内定について

内定式でする自己紹介のポイント5つ【好印象を与える例文3選付き】

内定式の自己紹介で第一印象が決まる

企業から内々定が通知されると、内定式への案内をもらうことが多いです。内定式は企業が主催する式典で、式中に学生に内定証書が授与されます。内定式に出席することで内定をもらったことを実感し、気持ちを引き締めることができるでしょう。

内定式では、内定証書授与以外にも、いくつかのプログラムが用意されています。その中に内定者ひとりひとりの自己紹介が含まれているケースも少なくありません。内定式には他の内定者や企業の役員、各部署の上長など、初めて顔を合わせる人が何人も出席しています。内定式での自己紹介が、自分の第一印象を決めるということを理解しておきましょう。

そのため、内定式の自己紹介の内容は、事前によく考えておくことが大切です。本記事で自己紹介のポイントを解説していくため、ぜひ参考にしてみてください。

下記の記事でも、内定式での自己紹介のコツを紹介しております。

内定式を実施する目的とは

現在、多くの企業において内定式が実施されています。内定式は長い企業だと1日がかりで実施され、内定者へのフォローがおこなわれます。

内定を言い渡されるだけならば、1日も必要ないと考える人も多いでしょう。

内定式を実施する目的は「入社意思の最終確認」や「内定者の社会人への気持ちの切り替え」です

それぞれ、企業にとってはこの時期にやっておかなければならないことなのです。

内定式がおこなわれる目的をしっかりと把握しておきましょう。

内定者の入社意識を高める

企業が内定式を実施する理由として、内定者の入社意識を高めるということが挙げられます。内定を出して内定通知書を手渡しても、そこに法的拘束力はありません。最悪の場合、入社までの間に貴重な戦力が辞退してしまう可能性があります。

企業にとって新卒は、多大な資金と時間を費やして手にした戦力であるため、そう簡単に手放したくないのです。

内定式で内定通知書を受け取り、これからともに働く同期や社員と交流することで、「自分はこの企業に入社するんだ」という意欲が高まります。

このように、内定式により内定者の入社意識を高め、入社前の内定辞退を防ごうとしているのです。

内定式の開催時期についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

内定者のモチベーションを上げる

内定式を実施する理由としては、内定者のモチベーションを上げるためでもあります。内定獲得後、その開放感から浮かれてしまう学生が多くいます。

最後の学生生活なので、精一杯遊んでおくことは確かに大切なのですが、学生気分を引きずったまま入社するのは好ましくありません。

そのため、内定式により入社に向けて学生から社会人へと気持ちを徐々に切り替えてもらおうとしているのです。また、内定ブルーに陥っている学生に対するフォローという側面もあります。

