就活その他
【良い仕事とは何か】必要な考え方や見つける方法を解説
- 64760 views
目次
良い仕事は自分自身で見つける必要がある
就活は将来を決める重要なイベントであり、少しでも「良い仕事」に就きたいと考える人は多いでしょう。悪い仕事よりは良い仕事であるに越したことはありませんが、そもそもこの良い悪いはどのように決められるものなのか、根本的な部分を考えなければなりません。
漠然としたイメージだけで仕事を探してもうまくいかない場合が多く、良い仕事を見つけたと思って就職したつもりが、実はあまり良くない仕事だったということもあります。
良い仕事を見極めるためには、どのような観点から仕事を見るべきか、考えるべきかを自分なりに決めておかなければなりません。社会人になるにあたっては仕事の価値観を身につけることが大切で、どのように仕事を捉えるかを意識し、良い仕事とは何かを考えていきましょう。
良い仕事の定義とは
良い仕事をしたいなら、当然それがどのように定義付けられるものかを知らなければなりません。定義や条件がわからないまま探すのはあまりに無謀で、選択肢すら絞り込めず、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
特に新卒の就活は就職先の選択肢が幅広く、あらゆる方面に就職のチャンスが眠っています。ほぼ無限と言える選択肢の中から、本当に良い仕事を見つけるためにも、基本的な定義となる部分をきちんと考えておかなければなりません。
明確な決まりはない
結論から言えば、良い仕事には明確な定義はありません。そもそも何を持って「良い」とするかは主観的な部分が大きく、全員に完璧に共通する定義や条件はないと考えましょう。
たとえば漠然と良い仕事とイメージした場合、大企業での規模が大きく、やりがいのある仕事が思い浮かべられます。華々しいキャリアを積み、社会的なステータスも高く、仕事自体にもやりがいがあるなら、一見すると良い仕事にも思えるでしょう。
しかし、すべての人が大企業で規模の大きい仕事をしたいと考えるわけではなく、中には自分の手の届く範囲で、小規模な仕事に精を出したいという人もいます。ある人にとっての良い仕事は、ある人にとっては良いとは言えない、場合によっては悪くさえなりえることは理解しておきましょう。
自分にとっての条件を考えることが大切
良い仕事に明確な定義はないため、どのように探すべきか困る人も多いでしょうが、定義がないというのは、いわば形は自由であるとも言えます。明確に定義が決まっていないからといって、良い仕事自体が存在しないわけではなく、人によって良い仕事の条件、形が違うというだけに過ぎません。
そのため、良い仕事を探すなら、自分にとってはどのような条件を持った仕事が良い仕事と定義付けられるかを考えることが大切です。この定義は各人で違うため、他人の意見や一般的な指標を考慮する必要はありません。
極端に言えば、100人中99人が嫌といった仕事でも、そのうちのひとりである自分が良い仕事と心から言えるなら、それは良い仕事いえることができます。
面接ではときに、価値観を測るために、「良い仕事とは?」「仕事をするうえで大切なことは?」と質問されることもあります。この質問への回答についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?
