就活その他

この夏、就活生に必ずやってほしい6+1のこと

こんにちは。就活の未来ライターの斎藤@kotasaitoです。

昨年度、ちょうどこの時期に書いた記事が大変人気だったことを思い出し、
ぜひ、今年就活が始まる3年生のみなさんに読んでほしく、再び書き直そうと思いました。

自分の就活を思い出す内容でもあり、自分でも気に入っている記事なので、
ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。

前提としてタイトル上の「就活生」とは全ての3年生のことではありません。
夏に就活をしようかなと思っている3年生のことです。
なので、部活、サークル、学生団体、資格勉強、ゼミ勉強などにしっかり
取り組んでいる学生は当然、今取り組んでいることを優先させてほしいと思っています。

繰り返しになりますがこれはこの夏、
インターンやセミナーなどの就職活動をしようと思っている3年生に向けて書いた記事です。

さらに就活生は関東だけではもちろんありません。
地方にいる就活生の現状を3年間見続けてきた私の観点で、
夏に絶対やったほうがいいことを+1として書き加えましたのでそちらも合わせてご覧ください。

就活に向けてまだ何にもしていないという人にはこちらの記事がおすすめです。ぜひ読んでみてください。

就活を成功させる為にでやるべきことはたくさんある

就活はやることが山積みであり、いかにそれらをきちんとやり遂げることができるかによって、成功するか失敗するかは違ってきます。やるべきことはたくさんありますので、まずはそれを知ること、そして成功させるために事前の準備を徹底しておこなうことが大切です。

この事前の準備がどこまで徹底できたかによって就活の進み方は違ってきますし、しっかり対策をしていれば大変な就活もスムーズに進めて乗り越えることができます。就活は大変なものですが、やるべきことをきちんとやっていれば苦労は軽減することができますし、楽しみながら就活に取り組むことも可能です。やるべきことは何か、何をすればいいのかを正しく理解して、就活の攻略を目指しましょう。

就活を始めるあたってまず着手すべきこと

就活を効率的に進めて攻略するためには、まず最初に何をすべきかを知っておくことが大切です。就活をやり始めたばかりだと、何をしていいのか分からず戸惑ってしまうことも多いですし、闇雲に行動して失敗することも少なくありません。

ただがむしゃらに突っ走ればいいわけではなく、何をすべきなのかをきちんと理解した上で行動することが、就活攻略のためには大切です。何をしていいのか分からない就活初期では、何から着手すべきかを知っておきましょう。

自己分析と就活の軸の設定

就活を始めるにあたってはまずは自己分析をしておく必要があります。自己分析とはこれまでの自分の経歴や経験などを洗い出し、自分自身への理解を深めていくことです。自己分析は就活の要であり、これができていないことには就活を進めることはできません。自分はどんな性格で、どんな能力があり、どのような業界・企業に興味があるのか、適性があるかを知っていく必要があります。

また自己分析をして自分のやりたいことを理解すれば、就活を進める上での方向性となる軸を決めることが大切です。就活の軸とは、仕事に対して何を求めるのか、譲れない条件は何かなどを決めたものです。自己分析をし、就活の軸を設定することで、自分が向かうべき方向性を決めることができます。

自己分析のやり方はこちらの記事で紹介しています。

あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

あわせて活用したい!

AIを活用して自己PRを完成させよう!

業界・企業研究

自己分析と就活の軸の設定が終わり、目指すべき業界・企業が決まれば、それらについての研究も進めていきましょう。業界・企業研究も就活を進める上では重要なものであり、これがしっかりできていないと選考を勝ち抜くことはできません。企業はやる気のある学生、自社への志望度の高い学生を採用したいと考えており、志望度の高さは業界や企業への理解度の高さから見えていることが多いです。

業界や企業についてしっかりと理解を深めることができている=企業への関心が強く、志望度も高いと評価されますので、業界・企業研究は徹底する必要があります。志望先について理解していれば、就職後にギャップを感じずに済みますし、本当に自分に合った仕事を見つけるためにも業界・企業研究は必須です。

業界・企業研究用のノートにまとめておくと就活を進めやすくなります。こちらの記事で解説していますので是非参考にしてみてください。

自己PRを考える

就活では企業への志望度の高さや仕事に対しての熱意だけではなく、自身の魅力もアピールしなければなりません。やる気があることは大切ですが、やる気だけで仕事ができるわけではありませんし、仕事で活躍し企業に貢献できるだけの能力が必要になります。

自己PRは自分のスキルや人柄などをアピールするものであり、企業に対して採用メリットを示すものでもあります。自分を採用すれば企業でどのように役立つのか、どんなメリットがあるのかを企業に提示するものですので、とても重要です。

