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内定式後の辞退は企業に申し出にくい
内定式は、多くの方の前で自己紹介をおこなったり、今後一緒に働く仲間と親睦を深めたりする機会です。人事の方やこれからお世話になる先輩方と話す場面もあるでしょう。
同じ様に内定を貰って参加している就活生は、これから先一緒に働いていく仲間としてあなたと接することになります。役員の方からお言葉を頂戴することもありますが、そんな空気を直に感じてしまうと中々辞退を申し出にくいでしょう。
この記事では、内定式後の辞退は可能なのか、詳しくみていきます。
以下の記事では、内定式後に辞退する際のマナーを解説しています。
内定式後の辞退は可能
内定式後であったとしても、入社を辞退することは可能です。しかし、企業に迷惑をかけてしまうため、申し訳ないという気持ちも生まれるでしょう。
内定式後の辞退は、誠実な態度でおこなわなければなりません。企業に対して失礼にならないように内定辞退を申し出ることが大切です。
内定に法的な拘束力はない
まだ雇用契約を結んでいるわけではありませんし、企業で働くという約束をした段階ですので、辞退したとしても法的措置を取られることはありません。
内定に法的な拘束力はなく、内定式に出席していても辞退することは可能です。内定式に出席しているという事実がその企業に勤める意思表示に感じられる方もいるかもしれませんが、まだ実際の勤務が始まっているわけではありません。
また、勤め始めても退職される方はいます。内定式後の辞退は決してできないことではありませんので、その点は安心してもよいでしょう。
以下の記事では、入社辞退の方法について解説しています。
入社直前の辞退は避けたほうがよい
内定式が終わって勤務開始まで時間があるからといって、長期に渡って悩んだ末に内定辞退を申し出るのは避けましょう。入社日が近づいてから辞退を申し出てしまうと、企業側の準備は無駄になってしまいます。
人事の方は貴重な時間を割いて選考をおこない、あなたという人間に魅力を感じて内定を通達します。入社日まで、今後一緒に働いていくための準備や書類の手続きをおこなってくれているでしょう。
入社直前の辞退は不可能ではありませんが、企業に多大な迷惑がかかることは覚えておく必要があります。
以下の記事では、内定辞退の期限について解説しています。
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まずはメールで辞退を伝える
辞退を決めたら、まずはメールにて内定辞退の意思を伝えるようにしましょう。辞退のメールを送る前には、自身の気持ちをしっかり再確認するようにしてください。
辞退の連絡は、なるべく早めにおこなうことが大切です。企業の都合も考えて、誠実な対応を心掛けましょう。内定式後に辞退する旨をメールで連絡する方法について解説します。
辞退理由は率直に伝える
辞退したい旨を申し出る際には、その理由を伝えます。その時、相手の心象がいい状態で終わらせたいと考えるのは当然といえますが、嘘をつく必要はありません。
内定辞退は、就活生側の一方的な都合になります。少しでも誠意をみせたいと考えるのであれば、正直な理由を伝えるようにしましょう。ただし、相手に対して失礼にならないように注意が必要です。
理由を正直に伝えることが、相手に対する誠意だと考えるようにしてください。社会人になっても何らかの関わりがあるかもしれませんので、円満に解決することが好ましいといえます。
以下の記事では、内定式後に辞退する場合の注意点について解説しています。
内定辞退メールの例文
件名:内定辞退のご連絡 〇〇大学○○
株式会社〇〇
人事部人事課 〇〇様
お世話になっております、〇〇大学〇〇部〇〇科の〇〇です。
この度は採用内定の通知を頂き、誠にありがとうございます。
貴社に評価をして頂けた事は大変嬉しく、光栄に思っております。
このような機会を頂きながら誠に恐縮なのですが、
自身の就職活動を熟考した結果、他の企業とご縁を感じたため
貴社の内定を辞退させて頂きたく、ご連絡を差し上げました。
本来なら直接お伺いしてお詫びしなければならないところ、
メールでのご連絡になりますことを重ねてお詫び申し上げます。
最後になりましたが、貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます。
────────────────────────
○○ ○○(○○ ○○)
○○大学 ○○学部 ○○学科 ○年
電話番号:090-xxxx-xxxx
