業界研究

【商社に就職するための対策3つ】主要企業5社の特徴も紹介

商社は就活生に人気の就職先

商社は就活生に人気の就職先です。商社に対し就活生はどんなイメージを持っているでしょうか。例えば「世界を飛び回る」、「巨大プロジェクトを手がける」、「海外でも仕事ができる」というようなイメージがあるかも知れません。しかし商社は「入りたい」と思っても簡単には入れません。高いハードルを乗り越える必要があります。自分と同等かそれ以上の優秀なライバルたちと競い合う必要があるのです。

そんな高いハードルを乗り越えるためには最低限、商社とはどんなものか、そして何を押さえればライバルと差をつけられるか知っておく必要があります。そこでこの記事では、志望するなら知っておきたい商社への就活対策をご紹介します。同時に日本の商社の特徴も解説いたしますので、就活のご参考にしてください。

商社の主な選考手順

商社を志望するなら選考手順を知っておいた方が良いでしょう。総合商社については、8月前半から1週間程度行われることが多いです。ただ、絶対ではないので気をつけてください。春~夏はインターンやOB訪問が実施され、就活生がアピールをするチャンスです。それからエントリーシートと筆記試験があり、面接という流れです。このインターンやOB訪問、エントリーシートや筆記試験、面接ではどんな部分をチェックされるのでしょうか。そのポイントを解説していきます。

インターンやOB訪問で人柄を見る

インターンやOB訪問は、業界分析や自己分析に役立ちます。また内定に直結するチャンスでもあるのです。しかしインターンやOB訪問は就活生が企業を知るだけのものではありません。企業が就活生個人個人を評価する場でもあるのです。服装はもちろん、言動や態度などがチェックされている場と考えてください。ある意味、インターンやOB訪問から選考がはじまっているのです。

例えば服装や言動や態度などは常識やマナーを見られていると考えましょう。「どうせOB訪問やインターンなんて適当にこなしていれば大丈夫だろ?」と考えていると、言動や態度に出て来るものです。そんなネガティブな情報は人事に伝わるので注意してください。特にアルバイトなどをして来なかった就活生は慎重に対応しましょう。

エントリーシートと筆記試験で能力を見る

エントリーシートや筆記試験は、個人の能力をチェックのためにおこなわれます。商社は多くの就活生が志望するので倍率が高いです。しかし志望する全員を受け入れるわけにはいきません。企業としてはより能力の高い人材を入社させたいと考えます。これは商社でも同じです。そのため筆記試験によって学力が試されます。ただ、問題はそこまで難解なものではありません。

小中、高校1年生レベルです。しかし厳しい制限時間が設けられています。これは商社を含めた企業が問題を解いてより多くの答えをスピーディーに出せるかどうかチェックしているのです。また、エントリーシートは就活生の「人間性」をチェックするためにおこなわれます。どんな人間か、仕事に役立つ実績や特殊な技能を持っているかなどをチェックするために実施されるのです。

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面接で必要な人材か選定する

総合商社で求められるのは人間としての高い能力です。それが面接でも見られているのは忘れてはいけません。面接では会社に必要な人材かどうか厳しい目でチェックされます。さらにその質問はビジネス目線のものばかりです。この点を考えて答えられるようにしましょう。

コツは「自分が働いた時のこと」を想定して返答することです。ただ商社で働いた経験のある人は質問された時点で誰もいません。そのために企業研究や業界研究が必要なのです。何も知らない分からない状況ではスマートな返答はできません。働くとなれば想像力も必要となります。その想像力の材料となるのが情報です。「面接はビジネス目線で」という部分をきちんと理解して返答できると良いでしょう。

商社に就職するための対策3つ

商社に就職するのは簡単ではありません。それは人間としての高い能力が求められるだけでなく、ライバルの多さも原因の一つとなっているからです。商社に採用される人材はほかのあらゆる業界でも採用されるぐらい優秀です。そんな人達が志望するのですから、何も対策をせずチャレンジしても跳ね返されるだけでしょう。ではどんな対策をすれば良いのでしょうか。

