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インターンシップの自己PRを魅力的にするコツ|パターン別例文付き
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目次
- インターンシップの自己PRでは企業が求める強みをアピールできるかが鍵
- 就活生に聞いた! インターン選考で自己PRを聞かれた割合
- インターン選考の自己PRが重要な理由
- インターンの自己PRで企業が重視する4つのポイント
- 基本をチェック! インターン選考の自己PRで押さえるべき3つのポイント
- インターンの自己PRを書くための準備4ステップ
- 経験別に紹介! インターンの自己PRで伝えられる強み12選
- 就活生に聞いた! インターンの自己PRでアピールした強み
- 3つで完成! インターンの自己PRの構成
- インターンの自己PRをより魅力的にするための4つのポイント
- 3つのパターン別に解説! インターンの自己PRの例文10選
- 参加するインターンに合わせた自己PRで選考を突破しよう!
インターンシップの自己PRでは企業が求める強みをアピールできるかが鍵
インターンシップとは、学生が就業体験をおこなうことで、企業の社風や事業内容について理解を深めるプログラムです。一週間以内の短期インターンから、数カ月~1年の長期インターンまでさまざまですが、最近ではインターン参加のための選考を実施する企業が増えています。
選考ではエントリーシート(ES)の提出を求められることが多く、自己PRとして自分のスキルや強み、経験を説明する必要があります。インターンを本選考の一環として位置付けている企業も多いことから、企業が求める人材像や強みへいかにマッチするかが重要です。
そこでこの記事では、企業が求める人材像や強みへマッチする自己PRを作成するためのノウハウを伝授していきます。具体的には、インターンの自己PRの重要性から企業側が重視するポイント、魅力的な自己PRの作り方まで徹底的に解説しているので、企業側の担当者の目に留まりやすい自己PRを作成していきましょう。
ここで紹介している内容を活かして、自分なりの強みやエピソードを考えるとともに、オリジナルティあふれる自己PRを作成してみてください。
就活生に聞いた! インターン選考で自己PRを聞かれた割合
実際のところ、インターン選考で自己PRについて聞かれたことがある人はどのくらいいるのか気になりますよね。今回は、実際にインターン選考を経験した就活生たちに、インターン選考で自己PRについて聞かれたことがあるかどうかを聞いてみました。
インターン選考で自己PRを聞かれた人は全体の48.4%と、約5割という結果になりました。就活生の2人に一人が「インターン選考で自己PRを聞かれた」と回答しており、インターン選考に向けて自己PRの対策をしておくことは必要だといえます。
「自己PRをしてください」というストレートな質問以外にも「自分の強みを教えてください」「あなたの長所はどこですか」という聞き方をされるケースも多いです。自分の強みや長所は、本選考でほぼ必ず聞かれる項目なので、本選考への準備という意味でもインターン選考段階で自己PRを作成しておくのは良いでしょう。
インターン選考の自己PRが重要な理由
インターンの選考では自己PRが重要といわれていますが、その背景にはいくつかの理由が存在します。具体的には、希望のインターンに参加するため、また早期から企業へ自分をアピールするためといった理由が挙げられます。
インターンにおける自己PRの重要性について知っておくことで、自己PRを作成する際のモチベーションを高め、アピールにつながる自己PRを書くことができるようになりますよ。
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希望のインターンに参加するため
インターンを実施するためには企業側で人的・金銭的リソースを負担する必要があり、人数制限なしではコストが膨大になってしまいます。そのため、インターンに参加できる人数をあらかじめ設定し、それを上回る応募があった際にインターン選考を実施する企業が多いです。
マイナビの「2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査~中間総括~」によると、62.6%がインターン選考があったという回答となり、半数以上のインターンプログラムが参加するための選考を設けていることがわかります。
