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内定式後に辞退を考える人は多い
内定式や懇親会に出席した結果、自分がイメージしていた社風と実際の雰囲気にギャップを感じることがあります。そのため、内定式に出席したあとに辞退を考える人は案外多いです。
内定式後に「この雰囲気は合わない」「このメンバーで一緒に仕事ができるだろうか」など、違和感や不安を覚える可能性は誰にでもあるでしょう。その場合、不安を抱えたまま就職するよりも、その企業で本当にいいのかを改めて検討した方がよいです。その結果辞退することになったとしても、自分の人生にとってよりよい選択ができるでしょう。
内定を辞退したいと考えても、内定式に出席したために、本当に辞退できるのかを不安に思う人がいます。そこで、内定式のあとに辞退することは可能なのか、辞退するにはどうしたらよいのかを解説していきます。
内定式後に辞退するときの方法は、下記の記事でも詳しく解説しております。
内定式に出席していても辞退することは可能
結論からいうと、内定式のあとで辞退することは可能です。また、内定承諾書を提出したあとでも内定を辞退できます。内定承諾書とは、学生が企業の内定を承諾し、入社することを誓約する書類です。この内定承諾書には、法的拘束力がありません。
そのため、内定承諾書を提出したあとであっても、内定式のあとであっても、内定を辞退することに問題はありません。内定承諾書に署名捺印をしてしまったと不安になる必要はないです。
しかし、内定を辞退することで、企業に少なからず迷惑をかけてしまうことは理解しておきましょう。内定承諾書を受け取ったら、企業は学生が入社するための準備を進めています。その準備を無駄にしてしまうということを理解したうえで、誠実な対応をすることが大切です。
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内定式後に辞退する際の3つのポイント
①本当に辞退してもよいか再確認する
②早めに連絡する
③電話で連絡する
内定式後に辞退するときは、注意したいポイントがあります。ポイントを正しく把握せずに連絡をすると、企業に対して失礼な対応をしてしまう可能性があるでしょう。誠実な対応をするためにも、注意点を理解しておくことは大切です。
辞退する際のポイントは、上記の3つです。それぞれについて、詳しく解説していきます。
内定辞退のマナーについては、下記の記事でも解説しております。
①本当に辞退してもよいか再確認する
企業に連絡をする前に、本当に辞退してもよいのかを再度確認しましょう。せっかく内定をもらったのに、それを辞退して後悔してはもったいないです。内定辞退が自分にとって一番よい選択なのかをよく検討する必要があります。
内定を辞退したあとで、企業に辞退の取り消しを依頼することは可能です。しかし、すべての企業がその申し出を聞いてくれるわけではありません。内定を辞退したらその企業には就職できないものと考えて、判断することが大切です。
後悔しない選択ができるように、自分の就活の軸を今一度思い返してみることをおすすめします。何を基準に就職先を決めればよいのかが明確になるでしょう。
内定辞退後に企業に呼び出されることもあります。その際の対処法は、下記の記事を参考にしてください。
②早めに連絡する
内定の辞退を決めたら、早めに企業に連絡をしましょう。内定承諾書を提出した時点で、企業は学生が入社すると考えて準備を進めています。そのため、連絡が遅れれば遅れるほど、企業に迷惑がかかることを理解しておく必要があります。
また、内定辞退は、遅くとも入社日の2週間前までに申し出ることが大切です。民法第627条によると、労働契約を解約するには2週間前に申し入れる必要があります。これは、内定者にも同じことがいえます。
そのため、内定辞退から2週間経たないうちに入社日を迎えると、辞退した企業との労働契約が解除されていないことになってしまいます。入社日の2週間前には企業に確実に連絡を入れるようにしましょう。企業の負担を考えるのであれば、辞退の連絡は早いに越したことはありません。
内定辞退の方法は、下記の記事でも紹介しております。
意志が固まらないうちは内定承諾書にサインしない
