履歴書

履歴書の長所の書き方|例文集や短所を書くポイントもご紹介

履歴書で長所をアピールしよう

履歴書からは様々な情報が伝わります。履歴書の様式によって記入欄の種類や大きさに細かな違いはありますが、基本的にはどれも似たような項目です。氏名や住所、電話番号、学歴や専攻学科などはもちろん、志望動機や自己PRなどの欄があります。それらの中でも、新卒の就活において企業が特に重視するポイントが、志望動機や自己PRです。

特に「自己PR」や「長所」の欄でどれだけ自分のよさ、長所を企業や採用担当者にアピールできるかがカギになります。素晴らしい長所であっても、きちんと伝えられなくては意味がありません。限られた文字数の中で自分の長所を余すことなく伝えることは容易ではありませんが、自分の長所をより具体的に、採用担当者に伝えられるようにしておきましょう。

履歴書の長所の書き方

履歴書で自分の長所を効果的にアピールするためには、ただ文章を書くだけでは十分には伝わらないかもしれません。限られた文字数の中でより効果的に自分の長所を伝えるために、も、工夫が必要なのです。そこで、自分の長所を履歴書で効果的に伝えるための書き方を3つご紹介します。これらを参考に、履歴書で長所をしっかりとアピールしていきましょう。

1つに絞り結論から書く

まず大切なのは、アピールする長所をひとつに絞ることです。もちろん、長所が複数あることは素晴らしいことです。しかし、一度に複数の長所をアピールしようとすると、まとまりのない文章になってしまい、アピール力も分散してしまいます。アピールしたい長所が複数あって絞り切れない人は、志望する企業の「求める人物像」に応じてアピールする長所を使い分けましょう。

また、書く際は「結論ファースト」を意識することが大切です。はじめに「私の長所は○○できるところです」といった結論を述べることで、読み手である採用担当者が理解できます。まずは端的に結論を伝え、その上で補強するエピソードを書くようにしましょう。

具体的なエピソードを書く

「私の長所は○○です」と書くのは簡単です。しかし、それだけで終わってしまっては信ぴょう性が乏しくアピールになりません。長所を裏付ける具体的なエピソードがあってはじめて、長所として伝わります。どのような場面でどのようにその長所が発揮されたのか、あるいはどうやって培われた長所なのかなど、できるだけ具体的にエピソードを書きましょう。

口頭で質問や補足のできる面接とは異なり、履歴書の文字だけで伝える場合には、状況を想像しやすいように書き方を工夫する必要があります。言葉の選び方や説明の仕方などで文章の印象はガラリと変わります。自分の文章で十分に伝わるか不安であれば、友人に読んでみてもらったり、大学の就職支援課などで添削してもらったりするといいでしょう。

企業での活かし方を書く

長所をアピールする際は、最後にその長所を企業でどのように活かせるかを書くようにしましょう。ただの「いいところ」で終わるのではなく、「この長所をどのように仕事に活かせるか」まで述べることで、より説得力のある文章になります。その際は、実際の業務への理解は必要不可欠です。

例えば「ひとりでコツコツと作業をするのが得意」という長所を「営業に活かしたい」と書かれても、関連性のなさに採用担当は戸惑ってしまうことでしょう。それどころか「営業志望なのに営業の仕事をわかっていない」と、マイナスの印象を与えてしまう可能性が高いです。企業での長所の活かし方を書くためにも、しっかりと企業研究をした上で履歴書を書くようにしましょう。

長所の例文8つ

ここからは、長所を効果的にアピールできる例文をご紹介します。いくら入念に自己分析やエピソード整理をしても、書き方次第では単なる思い出話になってしまいます。しっかりと文章を組み立てて書けば、ありふれた思い出も最高の自己アピールになり得るのです。

