自己PR
自己PRで継続力をアピールするポイント3つ【例文あり】
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目次
継続力は自己PRになる
自分を相手に売り出し、また好印象を与えるために自己PRはなくてはならないものです。また、企業としても自分がどのような人物であり、入社後は、どのように活躍していけそうな人材なのかを知るために必要なものです。
お互いが望ましい結果を出せるように、自分の強みを正確に把握し、有望な人材であることを積極的に発信していかなくてはなりません。
今まで何かを一定の期間続けた経験がある就活生は多いでしょう。しかし、「継続力」は就活で評価を得られる長所なのかと悩む人もいます。また、どのように伝えれば、「継続力」を題材にした魅力的な自己PRになるか悩む人もいるでしょう。
継続性をアピールすれば、企業は、長く勤めてくれるのではないかと期待します。長く勤められる素質を持っていれば、企業で成長し、将来的に貢献できる人材だと評価されるでしょう。継続力を魅力的に自己PRで伝えられれば、就活で有利になります。
自己PRでは、採用をしてもらうことが目的であるため、他の人よりも自分が魅力的な人材であることを企業に認識してもらう必要があります。自分らしさを出しつつ、しっかりと企業の注目を集められるような自己PRを作成できるようにしましょう。
自己PRで継続力を述べる3つのメリット
自己PRでは、企業にとって自分が必要な人材だと伝えましょう。特に就活生の間で自己PRの際によく使われるフレーズが、「継続力」という言葉です。
継続して何かに取り組めれば、それだけ仕事に対しても長く取り組めるでしょう。ひとつのことに継続して打ち込み、企業で活かせる能力を得られる人材は、企業にとっても採用するメリットがあるといえます。
では実際に、自己PRの場で継続力があることをアピールするメリットには、どんなものがあるでしょうか。大きく分けて、継続力があることをアピールするのには3つのメリットがあります。
まずは、「真面目な人と評価される」、次に、「こつこつ積んだ経験が将来の貢献に期待される」、最後は「すぐに会社を辞めないだろうと思ってもらえる」ことです。
「継続力」をアピールするメリットを知って、どのように伝えればメリットを活かした自己PRになるかを考えていきましょう。
①真面目な人と評価される
何かを継続した経験は、そのことに対して真面目に取り組んだ結果です。長期間続けた経験は「意図を持って物事を継続してきた真面目な人」と認識してもらえます。
何かを継続できたのは、そのこと対して真面目に向き合って取り組めたからです。仕事で信頼を得るためには、真面目に取り組むことが大切です。何事にも真面目に取り組めれば、「この人になら仕事を任せられる」と周囲にも思ってもらえます。
つまり、継続力をアピールして、、物事に対して真面目に取り組める人だと評価されれば、仕事での活躍も期待されるでしょう。
②こつこつ経験を積み将来の貢献に期待される
何事も継続して取り組めば、それに伴って経験も増え、上達できるでしょう。何かに打ち込んできて成長した経験は、誰にでも必ずあるものではありません。
継続力があれば、仕事にもこつこつ取り組み、経験を積み重ねていき、成長することが期待されます。これは結果として、将来の企業に貢献するだけの実力を得られる人であると認識されるのです。
特定のことを継続し、経験を積み重ねて成長してきたと伝えれば、将来的に活躍する人材だと期待されるでしょう。企業は、新卒には入社後の成長を期待します。
継続力のアピールは、将来の可能性を示せるため、企業から高い評価を得られるでしょう。
③すぐに会社を辞めないだろうと思ってもらえる
継続して何かに取り組んだ経験は、ひとつの場所で長く努力したことを表します。企業は、時間と費用をかけて採用活動を行うため、自社に長く勤めて貢献してくれる人材が欲しいと考えます。
また、新卒は、入社後に成長して活躍する期待をもとに採用する企業が多いです。そのため、スキルがあって努力し続けない人よりも、継続してコツコツ経験を積める人を採用したいと考えます。
地道に努力して経験を積み、スキルを身に付けて成長できる人材は、企業にとって採用するメリットは大きいです。
このように、企業に長く勤めて継続的に努力する人材は、将来に期待ができるため、継続力をアピールすると好印象になるメリットがあります。