内定承諾書に法的拘束力はありません。しかし、内定承諾書は学生が入社することを誓約する書類です。企業は学生に入社の意思があるかどうかを、内定承諾書で確認しています。
そのため、入社の意思が固まっていないのに内定承諾書を提出することは避けましょう。検討する時間がほしいという人は、その旨を企業に伝える必要があります。正直に申し出れば、提出期限を延ばしてもらえるケースも多いです。
内定承諾書を提出すると、企業はその学生の入社準備をどんどん進めていきます。そのため、時間が経てば経つほど言い出しにくくなるでしょう。もちろん内定承諾書の提出後に気持ちが変わることもあるでしょうが、できる限り入社の意思が固まってからサインすることが大切です。
内定辞退で後悔しないための対策を、下記の記事で紹介しております。
入社前研修のあとに辞退する場合はより迷惑をかける
企業によっては、入社前に研修が実施されることがあります。この研修は内定式を終えた10~3月の間におこなわれることがおおいです。内定辞退が研修のあとになってしまうと、より企業に迷惑をかけてしまうため注意しましょう。
入社前研修では、企業概要の説明やビジネスマナーの講習などがおこなわれます。この研修の開催には、会場の準備や人員の確保、講師の手配など、さまざまな手間とコストがかかっています。せっかく研修を実施したのに辞退されてしまっては、その手間とコストが無駄になってしまうでしょう。
企業は、新入社員が勤務することを前提に多くのコストかけて研修をおこないます。そのため、辞退の連絡はできる限り入社前研修が実施される前にしましょう。
③電話で連絡する
内定式後に辞退するときは、電話で連絡することをおすすめします。メールで連絡しても問題はありませんが、受信者がメールのチェックを後回しにしていた場合、辞退する旨が伝わるのが遅くなってしまいます。
辞退の連絡はできる限り早く伝えた方がよいため、電話での連絡が確実でしょう。メールで連絡したときは、返信がなければ電話でも連絡した方がよいです。メールのチェック漏れなどの可能性が考えられます。内定辞退が伝わっているかを、電話で確認しましょう。
電話で伝えるときは、直接担当者と話すことが大切です。不在だからと伝言を頼むと、伝え漏れやミスの可能性が考えられます。
下記の記事では、内定辞退の前に抑えておきたいマナーを紹介しております。
辞退理由は前向きなものにする
辞退理由を述べる際は、前向きな内容を述べるようにしましょう。「自分の適性がこの業界にあるのか不安になった」などネガティブな理由を伝えると、「〇〇君の~という点が活かせると思うし、合っていると思うよ」など、担当者に説得されてしまう可能性があります。
また、「御社より他社の方が魅力的だった」と伝えると、辞退する企業に対して失礼です。「他社の事業方針に共感した」などと他社に惹かれた理由を伝えると、失礼な言い方にはなりません。
「本当にやりたいことが見つかった」「自分の適性を考えて他の業界に決めた」など前向きな辞退理由を伝えることで、企業も学生の決断を応援してくれるでしょう。辞退の手続きまで円滑に進むようにするためにも、辞退理由は前向きなことを述べるようにしましょう。
下記の記事でも、辞退する際のマナーを紹介しております。
万が一脅迫された場合は大学に相談する
内定辞退を伝えた際、高圧的な態度で学生を脅迫する企業がまれにあります。「今後あなたの大学からは採用しない」「就職先に内定を取り消される」などのセリフをはかれて辞退を撤回させられそうになった場合は、相手にしないことが一番です。過剰に反応せずに、辞退の旨だけ伝えて電話を切りましょう。
内定辞退をしたことで企業に脅迫されても、基本的には取り合わないことが大切ですが、あまりにひどい場合は大学に相談しましょう。悪質な企業につきまとわれてしまうと、それがストレスとなり、今後の就活に影響を及ぼす可能性もあります。辞退した企業のせいで就活がストップしてしまうのはもったいないです。
大学のキャリアセンターに相談すれば、企業との間に入ってもらい助けてもらうこともできます。就活に支障をきたすことのないよう適切に対処しましょう。
下記の記事では、内定承諾書を提出したあとに辞退する際のマナーを解説しております。
内定後の悩みは「キャリアパーク!就職エージェント」
キャリアパーク!就職エージェントでは年間1,000名以上の学生と面談をし、内定へと導いたエージェントが非常に親身になって、サポートしてくれるのがメリットです。