例文①責任感

私の長所は責任感が強いことです。飲食店でアルバイトリーダーとして4年間働いてきましたが、リーダーに任命されてからはトイレ掃除を率先しておこなったり、どんなお客様にも一人一人誠意を持って接客をしたりしました。それにより、店長からは「責任感が強い」という評価を頂きました。最終的には時給が上がり、お店の売り上げ管理を任せられるようになりました。仕事に対してより一層に責任感を持ち、誠実に取り組んでいきます。

例文②継続力

私の長所は継続力があることです。幼少期から今まで空手を習っている事から、作法・礼儀・忍耐力が身に付いたと実感することが多くあります。これらはいきなり身に付いたのではなく、長年に渡り習慣化した結果だと思います。物事を継続しておこなう事のメリットを知っている分、何事も継続できます。仕事でも継続して努力する事を怠らずに成長し続けたいと思います。

例文③負けず嫌い

 私は、どんな事にも競争心があり、満足のいく結果が出るまで自ら課題を発見し、解決し続ける事ができます。目的を達成するために惜しまず努力をし続ける事ができるため、学生時代は教師に「才能ではなく努力の人」という評価を頂いていました。自分の担当する業務すべてでこの長所を活かして、目標を達成していきたいと思います。

例文④頑固

私の長所は頑固な性格です。一度決めた事は何があってもやり通す力があり、インターンシップでは、与えられた目標に対して貪欲に取り組む姿勢が高く評価されていました。また、頑固の中にも素直さがあるため、軸はぶらさずに他者の意見もうまく取り入れる事ができます。仕事においても、自分で決めた軸をしっかりと持ち、他者の良い部分は素直に取り入れていきたいと思います。

例文⑤ポジティブ

私の長所はポジティブな性格です。「人生において無駄な事はない」という両親の教えから、困難な事も自己成長に繋がっているという考えを自然と持つようになりました。仕事でもこのポジティブな精神を活かし、成長し続けたいと思っています。

例文⑥目標達成意欲が高い

私の長所は目標達成に対する意欲が人一倍あることです。勉強や部活で与えられた目標を達成する事で、自分だけではなく両親や友達など周囲の人も共に喜んでくれ、自分の成長も感じる事ができた経験から、何事においても「絶対に達成する」という強い意思を持つようになりました。仕事でも目標を定め、達成するために貪欲に取り組みたいと思います。

例文⑦ストイック

私の長所はストイックな性格です。飲食店のアルバイトをしていた時、店長が新しく入ったアルバイトに業務内容の研修を行っているのを見て、自ら任せてもらえるよう申し出ました。始めは店長の研修に参加をさせて頂き、録音して書き起こし、暗記をする事から初め、そこからどう応用させていくかを常に思考していました。結果わずか2週間で、1人で研修を担当させて頂く事ができました。自分の担当する業務にもストイックに取り組み、必ず結果を残したいと思います。

例文⑧吸収力がある

私の長所はスポンジのような吸収力です。学生時代は3つのアルバイトを掛け持ちしていましたが、どれも初めて3日ほどで業務内容を覚え、さらに応用する事ができました。中には「どこかで同じアルバイトを経験していたの?」と聞かれる事もあったほどです。この吸収力を仕事でも活かし、結果を残すよう努力していきたいと思います。

長所のNG例文

ここで、長所をアピールする際のNG例文もご紹介します。上述したポイントを押さえていれば大抵は問題ないのですが、いざ文章を作ってみるとやってしまいがちなミスもあります。そのミスによって、読みづらい文章になってしまったり、回りくどくて話の要点が掴めない文章になってしまったりすることがあるでしょう。特に多いのが、以下のようなNG例文です。以下のような文章になってしまわないよう、書き方のポイントと合わせて、自分の文章を改めて読んでみましょう。

NG例文①

私には、何事にも実直に取り組む責任感があります。大学で学んだ4年間、私は一度の遅刻も欠席もせず、課題の提出期限は必ず守ってきました。アルバイトにサークルにと充実した日々を過ごす中でも、学生の本分である学業を疎かにしないよう常に自己管理を怠らないようにしてきました。
その甲斐あってか、ゼミの先生から私の責任感を見込んで卒業研究チームのリーダーに指名されました。貴社でも、この責任感を活かして、クライアントから信頼される営業として戦力になりたいと考えています。

