も、その場で起こった問題を収めるために、一時的な対処をしなければならない場面は数多くあります。まずは一時的にでも問題を収めなければ、その後に腰を据えて根本解決を目指すこともできません。

前述した「課題解決力」が腰を据えて中長期的に課題を根本から解決していく能力だとするならば、対応力はいわば瞬発力を発揮して、その場で課題に対処する能力であるといえるでしょう。

⑦粘り強さ

困難な課題に直面した時、それから逃げずに粘り強く向き合うことは仕事においても重要な能力です。

アルバイトであっても賃金が発生する契約であるため、簡単に業務上の責任から逃れることはできません。ときに投げ出したくなるような難しい問題とも逃げずに向き合って、じっくりと対処しなければならないこともあるでしょう。

企業の採用側は、せっかく採用した人材が仕事を投げ出してすぐに辞めてしまわないかを気にしています。粘り強く仕事と向き合えることを過去の経験から示すことができれば、好印象を得られるでしょう。

⑧責任感

アルバイトを通じて最後までやり切った経験や、責任のある行動を取れた人は責任感の強さをアピールすることも可能です。アルバイトではお金をもらっているからこそ、最後までやり遂げる姿勢や、任された立場としてふさわしい行動がとれるかは企業としても重視していますよ

また責任感があれば、たとえ今は特筆すべき能力がなくとも、中長期的に業務を遂行していくなかでさまざまな能力を身に付けられます。商品に関する知識、取引に影響する業界の商習慣、管理職になるうえでの心構えやマネジメントスキルなど、身に付けておいたほうがいい知識や能力はいくらでも存在するでしょう。

責任感をもって主体的に業務に取り組める人は、そういった出来事に直面したときに自分事として成長できます。そういった意味でも、責任感があることを適切にアピールすることは効果的といえるでしょう。

就活生に聞いた! アルバイト経験でアピールした内容

就活生に聞いた!みんなのリアルQアルバイト経験で何をアピールした?

アルバイトでの学びからアピールできる内容は多岐にわたりますが、実際にほかの就活生がどんな内容をアピールしたか気になる学生もいるでしょう。

そこで、就活でアルバイト経験をアピールしたことがあるという人に、「何をアピールしたか」についてアンケート調査をおこないました。

柔軟性や人にあわせたコミュニケーションを上げる人が多い

アンケートの結果、柔軟に対応することや人にあわせたコミュニケーションをアピールした人が多くいました。

特に人と話したりかかわることが多いコールセンターや飲食店、塾講師などのアルバイトでは人にあわせたコミュニケーションが求められます。いろいろな人がいるからこそ、その人その人に合ったコミュニケーションを取った経験は大きなアピールポイントになりますよ

相手の立場に立って考える点を上げる人も多数

相手の立場に立って考える点を回答する人も多くいました。

アルバイトは商品やサービスを提供することでお金をもらいます。だからこそ相手が何を求めていて、相手のことを考えて行動することは必須と言えるでしょう。

その姿勢は入社後も求められるので、相手の立場に立った行動が取れていた人はぜひアピールしてみてください。

そのほかさまざまな強みをアピールする学生も

少数ではありますが、学生はそのほかにもアルバイト経験を通じてさまざまな強みをアピールしていました。

アルバイトの仕事によって得られる学びや強みは異なります。自分のアルバイトを振り返って、何を得られ、何をアピールするかを考えることが重要ですよ

エピソード選びも重要! アルバイトの学んだことでおすすめの3つのテーマ

アルバイトの学んだことでおすすめのテーマ

アルバイトで学んだことを効果的に伝えるには、どのようなエピソードを選ぶかも重要です。しっかりと内容を選べば、誤解されてしまうケースを減らすことができ、より伝えたいアピールが効果的に伝わりやすくなるでしょう。

ポイントとなるのは、「アルバイトとはいえ、それはやって当たり前だろう」という内容を避けることと、「あなたの人柄」が「能力と合わせて」伝わるような内容を選ぶことです。

