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【慎重な性格は就活で武器になる】自己PRで強みをアピールする方法
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目次
慎重な性格を企業にアピールしよう
自己PRで自分の強みとして性格を伝えるケースは多いものです。もし自己分析した結果、あなたが「慎重な性格」であるとわかったら、自己PRで企業に伝えることは有利になるでしょうか。実は「慎重な性格」は就活で有利になります。なぜなら慎重さは、社会人にとって求められることの多い資質だからです。
ただし、伝え方によっては不利になってしまうケースもあるため、注意が必要とされています。この記事では、慎重な性格を企業にアピールするための方法、慎重な性格が特に役立つ仕事などを紹介します。この記事で紹介する内容を参考に、ぜひ自分の慎重な性格を企業に上手にアピールしてください。
慎重な性格を企業にアピールするには
慎重な性格を企業にアピールするにはどうしたら良いのでしょうか。注意すべき点は、「私は慎重な性格です」とストレートに伝えてしまわないことです。「慎重な性格」であることは、仕事をする上で非常に役立ちます。しかし一方で、「慎重な性格」の人に対し、「失敗を恐れて自分から行動しない」「消極的」といったネガティブなイメージを持っている採用担当者もいます。
同じ性格であっても、どのような伝え方をするのかによって印象はプラスにもマイナスにもなります。そこでここからの項では、慎重な性格を企業にプラスの印象で伝える上での注意点を紹介していきます。
慎重さを短所と捉えずにアピールすべき
先ほど、採用担当者の中には「慎重な性格」にネガティブなイメージを持っている人がいる可能性があると書きました。就活生の中にも自己分析の際、自分自身で「慎重さ」を短所と捉えてしまっている人が居るかも知れません。
なぜなら、慎重な性格の人は自己分析でも慎重になり、謙虚になりがちだからです。ただ実際には、慎重な性格には仕事に役立つ長所が多くあります。「仕事が丁寧」「真面目」「細かな作業も注意深く行える」「リスクを先読みできる」「計画的」などです。長所を表すこれらの言葉で「慎重さ」をアピールするのがとても重要です。
自己分析の浅さは人事に見透かされる
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慎重な性格を伝えるにはエピソードが必要
慎重な性格を伝える上で、具体的なエピソードは必須です。なぜなら、「私は慎重な性格です」、「慎重な性格を業務に活かすことができます」と言うことは誰にでもできるからです。あなたが慎重な性格であり、その性格をしっかりと業務に活かせるという根拠がなければ説得力のある自己PRにはなりません。その証拠となるのが、「過去のエピソード」です。
過去のエピソードを通してあなたの慎重さを長所としてアピールできれば、採用担当者はあなたが就職後に慎重さを活かして働く姿がイメージしやすくなります。そのためには、自分の慎重さを長所としてアピールするのにふさわしいエピソードを選び、効果的に企業に伝えていくことが必要です。
人物像がわかるエピソードを加えて話す
企業に伝える過去のエピソードはどのように選ぶべきでしょうか。まずそのエピソードが、「慎重な性格のおかげで良い成果が生まれた」エピソードである必要があります。
また企業の採用担当者は、あなたの自己PRを通し、あなたの「人柄」や、「就職後にどのように働くか」を知ろうとしています。それらを伝えるには、あなたが具体的にどのように考え、どう行動し、その結果どうなったのかをまとめる必要があります。
前に紹介した、慎重さの長所を思い出してみましょう。「仕事が丁寧」、「真面目」、「細かな作業も注意深く行える」、「リスクを先読みできる」、「計画的」といった長所がありました。このように具体的な長所から考えてみると、過去に慎重さが役だった経験を見つけやすくなります。
自信を持って話せるエピソードを選択する
エピソードを選ぶ際に陥りやすい失敗があります。それは、「自信を持って話せるエピソードと、違うエピソードを選んでしまう」ことです。確かに、自分が自信を持って伝えられるエピソードを、「仕事での貢献につながるもの」としてアピールするのは簡単ではありません。
しかし、もし自信を持って語れるエピソード以外を選んでしまうと、面接で非常に苦しい状況に陥ります。面接官はそこを必ず深掘りして質問してくるため、自分の経験を深くアピールできなくなってしまうからです。エピソードを選ぶ際には、まず「自分が最も自信を持って語れる経験」を選び、「どうやったら仕事に活かせるだろうか」を考えていった方がいいといえます。
慎重な性格を伝える例文
慎重な性格を伝えるには、どのような内容にすればいいのでしょうか。ここからは、慎重な性格を伝える際の例文をご紹介します。
例文①
私の強みは、リスクを先読みして万全な準備を行えることです。学生時代、文化際実行委員長でした。その年から最終日に花火を打ち上げることになりましたが、私は初めての試みだからこそ注意深く進めるべきだと考えました。まず近隣への迷惑を考え、花火等の音の出る時間を明記し、その時間帯の協力をお願いする書面を近隣の住宅に配布しました。
また、実行委員の動きや雨天時の代替イベントの計画も入念に行いました。結果、当日はスムーズに花火でフィナーレを迎えることができ、近隣からの苦情もありませんでした。御社に入社した際も、リスクを想定した万全の準備を行い、たくさんのプロジェクトを成功させていきたいと思います。
