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相手の立場に立って考える自己PR例文10選|注意点や鍛え方も紹介
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目次
- 相手の立場に立って考える力は魅力的な強み! 入社後の活かし方のアピールが重要
- 相手の立場に立って考える力で企業が感じる印象
- いくつ当てはまる? 相手の立場に立って考える人の性格・特徴
- 就活生に聞いた! 相手の立場に立って考えることをアピールした経験
- 自分に合った企業選びに! 相手の立場に立って考える力を活かせる仕事5選
- 採用担当の印象に残る! 相手の立場に立って考える力をアピールする際の3つのコツ
- エピソード別7選! 相手の立場に立って考えることをアピールする際の例文
- 対処法も解説! 相手の立場に立って考えることをアピールする際に覚えておくべき2つの注意点
- 就活生に聞いた! 相手の立場に立って考えることで伝えたエピソード
- こんな伝え方は逆効果! 相手の立場に立って考える自己PRのNG例文
- スキルアップを目指そう! 相手の立場になって考えるトレーニング法5選
- 相手の立場に立って考えることをアピールして就活を有利に進めよう
相手の立場に立って考える力は魅力的な強み! 入社後の活かし方のアピールが重要
相手の立場に立って考える力とは、相手の気持ちを汲み取って発言や行動ができるスキルです。そして、相手の立場に立って考える力を持っていると、人間関係の構築ができるなど仕事をするうえで非常に役に立つため、就活では大きなアピールポイントとなります。
そこで、この記事では、就活で相手の立場に立って考える力をアピールしたい人に向けて、企業が感じる印象やアピール方法、自己PRの例文などを紹介します。
相手の立場に立って考える力をしっかりとアピールし、入社後活躍できる人材であることを伝えるためにも、この記事を参考にしましょう。
相手の立場に立って考える力で企業が感じる印象
相手の立場に立って考える力をアピールする際は、企業はどのような印象をあなたに抱くのかを知っておきましょう。
そうすることで、企業が求める人物像に合わせて相手の立場に立って考える力をアピールできるようになりますよ。ここでは相手の立場に立って考える力から企業が感じる印象を3つ紹介するので、どのようなアピールポイントになるのかを把握しておきましょう。
客観的に物事を考えられる
相手の立場に立って考えられる人は、客観的に判断できるため物事を多角的な視点から柔軟に考えられる人だと認識してもらえます。
たとえば、入社してキャリアを重ねると、チームリーダーや管理職になる可能性もありますよね。その際に周りの発言や意見を相手の立場に立って考えられると、その人の一時的な感情や個人的な意見以外ではなく、チーム全体で物事を進められるようになります。
そのため相手の立場に立って考える力は、客観的に物事を考えられることをアピールしつつ、将来的にリーダーや管理職としても活躍できる人材であることも同時に伝えられるのです。
その場の状況に合わせて臨機応変に対応できる
相手の立場に立って考えることができる人は、第三者からの視点で考えたり周囲の意見に耳を傾けることができるため、その場の状況にあわせて柔軟に対応できると判断されやすですよ。
特にトラブルなどがあった場合は、自分で何とか解決しようとしがちですが、そのようなときこそ周囲の力を借りながら冷静に対応することが求められます。
相手の立場で物事を考えることができる人は、客観的な視点を持ち、周囲の考えを受け入れることができるという特徴があるため、その時々にあわせて臨機応変に対応ができると判断されるでしょう。
他人に優しさを持って接することができる
相手の立場に立って考えられる人は、他人の感情を理解できるため、他人に優しさを持って接することができると企業は判断します。
周囲のことを考えて接することは、ビジネスシーンにおいても重要なことです。
たとえばチームでプロジェクトを進める際に、優しさを持って接することができれば、チームメンバー同士の信頼が深まります。また顧客に対して優しさを持って接することで、口コミで高評価を得て新規顧客を獲得でき、会社全体の売上向上に直結する場合もあるでしょう。
このように、相手の立場に立って考えられる人は、周囲を思いやった行動をとることができるため、会社の業務効率化や利益向上に貢献してくれる人材であると企業は感じるでしょう。