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継続力をアピールするときに印象に残る話し方
継続力を面接でアピールする際、話し方が大事になってきます。自己PRで「長い間継続してアルバイトをしていました」と伝えても、面接官は採用するメリットを感じられません。
具体的に継続力をアピールするなら、その継続した結果「得られたこと」を話すと説得力が増します。採用担当者は、エピソードの結果よりもその過程を重視します。
エピソードの過程から、人柄・価値観を知ろうとします。せっかく採用するのであれば、自社に合った人材で、活躍できる人を採用したいと考えています。
実際にどのような話し方をすれば、採用担当の印象に残れるのかを悩む人は多いです。具体的にどういった話し方や内容が印象に残るかを、説明します。それぞれのポイントを押さえることで、効果的に継続力をアピールできるようになるでしょう。
①一番始めに強みを伝える
PREP法
- 結論(強み)
- 理由(強みの根拠・エピソードの概略)
- 具体例(具体的なエピソード)
- 結論(強み・仕事に活かせるポイント)
自己PRでは、面接官に継続力があるという強みを冒頭で伝えることが大切です。一番伝えたい主張、つまり結論から話す方法を、PREP法といいます。この手法を使えば、自分の主張が相手に伝わりやすくなります。
人は、長い前置きから話されると、聞いていても何が重要なのかわからなくなるため、主張から話すとわかりやすくなります。伝え方が上手くなければ、せっかくの自分の強みがきちんと面接官に伝わらないまま終わってしまうでしょう。
例えば、下記の2つの例文の場合、前者のほうが強みが伝わります。前者は冒頭で「継続力」を伝えているため、どこが一番大事な部分かが明白です。後者の例文は、一文が長く、一番伝えたい内容が何なのかが不明確です。
強みを冒頭で伝えた場合
「私は、継続力を発揮して、苦手を克服してきました。カフェでのアルバイトを3年間続けています。はじめは、接客が苦手した。しかし、少しずつお客様と話そうと努力し続けた結果、今ではお店で一番の接客満足度を得られています。」
強みを文章の途中で伝えた場合
「私は3年間続けたアルバイトがあり、はじめは接客が苦手でしたが、自分の強みの継続力を発揮し努力し続けた結果、克服して、お客様と楽しくはなせるようになりました。」
まず初めに、自分の強みをエピソードを交えて伝えようとする就活生がいますが、強みを冒頭で述べたほうが印象に残ります。面接官にうまく伝えるためには、強みを述べ、それに付随する根拠、エピソードと続けましょう。
話し方次第で、相手に与える印象を違います。自己PRはアピールをする最大のチャンスなので、採用担当者が採用するメリットを感じられるように自分の強みを伝えましょう。
②継続力を裏付ける経験をもとに話す
継続的になにかに取り組んでいる背景には、必ず理由や経験があります。具体的な経験を語ることで信憑性が増し、面接官も入社後の働きぶりをイメージしやすくなるでしょう。
なぜ、アルバイトやサークル活動などを長く続けていたのかを振り返ってみてください。その背景をエピソードとして話せば、「継続力」を裏付けられます。どういう経験から、その時どのように考えたかを中心に話すと、人柄や価値観まで伝えることが可能です。
例えば、「私には継続力があります」と伝えるより、「私には継続力があります。ピアノを10年間続けており、コツコツと練習した成果が演奏に現れることに喜びを感じます」と伝えたほうが、なぜ続けられているのかが伝わります。
特に継続して取り組んだことであれば、その中での経験は複数あるでしょう。その複数の経験をある程度絞り込んで、企業の仕事にもつながるエピソードを探しておくと面接で話しやすくなります。
面接では、主張を裏付けるエピソードを加えることで、説得力のある自己PRになります。継続力をアピールするときは、なぜ続けられたのかを話して、主張を裏付けましょう。
③自分がどういう行動を継続したか具体例を話す
ダラダラと長く続けるだけなら、誰にでもできます。企業が求めている継続力とは、目的を持って長期的に活動をしたことや、その結果として成長が見えてくるものです。
目的をもって行動できなければ、社会人になってからも自分で考えて仕事ができません。指示されてから動く人よりも、自分で考えて行動したほうが成果として評価されます。自分の継続力の有無についてアピールするなら、どのように継続したかを話すのは重要です。