インターンの定義変更などで早期選考につながるプログラムもあるため、インターン参加へ意欲的な就活生も増えてきています。そのため、インターンに参加するためには、自分の強みをアピールできる自己PRの準備は必須だといえるでしょう。
インターンの人気については、下記の記事をご参照ください。
早期から企業へ自分をアピールするため
帝国データバンクが2023年10月に実施した、人手不足に対する企業の動向調査によると、正社員の人手不足を感じている企業の割合は52.1%にものぼります。このように人手不足が深刻化する昨今では、いかにして優秀な人材を確保するかがすべての企業における急務となっています。
そのため、競合他社に遅れを取らないように、インターンを本選考の延長線上に位置付けて、早いうちから優秀な学生と接触しようと考える企業が増えているのです。
また、令和5年4月10日に公表された経団連の報告書によると、2025年以降卒業予定の大学生に対しては、インターン直結の採用が可能というルールが設けられました。
つまり、インターンはもはや単なる就業体験にとどまらず、学生にとっては就活の一環であるといえます。そのためインターン選考の自己PRを考える際は、企業へ本気で自分をアピールするような心掛けると良いですね。たとえば、インターンのみならず、その企業に入社した後の活躍イメージにつながるような自己PRにしましょう。
インターンの自己PRで企業が重視する4つのポイント
次に、インターンの自己PRで企業が重視する4つのポイントを紹介していきます。企業側の視点を押さえれば、選考担当者の目につきやすい印象的な自己PRを作成できるようになりますよ。
希望のインターンへの通過率を高めるために、企業が重視するポイントを把握しておきましょう。
①求める人材像にマッチするかどうか
採用後のミスマッチを防ぐために、企業は求める人材像をあらかじめ設定し、学生向けのサイトで情報公開しているケースが多いです。そして、インターンの延長線上に本選考を位置付けている場合、インターン選考においても求める人材像が重視されます。
たとえば、リーダーシップがある人材や新しい物事へ積極的に挑戦できる人材、周囲と協力・団結しながら業務を進められる人材などが挙げられます。自己PRにおける「自分の強み」の内容やそれに関連するエピソードを踏まえて、自社が求める人材像にマッチするかどうかを判断していますよ。
②インターンへの熱意
企業はインターンを通じて優秀な人材を確保したいと考えており、自社の事業内容に興味を持ってくれている学生に参加してほしいと思っています。そのため、自己PRではインターンの参加目的が明確かや、自社の事業目的を理解しているかという尺度で、熱意があるかを見ていますよ。
またインターンのプログラムを通して、優秀な学生を見極めるためにも話し合いの活発化やグループワークの充実度は重要です。そのため主体的にプログラムに参加し、インターンの内容に前向きに取り組んでくれる学生に参加してほしいというのも、インターン参加への熱意を見ている背景の一つだといえるでしょう。
③学生の人柄や価値観
これまでの職務経験や専門的スキルが重視される中途採用とは異なり、新卒採用では人柄や価値観が重視されるポテンシャル採用がおこなわれます。そしてそれは採用本番に限った話ではなく、その準備段階であるインターンの選考でも同様です。
学生時代にどのような経験をしてどのような成長をしたのか、そしてそれらの行動はどのような価値観に基づくものなのかが見られています。成功体験だけを話すのでなく、失敗体験や挫折をどう乗り越えてきたかを説明すると、人柄や価値観が伝わりやすいですよ。
④論理的思考力やコミュニケーション能力があるか
インターン選考では、最低限の論理的思考力やコミュニケーション能力があるかを見ています。基礎的スキルがなければインターンの趣旨に沿った行動が取れなかったり、ほかのインターン参加者と意思疎通が取れなかったりするおそれがあるからです。
インターン全体をスムーズに進めるためにも、インターン参加者が論理的思考力やコミュニケーション能力を持っていることが求められます。他者とコミュニケーションを取りながら物事を進めた経験に触れたり、筋道立てて説明したりといった工夫を取り入れて、基礎的なスキルがある点をアピールしていきましょう。
基本をチェック! インターン選考の自己PRで押さえるべき3つのポイント
