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【保険業界研究ガイド】主要企業の詳細や平均年収ランキングを紹介

保険業界とは

保険業界は給料の高さなどから就活生に人気の業界であり、毎年志望者が多い業界でもあります。保険業界は大別すれば金融業界にも含まれ、銀行などと並んで人気があります。しかし就活生には保険はあまり身近なものではなく、業界研究が不十分な場合も多いです。

保険業界は人気が高いため、しっかりと業界研究を進めておかなければ攻略できません。業界の動向など基本的な知識を身に付けて、保険業界への理解を深めていきましょう。

保険業界

保険業界は業績のよい企業も多く、順調に業界規模を拡大しています。2007年から2008年に業績は悪化し、そこから2009年まで横ばい傾向で推移していたものの、現在では業績も好調に推移しています。

業績好調の理由は景気回復や、消費税増税前の駆け込み需要などです。景気が回復したことによって自動車販売も回復し、それに伴い自動車保険などは利益を上げています。また増税前の駆け込み需要も追い風となって、2015年損害保険業界は、過去最高の業績を記録しています。

現在では国内市場の業績は落ち着きをみせているものの、業績はいまだ堅調です。国内だけではなく、海外展開に意欲をみせる企業も増加し、海外企業の買収を進めている企業も多く登場しています。

販売方法は直接または代理店・ショップ

ショッピングモールや路面店などで、保険のお店をみたことがある人も多いでしょう。保険の販売店は全国に展開されており、企業の直営店の他にも、保険商材を扱う代理店などが数多く出店されています。

保険という商品は目に見えない商品であるため、販売員の解説や提案を聞きながら購入を決める人は多いでしょう。1つの保険であれど、サポートしてもらえる内容や特典が違うため、店舗や自宅にて、販売員から保険内容の説明を受けて加入する直接販売の方式が定番です。一方、近年ではインターネットの普及に伴い、店舗に出向かなくても加入できるネット保険も人気の傾向にあります。

生命保険より医療保険の加入が増加

最近の保険業界の傾向として、生命保険よりも医療保険への加入が人気傾向にあります。時代の変化に伴う医療制度の改定や、医療技術の発展に合わせた医療保険の方がニーズが高くなっています。というのも、生命保険は終身保障であっても、サポート内容が医療制度や医療技術の変化に伴わないケースがあるためです。

例を挙げると、昨今のがん治療は負担の少ない手術や治療が可能になり、入院はせず、通院治療を選択する人が増えています。ただし過去に加入した生命保険によっては、通院治療の場合は保障の適用外になるというケースもあります。過去に加入した生命保険に頼ることができず、保障を受けられない人もいるのです。

このように、時代の変化やニーズに適用していない生命保険よりも、それらを反映した医療保険へ加入する方がメリットが多く、加入する人が増加しているのです。そして、日本は長寿の国です。長生きをするということは、体の健康を維持しながら持病と並走していくことでもあります。その時々の病気や治療方法をサポートしてくれる医療保険は、身近な存在になってきているのです。

長生きリスクに備える保険の需要が増えている

日本は後期高齢化が進んでおり、高齢人口が多くなっています。しかし、医療大国でもあり、平均寿命は長いため、国内では長生きリスクに備える保険の需要が高まっているでしょう。例えば医療保険やがん保険などがこれに該当し、将来の病気リスクに備えて保険に加入する人が多いです。

また、持病や既往歴がある人は、保険に加入できない場合が多くありましたが、現在ではこれらがあっても加入できる保険が増えています。そのため、長生きすることを前提にして組まれた保険が多いといえ、日本ならではの保険体系ができあがっているともいえるでしょう。

保険会社によっては健康な人ほど保険料が安くなるなどの取り組みをしていることもあり、既往歴の有無などが金銭的な負担に直結していることも多いです。

直接販売型からネット保険が主流になりつつある

近年では、気軽に加入できるネット保険の存在も台頭してきています。インターネット上で簡単に見積りを依頼でき、かつ他社との比較ができるため、直接販売にはない手軽さが好評です。

ネット保険の大きな特徴として、販売方法の簡素化が挙げられます。ネット保険は従来の直接販売型と比べ、販売員が書類を交わしたり商品の説明をしたりと手間がかかっていた部分を大きく省くことができます。そして、手数料や人件費などの削減が可能になり、低価格で保険を提供できるようになりました。

ネット保険は価格競争も激しく、各社ともにネット保険の販売に注力しています。今や保険の加入方法は、直接販売型からネット保険が主流になりつつあります。

保険事業の海外展開が進んでいる

保険業界でもグローバル化の波は進んでおり、国内だけではなく、海外に販路を見出す企業も多いです。これにはさまざまな理由があり、大きいのは少子高齢化の進行や国内人口の減少です。

少子高齢化により、保険に加入できない人口は増えています。保険には加入時の年齢が制限されているものもあり、高齢者はすでに保険に加入しており、新しい契約者を見つけることが難しいという現状があります。