アピールできる実績をつくる

ライバルから一歩抜け出すためには自信を持てる強みを持っておくと良いです。商社を志望する就活生は、一般的に優秀な人が多い傾向にあります。学力や人柄、もちろんマナーもきちんとしている人が多いでしょう。しかし「学生時代に何を頑張って来たのか」、「人に負けない強み」は個人で異なります。自分が持っている「強み」はライバルが持っていない個性なのです。

その「強み」が魅力的であれば、商社の採用担当者が期待しても不思議ではありません。商社への就活は勝負の場なのです。人より「すごいな」と思えるような実績を持っておくと有利になるのは間違いないでしょう。

TOEICなど語学の勉強をする

商社で働くなら必須の能力があります。それが語学力です。商社の内定だけなら一定の英語力で十分かもしれません。しかし商社に入ってからだと、一定以上の語学力が求められます。商社は海外企業と仕事のやりとりをする必要があるからです。そんな時、「相手の言葉が分からない」では話にならないのです。

商社で出世を考えるのなら英語力なども評価基準となっているのを忘れてはいけません。また先輩や同僚は留学経験者、帰国子女と言った流暢に英語を話せる人たちばかりです。そんな人達の中で働くのですから「語学力が低い」人材は結果もなかなか出せないでしょう。だからこそTOEICなどきちんと勉強しておくことを勧めます。語学力がある人材が評価されるというより、「常識」と言っても良いかもしれません。

インターンやOB訪問に参加する

インターンやOB訪問には参加した方が良いです。参加した際の評価が選考に直結すると言っても過言ではありません。高評価なら内定の可能性が格段にアップします。インターンやOB訪問では言動や態度に十分注意してください。先輩たちは就活生の言動や態度に目を光らせています。礼儀はもちろんのこと、消極的か積極的かなどについても注意深く見られていると考えましょう。

また、商社で働いている人は体育会系出身者も多いです。そのような人たちのノリや雰囲気に合わせて好かれる必要もあります。また、企業HPに書かれていることは頭に叩き込んでおきましょう。HPを見たら分かるような質問などをしてしまうと、「準備不足」という評価をされる可能性があるからです。

商社の就活生人気企業ランキングTOP5

    <商社>人気業種別ランキングTOP10

  1. 伊藤忠商事
  2. 三菱商事
  3. 三井物産
  4. 住友商事
  5. 丸紅
  6. 双日
  7. 豊田通商
  8. 日本ロレアル
  9. タキイ種苗
  10. キャノンマーケティングジャパン

旧財閥系総合商社にあたる住友商事・三菱商事・三井伊物産以外にも、総合商社は伊藤忠商事に丸紅、さらに広げると豊田通商や双日など、商社と言っても総合商社は7つ、そのほか専門商社があります。ここでは、就活生に人気の商社ランキングをキャリタス就活2019から紹介します。

商社の大手といわれる就職先5社

日本には「5大商社」と呼ばれる商社が存在しています。日本には多くの商社があります。しかしその中でも5大商社は抜きん出た存在として君臨しているのです。実際のところ、日本の商社業界が出す利益はこの5大商社が大半を占めるという話もあります。そんな5大商社を多くの就活生が志望するのです。それが「伊藤忠商事」、「三菱商事」、「三井物産」、「住友商事」、「丸紅」です。ではこの5大商社はそれぞれどんな仕事を手がけ、どのような社風なのでしょうか。

伊藤忠商事株式会社

  • 売上高:50,835億円
  • 平均年収:1,382万円
  • 勤続年数:16.7年

5大商社は三菱、三井、住友が財閥系と呼ばれています。非財閥系が伊藤忠商事と丸紅です。伊藤忠商事株式会社の最も強い業務として繊維部門を挙げる人も少なくありません。衣料用の素材や資材、衣服の製品開発、販売など幅広く行っています。また海外ブランドを日本で展開させる事業も多く知られている所です。そんな伊藤忠商事の社風ですが、商社の中でも体育系と言われています。

エリート集団でありますが根性や気合と言った精神論も強いです。挑戦的であり個人個人も上昇志向が強い傾向にあります。またやる気さえあれば仕事を任せられる度量もあるのが特徴でしょう。かつては深夜まで残業ということも多かったようですが、近年では制限されています。初任給は24~27万円です。

