業界研究

アパレル業界で採用される志望動機の書き方と例文3選

アパレル業界に採用される志望動機とは

学生時代にアパレル業界に就職してみたいと憧れたことのある人や、就職を目指しているといった人は多いのではないでしょうか。

中には、髪型や服装、化粧や身だしなみなどの個性があふれる環境に憧れていたり、楽しそう、面白そうというような思いから興味のある人も多いのではないでしょうか。

アパレル企業に就職するのは簡単だと思っている人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。そのなかでも、より対策が必要なのが志望動機です。アパレル業界の志望動機とはどのようなことを伝えたらよいのかを見ていきましょう。

アパレル業界について

アパレル業界は、女性に人気の高い職業です。華やかなイメージがあり、憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。

アパレルは、衣料品や小物のデザイン、製造、販売をおこなう業界です。アパレル業界を細かく分類すると、製作やデザイン・企画を手掛けるアパレルメーカーと、商品の販売をおこなうショップ販売業に分類されます。

アパレル業界の業種や企業によって仕事内容も大きく異なるので、アパレルを志望する方は、どの分野の職種に携わりたいかをはっきりさせておくとよいでしょう。

「アパレル業界」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「アパレル業界」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

アパレル業界の3つの職種と業務内容

アパレル業界の3つの職種と業務内容を表した図

次にアパレル業界の職種と業務内容について解説します。アパレル業界は「ファッションデザイナー」「バイヤー」「ショップスタッフ」と、3つの職種と仕事内容に分かれています。

アパレル業界の志望動機を書くためには、職種や業務内容への理解がないと難しいです。また3つそれぞれが重要な役割を担っておりますので、職種と業務内容を知ることで、アパレル業界について理解しましょう。

アパレル業界の職種や業務内容を理解することで、「何がしたいのか」が明確になります。そうすることで、より分かりやすく明確な志望動機を作成することができるので、採用担当者に理解してもらいやすくなり、内定を得やすくなります。

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1.ファッションデザイナー

ファッションデザイナーの仕事内容
・ニーズやトレンドの調査
・商品コンセプトの企画
・デザイン画作成
・パターンの製作
・工場へ送る仕様書の作成
・サンプルの確認
・販売価格の設定、素材の調整

ファッションデザイナーは、服飾やファッションに関わるデザインを生み出す仕事です。衣料品の企画・デザインを手掛け、生産管理は効率よく利益を生み出すために商品の管理をおこなっています。

ファッションデザイナーの仕事内容は上記の通りです。ファッションデザイナーはデザイン原案や企画から始まります。

その後、デザインを立体化したパターンの製作や、実際に使用する生地の選定、商品化するまでの生産ラインの確保や販売戦略までプロデュースします。

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2.バイヤー

バイヤーの仕事内容
・商品情報の収集
・商品の選定
・商品の価格交渉
・商品の買い付け
・販売管理

バイヤーとは販売する商品の買い付けを行う仕事です。生産元から商品を見極めて買付け、値段や店舗のレイアウトを決める仕事になります。バイヤーの仕事は「セレクトショップ」か「プライベートブランド」によって異なります。

セレクトショップとは、複数のメーカーやブランドの商品を扱う小売店を指します。セレクトショップでは、バイヤーが仕入れる商品によって、会社の収益やブランドイメージが変わってきます。

そのためブランドコンセプトの理解と、トレンドや顧客ニーズを敏感に察知する能力が求められます。

一方、プライベートブランドとは、小売店や卸売業者が、独自のブランドを企画し販売する商品を指します。プライベートブランドでは、各店舗や通販会社へ提案する商品の企画や提案になります。そのためプライベートブランドのバイヤーには、売れるため根拠が必要となります。

自分のセンスだけで仕入れる訳ではありません。そのため顧客ニーズを把握するために、マーケティングリサーチや、トレンド情報の収集と分析がバイヤーにとって重要な仕事になります。

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3.ショップスタッフ

ショップスタッフの仕事内容
・接客
・レジ打ち、金銭管理
・品出し、在庫管理

ショップスタッフは、店頭に立ち商品を販売する人のことです。顧客の好みや希望に合う商品を提案したり、コーディネイトについて意見を求められることもあります。

販売する際はただ売るだけでなく、ブランドのコンセプトやイメージをお客様に伝えることが重要になります。自分が広告塔になりお客様にブランドイメージを伝えることで、リピーターが増え企業の利益につながるからです。