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いくつ当てはまる? 相手の立場に立って考える人の性格・特徴
自分が相手の立場に立って物事を考えられているかどうかは簡単にわかるものではありません。
つまり、自分が相手の気持ちを汲み取れる人間だと思っていても、周りからはそう思われていない場合もあるということです。ただ、自分が相手の気持ちを考えられているかはなかなか友人に聞きづらい部分もありますよね。
そこで、ここでは相手の立場に立って考える人の特徴を3つ紹介するので、当てはまる項目があるのかを確認し、自分が相手の立場に立って考えられる人であるかを確認してみましょう。
相手が傷つかないように配慮する
相手の立場に立って考える力がある人は、自分がされて嫌なことを相手にしないため、相手が傷つかないように配慮できます。
たとえば、恋人と別れて落ち込んでいる友人に「何が原因だと思う?」と追求すると、相手は嫌なことを思い出し、さらに気分が落ち込んでしまう場合もあるでしょう。
ビジネスシーンにおいても、アドバイスをする際に「この考えは間違っている」と完全に否定するよりも、「こうすればもっと良くなる」と意見を伝えるほうが相手は傷つきませんよね。
このように、自分の言動が相手にどのような影響を及ぼすのかを考えながら行動できる人は、相手の立場に立って考えることができていると言えるでしょう。
自分の意見を押し付けない
相手の立場に立って考える力がある人は、価値観や意見は十人十色であることを理解しているため、自分の意見を押し付けることはしません。
たとえば、アルバイトで一緒に働いている従業員に対して、その人なりの仕事のやり方や考えがあるにもかかわらず、「その進め方は良くないから、こうして」と命令した場合、相手は嫌な思いをするでしょう。場合によっては、その場で口論になってしまう可能性もあります。
こうした自分の意見を一方的に押し付ける行為は、社会に出て周りをまとめる立場になった際に、後輩や部下が納得しない可能性が高いです。一方で相手の立場に立って考えられる人は、自分の意見を無理に押し付けず、互いに良い関係を保てる特徴を持っています。
相手の意見や考えを聞いたうえで、最善の方法を考えることができる人は、相手の立場に立って考えることができていると言えますよ。
相手の話を最後まで聞ける
相手の立場に立って考えられる人は、自分の意見を語る前にまずは相手の言い分を聞くことで、良い人間関係を築けることを理解しています。そのため、相手の話を最後までしっかりと聞くことができると言えるでしょう。
たとえば、友人から個人的な悩みや相談を受けた際に、相手の話を最後まで聞かずに自分の意見を伝えても相手は決していい気分にはならないですよね。もしかすると、相談した人を間違えたと思われてしまうかもしれません。
しかし、相手の立場に立って考えられる人は、相談内容を聞いてほしい相手の気持ちを理解していて、相手の話を最後まで聞けます。このように、そのときの相手の感情を読み取り、相手の話を最後まで聞ける人は相手の立場に立って考えられていると言えるでしょう。
就活生に聞いた! 相手の立場に立って考えることをアピールした経験
相手の立場に立って考えることをアピールしようと考えている人のなかには、どのくらいの学生が相手の立場に立って考えることをアピールしているのか気になりますよね。
そこで学生の皆さんに、相手の立場に立って考えることをアピールした経験があるのか質問してみました。
アンケート結果としては、64.9%の学生が相手の立場に立って考えることをアピールした経験があるという結果となりました。
このアンケート結果を考慮すると、半数以上の学生が相手の立場に立って考えることを選考でのアピールポイントにしていることがわかります。そのため、ほかの学生との差別化を図るためにも、根拠のある独自のエピソードを交え、自分だけのアピールポイントにすることが大切だと言えますね。
自分に合った企業選びに! 相手の立場に立って考える力を活かせる仕事5選
相手の立場に立って考えられる人の特徴や性格に当てはまった項目があれば、あなたは相手の立場に立って物事を考えられる力を身に付けている可能性が高いです。
その場合、相手の立場に立って考える力を活かせる仕事に就くのも一つの手段だと言えます。ここでは、相手の立場に立って考える力を特に活かせる仕事を5つ紹介するので、あなたのスキルを活かせる仕事内容を見つける参考にしてください。
①接客・営業系
接客・営業系の仕事では、顧客への商品提案やクレーム対応があるため、相手の立場に立って考える力を活かせます。たとえば、顧客が抱えている課題やニーズを理解できるため、最適なサービスプラン・商品を提案でき、顧客に利用してもらえるアプローチができるでしょう。