内定式により、「本当にこの会社で仕事をしていけるだろうか」と感じている学生の不安を払しょくする狙いがあるといえます。

内定式のスピーチのコツについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

内定者同士の顔合わせができる

内定者同士の顔合わせができるというのも、内定式を実施するひとつの目的といえます。

面接などで顔見知りになっている人もいると思われますが、新入社員の多い企業ではほとんど面識がない学生が多いです。

内定式で今後一緒に働く仲間について知ることで、同じ年に入社する同期として親近感が湧くものです

内定者同士の交流により、入社後に悩みを相談し合ったり助け合ったりと絆が築けます。

人見知りで初対面の相手と話すのが苦手という人も、内定式では積極的な交流が大切です。

まずは勇気を出して声を掛けることで、そこから徐々に輪が広がっていきます。

内定式までにしておくべき準備についてはこちらの記事でまとめているので、併せて読んでみてください。

内定式の内容

内定式の内容としては、大きく3つに分けられます。1つ目は「内定通知書の授与、社長もしくは経営陣による挨拶」です。

内定通知書の授与はその会社の規模により、やり方が異なります。一人ひとりに手渡しでおこなわれる場合もあれば、代表者がまとめて受け取るケースもあります。

そしてその後、社長や経営陣による挨拶があり、内定者の意識を高めるために自社の魅力と求める人物像に関して再度お話があります。

2つ目は「諸手続きに関する説明と書類作成」です。

持株会とは何なのか、組合とは何か、提携している保険会社の商品説明、財形、など耳慣れない仕組みに関する紹介があり、その後事務手続きとして書類の記入をおこないます。

3つめは「懇親会」です。内定者同士の自己紹介から始まり、内定者同士や先輩社員との交流の場が用意されています。

ここでの交流を通じて、働くことへの不安などを周囲と共有し、共に頑張っていくという意識を高めることができます。

自己紹介は社員や同期への印象付けに重要

内定式での自己紹介は、非常に重要なポイントとなります。面接でもそうですが、何事も最初が肝心です。

面接で最初の印象があまりよくないと挽回が難しくなってくるように、ここで悪い印象を与えてしまうと入社後も先輩や同期がその時のイメージであなたをみてしまう可能性があります。第一印象というものは、それだけ人の心に大きく影響します。

人は話し手の印象を決定する際、「55%の視覚情報」「38%の聴覚情報」「7%の言語情報」をもとにしています。これは、メラビアンの法則で明らかになっていることです。そのため、自己紹介での表情と話し方が、自分の印象に大きな影響を与えるということです。

これから共に働く先輩や同期にあまりよくない印象を与えてしまうと、最悪の場合、入社後の仕事の進め方にも支障が出てくる可能性があります。

しっかりと好印象を持たれる自己紹介が出来るように、ポイントを確認しておきましょう。

自己紹介の5つのポイント

自己紹介は自分の思い付きで話してしまうと、いうべき内容を抜かしてしまったり、時間が長すぎてしまったりとよい印象を与えられずに終わってしまう可能性があります

ここでは、自己紹介のポイントを5つ解説します。内定式で自己紹介をする際の参考にしてください。

①名前と出身

内定式では、会場の雰囲気で緊張してしまう人が少なくありません。緊張のあまり、自己紹介で何をしゃべっていいのかパニックになってしまう場合もあります。

しかし、自己紹介で決して忘れてはいけないのが、自分の名前と出身です。出身については大学や学部、出身地を告げるだけでOKです

名称を聞くだけで、その大学になじみのある先輩や同じ地域出身の同期などが、親近感を持ってくれるキッカケになります。

こちらの記事では、内定式の挨拶の内容について解説しています。

親しみを込めて呼ばれていたあだ名を答えてもよい

内定者懇親会などでフランクな雰囲気になった場合は、呼んでほしいあだ名を答えるのもおすすめです。

「○○と呼んでください」というと、緊張もほぐれ周囲との距離も縮まります。しかし、ふざけすぎてはいけません。

例えば、全員の前で「○○と呼んでね」といきなりため口になると、他の内定者はともかく先輩や上司に失礼になります。

親しき仲にも礼儀ありというように、お酒が入って親しい雰囲気になっても自己紹介は爽やかにおこないましょう

これから一緒に働いていく人達に向けた自己紹介であることを忘れずに、気を引き締める必要があります。

②自分らしさ

名前と出身さえいえれば、自己紹介は成立しています。できれば、そこからさらに「自分らしさ」で話を盛り上げてみましょう

自分らしさを伝えるためには、趣味や特技などのプライベートな話を盛り込むのがおすすめです。仕事を円滑に進めるためには、人柄を知ってもらうことも大切でしょう。

「休日はもっぱらDVD鑑賞」「サイクリングで遠出」「飲むのが好きで日本酒に詳しい」など プライベートなことについて話す際は、具体的な内容にすると、親近感がわくため好印象を与えられます。

