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粘り強い性格を自己PRする方法【注意点・例文3選付き】

就活での「粘り強さ」は効果的なのか

「私は粘り強い性格です」というフレーズは、多くの就活生が使用している傾向があるため、差別化は必須です。どのように粘り強いというアピールをすればいいのか、また採用側はどういった意味で捉えるのかを紹介していきます。「私は粘り強い性格なので、物事を最後までやり遂げる自信があります。」とアピールする就活生は、よく次のようなエピソードを話します。

「私は小中高とずっとバレー部に所属し、今も続けています。」「大学の陸上部部長として、やる気のない部員に今より質の高い練習をしようと粘り強く声かけをし、部全体をまとめました。」「人気居酒屋のアルバイトで拘束時間も仕事量も多くやめていく人が多い中で3年間続け、責任あるポストを任されるようになりました。」ひとつのことを続ける根気があるということをアピールするために、「粘り強い」という言葉を使用するようです。これらの例文は、企業側が求めている「粘り強さ」にマッチしているでしょうか。

粘り強い人の特徴5つ

粘り強い人は、どのような特徴を持っているのでしょうか。多くの就活生が企業にアピールしようと考える「粘り強い人」とは、「1つのことを長く続けられる人」「目標達成に向けてあきらめずに取り組める人」です。イメージとしては、自分の信念を持って何度失敗してもポジティブに再挑戦できるガッツがある人です。

困難な物事から逃げずに、乗り越えられるタフさを持ち合わせています。また、「粘り強い」という言葉には「忍耐力がある」「辛抱強い」「我慢強い」などの意味合いも含まれるといえるでしょう。ここからは、粘り強い人の特徴について詳しく紹介していきます。

①コツコツと努力ができる

小さな案件から地道に学ぶことが多い新入社員は、成果に向かってコツコツ努力する必要があります。上司は、新入社員が根気よく努力を続けられるかどうかを見ています。粘り強い人は、「ローマは1日にして成らず」とばかりに地道に成果を積み重ねていくことができるのです。

目標のイメージに向かって、時には寝食も忘れるような集中力で、ひとつのことに向き合い続けることができます。営業や刑事ドラマなどでよく聞く「足で稼ぐ」ことができる人も粘り強い人でしょう。自分自身のビジョンと明るい未来を信じ、目標達成に向かってひたすら努力し続けることができます。そうした行動が人の共感を呼び人を巻き込み、思った以上の成果をあげるのでしょう。

②最後までやり遂げられる

目標に向かって諦めずに取り組み完遂できることは、信頼が大切な社会人に重要な資質です。トラブルがあっても「この人に頼めば解決してくれる」という安心感を周囲に持ってもらえるのは、ビジネスマンとして大きな強みです。スポーツ選手によく見られる粘り強い人は、周囲に目標を宣言します。

そして自分のプライドのためにも1日のルーティーンにそのタスクを入れ込んで、イレギュラーなことがあったり気持ちが後ろ向きな時があったりしても、確実に取り組む時間を確保しようと工夫します。妥協をしないで完遂を目指す姿勢は職人に通じるものがあり、その人が手がけたものには高い評価がつくことが多いです。

③ストレスに対して強い

粘り強い人はストレス耐性があります。何でも簡単にできるなら苦労しません。スムーズに物事が運ぶなら、考える必要もなく、余計な手間もないからです。ただ、壁にぶつかった時、乗り越えるためには延々と考えなければなりませんし、失敗もあります。何度も失敗すれば、ストレスも溜まるのは必然です。爆発してすべてを放り投げたくもなります。

特にコツコツやるのが苦手な人に多い傾向でしょう。しかし仕事ではそのような態度はマイナスにしかなりません。そこで粘り強さが必要になって来ます。上手くいかない時でも自暴自棄にならずチャレンジをするにはストレス耐性が必要です。だからこそ粘り強い人はストレスが強いと思われて企業に期待されます。

④信念を持っている人が多い

目的を達成するには、信念が必要です。信念がなければ、取り組むことに対し不安が生じます。そのような精神状態では何をやっても上手くいかないでしょう。仕事に関しても信念は重要です。信念があるからこそ粘り強く取り組めて最終的に結果を出せます。何を信じるかは個人により異なりますが、共通するのは個人的な正しいという確信です。

仕事において多くの人からアドバイスを受けるでしょう。その中には正しいこともあれば、間違っているものもあります。人の意見に耳を傾ける姿勢は大切です。しかし信念がなければ多様な意見に振り回されるだけでしょう。結果、何も結果が出せず仕事を放り出します。粘り強さが無いと判断されます。だから粘り強い人は信念を持っている人が多いのです。

⑤何事もポジティブに考える

失敗は精神に大きな負担をかけます。そしてネガティブな気持ちで人を支配するのです。ネガティブな気持ちはとても薄暗く、やることなすことすべてが上手くいかないような気持ちにさせます。粘り強い人は失敗してもネガティブな気持ちになることは少ないです。何事もポジティブに考える人が多いからでしょう。失敗は成功の母だと言い、チャレンジを止めません。そして大きな結果を出すのです。

