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縁の下の力持ちの意味と自己PR例文3選|NG例文や短所もご紹介
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目次
「縁の下の力持ち」をアピールしよう
就活の選考では、自身の長所をアピールする機会があります。しかし、自分の長所を答えるのは意外と難しいものです。
自己PRと聞くと、「リーダーシップ」や「コミュニケーション能力の高さ」などのビジネスで活かせそうな、かっこいい強みを伝えることを考えてしまうでしょう。しかし、そのどちらも「自信がない」と思う人も少なくありません。
これまで目立った活躍をしていない人には、「縁の下の力持ち」をアピールできる可能性があります。
この記事では、就活で「縁の下の力持ち」をアピールする方法について紹介します。
「縁の下の力持ち」とは
「縁の下の力持ち」とは、「見えないところで他人を支える苦労や努力をする人」のことです。
「縁の下」は「家の床下部分」を指す言葉であり、そこに支えがなければ家は崩れてしまいます。それから「目立たないところで支える人」という意味を成しているのです。
控え目で主張はしないが、密かに周りを支えたり努力したりする性格の人に使えるの表現と言えます。
「縁の下の力持ち」を就活でアピールするためにも、言葉の正しい意味を知っておきましょう。
「縁の下の力持ち」をアピールできる人の特徴
学生時代に生徒会長や部活動の部長を経験した人はリーダーシップやコミュニケーション能力、積極性をアピールできます。
しかし、人前で目立った経験が思いつかず、悩んでしまうこともあるでしょう。そこで登場するのが「縁の下の力持ち」です。
「自分は人前で目立った活躍はないが、誰かのために陰で支えてきた」という人は、「縁の下の力持ち」であることをアピールしましょう。
以下より、「縁の下の力持ち」をアピールできる人の特徴について紹介します。
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献身的な努力を続けられる人
「縁の下の力持ち」をアピールできる人の特徴として、まず「献身的な努力を続けられる人」が挙げられます。
自分のためでなく、誰かのために頑張れる人は「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。
たとえば「部活でマネージャーとして選手たちがよりよいパフォーマンスを発揮できるよう貢献した」といったエピソードを伝えることで、採用担当者もその人をイメージしやすくなります。
裏方として組織に貢献する人
他には「裏方として組織に貢献する人」もアピールできるでしょう。
自ら先頭に立って活躍するわけでなくとも、チームの一員として先頭に立つ人を裏で支える人も大事な存在です。例えば、「アルバイトでバイトリーダーを支える副リーダー」や「サークル長をサポートする副部長」などが当てはまります。
目立った活躍でなくとも、周りを支えたことを自信を持ってアピールしましょう。仕事でも裏方として支える人がいるからこそ、組織は成り立ちます。
「縁の下の力持ち」をアピールする3つのコツ
書類選考でも面接でも、長所をアピールするにはただ「縁の下の力持ちです」と伝えるだけでは不十分です。
自分が「縁の下の力持ち」であると伝えても、初対面の採用担当者にはうまくイメージできず、入社後にどう活躍してくれるのかも想像しづらいです。入社後の姿をイメージしてもらうためにも、自分がどのような人物なのかを理解してもらう必要があります。
以下より順に紹介しますので、どのようアピールできるのか参考にしてください。
①具体的なエピソードを伝える
「縁の下の力持ち」をアピールするには、具体的なエピソードを用いましょう。
自分が担った役割について、どのような状況で「縁の下の力持ち」を発揮したのかを
盛り込むと、採用担当者が入社後の姿を想像しやすくなります。そうなれば、「自社でどのように活躍してくれるか」「どんな場面で貢献してくれるか」がイメージでき、高評価につながります。
役割としては、部活のマネージャーがわかりやすい例でしょう。部活の中心である選手のサポート全般を引き受けるマネージャーは、目立ちはしませんが選手にとって必要な存在です。
学生生活を振り返り、周りのために尽くした経験を洗い出しましょう。
具体的な自己PRを作成する方法は、別の記事でも紹介しています。併せて読み、自分の強みをアピールできる書き方を知りましょう。
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②チームにもたらした影響を伝える
