業界研究

【ビール業界徹底研究ガイド】あなたの就活に役立つ情報を一挙大公開

ビール業界とは

ビール業界とは、ビールを製造・販売する企業の業界を指します。現在ビールは、いわゆるビール、発泡酒、第三のビール、ノンアルコールビールに分類されます。季節を問わない嗜好品として、また、成人をしてからは年齢性別を問わずビールは「一杯目」としてもシェアの広い飲み物です。

居酒屋を始め、アルコールを扱う外食産業はもちろん、ファミリーレストランやカフェにもビールはあり、アルコールといえばまずビールを思い浮かべる人も多いことでしょう。ビール業界を志望するのであれば、業界の動向や最新情報などを入手し、企業研究をする必要があります。

ビール業界の現状

ビール業界は現在、有名な大手4社で国内の出荷シェアの99%以上を占めています。そのため、ビール業界に就職ということになれば、ほぼこの4社の中から選択をするということになります。この4社で国内のビール市場のシェアを争っているのですが、需要は飽和状態です。さらに、少子化により20歳を迎える人数が年々減っていけば、自然とビールを飲む人数も減っていきます。

また、健康志向によりカロリーや糖質・プリン体などを気にする傾向もあり、そのため、味だけではなく、成分にまでこだわったビールや第3のビールの開発に各社とも力を入れています。これからのビール業界が業績を伸ばしていくためには、新しい商品の開発の他、海外市場に目を向けていく必要があります。

ビール業界の業績推移について

  • 業界規模 2兆3,002億円
  • 平均年収 908万円
  • 平均継続年数 15.2年

ビール業界は近年各社とも、合併と買収、M&Aを立て続けに進めています。これは前出のとおり、少子化により今後の需要が縮小化してくることを恐れてです。この背景には、2015年にビール業界世界最大手、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が約13兆円でイギリスのSABミラーを買収した、ということがあります。このニュースは、世界中のビール業界に激震を与えました。2016年、ABインベブは日本にアジア拠点となる支社を設置し、上陸をしました。

しかし、世界一の超大手ABインベブでさえいざ上陸をしてみても、日本国内でシェアを拡大するには至っていません。これは、日本の酒税体系が複雑であるということと、鎖国状態であったことから国内ビール各社と小売店・業者との流通パイプががっちりと繋がってしまっていることが挙げられます。

これに対しアサヒビールは2016年、ABインベブ社とSABミラーが保有していた中東5カ国・8社のビール会社を買収しました。2015年から、世界のビール業界はアジア市場を狙う戦後時代に突入しています。新規事業の拡大や消費量の拡大策よりも、各国のビール会社を大手が取り合う形になっているのです。M&A戦略とともに大胆な組織改革が、今後のビール業界、各企業の生きる道となってくるでしょう。

給与面では、ビール業界は高給、という定説があります。40歳で1,000万円、50歳で1,200万円が水準です。各社とも待遇面で社員の満足度は高く、それにより一度入社をすれば腰を据えて働く傾向にあり継続年数も長くなっています。

ビール業界の細かい職種分類について

  • マーケティング
  • 需給調整
  • 資材調達
  • 営業
  • 開発(技術・商品)
  • 研究

ビール業界と言っても、もちろんビールを作る生産職だけではありません。国内だけではなく海外のメーカーを買収し、各国のビールを次々と輸入している現在、市場にどのビールが好まれるのか、どのくらいの需要があるのかとマーケティングをすることがまず必要です。

そしてマーケティングはリサーチに回され、そこで分析にかけられます。マーケティングの成功確率を高めるために、論理的・科学的に顧客情報を可視化します。このデータは需給調達に伝えられ、出荷予測と製品生産量が決められるのです。

次に、需給調整から資材調達ですが、大麦、モルトといったビールの原料買付のため国内各地や海外に飛び、価格交渉をし資材を確保します。確保した後は生育監査・物流納品管理、それから納品された資材をバランスよく各工場に割り振る役目も行います。

宣伝・営業は売り上げの要です。コンビニエンスチェーンや居酒屋チェーン、百貨店や小売の酒店、業者に対し、商品を置いてもらうよう営業をかけたりする仕事です。人との交流、気遣い、粘り強さが特に大事な職種でしょう。

開発・研究部署は、新規商品の開発や、成分を研究することで新たな味やセールスポイントを作ります。この他にも海外事業部、生産機械の開発・メンテナンスや、人事・総務などの事務職もあります。

