業界研究

【ゲーム業界への就職】求められる人材や必要な準備などを徹底解説!

ゲーム業界とは?

ゲーム業界とは、その名の通りゲームに関する仕事に携わる業界のことを指します。ゲームが好きな人であれば、一度は「自分も面白いゲームを作りたい」と思ったことがあるでしょう。

近年はスマートフォンと共にスマホゲームが普及し、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で「巣ごもり需要」によるゲーム利用者の増加、更にはe-sportsが世間的に認知されるようになるなど、ゲーム業界の市況は好調です。

そのようなゲーム業界で働いてみたいのであれば、まずは自分がどの仕事に携わりたいかを明確にしておきましょう。ゲーム業界にはさまざまな職種がありますので、仕事内容も含めて紹介していきます。

ゲーム業界の分類

ゲーム業界の分類

ゲーム業界にはゲーム機本体などプラットフォームを製作する「ハードウェア企業」、そのハード上で遊べるソフトを開発する「ソフトウェア企業」と大きく2種類の企業があります。ただし、任天堂やSONYなどゲーム業界におけるハードウェア企業はソフトウェアの開発もおこなっています。そのため、どの企業でもソフトウェアの開発は行われていると考えて良いでしょう。

開発されるゲームには、自宅で専用機を用いることで遊べる「家庭用ゲーム」、スマートフォンで遊べるアプリやソーシャルゲームなどの「スマホゲーム」、パソコン上で遊べる「クラウドゲーム」があります。どのプラットフォームで遊ぶかでゲームの特徴は異なるため、自分はどんなゲームに携わりたいかを考えておきましょう。

ゲーム業界の実態については別の記事でも紹介しています。併せて読んでみてください。

ゲーム業界の仕事内容

ゲーム製作の工程

ソフトウェア開発を例とすると、ゲームを作る工程は「企画・検討」「プロト版の製作」「アルファ版の製作」「ベータ版の製作」「マスターアップ」と大別することができます。ゲームを作るにはさまざまな工程があり、それぞれの段階で活躍する職種も多く存在しています。

ゲーム業界を志望するのであれば、まずはその中でどんな仕事をやりたいのか決めましょう。そのために仕事内容を把握し、自分の携わりたい仕事を決めておきましょう。以下より、どのような仕事があるのか紹介します。

ゲーム会社で働く人のことを称して「ゲームクリエイター」とも言います。ゲームクリエイターについては別記事で紹介しています。併せて読んでみてください。

営業

製作したゲームをより多くの人に購入してもらうために、営業の仕事があります。主な仕事内容は、製作したゲーム機・ゲームソフトを販売するゲームショップや、商品を仕入れるバイヤーなどへ営業・提案をしたり、ゲームの展示会・商談会などで商談をおこなったりします。

ゲームの開発に直接関わることはなく、社外への営業・訪問、見積書の作成、販売の戦略を立てることが主な仕事です。そのため、ゲームに関する知識より、営業スキルやコミュニケーション能力が求められる職種です。

プランナー

プランナーとは、いわゆる企画職のことを指します。ゲームの企画を考えたり、ディレクターやプロデューサーなどの要望を把握し、共に制作を進めます。その他にも企画書の作成、ゲーム構成などを記載した仕様書の作成、制作の指示、クオリティチェック、ゲームをプレイした人の意見を聞き改善点を整理したりと幅広い内容となっています。

プランナーは企画を考え会議などで発表したり、プロジェクト進行の過程で多くの人と接する機会が多いため、営業職と同様にコミュニケーション能力が求められる職種です。その他、企画や構成を考える上で重要な柔軟な思考・発想力を持つ人に適しています。自分なりにアイデアを考え、それを形にしていきたい人に向いている職種です。

ゲームマスター

ゲームマスター(GM)の仕事には、ゲームのルールや仕組みづくりをすることが挙げられます。たとえばゲームのルール、難易度、ガチャなどの確率設定、新規イベントの構成、アップデート調整などを決めます。これから始めるユーザーや、ずっと遊んでくれているユーザ―など、すべての人を飽きさせないために考えることは多岐にわたります。

ゲームの根幹に関わる重要なことを決める仕事となるため、ゲームに詳しい人向けの職業であると言えます。ゲームに詳しいと言っても特定のジャンルに詳しいだけでなく、幅広いジャンルのゲームに精通している人の方が、選考も実際の仕事でも有利に進めることができるでしょう