他には、自分の行動がチームにどう影響をもたらしたか、つまりチームメイトから客観的に見て自分はどのような評価を受けていたのかを伝えましょう。
自分が「縁の下の力持ち」だと感じるのは、何かしらチームに貢献できた実感があったからです。客観的な視点を自己PRに盛り込むことで、周囲からの信頼などをより明確に伝えられます。
そうすれば、採用担当者もより詳細な人物像を理解し、「職場で周りにどのような影響を与えるか」「どこに配属すれば活躍できそうか」という職場全体への影響をイメージできます。
チームメイトやコーチなどから掛けられた言葉を盛り込んで、縁の下の力持ちとしてチームに良い影響を与えていたことをアピールしましょう。
③入社後の活かし方を伝える
「縁の下の力持ち」として、入社後にどう活かせるのかを伝えるのもアピールの一つです。
目立つ人のみで構成されていても、組織は成り立ちません。物事を成すには裏方として周りを支える人の存在も必要です。
「縁の下の力持ち」としてチームに貢献した経験を、入社後にどう活かせるかを伝えましょう。
そのためにも、企業研究を通じて「縁の下の力持ち」として強みを発揮できる事業や部署、業務を事前に把握しておくことが重要です。
入社後にやりたいことの答え方については、別の記事で紹介しています。併せて読み、参考にしてください。
「縁の下の力持ち」をアピールできる例文3選
「縁の下の力持ち」の意味や使い方がわかったところで、次に自己PRする例文を紹介します。
自己PRをする時は、結論から述べてエピソード、最後に「どう貢献するか」で締めます。面接でも書類でも同様で、以下の例文はどちらにも活用できます。
参考にして、自己分析や企業研究を踏まえながら実際に作成してみましょう。
例文①:裏方で活動を支えた例文
私の強みは、「縁の下の力持ち」として自分の力を発揮できるところです。
学生時代は長く演劇部で活動しており、照明・道具・衣装・音響などの舞台の演出を支える裏方が主な役割でした。
裏方はどうしても演者より地味な役割ですが、全員でひとつの舞台を完成させるためには部員全員の方向性がまとまってなければなりません。
「自分は出演しないから適当でいいや」とは思わず、「出演者をいかに輝かせるか」を常に考えながら取り組み、周りのメンバーにも常にそう呼びかけました。
他の裏方メンバーも私の意見に賛同してくれ、演者のメンバーも私たちの働きを無駄にしまいと全力で演技に取り組んでくれました。
結果、舞台を成功させるという方向性のもと、部員全員の結束が強まり、満足のいく内容で開催することができました。
御社に就職した際には、業務の裏方を積極的におこない、仲間全員で業務に取り組めるように地盤を固めてきたいと思っています。
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この例文では、演劇部の裏方というわかりやすい「縁の下の力持ち」の姿を自己PRに使っています。
「縁の下の力持ち」であることをアピールするなら、言葉の意味を踏まえた上で、自分が担ってきた役割をエピソードにしましょう。
裏方は演者を際立たせるために必要不可欠ですが、どうしても目立たない存在です。しかし、決して目立つことはないが「舞台を成功させる」気持ちは演者と同じで、その目標のために全力で取り組んだ経験をアピールしています。
自分の成果は明確に目に見えるものではないが、仲間と共に同じ目標のために全力で取り組める点から「縁の下の力持ち」が強みだと伝わります。
例文②:マネージャー経験の例文
私の長所は「縁の下の力持ち」として、自分の役割を全うできることです。
学生時代、私はテニス部のマネージャーとして部員たちを支えてきました。
練習中のサポートなど部員に関わることだけでなく、テニス部のPR活動として部員勧誘やブログの作成などにも注力してきました。
結果、部員からも「選手ではないが、部に欠かせない存在」として評価されるようになりました。
御社に就職した際にも、これまでの経験を活かして自分がおこなうべき役割を理解し、表立って動く社員の補助をできるよう努めたいと思っています。
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この例文では、部活のマネージャーとしておこなうべき行動以外にも、裏方として行動していたエピソードです。
与えられた役割でなくとも、自ら周りのために貢献しようとした経験が、「縁の下の力持ち」としての印象をより強くしています。
社会に出ても、周りのために自ら率先して動ける人は評価されるので、良いアピールと言えるでしょう。
例文③:アルバイト経験の例文
私は、誰かをサポートすることにやりがいを感じる人間です。