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アパレル業界の志望動機を書く3つの順序

アパレル業界の志望動機を書く3つの順序を表した図

アパレル業界に就職したいと考えている人は、事前に志望動機を考えておく必要があります。企業の調査はとても重要なことですが、まずその前に業界を知ることが重要です。

そのうえで「なぜアパレル業界なのか」「なぜそのブランドなのか」と、志望先の企業で働きたいという熱意が伝わなければ、志望先に就職することは難しいかもしれません。

ここではアパレル業界の志望動機の書き方について紹介をしていきますので、参考にしてみてください。

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1.なぜアパレル業界で働きたいのか

全ての業界に共通しますが、まず初めになぜアパレル業界で働きたいと考えているのかを明確にしておきましょう。

アパレル業界は確かに華やかに見えますが、実際は肉体労働も必要な厳しい世界でもあります。それらのことを踏まえたうえでも、働きたいという熱い思いがどこからくるのかを考えてみてください。

「アパレル業界は自分にとってどのような影響があったのか」「アパレル業界は自分自身を変えてくれたきっかけになった」と、具体的な例を挙げたり、過去を振り返りきっかけを伝えるということも重要です。

ただ単に憧れている、働いてみたいと思ったというだけでは相手に熱意が伝わらないので、熱意が伝わるように考えてみましょう。

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2.なぜその企業・ブランドを志望するのか

次に重要なのが、なぜそのブランドを志望するのかということです。これは面接においてと、質問される内容になってきます。

「アパレル企業に志望したいと思っていて、どこの企業でも良いと考えている人」と、「その企業でなければならない、そのブランドでなければならないと考えている人」とでは、企業はどちらを採用したいと考えるでしょうか。

自分自身がなぜそのブランドがいいかと思ったかを、一度振り返りましょう。次に面接官に自分の思いが伝わるように具体的に例を挙げながら伝えるようにしてみてください。

沢山あるブランドのなかで、そのブランドにしかない魅力を伝えたい時は、そのブランドのHPを検索して調べてみることもとても重要になるので、迷っている人はブランドHPを見てみましょう。

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3.具体的にどのようなことがしたいのか

志望動機で意欲や熱意を伝えるには、志望先に貢献できる点を具体的に述べることが大切です。志望動機だけでは就職したいと思った経緯だけしか伝わりません。しかし、そこに自分が就職をしたらどのようにしたいのかを伝えることで、意欲をアピールできます。

面接官に伝わりやすいポイントにもなるといえるでしょう。具体的に自分の意思を伝えることは容易ではありません。しかし、自分自身を自己プロデュースする気持ちで伝えることは、相手に伝わりやすいので実践してみましょう。

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アパレル業界の正しい志望動機例3選

次に、アパレル企業に採用されるための志望動機を、例文とともにご紹介していきます。

志望動機の例文①接客のアルバイト経験がある場合

私が御社を志望したのは、衣料品を通してお客様の暮らしを豊かにしたいと考えているためです。

御社の商品は、素材にこだわり、シンプルかつ着心地の良いものを揃えており、非常に魅力を感じております。私も、普段の生活のなかで、御社の商品をよく着用させていただいています。

また、私は大学時代にカフェでアルバイトをした経験があります。このアルバイトにおいて基本的な礼儀作法や言葉使いを学び、さらに笑顔で接客することを心がけておりました。

この経験を活かして、御社でもお客様に対して笑顔で丁寧な対応をおこない、お客様に満足されるような接客をしたいと考えております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらは、接客のアルバイト経験のある場合の志望動機の例です。

アパレル業界での仕事経験はなくても、その経験をアピールすることができます。

また、志望している企業のブランドの特徴を取り上げることで、この企業を選んだ理由が明らかにされています。この企業の扱う商品を、日常生活でも愛用していると伝えるのもよいでしょう。

志望動機の例文②アルバイト経験がない場合

私が御社に応募した理由は、アパレル企業においても新たな取り組みを続ける姿勢に感動したためです。

中でも、売り上げの一部を寄付するチャリティキャンペーンに感銘を受けました。私は、幼いころから洋服が好きで、将来はアパレル関係の仕事がしたいと考えていました。

大学時代ではマーケティングを学んでおり、独学でカラーコーディネーターの資格も取得しました。この知識を活かして、入社後は店長を目指し、より魅力的な店舗作りをしていきたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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アルバイト経験がない人の志望動機の例です。

