目次
- SPIは適切な勉強時間と学習方法がわかれば高得点に大きく近づける
- 就活生に聞いた! SPIを受けた経験
- SPIとはどんな試験?
- なぜSPIには対策が必要なの?
- 大学4年からじゃ遅い? SPIの勉強を始める時期
- 就活生に聞いた! SPIを勉強し始めた時期
- SPIの対策で勉強時間をしっかり確保すべき3つの理由
- SPIの分野別ではどのくらいの勉強時間が必要?
- 就活生に聞いた! SPIの勉強で最も時間を使った分野
- 最低30時間は確保しよう! 基本のSPI対策の流れと時間配分
- SPIの勉強時間が60時間以上必要な人の特徴と対策のコツ
- 就活生に聞いた! SPIの勉強時間
- SPI対策に必要な勉強時間を確保する方法
- 隙間時間を活用してできるSPIの勉強方法
- SPI対策は早い時期に勉強時間を確保して計画的に進めよう
SPIは適切な勉強時間と学習方法がわかれば高得点に大きく近づける
SPIはどのくらい勉強すれば大丈夫なのかと悩んでいる学生は多いと思います。
「どんな勉強をしたらいいのか」「勉強時間がなくても解けるようになるか」など初めての形式のテストなので不安なことも多いですよね。
SPIの勉強を始める前に、分野ごとの適切な勉強時間や勉強方法を理解できれば、高得点が取れるようになります。なんとなく勉強を始めるよりも、時間配分や学習方法を計画してからスタートする方が効率が良いです。
そのうえで、一人ひとりに合う勉強方法や隙間時間の活用法を解説するので、ぜひSPI対策に役立ててくださいね。
就活生に聞いた! SPIを受けた経験
学生に、就活でSPIを受けたことがあるかを調査してみたら、以下のような結果になりました。
約8割以上の学生が就活でSPIを受けており、SPIの受験は必須であることがわかります。SPI以外にも適性検査はありますが、SPIはもっとも多く取り入れられている試験でもあります。
まだSPI対策を始めていない人は、この記事を読んで自分に必要な勉強時間と学習方法を理解しましょう。
SPIとはどんな試験?
SPIとは
就活の選考で使われる適性検査の一種で、性格検査と能力検査の2つの分野に分かれている。
性格検査は、学生の考え方や仕事の適性を明らかにするものであり、自分に当てはまる選択肢を選んで回答します。
能力検査は、仕事をするうえで必要となる基礎的な能力を測るものであり、言語と非言語分野に分かれています。企業によっては、言語と非言語に加えて、英語力や構造的把握力を問う試験を実施する場合があります。
なぜSPIには対策が必要なの?
SPIは面接前の選考に組み込まれていることが多いため、ここで落ちてしまうと面接を受けられず後悔することにもつながります。
ここでは、なぜSPIに対策が必要なのか、具体的に説明していきます。
選考に取り入れている企業が多いため
就活の選考において、ほとんどの企業が適性検査を実施しています。適性検査を通して学生の学力や性格などを見て、企業が求める能力があるかどうかをチェックできるからです。
適性検査にはいろいろな種類がありますが、中でもSPIは多くの企業が採用している適性検査になります。
そのため、就活の選考を突破するには、書類選考や面接選考に加えてSPI検査も必須といえるでしょう。
合格ボーダーラインを超えるため
SPIは、学生の基礎的な学力を測り、企業が求める能力を有しているかを判断するための検査です。
応募数の多い企業では学生一人ひとりに面接時間を取るのが難しいので、SPIの結果で絞り込んでいる場合も多いです。そのため、次の選考に進んでいくためには、SPIのボーダーラインを超えいく必要があります。
SPIのボーダーラインは企業によって異なります。一般的に合格に求められる正答率は70~80%の企業が多いですが、応募者が多い難関企業では90%以上の正答率が求められる場合もあります。
しかし、合格のボーダーラインは明確に公表されているわけではないので、高倍率の企業を受ける人は、なるべく高い点数を取れるように準備しておくことが大切です。
SPIのボーダーラインについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
大学4年からじゃ遅い? SPIの勉強を始める時期
「SPIはいつから勉強すれば間に合うの」と心配に思っている学生もいるでしょう。そもそも、いつから勉強すれば良いかもイメージがつかないですよね。