この例文のNGポイントは、長所とエピソードのチョイスです。「遅刻・欠席をせず、提出期限を守る」というのは、社会ではごく当たり前のことであり、「責任感」をアピールできるほどのエピソードではありません。「忙しい日々での自己管理」に焦点をあてるのであれば、「スケジュール・タスク管理能力」をアピールする文章にした方が効果的といえます。

NG例文②

私は大学のテニス部で副部長を務めていました。合宿や練習試合のセッティング、コートの予約、部費の管理、練習メニューの作成などの業務は代々部長の仕事でした。しかし、それでは部長の負担が大きすぎると考え、それらの業務を部長と副部長、他の上級生で分担して行う新しい部のシステムを作りました。この問題解決力を貴社でのコンサルティング業務に活かし、クライアントに寄り添ったコンサルタントになりたいと考えています。

この例文のNGポイントは2つあります。1つ目は、結論が後回しになっていることです。結論が後回しになると文章の要点が見えず、読みづらい文章になってしまいます。もう1つは、肝心の「問題解決」の内容が薄く、具体性に欠けることです。どのようなシステムをつくったのか、また、それをどうやって決めたのかなどを具体的に書くといいでしょう。

短所は長所の言い換えから考える

履歴書の様式によっては、長所と短所をそれぞれ記入するタイプのものもあります。履歴書には書かなくとも、短所は面接で聞かれる可能性の高い質問なので、対策をしておいて損はありません。自己分析をする際に、長所と短所の両方について掘り下げましょう。その際、短所と長所は表裏一体です。例えば「責任感がある」という長所は「融通が利かない」という短所と言い換えることができます。このように、短所を考える際は長所の言い換えから考えるといいでしょう。

長所と短所が矛盾しないようにする

履歴書では、長所と短所は並べて書く場合が多いです。そのため、長所と短所の内容が矛盾しているとすぐにわかってしまいます。たとえば、「継続力」が長所なのにも関わらず、短所の欄に「飽きやすい」と書かれていたら、両者は関連するどころか真逆の性質であり、これは明らかな矛盾です。

あるいは、「リーダーシップがある」にも関わらず「コミュニケーションが苦手」であれば、「どうやってリーダーシップを発揮したんだ?」と思われてしまうでしょう。このように、長所と短所の整合性がとれていないと、いい印象を与えにくくなってしまいます。履歴書の明らかな矛盾点は採用担当者にマイナスの印象を与えてしまい、その後の選考に少なからず影響を与えてしまうかもしれません。長所と短所の内容が矛盾しないように気をつけましょう。

言い換えマニュアルを参考にしよう

自分の短所しか思い浮かばないという人は、言い換える方法で長所に変えていきましょう。短所を長所に言い換えるとは、例えば「優柔不断」→「多角的に検討する」といった表現にすることです。短所と思う部分でも、ポジティブに受け取ることで長所になります。このような言い換えで長所を考えたいという人におすすめなのが「長所→短所言い換えマニュアル」です。例で挙げたような言い換え表現を100種類収録しています。無料でダウンロードできるため、自己分析をすでに終えたという就活生にもおすすめです。

長所はあなたの最大の武器

社会人としての経験がない学生にとって、長所とは最強最大の武器です。最近ではとにかく「即戦力を求める」などと言われる新卒採用ですが、会社に入って働いてみるまでは学生の実際の能力は未知数です。そのような不確かな状況の中で企業側に自分の有用性や可能性を端的にアピールするために、長所は強力な味方になってくれます。

短所であっても視点や表現を変えれば長所になるように、あなたのこれまでの人生すべてがある意味で「長所」なのです。大切なのは、それをいかに企業が求める形に変えて届けるか。あなたの長所を正当に評価してもらうためにも、この記事でご紹介したポイントを押さえながら文章を作ってみましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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