グループで採用をされ、ビール事業部に配置されることもあれば、ビール事業部の会社単独で募集を行っている企業もありますので、すでに研究職を目指しているなどやりたいことが決まっているのであれば、独自の企業研究が必要です。

ビール業界の動向

ビールの画像

ビール業界を目指すのであれば、業界の動向について知っておく必要があります。業界動向の基本を押さえ、業界研究や企業選び、面接対策などに活かしていくようにしましょう。2005年から2011年にかけて、ビール業界の売り上げは減少傾向にありました。しかし、2013年からは増加傾向に切り替わっています。

ただし、現状は国内の出荷量は減少しており、海外への出荷量が増えているという状況です。このように、ビール業界は変化しています。これらの変化について知り、業界の動向をより深く理解するため、詳しく見ていきましょう。

国内のビール出荷量は減少傾向にある

先述の通り、現在は国内のビール出荷量が減少傾向にあるという状況です。ビール系飲料の出荷量は1994年以降減少傾向にありましたが、特に2004年からはその傾向が著しく、2016年までの12年間、連続して最低記録を更新しています。

背景としては、国内消費者の節約傾向が強くなってきていることが挙げられるでしょう。ビールだけでなく、ノンアルコールビールなども出荷量が減少しています。

ただし、サントリー、サッポロ、アサヒなどの大手については、海外事業で業績を上げています。大手各社はさまざまな国で事業を展開していますが、特に東南アジアでの日本産ビールの需要の伸びが大きく、今後も伸び続けることが予想されています。海外事業を展開している大手かそうでないかによって、業績の差が広がる可能性もあるといえるでしょう。

糖質オフなど新商品の開発が盛ん

近年、ビール業界は新商品の開発に注力しています。国内市場でビールの需要が減ってきているため、より消費者が魅力的と感じるようなビールを開発することが目指されているのです。

昨今、健康やダイエットに対する関心が高まっていることから、糖質オフやプリン体オフのビールなどを各社で相次いで開発しています。このほか、製法や味にこだわったプレミアムビール、職人が丁寧に作り上げるクラフトビールなども生み出されています。

新たなビールの開発に活路を見いだそうという努力は続いていますが、少子高齢化や若者のビール離れが進んでいることから、今後も国内市場は厳しい状況が続くことが予想されるでしょう。縮小する国内市場と、需要が拡大する東南アジア市場という状況を押さえておきましょう。

ビール業界の主要トピック

ビール業界のニュースは、この2年は特にM&A関連の話題がとても多いです。業界を揺るがすような大型の買収に次ぐ買収、企業同士の合併によるシェアの奪い合いなど、し烈なニュースの見出しが並びます。ここでは、その他の話題のM&Aについての他、就職活動にあたって面接などで話を振られた時に、少し違う傾向の話として知識になるようなトピックを上げていきます。

大きなニュースはもちろん、商品開発やビールの流行に関する話題は頭に入れておいて損は無いです。業界への知識を深めるためにも、日頃からテレビやインターネットでのニュース情報にアンテナを張っておきましょう。

できたてビールがその場で飲める「ブルーパブ」が人気

クラフトビールをその場で飲める「ブルーパブ」専門店が人気です。クラフトビールとは、メーカーと提携をせずに、店舗に小規模なビール醸造設備を設置し、職人が丹精込めて造るビールのことです。大手でも「グランドキリン」などのクラフトビールブランドはありますが、キリンは「作り手が明確で、主張を持ったビール」をクラフトビールとして定義しています。ビール好きは、その醸造所や職人の違いによるビールの味を楽しむのです。

ブルーパブの人気が盛り上がってきており、クラフトビールを提供する店が都内近郊だけで330店舗以上あるということから、実のところビールの需要は下火ではないということが分かります。大手でも、季節によって軽い味わいのビールを発売するなどの工夫はありますが、大衆に受けることが必要とされるものは、無難になりやすいです。大手にはできないことを軽いフットワークでこなす、店舗醸造のビールは一度味わっておくと良いでしょう。

店舗醸造のできたてではなく、コンビニで手軽に買えるクラフトビールもあるので、そちらから入門をしてみるのも良いかもしれません。

キリンがクラフトビールに缶タイプ

キリンビールが2017年9月26日から、「グランドキリン」の缶タイプを発売します。「グランドキリン」は前出のとおり、キリンビールにおけるクラフトビールの主力ブランドです。