結論、SPIの勉強を始めるべき時期は人によって変わります。ここでは、インターンの選考に向けて対策する人と、本選考に向けて対策する人に分けて、勉強を始めるべき時期の違いを解説します。
まずは自分が勉強すべきタイミングとかかる期間の目安を知っていきましょう。
インターン選考対策なら大学3年4月から
企業によっては、インターン選考からSPIなどの適性検査をおこなう場合もあります。
企業研究や業界研究をするためにも、実際に職業体験ができるインターンは貴重な機会です。希望するインターンに参加するためにも、まずはインターン選考の内容を調べておくことは重要です。
インターン選考にSPIが含まれている場合は、夏のインターンの選考開始に間に合うように大学3年の4月から始めるのがベストですよ。
本選考対策なら大学3年12月から
本選考でSPIを受験する時期は、就活が解禁される大学3年生の3月から大学4年生の5月にかけて受けるのが一般的です。3か月程度の余裕をもって、SPIの勉強は大学3年の12月から始めたいところです。
就活が本格的に始まると、ESの作成や面接対策などやることが増えて忙しくなります。そのため、SPIの勉強は就活が解禁される3月までに終わらせておくと直前で焦らなくて済みます。
また、一部の外資系企業やベンチャー企業などは、就活が解禁される3月以前に本選考が始まる場合があるので、志望企業の選考スケジュールは事前に確認しておきましょう。
就活生に聞いた! SPIを勉強し始めた時期
SPIの勉強を始めた時期について、学生にアンケートを取ってみました。
結果を見ると約7割の学生が、大学3年時にSPIの勉強を始めており、一般的な本選考が始まるまでに対策をする人が多いようです。
一方で大学3年時の勉強を始める時期はばらつきが見られました。SPIを受けるタイミングも人によって違いますが、勉強をする期間も人によって違うことが考えられますね。
SPIの勉強を開始する時期は人それぞれですが、余裕を持って本選考に臨むには早くから始まることに越したことはありません。
自分に合う勉強方法を理解して、必要な勉強時間を確保できるようにしましょう。
SPIの対策で勉強時間をしっかり確保すべき3つの理由
受けるタイミングの直前に準備するのでは間に合わないのかと思う人もいるのではないでしょうか。勉強する期間は人それぞれではありますが、SPIならではの出題形式などもあるため、高得点を獲得するためには余裕を持った対策が必須です。
ここでは、SPIの対策で勉強時間をしっかり確保すべき理由を3つ解説するので、押さえておきましょう。
①幅広い分野から問題が出るから
SPIは、大きく言語と非言語分野に分けられ、言語分野は国語の問題、非言語分野は数学・論理問題が出題されます。また企業によっては、英語や構造的把握力の問題も出ます。
中でも、非言語分野は出題範囲がとても広く、すべての分野を抜かりなく対策するには、思っているよりも勉強時間が必要です。
しかし、中学・高校で習う数学が主な出題範囲であるため、難易度が特別高いわけではありません。すべての分野に目を通して、公式や解き方を理解するためにも、十分な勉強時間を確保しましょう。
②問題の解き方を忘れているケースがあるから
SPIは、中学・高校で習う問題がベースとなっています。問題を見ただけだと、特別な対策をしなくても意外と解けそうだと思いがちです。
しかし、中学や高校で勉強したことは意外と忘れていることが多く、基礎情報も頭から抜けている場合があります。そのため、SPIの問題集などで事前に問題を解けるか確認しておくことが重要です。
特に数学は問題を解くための公式を忘れがちなので、油断せず事前に確認しておくことはとても重要です。
③問題を解くスピードを上げる必要があるから
SPIには制限時間があり、多くの場合、70分以内に言語と非言語分野の70問を回答しなければいけません。つまり、制限時間以内に解き切るには、1問を1分程度で回答しなければならず、多くの時間をかけていられません。
問題の解き方がわかっていても、制限時間以内に回答できなければ、合格ボーダーラインを超えることは難しくなります。
そのため、問題を解くことに慣れ、回答スピードを上げるには、問題を繰り返し解く必要があります。解き方や考え方に慣れるためにも、問題集を複数回繰り返せるように勉強時間の確保が必要です。
SPIの分野別ではどのくらいの勉強時間が必要?