インターンの選考では、ESで自己PRを聞かれるケースが多いです。自己PRでどれほど素晴らしい強みやエピソードをアピールしても、基本的なポイントを押さえていないと、内容以外の部分で印象が悪くなってしまい、自分の強みがうまく伝わらないおそれがあります。
ここではインターン選考の自己PRにおける3つの基本を紹介するので、自分の強みがしっかりアピールできる自己PRを作成するために押さえておきましょう。
①指定された文字数の8割以上は記載する
ESで自己PRを記述する際は、指定された文字数の8割以上は記載するようにしましょう。自己PRに限ったことではありませんが、ESでは質問項目ごとに指定文字数が設けられていることが多いです。
これは学生間で文字数の平準化をおこなうことで、文字数が極端に多くて読むのに時間がかかる、もしくは少なすぎて内容が薄すぎるといったリスクを防ぐためです。指定された文字数を超えないようにするのはもちろんですが、あまりにも文字数が少なすぎてはやる気がないのではと思われる可能性もあります。
指定された文字数を超えないだけでなく、指定文字数の8割以上は埋めることを意識して、熱意を伝えましょう。
②誰でも理解しやすい簡潔な文章にする
自己PRを書くときは、誰でも理解しやすい簡潔な文章にするように気を付けましょう。たとえば、下記のポイントに気を付けるとわかりやすい文章を書きやすくなりますよ。
また、友人や家族、キャリアセンターの担当者に一度ESを読んでもらい、誰でも理解しやすい文章になっているかどうかを確かめてみるのも良いでしょう。
③「結論→根拠→展望」の流れを意識する
インターンの自己PRを書く際は、結論→根拠・展望の順番で伝えるようにしましょう。最初に結論がないと、担当者は何のアピールかわからないまま自己PRを読むことになるので、内容があまり入ってこない場合がありますよ。
自己PRの構成の例
- 結論:リーダーシップが私の強み
- 根拠:部活動の部長を勤めた経験やエピソードを説明
- 展望:インターンでこの強みを活かしてどう貢献するのか
また強みやエピソードを伝えるだけでなく、インターンでの活かし方を伝えるとインターンでの活躍イメージを持ってもらいやすくなります。
「結論→根拠→結論」の流れを意識するだけで、自分のアピールポイントが伝わりやすくなるだでなく、論理的な文章という点が評価される可能性も高いため、この流れを徹底するようにしましょう。
それぞれの段階で何を伝えるべきかは後ほど詳しく紹介しますよ。
インターンの自己PRを書くための準備4ステップ
インターンシの自己PRを書こうと思っても、最初からうまく自分の強みやエピソードを説明できる人は少ないでしょう。ましてや、まだ本選考を経験していない状態では何から手を付けて良いのか迷ってしまいますよね。
インターンの自己PRを書くためには、自己分析や企業研究といった前準備が必要です。ここでは、インターンの自己PRを書くための準備4ステップを解説していきます。自己PRを書くために必要な準備を知っておけば、いざ自己PRを書こうとしたときに何から手を付けて良いか迷うこともなくなりますよ。
また、自己PRと合わせて聞かれやすい志望動機の書き方についてはこちらの記事を参考にしてください。
ステップ①自己分析をして自分の強みを見つける
インターンの選考では、学生一人ひとりの人柄や価値観、スキルが見られています。この中でも、特に自分で優れていると思ったり、他人から褒められたりする部分を「自分の強み」と言います。
自分の強みを明確にしておけば、インターンの選考だけでなく、就職活動が本格的に始まった後の本選考でも活かすことができることでしょう。自分の強みを見つけるためには、これまでの経験を振り返り、自分の価値観や考え方、長所短所を把握する「自己分析」をおこなうのがおすすめです。
自分史の方法についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
こちらの記事ではマインドマップの作成方法について詳しく解説していますよ。
ジョハリの窓で自己分析を行いたい人はこちらの記事を参考にしてみましょう。
自己分析のやり方についてはこちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
ステップ②応募先の企業がインターンで求める人材像を調べる
インターンの選考を通過する確率を高めるためには、応募先の企業が求める人材像を意識するのがおすすめです。なぜなら、選考では求める人材像を学生の評価基準としている企業は多く、人材像にマッチするアピールをすれば評価されやすいと考えられるからです。