業界や企業によって求められる能力やスキルは違いますので、複数の自己PRを用意しておくことが大切です。志望先に合わせて自己PRの内容を変えることで、より自身の魅力を明確にアピールできますので、好印象を与えやすくなります。

自己PRの作り方についてはこちらの記事でまとめています。

就活のスケジュールを知ることも大切

就活を上手に進めるためには、スケジュールについてもしっかりと理解しておくことが大切です。日本の就活は新卒一斉採用ですので、就活生全員が一気に動きますし、それに合わせて企業も一斉に選考を開始します。

スケジュールが把握できていないと、スタートで出遅れてしまったり、チャンスを逃してしまう可能性もあるので注意しなければなりません。きちんとスケジュールを把握しておけば、就活もよりスムーズに進めることができます。

就活解禁日と面接の解禁日

就活のスケジュールとして知っておくべきなのは、就活解禁日と面接解禁日です。就活解禁日は毎年3月1日であり、ここから企業の採用活動も本格的に始動します。就活解禁日はあくまで就活情報の解禁であり、面接の解禁についてはさらに後の6月1日ですので間違えないように注意しましょう。

3月の就活解禁は就活情報の解禁ですので、ナビサイトの解禁や説明会の解禁となります。解禁日からどんどん説明会がおこなわれますが、6月まで選考が全くないわけではありません。6月の面接解禁は経団連の指標であり、これに加入していなければ6月以前に面接をおこなう企業も多いです。解禁日と同時に一気に就活は進みますので、解禁日前からしっかりと準備をして乗り遅れないようにしましょう。

短期決戦であることを忘れない

就活は3月にスタートし、6月から本格的に選考が開始します。企業によって選考の流れは違いますが、大体の場合で7~8月までに内定は出揃いますし、半年にも満たない期間で就活を終える人がほとんどです。もちろん9月や10月以降も秋採用がありますし、チャンスが残っていないわけではありませんが、それでも春や夏の採用と比べれば人数は少ないです。

またすべての企業が募集しているとは限りませんし、より多い選択肢から選ぶのであれば、春から夏にかけての間に勝負を決めなければなりません。就活は解禁日と同時に勢いよくスタートし、短い期間で終了する短期決戦です。短期決戦であることを忘れずに、就活期間は大変でもしっかり集中して就活に取り組むことが大切です。

この夏、就活生に必ずやってほしい6つのこと

社会人と10人以上話す。

学生の多くは社会人と触れ合う機会が少なすぎる!!と思っていることでしょう。
しかし、実際は普段から社会人と接しているはずです。
両親、バイト先の社員、サークルの先輩、教授、
電車でたまたま隣に座った人、道ですれ違う人など。
社会人と話すというと、まずOB訪問だと勘違いしてしまうことがあるんですね。
OB訪問も大事ですが、それ以上に普段から接している人と「仕事」について話してみましょう。

特に両親はものすごく参考になるはずです。
年収はいくらなのか?自分を育てるのにいくらかかったか?
転職した経験はあるか?どのような思いで仕事しているか?
学べるところはたくさんあります。恥ずかしさや気まずさはもちろんありますが、
そんなことは気にせず「親父の話が聞きたいから飲みに行こう!!」と誘ってみてほしいですね。

本を5冊以上読む。

本を読むのは非常に有効な社会勉強です。
なぜなら、著者の人生経験の一部、もしくは著者の知識の一部が本にあるからです。
ここで就活生がよく陥るのが多読してしまうことです。話題の本を片っ端から読んでいく。
だいたい多読している学生は似たような本を何十冊も読んでいるように感じます。
あと、インプットのために本を読んでしまう悪い傾向にもなります。
夏休みで本を読むのはたったの5冊で十分です。
その代わり1冊1冊を熟読すること、
そして本を読んだら、アウトプットにすること、
レポートにまとめる、ブクログやブクペなどにレビューを書く、友達にプレゼンし、紹介するなど、
手段は何でもいいのでその本を他人に紹介できるくらいまで深く理解し、
本が自分の武器になるような読み方をしてみましょう。

PCを1日最低2時間触る。

今、あなたはこのブログを何で見ているでしょうか?
アクセス解析を見ていると半分以上の人がモバイルと表示されます。
スマホは確かに便利ですが、PCではありません。
タスク処理のスピードは5倍ぐらい違うし、複数作業もしにくいですよね。
私は3年前、就活生だったが、そのときの話をしましょう。
・スケジュールは全てgoogleスケジュール管理+iphone同期
・ノート、メモは全てiphoneで取りメールに転送、場合によっては音声、ビデオなどで撮影
・企業別パスワードはPCでエクセルにまとめ、dropboxで保管
・googleグループで就活仲間と情報交換

