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【就職四季報とは】事業内容や給与の掲載情報の見方や活用方法を解説
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目次
就職四季報は就活生のバイブル
いよいよ就職活動に入ろうとする就活生の方々にとって、就職四季報は手放せないものです。就職四季報には、就活で必要な本当に欲しい情報が詰め込まれています。会社が宣伝のために載せている内容ではなく、記者が耳と足を使って書いた情報であるからです。
第三者が客観的に事実を取材して書かれているだけに、就活生にとってはどの会社を選ぶかにおいて非常に重要な情報となります。
就職四季報で本当に行きたい企業の情報を具体的に知ることにより、面接やESの自己PRで自分がその会社で活躍するイメージを採用担当者に伝えることができます。
反対に企業の情報をあまり知らない状態で選考を受けても、自分が活躍するイメージを採用担当者に伝えることは難しいのです。
企業情報や事業内容を知らない状態で「◯◯が強みです」とアピールされても、それが企業や事業にマッチしてないとアピールにならないでしょう。
本記事では、就職四季報に掲載されている情報から、その情報の活用の仕方まで解説しています。就職四季報の有効的な活用方法を知り、面接やESの自己PRで自分がその会社で活躍するイメージを採用担当者に伝えられるようになりましょう。
就職四季報とは
就職四季報は、東洋経済新報社が発行している企業情報を集めた書籍です。就職四季報では、就活生のために全国3,600社の情報を集めて掲載されています。
現在最も新しく、ポピュラーなものは「2022年度版 就職四季報(総合版)」(定価 税込み2,050円 東洋経済新報社)です。この書籍では、約5,000社もの膨大な数の会社の客観情報が載っています。
また総合版以外に、女性の就活生向けの就職四季報や、約880社のインターンシップ情報を紹介した就職四季報なども発行されているので、人によって選ぶことができます。
ここでは四季報の中で最もポピュラーである「就職四季報(総合版)」の掲載情報と活用方法について、解説しています。概要としては、以下の通りです。
1.就職四季報の試験情報と活用方法
2.就職四季報の採用情報と活用方法
3.就職四季報の待遇情報と活用方法
4.就職四季報の従業員情報と活用方法
5.就職四季報の企業情報と活用方法
これらの情報と活用方法を知ることで、自分に合った仕事を見つけ、適切な選考を受けることができます。そのためしっかりと理解し、就活に挑みましょう。
1.就職四季報の試験情報と活用方法
まずは「試験情報」について、解説します。試験情報としては、「選考フロー」「スケジュール」「試験内容」「試験通過率」「内定倍率」の5種類があげられます。
試験情報を知ることで、企業への選考対策をすることができます。そのため試験情報について、しっかりと理解しておきましょう。
試験情報
試験情報
・選考フロー
・スケジュール
・試験内容
・試験通過率
・内定倍率
活用方法
「試験情報」の活用方法としては、「選考対策ができる」ということです。選考フローやスケジュール、試験内容を知ることで、「企業がどのような手順で、募集から選考、面接を進めていくのか」「どのタイミングで内定を出すのか」が分かるようになります。
そのため、「どのような時期にESを出せばいいのか」「何回面接を受ければ内定になるのか」が分かり、就活のスケジュールが立てやすくなるでしょう。
このように四季報には、企業の入社試験に関する情報が掲載されています。自分で企業ごとに入社試験を調べるとなると、かなり大変な作業です。しかし四季報では、ページをめくるだけでその情報が得られます。
就活のスケジュールを管理する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
2.就職四季報の採用情報と活用方法
次に「採用情報」について、解説します。採用情報としては、「採用大学」「採用男女/文理/学士修士」「採用職種」「採用人数」の4種類があげられます。
採用情報を知ることで、企業への応募資格を認識することができます。そのため採用情報について、しっかりと理解しておきましょう。
採用情報
採用情報
・採用大学
・採用男女/文理/学士修士
・採用職種
・採用人数
活用方法
「採用情報」の活用方法としては、「応募資格を認識できる」ということです。企業の過去の採用大学や採用人数を知っておくことで、自分の大学の先輩がいるかどうか知ることが出来ます。
また希望する企業に先輩がいれば、OB・OG訪問ができるかもしれません。OB・OG訪問ができれば、ネットや書籍では手に入れることができない、さらにリアルや情報を手に入れられます。
また歴代採用していることが分かれば、自分の年も採用の可能性があるのではないかと、より就活の意欲もわくでしょう。