SPIは言語・非言語などの分野以外にも、英語や構造的把握力など、企業によって出題される分野が違う場合があります。自分が受ける企業のSPIでどの分野が出るのかは事前に調べておき、対策をおこないましょう。
ここでは分野別に勉強時間の目安を解説していきます。得意や苦手などにも勉強時間は左右されるので、どの分野を重点的にやるべきかを考えるための目安にしてみてください。
言語分野は5~15時間
言語分野の問題は、大きく基本問題と長文問題に分けられます。
語句の用法や熟語の成り立ちなどを問う基本問題を解けるようになるには、暗記が必要です。そして、長文問題を解けるようになるには、速読に慣れなければなりません。
言語分野を15時間程度で対策する場合の例
1.出題傾向を把握する:1時間
2. 問題を一通り解く:5時間
3. 暗記や長文に慣れる:5時間
4. 模擬試験を受ける:1時間
5. 苦手分野を克服する:3時間
勉強時間を15時間確保できる人は、上記の配分で勉強すると網羅的に対策することができますよ。暗記が得意な人は基本問題よりも長文問題に時間をかけると良いかもしれませんね。
基本問題の暗記はスキマ時間におこなうこともできるので、自分に合った勉強方法で進めましょう。
こちらの記事では、言語分野の対策法について解説しています。ぜひご覧ください。
非言語分野は20~30時間
非言語分野の問題は、基本問題と推論の問題の2つに分類できます。
基本問題は、公式を覚えれば解けるようになる問題です。しかし、忘れている知識を思い出して、公式を使って問題を解けるようになるには、結構時間がかかるでしょう。
そして、推論は公式を覚えるのではなく、問題に慣れることで解けるようになる問題です。推論の対策に割く時間がなく、推論を捨てる人もいますが、推論を捨てることは高得点を逃すことにつながります。
非言語分野を30時間程度で対策する場合の例
1.出題傾向を把握する:1時間
2. 問題を一通り解く:15時間
3. 推論に慣れる:5時間
4. 模擬試験を受ける:1時間
5. 苦手分野を克服する:5時間
非言語分野の問題は出題範囲が広いので、入念に準備をしましょう。
数学が苦手で非言語分野の勉強法に悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
英語分野は10~20時間
外資系企業や総合商社など海外展開をしている企業の選考では、英語分野の能力検査も実施しています。英語検査の出題形式は6つあり、正解すればするほど問題の難易度が上がっていきます。
したがって、高得点を狙うには、6つの問題形式すべての対策をすることがポイントです。
同意語、反意語や空欄補充は対策がしやすいですが、正答率を上げて高得点を取るには長文を解く必要があります。限られた時間内に長文読解ができるよう、10~20時間を目安に英語分野の勉強時間を確保しましょう。
英語分野を20時間程度で対策する場合の例
1.出題傾向を把握する:1時間
2. 問題を一通り解く:8時間
3. 長文読解に取り組む:5時間
4. 模擬試験を受ける:1時間
5. 苦手分野を克服する:5時間
英語検査を実施する企業では、入社後も業務で英語が必要になるため、隙間時間に単語を覚えることも重要な対策の1つですよ。
英語分野の対策については、こちらの記事で解説しています。
構造的把握力は5~10時間
構造的把握力検査とは、物事の背後にある共通性や関係性を読み解く論理的思考力を測るものとなります。SPI試験を運営しているリクルート社が指定した会場内のPCを用いたテストセンターで受検する形になります。
構造的把握力の問題は言語系と非言語系に分かれます。
言語系と非言語系の違いは、端的に言うと計算があるかないかです。どちらも文章の意図を理解し仕分ける能力が必要であり、企業側は学生の構造的把握力が、どれほどあるのかを確認しているといえます。
構造的把握力検査は、20分でおおよそ20問の問題が出題され、1問ごとに制限時間が決まっており、未解答の場合は次へ自動で進むシステムとなっています。
構造的把握力を10時間程度で対策する場合の例
1.出題傾向を把握する:1時間
2. 言語系の問題を一通り解く:3時間
3. 非言語系の問題を解く:4時間
4. 苦手分野を克服する:2時間
構造的把握力は1問1分程度で解いていくことが求められるため、問題集などで問題に慣れて、早く解けるようになることが重要です。
構造的把握力に必要な対策や問題の解き方は、こちらで詳しく解説しています。