この例文では、自分の強みである慎重な性格を、「リスクを先読みして万全な準備を行えること」に言い換えてアピールしています。慎重さに限らず、性格をアピールする際にはこのように「性格のプラスとなる具体的な側面」に言い換えることでより強い印象を与えることができます。慎重な性格を活かした就職後の抱負も具体的に書かれており、意欲の高さも伝わる内容と言えるでしょう。
例文②
私の強みは細かい工夫ができることです。学生時代に塾で事務のアルバイトをしておりました。学生のアルバイトの講師が多く、ぎりぎりで出勤し、塾からの伝達事項を把握せずに授業に入る講師もいました。そこで私は、事前メール・書面・口頭の3つの連絡手段を徹底し、全講師から必ず返事をもらうようにしました。
その結果、伝達事項の把握漏れがなくなりました。また講師が授業を効果的に行えるよう、生徒の来塾時の様子を授業前の講師に細かく伝えました。これらの工夫の結果、塾頭や講師から「○○さんが居るから安心だ」と言ってもらえました。この性格を御社の事務職でも活かし、皆様が安心して働けるよう工夫し、貢献したいと思います。
この例文では、慎重な性格を「細かい工夫ができる性格」としてアピールしています。エピソードでは、講師が「伝達事項をうまく把握せずに授業に入ってしまう」という問題点を工夫によって解決したことや、授業環境改善のための工夫が書かれています。
さらに、「○○さんが居るから安心だ」のような第三者の声を書くことで、「自分がどういう人間か」をより客観的にアピールできている点も良いです。入社後にどう活かしたいのかもわかりやすく書けているため、採用担当者は人柄や仕事への姿勢をイメージしやすいはずです。
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慎重な性格が役立つ仕事3つ
ところで、慎重な性格が特に役立つ仕事とはどんな仕事があるのでしょうか。もちろん、慎重さはどの仕事でも重要な資質ではあります。しかし、仕事の中には慎重さがとても重視されているものもあります。もしあなたがそれらの仕事の選考を受けるのであれば、その仕事で「どう慎重さが求められるのか」を理解し、有効にアピールすることが必要です。
具体的な場面を想定して伝えていくことができれば説得力が増し、採用担当者もあなたのことがイメージしやすくなります。そこで、ここからの項では慎重な性格が特に役立つ仕事を紹介します。慎重さが求められる場面を把握し、自己PRに具体的に盛り込めるようにしましょう。
①営業
営業に慎重さが重要というと、驚く人も多いかもしれません。大胆に行動できる人が向いているというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は営業で慎重さは非常に大事です。なぜなら、営業では事前の段取りが成果を大きく左右してしまうからです。
営業は、限られた時間を有効に使って自社製品・サービスを魅力的だと思ってもらわなくてはなりません。限られた時間で相手に情報を伝え、印象に残してもらうためにはプレゼンテーションや資料の準備にも神経を使う必要もあります。
また営業は、スケジュールを守らなかった場合、すぐに信用を失うことになりかねません。ミスは誰でも犯してしまうものですが、営業はミスを防ぐ努力やスケジュールを守るなど、細かい努力の積み重ねが評価される仕事でもあります。
②事務
会社によって様々な違いはありますが、一般的に事務職の仕事の範囲は非常に広いです。さまざまな部署の人と関わりながら仕事をしていくため、予期せぬできごとが起こりがちです。ある部署の仕事が予定通りに進まなかったため、自分の仕事のスケジュールを変更しなくてはならないケースも生じます。
また、数字の入力など細かい作業でミスをしてしまうと、大きな問題につながってしまうケースもあります。このように、何かとトラブルに陥るリスクが高い事務職では、リスク管理能力が必須です。慎重な性格を活かし、起こりうるリスクを事前に想定して対策を考えることで、仕事をよりスムーズに進めることができます。事務職も、慎重な性格が重要視される仕事です。
③接客
実はコミュニケーションが重要な接客業でも、慎重さが求められます。接客の仕事のほとんどは、お客様とのコミュニケーションを取ることです。コミュニケーションでは、相手の認識と自分の認識がずれないよう、慎重に相手の意向を汲むことが重要です。さらに、お客様と話して得た情報や約束したことなどを記録し、慎重に管理することも求められます。
また、相手が何を求めているのか、どうしたら相手に喜んでもらえるのかを常に考え、丁寧に対応していくことも必要です。相手の気持ちを考え、丁寧に成果物を用意しなくてはならないことからも、慎重さが非常に求められる仕事であると言えます。
慎重な性格を効果的にアピールしよう
ここまで紹介してきた通り、慎重な性格は仕事で活かせるとても大きな長所です。ただし、それを効果的にアピールするには工夫が必要です。まずは自分自身で「慎重な性格」の持つ強みを把握する所から始めましょう。どんな性格にも長所と短所はあるので、長所は必ず見つかります。
そしてその長所を具体的な言葉で表現し、エピソードを交えてアピールしましょう。「慎重な性格」は、「消極的」という風に捉えられるケースもありますが、強みを具体的にアピールすることで、良いイメージで捉えてもらうことが十分に可能です。この記事で紹介したこれらの方法を参考に、自信を持って慎重な性格をアピールし、内定に近づきましょう。