OBOG訪問を優位に進めるための方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3.就職四季報の待遇情報と活用方法
次に「待遇情報」について、解説します。待遇情報としては、「初任給」「平均年収」「ボーナス」「平均有休消化日数」の4種類があげられます。
待遇情報を知ることで、業界・企業研究をすることができます。そのため待遇情報について、しっかりと理解しておきましょう。
待遇情報
待遇情報
・初任給
・平均年収
・ボーナス
・平均有休消化日数
活用方法
「待遇情報」の活用方法としては、「業界・企業研究」に役立てることができます。働いた分だけいくら給料がもらえるのかというのも気になるところでしょう。四季報には、もちろん記載されています。
修士卒の場合と大卒の場合の初任給が、両方掲載されており、更に年間のボーナスの額も開示されています。年齢による賃金なども載っているので、将来の展望も描きやすいでしょう。給与の欄には他にも有休や長期休暇についての情報が書かれているので、そちらも併せてチェックしておきましょう。
仕事はやりがいも必要ですが、内容や苦労に見合った対価が支払われなければ長続きすることはできません。過度なサービス残業が行われている企業や、初めから給料が安すぎる企業などには注意しましょう。
業界研究ノートの作り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
4.就職四季報の従業員情報と活用方法
次に「従業員情報」について、解説します。従業員情報としては、「従業員の男女構成比」「3年以内離職率」「男女別平均勤続年数」「男女別平均年齢」の4種類があげられます。
従業員情報を知ることで、企業の労働環境をイメージすることができます。そのため従業員情報について、しっかりと理解しておきましょう。
従業員情報
従業員情報
・従業員の男女構成比
・3年以内離職率
・男女別平均勤続年数
・男女別平均年齢
活用方法
「従業員情報」の活用方法としては、「労働環境がイメージできる」ということです。例えば「3年以内離職率」は、企業に入社して3年で辞めた人たちを数字化したものです。
様々な理由が考えられますが、やはり自分にとって働きにくい会社あれば、3年内で退職してしまう人も少なくありません。IT系のベンチャー企業などでしたら「独立をするために退職した」ということも考えられます。
しかし、厚生労働省が発表している「平成30年雇用動向調査結果の概況」によれば、2018年の平均離職率は14.6%となっています。そのため、この割合を基準に企業を見ると良いでしょう。
また3年後離職率を見るときに、その企業の福利厚生や待遇面も合わせて見てみると良いでしょう。離職率が高い要因が知りたい場合であれば、「待遇が低いのか」それとも「残業時間が長いのか」と分析できるでしょう。
企業の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
5.就職四季報の企業情報と活用方法
次に「企業情報」について、解説します。企業情報としては、「業績」「連結事業」「株主」「財務指標」の4種類があげられます。
企業情報を知ることで、企業についてより詳細に理解することができます。そのため企業情報について、しっかりと理解しておきましょう。
企業情報
企業情報
・業績
・連結事業
・株主
・財務指標
活用方法
「企業情報」の活用方法としては、「企業のことが理解できる」ということです。四季報の中でも、特に見にくい欄になります。しかし、ここには大事な情報が掲載されているので無視できません。
「業績」や「連結事業」を知ることで、どのようなことを行なっている企業なのかを理解することができます。また現在までの業績を知ることで、企業のこれからの業績の予想もできるようになるでしょう。
例えば、自動車メーカーの「連結事業」の項目に、自動車85(15)金融10(20)他5(0)と書かれていたとします。このA社の企業構成は、自動車の分野が企業全体の85%を占めていて、他に金融業も10%展開している。更に5%はその他の事業もやっているんだな、ということが見えてきます。
「自動車」「金融」「他」など、事業の横にある数字はその企業を構成している事業のパーセンテージです。そしてパーセンテージの横、()の中の数字が、その業種の売り上げのパーセンテージとなっています。
連結事業を紐解いていくことで、「その企業が何に力を入れているのか」や「これからどのような事業を展開していこうとしているのか」など、事業内容や将来性も見えてくるでしょう。
多くの人は、将来性がない企業に就職するのは、なるべく避けたいです。また、そういった企業で働くために就職活動をするのは、あまり有意義な時間の使い方ではないでしょう。
就職四季報を使用する際の2つの注意点
次に「就職四季報を使用する際の注意点」について、解説します。企業情報としては、「NDとNAの違い」「今年の選考時期は必ず確認する」の2つがあげられます。