また、クレーム対応では、ただ対処するのではなく、顧客が何に対して不満を抱えているのかを相手の立場に立って理解できるため、顧客の感情に寄り添った解決策を見つけられると言えますよね。
このように接客・営業系の仕事では、顧客対応という面で相手の立場に立って物事を考えられる力は大きな役に立つのです。
接客業のアピールポイントについてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
②教育系
教育系の仕事では、生徒一人ひとりに向き合いながら学習プログラムを組み、ときには生徒間、生徒と保護者間での対立を解決することが求められます。そのため、相手の立場に立って考える力は、教育系の仕事をこなすうえで必要不可欠なスキルです。
たとえば、1クラス40人の担任をする場合、勉強が得意な生徒もいれば、苦手な生徒もいるでしょう。この場合、どちらの生徒の立場も考慮したうえで、問題に対する解き方や考え方を解説する必要があります。
ほかにも、生徒同士が喧嘩した場合はどちらか一方の味方をするのではなく、お互いの言い分をしっかりと聞き、それぞれの立場に立って解決策を見つける必要がありますよね。このように、教育系の仕事では生徒の立場に立って物事を考える必要があり、広い視野を持つことが求められますよ。
教育業界の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
③介護・福祉系
介護・福祉系の仕事は、高齢者などの自立した生活が難しい人を対象に、日々の生活や身体機能の回復などをサポートする仕事です。そのため、相手の立場に立って考える力は、仕事をこなすうえで重要なスキルだと言えます。
たとえば、利用者のケアプランを作成する際に、その人の生活スタイルや家族構成、好み、病歴など、その人の立場に立って最適な支援策を考える必要があります。
また、利用者が抱える悩みや精神的ストレスは、サポート側には理解が難しいでしょう。しかし、そのなかでも、利用者の立場に立ってストレスのケアをしていくのが介護・福祉系の仕事なのです。
このように、相手の立場に立って考える力は、介護・福祉系において利用者からの厚い信頼を獲得できるスキルだと言えます。
介護職の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
④サポート系
サポート系の職業には、コールセンターやキャリアコンサルタントなどが挙げられます。これらの職業はおもに悩みを抱えた人々を解決へ導く仕事であるため、相手の立場に立って考える力を存分に活かせますよ。
たとえば、コールセンターの場合、商品やサービスの使い方がわからないなどの問い合わせに対応することもあるでしょう。その場合、相手がどこまで理解していて、どの部分で不満を抱えているのかを相手の立場に立って考える必要がありますよね。
またキャリアコンサルタントの場合、転職や就活という悩みを抱えた人に対して、その人のスキルや経験、将来の夢などを考慮し、その人の立場に立って最適な企業へ導く必要があります。このように、サポート系の仕事は、悩みを抱えたさまざまな人に対応する仕事であるため、相手の立場に立って考える力を発揮できるのです。
コールセンターでのアピールポイントについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤事務系
事務系の仕事は多岐にわたりますが、相手の立場に立って考える力を活かせる仕事内容としては、受付対応や電話対応、社内サポートなどが挙げられます。
たとえば、顧客が来社した際の受付対応では、どのような要件で来社したのかをすぐに把握する必要があり、電話で顧客から問い合わせや要望がきた際に相手が求めている回答をすぐに見つけることが求められます。
ほかにも、社内の他部署から依頼されたことに関しては、その人たちの立場や状況を理解したうえで、迅速に依頼内容を処理しなければなりません。
このように、事務系の仕事では、さまざまな場面で相手の立場に立って物事を考える力が試されるのです。
事務職の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
採用担当の印象に残る! 相手の立場に立って考える力をアピールする際の3つのコツ
相手の立場に立って考える力について伝える際は、いくつかのポイントを意識して伝えると、より採用担当の印象に残るアピールとなります。そのため、相手の立場に立って考える力をアピールしようと考えている人は、伝え方のコツを把握しておきましょう。
