インターン
サマーインターンの参加で就活を一歩リード!実施内容と選考対策方法
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目次
納得のいく就活にするためにはサマーインターンへの参加がカギを握る
就活生にとってインターンへの参加は、本選考に向けた準備のなかで最も大切なもののひとつです。インターンへの参加経験があるかどうかで、企業研究のスムーズさや、働くことに対するイメージの具体化ができるかなど大きく変わってきます。
企業にとっても、インターンには、「自社の魅力や職場環境を知ってもらう」という目的があります。合同説明会や、パンフレットを通してでは伝えきれない「生の仕事の魅力」を就活生に届けたい、という意図が込められているのです。
そのなかでも、サマーインターンは就活生に人気が高く、参加するメリットも大きなものばかりです。納得いく就活プランを考えるうえで、サマーインターンはそのスタートダッシュ的な役割を担っていると言えます。
ぜひこの記事を通して、サマーインターンがどのようなものかを学び、積極的に参加するきっかけにしてください。
サマーインターンとは
そもそもサマーインターンとは、名前にある通り、夏ごろに実施されるインターンであり、「オータムインターン」「ウィンターインターン」と3つに分けられるうちの、最も早い時期のものを指しています。
実施期間が夏休み期間中であることから多くの就活生が参加するため、インターンに参加するために、就活本番と同様に面接などの選考が設けられる場合も多くあります。
サマーインターンの主なスケジュール
サマーインターンについて明確な定義があるというわけではありませんが、募集から実施までの時期が集中しており、企業もサマーインターンと銘打っていることが多くあります。
主に5月末から6月あたりでエントリーし、選考を通過した場合は、夏休み期間である8月から9月にかけて実施されるインターンに参加できるといったスケジュールが基本です。
4月:情報解禁・募集開始
サマーインターンの情報は早ければ4月の中旬あたりから解禁されます。主に大学3年生向けに設計されるインターンであるため、学年が切り替わったタイミングからサマーインターンの情報が出てくるようになるイメージです。
5~6月:申し込み開始
バラつきはありますが、5月末や6月中にエントリーを締め切る企業がほとんどです。エントリーするためにはエントリーシート(ES)の提出やSPIといった筆記試験の受験が求められます。
多くのインターン情報が公開される中で、志望度の高い企業のインターンの締め切りが終わっていたということがないよう、早めの情報収集と書類の作成が必要になってきます。
7月:申し込み締め切り・選考
概ね7月上旬にはほぼすべての企業で申し込みが締め切られます。提出されたESやSPIなどの結果から応募者を選抜、さらに面接やグループディスカッションなどの選考を通して、最終的な参加者を決定します。
8~9月:サマーインターン実施
夏休み期間にさまざまな企業がインターンを実施します。複数の企業のインターンに参加することが決まった場合は、スケジュールの管理の徹底が必要です。
就活生に聞いた! サマーインターンに参加するメリット
サマーインターンは多くの就活生が参加する人気な就活イベントといえますが、実際就活生の皆さんは、サマーインターンに参加することにどんなメリットを感じて応募したのかが気になります。
ここからは、就活生の皆さんに聞いたサマーインターンへの参加のメリットを紹介していきます。ぜひ結果を参考にして、前向きに応募について考えてみてください。
早い時期に企業のリアルな雰囲気を知り、業界・企業研究が進むという回答も
インターンを通じ、早い段階で実際に就業体験をしたり、社員と交流することで、業界・企業研究がしやすくなるという回答が多く集まりました。
サマーインターンを通して、就活に向けた貴重な経験を積むことができると考えている就活生が多いようです。情報が解禁された大学4年の3月以降、選考に追われながら企業ごとの特徴や業界の動向を探るのはかなり難しいといえます。
その点サマーインターンで早期に企業や仕事に触れ、リアルなイメージを持つことは、就活を余裕を持って進めることにつながります。
選考に有利になる場合があることがメリットと答える就活生も
インターンの参加が本選考に有利になる可能性があることをメリットに挙げる声も散見されました。
企業によっては、インターン参加者に早期選考の案内をしたり本選考時に加点をするところもあり、直接的に選考に有利になるケースもあります。
そのような場合でなくても、サマーインターンに参加することで採用担当者と顔見知りになったり、志望動機や自己PRにインターン参加時の経験を盛り込めるなど、副次的に有利になることもあるでしょう。
ぜひ積極的にインターンに参加し、早期に業界・企業研究を進めたり、早期選考のチャンスを掴むことに役立てましょう。