それぞれの注意点を理解しなければ、「自分の求める待遇の企業を選定できなかったり」「選考スケジュールを逃がしたり」と、自分に合った企業を選択することはできません。そのため注意点をしっかりと理解しておきましょう。
1.NDとNAの違い
「就職四季報を使用する際の注意点」について、1つ目は「NDとNAの違い」があげられます。就職四季報を見ていると、「ND」や「NA」といった文字が記載されていることに気づくことでしょう。
「ND」とは、「No data」の略です。過去の採用人数など、企業側がデータとして示すことができないといった項目に、「データがありません。」と、表示されているものです。
一方「NA」ですが、これは「No Answer」です。企業側が「答えられません。」と、回答を拒否した項目にこの「NA」が記載されています。
そのため、「NA」がどの項目につけられているかで、その会社の本質が見えてくるかもしれません。
例えば、「3年以内離職率」や「男女別平均勤続年数」が「NA」であれば、募集人数を確保するために、企業が意図的に情報を公開していない可能性があるでしょう。もちろん、これは企業によって思惑は様々なので、一概に意図的な非公開ではないかもしれません。
そのため、「どのような企業なのか」を参考程度に知りたいときに、この「ND」「NA」は役立てましょう。
2.今年の選考時期は必ず確認する
「就職四季報を使用する際の注意点」について、2つ目は「今年の選考時期は必ず確認する」があげられます。就活四季報には、各社の選考スケジュールも掲載されています。ここでの注意点は、四季報だけで選考スケジュールの情報を得ないことです。
四季報はその企業の担当者が項目を作成するのではなく、第三者である出版社が作成します。そのため、実際の企業の選考スケジュールと異なる可能性もあるのです。昨年の情報を基に作成したら、今年は違っていたということもあるでしょう。
選考スケジュールを間違えないためにも、四季報は参考程度にし、企業の公式ホームページで確認するようにしましょう。
適職診断を試してください。
適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
様々な就職四季報
最後に「様々な就職四季報」について、解説します。就職四季報の種類としては、「女子版」「優良・中堅企業版」「インターンシップ版」の3種類があげられます。
それぞれの違いについて知っておかなければ、自分に合った仕事が見つけられない可能性があります。そのためそれぞれの特徴や違いを、しっかりと理解しておきましょう。
1.女子版
「様々な就職四季報」について、1つ目は「女子版」になります。有名企業を中心に、1227社分の男女別の離職率や配属先、育休産休の取得人数など、女性目線で知りたい会社の情報が掲載されています。
また、女性の既婚者数や有子者数を知ることもできます。実際にどのくらいの女性が、その企業で働き続けられているのかを知る手掛かりにしましょう。女子就活生が実際に企業に聞きたいけれど聞けない質問を代わりにしてくれる1冊です。
このように総合版よりも、女性目線で就活生の欲しい情報がまとまっています。そのため女性の場合は、就職四季報女子版を買うのもおすすめになります。
2.優良・中堅企業版
「様々な就職四季報」について、2つ目は「優良・中堅企業版」になります。優良・中堅企業版では、各業界の優良・中堅企業が掲載されています。
この本の強みは、地元にある企業や新しくできたベンチャー企業などが多く掲載されているところです。将来有望な中小企業を探すために使うには適していると言えるでしょう。もちろん一般的な四季報と同様に「入社3年後離職率」や「有休消化平均」、「平均年収」なども載っています。
総合版より掲載企業数が多いため、企業1つあたりの情報は少ないです。しかし、離職率や有休消化日数、平均年収など、多くの人が必要とするデータは掲載されています。
総合版では各業界ごとに代表的企業しか取り扱っていません。そのため、各業界のもっと詳しい情報が知りたいという人には、優良・中堅企業版をおすすめです。
3.インターンシップ版
「様々な就職四季報」について、3つ目は「インターンシップ版」になります。インターンシップの時期や内容、募集人数や開催時期まで掲載されており、参加するインターンシップを探している3年生の学生におすすめです。
「どこでどんなインターンシップがいつ開催しているのか分からない」という悩みを持っている就活生は、ぜひ一度目を通してみましょう。
就職四季報を活用し就活を優位に進めよう
就職四季報にはどのようなものがあり、それをどう見て、活用していけばよいのかについについてご紹介してきました。就職四季報には、第三者の目を通したリアルな企業の情報がいっぱい掲載されています。
その企業のリアルな情報を活かして就職活動に勝利するとともに、将来を確実なものにしていきましょう。