そのため、さまざまなゲームを熟知した上で「これまでにはない新しいゲーム作りをしてみたい」と思う方に適した職業だと言えるでしょう。

プログラマー

企画書に沿ってプログラムを組む人のことを言います。プログラミング言語を用いてコンピュータに指示を出し、ゲームシステムを構築するといった仕事内容です。そのため、情報系やプログラム専攻の学校へ通っていた人が多く活躍しています。プログラマーになるためには、プログラミングの知識に限らず言語の習得も求められます。

ただし、近年は「ゲームエンジン」という効率化ツールを導入する開発現場が増えています。そのため、プログラミング言語を習得していなくてもゲーム開発に携われる企業もあります。自分の志望する企業の募集要項を確認し、何の言語を必要とするのか把握しておきましょう。

プログラミング未経験の方でも、独学で勉強して作品を作ったり、プログラミングスクールで言語を取得することは可能です。誰でも応募はできますが、実績を持ち周りの人と差をつけておくと就活で有利になります

ゲームプログラマーの実態については別の記事で紹介しています。併せて読んでみてください。

ゲーム制作において必要な言語

  • フロントエンジニア:C++、C#、Java、Java Script
  • バックエンジニア:Python、PHP、Ruby、Perl

    デザイナー

    デザイナーの主な仕事内容は、ゲーム内のキャラクターや世界観のグラフィックをデザインし、映像化することです。デザイナーになるためには高いデッサン力、発想力が必要です。ディレクターやプログラマーとの打ち合わせをしながら制作することも多いことから、コミュニケーション能力も求められます。

    デザインスキルは専門的な技能となるため、習得している人は選考を有利に進められるでしょう。美大やデザインの専門学校でデザインを学んでいない人は、独学でデザインに関する知識を身につけたり、自分の作品を作ることで周りと差別化することができます。

    プロデューサー

    プロデューサーは「ゲーム開発の責任者」ともいえる人物です。発売までのスケジュール作成や予算の配分、業務の一部を外部に委託するかどうか、スマートフォンアプリであれば従来リリースしていたアプリをどうするかなど、決めなければならないことは多岐にわたります。

    営業部門や開発部門との連携はもちろんのこと、場合によっては外部企業との連携をとる必要があり、コミュニケーション能力が求められます。また、予算など数字を扱う場面もあるため、財務会計についての知識も持っておくことが望ましいです。

    マーケター

    マーケターは、ゲームのプロモーションを担う部門です。市場調査をおこない、より効率的なプロモーション施策を企画・実施していきます。ユーザーに求められるゲームはトレンドに影響されることもあるため、近年の流行を把握したり、過去作品の売れ行きを見たりして判断することになります

    また、スマホゲームでは新規ユーザーを獲得するための施策はもちろんのこと、課金を促したり、ゲームを遊んでいるユーザーに長く続けてもらうための工夫も求められます。

    マーケターの仕事では、成果を数値で見て考えるマーケティングの能力、メンバーや外部と意思疎通を取るためのコミュニケーション能力に加え、トレンドに興味を持つことが必要となります。

    ゲーム業界が求める人材

    ゲーム業界が求める人材

    以上の通り、ゲーム業界にはさまざまな職種があることが分かりました。その中で自分の携わりたい仕事も見えてきたかと思います。

    ゲーム業界を志望する理由で一番多いのは「ゲームが好きだから」です。しかし、ゲーム業界は人気で採用倍率が高く、ゲームが好きなだけでは選考通過をすることは難しいです。

    以下より、ゲーム業界で働く上で求められる人材を紹介します。今の自分に足りないものを把握することに役立ててください。

    コミュニケーション能力が高い人

    ゲーム業界はどの職種であっても、ゲームを製作する工程でさまざまな部署の人と綿密にやり取りをおこないます。そのため、伝達ミスがあると指示した内容と異なる成果が出てやり直すことになるなど、それ以降の工程にも悪影響をもたらします。

    また、社内だけでなく外部の人と接する機会もあります。会社を代表する人間としても伝達ミスをしてしまうと、仕事を進める上で支障をきたす恐れがあります。

    完成までの工程が長く、関係者も多いからこそ、ゲーム業界で働く人にはコミュニケーション能力が求められます

    コミュニケーション能力を高める方法は別の記事で紹介しています。併せて読むことで、就活に役立ててください。

    ゲームに対する熱意がある人

    前述の通り、ゲーム業界を志望する人の多くは「ゲーム好きの人」です。しかし、実際に仕事をする上では「ゲームが好き」という気持ちだけでなく「より良いものを作りたい」といった熱意も必要です

    ゲーム製作では作成、修正を繰り返し進めていきます。そのため、修正を受けて同じ作業を繰り返したり、ミスがないよう細かいチェックをしたり、企画から練り直したりすることもあるでしょう。