従来は瓶での販売をおこなっており、パッケージのデザインは瓶に使用されていたラベルのデザインがそのまま使用されています。缶の方が、より手軽感が増すという心理的要素から「過程で手軽にクラフトビールを楽しんでもらいたい」という狙いです。

クラフトビールという言葉がメディアに頻繁に顔を出し始めたのは、2015年からです。キリンビールは「グランドキリン」を2012年から発売していましたが、2014年にはクラフトビール国内最大手のヤッホーブルーイングと業務提携をしました。

そして、2017年2月にニューヨークのブルックリン・ブルワリー(BB)と資本提携をし、BB社の商品を展開する「ブルックリンブルワリー・ジャパン」を設立しました。BBは小規模でこだわりのあるビールというイメージのクラフトビールを大規模に展開させ、成功しています。

キリンビールは、BB社とともに2015年、「スプリングバレーブルワリー」(SPB)を設立しました。ブルワリーとは、ビール醸造所のことです。店舗が併設された醸造所であり、東京・横浜・京都のレストランで、醸造所で作られたビールがそのまま飲めるようになっています。

アサヒ「クリアアサヒ クリアブラック」を発売

アサヒビールが2017年12月5日から『クリアアサヒ クリアブラック』を期間限定で発売します。「クリアアサヒ」はアヒサビールの中でも「第3のビール」ジャンルで、品目としてはリキュールにあたります。

「クリアアサヒ」シリーズということで、パッケージも従来のクリアアサヒと揃え、白い泡がこぼれたデザインです。しかし、色は中身を想像させる黒になり、落ち着きを感じさせます。

「第3のビール」とは、ビール業界においては「新ジャンル」と呼ばれており、現在、各社の売り上げにおいて非常に大きな割合を占めています。サントリーは60%、サッポロは40%、キリンは30~40%、そしてアサヒは20%です。

アサヒが比較的シェアの低い第3のビールを期間限定で発売したことは、大きな話題になっています。他社に比べアサヒはビールが売り上げの60%を占める中、自社の弱点である第3のビールジャンルに力を入れたのです。

第3のビールは、スピリッツや蒸留酒を加えた新製法であることにより各社・各種で味にかなりのばらつきがあります。消費者に受け入れられる味に仕上がっているかが、アサヒが第3のビールジャンルにおいてシェアを広げられるかのポイントになるでしょう。

ビール業界の課題2つ

これからビール業界を目指すのであれば、ビール業界が抱えている今後の課題について知っておくことも大切です。ビール業界に就職する以上、これらの課題に関わったり、何らかの形で影響を受ける可能性が高いからです。

ビール業界の良い面だけでなく、どのような課題を抱えているのかを知り、その上で自分の進路を考えていかなくてはなりません。業界を目指す上で基礎知識として知っておく必要がありますし、場合によっては面接で意見を求められる可能性もあるでしょう。自分がこれから就活し、そして社会人になってから飛び込む可能性のある業界です。ビール業界に限らず、自分が志望する可能性のある業界については、その課題についても十分に把握しておくようにしてください。

①海外シェアの獲得

日本ではビール市場が縮小傾向にあり、逆に海外では東南アジアを中心に市場の拡大傾向が見られています。今後の課題としては、可能性のある海外市場でいかにシェアを獲得していくか、という点が重要になるでしょう。

もちろん、国内市場についても新商品の開発などで活路を見いだす動きはあります。しかし、国内のニーズを満たすビールを開発したとしても、少子化で人口自体が減少してしまえば、市場が拡大することは難しいと考えられます。

一方、東南アジアは今後も所得が増えていくことが予想されており、人口も増加し続けるとみられているのです。市場の縮小が不可避な国内ではなく、拡大傾向の海外市場に注力し、シェアを獲得しようという流れが今後も加速していく可能性があります。

②酒税法の改定

ビール業界の課題の2つ目は、酒税法の改正です。2026年まで3段階で酒税法が改正されていくことが計画されており、これへの対応が課題となっています。すでに2017年6月からは過度の安く売りが規制されるようになり、これまでリーズナブルさを強みとしていた商品の値上がりが進みました。安価な商品で勝負していた企業にとっては苦しい状況になったといえるでしょう。

2018年4月からはビールの定義がそれまでよりも広くなったため、各社は新たなビールの開発に力を入れてきました。今後も2026年まで段階的に酒税法が改正されていきますので、各段階で商品価格がどのように変わっていくのかなどを踏まえ、新商品の開発などを戦略的におこなっていく必要があるでしょう。