例えば休日はDVD鑑賞をしているという人は、最近見たDVDの話をするのが効果的です。同じDVDをみた人がいれば、共通の話題で盛り上がれます。

人前で話すのが苦手という人も、自分の好きな話題になれば自然と笑顔になるものです。楽しそうに話す姿で、好印象を与えられます。

しかし、あまり話が長くなりすぎても迷惑を掛けるため、時間を気に掛けるように注意してください

あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

③笑顔と明るさ

自己紹介にかける時間はせいぜい1~2分程度ですので、名前・出身・抱負・プライベート話の4つを盛り込めば時間をもてあますこともないはずです。

最後の自己紹介するときに注意するポイントは、表情と声です。どんなに上手に自己紹介ができたとしても、曇った表情や固い顔では好印象を与えられません。

以下の記事では、笑顔で好印象を与える方法について解説しています。

口角をあげてハキハキした声で話す

緊張はあるかと思いますが、自己紹介をする際にはしっかり口角を上げて笑顔を心がけましょう。

また、声のトーンも重要です。どんよりと暗いトーンで話された自己紹介では、人の心には響きません。

できるだけ元気に明るく、ハキハキと話しましょう。声色だけでもポジティブな気持ちが伝わって、周囲に好印象を残せます。

笑顔で話すことは基本

社会人にとって、笑顔で話すことはコミュニケーションの基本です。内定式という初対面の人がほとんどのイベントでは、特に笑顔が重要になります。笑顔が第一印象に与える影響は大きいため、無表情でいてはもったいないです。

しかし、緊張していると笑顔になるのが難しいという人も多いと思われます。そのようなときは、「緊張しています」と伝えてみましょう。正直に伝えることで、肩の力を抜くことができます。その結果、表情が柔らかくなるでしょう。相手も思わず笑顔になることが多いです。

正直に緊張しているといっても、誰も責めません。反対に和やかな雰囲気になり、自己紹介を控えている学生にも勇気を与える可能性が高いです。話すときは周囲をまんべんなく見渡すと、全員に語り掛けているようにみせられます。