失敗も前に進むための糧になると考えれば、ネガティブな気持ちにはなりません。そのため健康的な精神を保っていられるのです。少しの失敗ですぐに自分は何をやってもダメな人間と考える人に、粘り強さはありません。企業も失敗に負けず、乗り越えられる力を持った人に期待するでしょう。

質問に答えるだけで自己PRを完成させよう

自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。

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粘り強い性格を長所とする際はアピールに工夫が必要

就活では誰しも自分の強みをアピールするため、内容が被ることは珍しくなく、粘り強い性格をアピールする就活生も多いです。ありきたりな自己PRになるのを防ぐには、独自性や工夫が必要になります。どのように工夫をするのかというと、伝え方です。粘り強い性格の伝え方次第で、印象は大きく変わります。粘り強いという性格を掘り下げ、何を最も伝えたいのかを考えることが大切です。

粘り強いことは短所にもなるので注意

「粘り強い」という強みがあっても、企業側の求める「粘り強さ」とマッチしなくては採用されません。企業が求める「粘り強さ」とはどのようなものでしょうか。企業は、期限内に利益を出さなくてはいけない団体です。企業の求める「粘り強い人」とは、「期限内に成果を出すために諦めずにあらゆる手をつくす人」ということになります。

期限への意識が薄いポジティブシンキングや、自己中心的な考え方からくる粘り強さは、企業にはマイナスに受け取られます。成果が得られないのに粘り強い人は、「諦めが悪い」という印象を与えるでしょう。短所をカバーするためには、「どうしてこだわりたかったのか」「いつまでに達成したいと考え、困難に対してどのような手段を講じたのか」を具体的に説明する必要があります。

無駄にこだわり過ぎる性格と思われるとマイナス

粘り強いと言っても無駄にこだわり過ぎると、マイナス評価をされる可能性もあります。ある疑問が生じ、その答えを導き出すために粘り強く取り組むという言葉だけを聞けば良く聞こえるでしょう。しかしこだわる対象に問題があると、どうでしょうか。企業は利益を出す人を評価します。例えば新しいお菓子を開発することが決まったとしましょう。

そのため味やパッケージを考えるのは良いことです。どんな原料が良いか考えるのも利益につながります。しかし原料の国や人々の生活様式まで考え出したら、少しずれが生じるのです。仕事を放り出して上手な挨拶の仕方や発音まで研究しはじめる人も困るでしょう。このような粘り強さと感じられたら、マイナス評価になってもしかたありません。

マイペース過ぎると自己中心的と思われる

粘り強さではなくマイペース過ぎると思われるのもマイナス評価につながります。仕事には取引先と約束した納品日などもあるでしょう。また、自分の仕事が終わらなければ次の人の仕事ができないという場合もあります。粘り強く仕事をするのは良いですが、それは関係する他者のことを考えなければ単純に自己中心的と感じられることもあるでしょう。

例えば自分は粘り強く一つの仕事に取り組んだのは良いけれど、結果、誰かが連日残業となれば文句を言われてもしかたありません。もちろん、良いものを作るという信念があり、周囲も納得していたら問題はない場合もあります。しかし優先順位の低いことにまで粘り強く取り組んで、結果、迷惑をかけるだけとなれば、多くの人が困るのです。

しつこいだけなのは長所にならない

嫌がられる粘り強さがあります。それはしつこさで、長所と判断されません。例えば販売員として商品を売ろうと説明をしたとします。良い商品と考えて熱心に売り込むのは良いことです。しかしお客様が別の商品のメリットに着目し、紹介した商品の購入を拒否したとします。

それでもしつこく商品の魅力を説明したらどうでしょうか。断られても何度もしつこく「いやこちらの商品の方が」と説明を続けたら、お客様は不快になるだけです。また、会議で却下されても「それでもですね」と食い下がったとします。信念があるなら良い結果も出ることはあるでしょう。しかし多くの場合、反感を買うだけになる場合も多いです。粘り強いのとしつこいは違うことを意識しましょう。

採用担当者からの「粘り強さ」は高評価

企業は、長期的に勤めてくれて将来性のある人を求める傾向にあります。入社してすぐに退職されては、求人に費やしてきた多額の広告費が無駄になってしまうからです。広告費を払う見返りに、企業の売上に貢献できる優秀な人材を育て上げるのが企業の狙いです。

今では3年以内に3割は退職すると言われていますが、長期的に勤めてくれる人を企業は待ち望んでいます。そこで、自己PRの粘り強い性格は企業目線では好印象です。どういった活動を経てこの「粘り強い」が伝わる自己PRができるでしょう。何か長期的に継続したもの、例えばアルバイト、ゼミ、サークル活動などを通して、いかに採用担当者側に「この人は将来性がありそうだ」と思わせれるかが重要です。