アルバイトで家庭教師をしていた際、勉強のやり方がわからない生徒のために楽しくできる方法を考え、自然とやる気が起きるようサポートをおこないました。
その結果、テストの平均点がいつも70点代だったのが84点に上がり、ご両親から「勉強を進んでするようになった」と評価をいただきました。
誰かの成功を支援する立場で味わえる喜びを知り、社会に出ても「誰かのためになりたい」と思うようになりました。
御社で就職した際には、自分の業務をこなすだけでなく周囲の社員のサポートもおこない、共に業績を伸ばしていけるように努めたいと思います。
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人のサポートをすることも、「縁の下の力持ち」という言葉を体現しています。
他の人の喜びに一緒になって喜べる人も、「縁の下の力持ち」に相応しい人だと言えるでしょう。
誰かの目標達成のために、自分が支援をする働き方は多く存在します。自身の強みを活かせる職場を見つけましょう。
「縁の下の力持ち」をアピールできないNG例文2選
前述の通り、「縁の下の力持ち」は良い意味で使われることがわかりました。
便利な言葉である反面、使い方を間違えると逆にマイナス評価になる恐れもあるため、注意が必要です。
以下より、「縁の下の力持ち」と捉えられない自己PRのNG例文を紹介します。
自分の書いた例文とNG例文を比較しながら、作成した自己PRが自身の象を悪くしていないか、確認しましょう。
NG例文①:仕事をこなしただけの例文
私の強みは、縁の下の力持ちとして行動できるところです。
学生時代は野球部のマネージャーとして、選手達のサポートに徹してきました。
マネージャーの仕事は選手を支えることですので、周りからのお願いを着実にこなしてきました。
御社に就職した際には、他の社員をサポートして業務を円滑に進められるように努めたいと思っております。
部活のマネージャーとしての活動を自己PRに使用していますが、これでは与えられた役割しかこなしていないと捉えられます。
「周りのために動いた」というより、「言われたことをしただけ」と捉えられる恐れがあるため、書き方に注意が必要です。
企業が求めるのは自社により貢献できる人材であり、自発的な行動を起こす人物です。「言われたことをするだけ」では現状維持のままで、新たな発展を生み出せる人物ではないと判断されてしまいます。
能動的に動いたエピソードになっているか、見直すようにしましょう。
NG例文②:消極的な性格が伝わる例文
私の強みは、目立たない所で他のスタッフの支援をおこなうのが得意なことです。
アルバイトをしていた際、飲食店の業務に携わっていました。主に内勤で、上司の指示に従ってお客様に美味しい料理を提供できるよう、他のスタッフを支援していました。
その結果、店舗の売上も上がり良い評価を得られるようになりました。
御社に就職した際には、目立たない仕事でも真面目に取り組み、他の社員を支援していけるように努めたいと思っております。
こちらも内容がよくないNGを例文です。「目立たない仕事をおこなうこと=縁の下の力持ち」ではありません。
言われたことをこなしていたという点で、周りを支えたと言うよりは「消極的で後ろにいた」と捉えられる恐れがあります。
先ほどのNG例文①と同様に、周りのために自ら動けることをアピールしましょう。
自己PRに「縁の下の力持ち」を入れてアピールする方法については、他の記事でも紹介しています。
併せて読み、自分の強みを伝えることができる自己PRの作成に役立ててください。
ネガティブな印象を与えてしまう性格
「縁の下の力持ち」という言葉は、一見すると長所として捉えられますが、短所としての側面も兼ね備えていることを紹介しました。
ネガティブに捉えられる場合の共通点は、「受動的に動いている」ことです。
言葉を正しく使わないと、「貪欲に自ら前に出ない」「積極性に欠ける」といったマイナスのイメージを与えてしまう恐れがあります。
作成した自己PRがマイナス評価とならないために、以下のように捉えられる心配がないか改めて確認しましょう。
控えめで消極的
「縁の下の力持ち」と言われる人は、自ら前面に出て仕事をするのではなく、裏方として地道に人のサポートをしています。
しかし、ただ控えめな性格で、物事に対して消極的な人である場合には、そのように言いません。
「目立たないところで楽をしたい」「前に出るのが恥ずかしい」という理由では、「自ら行動しない人」とネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。
「あえて裏方に回った理由」「裏方として周囲にどう貢献したのか」を言えるようにすることで、ネガティブに捉えられるのを防ぐことができるでしょう。
周囲を引っ張る力が弱い