ここからは、より具体的なおすすめのエピソードの選び方について解説していきます。ここを確認することで、アルバイトで学んだことを伝えるために効果的なエピソードを選べるようになるでしょう。

①売上1位や表彰などの成果を残したこと

エピソードを伝える際に、より伝わりやすくなるテクニックの一つに「具体的な数字」や「客観的事実」を盛り込むというやり方があります。成果を残したという客観的な事実はESや面接の段階では確認しにくいそのほかの能力や性格と比べて、明確に伝わりやすいという性質があるためです

また、あまりほかのメンバーが達成できていなかったのなら、「ノルマを連続で達成した」などの一見すると当たり前に感じるかもしれない内容でも、十分アピールできる可能性もありますよ。

それを達成するために何を工夫したか、どのように考えて行動したかをセットで話せれば、入社後に活躍してくれそうだと感じ取ってもらえるでしょう。

②みずから主体的に取り組んだこと

売上1位などの明確な成果として残っていなかったとしても、何か自分から働きかけて、主体的に取り組んだことがあればエピソードとして盛り込みましょう。

実際に新卒になってからはアルバイト以上に主体的に業務に取り組むことが求められ、業務のなかでは目に見えない改善施策が重要になることも多いです。

会社の上層部や管理者側は、そういった細かい改善の必要性まですべて把握しているわけではありません。主体性をもって取り組めるということは、周囲からは見えない改善も自分事として気付き、実施できることを意味しています。たとえるなら、会社側は「接客マニュアル」は用意していますが、「常連の〇〇さんの好み」までは把握できないため、そういった細部の対処は現場の主体性に任されているというイメージです。

一見すると地味な取り組みにも真摯に向き合える人材は、会社側は貴重だと思っており、そういった人材が高評価を受けられる会社もあります。過去に何か課題があってそれを自分が問題視し、解決したことでさらに良い効果につながっていればより効果的にアピールできるでしょう。

③失敗経験とその解決エピソードで心に残ったこと

アルバイトを通じての失敗談と解決方法もおすすめのテーマの一つです。過去の失敗は、低評価につながるのではないかと思ったり、そもそも恥ずかしいため話したくないと感じる人もいるかもしれません。しかし、実は失敗談こそが採用側が聞きたいと思っていることでもあるのです

コミュニケーションエラーや勘違いなど、アルバイトで失敗したことは、おそらく似たような失敗が仕事上でも存在しているということを意味します。アルバイトでの失敗経験はそれだけ意義があり、なおかつ今後の仕事につながる学びが多いものなのです。

アルバイトで失敗した経験を伝える際は、ただ失敗したことを伝えるのではなく、どのように考えてどう行動したのかも伝えることが大事です。またその経験を通じてどんな学びを得られたのかについてもあわせて伝えるようにしましょう。

効果的な失敗談の伝え方をもっと知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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アルバイトで学んだことを効果的に伝える5ステップ構成

アルバイトで学んだことを効果的に伝える5ステップ

アルバイトで学んだことを伝えるためのエピソードが選定できたら、次はそれを伝わりやすいように話の内容を構成していきましょう。

ここからは、より効果的にエピソードを伝えるために5ステップの構成を紹介します。記載した順番に構成を作っていけば、一つのエピソードをもとにして「アルバイトで学んだこと」を伝えるための効果的なアピールが作れるようになりますよ。

ぜひアルバイトで学んだことを伝える際に取り入れてみてくださいね。

①結論:学んだことを簡潔に伝える

まずは、冒頭で何を学んだかの結論を伝えます。

「アルバイトで学んだことは〇〇です」「アルバイトでは〇〇を学びました」と、可能な限り一言で言い切れるようにしましょう。何を学んだかに関しても、できるだけ具体的かつ一般的な言葉で言語化するとわかりやすくなります