粘り強さの他に仕事で発揮できる内容を盛り込む

仕事は何かと我慢の連続です。粘り強いタフな精神力やストレス耐性が必要になります。たとえば営業職ですと、契約を取り売上を上げなければいけません。訪問してすぐ契約、という上手くことが流れるケースは稀でしょう。取引先に断られながらも、何度も訪問して関係性を構築し、ようやく契約と至るプロセスがほとんどです。

粘り強い性格を主張する際は具体的なエピソードを入れること

契約に至るまでは、厳しいお客様が居れば心が折れてしまいそうな辛い経験をしてしまうかもしれません。そこで、いかに粘り強い精神力を発揮するかが重要になります。自己PRでは、同様に「成果に至るまでに苦労したこと、困難に直面したことを通して諦めず取り組んだのか」を具体的なエピソードを交え自己PRしなければいけません。

粘り強さと他の長所を組み合わせる

仕事では、粘り強さ以外のスキルが必要とされる場面が多くあります。粘り強さという強みが根底にありながらも、他のスキルも併せ持っているというのは効果的なアピールになるのです。例えば粘り強さはひとつのことを諦めずに続ける精神力を意味しますが、融通が利かないといったマイナスな印象を与えることもあります。

そういった場合、短所をカバーして他のスキルを伝えるために、チームワークがあるという長所をアピールすることがおすすめです。粘り強さもありながら周囲と協力して物事を達成できるというのは、仕事をする上で大きな強みになります。志望する企業で何が求められるのかを把握して、必要だと思われる長所を洗い出してみましょう。

自己PRに粘り強さを盛り込む際のポイント

粘り強いというワードで自己PRする際に忘れてはならないのが、数字を盛り込み売上に貢献できる内容を伝えることです。企業も「粘り強い」という点では将来性に対してポイントは高いですが、企業は「売上に貢献できるのか」というポイントも重要視して見ています。

粘り強さをアピールするために物事を継続するだけではダメ

よく「中学生から続けている野球を通して忍耐力(粘り強い)が付きました。」という伝え方をしている就活生がいます。結果を出すまで諦めず続けるという意味合いも込められていれば良しですが、企業側は効率よく売上に貢献できる人材を求めています。諦めず取り組んだ結果、「どの様な数字を作ることができたのか」も同時に自己PRすることが重要です。

「粘り強さ」を長所にした例文3選

就活の面接では、必ずといっていいほど「自己PR」や「長所」を問われます。そこで、企業が魅力を感じる粘り強さを長所に盛り込んだ例文とそのポイントを紹介します。

例文①

私の長所は粘り強さです。私は、学生時代5教科の中でも英語が苦手でした。英語の点数だけ5教科の平均点数を下げていたので、毎日10個の英単語を覚えることから始めました。英単語を覚えることで、教科書の英文法が理解できるようになり、楽しくなっていきました。
その日の授業を理解するために、予習時には必ず単語を調べてから、授業に臨むように工夫しました。その結果、卒業までに5教科の平均点数も90点を超えるようになり、志望校に合格することができました。

こちらは、目標を達成するために、粘り強く努力した例文です。毎日継続して単語を覚えることで、英文が読めるようになったことを伝えています。その結果、苦手教科を克服して、志望校にも合格したことで粘り強さをアピールできることがポイントです。

例文②

私は、小学生からバレーボールをしています。身体は、同級生の中でも小さい方でしたが、ポジションはセッターでした。小さい身体を使って、ボールの下に潜り込んでアタッカーにボールを繋ぐプレーが得意でした。なかなか勝てない時もありましたが、セッターとして、また、チームのキャプテンとして、最後までボールを追うことを諦めないプレーをしました。その結果、チーム全体が諦めないプレーをするようになり、県大会3位という結果を残すことが出来ました。

こちらは、難しい状況でも結果を出せる方法を考え、やり抜く行動ができる内容の例文です。試合に勝てない悔しさから、チーム全体が最後まで諦めない気持ちで試合に臨み、粘り強さで勝利へと導かれたことがポイントとなります。

例文③

私は親からのすすめで、小学校に入学してすぐに珠算塾へ通うようになりました。最初は簡単な計算問題だったので、楽しんで通っていました。しかし、級が上がるにつれて問題も難しくなり、さらにスピードも要求されるようになっていきました。
級も上がらず大会でも結果が出せない中、辞めたいという気持ちだけが強くなっていきました。そんなスランプの中、練習内容の改善で、市の大会で初めて2位に入賞することができました。その大会がきっかけとなり、少しの改善と最後まで諦めなければ結果が出せる、ということに気付きました。

こちらは、改善することや、最後まで諦めない気持ちで取り組めば、結果を出すことができることをアピールした例文です。自分の気持ちの切り替え次第で自分に打ち勝てる粘り強さがポイントとなります。

粘り強い性格の自己PRはエピソードを交えよう!

お伝えした通り、「粘り強い」というキーワードで自己PRする就活生は非常に多いです。あなただけのエピソードの中から、粘り強い力を発揮した経験を伝えてください。成果を挙げた具体的な数字を盛り込んだり、困難を克服したエピソードを伝えたりすることで、自分にしかできない自己PRをしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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