そんなときは、「適職診断」を活用してください。
自分の性格や適性を客観的に理解し、自分に合った職業と合わない職業を特定できます。
志望する職業と自分の相性をチェックして、自分らしく働ける環境を見つけましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
就活生に聞いた! 良い仕事の基準
良い仕事というものに明確なものはなく、自分にとっての条件にマッチしていることで良いと感じることができるでしょう。
そこで今回は就活生の皆さんに、良い仕事だといえるかを考えるうえで、特に大切にしている基準を聞いてみました。
結果は、最も多かったのが36.5%の「やりがいのある仕事か」でした。しかし、他の価値観を重視している就活生も多く、人によって基準がさまざまであることがわかりました。
大きな偏りがないうえ、どれが正解ということはないため、自分自身の感覚で、良い仕事かを見極めていくことが大切になりそうです。
仕事の価値観から考える良い仕事とは
良い仕事の形はあまりにも漠然としているため、それを自分なりの形に置き換え、明確化しなければなりません。定義を明確にするうえでは、仕事の価値観から、どのような条件を持つ仕事が、本当の良い仕事と言えるのかを考えることが大切です。
仕事の価値観も当然人によって違うため、自分の価値観を大切にして条件を考える必要があります。
給料が良い仕事
生活を送るにはお金が必要です。ごく当たり前のことですが、生活のために仕事をしているという人も多いでしょう。そのため、これを条件にするなら、金銭的なメリットを持つ仕事が良い仕事と言えます。
仕事は本当にやりたいこと、心から誇りに思えることをすべきと考えうこともできますが、必ずしもそうとは限りません。
どれだけ好きなことでも、いざ仕事にすると嫌になったり、そもそも好きなことを仕事にするのが難しかったりもするでしょう。仕事は仕事、プライベートはプライベートと完全に割り切るなら、仕事は生活をするためのお金を稼ぐ手段と考えても問題はありません。
手段と考える場合、興味のない大変な仕事でも給料の高ささえ保証されているなら良い仕事と考えられます。
給料が良い仕事が気になる場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
やりがいのある仕事
仕事を手段ではなく、それ自体も楽しみたいと考えるなら、やりがいのある仕事こそ良い仕事と言えます。何にやりがいを感じるかは人によって違うため、定義づけをするならさらに細部まで考えなければならないことは理解しておきましょう。
やりがいを決定する要素は非常に多く、業界・業種・分野といった大きなすみ分けから、どのような関わり方をするかといった職種、さらには仕事の進め方も関係します。
ひとりで黙々と仕事を進めたい人、チームで協力してお互いを高め合いながら仕事をしたい人と、同じ環境でも求めるやり方が違うことは多いです。まずは自分が何に興味を持っているかを考え、仕事として楽しんで取り組むには、どのような感動が必要なのかを深堀りする必要があるでしょう。
やりたいことが見つかっていない場合はこちらの記事を確認しておきましょう。
残業の少ない仕事
プライベートな時間を重視する人にとっては、残業のない仕事も良い仕事といえるでしょう。残業の少ない仕事であれば、しっかりと体を休めてリフレッシュする時間が取れるため、その分仕事にも気持ちを切り替えて取り組むことができます。
残業の少ない仕事としては、営業時間が決まっている接客業が挙げられるでしょう。お客様対応が業務の中心となるため、営業時間が終了してしまえばその後仕事に追われることもあまりありません。ただし、そうした仕事は土日や祝日が休みでない場合が多いため、休日が少ないこともあります。
接客業の他には、事務職も残業が少ないといえるでしょう。企業の口コミなど、実際に働いている人の声を参考にして、志望している業界で残業の少ない会社をさがしてみるとよいでしょう。
残業に対する考え方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ読んでみてください。
待遇や環境の良い仕事
仕事とプライベートを極端に分けて考えず、両方をバランスよく楽しみたいとする価値観もあります。これは、ワークライフバランスの充実といったキーワードで、近年では働き方改革と一緒に推し進める企業が多いです。
公私ともにバランスよく充実させたいなら、条件や環境を重視する必要があるでしょう。安心して働くためには、福利厚生が充実していることが大切です。
また、有給が取得しやすい、企業独自の優待が利用できるといった点も、条件に含まれます。その他職場での人間関係といった細部まで環境の条件は考えられ、それぞれの考え方でもハードルの高い価値観といえるでしょう。
福利厚生についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
将来性の高い仕事
将来性の高い仕事も、良い仕事といえるでしょう。近年はAIの登場などにより、多くの仕事がなくなるといわれています。こうしたAIなどで自動化することのできない仕事は、将来性が高い仕事といえるでしょう。また、専門性の高い知識が必要な仕事は、将来性が高い仕事のひとつです。
仕事がなくならないだけでなく、将来性の高い仕事は社会における需要も高いため、人の役に立てたと実感できるでしょう。そうしたやりがいがある仕事という面でも、良い仕事といえます。
また、世間で求められている仕事のため、年収が高いことも特徴のひとつです。ただし、最新の技術や知識が必要な仕事が多く、常に勉強する姿勢が求められます。
将来性についてはこちらの記事でも確認することができます。ぜひ読んでみてください。
時間がない人におすすめ!
たった3分であなたの受けない方がいい職種が分かります
就活は自分に向いている仕事を見つけることが成功への鍵です。
向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そこで、「適職診断」を活用してみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格や強みを分析し、自分に合った職業や自分には合わない職業を提案してくれます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
良い仕事に就くには何が必要?