性格検査は1時間程度
性格検査はその人の考え方や価値観に関する検査で、企業が求める人物像のマッチ度や業務に適性があるかを判断するために実施されます。
特別な対策は必要ないですが、事前に自己分析をして強みや価値観を把握しておくことがおすすめです。なぜなら、問題数が多いため、1問あたり8秒のペースで回答しなければならないからです。
上記のように、性格問題は選択式で答えていく形になるので、言語分野や非言語分野のように明確な正解があるわけではありません。自分の価値観に近いものを選択するようにしましょう。
性格検査は、自己分析のために1時間程度確保しておきましょう。直感で回答することに慣れるためにも、模擬試験を受けて練習しておくと良いですね。
SPIの性格検査の対策はこちらの記事で詳しく解説しています。
就活生に聞いた! SPIの勉強で最も時間を使った分野
学生に、SPIの対策で一番時間をかけた分野を聞いてみました。
8割以上の学生が非言語分野の勉強に時間をかけていたことがわかります。SPIの非言語分野は、公式を思い出したり問題に慣れるために時間を多く使う人が多いようですね。
非言語分野は出題範囲も広く、解き方解法のコツをつかむまでに時間がかかるため、十分な勉強時間を確保しましょう。
最低30時間は確保しよう! 基本のSPI対策の流れと時間配分
自分に必要な勉強時間がわからず不安な人も多いのではないでしょうか。基本的な対策を網羅するには、最低でも30時間の勉強が必要です。ここでは、基本的なSPIの対策方法と目安の時間を解説していきますね。
30時間の勉強時間を確保するために、いつから勉強し始めるべきかも合わせて計画しましょう。
ステップ①問題集を購入して一通り解いてみる(20時間)
言語と非言語分野を合わせて計15分野あるため、すべての問題を解くには20~30時間かかります。まずは一通り出題される問題を解いてみて、どんな問題があるのか、解けない問題はあるのか確認してみましょう。
出題される問題は、中学校~高校レベルの問題ですが、問題形式が把握できていないと制限時間内に解き切ることができません。問題形式とレベル感を確かめるためにも、問題集を1周して、まずはSPIの出題形式に慣れましょう。
こちらの記事では、SPI対策におすすめの問題集を紹介しています。
ステップ②解くのに時間がかかった問題を復習する(5時間)
一通り問題集を解いたなかでスムーズに解けなかった問題の対策をします。
解き方がわかっていても、制限時間内に解けなかったら、SPIで高得点を狙うのは難しいです。解ける問題なのに、時間制限で解き切れないのはもったいないですよね。
また、時間を気にしすぎてミスをしてしまうのを防ぐためにも、時間内に解き切る練習をしましょう。
模擬試験を受けて、本番さながらの時間配分を試してみるのもおすすめですよ。
SPIの出題数や制限時間について詳しく知りたい人は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
ステップ③解けなかった問題に取り組む(5時間)
SPIは、すべての分野からまんべんなく出題されるため、解けない問題を放置しておくと、高得点を取ることはできません。苦手分野の問題は、解説を見ながら繰り返し問題を解き、解き方を理解することが重要です。
SPIは問題の傾向がある程度決まっているため、解き方を理解すればスムーズに回答できるようになります。
苦手分野は重点的な対策が必要なので、ネット上で公開されている練習問題なども活用してみましょう。
SPIの勉強時間が60時間以上必要な人の特徴と対策のコツ
SPIで苦手分野が多い人や、高得点を狙う人であれば60時間程の勉強時間を確保しておきたいところです。
ここでは、SPIの勉強時間が60時間以上必要な人は具体的にどのような人なのかと、それぞれのタイプに合わせた対策のコツを解説します。自分に合った勉強の仕方を知り、効率よくSPIの対策を進めましょう。
中学・高校で習った問題を解くのに不安がある人
SPIで出題される問題は、中学校から高校で勉強した内容がほとんどです。そのため、中学・高校で習ったことを忘れている人は、対策に時間がかかります。
網羅的に勉強することも重要ですが、まずは暗記や慣れで点数をとりやすくなる部分から解いていくと、より効率的に学習できますよ。
コツ①頻出度の高い問題を中心に勉強する
SPIでは幅広い分野の問題が出題されるため、中学・高校の知識を忘れている人がすべての分野をマスターするには、結構な時間がかかります。