サマーインターンの実施方法
サマーインターンの実施方法は、他の時期のインターンと同様にいくつかの種類があります。
実施方法によって、参加の手軽さや体験内容などに違いがあり、インターンで学びたい目的や興味のある企業の採用している実施方法によって応募するかを判断しましょう。
実務型
実際の業務を1~4週間程度体験させてもらえる文字通りの実務型インターンシップです。
他の方法に比べるとより具体的に仕事内容が理解でき、スキルも身に付き、実務を通じて社員とのコミュニケーション、クライアントとのコミュニケーションなども経験できます。なかには営業同行を体験できるものや、実際のMTGに参加するものまであります。
実際に働くため、給料がもらえる場合も多いです。その分、一社員として扱われるため、強い責任感を持って業務に取り組む必要があります。
プログラム型
プログラム型とは、実際の業務は体験せずに就活生専用のプログラムが用意されており、それを他の参加者と一緒に取り組むインターンシップです。
新規事業立案、セミナー、ビジネスコンテスト、ケーススタディ、グループワーク、などを混ぜ合わせたもので、多くは3~5日程度でおこなわれます。
社員と接するよりはプラグラムの運営者(採用担当者)と過ごす時間や就活生と過ごす時間が多いのが特徴的です。
1day型
1dayインターンはその名の通り、一日で完結する長時間のセミナーだと考えておきましょう。一日で社員セッション、セミナー、説明会、グループワークなどができるため、
効率よく企業の仕事内容や雰囲気を掴むことができます。
そのため、志望業界だけに留めず、全く知らない業界のインターンにも参加し、視野を広げてみるという使い方もできるでしょう。
サマーインターンのプログラム内容
サマーインターンは夏休み期間ということもあり、1dayから夏休みまるまる使うような長期のインターンなど実施期間の長さもさまざまです。そのため、それぞれのインターンで体験できる内容も大きく変わってきます。ここではサマーインターンで実施される主なプログラム内容を紹介していきます。
実務体験
サマーインターンでは、実際の職場に通い、社員に交じって実務を体験できるというプログラムがあります。
比較的長い期間でのインターンで体験できることが多く、就活が本格的に開始する半年前に「働く」ことを経験しておけるのは、社会人になるイメージを深められたり就活の方向性を定めたりするにあたって大きな意味を持つでしょう。
グループワーク
他のインターン参加者とグループになって、インターン用に設定されたテーマについてグループでディスカッションしたり、共同で一つの作業をするといった内容です。主に1dayや数日で終わる短いインターンで採用されることが多いです。
グループワークの最後には発表の時間が設けられる場合がほとんどで、バラバラなグループの意見を一つの意見にまとめることや、役割分担して課題を進めるといったことが必要になります。
グループでのワークやディスカッションを通して、同じ興味を持つ就活生との交流もでき、就活のモチベーションにつながる機会になります。
就活生に聞いた! 印象に残ったプログラム内容
企業ごとにサマーインターンのプログラム内容や期間は大きく変わり、同じ業界内でもまったく違う経験ができるというのも珍しくありません。
そこで、就活生の皆さんが、参加して特に良かったと感じたプログラム内容について聞いてみました。ぜひ応募する際の参考にしてみてください。
実際の現場で働くことができるプログラムがよかったという回答が多数
実店舗などの現場で仕事を体験できるプログラムが良かったという回答が多く集まりました。
インターンの時点で職業体験をしておくことで、実際の仕事のイメージができるので、改めて適性を考えるのに役立つほか、志望動機やそこでの学びから自己PRも考えやすくなります。顧客対応もする内容であれば、社員同様の責任感を感じながら学べる貴重な経験になるでしょう。
このような経験をしたい場合は就業体験ができる長期インターンを重点的に探してみましょう。
個性的なグループワークの内容を回答する就活生も
グループワークの内容が、勉強になった・面白かったという理由で、参加してよかったというものも多くありました。
勉強になった・面白かったという発見や感動によって業界やその企業への興味や志望度が増すというのが企業の狙いでもあります。
就活に向けての第一歩として、企業で物事に取り組む際にどこか「楽しい」という感覚を持てると、就活はもちろん仕事への向き合い方が大きく変わるでしょう。
いろいろなインターンでの経験を通して自分を見つめ直すためにも、面白そうという理由で応募することは全く無駄ではありません。「○○のインターンが楽しい」という口コミなどから参加してみるのも良いかもしれませんね。
サマーインターンの選考内容
有名企業主催のものや個性的な内容を持つサマーインターンは、就活生の間で根強い人気があります。