インターンのプログラムごとに、参加してほしい学生像を設定している企業もありますし、採用サイトに求める人材像を掲載している企業も多いです。
自己分析では複数の強みを洗い出したうえで、応募先の企業が求める人材像に当てはまるアピールする強みを選定してください。企業の担当者に「この学生は自社のインターンで活躍できそう」と好印象を持ってもらいやすくなりますよ。
ステップ③自分の強みを得た過程やそれを発揮した経験を洗い出す
自己PRでは、自分の強みをただ提示するだけでは説得力がなく、それを得た過程や発揮した経験をセットで説明する必要があります。また、過程や経験を具体的に説明することで、人柄や価値観まで伝えることができますよ。客観的に聞いても強みが伝わるように、エピソードを洗い出しながら整理しましょう。
なお、エピソードは成功したものでも、失敗したものでもどちらでも問題ありません。大切なのはその過程をどれだけ具体的かつ論理的に整理できるかです。どちらのエピソードをアピールするか決めたら、下記の内容に合わせて追加で考えてみてください。
成功するためにどのように工夫したり考えたのか、または失敗した場合はそこからどのような考えて行動をしたのかを具体的に伝えることで、自分の人柄や価値観のアピールになりますよ。
ステップ④インターンに参加する目的や学びたいことを明確にする
自己PRにはインターンに参加する目的や学びたいことを盛り込み、自分のやる気をアピールしましょう。インターンのプログラムごとに、実施目的やインターンを通じて得られるスキルや学べる知識を設定している場合もあります。
開催プログラムの詳細は、インターンのサイトなどに記載されていることが多いため、あらかじめチェックしておきましょう。なお、インターンへの参加目的は人によってさまざまですが、ESに記載する代表的なものとしては下記の例が挙げられます。
参加したいインターンのプログラムを把握したうえで、なぜそのインターンに参加したいのかを自分の言葉で伝えられるように考えておきましょう。
経験別に紹介! インターンの自己PRで伝えられる強み12選
ここでは、関連する経験別に、インターンの自己PRで伝えられる強みを12選紹介していきます。
いきなり「自分の強みは何ですか」と聞かれても、すぐに自分の強みを答えられる人は少ないでしょう。しかし、「学生時代はどんな経験をしましたか」という質問であれば、答えやすさは上がるはずです。
学生生活において代表的な経験ごとに、アピールしやすい強みを12個紹介していきます。これまでの経験を振り返りながら読んで、どのような強みをアピールできそうか考えていきましょう。
サークル活動や部活動:統率力や実行力
サークル活動や部活動で何かしらのリーダー・サブリーダーを経験したことがある場合、統率力やリーダーシップを、自分の強みとしてアピールするケースが多いです。統率力とは、広い視野で全体を見ながら、メンバーをまとめ上げてひとつの目標へ導く力を指しますよ。
多様性を重んじる現代では、業務においても多様な価値観を持つメンバーをまとめる必要があるため、統率力はますます重要なスキルとなっていくでしょう。
また、リーダーやサブリーダーを経験したことがなくても、文化祭や新歓活動などでアイデアや計画を考えて実行した経験がある人もいますよね。その場合、実行力をアピールすることも可能ですよ。
ゼミや研究室での活動:専門的な知識やプレゼンスキル
ゼミや研究室での活動を取り上げる場合、活動の中で培った専門的な知識をアピールするのも良いでしょう。ただし、応募企業の事業内容やインターンの内容に、その知識が関連している場合に限ります。
自分の専門的な知識を発揮して、応募先の企業へ貢献できそうであれば、アピールするのもおすすめです。
また、ゼミや研究室の活動では学会発表などでプレゼンテーションをおこなうこともあり、プレゼンスキルを自分の強みとして提示するケースも多いですよ。
ボランティア:主体性や協調性
ボランティアは誰かに強制されるものではなく、自発的におこなうため、主体性をアピールできます。ボランティア経験から主体性をアピールする場合は、なぜボランティア活動に興味を持ったのか、なぜそのボランティアを選んだのかなどを具体的に説明するとより強みが伝わりやすくなりますよ。
さらにボランティア先で自発的にアイデアを出して主体的な行動をしたことがあれば、より強いアピールポイントになるでしょう。