限られた勉強時間で対策するには、出題頻度の高い問題を中心的に解くことがコツになります。
問題集には、頻出度の高い問題がまとめられています。問題形式を把握し、基本問題を確実に正答するためにも、出題頻度の高い問題を中心的に勉強しましょう。
こちらの記事では非言語分野の頻出問題と問題の解き方を解説しているので、参考にしてください。
コツ②計算式や問題パターンなどを覚える
SPIで高得点を取るには、基本問題を取りこぼさないことが重要です。
言語・非言語分野ともに、語句や計算式を覚えれば、ある程度の基本問題は解けるようになります。また、問題のパターンをつかめば、自ずと解き方も理解でき、時間をかけずに解くことができます。
計算式や問題パターンは問題集を繰り返し解いていくことで覚えられるにで、何度も問題集に取り組みましょう。
中学・高校で習った内容の問題を解くのに自信がない人は、計算式や問題パターンを覚えて、確実に点数を取れる分野を増やしてください。
高倍率の人気企業を多く受ける人
SPIの合格ボーダーラインは企業によって異なり、人気企業では90%以上の正答率を求められる場合があります。
また、SPIは正答率が高くなるほど、難易度の高い問題が出てくるような仕組みになっています。そのため、正答率を高くするには基礎的な問題を完璧に解ける状態にならなければいけません。
たとえば、非言語分野であれば順列・組み合わせや仕事算などの基礎的な問題を完璧に解けるようにならないと、難易度の高い推論の問題までたどり着けません。
90%以上の高得点を狙うには、制限時間内に全ての問題を解き切る状態にしなければいけないので、人一倍対策が必要です。特に、時間がかかる問題をスラスラ解いて、正答率の低い問題を突破しなければいけません。
ここでは、高倍率な人気企業を受ける人がすべき対策とそのコツを解説していきます。
コツ①英語や構造的把握力の分野も勉強する
人気企業のSPIでは、言語と非言語分野に加えて、英語や構造的把握力の分野が出題される場合があります。
外資系の企業や総合商社といった、英語力が必要となる企業のSPIを受検する場合、英語分野の問題が出る可能性が高い傾向にあります。そのため、安定して高得点をとるためには英語分野の対策もしていかなければいけません。
また、英語分野の検査も正答率が上がるほど問題の難易度も上がっていくため、高得点を得るには長文問題も解けるようにならなければいけません。
SPIをテストセンターで受検する際は構造的把握力の問題も出るので、高得点を狙うのであれば構造的把握力の勉強もしておきましょう。構造的把握力の問題は素早く解かないといけないため、問題パターンをつかむことが重要です。
コツ②模擬試験を受ける
制限時間内に解くことに慣れるために、模擬試験を受けることがおすすめです。
問題集を繰り返し解くのも大事ですが、試験に慣れる対策も必要です。模擬試験を通して時間の使い方を理解し、時間配分の感覚をつかみましょう。
本番さながらの練習をすることで、志望企業のSPI試験を落ち着いて受けられます。SPIの模擬試験は、就職情報サイトのマイナビから無料で受験できるので、試してみてください。
就活生に聞いた! SPIの勉強時間
SPIを受けるためにどのくらい勉強したか、学生に聞いてみると以下のような結果になりました。
半数以上の学生が10時間以下しか勉強していないようです。勉強時間を確保するのが難しく、試験ギリギリに詰め込む人が多いのもしれませんね。
しかし、人気企業のボーダーラインを超えるためには、高得点を取るための対策が必要です。また、苦手分野を克服するためにも、多くの勉強時間を確保しておいた方が、選考に突破できる可能性を上げることができます。
上記の勉強時間で回答した就活生が、実際にどんな対策をおこなったのかを見ていきましょう。
問題集を繰り返し解いた人が多数
多くの学生が、問題集を繰り返し解いて対策をしていました。
SPIで出題される問題の分野は多岐にわたるため、網羅的に対策するには問題集がベストのようですね。
いくつかの問題集を解き漁るよりも、1つの問題集を完璧に解けるようになる方が対策になります。「SPIの対策って何から始めたらいいの」と思っている人は、問題集を1冊買って、繰り返し解きましょう。
アプリやWebサイトで実践練習した人も
アプリやWebサイトの練習問題で実践を積んだという回答も見られました。
SPIの問題は書店で購入できる問題集以外に、アプリやWebサイトにも掲載されています。隙間時間に勉強したい人や、苦手分野の問題を重点的に解きたい人はアプリやWebサイト上の練習問題も活用してみましょう。