三菱商事株式会社

  • 売上高:69,255億円
  • 平均年収:1,445万円
  • 勤続年数:18.5年

三菱商事株式会社は日本の総合商社でもトップと呼ばれる実力を持っています。事業として、地球環境インフラやエネルギー事業など幅広く手がけています。かつては貿易が中心だったのですが、資源開発も積極的に行うようになりました。社風ですが、残業削減の方針が示されています。しかし実際は、仕事量が減らないため家に持ち帰る人も多いようです。

福利厚生や研修システムは充実しています。若い社員にチャレンジさせることもありますが、同時に堅実な社風です。個性が尊重されるより、協調性が求められるのも特徴と言えるでしょう。しかしさまざまな事業があるので会社と共に個人が成長していける社風とも言えます。初任給は24~27万円が一般的です。

三井物産株式会社

  • 売上高:47,596億円
  • 平均年収:1,363万円
  • 勤続年数:18.8年

三井物産株式会社は日本初の総合商社として知られています。金属や機械インフラ、エネルギー分野、生活産業などさまざまな事業を幅広く行っている商社です。また資源についても力を入れているのが特徴でしょう。社風に関して言うと、個人を大切にする傾向があります。個人のアイディアを会社の仲間と共有できます。

残業に関しては部内や室内で管理されており、それでもコントロールが難しいようであれば人を増やすという対策を行っています。なるべく残業を減らしていこうという傾向にあると言えるでしょう。教育に関しては、正社員に向けた社内研修制度が充実しています。入社した年次別や職級別や海外研修など研修制度が整っているのも特徴です。初任給で24~27万円ぐらいです。

丸紅株式会社

  • 売上高:73,002億円
  • 平均年収:1,226万円
  • 勤続年数:16.7年

丸紅株式会社は電力プラント、生活産業や素材、エネルギー金属、輸送機部門など幅広く事業を行っています。特に電力プラント部門に関しては独立系発電事業者として商社の中でもトップです。またコーヒーや穀物に関してもトップクラスの取扱量となっています。社風は若いうちから現場、海外へ飛び出すことが可能です。これは社員数が少ないこともあるのですが、懐の深さがなければなかなかできません。

そのため若手が成長しやすい社風と言えます。例えば海外駐在や出張なども積極的に行われています。また、社員同士の結びつきが強くて活気にあふれています。穏やかで優しい社風ですが、年功序列の傾向もあり管理職になるまで少し長く感じる人も居るでしょう。初任給は24~27万ぐらいです。

住友商事株式会社

  • 売上高:40,108億円
  • 平均年収:1,255万円
  • 勤続年数:18.4年

住友商事株式会社は金融から輸送機建設、資源科学部品や環境インフラ、メディア生活に関係するものまで幅広く事業を行っているのが特徴です。また、元々は不動産管理を行う会社に商社部門を作ったことから始まったため、所有する不動産を多く持っています。社風は穏やかで堅実と言えます。堅実さについては他の商社よりも重んじられているのも特徴でしょう。

そのため大きなチャレンジや変革などはあまりありません。協調性なども重視されます。基本的に他の商社と比較をすると海外を飛び回ることは少ないですが、それでもあらゆる分野で行うビジネスは世界規模です。そのためスケールの大きい仕事に携わることができるでしょう。初任給は24~27万円です。

商社への就職活動は企業研究を徹底したうえで進めていこう

商社はライバルが多いからこそ誰よりも早く対策を行う必要があります。もちろん、OB訪問やインターンも積極的に行った方が良いでしょう。OB訪問やインターンでの評価が選考に大きく影響するからです。また選考試験に関しては、何を求められているか考えるようにしてください。例えば面接ではビジネス目線での質問が来ます。そのため働く自分をイメージしながら答えるようにしましょう。

同時に日本における大手5大商社についても理解してください。どの商社も事業内容や社風が異なっています。自分に合った商社はどれかチェックするとミスマッチを回避できるでしょう。商社で内定をもらうためにはとにかく早めの対策がポイントになります。ライバルに差をつけられないようにがんばってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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