また、ボランティアではほかの参加者と協力して活動する場面が多く、ときには初対面の相手とコミュニケーションを取る必要もあります。初対面の相手とコミュニケーションを取ったエピソードを踏まえれば、協調性やコミュニケーション能力もアピールできますよ。
アルバイト:課題解決力や提案力
アルバイトの経験から、課題解決力や提案力を強みとしてアピールする人が多いです。こうした強みが発揮された経験としては、アルバイト先に売上目標や業務上の課題があり、自分のアイデアや行動で達成・克服したというケースが代表的です。
この際は、数字を使って定量的に説明するようにすると、状況がよりわかりやすくなるためおすすめです。
アルバイト先での課題や目標に対して、どのような考えや根拠に基づいて行動やアイデアを採用したのか、そして行動を起こした結果を段階的に説明しましょう。
趣味や習い事:集中力やチャレンジ精神
趣味や習いごとをエピソードとして挙げる場合、失敗を恐れず自分の興味がある物事へ挑戦するチャレンジ精神や、目標を成し遂げるために発揮した集中力をアピールできます。
ただし趣味や習いごとの内容によっては、他人とコミュニケーションを取る場面が少ないものもあるため、自己PRでは注意が必要です。多くの企業では、業務上ほかの人と協力する必要があるため、協調性がないと判断されるとマイナスイメージにつながるおそれがあちますよ。
したがって、基本的には一人で取り組む趣味や習いごとでも、共通の趣味の仲間との活動や、同じ教室に通う知人との協同での作品制作など、他人とかかわったエピソードを用意しておくのがおすすめです。
資格勉強:忍耐力や向上心
資格勉強を取り上げる場合、取得した資格が応募先の企業に関連するのであれば、資格自体をアピールできます。
しかし、そうではない場合には、資格勉強における努力の過程をメインにするのが良いでしょう。たとえば、つらい資格勉強をやり遂げた忍耐力や、自分のスキルを高めようとする向上心が強みとしてアピールできます。
資格勉強を挙げる場合、その資格試験がどれほどの難易度なのか、1日何時間の勉強をどのくらいの期間続けたのかを説明するのがおすすめです。
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あなたが自己PRでアピールするポイントを特定します
就活生に聞いた! インターンの自己PRでアピールした強み
自己PRを作成しようと思っても「自分の強みが見つからない」「どんなエピソードを話せば良いんだろう」と迷ってしまう人は少なくありません。実際にインターン選考を経験した人は、インターンの自己PRではどのような強みやエピソードをアピールしているのでしょうか?
ここでは、インターン選考の経験者を対象にした、インターンの自己PRでアピールした「自分の強み」に関するアンケート調査の結果を紹介します。
コミュニケーション能力をアピールする人が複数
サークルやアルバイト、ゼミなどエピソードは人によってさまざまですが、こうした活動では他人とコミュニケーションを取る場面が多くあります。そのため、協力して物事を進めるために他人と意思疎通を図るコミュニケーション能力を自分の強みとしてアピールする人が多く見られました。
コミュニケーションと別の強みを組み合わせてアピールしたり、コミュニケーション能力を自分に合うように具体化してアピールすると、より自分らしい自己PRになりそうですね。
アルバイトのエピソードでは課題解決力をアピールする人も多い
アルバイトでのエピソードを話した人の中には、業務の効率化や改善をおこなう課題解決力をアピールするケースが多く見られました。
アルバイトでは仕事をただこなしたという話だけでなく、自分なりの工夫やアイデアで職場に貢献したというエピソードを話せると自分の強みが伝わりやすいですよ。
リーダーシップやチャレンジ精神、忍耐力をアピールする人も
コミュニケーション能力や課題解決力以外には、リーダーシップやチャレンジ精神、忍耐力や継続力をアピールする人もいました。
どんな強みをアピールするかも大切ですが、それ以上に強みを裏付けられるエピソードをいかにわかりやすく伝えられるかが重要といえます。自分のこれまでの人生を振り返り、自分なりの強みやエピソードを準備しておきましょう。
3つで完成! インターンの自己PRの構成
①冒頭で「自分の強み」をアピールする
