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内定式がいつおこなわれるのかを知っておこう
企業から内定をもらえば内定式に参加することになりますが、いつおこなわれるのかを知っておきましょう。
事前にスケジュール調整をしておかなければなりませんが、内定式が開催される時期を理解していない人は意外に多いです。
内定式は強制参加ではないものの基本的には参加しなければならないものですので、それに合わせて予定を組んでおく必要があります。
内定式は就職前の大事なイベントですので、いつ開催されるのか、どのような内容で開催されるのかを知っておきましょう。
以下の記事では、内定がもらえる時期について解説しています。
内定式に参加して手続きすることで採用が決定される
就活が始まり、早い人だと6月の終わりから7月頃には、企業からの内定通知を受け取っているでしょう。内定通知をもらってひと安心、と思う人も多いかと思います。
しかし、実は内定通知を受け取った時点では、企業との契約が正式に交わされていません。いわゆる「内々定」の状態となります。
正式な内定の手続きをするためには、内定式に参加しなければいけません。
内定を出すのは10月1日以降
ほとんどの企業が内定式を10月1日以降におこないますが、これは経団連が定めた倫理憲章が関係しています。勉強が本分の学生に対して早すぎる就職活動の防止を目的としている倫理憲章では、内定を出すのは10月1日以降と定めています。
本来、内定式の時期は企業が自由に決められるものです。しかし内定解禁日が10月1日であることから、10月1日以降に内定式を開催する企業が多いです。
10月に内定をもらうために、どのように就活のスケジュールを管理すればよいか迷っている人もいるでしょう。以下の記事では、就活スケジュールを管理する方法について解説しています。
内定式の時期は企業によって異なるが10月1日が一般的
内定式の時期は一般的には10月1日とされていることが多いですが、必ずしもすべての企業が同じとは限りません。
採用枠が埋まっていない、準備をしていないなどの理由でもっと遅い時期に内定式がおこなわれることもあります。
内定が決まって内定式の連絡がなかなか来ない場合でも、10月1日に内定式をおこなうという連絡が後で来る場合もあるため予定を空けておくといいでしょう。
最近では日程にばらつきが出ていることもありますので、気づいたら内定式に参加できていなかったということがないように注意してください。
以下の記事では、内定式に参加すべき理由について解説しています。
内定式をおこなわない企業もある
内定式はどの企業でも開催されるものと考えている人は多いですが、実際にはそうではありません。企業によってはコスト削減の観点などから、内定式をおこなわない場合もあります。
内定式で、企業から内定証書を受け取ります。そして学生が入社承諾書を提出することで採用が正式に決定します。しかし内定式がないからといって、就職できないわけではありません。内定式でなくとも、書類の受け取りは可能であるためです。
内定式は式典であり、あくまで形式的なものです。内定式がない場合は、企業からメールか郵便で採用通知や内定証書が届くケースが多いです。
内定式への参加の有無は就職できるかどうかに影響しないため、内定式がない場合でも就職には何も影響しないと覚えておきましょう。また、これは内定式を欠席した場合も同じことがいえます。内定式は原則参加しなければならないものですが、欠席した場合でも就職は可能です。
以下の記事では、内定式をしない企業の意図について解説しています。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
内定式の3つの目的
①会社のことを知ってもらう
②入社意思の確認をする
③社員同士の顔合わせの場でもある
企業は目的を持って内定式をおこないます。企業の意思をくみ取ったうえで内定式に参加するために、目的を理解しておきましょう。
内定式がおこなわれる目的は、大きく3つあげられます。社長や役員の話を聞くことで企業への理解を深めてもらったり、内定証書授与により学生の入社意思を最終チェックしたりしています。内定者と社員で顔合わせをするという目的もあるでしょう。それぞれについて、詳しく説明していきます。
①会社のことを知ってもらう
内定者が会社の情報を知ることのできるのは、ホームページや会社案内、試験、面接など限られています。
そのため、実際に会社で働くまでは不安を抱いている内定者が多いでしょう。
内定式は、企業にとって会社のことをより具体的に知ってもらうことが目的です。内定者も、企業について知れるいい機会となるでしょう。
内定式の内容によっては、内定を辞退する方もいるというほどですから、企業にとっても内定式は非常に重要なイベントです。
実際に参加することで、会社の社風や雰囲気をより体感することができます。