ここでは相手の立場に立って考える力をアピールする際のコツを3つ紹介するので、採用担当者の印象に残る伝え方を理解するためにも参考にしてくださいね。
①具体的なエピソードトークを交える
相手の立場に立って考える力をアピールする際は、話す内容に信ぴょう性を持たせるために、具体的なエピソードトークを交えましょう。
たとえば、アルバイトのエピソードを交えるのであれば、相手の立場に立って考えることでどのような顧客対応をしたのか、一緒に働いている人にはどのように接したのかなどを具体的に伝えます。
選考ではどんなにあなたの強みやアピールポイントを話したところで、その根拠となるエピソードがなければ、信ぴょう性が薄く、相手に伝わらない可能性もあります。そのため、相手の立場に立って考える力を伝える際は、具体的なエピソードと紐付けることで、より印象に残る伝え方ができますよ。
②経験から得た成果や学びを伝える
相手の立場に立って考える力を伝える際は、具体的なエピソードに加えてその経験から得た成果や学びも伝えることで、今後の再現性をアピールできます。
たとえば、先ほどと同様にアルバイト経験を話すのであれば、相手の立場に立って考えることを意識した顧客対応や社内コミュニケーションをした結果、売上向上につながったことや良い人間関係を構築できたことなどが成果として挙げられるでしょう。
企業が強みを通じて知りたいのは入社後どのように活かせるかなのです。自分が取った行動だけでなく、行動の結果どのような結果になり何を学んだのかを伝えることで、次同じような状況になったときにも同じ行動を取れると判断されやすくなりますよ。
③入社後にどう活かすかを伝える
相手の立場に立って考える力を伝える際は、これまでの経験をただ伝えるのではなく、入社後にどのように活かすのかまで伝えると、さらに面接官の印象に残る回答ができます。
たとえば営業職であれば、顧客のニーズを理解し最適な提案ができることや、外資系など多様なバックグラウンドを持った従業員がいる企業であれば、相手の文化や価値観を尊重できると言えるでしょう。
相手の立場に立って物事を考えられる力は、多くの企業で活かせるスキルです。入社後にどのような場面で活かせるのかまでしっかりと伝えることで、面接官はあなたが自社でどのように活躍するのかをイメージでき、あなたを採用するメリットを感じますよ。
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エピソード別7選! 相手の立場に立って考えることをアピールする際の例文
相手の立場に立って考えることをアピールしようと考えている人のなかには、どのような文章構成、エピソードで面接官に伝えればいいのか疑問を感じている人もいるでしょう。
そこで、ここでは相手の立場に立って考えることをアピールする際の例文をエピソード別で7つ紹介するので、あなたが伝えたいエピソードに沿って参考にしてください。
①インターンシップ
この例文では、インターンに参加した際のプロジェクトの進め方について、相手の立場に立って考える力を発揮したことが伝えられています。
プロジェクトを進めるにあたって、意見の対立があったものの、相手の立場に立って考える力を活かしチームをまとめた経験は強いアピールポイントとなるでしょう。
②ボランティア
この例文では、ボランティア活動の一環として被災地を訪れた際に、被災者の立場に立って物事を考え、自分の意見を提案したことがエピソードとして伝えられています。
このように、相手の立場に立って考える力と同時に、自分の考えをしっかりと伝えられる積極性などのほかの強みもあわせて伝えられると、より面接官の印象に残る回答になりますよ。
ボランティアのアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
③留学
この例文では、留学で経験した多国籍者との交流から、相手の立場に立って考える経験を話しています。自国の文化や育ってきた環境が違う人と接する際は、特に相手を理解し、相手の立場で考えることが求められるため、留学先での経験はアピールにつながりやすいですよ。
外資系企業や海外に拠点を置く企業などの選考を受ける際は、留学経験で活かした相手の立場に立って考える力をしっかりとアピールしましょう。
留学のアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
④アルバイト
この例文では、アルバイト経験を通じて相手の立場に立って考える力を伝えることで、言葉が通じない相手でも、相手の意思を汲み取ろうとする強い気持ちが伝わりますよね。