また、人口自体が減少しているため、契約者の絶対数が減っていることも、国内需要の行き止まりのポイントといえるでしょう。海外でも特に新興国は保険需要が高いことも多く、現地企業との提携や買収などによって販路を拡大し、海外事業で利益の獲得を目指す企業は増えています。

保険業界の業績推移について

  • 業界規模9兆4,581億円
  • 平均年収904万円
  • 平均継続年数15年

保険業界の業界規模は9兆4,581億円であり、国内でも規模の大きい業界です。業界規模は落ち着きを見せ、横ばい傾向にあります。国内市場はこれ以上の規模拡大は難しいと考え、海外に目を向ける企業も多く、大手保険会社の海外進出が進んでいます。平均年収は904万円であり、他業界と比べても高い水準です。

年収は企業によっての差も大きいですが、大手企業であれば1,000万円超えは当たり前の企業も多いです。企業ごとの差こそありますが、業界全体としての年収は高いといえます。平均継続年数は15年であり、これは平均的な数字です。企業ごとの差もそれほどなく、ある程度長く勤める人が多いといえます。勤続年数も大手企業の方が長い傾向にあります。

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保険業界の平均年収ランキングTOP10

       平均年収ランキングTOP10

  1. 東京海上HD 1,338万円
  2. SOMPOHD 1,151万円
  3. MS&ADインシュアランスグループHD 1,052万円
  4. T&DHD1,038万円
  5. 第一生命HD950万円
  6. アニコムHD942万円
  7. ソニーフィナンシャルHD885万円
  8. SBIインシュアランスグループ826万円
  9. ライフネット生命保険666万円
  10. アドバンスクリエイト607万円

ここでは、保険業界の平均年収ランキングTOP10にランクインした企業を紹介します。今回は、Ullet(ユーレット)の「保険業平均年収ランキング」のデータを参考にしました。平均年収も企業選びの重要な要素のひとつです。

主要企業5選紹介

就活を効率的に進めるためには、業界研究だけではなく、企業研究も綿密におこなう必要があります。同じ業界であっても企業ごとにさまざまな違いがありますし、業務内容や募集職種なども違っている場合があります。

企業それぞれで特徴が違うため、業界内で相性のよい企業、悪い企業も出てきますので、企業ごとの違いを知っておくことが大切です。業界内にはさまざまな企業がありますが、まずは業界をけん引する主要な企業を知り、企業研究を進めていきましょう。

①株式会社かんぽ生命保険

  • 企業名:株式会社かんぽ生命保険
  • 代表者名:植平 光彦
  • 従業員数:7,617名
  • 設立年月日:2007年10月1日

株式会社かんぽ生命保険は、日本郵政グループに属し、生命保険の事業を展開している企業です。学資・養老・終身・定期保険、入院・災害特約などさまざまな保険商品やサービスを展開しています。

販売チャネルも自社の直営店だけではなく、郵便局にも持ち、窓口などでも簡単に保険に加入できることが強みです。通常の保険だけではなく、プラスで加入する特約保険にも強みがあり、無配当の傷害医療、総合医療や災害特約などのサービスまで幅広く展開しています。

かんぽ生命は郵便局などの窓口も販売チャネルに持っていることから、地域貢献なども大切にしている企業です。顧客を大切にして、サービスを展開する社風があり、信頼を持ってもらえる誠実な人間性が求められています。

②第一生命保険株式会社

  • 企業名:第一生命保険株式会社
  • 代表者名:稲垣 精二
  • 従業員数:56,294名
  • 設立年月日:1902年9月15日

第一生命保険株式会社は、国内生命保険事業、海外生命保険事業、資産運用・アセットマネジメント事業などを展開している企業です。国内外で広く活躍している企業であり、海外事業では北米やアジアパシフィック地域を中心に事業を展開しています。

国内事業でも生命保険に限らず、さまざまなサービスを提供しています。損害保険やがん保険、投資信託、金融機関販売商品など幅広い分野でのサービスを提供し、業界内でも高い位置づけを誇っている企業です。

第一生命では変革をリードしていくことができる人材が求められています。社風としても挑戦を大切にしており、企業としてもさまざまな挑戦をし、変革を続けています。企業からの変化を受けるのではなく、自ら変革を起こしていける人材が求められている企業です。

③東京海上日動火災保険株式会社

  • 企業名:東京海上日動火災保険株式会社
  • 代表者名:北沢 利文
  • 従業員数:17,203人
  • 設立年月日:1879年(明治12年)8月

東京海上日動火災保険株式会社は、損害保険や保険に関わる業務の代理・事務の代行などの事業を行っている企業です。損害保険の業界をけん引している企業でもあり、売上高は業界1位を記録しています。シェア率は3割を超えており、業界を代表する企業です。