継続したことがアルバイトであるなら、その中でどういった仕事を積極的に継続したかをアピールしてください。「アルバイトを3年間続け、リーダーに任命されました」と伝えるより「1年間、注文から提供までの効率化を図り続けた結果、リーダーに任命されました」と伝えたほうが具体的です。
継続した期間だけをアピールするよりも、どのような行動を継続したかまで説明したほうが、聞いている側もイメージがしやすく、強みがさらに伝わります。
どういった行動を継続的に行ったかは、実際に自己PRを作成する前に自分で思い返しましょう。
「自己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己分析」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
④自分のキャッチコピーを考える
キャッチコピーで伝えれば、インパクトがあり印象に残る自己PRになります。自己PRで「継続力」をアピールする人は、少なくありません。
そのため、キャッチコピーで自分らしい自己PRを行うことは、他の就活生と差をつけられる方法です。自分らしさをアピールすると、印象にも残りやすいでしょう。
継続力とは、自己PRの題材としては申し分のない特徴です。しかし、「継続力」という言葉は抽象的で、人によって認識が違います。だから中には「継続力が強み」といわれても、理解できない面接官もいるでしょう。
内容が抽象的で理解しきれなければ、継続力をアピールしても印象に残りません。自己PRを相手に印象づけるためには、「継続力」を自分の言葉に置き換えておく必要があります。
例えば、「踏まれても立ち上がる雑草です」というストレートな表現でも構いません。相手の印象に残るキャッチコピーを考えましょう。
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自己PRで継続力をアピールするポイント
面接官に自己PRで継続力をアピールするためには、いくつかのポイントがあります。すべてのポイントに共通するのは、具体的に説明して面接官にわかりやすいように伝えることです。
1つ目のポイントは、継続力を数字を使って具体的にわかりやすく見せる方法です。2つ目のポイントは、苦労を乗り越えたエピソードで継続力を強調する方法です。3つ目のポイントは、身に付いている継続力が、仕事にどのようにいかせるのかをアピールします。
3つのポイントを押さえれば、説得力があり、入社後に成長して企業に貢献するイメージもできるような、「継続力」のアピールができます。
数字を用いる
自己PRで継続力を伝える際は、必ず数字を用いましょう。そして、何をどのくらい継続したかは、数字を用いれば明確に伝わります。度合を伝えるためには、数字を用いるとわかりやすいです。
例えば、数字を用いて、ある出来事を1月から12月までの1年間継続してきたと説明されるのと、去年それを続けてきたといわれるのでは、前者の方が明らかに伝わりやすいです。
数字の認識は誰にとっても共通なので、自分の伝えたい意図通りに伝わります。だからこそ、自己PRで継続力をアピールする際には、必ず数字を用いて説明する必要があります。
苦労の乗り越え方を説明
どんな苦労を乗り越えてきたのかを話せば、継続力がより伝わります。どんな苦労があったかを伝えなければ、どれくらい努力して継続してきたのか伝わらないこともあります。苦労の乗り越え方のエピソードは、自己をアピールするための強力な材料です。
例えば、「大学4年間アルバイトを継続してきました」というより、「コミュニケーション能力不足が短所でしたが、先輩の対応から学ぶことで克服し4年間アルバイトを継続してきました。」といったほうが、より具体的で、成長がわかります。
継続していくうえで、どのような困難を乗り越えてきたかを含めれば、諦めなかった事実が伝わり、強い継続力が感じられます。仕事では、うまくいくことばかりではありません。苦労があってもそれを乗り越えた人が成果を出し、会社に貢献します。
苦労の乗り越え方をエピソードに含めるのであれば、もちろん解決方法は具体的に盛り込まなければいけません。どのように考え、克服する努力をしたのかを伝えれば継続力がよりアピールできます。
仕事への活かし方を述べる
自己PRで継続力をアピールする際には、仕事にどう活かしていくかを伝えることも大切です。継続力をどのように活かしていきたいかを伝えると、仕事に対する熱意を感じられる自己PRになります。