不安になっている人も内定式に参加することで肩の力が抜け、就職後の自分をイメージできるようになるでしょう。
②入社意思の確認をする
会社は採用活動をおこなうにあたり、「今年は新卒者を〇名を採用します」といった採用計画といわれるものをつくります。
これは適当に決められた計画ではなく、会社の利益や成長などを考慮しながら、会社全体がより強く成長していくために必要な人員を採用する計画です。
これは会社を経営・存続させるにあたって非常に重要な計画のひとつなのです。
そのため、内定を出していた応募者が突然お断りをしてしまうことが続くと、予定していた人員計画に狂いが生じ、最悪の場合はその計画が破綻してしまいます。
そうならないために、内定を出した応募者について「本当に入社してくれますよね?」という意思の最終確認をおこなうのが内定式の最大の目的なのです。
以下の記事では、内定式での質問例について解説しています。
③社員同士の顔合わせの場でもある
内定式は、採用された方と初めて対面する場になります。内定式では同じ新入社員同士だけでなく、先輩社員の方とも顔を合わせることになるでしょう。
新入社員の方は同じ時期に採用された同期社員となるため、今後切磋琢磨しながら働いていく仲間として非常に心強い存在となるでしょう。
また、内定式に参加する先輩社員は同じ部署の方ばかりとは限りませんが、会社のことや社風など気になることがあれば、実際に交流しながら話を聞くことができます。
内定式は、働く上での第一歩として初出勤のような新鮮な気持ちで参加するといいでしょう。
以下の記事では、内定式での挨拶の仕方について解説しています。
内定式の内容
内定式のプログラムは、会社によって実にさまざまです。有名俳優やお笑い芸人などの芸能人を呼んで盛大におこなったり、社長を始めとする経営陣が仮装で登場したりと、会社の特色や雰囲気を感じることができるユニークな内定式もあります。
とはいえ、こういった会社はまだまだ少ないため、ここからは内定式の基本的なプログラムとその目的について解説します。
社長や役員からのあいさつ
多くの企業の内定式で、社長や役員を始めとする経営幹部層からのあいさつがおこなわれます。会社というのはひとつの組織です。社員全員が同じ目標に向かって進むことで、強い推進力が生まれます。
これを実現するためには、社員全員で企業理念や会社の目標を共有することが求められます。そのため、内定式では社長や役員から、会社が目指している目標やどんな社員になってほしいかなどの思いが説明されます。聞き逃さないように注意しましょう。
とくに規模の大きい企業では、入社後、社長や役員から話を直接聞けることが少ないです。貴重な機会であることを理解したうえで、集中して話を聞きましょう。
以下の記事では、内定式のプログラム内容について解説しています。
内定者同士の懇親会もある
内定式の一環として、または内定式終了後に内定者同士の懇親会をおこなう会社も多いです。
会社が主催しておこなう場合は、経営陣や上司となる先輩方が出席し懇親を深めることも多いです。
また、会社が懇親会を主催しない場合は内定式終了後に内定者同士で居酒屋に行くこともあるため、お金の準備はしておきましょう。
懇親会は、これから苦楽を共にする同期と深い話ができる最初の場所になります。
同期とは友人にもなりますし、ライバルにもなる不思議な関係です。内定者同士、先輩方と色々な話をしてみましょう。
以下の記事では、内定者懇親会に相応しい服装について解説しています。
内定式では自己紹介をする可能性がある
内定式には、企画運営をしてくれている先輩社員が仕事の合間をぬって多数参加されています。
先輩社員といっても、人事担当者や総務部門の方だけでなく、役員や社長も参加する企業が多いです。
役員や先輩社員の話を一方的に聞いているだけでは、新入社員のことを知ることができません。
そのため、内定式では自己紹介をする場を設けられていることがあります。自己紹介はどのようにすればいいかをみていきましょう。
急に自己紹介するようにといわれる場合もある
急な自己紹介で緊張してしまい、混乱しないためにも事前に自己紹介を考えておくとよいでしょう。
事前に自己紹介の場を設けるというような連絡がある場合と、当日集合してから自己紹介の旨を初めて知る場合があります。
また、「自己紹介をするので、前へ出てくるように」などと急にいわれることもあります。
以下の記事では、内定者懇親会の自己紹介で話す内容について解説しています。
自己紹介は簡単な内容にする
自己紹介といっても内定式には複数の人がいるため、だらだらと長くするのではなく簡潔におこなうことが大切です。
まず初めに、名前と出身を伝えましょう。大学や学部・専攻や出身地を伝えると、同郷や同じ学校の先輩社員も親近感を持ってくれます。
次に、入社後の抱負や決意表明を落ち着いておこないます。具体的に話し込むのではなく、「このような仕事に興味をもっています」「このような仕事で成果をあげたいと思います」など一言でわかりやすく表現するようにしてください。
内定式の自己紹介におすすめの話題