多くの応募が集まる中、グループワークを始めとした内容の性質上、企業側としても応募者全員をインターンに招待することはできません。そのため、サマーインターンに応募する際は、選考を受ける必要があるケースがあります。
選考手順としては、エントリーシートなどの書類提出から始まり、WEBテスト及び筆記試験、グループワーク、そして面接と続くパターンが多いです。
本番さながらの選考内容となっているため、サマーインターン参加を狙うにはしっかりとした対策が必要となってきます。それでは、各選考段階ごとにその詳細と対策について見ていきましょう。
書類選考
書類選考で提出が求められるエントリーシートで主に書くべき内容は、「自己PR」と「志望動機」です。
自分がどんな人間であるかを相手に伝え、そして、なぜこの企業のサマーインターンに参加したいのかを、採用者側に伝えることがエントリーシートの役割です。これらを書く際、何よりも「わかりやすさ」を心がける必要があります。
たとえば「自己PR」の場合、現在の自分がどういう経験を通してどう考え、どう行動し、そしてどのような強み・弱みを身に着けたのかを具体的なエピソードを交えて書くとよいでしょう。
「志望動機」については、膨大な数のESの中から差別化を図り、採用者に興味を持ってもらう内容を書き上げるためには、「企業研究」と「個性」を活かすことが必須条件となります。
その企業の独自の取り組みや魅力的な経営方針・強みとなる分野等の具体的な事柄に触れることで、採用側に「うちの会社についてしっかりと調べたうえで応募してくれているな」と、好印象を持ってもらうことができます。
それらのポイントを押さえたうえで、何か自分のキャラクターを印象付けるようなエピソードを盛り込めることができれば、選考突破に近づくでしょう。
適性検査
適性検査は、書類選考の一環としてESの提出と同じ枠で実施されることが多いです。計算問題から文章の並び替え・確率・グラフの読み取り・推理問題といった、さまざまなジャンルの問題を制限時間内に解く、というものです。
なかには自宅でパソコンを用いて臨む試験方式などもあり、慣れていないと戸惑うポイントがいくつかあります。事前に試験方式について十分調べておきましょう。
なお、適性検査には最もメジャーな「玉手箱」を始め「WEBテスティング」、「TG-WEB」といったいくつかの種類が存在します。問題演習の段階で、なるべく多くの種類の問題形式に慣れておいた方がよいでしょう。
あなたが受けない方が良い職種を確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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グループディスカッション
グループディスカッションが選考に含まれている場合があり、そこで与えられるお題は企業によってさまざまです。
資料を基に「同社の新商品に関する開発・投入戦略を考えよ」という分析能力・論理的思考力を試されるものから、資料なしに「クライアントからの評価を得るために社員が心がけるべき最も重要なことを3つ考えよ」といった自由度の高いものまで考えられます。
グループ内での役割(タイムキーパーや議論のまとめ役・書記など)を決めて企業側へのプレゼンテーションをおこなうというのが基本的なパターンとなっています。
与えられる制限時間は30分前後であることが一般的であり、これだけの内容を30分以内に、しかもほぼ初対面の人達と協力しあっておこなう必要がある以上、事前の対策は必須といえるでしょう。
面接
サマーインターンの面接は、採用選考の面接とはその性質が大きく異なります。
採用選考の際の面接では、「なぜ我が社で働きたいのか?」「あなたの長所・短所を教えて下さい」といった志望動機や自己分析・人間性・そしてそれに基づく将来のビジョン等を聞かれるのが一般的です。
しかしサマーインターンは企業側の、職業体験の機会を学生に提供することで自分たちの会社のことをより深く知ってもらい、ひいては個々の学生が今後の就職活動をおこなううえでの参考にしてほしいとの想いから実施されるものです。
従って、面接で見るべき内容も上記のようなものとは違い「どんな目的意識でインターンに応募してくれたのか」といった内容が中心となってきます。
「サマーインターンの面接で失敗したら採用選考にもミスが響くのでは?」と不安に思われる方もいるかも知れませんが、一部の外資系企業を除いてはサマーインターンの成果は採用選考の結果には直接影響しないので大丈夫です。
- サマーインターンの面接での服装はこちらの記事で解説しています。
選考に向けての対策方法
インターンの選考内容を紹介してきましたが、それらの選考を乗り越えてインターンに参加するためには、事前の対策がカギを握ります。