同じ仕事をするなら、少しでも良い仕事に就きたいと考えるのは当然のことでしょう。しかし、望んだからといって、誰しもが簡単に良い仕事に就けるとは限りません。
人によって違いはあるものの、良い仕事とはいわば条件の良い仕事であり、就職での何らかのメリットがある以上、ハードルが高い場合も多いです。そもそも就職先を決めるだけでも努力は必要であり、さらに上の段階の良い仕事に就くなら、一層の努力が必要なことは理解しておきましょう。
仕事の価値観を見つける
自分なりの価値観が見つかっておらず、正しく定義づけができていないと、当てはまる良い仕事を見つけられるはずもありません。仕事の価値観を見つけるためには、自己分析をして自身への理解を深めたり、インターンやOB訪問で社会人が持っている仕事の価値観を聞いたりするのがおすすめです。
他の人の価値観に触れることも大切であり、そこから刺激を受けて、自分なりの価値観が見出せることもあるでしょう。まずは自分にとって仕事とは何かを考える必要があるため、学生と社会人の違いや社会に出るとはどのような意味を持つのかを考えてみるのがおすすめです。
何が特に大切かを決める
自分なりの条件を考え、それに適合する仕事を探すことが良い仕事を見つける近道ですが、全ての条件をクリアする仕事に就くことは簡単ではありません。
人によってその条件に何が該当するかは違いますが、条件が多くなるほどに理想に近づきはするものの、実際に当てはまる企業数は激減します。場合によっては、自分の理想の条件をすべて詰め込むと、応募先が1社もヒットしないということもあるでしょう。
必ずしもすべての希望が叶えられるとは限らないため、必要に応じて条件を減らしたり、何が特に大切かを決めることが大切です。優先順位を決めて、絶対に譲れない条件だけを残し、何が不要かを考えて切り落としていくことで、より洗練された仕事の価値観が見つかるでしょう。
こちらの記事では大切にしている価値観について解説しています。見つけ方についても紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
就活生に聞いた! 良い仕事に就くためにおこなったこと
自分が求める条件を満たす良い仕事に就くためには、よく考えたうえで工夫して選考に臨むことが大切になります。いくら考え方はさまざまといっても、一部の企業に人気が集中してしまうからです。
そこでここでは、就活生の皆さんに、良い仕事に就くために意識したことや取り組んだことを聞いてみました。良い仕事に就くための準備の参考にしてみてください。
良い仕事だと思えるように企業についてより詳しく調べたという声が大多数
良い仕事だと納得できるように、志望している企業について口コミサイトや説明会やOB訪問などで社員に積極的に質問をしたという回答が多く集まりました。
良い仕事と感じられるように、より詳しく企業について調べ、社員の生の声を参考にする就活生が多いようです。社員が実際に働いて良い仕事と感じているかを事で知ることで、見極めるヒントになるでしょう。
しかし、その社員と自分が大切にしている価値観が異なる可能性もあるので、あくまで自分の価値観を整理するための参考にするという姿勢が大切です。
じっくり自分の興味や価値観に向き合ったという声も
自己分析をし直したり、過去を振り返って価値観を整理したという回答もいくつも寄せられました。
自分にとって良い仕事を見つけるうえで、自分のやりたいことや譲れないことを見つけておくことは特に重要なことです。それができていないと、入社したあとにギャップを感じてやりずらさを感じたり、仕事に対する満足感を得られないといったことが生じてくる可能性があります。
今までの経験や、就活を通して感じていること、キャリアプランなどさまざまなことを加味して、迷うたびに自己分析をして考えを整理することが大切になりそうです。
良い仕事に就くために自分の価値観を見つけよう
就職するなら少しでも良い仕事に就きたいと考えるのはごく自然なことです。ただし、世の中にある仕事は、絶対的に良い仕事、悪い仕事に分けられるとは限らず、何が良いか悪いかには個人差があることは覚えておきましょう。自分にとっては良い仕事が、他の人にとっては悪い仕事ということも当然あります。
反対に、人にとっての悪い仕事が自分にとっては良い仕事ということもあるでしょう。人によって仕事の価値観は違い、それに照らし合わせて納得できるものこそが良い仕事といえます。
良い仕事とは、一般的に言われるものは関係なく、あくまで自分にとって良い仕事です。自分は仕事に何を求めたいのか、どのような条件を優先したいかを考え、自分にとっての良い仕事を上手に見つけましょう。
【 仕事に対する価値観に関する調査】
・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2022年7月8日~13日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の226人