アルバイトの経験がない人は、「雑誌でファッションの勉強をしている」「大学でアパレル業界に通ずる授業を学んでいた」と、業界について勉強し、努力をしていることを伝えるとよいでしょう。

経験はなくても、仕事でも活かせる知識があることをアピールすることが重要です。

志望動機の例文③アパレル業界に関係するエピソードがある場合

私がアパレル業界を志望したのは、ファッションを通して人を笑顔にすることができるためです。

幼いころ、両親から可愛いドレスをプレゼントしてもらいました。あの時はとても嬉しくて、特別な日でなくてもドレスを着て出かけていたほどです。

私は、ファッションには人を幸せにする力があると信じています。御社の商品は、カジュアルなものからパーティ用のドレスまで幅広く扱っており、どの商品にも魅力を感じました。

幼いころの私のように、多くのお客様に笑顔になってもらうために、御社の商品の魅力を伝えていきたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
たった3分で受かる志望動機が完成する「志望動機作成ツール」

具体的なエピソードを交えて、アパレル業界を志望した理由を書いています。

「幼いころの私のようにファッションを通じてお客様を笑顔にしたい」と、アパレル業界に興味を持ったきっかけが伝えられています。

素敵な服を着て幸せな気持ちで一日を過ごしたい、と考える女性客に対して、共感的な姿勢で接客ができることをアピールできます。

アパレル業界の志望動機NG例

アパレル業界の志望動機NG例を表した図

アパレル業界の志望動機では、「好きなブランドだから」「前から憧れていて就職したいと思った」だけではNGです。好きや憧れていること自体は悪くありません。しかし憧れだけでは採用されません。

アパレル業界に限りませんが、企業が求める人材は「自社の製品が好きなファン」ではありません。「自社製品のファンを増やし自社の利益に貢献出来る人材」です。

そのため、消費者としての「好き」というレベルの志望動機では、自社の利益に貢献してくれる人材として、評価されません。

また先述の通り、「アパレル企業に志望したいと思っていて、どこの企業でも良いと考えている人」と、「その企業でなければならない、そのブランドでなければならないと考えている人」とでは、企業は後者を採用したいと考えるでしょう。

そのため、憧れだけでなく、他の志望動機も見つけておくようにしてください。せっかく就職したのに思っていた仕事と違うとなると、離職の可能性が高くなります。事前に実際に働いている人から話を聞いてみるのもおすすめです。

では実際、アパレルの志望動機を書く際に、どのような内容だと不採用になりやすいのでしょうか。例文を交えて説明します。

NG例「好き」が志望動機になっている

私が御社を志望した理由は、洋服が好きなためです。私はまだファッションに関する知識が浅いので、御社に入社したら、仕事を通してファッションセンスを磨きたいと考えております。

また御社はCMでも紹介されており、知名度が高いことも理由のひとつです。

アパレルの志望動機を書くときに、ただ単に「洋服が好き」というだけではいけません。世の中には多くのアパレル企業があるなかで、この会社を選んだ理由を明確に書く必要があります。志望するアパレル企業の商品の特徴を取り上げたり、魅力を感じる点を具体的に書くとよいでしょう。

また、「入社したらファッションセンスを磨きたい」という受け身の姿勢も、マイナスのイメージを与えてしまいます。最後に企業の知名度を取り上げていますが、これでは有名なら他のアパレル企業でもよいのでは、と思われてしまうでしょう。

アパレル業界の志望動機には具体的なビジョンを盛り込もう

アパレル業界で採用されるためには、「なぜこの企業を選んだのか」を明確にすることが重要です。志望する企業の業界研究やブランドの特徴を捉えたうえで、魅力を感じる点や共感できる経営理念を伝えるとよいでしょう。

また、アパレル企業で働くうえで、直接業務に活かすことのできる経験や、知識をアピールすることもポイントです。

さらに、入社後どのように働きたいかという展望を志望動機に盛り込むことで、目標を持って前向きに仕事に取り組む姿勢を伝えることができます。アパレル業界を志望している人は、こちらの例文を参考にしてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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