面接対策

【面接の質問対策】序盤・中盤・終盤の質問と回答例文をご紹介

面接での質問には意図がある

就職本には必ず面接の質問と回答例が掲載されています。もし解答例を必至で覚えようとしているのなら、面接の目的や質問の意図を全く理解せず本番に臨んでいることになります。1つひとつの回答例は立派でも、みんなと同じような丸暗記回答では面接官の印象は薄いか嫌悪感が残るばかりです。

面接には、序盤、中盤、終盤と流れがあります。それを把握すれば、今度はあなたが面接をコントロールすることも可能です。その流れと質問の意図について詳しく解説していますので、しっかりと読み進めて、内定を勝ち取れる面接にしていきましょう。

【場面別】面接でよく聞かれる質問とその回答例

面接の序盤、中盤、終盤には明確な「意図」があり、それが質問という形で構成されています。意図に沿って自分らしい自己アピールをすることが面接攻略の鍵になります。 では、意図とは何でしょう。

それは、企業が採用判断の材料となる【人柄】【スキル】【会社への情熱】を見つけるものです。就職本の丸暗記では、自分らしさが全く感じられません。序盤で第一印象が決まるので、自分らしさを自己紹介の中に必ず織り交ぜます。

面接の序盤で聞かれやすい質問

面接の序盤で聞かれやすい質問についてみていきましょう。

自己紹介

面接官:それでは、自己紹介をお願いします。

就活生:田中一郎です。関東大学経済学部を卒業見込みです。中学より陸上部を続けました。その中で目標・計画をもち実現する力をつけ、ついに大学2年の時にマラソンを完走しました。本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

自己紹介の質問は、発言と履歴書が一致しているか確認することと、マナーや人柄をつかむ意図があります。また、志望動機も必ず聞かれるため、自己紹介の中で軽く触れておくとよいでしょう。自己紹介の内容は、①氏名、②学校・学部名など、③経験から身に付けたことで組み立てます。学校名・学部名は略さず正確に言い、卒論が仕事に直結する場合は付け加えてください。③経験から身に付いたことは、【経験+仕事に使えるスキル・力+成果】を意識して話しましょう。

志望動機

面接官:弊社を志望した理由は何ですか?

就活生:貴社を志望した理由は、様々な経営戦略の立案をおこない、様々な企業からの厚い信頼があるからです。貴社の○○事業について調べた際、想像していた以上に様々な企業からの依頼を受けていることを知りました。これは多くの企業から信頼を得ている証だと強く感じます。
私は学生時代にアルバイトをしており、その中で上司の方からの信頼を得ることの困難さと、信頼を得ることの大切さを学びました。信頼というものは一朝一夕では得られないと理解していたため、貴社の企業精神である「常に信頼を胸にお客様を支える」という言葉に強く共感した次第です。

志望動機についての質問は、面接の定番の質問と言ってもいいでしょう。この時、個人的な志望理由や能力の有無のみしか答えないなど、自分目線の回答だけでは良い印象は与えられません。回答する際には企業目線で、自分が戦力になれることを答えましょう。

面接の中盤で聞かれやすい質問

面接の中盤で聞かれやすい質問についてみていきましょう。

長所・短所

面接官:あなたの長所を教えてください。

就活生:私の強みは、目的達成のための計画力です。私は初めて挑戦することでも、最終目標を達成するためのスケジュールと各フェーズについて考え、必要なタスクを細かく分解し完遂することができます。
元々計画を立てることは得意でしたが、その能力を活かせたのは資格取得です。複数の資格取得を単位取得と並行しておこなうことになり、その際効率よく確実に資格を取得するために、細かく計画を立てて試験を受けました。

中盤の質問は、「自分を客観的に見えているか」「会社の求めるスキルを持っているか」「仕事への情熱があるかを見極める意図」があります。あなたを知るために深く掘り下げる質問へと展開していくのです。

自分を客観的に見るとは、変な思い込みや自分本位な考え方をしていないかなど人柄が見られています。長所・短所は、1つの特性の両面を長所・短所として回答すると慌てずに回答できます。短所については、改善の工夫をしていることも添えて話すとアピールにつながります。

キャリアプラン

面接官:今後のキャリアプランをお聞かせください

就活生:就職してすぐは、経営戦略を立てるために必要な知識を身につけ、先輩方のやり方から自分なりに学びたいと思っています。また、研修に積極的に参加して能力を身につけた上で、経験も増やしていきたいです。
最終的には企画立案を率先しておこない、戦略面においての最適解を導けるプロジェクトリーダーとして、お客様の課題や事業の課題を解決できるようになりたいと思っています。

将来の夢やキャリアプランなどは、質問されてすぐに答えるのがなかなか難しい質問かもしれません。しかし、将来どういった形で仕事をしたいのかを考え、そこにたどり着くための行動を考えていくことで、ある程度キャリアプランとしての形が見えてくることもあるのです。

面接の終盤で聞かれやすい質問

面接の終盤で聞かれやすい質問をみていきましょう。

他社の選考状況

面接官:他に受けている企業はありますか?