「縁の下の力持ち」と言われる人は、自分を前面に出さないため、組織の中で率先して「周囲を引っ張っていく力が弱い」と受け止められる場合もあります。
「周りを引っ張れる自信がなかった」「自ら行動するのが苦手だった」という理由では、周囲のために動いたとは言えません。そういった理由では、積極性が欠けている人物だと思われ、自社の発展のために動いてくれる人物ではないと思われる可能性が高いです。
周りを引っ張る力がなかったとしても、「縁の下の力持ちとして周りにどう貢献できたか」を伝えると、アピールにつながります。
短所をカバーするための対策
「縁の下の力持ち」は、相手に良い印象を与えるためにアピールしますが、場合によっては悪い印象を抱かせてしまうこともあります。
消極的な性格であるが故に、前に出ることができず裏方に回ってしまった人もいるでしょう。
そんな人が自身の強みを「縁の下の力持ち」とアピールするには、「前向きな姿勢で取り組んだ」という内容にしなければいけません。
短所をカバーするための対策を、以下より具体的に紹介していきます。
①コミュニケーション能力をアピールする
「縁の下の力持ち」である人の短所のひとつは、大人しい印象を持たれる可能性があることです。
大人しそうな印象であることは良い意味もありますが、「周りの人と馴染むことができるかな」といった不安を抱かせてしまいます。
「消極的だから大人しい」と思われないようにするためにも、面接ではコミュニケーション能力があることをアピールしましょう。
コミュニケーション能力をアピールするには、相手の話に相槌を打ったり、元気な声で話すなど、会話が円滑に進むように気をつけることが大切です。
コミュニケーション能力に自信のない人は、笑顔で的確な受け答えをテンポ良くおこなうことを心がけるといいでしょう。
②意欲的な態度をアピールする
大人しい性格は、企業にとって消極的な印象を抱かせやすい傾向にあります。
相手に自分を知ってもらう機会は少ないので、意図しないイメージを抱かせてしまうと簡単に拭うことはできません。
相手に誤解されないために、物事に対する意欲的な態度をアピールしましょう。
面接中は入社後の自分をイメージしながら、その企業を志望した具体的な理由を踏まえて「どうしても入社したい」という意思を示しましょう。
短所を選考でのアピールにつなげる方法は、別の記事で紹介しています。併せて読み、「魅力的な人だな」と思われるような自己PRの作成に役立ててください。
縁の下の力持ちを言い換えて使ってみる
「縁の下の力持ち」は便利な言葉ですが、いざ自己PRにしようと思っても、意外と使うのが難しい言葉です。
使い方を間違えると、人によってはマイナスな印象を与えてしまう恐れもあります。
そのため、「どうしてもその言葉を使いたい」という場合でなければ、頻繁に使うのはおすすめしません。
「縁の下の力持ち」には、似た意味を持つ言葉が他にもあります。自己PRの文脈に合わせながら言い換えてアピールしましょう。
自己PRなどで使える「縁の下の力持ち」の類語
「縁の下の力持ち」の類語としては、「陰の立役者」という言葉があります。
「陰の立役者」は「縁の下の力持ち」とほぼ同じ意味ですが、自身が実力者であったり、重要な存在を担っていることをアピールしたい場合におすすめです。
縁の下の力持ちを言い換えるためにはその類語を確認しましょう。類語は似た意味の言葉ですので、ほんの少しだけ意味のニュアンスを変えながら言い換えることができます。
人の頑張りを褒める時は「水鳥の足掻き」
他人を褒める場合には、「縁の下の力持ち」よりも「水鳥の足掻き」と言い換えた方が良いです。
水鳥は水面で優雅に浮かんでいるように見えますが、実際には水面下で必死に足を掻いて泳いでいます。
他人から見て「実は陰で頑張っている」と評価する際に使われることが一般的です。
自身のアピールでは「縁の下の力持ち」、他人を褒めるときには「水鳥の足掻き」と言葉を使い分けることで、表現力や知性をアピールすることもできます。
「縁の下の力持ち」を就活でアピールしよう
就活では自分自身のことを伝え、企業に売り込んでいくことが大切です。
そんな自己PRを効果的に行うためには、アピールする題材選びからしっかりと考える必要があります。
題材の一つとして、「縁の下の力持ち」をアピールするのも良いでしょう。
企業が求める人材とマッチするアピールをすると、高い評価を受けやすくなります。企業に求められる人材像と照らし合わせて、自己PRの題材を決めましょう。
他にもたくさんの題材がありますので、自分の強みをアピールできる題材を見つけましょう。
「縁の下の力持ち」と同様に、意味を間違えて使うと逆効果になる恐れもあります。それを防ぐためにも、言葉の意味はしっかり理解して使いましょう。