保険の事業展開も幅広く、火災、海上、障害、自動車、自動車損害賠償責任、その他の保険などのサービスを提供しています。また国内だけではなく、海外にも広く事業を展開しているグローバルな企業でもあります。

東京海上日動で求められているのは、自ら考え、発信し、行動できる個性豊かな人材です。社風としても挑戦することが大切にされており、グローバル企業として多様性が求められていますので、個性を発揮して働きやすい企業です。

④MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社

  • 企業名:MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
  • 代表者名:柄澤 康喜
  • 従業員数:409名
  • 設立年月日:2008年4月1日

MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社は、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社などのグループ会社に持つ企業です。幅広い保険サービスを提供している企業であり、国内の保険業界でも高い売上とシェア率を誇っています。

シェア率は3割を超え、大手の東京海上日動に迫る勢いで成長しています。また損害保険や生命保険など保険業界の中でもさまざまな分野で活躍している企業です。事業の幅は広く、国内だけではなく、海外にも事業を展開しているグローバルな企業でもあります。

MS&ADインシュアランスでは新しいことに挑戦する社風があります。企業変革や新しい保険、さらには世界への挑戦などが企業として掲げられており、向上心の高い人に向いている企業です。

⑤損害保険ジャパン日本興亜株式会社

  • 企業名:損害保険ジャパン日本興亜株式会社
  • 代表者名:西澤 敬二
  • 従業員数:26,108名
  • 設立年月日:1888年(明治21年)10月

損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、個人・法人に向けてさまざまな保険を提供している企業です。個人向けの商品として自動車、火災・地震、海外旅行、ケガ・病気、積み立て型の保険を持つなど幅広い商品展開が強みです。

海外旅行保険では2017年顧客満足度ランキング1位を記録するなど、高い評価を獲得しています。法人向けの商品も充実しており、事業活動全般に向けた保険や従業員・経営者に向けた保険、その他さまざまな保険を有し、個人だけではなく、法人でも高い評価を得ています。

損保ジャパン日本興亜の社風は「お客さま重視・現場主義」です。顧客を大切にして、仕事に取り組むことが重要視されており、誠実な人柄、信頼できる人柄が求められています。

保険業界研究のおすすめ書籍紹介

業界についてより幅広く、専門的な知識を身に付けるためには、書籍の利用もおすすめです。書籍によって、ネットなどでは集められない業界の実態や、裏側まで知れる可能性がありますし、情報の信頼性も高いです。

また、業界についての情報が凝縮されていますので、効率よく業界研究を進められます。おすすめの書籍を参考にして、保険業界についての知識を高め、専門的な知識で周囲と差をつけながら就活を進めていきましょう。

①3日でわかる業界 2019年度版

3日でわかる業界 2019年度版は、保険業界に必要な最低限の知識について解説しています。生命保険業界、損保保険業界、業界での働き方について解説されており、保険業界についての知識がない人にも、入門書としておすすめです。保険ビジネスはどのように成り立っているのか、業界内ではどんな仕事がおこなわれているのかなどが詳しく解説されています。

業界に必要な知識をしっかりと身に付け、タイトル通り3日で保険業界をマスターできます。また保険業界の入門書としてだけではなく、就活の対策本としてもおすすめです。

この本では保険業界を志望するエントリーシート例や2018年度の面接での質問例なども掲載されています。業界研究と選考の対策を同時におこなえ、効率よく就活を進められるでしょう。

②損害保険の法務と実務(第2版)

損害保険の法務と実務(第2版)は、損害保険ビジネスをいかに進めていくかという観点から、保険業界の関連法令を解説しています。保険業界では保険に関する知識だけではなく、各種法律についての知識も必要です。

新たな保険商品を開発し、販売するためには、監督官庁への許可申請などをおこなわなければなりませんし、保険業界と法律は切り離せない関係にあります。この本では、保険業界に関する法令を丁寧に解説しており、業界で必要な法務の知識が身に付けられます。

また第2版では「保険募集の基本的ルール創設」や保険募集人に対する規制の整備」についても解説されており、最新の情報を身に付けることが可能です。就活中だけではなく、就職後にも役立てられますので、保険業界を志す人は一度は読んでおきたい一冊です。

保険業界を深く知り就活を有利に進めよう

積み上げられた書類

保険業界は就活生に人気の業界であり、大手企業などは特に倍率も高いです。そのため、選考を有利に進めるには、できるだけ業界についての知識や理解を深めておかなければなりません。業界への理解が深められていないと、選考の際に志望度が低いとみなされることも多いです。

場合によっては理解が深められていない、知識が十分にないという理由で不合格になることもあるため、事前の業界研究は念入りにおこないましょう。また、業界について正しく知っておくことで、どのような事業があるのか、自分に向いているのかどうかなどがわかりやすいです。

自分に合った仕事かどうかを見極めるためにも、また選考を有利に進めるためにも、業界研究は徹底しておこない、保険業界への理解を深めておきましょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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