また、アルバイト経験として接客業を話していることから、サービス業などの顧客対応がある企業では即戦力として活躍できる人材であると感じられるでしょう。
アルバイトのアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤部活
この例文では、部活動のキャプテンの経験を通じて、チームを管理する大変さや、それを乗り越えるために、相手の立場に立って考える力を活かしたことをアピールしています。
企業のなかには、将来的にはリーダーポジションを任せたいと考えている企業もあります。そのため、この例文のように相手の立場に立って考える力とリーダーシップをあわせてアピールすると、チームを率いていく存在としての素質もアピールできますよ。
部活のアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑥サークル
この例文では、写真サークルでのチームメンバーの意見の対立を、各メンバーが重要視していることを把握することで、解決の糸口を見つけた経験を話しています。
このように、どのような行動で相手の立場に立って考えられる力を活かしたのかまで伝えられると、より信ぴょう性の高い内容になりますよ。
サークルのアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑦研究・ゼミ活動
この例文では、研究・ゼミ活動から、一緒に研究しているチームメンバーの苦難を相手の立場に立ってサポートしたとアピールしています。
このように、相手の立場に立って物事を考え、ときにはサポートする一面を面接官に伝えられると、面倒見が良く、チームのリーダーとして活躍してくれる人材だと感じてもらえますよ。
研究・ゼミのアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
対処法も解説! 相手の立場に立って考えることをアピールする際に覚えておくべき2つの注意点
相手の立場に立って考える力は、面接官によっては不安要素として捉えられる場合もあります。そのため、事前に面接官からの深掘りに対応できるように対策を練っておくことが大切です。
ここでは、相手の立場に立って考えることをアピールする際の注意点を2つ紹介するので、急な深掘り質問に戸惑わないように確認しておいてください。
ほかの学生と被る可能性がある:言い換え表現を使う
相手の立場に立って考えることは、多くの学生が選考でのアピールポイントに使う強みです。そのため、相手の立場に立って考えることをアピールすると、ほかの学生と似ていると面接官は感じる可能性があります。
この場合、言い換え表現を使うことで、ほかの学生の回答とは少し違った答え方ができますよ。
このように、相手の立場に立って考えることは、さまざまな長所や強みに言い換えることができます。したがって、ほかの学生とは少し違った強みとして伝えたい場合は、より具体的な長所として言い換え表現を活用してみてください。
短所として捉えられる場合もある:改善策もあわせて伝える
相手の立場に立って考えることは必ずしも強みとなるわけではなく、面接官によっては短所と捉えられる可能性もあります。相手の立場に立って考えることを短所として捉えられる場合は、以下のとおりです。
このように、相手の立場に立って考えることは、相手の意見を尊重しすぎてしまうことや、相手の気持ちを考えすぎて自分の意見を言い出せないことなどの短所につながります。そのため、相手の意見をしっかりと最後まで聞いたうえで、自分の意見もしっかりと伝えられることをしっかりと伝えましょう。
そうすることで、面接官からは相手の意見も尊重しつつ、自分の意見もしっかりと伝えられる人だと感じてもらえますよ。
就活生に聞いた! 相手の立場に立って考えることで伝えたエピソード
相手の立場に立って考えることをアピールする際のエピソードは、人それぞれ異なります。
どのようなエピソードを企業に伝えたのかを考える場合、ほかの学生の考え方を参考にすることで、自分では気が付かなかったエピソードを見つけられる可能性もあるでしょう。
そこで、学生の皆さんに相手の立場に立って考えることをアピールした際のエピソードについて質問してみました。
アルバイト経験を話したという回答が多数
アンケートの回答には、アルバイト経験を話したという回答が多くみられました。
アルバイト経験は、幅広い年代の人と一緒に働くなど、さまざまな価値観や特徴を持った人とかかわれる良い機会です。そのため、相手の立場に立って考えることをアピールする際に、アルバイトでのエピソードを伝えている学生が多くいました。