以下のように完結に伝わる言葉を選ぶと、簡潔に伝えやすくなるでしょう。

結論を先に話すのは、仕事上のコミュニケーションにおいても求められる基本です。聞き手側が、これからどのような内容の話がされるのかをあらかじめ知った状態でその後の話を聞けるようになるため、理解してもらいやすくなりますよ。

②課題:アルバイト先で課題だったことを伝える

結論を話したら、次は詳細を伝えていきます。アルバイト先でどのような課題があったのかを端的に伝えましょう。「実際に発生した課題→その課題を生んでいる原因」という構造で伝えるとわかりやすくなりますよ

「職場では、必要な道具がギリギリに連絡されるため準備が間に合わないという問題がありました。その原因は、普段のコミュニケーションが滞っており、必要な業務連絡も言いにくい雰囲気があったことです」といった形です。

③行動:課題を解決するためのプロセスを伝える

課題を伝えられたら、その課題を解決するためにどのような行動を起こしたかを伝えましょう。課題を解決するための思考過程や、どうやって解決していこうと思ったかのプロセスも伝えれば、自分の人柄や性格を伝えることもできます

「なぜなら、コミュニケーションが活発になって明るい雰囲気になれば、ささいな連絡でも躊躇せずに話せるようになると考えたから」といった、行動するに至った思考過程も伝えられるようにしましょう。

④結果:行動の結果どうなったのか伝える

行動した結果、どのような変化が起こったのかを伝えましょう。

エピソード選びの章でも解説したとおり、たとえ失敗してしまったとしても問題ありません。重要なのは、どのような結果であってもそれを受け入れ、原因を分析して次につなげる姿勢をもつことです

成功したなら、それを発展させたり別の事例に展開していくという「次」につなげられますし、失敗したなら、どうすれば良かったかを分析して、同じ失敗をしないように別の手段を試みて成功を目指すといった「次」につなげられます。

⑤展望:学びを入社後どのように活かすのか伝える

最後に、今後の展望としてアルバイトで得られた学びをどのように入社後に活かせるのかを伝えましょう。

ここで重要なのが再現性です。自分が得てきた学びや身に付けた能力をもとに、それを入社後も発揮できると伝えることが大切となります。

アルバイトでの成功や学びを、応募先の企業に入社後も活かされそうだと感じるられれば好印象につながります。

むしろどんなに素晴らしい成果を残したとしても、それが1回の成功だけでそれ以降の活躍につながらなさそうであれば、あまり高評価を得られるとは言いにくいでしょう

最初に伝えた結論と同じくらい端的に、入社後にどう活かせるかも言語化して伝えるようにします。

入社後の展望についてなぜ企業が聞きたがるのか、その意図についてはこちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

アルバイト先別15選! アルバイトで学んだことの例文

これまで解説してきたアルバイトで学んだことの伝え方を使って、実際にアピールするための文章を作ってみましょう。

多くの学生の方が経験する傾向があるアルバイトを15種選び、それぞれについて例文を紹介していきます。自分の経験から具体的に文章化するのが難しいようであれば、ここで解説する例文も参考にしてみてくださいね。

①居酒屋

全体的に、身に付けたスキルや課題の解決の仕方は素直な構成で伝わりやすくなっています

そのうえで、自分から課題に気づけたことから主体性も見せられていますし、接客投票で1位を獲得できたという成果にも言及できているため、魅力的に伝わりますね。

②カフェ・喫茶店

コミュニケーション力を身につけた過程が語られているため、信頼性が高くなっています。

今後の活かし方も業務効率に関連させられているため、ただコミュニケーション力があって「和やかなチームを作れる」という貢献の仕方よりも一歩企業側の目線に踏み込んでいる点が高評価を受けそうです

③ファミリーレストラン

失敗から学んで成功につなげたエピソードのため、失敗への向き合い方を伝えることもできています

また、実際にミスや行き違いが減ったという話は、面接官によっては「どんなミスが、どんなふうに減ったのか」と掘り下げたいと思える話題なので、さらに詳しく自分の強みを知ってもらえるきっかけになるでしょう。