仕事への活かし方を述べれば、「志望する企業に貢献したい」思いが伝わります。また、仕事に関連付けて話せば、面接官も入社後に強みを活かして活躍するイメージを持つことができるでしょう。
例えば、「上手くいかない時でもコツコツと努力や工夫を続けることが出来るので、困難な営業先でも契約をとれるように活かしていきたいと思っています。」と継続力を仕事へ活かす方法を述べましょう。
自分の入りたい部署にもよりますが、具体的に活かしたい場所を述べれば、企業理解も示せるため好印象です。
継続力をアピールするのにおすすめのエピソード
自己PRでは、継続力を裏付ける何かしらの経験も、あわせて話すことになるでしょう。この場合、単純に「継続してきたことの自分語り」にならないように注意してください。
自己PRで継続力を伝えるときのおすすめのエピソードを知れば、自分の経験を振り返ってみて、それに近しい経験はないか考えられます。また、どのようなエピソードが継続力をアピールするのに適しているか知れば、面接で話したら好印象になる経験がわかります。
継続力を裏付けるためにエピソードは重要なので、より自分の強みを効果的にアピールできる経験を選びましょう。
①小さい頃からのピアノや水泳などの習い事
小さい頃から継続して習い事をしている人も、就活生の中には多いことでしょう。人によってピアノや水泳など違いはありますが、習い事は継続力を裏付けるエピソードとして話すことができます。
継続していれば、習い事の中で苦労した部分や工夫した部分、発表会などに向けて練習したことなどさまざまな経験があるでしょう。自己分析しながら、自分の経験を振り返り、継続力のアピール内容としてどう活かせるか考えてください。
習い事などで、こつこつと練習を積み重ねた結果、成長した部分があれば、それを自己PRとして使いましょう。
②働くという点で共通するアルバイト経験
アルバイト経験のある就活生も多いでしょう。将来の就職を意識してアルバイトをおこなった人もいるかもしれません。この場合、長く働いてきた経験を継続力として自己PRで話してしまうかもしれません。
しかし、継続力とは、単に長く働くことではありません。何事も、だらだらと続けるだけなら簡単です。その長所を裏付けるためには、どのような努力をして続けてきたかを話さなければ説得力がありません。
継続力を自己PRで伝えるときは、アルバイトの中でどのような部分で努力をし、継続してきたのかを伝えましょう。
例えば、「アルバイトを継続する中で自分の気づきをもとに行動できるようになり、お客様から感謝されるようになった」というエピソードは、継続力に加え、視野の広さもアピールできます。継続力により、得られたスキルを含めるとさらに効果的です。
実際にどういった点が就職後に役に立つかについては、企業研究や職種について知ることで、明確にしていきましょう。
「アルバイト経験のアピール」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「アルバイト経験のアピール」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
③資格取得や学生生活での勉強の経験
勉強に対する取り組み方や資格取得についても、継続力を裏付けます。アルバイトや習い事など、学外での活動に関するエピソードがない場合でも、学業はアピールできるでしょう。大学生なら、大学に通って自分の専攻について学んできた経験があります。
学業は、他の学生も取り組んできたことです。好印象を残すためには、自己分析をしっかりおこなった上で、継続力を発揮した経験として自分らしいエピソードを含める必要があります。
勉強のときにおこなった工夫や、資格をとるために大変だった経験を話しましょう。ただ勉強を頑張ったと伝えるより、「どのような工夫をして、苦労を乗り越えたか」を話したほうが、考え方や価値観が伝わり好印象です。
学生の本分は、勉強です。コツコツ努力して勉強してきたエピソードは、目の前のことに向き合えることを裏付け、入社後も仕事に真面目に取り組むイメージにつながります。
「就活に有利な資格」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「就活に有利な資格」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
継続力をアピールするときの注意点
自己PRの題材として、継続力を面接で話す学生は多いです。しかし、継続力をアピールすれば必ず好印象になるとは限りません。長所と短所は表裏一体であり、継続力のアピールが、悪い印象を伝えてしまう可能性もあります。