わかりやすい文章を書くためには「結論・根拠・結論」の流れが重要で、自己PRにおいてはまず「自分の強み」を明確に示すのがおすすめです。経験から入ると、読んでいるうちに「結局、何をアピールしたいのか」がわからなくなるおそれがありますが、冒頭で強みを提示しておけばその心配もありません。
「私は〇〇な人間です」「私の強みは〇〇です」などと、自己PRの冒頭では自分が特にアピールしたいスキルや価値観などを、明確に提示しましょう。
また、文字数に余裕があれば「私の強みは協調性です」だけではなく「私の強みは相手の立場に立った行動を心掛けられる協調性です」というように、強みの内容をわかりやすい言葉で説明しましょう。強みを具体的にすることで、より自分のパーソナリティが伝わりやすくなりますよ。
②その強みに関する経験を説明する
冒頭で「自分の強み」という結論を提示した後は、その根拠となる部分を説明してください。たとえば、その強みを得るまでの経緯や関連するエピソード、その強みを発揮したエピソードが挙げられます。
「私の強みは〇〇です。その強みは△△という経験で培ってきました」などと文章をつなげるとスムーズです。エピソードを説明する中では、成功体験だけでなく、挫折や失敗などの経験も交えると説得力が増します。
エピソードに触れるときは、エピソードの概要や課題、克服するために取った行動やなぜその行動を取ったのかという理由、行動の結果を交えると伝わりやすい文章になります。
このときにエピソードの理解に必要な前提情報もしっかり伝えるように注意しましょう。
③インターンへの参加目的や熱意を示す
自己PRを書く際は、インターンに参加するための選考の一環であることを忘れないようにしましょう。自分の強みや関連する経験だけでなく、それらをインターンでどのように発揮できるのかまで説明できると印象に残りやすい文章になります。また、インターンに参加する目的を述べるとともに、熱意を示すことも重要です。
参加するプログラムに合わせて、目的について伝えましょう。
インターンの自己PRをより魅力的にするための4つのポイント
インターンの自己PRの基本的なルールや構成がわかったら、次はその自己PRをより魅力的にしていくポイントを押さえましょう。インターン選考だからこその特徴を押さえた自己PRが作成できれば、ほかの就活生とも差別化でき有利になりますよ。
すでに自己PRを作成している人は、自分の文章と照らし合わせてポイントが押さえられているかをチェックしていきましょう。
①自分の強みとインターンの内容を関連付ける
自分の強みをただアピールするのではなく、インターンの内容と関連付けるように意識すると、より魅力的な自己PRにすることができますよ。
たとえば、下記のような例文にすれば、インターンへの参加目的や熱意があることをアピールできます。
自己PRは企業へ自分をプレゼンテーションする機会と捉えて、自分をインターンに参加させると企業にとってメリットがあるということを説明するようにしましょう。
②定量的なデータも交えてエピソードを語る
自分が伝えたいことをわかりやすく伝えるためには、定量的なデータを交えるのがおすすめです。数字を活用すれば、誰にでも伝わりやすい客観的な説明ができるようになるメリットを期待できます。
そのほか、サークルの規模や課題解決にかけた時間、行動を起こす前後での変化割合といった点は数値化しやすいため、自己PRを書く際はぜひ意識してみてください。
③課題や困難を克服した過程も説明する
自己PRでは良い点だけを話すよりも、課題や困難を克服した過程も説明すると、あなたの価値観や人柄がより細かく伝わるようになります。
どのような課題や困難があったのか、そしてそれを克服するためにはどのような行動が必要なのか、最終的にはどのような結果に終わったのかを論理的に説明しましょう。また、こうした経験を通してどのような知見やスキルを得たのかも説明できると、人間性や潜在能力をアピールできます。
④応募先に応じてアピールする強みを変える
企業はそれぞれ求める人材像というものを設定していることが多く、インターンにおいてもそれは例外ではありません。インターンの選考では、この人材像を評価基準の一つとしているため、応募する企業が求める人物像に合わせた強みを伝えましょう。
ただし、求める人材像に合わせて自分の強みと反するものをアピールしてインターンに参加しても、ミスマッチを感じてしまう可能性が高いため、無理に企業が求める人材像に合わせる必要はありません。
たとえば、「アルバイト先で顧客が困っている人がいたときに、先回りして行動できた」というエピソードであれば、相手を思いやる力があるとも言えますし、主体的に行動できるとも言えますよね。