就活生:御社の他に3社受けています。一社はこれから一次面接を受ける予定です。二社はすでに二次面接まで終わっています。

終盤は、内定辞退を避ける意図があり、大きく2つの質問が用意されます。まず、内定辞退の可能性については、直球の質問をぶつけてきます。嘘をついても態度からバレますので、同業他社の進捗を誠実に答えて、ブレがないことをアピールします。

どれだけ自社に関心があるかは、次に逆質問で試されます。「何もありません」では関心がないと思われるので、予めいくつか質問を用意しておきましょう。

内定辞退の可能性については、あなたが一貫性を持って取り組んでいることをアピールする絶好の機会です。同業他社・同職種の進捗状況があれば、誠実に回答するとよいでしょう。また、落ちた会社数まで伝える必要はありません。

企業選びの軸

面接官:企業選びの軸はなんですか?

就活生:私の企業選びの軸は、「問題解決を通して、顧客だけでなく多くの人々の生活に貢献できるかどうか」です。このように考えたきっかけは、長く勤めたアルバイト先が経営不調に陥ったのを目の当たりにしたことです。
アルバイト先の企業が経営破綻した際、社会に与える影響が非常に大きく、社員だけでなくアルバイト店員も一丸となって経営を立て直す努力をする必要がありました。その際企業の経営を見直すことは、社会や人々の生活に貢献することでもあるのだと実感しました。

企業選びについての質問も、採用の場ではよく聞かれるものです。その際、好き嫌いや興味など、自分目線の理由を答えるのは極力避けるようにしましょう。「仕事に対して明確な動機があって就職を目指しているのだ」という気持ちを伝えることが大切です。また、仕事で求めるものについても具体的に盛り込んでいきましょう。

相手に様々な印象を与える「逆質問」

面接官は、一次では人事担当、二次では現場上司など、三次では役員などへと変化します。面接で「逆質問」して自社への関心だけでなく、あなたの質問する力などを見る意図があることも忘れてはいけません。また「逆質問」は面接の最後に聞かれることが多く、印象に残りやすいです。

最後に印象を良くするために、以下のような入社後を想定した質問すると、関心の高さと一緒に働いているイメージが伝わります。仕事のコツや、どんな社員が評価されるのか、また仕事で困った時のフォロー体制など、一般的な質問でも良いですが、相手によっては具体的な仕事の内容に踏み込んでいくことが効果的です。自分のアピールにつながるために、次の好印象、悪印象を与える回答例を参考にしてください。

好印象を与えやすい回答例

  • 早く会社に馴染むには、どういった工夫が必要ですか?
  • 会社の今後を担っていく中堅の社員には、どのような特徴がありますか?
  • 今後仕事をしていく上で必要なスキルは何ですか?
  • アジアへの事業展開をされていますが、もしよろしければアジアへ決めた理由を教えてください

企業の本質を見れていないとできないような質問や、入社意欲をアピールできるような質問が好ましいです。それだけでなく、入社後にも努力を惜しまず成長し続けられるという点もアピールできそうですね。

悪印象を与えやすい回答例

  • 会社には、どんな部署がありますか?
  • この会社の良いところ、悪いところは、どんなところですか?
  • A方法よりB方法の方がよいと考えますが、検討されてはいかがでしょうか?
  • 休日に出勤することはありますか?

企業のHPを見れば分かるような質問は、企業研究を徹底しておらず志望度が低い印象を与えてしまいます。また、業務理解が完全にできていない段階での的を得ない質問、働くために面接に来ているのに休みを知りたがる、これも悪印象を与えてしまいます。

質問の内容だけでなくその質問の意図を考える

面接まで進むけれど、内定につながらないという人が数多くいます。それは、質問の意図を読み間違えて、的外れな話をしていることが大きな要因なのです。企業側は、良い人材がいれば採用したいと思っています。

良い人材とは、「人柄」がよく「スキル」があり、「会社への情熱」を持っている人です。面接の序盤・中盤では「人柄」「スキル」「会社への情熱」を見極め、終盤で会社への関心度と、本当に入社する人を見つけようとしています。そのために、面接も意図をもった質問で構成されているのです。

次にすることは、自分らしさを表現する自己紹介の序盤をつくることです。面接は序盤・中盤・終盤と構成しているため、最初の序盤の自己紹介が上手くできれば、面接は自分のペースで回答できるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