面接で「継続力」をアピールするときには、注意点があります。話し方によっては、マイナスの印象を与えてしまう可能性もあるでしょう。継続力をアピールする際の注意点を知って、プラスの印象になるような自己PRをおこないましょう。
①頑固な印象を与えないように注意
継続力をアピールする際は、頑固な印象を与えないように注意しなければなりません。エピソードは、自分の意思を貫き通したわがままな印象になっていないかを確認しておく必要があります。
頑固な人は、周囲の意見を受け入れられない傾向があります。そのため、頑固な印象を与えてしまうと、チームでの仕事ができないのではないかと懸念されます。
継続力をアピールしても、周囲に迷惑をかけている場合は、マイナスの印象を与えてしまうので注意が必要です。周囲の人はやりたくないと感じているにも関わらず、自分だけが最後まで続けようとしたエピソードは、頑固な印象になってしまうのです。
周囲を巻き込んで、何かを続けた経験をアピールする際には、頑固な印象を与えないように注意しましょう。周囲から得た肯定の意見をエピソードに盛り込めば、他の人と力を合わせて成果を出せることが伝わります。
継続力はあくまで自分で努力して継続する力であって、他の人に押し付けるものではありません。他の人にまで継続力を求めてしまうと、ただ頑固に自分のこだわりを曲げられないだけになってしまいます。
②なぜ続けられたのかを明確にする
継続力を自己PRの題材にする際は、なぜ続けられたのかをアピールすることが大切です。何かを長期間続けていることは素晴らしいですが、それだけでは自己PRとしては不十分です。
さらに高評価を目指すのであれば、なぜ続けられたのかと理由を明らかにしておかなければなりません。なぜ続けられたのかと理由付けをすることで、物事に対する考え方や価値観がわかります。
面接官は自社に合った人材か判断するために、考え方や価値観を知りたいと考えています。漠然と続けたのではなく、目的意識を持って物事に取り組み、続けられたという事実が、継続力をアピールするうえで重要です。
なぜやめずに続けられたのかという理由も加えれば、継続力だけでなく、自分の考え方も伝わる自己PRになります。
③皆勤賞は当たり前と思われる可能性がある
継続力をアピールするエピソードとして、学校などを一度も休まずに皆勤賞の受賞を述べる人もいます。皆勤賞を獲得するのは大変なことですし、素晴らしいことでもありますが、必ずしも高く評価されるとは限りません。
場合によっては無遅刻無欠席は当たり前と思われてしまい、評価の対象にならない可能性もあるので注意が必要です。
皆勤賞で評価されない可能性があるのは、学校などの行かなければならないものについてです。学校は、行くのが当たり前の場所です。健康管理ができていることは評価の対象になるかもしれませんが、継続力のアピールとしては不十分です。
アルバイトの皆勤も、お金をもらっている以上行くのは当たり前なので、継続力にはつながりません。また、そのエピソードを自己PRに使うことで、十分に長所が伝わらない可能性もあります。
習い事やサークルなど、自分の意思でおこなっているものを選び、能動的に行動し、皆勤賞を受賞したと伝えましょう。
自己PRで継続力を伝える例文6選
面接の自己PRで継続力を伝えるには、下記が重要だと説明しました。
①継続してきた期間などの長さを数字を用いて説明すること
②苦労してきた事をどう乗り越えたかを説明すること
③仕事のどう活かしていくか
この3点に重きを置いて自己PRを作成すれば、相手にわかりやすく継続力を説明することが可能になります。
それでは具体的にどのような例文であれば、継続力を伝えることができるのかを見ていきましょう。例文と、自分の自己PRを照らし合わせることで、よりポイントを理解して、内容を考えられるようになります。
例文①一つのことにとことん努力できる継続力
私の強みは、継続力で、一つのことにとことん取り組めます。中学生から大学まで、およそ8年間、剣道を行っていました。大学では剣道部に所属し、全国大会で準優勝をする事が出来ました。中学から部活動で剣道に所属しておりましたが、剣道では3つの事を学んだと自負しております。1つは集中力、2つ目に相手の空気を読む力、3つ目に諦めない力です。この剣道という1つの事を継続することでこのような力を養ってきたと自負しております。今後はこの剣道で培った継続力を活かし、どんな局面でも逃げ出さずに、集中して取り組みます。また、世界でビジネス展開している御社の営業職で、どんな案件でもあきらめずに相手のニーズを察知した提案をおこない受注につなげることで貢献いたします。