ここではいくつかのポイントに分けて選考通過のために必要な対策について紹介していくので、ぜひ実践できるように確認しておきましょう。
参加の目的を盛り込んだ志望動機を作成する
書類選考を突破するためには、熱意のこもった志望動機をESに書き込むことが重要です。特にインターン選考の志望動機で大切になってくるのは、そのインターンに対しどのような参加の目的があるのかを論理的に表現できているかです。
インターンは多くの企業で開催されていますが、その企業のインターンだからこそ参加したいという根拠になる、自分なりの目的や企業に対する具体的な興味の理由を志望動機に盛り込みましょう。
ESを読んだ担当者が、「たしかにこんな目的や理由があるならうちのインターンが意味のあるものになりそうだ」と納得できる志望動機であれば、ぜひインターンに参加してほしいと感じるはずです。
インターンの志望動機についての記事はこちらです。
インターンで発揮できそうな自己PR内容を見つける
自己PRでは、インターンの参加時に発揮できそうな強みや長所を選考前に見つけておくことが大切です。強みや長所は、就業体験だけでなくグループワークでも他の参加者とのコミュニケーションを取るにあたってのアピールにもなります。
そのため、自分がどのようにインターンで活躍できそうかをイメージし、実務体験やグループワークで求められる能力が備わっていることを表現できるようにしておきましょう。
インターンに向けた自己PRについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
筆記試験の勉強を進める
インターン選考において、ESや面接に向けた対策を取ることも大切ですが、SPIなど筆記試験を選考フローに採用している企業も少なくないため、筆記試験の勉強を進めておくことも選考通過にとって必要なことです。
筆記試験は本選考でもよく取り入れられます。苦手に感じる場合でも、インターン選考の時期から勉強しておくことで、本選考の際の筆記試験を受ける頃にはコツを十分に掴み高得点をとれるようになっているでしょう。
ぜひインターン選考前の早い段階から対策をはじめ、インターンだけでなく本選考でも優位に進められる準備をしましょう。
筆記試験として特に採用されているSPIについてはこちらの記事で確認できます。
模擬面接やグループディスカッションの体験イベントに参加する
インターン選考でいきなり本番の面接やグループディスカッションに挑むのは不安という人は、事前に体験しておきましょう。
模擬面接は友人同士や大学のキャリアセンターなどで気軽におこなうことができ、質問対策だけでなく、面接の緊張感や正しい受け答え方やマナーを確認するうえでも有効な対策といえるでしょう。
また、グループディスカッションも体験イベントが開催されており、一度参加しておくことで、自分はどういった役割だと強みを出せるのかや、短い時間で意見をまとめるコツを知ることができるかもしれません。
いずれも、参加しているのとしていないのとでは大きな差が生まれるものです。ライバルに勝つためにも積極的に参加してみましょう。
模擬面接のやり方はこちらの記事を参考にしてみてください。
就活生に聞いた! インターン選考の対策のコツ
ここでは、就活生の皆さんに聞いた、実際におこなったインターン選考の対策のコツを紹介していきます。インターン選考が控えている方はぜひ参考にして対策に臨んでみてください。
過去のESや先輩・友人に相談しながらESを作成したという回答が多数
集まった回答の多くは、書類選考においてインターン選考を通過した過去のESを参考にしたり、先輩や家族に添削してもらったというものでした。
サマーインターンの応募時期は一つ上の先輩たちの就活終盤や終了後であるため、特に就活に関するノウハウを持っている人が身近に多い時期です。
これからインターンに参加しようと考えている就活生は、エントリーシートや履歴書を書きなれていない人がほとんどです。そこで積極的にノウハウを持つ周囲の人の力を借りてしっかりとアピールできる履歴書・ESづくりをすることで、ライバルに大きく差をつけることができます。
自己分析からなぜインターンに参加したいのかを明確しておくという声も
自己分析を通してなぜインターンに参加したいのかを明確にしておくという回答もいくつか寄せられました。
インターンの選考の面接では、「なぜインターンに参加しようと思ったのか?」という質問が頻出します。自己分析を事前に入念におこない、その質問の答えを見つけておくことが、選考突破には欠かせないといえるでしょう。
インターンの参加目的を自分のなかで固め、理解しながら、応募・選考対策をしていきましょう。
インターン先の選び方
非常に多くの企業がインターンを採用活動に導入しており、それぞれの企業で、インターンに参加しないと得られない体験や貴重な情報を用意しています。
そんな中でインターン先をどのように選ぶべきか迷ってしまうという方もいるかもしれません。そこで、インターン先を選ぶうえで必要になる基本的な考え方についてここで確認していきましょう。
