履歴書
履歴書の部活動欄で盛り込むべき4要素|エピソード×強み別の例文
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目次
- 履歴書の部活動欄では実績報告だけでなく自己アピールにつなげよう
- 就活生に聞いた! 履歴書に部活動欄があった経験
- まず知っておこう! 企業が履歴書の部活動欄で注目する5つのポイント
- 自己アピールするために! 履歴書の部活動欄に書くべき4つの内容
- エピソード探しの参考に! 履歴書の部活動欄に使える6つのエピソード
- 就活生に聞いた! 履歴書の部活動欄に書いたエピソード
- 4ステップで完成! 履歴書の部活動欄を書き方
- エピソード×スキル別! 履歴書の部活動欄の例文6選
- 履歴書の部活動欄をより魅力的に書くために意識したい4つのポイント
- 就活生に聞いた! 履歴書の部活動欄を書く際の注意ポイント
- 履歴書の部活動欄では自分らしさを出せるエピソードでアピールしよう
履歴書の部活動欄では実績報告だけでなく自己アピールにつなげよう
履歴書にある部活動欄に、どんなことを書いたらいいのだろうと思っている学生もいるでしょう。または、部活動の概要と実績を書いたら十分だと思ってはいないでしょうか。
履歴書の部活動欄に、部活動の実績だけを書いて終わりにしてしまうのはもったいないです。履歴書の部活動欄も、経験やスキルなど部活動の実績以外に学んだことを伝えることで、自己アピールにつなげられますよ。
部活動欄で自己アピールができるのは、役職に就いていたり、輝かしい何かを残したりした人だけということはありません。部活動を継続的に続けたことで、自分なりに学ぶことができた・成長することができたという経験やスキルをアピールすることができますよ。
この記事では、履歴書の部活動欄を自己アピールにつなげられる作成ポイントや書き方を解説しています。自分が頑張ってきた部活動の経験でも、志望する企業にアピールができるようにぜひ読んでみてください。
就活生に聞いた! 履歴書に部活動欄があった経験
そもそも履歴書に部活動経験を記載するケースはどれくらいあるのでしょうか。そこで今回は学生の皆さんに履歴書に部活動経験を書く欄があったかアンケート調査をおこないました。
アンケートの結果、半数以上の学生が履歴書に部活動を記載する欄があったと回答しました。履歴書で部活動経験を問われるケースは珍しくないからこそ、アピールにつながる書き方を知っておくことが重要と言えますね。
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まず知っておこう! 企業が履歴書の部活動欄で注目する5つのポイント
そもそも履歴書の部活動欄では企業は何を見ているのでしょうか。企業の意図を知っておくと、効果的にアピールできるようになるため、まずは企業が見ているポイントを知ることが重要です。
ここからは、企業が部活動欄で注目している5つのポイントを具体的に解説します。
企業がどのような点に注目をしているのかを事前に知っておくことで、履歴書の部活動欄を記載する際、自分の部活動の実績をどのようにアピールするとより効果的なのかを知ることができますよ。
①個人・グループどちらで部活動をおこなっていたか
企業が履歴書の部活動欄で確認する内容には、個人でおこなう部活だったのか、それともグループで活動する部活だったのかという点があります。これは部活動を通して、個人プレーの経験があるのか、それともチームプレーの経験があるのかを確認して、どのように立ち回っていたのかを知りたいと考えているからです。
たとえば、一人で行動することが多い営業職の仕事を希望していた場合、一人で動くことができるかを見ることができ、逆にチームで協働する企画職の仕事を希望していた場合、チームで調和を計りながら行動できるかを見ることができるのです。
なお、今後の仕事内容と部活動でのチーム・個人の動きが同じでないと採用が難しいというわけではありません。あくまでも参考として、部活動でどのような活動をしたかを確認しているものと捉え、自分の強みをアピールすることが重要ですよ。
②役職に就いた経験があるか
履歴書の部活動欄では、部長や副部長などの役職に就いていたかも確認しています。そのため、役職に就いた経験がある人は、役職について記載すると良いでしょう。
役職に就いた経験があることで、リーダーシップの経験があるのかだけでなく、責任感やコミュニケーション能力の有無なども事前に企業は確認したいと考えているのです。
なお部長や副部長に就いた経験がないという人も、部活動内で担っていた役割がある場合は記載することができますよ。
ただし、役職などを記載する場合、役職などを通してどのような経験や学びを得て自分を成長させることができたのかをしっかり明記しましょう。そのためにはエピソードを添えて伝えることが大切です。
③継続的に活動していたか
履歴書の部活動欄では、部活動を継続的にどれくらいの期間活動していたかも見ています。