たしかに、アルバイトでのエピソードは、入社後にどのように活躍できるかをイメージしやすいため、面接官に相手の立場に立って考えるスキルを伝えやすいエピソードだと言えますね。
部活動の体験を話したという回答も
アンケートの回答には、部活動の体験を話したという回答もみられました。
たしかに、部活動は価値観や考え方が違う部員同士で、数年間一緒に切磋琢磨できる良い経験であるため、相手の立場に立って考える経験をした人もめずらしくないと言えます。
また部活動でのエピソードをアピールする際に伝えることで、相手の立場に立って考えること以外にも、協調性やコミュニケーション能力、場合によってはリーダーシップなどもあわせて伝えられますよね。
こんな伝え方は逆効果! 相手の立場に立って考える自己PRのNG例文
相手の立場に立って考えることを伝える際に覚えておくべきことを把握できたところで、逆効果になってしまう伝え方について例文と合わせて3つ紹介します。
アピールする際に間違った方法で伝えてしまうと、面接官がマイナスな印象を感じてしまう可能性があるため、しっかりと確認しておきましょう。
例文①簡潔に説明できていない
大学時代のサークル活動では、イベントを企画していました。そこでは、何をすべきかについてメンバーからいろいろな意見が出たのです。
意見としては、積極的な活動を望んでいる意見もあれば、もう少し落ち着いた活動を望んでいる意見もありました。私は、この両方のグループをどうやって満足させられるかについて、たくさん考えたのです。
最終的には、私は両方のグループが納得する解決策を見つけることができたのですが、たくさんの時間を費やし苦労しました。
私は、この経験から、相手の立場に立って物事を考えて、それに基づいて解決策を見つけ出す大切さを感じるとともに、自分の強みであることにも気付けました。
この例文は、最初に結論を伝えずに体験談から話しています。そのため、内容が簡潔にまとまっておらず、面接官は何のことを話しているのか疑問に感じることでしょう。
また結論から話せていないことで、「相手の立場に立って考えることができない」と思われる可能性もあります。相手に配慮した行動をとれることをアピールするためにも、最初に結論から伝え、体験談も簡潔にまとめることが大切です。
例文②プライベートな話をテーマにしている
私の強みは、相手の立場に立って考えられることです。
たとえば、友人との旅行計画を立てる際に、私は常に全員の意見を聞き、それぞれの希望を考慮してプランを立てます。最近では、友人の一人が怖い乗り物が苦手だということを考慮して、遊園地ではなく温泉旅行を計画しました。
このように、私は常に友人の気持ちを理解し、それに考慮して行動するよう心掛けています。貴社に入社後は、このようなスキルを活かし、周りのメンバーとのコミュニケーションを積極的に取っていきたいと考えています。
この例文では、相手の立場に立って考えることのエピソードとして、友人とのプライベートなプラン決めについて話しています。たしかに友人の意向を考慮したプランの作成は相手の立場に立った行動といえますが、採用担当者が強みを通じて知りたいのは仕事にどう活かせるかです。
仲の良い友人とはうまくコミュニケーションが取れても、仕事では立場や意見が異なる人とのコミュニケーションが必要になるため、あまり活かされないと感じられる場合もあるでしょう。
入社後に実際に活かせることをアピールするためにも、アルバイトや部活動など、違う価値観を持つ人とかかわったエピソードを押し出すことをおすすめします。
例文③関連性が低いエピソードにしている
私の強みは、相手の立場に立って考えることです。
中学生のときにペットの犬を散歩させていた際、犬が特定の場所でしか用を足さないことに気が付きました。
そこで私は、犬がどうしてその場所を選ぶのかを考え、それがその場所のにおいや環境によるものだと推測したのです。そして、これをもとに、私はその犬の好みに合わせた散歩ルートに調整しました。
私は、この経験で培った相手の立場に立って物事を考えることを貴社に入社後にも活かしたいと考えています。
この例文では、相手の立場に立って考えることを、犬の立場になって考えることと伝えていて、最終的には推測して満足しています。
就職後は人と接する機会が多いことはもちろんのこと、ビジネスでもアピールできるような関連性の高いエピソードにし、説得力のある内容にしましょう。
スキルアップを目指そう! 相手の立場になって考えるトレーニング法5選
ここまで記事を読んだ人のなかには、相手の立場に立って考える力をさらに伸ばしたいと思った人もいるでしょう。