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ここでは、剣道を何年やっていたのか、また、その長い間に培った力として、ポイントを3つに絞って説明しています。剣道を継続した経験で得た物をわかりやすく説明することが出来ています。
このような説明の方法は、相手にわかりやすく伝わるため、テクニックとして用いるとなお良いでしょう。得た物をどのように活かすかまで述べられているため、入社後のイメージまでできる、採用担当者にとってわかりやすい自己PRです。
例文②コツコツと努力ができる継続力
私は、コツコツと自分のスキルを高める努力ができる、継続力があります。幼少期からそろばんを習い、珠算検定1級を取得しました。その後、高校では簿記検定3級に始まり、1級を取得いたしました。幼少期から15年以上数字に触れ、暗算をすることが出来るようになり、楽しさを感じてきました。暗算が出来ることで日常生活でも簡単なお金の計算や、家計簿の計算などで役立っています。数字を見れば、どこが悪化しているのかなど気づきを得られます。今後は、企業の財務会計を多く取り扱う御社で、様々な企業の財務状況を把握し、自らコンサルティングができるよう、力をつけたいと考えています。ゆくゆくは税理士の資格を取り、戦力として役立ちたいと思います。
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ここでは小さいときから数字に触れ、ただ計算が出来ることだけでなく、計算する力を日常的にどう活かしてきたのか、また、その数字から何が見えるのかを説明しています。
計算だけができるのではなく、数字を読む力をアピールできています。継続的に行ってきたことから得られたスキルが明確なエピソードです。
また、数字に強いことをどのような仕事に活かしたいのかで締めくくっています。継続してきたことで得られた数字の力の活かし方がわかるため、仕事への熱意が感じられます。
こちらの記事では、努力家を印象的にアピールするポイントについて詳しく解説していますよ。あわせて参考にしてみてくださいね。
例文③目標達成のための継続力
私は、目標に向かって行動し続ける、継続力があります。小学1年生から大学3年までの15年間、水泳をしてきました。大学でも水泳部に所属し、昨年の全国大会では準優勝しました。しかし一昨年まで、大学代表に選ばれることもなければ、大会で入賞することもありませんでした。なんとか学生時代のうちに結果を出したいと思い、必要な筋力トレーニング、規則正しい生活、食事など、様々な点を見直し、自助努力を行ったことで、タイムが2秒縮まり、準優勝することが出来ました。水泳を通して、早く泳ぐためのテクニックに必要な要素を1つ1つ準備して揃えることで、良い結果に結びつくと学びました。この経験を活かし、与えられた仕事をただこなすのではなく、自分で仕事を作り出していけるようになりたいと考えています。
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この自己PRの場合、困難を乗り越えたエピソードが盛り込まれています。長く続けてきた事でもなかなか大会に出れなかった結果を受けて、どのような点に気をつけ、どう改善したのかを具体的に述べています。
水泳で結果出すために、実際に起こした行動を具体的に述べているため、コツコツと努力し続けたたことがわかります。継続力だけでなく、この経験から得られた主体性も間接的に述べられており、仕事への活かし方まで伝えられているので好印象です。
継続力を自己PRで伝える場合は、どれくらい継続し、何を得て、またはどのように克服したのかを述べましょう。これらの要素を含めることで、相手に継続力の長所を魅力的に伝えられます。
例文④目的を持って行動する継続力
私は、自分で決めたことはやり続ける人間です。小学校4年生から現在までの約13年間、毎日かかさずに日記を書いています。その日にあった出来事を具体的に書いて、その時の気持ちを必ず書くようにしています。なぜなら、後から見直してみた時に、それぞれの出来事に対して、そのとき自分が感じたことがわかるからです。そして、日記を見直したときに、過去の出来事に対して今ならどう行動をするか考えることで、成長を実感できるようにしています。日記を書くことは、過去の行動を見直して現在に繋げていくことができる最高の教材だと考えています。このように、仕事でも日々成長する努力を欠かさず行います。そして、一日でも早く御社で活躍できる人材となり貢献したいと考えています。