恥ずかしくても下を向かずに、堂々と話しましょう。

④決意表明

名前や出身大学などの自己紹介のほかに、決意表明をするのもよいでしょう。

決意表明では、入社の意気込みを具体的に述べるとよいです。

元気に明るくハキハキと話すためにも、決意表明や会社の意気込みは事前に考えてたうえで内定式に出席するとよいです

決意表明や意気込みは、これから働くなかでの目標にもなるでしょう。

入社式での決意表明のコツについての記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

自信をもって力強く発表する

決意表明をする際は、自信を持って力強く発表してください。そうすると、周囲の期待度も上がります。

就職活動を勝ち抜いて内定をもらった企業で働けるという喜びを表現すると、企業側にも採用してよかったと思われるでしょう。

内定式では「自分なんて」というネガティブな気持ちは必要ありません

同期で1番結果を出すんだという前向きな気持ちが、自分のやる気にも繋がります。

これから始まる社会人生活に希望を抱いて決意表明をすると、社会人としての自覚が芽生えるものです。全員に聞こえるように決意表明しましょう。

決意表明したことはやり遂げる

決意表明をした内容については、やり遂げる覚悟で挑むことが大切です。

内定式で決意表明をしたらそれで終わりではありません。

本当の始まりは、入社後です。内定式には、同期はもちろん直属の上司になるであろう社員も出席する場合があります。

そのため、入社後に決意表明した内容を実現するための行動が取れているかをチェックされるのです

決意表明では、「戦力になる」「信頼される」などの目標を掲げる人が多いと思われます。

このような目標は、日々の積み重ねで得られるものです。

入社後は、決意表明に恥じないような日々を送りましょう。

⑤リラックスする

内定式の自己紹介は、試験ではありません。

内定式は、内定者や社員との交流が目的です。リラックスして自己紹介に臨みましょう。

自己紹介では、この会社で一生懸命頑張るといったポジティブな内容や抱負を伝えられると良いです。

以下の記事では、リラックスする方法について解説しています。

同期と親しくなろうという心意気でよい

自己紹介で緊張し過ぎるという人は、1人でも多くの同期と親しくなろうという気持ちで臨めば問題ありません

緊張していつもの自分が出せなくなる方が、自己紹介の機会を無駄にしてしまうといえます。

きちんとした自己紹介をする場というのはそれほど多くないため、与えられた機会を有意義に過ごしましょう。

同期との仲を深めるためには、色々な人の自己紹介の内容を覚えておく必要があります。

自己紹介の内容を元に話しかけると、相手は「ちゃんと覚えてくれているんだ」と嬉しくなるものです。

同期はお互いに高め合っていける存在であるため、興味を持って接しましょう。

未来に向けてスタートを切ったという清々しい気持ちを持つ

自己紹介をする際は、清々しい気持ちでおこなうことで緊張がほぐれます。

就職活動で辛い思いをした人も、これから新たな生活が始まるんだという気持ちで自己紹介をしましょう

学生時代とはすべてが違う環境で新たな1歩を踏み出すと考えると、わくわくするものです。

人間関係ももちろん1から築いていく必要があるため、「仲良くなりましょう」という意味を込めて自己紹介をしてください。

オープンな雰囲気を出すことで、周囲も同じように歩み寄ってくれます。

表情が硬いと近づきにくい印象を与えるため、笑顔を心掛けるのがおすすめです。

内定式での自己紹介例文3選

つぎに、内定式での自己紹介の例文を3つご紹介します。内定式では自己紹介を求められることが通例です。

これからともに働く上司や同期たちとの最初の顔合わせですので、きちんと挨拶をしましょう

例文を参考にして、自分らしい自己紹介を考えてみてください。

自己紹介①

はじめまして。私は○○(自分の名前)と申します。○○大学の○○学部出身です。学生時代には○○部に所属していました。社内部活動では○○部があるということで、私も参加して一緒に汗を流したいと考えています。
私の趣味は○○です。もし、同じ趣味をお持ちの方がいましたら声をかけてくださると嬉しいです。1日でも早く仕事を覚えられるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

上記の自己紹介では、社内部活動や趣味に触れていることがわかります。「私も社内部活動に参加したい」のような内容も入っているため、すでにその部で活動している先輩方によい印象を与えられるでしょう

以下の記事では、内定者懇親会の自己紹介について解説しています。ぜひ併せて読んでみてください。

自己紹介②

こんにちは。私は○○(自分の名前)です。出身大学は、○○大学の○○学部です。年齢は○歳、出身地は○○県で、○年間○○に住んでいました。私は、地元のパン屋で2年間アルバイトをしていた経験があります。そのため、パンの種類や値段を覚えることやレジの早打ちが得意です。趣味は映画鑑賞です。オススメの映画があったら教えてください。
1日でも早く仕事に慣れ、皆様の期待に添えるよう頑張りたいと思います。ご指導のほどよろしくお願いいたします。

2つめの自己紹介の例文では、出身地や得意なことなどを述べています。また、「おすすめの映画があったら教えてください」といっているため、先輩や同期と会話するきっかけに繋がるでしょう

自己紹介のスピーチで好印象を与える方法についてはこちらの記事で確認しておきましょう。

自己紹介③

こんにちは!私は○○(自分の名前)といいます。○○大学の○○学部出身です。大学時代は○○を専攻していました。実家は○○県です。趣味は、サイクリングで遠出をすることです。好きな食べ物は○○で、毎週食べています。
仕事に関しましては、いろいろとお聞きすることがあると思いますが、どうかご指導のほどよろしくお願い申し上げます。1日でも早く会社に貢献できるよう頑張ります。

3つめの自己紹介の例文では、大学での専攻や趣味好きな食べ物などを述べていることがわかります。好きな○○を自己紹介に取り入れるのも一つの手でしょう

こちらの記事では、自己紹介の方法について解説しています。

適職診断を試してください。

適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。


診断スタート【無料】

自己紹介は長くなりすぎないように注意

内定式の自己紹介は1人1〜2分程度といわれています。この短い時間の中で、会社側へ自分をアピールしなければなりません。

内定式になれば同期生が10人以上いる場合もあり、長く喋ってしまうと後に話す方の迷惑にもなります

緊張しているときは、時間の感覚が鈍ってくるので自然と話が長くなってしまうものです。

時間を測るなどして、事前に自己紹介の練習をしましょう。

「初めまして」と挨拶して、決まっている場合は部署や所属、大学名、氏名を話して、出身地や趣味や特技などを話すのがおすすめです。

最後に結びの言葉で挨拶をすれば、ちょうど1分程度の自己紹介ができるでしょう。

自己紹介で気を付けるポイントについてはこちらの記事で解説しています。

内定式での自己紹介は元気に明るくハキハキと話す

内定式の自己紹介で印象的なことを話したいと考える人もいます。しかし、明るい表情ではきはきと話すだけでも好印象を与えることは可能です。

もちろん、インパクトある体験談は人の心をぐっと惹きつけます。しかし、内定式での自己紹介は社会人としての第一歩です。

自己紹介では、明るく誠実な人柄であることが伝われば問題ないでしょう。明るい表情と声を心掛けて、落ち着いて自己紹介をしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