④ファーストフード

協調性を十分に伝えられる構成になっているだけでなく、チームワークの重要性を理解しているということも伝えられています。

各人の特性に気づき、適材適所と分業による効率化ができた経験を伝えられている点も高評価を残せそうなポイントですね

⑤スーパー

失敗から課題を見つけ、それを自分の改善によって解決したという一連の流れによって、リーダーシップを身に付けた経緯がわかりやすく伝わりますね

長く一つのアルバイトを続けていたという点も、すぐに辞めずに続けてくれそうな印象を残すため、高評価につながる可能性がありますよ。

⑥コンビニ

課題があり、それに自分で気づいて改善できたというエピソードなので、コミュニケーション力だけでなく主体性も十分に伝わる内容です

上司にあたる人物から褒められたという話も、客観的な高評価を受けたという例示でもあるため、良い印象につながるのではないでしょうか。

⑦アパレル

自分の失敗からスタートし、課題を解決する過程でビジネスマナーを身に付けた、というエピソードのため伝わりやすい構成になっています

また、先輩の指摘を受け入れて実際に改善行動ができたという素直さも高評価につながりそうなポイントです。

⑧ドラッグストア

課題解決において重要な、自分の手に余る事態が起こったらすぐに上位者に判断を仰ぐというポイントを押さえられています。

それだけでは終わらず、自分の課題解決力をさらに伸ばしていこうという気概も感じられるため、やる気や将来性についても高評価してもらえそうな内容ですよ

⑨コールセンター

課題発見から行動による改善、そして成果を残せたというエピソードで、リーダーシップが身に付いていることが伝わりやすい構成になっていますね。

また、ノルマ達成に関わる成功エピソードのため、営業部門などノルマがある部署へ配属を希望しているなら、さらに面接官の印象も良いものになる可能性が高いでしょう

⑩塾講師

自ら気づいて主体的に対応した内容が語られているため、対応力が身に付いた経緯がしっかりと伝わります

生徒たちの成績が上がったという数値に基づく客観的な成果だけでなく、親御さんから高評価を受けたという対人の感情面でも成功したことが伝えられていることもポイントです。

⑪家庭教師

3人の生徒が志望校に合格できたという成果があるため、課題解決力があることが客観的に伝わります。

深掘りした結果も語られているため、どのように課題を解決するかの手法や方針も伝えることができ、より自分の人柄を理解してもらいやすい内容です

⑫採点

課題にぶつかりつつも自分なりの解決策でやりきったという内容で、「粘り強さ」を持っていることを伝えるために適したエピソードが選べています

また仕事で達成感を得られたことを伝えることで、やりがいを見つけたりモチベーション維持ができるということも伝えられており、高評価につながりそうな要素がいくつか盛り込まれた内容です。

⑬派遣系(イベントスタッフ)

具体性がある経験をもとにしており、チームワークの重要性を実感していることが伝わります。

入社後の活かし方も、「明るいチームにする」といった観念的なものではなく、売上目標などビジネス面に言及できていることも高評価につながりそうなポイントです

⑭配達・配送

配達の難しさがそのまま業務の課題であり、それを解決するために「粘り強さ」で対処していることが伝わります。

それだけでなく、独自の工夫や仕事にやりがいを感じられることなどにも言及できており、自分の人柄が魅力的に伝わりやすい内容となっています

⑮引っ越し

些細なきっかけから責任感を学んだというエピソードが、実感をもって伝えられていますね。

仕事のやりがいや達成感も伝えられているため、自分がどのように仕事と向き合うかという姿勢までも分かりやすく理解してもらえる内容です

アルバイトで学んだことを伝える際の3つの注意点

アルバイトで学んだことを伝える際の3注意点

アルバイトで学んだことを伝える際に、「すべて」を伝える必要はないと解説してきました。実は、アルバイトで学んだことを伝える際には気をつけたほうが良いポイントもいくつか存在しています。