ビール業界の業界研究は資料を活用しよう

飲料業界には、就活生からの人気が高い大手メーカーが数多く存在します。人気企業は難関大学からの志望者も多いため、事前に業界研究・企業研究をするなどの対策をおこなっておくことが大切です。業界研究・企業研究が足りていないと志望度が低いと判断されてしまい、場合によっては選考を突破することができません。

就活の依頼では、飲料業界大研究Bookを公開しています。アサヒやコカ・コーラなど、人気企業についてしっかり解説していますので、業界研究に役立てましょう。無料の資料となっていますので、飲料業界の最新トピックスについて知っておきたいという方にもおすすめです。ビール業界の展望についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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主要企業5選紹介

ビール業界は、国内4社がシェアの99%以上を占めています。新規参入のしにくさ、すでにできてしまっているパイプなど、理由はさまざまです。この4社が互いの動向を探り合い、国内消費を奪い合っています。

M&Aで事業を拡大したり、新規ビールの開発に力を入れたり、ビール以外の缶チューハイやワインへと手を広げたりもしています。会社によってこだわりや社内の雰囲気など、目指すところも違うので、自分に合った会社をよく研究して企業研究に役立てるようにしましょう。

①キリンホールディングス株式会社

  • 企業名 キリンホールディングス株式会社
  • 代表取締役社長 磯崎 功典
  • 従業員数 キリンビール株式会社単独5,205名(グループ連結28,569名)
  • 設立年月日 1907年(明治40年)2月23日

キリンホールディングス株式会社は、キリンビール、メルシャン、キリンビバレッジなどのグループ会社です。主な事業は飲料展開で、ソフトドリンク、ビール・発泡酒・新ジャンル、ワイン、チューハイ、スピリッツ・リキュール、ウイスキー・ブランデー、果実酒、焼酎、ノンアルコール飲料を展開しています。

総合飲料メーカーとして圧倒的なシェアを誇りますが、ビール事業ではスーパードライで社運をかけて勝負をしてきたアサヒに、大ヒットを許しましたが、発泡酒「淡麗」のヒットにより総合的戦略が成功、ビールだけではないブランドの強化もはかっている企業です。

チューハイでは氷結のヒットから「氷結プレミアム」などの商品展開をしています。歴史があり、組織力が強いことからチャレンジ精神が弱いとされていましたが、近年では前出のようにクラフトビールの醸造所を事業化しレストラン事業を展開するなど、新規事業にチャレンジする社風になりつつあります。

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②アサヒグループホールディングス株式会社

  • 企業名 アサヒグループホールディングス株式会社
  • 代表取締役社長 小路 明善
  • 従業員数 アサヒビール株式会社単独3,184名(グループ連結23,619名)
  • 設立年月日 1949年(昭和24年)9月1日

アサヒグループホールディングス株式会社は、酒類などの飲料他、「ミンティア」「クリーム玄米ブラン」などの菓子・食品、健康食品、和光堂を買収したことにより乳児用ミルクや離乳食などの食品事業も行っている会社です。

2015年から2016年には、海外企業の買収に力を入れ、ヨーロッパを始めオセアニア・東南アジアでの事業を広げています。個性が豊かで、大型吸収合併など、新しい事や珍しい事、考え付かないようなことをよしとする社風です。離職率も低く、給与面も含めて働きやすい環境が整っています。

ビール事業では「スーパードライ」は引き続き堅調で、同社の看板ブランドになっています。ウイスキーでは「ニッカ」がヒットをし、家庭における手軽なウイスキーとしてシェアを広めています。

③サントリーホールディングス株式会社

  • 企業名 サントリーホールディングス株式会社
  • 代表取締役社長 新浪 剛史
  • 従業員数 グループ連結38,013名
  • 設立年月日 1921年(大正10年)12月1日

サントリーホールディングス株式会社は、缶コーヒーなどの飲料、スピリッツ、ビール事業、健康食品などの事業を行っている企業です。飲料では缶コーヒーの「BOSS」「南アルプスの天然水」、スピリッツでは「山崎」「ジンビーム」、そしてビールでは「モルツ」「金麦」が二大ブランドです。食料、レストラン事業ではとんかつのまい泉、ハーゲンダッツが有名です。

サントリーは関西の企業です。そのため「やってみなはれ」と自由な社風で知られています。やりたいことをやることに理解があり、失敗しても再挑戦のチャンスがあるなど、温かい社風で離職率も極めて低いです。