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この例文は、毎日だらだらと日記を書くことを目的としているのではなく、自分の成長のために日記を書いていると強調しています。ただなんとなく続けることは、継続力ではありません。
しかし、目的を持って続けていることを強調すれば、継続力が裏付けられます。目的意識をもつことは、物事に本気で取り組むうえで大切です。自分で目的をもって行動し、それを継続できる人材は、成長していきます。
この例文では、目的意識をもって物事に取り組み、真面目に決めたことを守る継続力がある印象になるため好印象です。
例文⑤課題解決能力と継続力
私は、自分の課題と向き合って、継続して努力ができます。中学1年生の時から約9年間陸上競技を続けています。専門種目は長距離の1,000mです。中学生になって陸上競技部に入ったの理由は、足が速かったからです。小学生の時は6年間リレーの選手だったため、中学校では短距離の選手になりたいと思っていました。しかし、陸上競技部に入ってくる同級生たちは、レベルが違いました。どうしたら同級生たちに勝てるか考えた結果が、長距離への種目変更でした。それから、毎日長距離を走ることを日課として雨の日も走り続けた結果、全国大会でも優勝できました。私は、自分に足りない部分を分析し、目標に向かって努力することで成果を出せると学びました。仕事をするうえでも、目標に対して自分に足りない部分を理解し、それを補うための努力をして成果を出したいと考えています。
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この例文は、自分よりもレベルの高い人達ばかりで挫折を味わった時のことが書かれています。レベルの高い人に勝つ方法を考えた結果、他の人と違うアプローチで自分のスキルを向上しています。
「同級生に勝つ」という目的を持ち、そのために必要なことを考え、行動に移した結果、成果を出せています。ただひたすらに努力するだけでなく、自分で考えて行動して目標達成したエピソードは、継続力だけでなく課題解決能力も伝わります。
例文⑥困難を乗り越えてきた継続力
私は、どんなに困難でも、継続できる性格です。大学の4年間、辛い時もありましたが応援団を継続しました。小さい頃から運動が大好きで、小学生から高校までずっとサッカーを続けていました。しかし、高校生の頃に大ケガをしてしまい、遊び程度にしかサッカーができなくなってしまいました。そのため、大学ではサッカー部に入ることができませんでしたが、運動が好きだったため応援する方で頑張ろうと想い応援団に入りました。応援団は上下関係も厳しく、何度も辞めようと思いましたが、サッカーができなくなった悔しさを思い出し、4年間続けることができました。このように、辛い状況に陥っても、やり抜く継続力があります。私は、御社のSEとして、どんなトラブルや、難しい案件でも、今までの経験をばねにして乗り越えます。
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このように、自分の希望することが続けられなくなったとしても、次のステージで今までやってきた継続力が役に立った事例です。今までサッカーを頑張ってきた自信が、応援団を続けるというさらなる継続力を生んでいるのです。
この例文では、過去の経験を糧にして、成長できることもアピールできています。仕事は楽しいことばかりではないので、くじけずに継続できることは、入社後の成長も期待できる自己PRです。
SEに必要な素質を理解したうえで、継続力のエピソードを用いているため、仕事への熱意も伝わります。
自己PRで継続力をアピールするには仕事にどう活かすか盛り込むこと
自己PRで継続力をアピールするには、仕事にどう活かすか盛り込むことが大事です。もちろん、数字を用いた説明、苦労の乗り越え方についても言及することができれば、より信ぴょう性が増します。
アピールする際のポイントをおさえておけば、継続力は良い自己PRになります。自分の経験を振り返り、「継続力」が強みだと思う人は、ポイントを押さえて、魅力的な自己PRを行いましょう。