興味ある業界・企業を選ぶ
興味のある業界・企業のインターンに応募することはいうまでもなく、就活にも役立つ必要なアクションだといえます。
まだこの段階で志望業界・企業が定まっていない場合でも、より具体的なイメージをもって判断できるように、少しでも興味をもてた業界のインターンにチャレンジしてみましょう。
一方、すでに志望業界が固まっているという場合には、競合他社の違いを見つけるためにもいくつも業界内の企業のインターンに参加することで効果的に企業研究が進められます。
インターンを通して志望業界についてイメージが持てたら、関連業界にも応募するなど、少し視野を広げて応募してみることも良いでしょう。業界間の比較やかかわり方も学ぶヒントとなり、結果として業界研究に役立つことも多く、おすすめです。
短期間で実施されるインターンも多いため、新たな発見を求めて、さまざまな企業に応募してみましょう。
プログラムの内容・期間で選ぶ
プログラムの内容や期間でインターン先を選んでみるというのも一つの手です。特に志望企業がない場合は、ひとまず面白そうと感じる内容のインターンをまずは受けてみましょう。また、働くことへのイメージがつかない人は1dayのインターンにいくつも参加したり、逆にしっかり働く体験のできる長期のインターンを選ぶのも良いでしょう。
内容を重視してインターン先を選ぶことでも、得られる発見や新たな出会いがあるはずです。あまり興味の範囲が絞られていない学生こそ、まずは内容や期間で選んで応募してみるというのも有意義な夏の過ごし方になるでしょう。
おすすめのインターン先の企業を見つける方法とメリット
インターンに参加することにはさまざまなメリットがあり、就活を有利に進めるためには積極的に参加することが大切です。
志望する業界、企業が決まっているのであれば、それに合わせてインターン先を決めればいいですが、まだこの時期に志望先が決まっていない人も少なくありません。
インターンに参加したいものの、参加する企業が見つからずに困っている人は多いですが、インターン先の企業を探す方法はたくさんあります。
ここではそのなかでもおすすめの方法をメリットとあわせて紹介していきます。
①インターンシップセミナーを活用する
インターン先の企業を見つけるためには、インターンシップセミナーを利用するのがおすすめです。多くの企業が参加するインターンシップセミナーに参加することで、インターン先の企業を見つけられる場合も多く、そこから参加を決める人も少なくありません。
同じインターンに参加するのであれば、少しでも興味を持てる企業の方がいいですし、企業への興味が薄いと選考で落とされる可能性もあります。自分に合った企業を見つけるためにも、インターンシップセミナーも積極的に活用していきましょう。
さまざまな企業を見ることができる
インターンシップセミナーを利用するメリットとしては、さまざまな企業が見れることが挙げられます。セミナーでは一度にたくさんの企業が集まりますので、その中からインターン先の企業を決めることができます。
合同説明会のインターンバージョンと考えればイメージがしやすく、実際に説明会を兼ねていることもあります。
説明を受けたうえでインターンに参加するかどうかを決めることができますし、企業についての理解を深めることができます。より良いインターン先を見つけるためには、企業研究は必須です。
企業について理解を深めることで、インターンの選考でも有利になります。さまざまな企業への理解を深め、そのうえでインターン先を決められることが、セミナーのメリットです。
その場で応募も可能
インターンシップセミナーでは、企業への理解を深めたうえでインターンに参加するかどうかを決められますが、参加したいと思えばその場で応募することができます。
インターンに参加するためには、企業のホームページなどで情報を確認し、そこからエントリーフォームに進むなどさまざまな手間があるのが普通です。しかしセミナーであれば、面倒な手順は省いて、その場で応募することができます。
もちろん可能なのは応募だけであり、その場で応募したからといって選考が免除されるわけではありません。選考を受けて合格しなければインターンに参加することはできませんが、それでも応募の手間が省けることは大きなメリットだと言えます。
就活には時間や手間がかかりますが、少しでも減らすように工夫をすることも必要です。
②インターンシップ説明会への参加も大事
インターンに関連したイベントとしては、インターンシップ説明会も挙げられます。インターンシップ説明会も、参加することでさまざまなメリットがありますし、インターン先の企業を決めやすくなります。
企業独自の説明会であるため、セミナーに比べて、より詳細に説明が聞ける可能性があるだけでなく、インターンに先駆けて、オフィスに入ることができたり、企業の雰囲気をいち早くつかむことができるかもしれません。