SPIの問題はだいたい傾向が決まっているので、さまざまな問題に触れておくことで、見たことのある問題が出題されるかもしれませんよ。
SPI対策に必要な勉強時間を確保する方法
SPIの対策には、意外と時間がかかることがわかったと思います。
しかし、早くから始めたとしても、講義やサークル、部活などで忙しい学生がまとまった時間勉強するのは難しいですよね。
そのような人に向けて、SPI対策に必要な勉強時間を確保する方法を解説するので、日々の習慣に取り入れてみてください。
1日1時間をコツコツ積み重ねる
SPIの対策には、30~60時間の勉強時間が必要です。しかし、一気にまとまった時間を確保するのは大変ですよね。
そんな状況でもSPI対策を進めるには、1日1時間の勉強をコツコツ積み重ねることが大切です。長い勉強時間が取れなくても、少しの時間を積み重ねていくことで、30〜60時間の勉強時間を確保することができます。
1時間が難しい日は、30分でも良いのでSPIの問題に触れる時間を確保しましょう。
なぜなら、毎日SPIの問題に触れることで、解き方を忘れないというメリットがあるからです。時間が空くと、せっかく覚えた公式や問題パターンも頭から抜けてしまいますよね。
勉強時間の確保で悩んでいる人は、難しい計画は立てずに毎日1時間勉強することを目標にしましょう。
隙間時間を無駄にしない
SPI対策に必要な勉強時間を確保するには、隙間時間を有効活用することがカギとなります。
たとえば、電車での移動時間や空きコマ。少しの隙間時間でも、基本問題を解いたり、解答を読んだりすることはできますよね。
隙間時間だと集中するのが難しい人は、公式や英単語を覚える時間に当ててみてください。隙間時間での勉強が積み重なると、思っているよりも多くの勉強時間を確保することができますよ。
隙間時間を活用してできるSPIの勉強方法
SPIの対策を効率的に進めるなら、隙間時間を無駄にしないようにしましょう。移動時間や空きコマなどの短い時間でも、積み重なると大きな時間になりますよ。
ここでは、隙間時間にできるSPIの勉強方法を紹介します。問題集を持ち歩かなくても、SPI対策をする方法はあります。短い時間で何を勉強したらいいか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
SPI対策アプリを使う
最近は、SPIの問題が解ける対策アプリがたくさん出ています。
スマホにアプリをダウンロードしていれば、問題集が手元になくても問題を解くことができます。アプリなら、電車での移動時間や待ち時間に勉強しやすいですよね。
また、解説も付いている対策アプリがあるので、解説を読み込んで解き方を理解したり、苦手問題を重点的に解いたりすることもできますよ。
SPI対策におすすめのアプリは、こちらの記事で解説しています。
英語の単語帳を持ち歩く
海外展開をしている企業や外資系企業を受ける人は、英語検査の対策が必要不可欠です。
しかし、言語分野や非言語分野の対策に時間をかける人が多いので、英語の対策は疎かになりがち。そこで、おすすめな対策が英語の単語帳を持ち歩くことです。
英語検査は基本問題に正解しないと、長文問題に進むことができません。基本問題が解けるようになるには、単語力が必要です。
まとまった勉強時間は長文問題の練習に充てられるよう、隙間時間に単語の勉強を進めましょう。
SPI対策は早い時期に勉強時間を確保して計画的に進めよう
SPIの出題範囲は広く、企業によってボーダーラインも異なるため、事前に対策をしておかないと、そこで落ちてしまう可能性が出てきてしまいます。
問題集を解いて、解けなかった問題を復習するには、最低でも30時間必要です。また、中学・高校の問題を忘れてしまっている人や英語分野の対策が必要な人は60時間の勉強時間を確保しなければなりません。
就活が本格的に始まる前にSPI対策を終えられるよう、大学3年の12月までに勉強を始めましょう。SPI対策は問題集を繰り返し解く以外にも、アプリを使って隙間時間を活用したり、模擬試験を受けて本番同様の時間配分を知ることも大切ですよ。
【SPIに関する調査】
調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2023年8月28日~9月4日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の67人