しかし、評価は年功序列のため急激なステップアップなどのきっかけは少ないです。地道にキャリアを積み上げていく人向きの企業だといえるでしょう。

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④サッポロホールディングス株式会社

  • 企業名 サッポロホールディングス株式会社
  • 代表取締役社長 尾賀 真城
  • 従業員数 グループ連結7,858名
  • 設立年月日 1949年 (昭和24年)9月1日

サッポロホールディングス株式会社は、酒類・飲料の他「ライオン」などの外食産業、「恵比寿ガーデンプレイス」「サッポロファクトリー」の複合施設、オフィスビルなどの運営を通じて不動産開発も積極的におこなっている会社です。主力商品は「エビス」「黒ラベル」で、普通よりも少し贅沢、といった特別感のあるビールを展開しています。

創業100年を超えることから堅実・保守的ではありますが、明るく体育会系で風通しの良い社風です。不動産事業が安定していることもあり、社内はのんびりと明るく、離職率も低い企業です。ビール業界の中では年間収入は低い方ですが、それでも社宅の手当ては十分あり、旅行援助などの福利厚生もしっかりしています。

⑤オリオンビール

  • 企業名 オリオンビール株式会社
  • 代表取締役社長 與那嶺 清
  • 従業員数 158名
  • 設立年月日 昭和32年5月18日

オリオンビールは、沖縄では圧倒的なシェアを誇るビール会社です。大手4社で国内ビールのシェア99%を分け合い、残りの1%をオリオンビールが占めているという現状ですが、沖縄県内では5割以上のシェアであり、沖縄に行けばオリオンビールが出てくる、というほどです。

主力商品は「オリオンドラフト」で、ドラフトビールとは「非加熱処理ビール」のことです。現在、ビール業界のほとんどの流れが「生ビール(=非加熱処理)」であり、逆に、加熱処理をしているのは「キリンクラシックラガー」くらいになっています。生ビールの「生」はDraftが語源になっています。

沖縄に工場を持ち、沖縄の水で作ったビールは「沖縄の気候に合った爽やかなビール」として愛されています。沖縄の企業らしく、社風はのんびりとしています。

ビール業界研究のおすすめ書籍紹介

ビール業界への知識を深めるには、やはり実際に各社が作っているビールを飲み、各社の個性を感じることが必要ですが、関連書籍を読むことも大事です。特に大手4社に関してや、ビールそのものの歴史について知識を深めることは、面接においても有利に働きます。

ビールだけではなく、各社とも飲料や海外事業も行っています。そのことについて知るのも必要です。歴史を知ったり、最新情報を仕入れたりと、積極的に書籍を手に取ってみましょう。

ビールの教科書

『ビールの教科書』という本は、ビールの歴史のことから各種ビールの違い、楽しみ方などが書かれた基本的な本です。入門書的な内容から、醸造や土地に関して、酒税、企業間競争などの観点からもビールについて知ることができます。

専門書ではありますが、表現は簡潔で分かりやすく、これ一冊でビールの基本がおさえられるようになっています。日本のビールだけではなく世界のビールについて書かれているので、世界にどのようなビールがあるのかということを考えながら、この会社を買収することによってどうなるのか、というように企業買収についても知ることができるでしょう。

現在ビール業界は、外国産ビールが次々に輸入されていきています。そのためにも、国産ビールだけではなく海外ビール事情にも目を向け、知識をつけることは必須です。

キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!

『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 』という本は、アサヒスーパードライにビール1位の座を奪われた、キリンビールの地方支店の話です。営業を経験してきた人間だからこそわかる思い、営業戦略ではなくビジョン、チームで動くという営業の大切さを教えてくれます。ビジネス書というくくりではありますが、キリンがラガービールの味をどのように復活させたのか、などのくだりは非常に読みごたえがあります。

ビール業界ということに限らず、営業職を目指す人、そして営業職についた人や営業方法に悩んでいる人にぜひ読んで頂きたい一冊です。働くということについて、深く考えさせてくれます。

ビール業界を深く知り就活を有利に進めよう!

ビール業界は今、飽和状態の国内需要に対し、どのようにアプローチをしていくかについて悩み、チャレンジをしている時期だと言えます。そんな時だからこそ、新しい価値観と広い視野を持った新入社員の存在が必要です。

ビール会社は各社とも個性的な風土を持っています。どの会社に行けば自分の力が発揮できるか企業研究を進め、就職活動に役立てましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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