部活動には、楽しいときもあれば大変で苦しいときもあるものです。長く継続して部活動を続けられる人かどうかを確認し、忍耐力や継続力があるかを見ています。
なお部活動の活動期間が短い場合も、短い理由をほかの経験と関連づけて記載することで、自分が部活動で得た経験を活かしてほかの活動に尽力したというアピールにつなげることもできますよ。
このような書き方をすることで、部活動での経験を活かして次にステップアップしていることを印象付けることができます。
④部活外の人と交流する機会があったか
履歴書の部活動欄では、部活外の人と交流する機会があったかも見られていますよ。試合などでほかの大学との交流がある機会があったり、公演などでは大学と関係がない地域住民と交流する機会があったり、部活によって部活外の人と交流する機会があるでしょう。
このような部活外の人と交流した経験は、社内外の人と対話が必要な場面があっても、物怖じせずに対応するコミュニケーション能力があると確認ができるのです。だからこそ企業は、部活動以外の人との交流があるかどうかも確認しています。
たとえば吹奏楽部の場合、地元のお祭りで運営委員会の人と打ち合わせをしたり、地域の子どもたちに楽器のレクチャーをしたりという経験を書くことで、部活外の人と交流した経験をアピールすることができますよ。
⑤専門的なスキルを取得する部活動だったか
履歴書の部活動欄では、部活動で専門スキルを取得しているかもチェックされています。
たとえば、自分が投資部に所属し証券会社への就職を希望していた場合、大学の専攻が証券会社と直接関係のないものであっても、部活動で投資部に所属していたら、投資に対しての基礎知識がある学生と見てもらえるでしょう。
このように、業務に使えるスキルを事前に持っていることを知ることで、企業側も業務への適性などを事前に確認することができるのです。
また業務に関係のないスキルでも、スキルを取得するために苦労した点や工夫した点などをアピールすることで、忍耐力や継続力を印象付けられる可能性がありますよ。
自己アピールするために! 履歴書の部活動欄に書くべき4つの内容
履歴書の部活動欄には、どのようなことを書いたらいいのかと悩んでいる学生もいるでしょう。そこでここからは、履歴書の部活動欄に記載する4つの内容を解説します。
履歴書の部活動欄にどのようなことを書くのかを事前に知っておくと、書くべきことを整理しやすくなり、より強くアピールできるよう準備を進めやすくなりますよ。履歴書の部活動欄に書くべき4つの内容を把握して、自己アピールできる履歴書の部活動欄の作成を進めましょう。
①部活動の概要
履歴書の部活動欄には、部活動の概要を簡潔かつわかりやすく記載する必要があります。
履歴書を読む採用担当者は、学生がどのような部活動に属しているのかを履歴書の部活動欄で初めて知ることになります。だからこそ、部活動の概要は初めて読む人でもわかりやすく記載しましょう。
ただし、これらの内容をすべて記載しなければならないというものではありません。文章を書くスペースには限りもあるため、これらをすべて記載する必要がある場合もあれば、いくつかを記載する場合もあります。
伝えるべき内容で迷った際は、自分のスキルや経験と関連がある内容を優先的に記載していきましょう。
②部活動で得たスキルや経験
履歴書の部活動欄でとても大切なのが、部活動で得たスキルや経験を伝えることです。
企業は部活動欄を見て、部活動でやってきたことを知るだけではなく、どのような経験をしてきて、どのようなスキルを得て、今後社会人としてどのように期待ができるかを知りたいと考えています。だからこそ、部活動で活動した実績だけではなく、部活動を通して得たスキルや経験が大切になるのです。
たとえば、テニス部に所属して、ほかの部員が活躍できるように道具の整備やスケジュール管理をおこなっていたとします。
役職に就いたり大会で実績を出したりした経験ではないですが、「計画することの大切さを学んだ」だったり「事前準備の重要性を学んだ」であったり、部活動で学ぶことができた経験やスキルを記載することで自己アピールにつなげることができるでしょう。
自分が部活動で得たスキルや経験を言語化できない場合、自己分析が甘い可能性がありますよ。言語化するために自己分析を再度学びたい人は、この記事を読んでみてください。
③スキルや経験の根拠となるエピソード
履歴書の部活動欄では、部活動で得たスキルや経験の根拠をエピソードを添えて記載します。あわせてスキルや経験を根拠として、どのような場面でスキルや経験を得たり活かせたのかを記載することで、そのスキルや経験をより強く印象付けることができますよ。
たとえば、コミュニケーション能力を得たと記載していても、根拠となるエピソードが書かれていないと、どれほどのコミュニケーション能力があるのかは相手には伝わりません。そもそもコミュニケーション能力が本当にあるのかという懸念も出てきてしまいますよね。
「大会の運営委員に選出され、大会をスムーズに運営するために各所に交渉をおこなっていったことでコミュニケーション能力を学びました」とエピソードを添えることで、部活外の人とも話ができるコミュニケーション能力があると理解できるのです。