・出身大学
・出身地
・趣味
・部活やサークル
・アルバイト
・ゼミ
・アルバイト
・志望動機
・入社後の抱負
以下の記事では、内定者懇親会での自己紹介の方法について解説しています。
適職診断を試してください。
適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
内定式までに内定を承諾するかはよく考える
内定式では、内定承諾書にサインをすることで正式な内定とする企業が多いです。しかし、内定を受理したからといって辞退できないわけではありません。
10月1日以降も就職活動を続けるのは、よりよい就職先をみつける上で問題ない行動だといえるでしょう。
ただし、内定式という正式な式典に出席し、承諾書に署名したからには就職に対してそれなりの準備をするのが社会人としてのマナーです。
もし、内定通知を受け取ったあとも就職先を悩んでいるようなら、10月1日という期限までにきちんと自分の将来について考えておきましょう。
そして、自信を持って内定式に参加できるようにしてください。
以下の記事では、内定辞退で後悔する理由について解説しています。
内定式の時期に進路が決まっていないとしても焦らない
内定式の時期を過ぎて進路が決まっていないとしても、焦らないことが大切です。
内定式はひとつの区切りではありますが、内定式以降に採用活動をおこなっている企業もたくさんあります。
内定式に参加できなくても、秋採用に合格すれば就職することはできますし、最後まで諦めなければ内定を獲得することは可能です。
内定式の時期まで就活が長引いた場合でも、焦らずじっくりと取り組むことが大切であり、秋採用でも隠れた優良企業はたくさんあります。
秋採用では春や夏に比べれば選択肢が狭くなりますが、それでも選択肢が全くないわけではありません。
焦って就活を進めてもいいことはありませんし、それが失敗に繋がる可能性も高いので、落ち着いて諦めずに就活を続けましょう。
以下の記事では、秋入社採用を企業がおこなう理由について解説しています。
内定式ではマナーを守ることが大切
内定式は同期だけではなく、先輩社員も多く参加しています。その中には入社後、直属の上司となる方もいる可能性があります。
内定式に学生気分のまま参加するのはNGです。その場に相応しくないマナーで参加してしまうと、評判を落としてしまうでしょう。
ここでは、内定式において守るべきマナーについて解説していきます。
正しいマナーで参加することで、周囲に好印象を与えることが可能になります。
社会人として適切なマナーで参加できるよう、以下をしっかりと把握しておくようにしましょう。
髪型や服装などの身だしなみを整える
内定式に参加する際は、髪型や服装などの身だしなみをしっかりと整えておくようにしましょう。
内定をもらってから内定式が実施されるまでにはある程度の期間があります。そのため、その間に学生生活を満喫する人も多いことでしょう。
もちろん、それ自体は何も問題のあることではありません。しかし学生感覚の身だしなみのまま内定式に参加するのは避けなければなりません。
就職活動時と同様に、相手に爽やかで誠実な印象を与えられるような髪型に整えるようにしましょう。
服装に関しても、スーツにシワや汚れがないよう、しっかりと手入れしておく必要があります。
身だしなみは第一印象を大きく左右する要因です。しっかりと整えた上で参加するようにしましょう。
以下の記事では、就活時の服装について解説しています。
フランクに話しかけられても丁寧に対応する
内定式でフランクに話しかけられても、丁寧に対応することを意識するようにしましょう。
先輩社員は、内定者の緊張をほぐそうとフランクに接してくれることが多いです。
しかし、それに甘えてくだけた応対をするのはNGです。先輩社員は大学での先輩とは違います。
くだけ過ぎた対応をしてしまうと、マイナスの評価を受けてしまう恐れがあるのです。
また、同期と話す際にも注意は必要です。同じ内定者ということで話しやすく、すぐに打ち解け、話が盛り上がることもあるでしょう。
その際、ばか騒ぎをするなど社会人として相応しくない振舞いをしてしまうと、周りで見ている先輩社員から不快に思われてしまう可能性もあるのです。
内定式では常に丁寧な対応を心がけるようにしましょう。
以下の記事では、正しい言葉遣いと敬語について解説しています。
内定式は基本的に10月1日に執りおこなわれる
内定式は10月1日に開催されるのが一般的であることについて解説しました。
多くの内定式が10月1日におこなわれるのは、経団連が定めた倫理憲章のルールによるものです。
また、入社までの中だるみを防ぎ内定者のモチベーションをあげるという目的もあるでしょう。
採用通知を受け取ったあとに、一定の期間をおくことで冷静になってから就職先や将来を考えるのは大切なことです。
10月1日までの期間で、じっくりと自分の行く末を考えましょう。
以下の記事では、入社式の決意表明で伝える内容について解説しています。