就活のプロとも言えるエージェントが書類選考や面接はもちろん、内定後の相談や内定先企業の決定まで一貫してサポートしてくれます。また、厳選した企業を紹介してくれるので、多数の求人を抱える大手エージェントに比べて、一つ一つ企業との繋がりが強いのも特徴と言えるでしょう。
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内定辞退を電話で伝える際の例文
採用担当者
内定式を開催していただいた後にも関わらず、大変身勝手な申し出ですが、御社の内定を辞退させていただきたくご連絡をさせていただきました。
貴重なお時間をいただいたのに、ご迷惑をおかけする形となり、誠に申し訳ございません。
就活生
採用担当者
就活生
採用担当者
この例文では、内定辞退の理由について簡潔に述べていることがポイントとなります。企業によっては、今後の参考のために辞退理由を聞いてくることがあります。失礼のないように簡潔に伝えるために、辞退理由の内容は電話をかける前に考えておきましょう。
内定辞退は、担当者に直接伝えることが大切です。辞退の旨を伝える前に担当者に代わってもらいましょう。不在の場合はかけ直すことをおすすめします。
内定辞退の例文は、下記の記事でも紹介しております。
内定式後の辞退報告でマナー違反になる対応
内定式後に辞退するときは、マナーを守りましょう。採用担当者は、忙しい合間をぬって、会社説明会から内定式まで何か月もかけて準備してきています。その内定を内定式後に辞退するため、採用担当者へ連絡しないのはマナー違反です。
また、辞退するからといって、企業に嘘をつくのもNGです。これらの対応は、企業に対して非常に失礼な行為です。それぞれについて、なぜ失礼にあたるのかを解説していきます。
入社辞退の方法は、下記の記事でも紹介しております。
連絡をせずに勝手に辞退する
就活を続けていると、どうしても内定を辞退しなければならないこともあるでしょう。しかし、内定を辞退することは、企業に迷惑をかける行為です。そのため、辞退する旨を確実に伝えることが大切です。
内定者に辞退された場合、企業は新たに学生を採用しなければなりません。とくに従業員数の少ない会社では、その対策が大変です。連絡をせずに勝手に内定を辞退すると、企業が辞退されたことに気づくのが遅れます。その結果、他の学生を採用することも難しくなるでしょう。
また、学生と連絡が取れなくなると、安否の心配をする企業は多いです。大事になってしまう可能性もあるでしょう。企業に余計な心配をかけないためにも、辞退の連絡を怠ってはいけません。
内定辞退を手紙で伝えるときの書き方を、下記の記事で解説しております
嘘をつく
辞退理由を聞かれたときは、「他の企業に決めました」とはっきり伝えましょう。言いづらいからと嘘をついてはいけません。学生の中には、「実家を継ぐことになった」「進学することになった」などと嘘を言ってしまう人がいます。
しかし、将来、クライアントとして辞退した企業と再会する可能性はゼロではありません。その場しのぎで嘘をつくと、余計なリスクが増えるだけです。
また、嘘であることがバレたとき、企業の担当者は当然不愉快な気持ちになります。今までお世話になった人に対して嘘をつくのは失礼です。辞退理由は、失礼のないように正直に答えましょう。
内定辞退の理由で嘘をついてはいけない理由は、下記の記事でも解説しております。
内定式後に辞退する際はしっかりマナーを守ろう
内定式後に辞退するときの注意点について解説しました。そもそも、辞退する企業に対してマナーを守ることが必要なのかと考える人もいるでしょう。
しかし世間は、広いようで狭いです。とくに同じ業界で働いていると、将来、取引先として関わってくる可能性があります。その際に「あのとき不義理をして顔を合わせ辛い」と思うか、「その節はお世話になりました」と言えるのかということは、その後の仕事の展開にも大きな影響が出てきます。
また、お世話になった方へ誠意ある対応をするのは、人としての常識でもあります。最後に相手を不愉快な思いにさせないように、マナーを守って辞退の旨を伝えましょう。
内定辞退の際のお詫び状の書き方を、下記の記事で紹介しております。
お忙しいところ恐れ入りますが、人事部の○○さんはいらっしゃいますでしょうか。
就活生