メール :xxxx@xxxx.com
────────────────────────
あくまで企業は一度あなたのことを評価して採用を通達しています。その事実に感謝しつつも、自身の就活を顧みた結果、他に働きたい企業や興味のある分野があることを辞退理由として伝えてください。
内定辞退の理由を企業側の要因とすると失礼ですので注意しましょう。自己都合による辞退ですので、丁寧で誠実な内容を意識してメールを作成するようにしてください。
以下の記事では、採用後に辞退する際の連絡方法について解説しています。
メール後に電話か対面で辞退することを伝える
メールで内定辞退の意思を伝えたからといって、それで終わりではありません。あくまでメールの内容は意思表示であり、内定辞退をいち早く企業に伝えるために連絡するというだけです。
メールの後、電話をかけたり企業へ訪問したりして謝罪をするのがマナーです。直接会うことに対して前向きに考えられないとしても、電話での謝罪はおこなうようにしましょう。
引き止められる可能性はありますが、自身の意思を伝えお互いを尊重しながら解決できればベストです。
内定辞退を電話で伝える例文
内定辞退はメールだけで済ませるのではなく直接会って伝える、もしくは電話するようにしましょう。
電話で内定辞退の意思を担当者に伝える時、「どうやって伝えればいいかわらない」「緊張して何を話せばいいかわからない」という人は、上記の例文を参考にしてください。
以下の記事では、内定辞退の方法について詳しく解説しています。
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企業の都合を考慮して内定式後の辞退は早めに連絡する
「面倒くさいから」「怒られそうだから」という理由で内定辞退の連絡をしないのはNGです。企業には毎年、「新卒で◯◯人採用する」「新卒で技術職◯◯人、営業◯◯人」など採用計画があります。
内定を出した学生が辞退すると、企業は新卒を再度採用活動で補填する必要があります。あなたが内定辞退の連絡をしないでいると、企業が採用活動を再開するタイミングが遅くなってしまいます。
内定を出してくれた企業に迷惑をかけないために、内定辞退の連絡はすみやかにおこなうのがマナーです。
辞退前に確認すべき3つのポイント
①内定ブルーに陥っていないか
②辞退後どうするか具体的に決まっているのか
③辞退を自分で決断したか
辞退を決めてしまう前に、上記の3つは確認しておくようにしましょう。一度辞退をしてしまったら基本的に取り消しは難しいといえます。
何故辞退したいと感じたのか、本当に辞退していいのか、何のために辞退するのか、自分の中で目的を明確にしておくことが大切です。
人の意見に流されてしまったり自分の意思でなかったりした場合、後になって辞退を悔いる可能性が高くなります。判断が付かないという方は1~2日時間を置いて自分をみつめ直す時間を作り、意思確認をするようにしてください。
以下の記事では、内定辞退で後悔する理由について解説しています。
内定式後の辞退は誠意をもって伝えよう
内定式後の辞退は可能ですが、企業に迷惑がかかるため早めの対応が大切です。決意した時点で辞退の旨を企業へメールし、そのあと電話か対面で丁寧に謝罪するようにしましょう。また、辞退は後から簡単に取り消すことができないため、よく考えて決断するようにしましょう。
就職先を決めるときは、家族や恋人、友人の意見に影響を受けることもあります。しかし、自分で意思決定をしていかないと結局は仕事に対して不満を持つようになってしまいます。
今後の自身の人生を左右するとても大事なことですので、就活の際には自分で意思決定をして後悔することのないようにしてください。
以下の記事では、内定辞退後の呼び出しへの対処方法を解説しています。
内定者の◯◯と申します。先日は内定式でお世話になりました。
いただきました内定につきまして、お伝えしたいことがあり、お電話いたしました。10分ほどお時間よろしいでしょうか。
将来について考えた結果、御社の内定を辞退したく、ご連絡いたしました。御社から内定をいただいてからも就職活動は続けていました。現在選考が進んでいる他社への志望度の方が高いため、御社の内定を辞退したいと考えております。ご理解いただけますと幸いです。
採用にあたり、たくさんの時間を割いていただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。内定辞退に伴い◯◯様には多大なご迷惑をおかけしてしまい恐縮ですが、何卒ご了承いただけますと幸いです。