インターンに関連したイベントはさまざまありますが、ひとつの企業に絞ってインターンへの参加を考えたいのであれば説明会がおすすめです。インターンシップ説明会にはどのような特徴があるのか、メリットがあるのかを知って、積極的に参加していきましょう。
より詳しい企業の情報を得ることができる
インターンシップ説明会へ参加するメリットとしては、より詳しい企業の情報が得られることが挙げられます。説明会では企業について、インターンについて詳しく説明を受けることができますし、理解を深めたうえで参加するかどうかを決めることができます。
インターンに参加することで学べることはたくさんありますが、自分に合わない企業のインターンに参加しても、時間の無駄になってしまう可能性もあります。企業理解を深めてミスマッチを防ぐのは大切なことです。
身だしなみなど基本的なマナーに注意
インターンシップ説明会では、企業やインターンについての説明がされますが、その際に説明を受けている就活生の様子などが評価されていることも多いです。
説明会に参加するということは企業に興味を持っていることになり、説明会を受けている中から応募者が出る可能性は高いです。説明会の段階から選考はスタートしている可能性もあるので、身だしなみなど基本的なマナーには注意しなければなりません。
基本的なマナーができていないと、悪い印象で覚えられ、面接でも不利になってしまう可能性もあるでしょう。企業に失礼にならないようにマナーはしっかり身に付けておきましょう。
熱意をアピールすればインターンの面接でも有利
説明会の時点から就活生を評価している企業もあるため、説明会中の振る舞いにも注意が必要ですが、裏を返せば好印象を残せれば評価も上がるということになります。
説明会中に企業への熱意をアピールできれば評価は高くなり、インターンの面接でも有利になることがあります。説明会では、担当者の話はしっかりと聞き、質問タイムがあれば積極的に質問をしていきましょう。
質問をすることで企業への熱意や興味の高さなどがアピールできますし、それが高評価に繋がることも多いです。説明会で好印象を残すことができれば、インターンにも参加しやすくなります。
インターン先をさがせるサイトについてはこちらの記事で紹介しています。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください。
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人
これから就活を始める人に!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
就活生に聞いた! インターン先の探し方
おすすめのインターン先の探し方について紹介してきましたが、実際に就活生の皆さんはどのようにインターン先の情報を探しているのか、その現状についても調査しました。
アンケートの結果、多くの人がインターン情報サイトを活用しているということがわかりました。次いで多い企業のHPから直接という回答と併せると大多数が「検索」に留まっていることがわかります。
サイトを眺めてみるだけでもさまざまな情報に触れることができますが、実際にインターンシップセミナーや説明会などで現役社員の話を聞くことで、サイトにはない情報を得られたり、企業の雰囲気を感じ取って応募の判断材料にすることができます。
全然興味のないインターンへの参加が防げたりと、結果として検索するより時間がかからずインターンに参加できる可能性もあるので、ぜひ積極的に活用しましょう。
活生に人気のサマーインターン先5選
ここでは、就活生に人気のあるサマーインターンをおこなっている企業を5つ紹介していきます。夏休みを利用してインターンに参加する学生は多く、就職活動のひとつとしても定番となっています。
それぞれ、内容や期間、インターンの特徴などもさまです。インターン先を選ぶ際に参考にしてみてください。
LINE株式会社
LINEのインターンは、エンジニア就業コース、エンジニアスクールコース、サービス開発コース、ビジネス企画コースに分かれていてそれぞれで体験内容や期間が異なるのが人気の理由です。
エンジニア就業コースでは、参加する学生がそれぞれのテーマで約4週間かけて開発・研究をおこないます。インターンの期間中は学生1人につき、LINE株式会社の現役エンジニア1名がチューターとしてサポートします。
エンジニアスクールコースは、技術カリキュラムを受講し、開発をおこないます。週1回、全部で8回の開催となります。
サービス開発コースでは、学生4~5人でチームを組み、サービスの企画からグロース施策まで取り組みます。最終日にはプレゼンテーションをおこない、優勝チームを決定します。3日間の短期となっています。