ここでは、そんな相手の立場に立って考える力を養いたい人に向けて、トレーニング法を5つ紹介するので、相手の立場に立って考える力をより確かなものにするためにも参考にしてください。
①相手の話を最後まで聞く
相手の話を最後まで聞くことは、相手に嫌な思いをさせないためにも必要不可欠なスキルなので、相手の立場に立って考える第一歩だと言えるでしょう。
たとえば、友人や家族などと意見が対立した際に、自分の意見ばかり伝えたり、相手の意見をさえぎって自分の意見を主張したりしないようにし、相手の話をしっかりと最後まで聞いてみてください。
また、友人の悩みを聞く際は、相手の話を最後まで聞いてから相手の気持ちを考慮して自分の意見を伝えましょう。伝えたいことがあったとしても、まずは相手の話を最後まで聞き、その内容を考慮したうえで発言する癖付けが重要です。
②違う価値観を持った人の話を聞く
あなたとは違う価値観を持った人の話を聞くと、自身の意見とは異なる考え方を理解できるため、相手の立場に立って考える力を高められますよ。
たとえば多文化の交流イベントに参加して、文化や価値観の違う外国人とコミュニケーションを取ってみると、相手の気持ちを考える力を養えます。
ほかにも、さまざまなバックグラウンドを持つ人が利用しているソーシャルメディアでは、異なる年代や性別の人と気軽に話せるため、違う価値観を持った人の話を聞けるでしょう。
このように、違う価値観を持った人の話を聞き、相手の立場に立って物事を考えることで、自然とスキルが身に付きますよ。
③相手の状況を把握する
誰かとコミュニケーションを取る際は、相手の状況を常に把握する意識を持っておくことで、自然と相手の立場に立って考えられるようになりますよ。
たとえば、チームで大学のプロジェクトを進める際に、自分のタスクや目標ばかり意識するのではなく、各メンバーが抱えているタスクや課題・考えを相手の立場に立って考えてみましょう。
そうすることで、相手の立場に立って物事を考えられるスキルを培えるほか、プロジェクト全体を見渡せるリーダーシップもあわせて身に付けられますよ。
④相手の発言や行動を観察する
誰かと接する際に相手の発言や行動を観察していると、相手が考えていることや望んでいることにいち早く気付けるため、相手の立場に立って考えられるようになります。
たとえば、ミーティングや会議の場で、一緒に参加しているメンバーの目線などを観察しておくことで、何を求めているのか、どのような内容に関心や興味を抱いているのか気付くことができるようになりますよ。
また、新しい人と人間関係を構築する際に、その人が何に興味を示しているのか、あなたのどのような行動を相手は良く思わないのかなど、相手の発言や行動を観察してみましょう。
そうすることで、相手が求めていることを相手の立場に立って考えられるようになり、人の気持ちを理解できる人になれます。
⑤相手の話にリアクションを取る
相手の話を聞く際は、あいづちなどのリアクションを取ることで、相手にしっかりと話を聞いていることをアピールできます。また、相手の話が一段落したら、自分の意見を少しだけはさんでみると、相手からは聞き上手だと思ってもらえるでしょう。
このように、相手の話に対してリアクションを意識して取ることで、周りからさまざまな悩みを相談してもらえる人になれます。
前述したとおり、相手の立場に立って考える力を持っている人は、相手の話を聞くことが得意な特徴を持っています。そのため、相手の立場に立って考える力をスキルアップさせるためには、相手の話にリアクションを取り、聞き上手になることが大切なのです。
相手の立場に立って考えることをアピールして就活を有利に進めよう
相手の立場に立って考えることは、さまざまな業界・職種に共通してアピールできるスキルなので、就活を有利に進められるアピールポイントとなります。そのため、相手の立場に立って考える力が自分の強みだと思う人は、積極的にアピールしましょう。
ただし、相手の立場に立って考えることを間違った方法で伝えると、採用担当者はマイナスのイメージを感じてしまう可能性もあるため注意が必要です。
この記事を参考に、アピールする際のコツや例文、覚えておくべきことなどを把握し、採用担当者の印象に残る伝え方をしっかりと理解しましょう。
【相手の立場に立って考えることに関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年2月21日~3月3日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の79人