このように、自分自身を偽らず、企業の求める人物像にあわせて伝えることが重要ですよ。
3つのパターン別に解説! インターンの自己PRの例文10選
最後に、インターンの自己PRについての例文を10選紹介していきます。「経験×強み」「短期・長期インターン」「指定文字数」という3つの切り口で例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
こちらの記事では、自己PRのNG例について詳しく解説していますよ。好印象を残す自己PRの作成の参考にしてみてくださいね。
例文➀サークル活動×提案力
この例文は 「毎年20人前後の新入生を勧誘」「例年の2倍もの新入生を勧誘できた」「半年後の定着率は3倍まで改善」など、具体的な数字を出して説明しています。
さらに、課題を克服するための行動だけでなく「なぜその行動を取るに至ったか」まで詳しく説明しており、読み手に伝わりやすい工夫が取り入れられているのもポイントです。
例文②アルバイト×課題解決力
この例文は「直近の2年間における満足度は50%程度」「顧客満足度は80%まで上昇」など、定量的なデータを出して説明できており、成果がわかりやすく伝えられています。
また、自分の強みをインターンでどのように活かしたいかにも触れられているのも、活躍イメージがわきますね。
例文③ゼミでの活動×専門的知識
こちらの例文は、ゼミを選んだ理由と自分のキャリアビジョンを関連付けていて、価値観がより伝わりやすい内容になっています。また、専門用語を無理に使うことなく、汎用的な用語で説明しているのも良いポイントです。
例文④資格勉強×忍耐力
上記の例文は「毎日4時間以上の勉強時間を確保」など、具体的な数字を出して説明することで行動内容が伝わりやすくなっています。
法学部に進学した理由やゼミ活動・授業へ熱心に取り組む理由を自分のキャリアビジョンと関連付けていて、価値観がより伝わりやすい内容になっている点も好印象ですね。
例文⑤ボランティア×協調性
この例文では、ただ「コミュニケーションを積極的に取った」だけでなく、具体的な行動を説明しています。「初対面の人には率先して挨拶をしたり積極的に質問をしたり」「報告・連絡・相談を徹底しておこなうように」という部分がわかりやすく、そのときの場面がイメージしやすいですね。
例文⑥短期インターンの場合
上記の例文は、短期インターンの性質を踏まえたうえで、自分の強みをどう活かしたいかという思いにも触れています。また「これまで10案以上のアイデアを採用してもらい」など、定量的なデータを提示しているのも具体的でわかりやすいですね。
例文⑦長期インターンの場合
「指示を聞いてもらえるように伝え方を工夫したり、なるべくかみ砕いた言葉で説明をおこなったり」と、困難を克服するために取った行動を端的かつ具体的に説明しています。
さらに、長期インターンの性質を踏まえて、インターンへの参加意欲や熱意を伝えられているのも良い点です。
例文⑧指定文字数が400字の場合
こちらの例文は「現地の住民と会話を通じて仲良くなり、地理や観光情報を教えてもらいながら」など、具体的なエピソードを交えているのがポイントです。
また、目標を達成できなくても、得られた経験があったことをポジティブに説明できているのも前向きな姿勢が伝わりますね。
例文⑨指定文字数が200字の場合
200字という限られた文字数の中で、エピソードの概要や取った行動の内容やその理由を端的に伝えられるとともに、数字を出して説明できている良い例です。
どんなに短い文字数でも、自分の強みをどのようにインターンで活かしていくのかは必ず触れるようにしましょう。
例文⑩指定文字数が100字の場合
100字という非常に限られた文字数ですが、自分の強みと関連するエピソード、インターンへの意気込みをすべて網羅できているのがポイントです。
参加するインターンに合わせた自己PRで選考を突破しよう!
インターン選考では、応募先の企業が求める人材像やインターンの実施目的、プログラムに合わせた自己PRを作成することが重要です。インターンのサイトや採用サイトを確認したうえで、参加するインターンに合わせた自己PRを書くようにしてください。
また、指定文字数を超えないように、また指定文字数の8割を満たすようにといった心掛けも忘れてはいけません。
自己PRを通じて、強みやそれに関連するエピソードを説明し、自分をプレゼンテーションするようにしましょう。