それらを気づかずに伝えてしまうと、場合によっては評価を下げてしまう可能性もあるので注意しましょう。

ここでは、アルバイトで学んだことを伝える際の注意点を3つ解説していきます。この記事を通してこれまで作ってきたアピールの内容と照らし合わせて修正することで、より効果的なアピールができるようになりますよ。

①アルバイト先の批判はしない

アルバイト先について批判するのは避けましょう「学びがあった」として紹介しているわけですし、社会人的な感覚からすれば「お世話になった」アルバイト先だからです。

「得られた学び」として、課題を解決するために何か行動したというエピソードを話すとしたら、たしかに何か課題や問題を抱えた環境だったのでしょう。もしかしたら、嫌な思いも経験したかもしれません。しかし、自分が所属していた組織を就活などの公的な場で批判すると、「入社後もこのような態度なのかな?」ととらえられてしまう可能性がありますよ。

アルバイト先が抱えていた課題を伝える際にも、なるべく感情的にならず、ただ事実として問題点があったということだけ伝えるようにしてみてください

②守秘義務に該当しそうな情報は伝えない

これは大前提ですが、アルバイト先の守秘義務違反になるような機密情報を漏らしてはいけません。

アルバイト先に知られてしまうと情報漏洩で訴えられてしまう可能性がありますし、何よりも「こういった情報を無神経に漏らしてしまう人だ」「社会的な常識がない」と企業側に判断されてしまいます

裏方で働いた人しか知りえない秘伝や秘密は、つい自慢したくなってしまうかもしれません。「これを知っているのは、自分が職場で信頼されていたという証だ」と感じる人もいるでしょう。しかし、それを漏らしてしまうのは信頼を裏切る行為になってしまいます。

具体的な機密情報について話してしまうのは絶対に避けましょう。

③やって当たり前のことは言及しない

やって当たり前だと思われることを特別に言及するのは、避けたほうが無難です。

たとえば、朝起きるのが苦手な人が、遅刻しないようにがんばったとします。自分としては特別なことをしているつもりかもしれませんが、「遅刻しない」というのは一般的にはそれほど特別なことではないですよね。それを「遅刻しないようにがんばりました」と言及してしまうと、企業側から「もしかして、ほかにも当たり前のこともがんばらないとできないのかな?」と思われてしまいかねません。

ほかにも、「売上を上げるためにがんばる」「ノルマ達成を目指す」などは、基本的には特筆すべきことではなく、仕事をするならば意識して当たり前のことです。

もし「部署でノルマ達成できたのが自分だけだった」といった特別な状況ならば話は別ですが、そうでないならこういった当たり前のことについて言及するのは避けましょう

アルバイトで学んだことをスキルや強みとして伝えて好印象を残そう

アルバイトとは、多くの学生にとっては初めて社会に出て仕事をするという経験です。加えて、何をどのように学んできたかには、自分の人柄や個性が現れます。そのためアルバイトで学んだことを適切に伝えられれば、自分の強みについて知ってもらうことができ、選考を有利に進めることができます。

特に、主体的に取り組んで行動し、改善につながった出来事があれば「入社後にも同じように活躍してくれそうだ」という好印象を残せる可能性もありますよ。

そのためには、成果を伝えやすいエピソードを選んだり構成を工夫したりして、アルバイトで学んだことをより伝わりやすく、自分の強みや魅力を正しく理解してもらえるようにする必要があります。

どのようにアピールしたらいいかわからなくなったときは、ぜひこの記事を確認し、例文も参考にしてみてくださいね。アルバイトで学んだことを言語化してスキルや強みとして伝えられれば、選考者にあなたの魅力がしっかり伝わりますよ。

【アルバイト経験に関する調査】

  • 調査方法:ポートが運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2024年4月26日~5月1日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート
  • 調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の52人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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