ビジネス企画コースは、ビジネスコンテストをおこなった後、上位者のみが選抜でキャンプ型インターンに参加できます。キャンプ型インターンは4日間おこなわれます。
東京海上日動火災保険株式会社
東京海上日動火災保険株式会社で、毎年多くの学生が参加するインターンは、実際の現場を体験する受入型インターンシップとなっています。グローバルビジネス編(東京・大阪のみ)、営業編、損害サービス編、資産運用編(東京のみ)に分かれています。
5日間のプログラムで、グローバルビジネスのケースステディ、クライアント等訪問、事故防止策の立案、企画書作成などをおこないます。若手社員や内定者との懇談会も予定されています。
少人数のチームに分かれて、各部門の社員と直接交流しながら、どのような業務をおこなっているのか自分の目で確認できるでしょう。「常識をくつがえす」「プロフェッショナルに挑む」をメインテーマとして、課題解決やソリューション提供に挑戦していきます。
楽天グループ株式会社
ビジネス総合職コースは、短期と長期がありますが、2日間の短期インターンの参加者から選抜された学生が、長期の就業型インターンに参加することになります。
ほかにも、法務コース、知財コースに分かれています。「楽天での働きかたやマインドを学べる、現場社員の生の声が聞ける、全国から集まるチームメンバーと共におこなう」というのが楽天インターンシップの特徴です。
法務コースでは、インターネット関連ビジネスの法令を学びながら、企業法務のおもしろさと難しさを体験できる内容となっています。
楽天グループにおける各種のリーガルストラクチャー検討、契約書審査実務の体験などがおこなわれます。知財コースは、知財スタッフに同行して、日々発生する様々な業務を実際に体験することが可能です。
チームラボ株式会社
2週間の日程でおこなわれるインターンシップで、エンジニア、クリエイティブ、カタリストに分かれています。ウェブ制作、アプリ開発、デジタル空間演出など、実際の業務体験や、課題に取り組む内容となっています。
参加者には現役の社員が担当としてサポートしてくれます。必要な技術や知識についてアドバイスを受けながら、一人ひとりのスキルや目標に合わせて内容を決めていくインターンです。
エンジニアコースでは、チームメンバーの一員としてプロジェクトへ参加したり、開発課題に取り組みます。コードレビューやディスカッションをおこない、エンジニアとしての働き方を学ぶことが可能です。デ
ザイナーコースは、各専門チームに分かれデザインやアート作品の制作をおこないます。チームメンバーと協力しながら課題を進めていきます。
カタリストコースでは、ウェブサイト、アプリ、サイネージ、プロモーションなどのプロジェクトに参加します。チームでのものづくりを実際に体験できる内容です。
アクセンチュア株式会社
ビジネスコンサルタント育成プログラムのコンサルタント塾と、女性社員による1Day Mini Internがおこなわれます。コンサルタント塾は、アクセンチュアのビジネスコンサルタントが、顧客の抱える難問をいかにして解決するのかを体感できるプログラムです。
参加者は、実際のプロジェクトと同じ課題に挑戦していきます。アクセンチュアの社員がおこなっているように、様々な人とチームを組み、それぞれの強みを活かして解決を目指します。社員によるフィードバックもあり、現場のプロセスも学ぶことが可能です。
アクセンチュアの強みである、テクノロジーの力でビジネスを変えていくということを実際に体験できます。
女性によるMini Internは、コンサルトやエンジニアがどのような仕事なのか、どんなことをしているのか、アクセンチュアの雰囲気などの疑問を解消できるプログラムといえるでしょう。
サマーインターンに参加して就活本番に向けて万全の準備を進めよう
サマーインターンに参加することで、早い時期に業界や企業の知識を深めることができます。実務型・プログラム型・1day型と様々な形式のサマーインターンがあるため、スケジュールに合ったインターンを選びましょう。
また、サマーインターンには選考がある場合が多いため、参加するためにも事前の対策が大切です。ぜひサマーインターンを活用して就活本番に向けて万全の準備を進めてください。
【インターン選考に関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2022年5月27日~6月1日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の129人
詳細は「編集コンセプト」ページをご確認ください
【サマーインターンシップに関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2022年8月17日~22日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の153人
詳細は「編集コンセプト」ページをご確認ください