    ゲームを遊ぶ立場と作る立場では、ゲームに対する思いは異なります。好きなゲームのことを嫌いにならないためにも、粘り強く仕事に取り組める根気も求められます。

    プログラミングの知識を持つ人

    ゲーム製作ではプログラマーはもちろん、プランナーなどもプログラミングの知識がなければなりません。プログラマーに「こうしてほしい」と指示する立場の人間がプログラミングに関する知識を持っていなければ、具体的にどう直すのか指示できなかったり、どこまで修正できるのか分からなかったりします。

    自分の志望する職種で使わないとしても、ゲームを製作する上でプログラミングの知識があると仕事を進めやすくなるでしょう。そのため、事前にプログラミングの学習をしておくことで就活でのアピールにつながります。

    ゲーム業界に就職するための準備3選

    ゲーム業界に就職するための準備3選

    ゲーム業界に就職するための準備として「方向性を決める」「プログラミングの経験を積む」「実際にゲームを作ってみる」の3つが挙げられます。ゲームが好きであることに加えて、ゲームを作る上で有利となる知識や実績を持つことは就活でのアピールにつながります。

    新しく知識を身につけたり実績を作るには時間を要するので、「ゲーム業界で働きたい」と思ったら早めに取り組んでみましょう。ゲーム業界の就活対策については、別の記事でも紹介しています。併せて読んでみてください。

    ①方向性を決める

    まずは自分がゲーム業界でどのような仕事に携わりたいのか、方向性を決めることが重要です。方向性が定まれば対策としてやるべきことが分かりますし、面接でも職種に適したアピールをすることができます

    ゲームマスターであればさまざまなジャンルのゲームを知る、プログラマーであればプログラミングの勉強をする、デザイナーであればデザインの勉強をするなど、具体的にどのような対策をすれば良いか見えてきます。

    就活を進める上で志望企業の方向性が分からなくなったら、以下の記事を参考にしてみてください。ゲーム業界に限らず、就活を進める上での手助けとなるはずです。

    ②プログラミングの経験を積む

    ゲームを製作する上では、プログラマーに限らずプログラミングに関する知識を身につけておくことが重要です。そのためにも、独学やプログラミングスクールで実際にプログラミング経験を積んでおくと良いでしょう。

    独学は「Progate」などの学習サービスを使ってみる、プログラミングスクールは「TECH CAMP」などに参加してみるなどさまざまな学習手段が用意されています。それらには「試しに学習してみよう」という気持ちでも始められる無料のサービスも多くあります。

    自分の志望する企業で使われる言語を把握し、自分に合った学習方法でプログラミングの経験を積んで他の就活生と差をつけましょう

    ③実際にゲームを作ってみる

    ゲーム業界に就職したいのであれば、実際に作品を作ってみることをおすすめします。前述の通りプログラミングの経験を積むことができますし、ゲーム制作の流れをつかむこともできます。ゲームを作ることで面接での強みとなることはもちろん、「自分でもゲームを作れるんだ」といった自信にもつながります。

    実際に作品を作ってみることでゲーム作りの楽しさ、大変さをじかに知ることができます。そうすることで、自分はゲーム業界で働けそうかを理解することができ、入社後に「こんなはずじゃなかった」といったギャップを感じにくくなるでしょう。

    仮に作品が完成しなかったとしても、「作品を作ろうとした」という姿勢と実績は残ります。「何が原因で失敗したのか」を分析することもできれば、今後のゲーム製作に役立てることができますし、就活でも話のネタにすることができるでしょう。

    3年生のうちに自己分析しておこう

    志望先を決めるためにはもちろん、選考を突破するためにも、大学3年生のうちに自己分析を徹底しておくことは非常に大切です。

    そこで、自己分析ツールの「My analytics」を利用してみましょう。最短30秒であなたの強み・弱み・特徴が見える化し、就活を進める上で必須の情報が一度に手に入ります。

    ツールを活用して、就活を有利に進めましょう。

    自分の好きなことを仕事にしよう!

    ゲーム関係の仕事はゲームが好きな人やプログラミングが好きな人にとって人気で、憧れている人も多い仕事です。注意点としては、ゲームを遊ぶ側と作る側とではゲームに対する思いは異なる場合もあります。仕事を続ける上では「より良いゲームを作りたい」と思える熱意も必要です。

    遊びとしてだけでなく、ゲームを作ることも楽しいと感じながら仕事をするためにも事前の業界研究、自己分析などは徹底して取り組みましょう。

    監修者プロフィール

    ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
    吉川 智也(よしかわ・ともや)
    1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
    現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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