私が今、就活生だったら、これに加えて、
・gunosyやSマガ等のキュレーションサイトに片っ端から登録
・志望企業をgoogleアラート登録+ソーシャルエゴサーチ
・thinkpad+wi-fi環境

は確実に整えることでしょう。ぜひ、デジタル就活で自分の行動を効率化していきましょうね。

100時間のプロジェクトで本気体験をする。

夏休みだからこそできることといえば、海に行くこと...。
ではなく、本気体験だと思っています。
一度でいいから自分の限界と向き合ったり、自分の殻を破るような体験。それを私は本気体験と呼んでいます。

目安は100時間程度でしょうか。
1週間のインターンだと、仕事している以外の時間もその企業のことを考えているので、
100時間ぐらいになるのではないでしょうか?

インターンに限らず、部活の夏合宿やイベント前の徹夜が続く1週間でもいいと思います。
何もないなら自分で勝手にやってしまえばいいんです。
100時間一つのことだけ考えて、そのためだけに生きる時間は夏休みにしか出来ないことだと思います。
この記事を読む人が平均で2000人程度いますが、そのうち10人程度しか100時間プロジェクトはしないと思います。
もちろんしなくても内定は取れるからです。でも他人がやらないからこそ価値があり、
試みるべきなのではないかと思っています。

アウトプットに対して報酬をもらう。

社会人と会って、本を読んで、PCを使いこなし、本気体験をしたあなたはインプットと行動力は確実にあるはずです。
次のステップとしてアウトプットを出しましょう。
学生と社会人の大きな差の一つによく上けられるのが、このアウトプット経験になります。
学生はインプットで評価される傾向が強い、あるいはアウトプットまでの"プロセス"が評価されます。
しかし、社会人になった瞬間から、基本的にアウトプット以外は評価されません。
理由は単純でお金をもらっているからですよね。

アウトプットとは誰かにとっての"価値"のことであり、価値に対しては"報酬"が支払われます。
社会人の場合はこの報酬が"金銭報酬"であることが求められますが、
学生の間に金稼ぎをしろといっているわけではありません。
報酬はお金じゃなくてもいいのです。
自分の満足に繋がるアウトプットだって、誰かに感謝されるアウトプットだっていい。
あなたの価値に対してどんな報酬が得られたのかを考えて欲しいと思います。

最後に就職活動を今する必要があるかどうか3時間考える。

あなたは今就職活動をしていると思います。
しかし、本当にする必要があるのでしょうか?
「今」しなければいけない理由を考えてほしいと思います。
大手ナビサイトに掲載されている会社は全部合算しても2万社もありません。
日本だけでも300万社以上の会社があるし、海外を見れば数千万社の会社と、数万の仕事がああります。
起業するのも1つの選択肢であるし、専門性があればフリーで働くこともできます。
夏休みを終えた時には進学してもっと勉強したくなるかもしれないですよね。

自分の選択肢をできるだけ、減らさないで欲しい。
最後の最後まで自分の行動に「なぜ?」と問いかけてほしい。
そんな風に思い6つめにこのテーマを持ってきました。

3年前、"コンサル"、"商社"、"外銀"しか見てなかった自分にこの選択肢が増えたことは大きな分岐点でした。
たくさんの気づきや悩みのある就職活動を楽しみましょう^^

地方学生のための+1

3日でいいから東京にこよう。

地方就活生の選択肢は2つあると思っています。
1つはそのまま地元に就職するパターン、もう1つは東京で就職するパターン。
後者の方はとにかく一刻も早く、東京に来て差を感じたほうがいいと思います。
東京の学生の情報感度の高さやデジタルに対する抵抗のなさ、
積極的に行動できる環境、大学仲間との情報共有の仕組みや、
ライバルの存在など、どれをとっても東京には人の数だけ揃っています。
イベントやセミナーも関東と関西では10対1程度の比率ですし、
関東と名古屋だと100対1ぐらいの差があると感じています。

まずはそれを認識し、地方学生の強みを生かしていくことが重要ではないでしょうか。
そして一度東京の就活生と仲良くなってしまうと、
ソーシャルメディア上で常に繋がっていることができるので、地理的に不利なこと意外はフラットになります。

今回は6+1のことを書きましたが、やるもやらないももちろん自由です。
テーマの一つ一つが具体的な数字になっているのはこの記事を読んで、
具体的な行動に移すときに目安となるようにわざと数値化してあります。
是非、行動をしてほしいと思います。最後に読んでいただいたみなさんにこんな言葉を贈りたいと思います。

最寄り駅から家への帰り道をほんのちょっとだけ変えてみよう。
そこであなたの人生を変えてしまう人に出会うかもしれない。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

記事についてのお問い合わせ