エピソードの選び方については、後ほどこちらで詳しく紹介しますよ。
④社会人としての意気込み
履歴書の部活動欄では、部活動で得たスキルや経験を活かして社会人として貢献したいという意気込みを記載しましょう。企業は部活動での経験や得たスキルだけでなく、それを入社後にどのように活かすかを知りたいと思っています。
そのため、自分が得たスキルや経験を活かして、どのような社会人として頑張りたいのかを書くことで、将来活躍できる人材だということを採用担当者にイメージしてもらいやすくなりますよ。
将来の活躍意欲を言語化するのが難しいと感じる人は、こちらの記事も読んでみましょう。自己PR用の締めの言葉の解説記事ですが、将来の活躍意欲をアピールするために使えるポイントを紹介しています。
エピソード探しの参考に! 履歴書の部活動欄に使える6つのエピソード
履歴書の部活動欄では、部活動で得られた自分のアピールポイントを魅力的に伝えることが大切です。アピールするポイントを決めたあとは、そのポイントの根拠となるエピソードを探しましょう。
ここからは部活動欄で伝えられるエピソードを6つ紹介します。
どんなエピソードが使えるかを見てみることで、自分が忘れてしまっていたエピソードを思い出すきっかけになる可能性もあります。自分のアピールポイントをより魅力的に伝えるために、ぜひエピソードを確認して、自分の経験と照らし合わせてみてくださいね。
①大会などでの成績
履歴書の部活動欄に使えるエピソードとして、大会などでの実績が挙げられます。部活動を通して大会やコンクールに出場して実績を残したことをアピールすることで、結果を出せる学生であるという印象を残すことができますよ。
また、上位入賞などの結果を残念ながら出せなかったとしても、大会などに参加したことで得られた学びや経験、スキルの向上があれば、それらを部活動の大会で得ることができたというエピソードとして記載することもできます。
ただし、大会などの成績を記載する際、ただ上位の成績を取ったことを自慢しているように取れる書き方や、自分一人の力だけで上位の成績を取ったという書き方は、自分勝手な振る舞いをする学生という印象を残しかねません。
成績を取れたことを客観的に分析した結果を示し、周囲への感謝や今後の成長の糧となるような書き方をする方がより良い印象を残すことができますよ。
②役職経験
履歴書の部活動欄に使えるエピソードとして、役職に就いた経験もあげられますよ。
部活動にもよりますが、部長・副部長をはじめさまざまな役職を設けている部活動もあります。それらの役職に就いた経験があることで、周囲の人をまとめるリーダーシップを持っていたり、コミュニケーション能力に長けていると印象付けることができるのです。
ただ役職に就いた経験があるだけでは、履歴書の部活動欄に記載する内容としては十分ではありません。役職に就いたなかで、自分がどう活きたのか、自分が何を学ぶことができたのか、その経験やスキルをあわせることで、自分がどんな人柄なのかをアピールすることができますよ。
③プロジェクト運営
部活動内でおこなわれたプロジェクトの運営にかかわったエピソードも記載することができます。
プロジェクト等の運営にかかわっていると、さまざまなスキルや経験を得られるでしょう。これらを強みとすることで、企業側にアピールできる部活動経験を書くこともできますよ。
プロジェクトというと、自主公演など大規模なイベントだけが当てはまると感じられるかもしれませんが、部員とともに一つのことに向かって一定期間やり遂げたこともプロジェクトということができます。
たとえば、天文部で数十年に一度見ることができる天体観測を部員みんなでおこなうために事前に準備したという内容も、プロジェクトとして経験を伝えることができますよ。
さまざまな力が必要な運営をいったんでも担うことができたという経験は、今後の社会人として業務への対応力があるという印象を持ってもらいやすくなります。
④トラブル解決
部活動内で起こったトラブルを解決に導いたという経験も、エピソードとして使えますよ。
部活動をおこなうなかで、トラブルが起こることがあります。それらを解決に導いたり、解決に向けて協働したという経験は、柔軟性や対応力があると感じてもらいやすいでしょう。
トラブルをエピソードにする際は、トラブルをポジティブに捉えて、トラブルよりも解決に向けて取り組んだ姿勢を強調するようにしましょう。
トラブルの内容をネガティブに伝えると、読み手である採用担当者もネガティブな気持ちになる可能性があるだけでなく、トラブルに焦点が当たってしまっては、自分のアピールができなくなってしまいますよ。
そのため、トラブル解決のエピソードを記載する場合は、トラブルについては簡潔に状況を説明しつつ、前向きに解決に取り組んでいった経緯を伝えましょう。
⑤新しい取り組みの提案・施行
新しい取り組みや新しいルールなどを提案したり、施行した経験もエピソードとして使うことができます。
新しい取り組みやルール、催しなどを提案・施行することは、何かしら自分や周囲の間で部活動内に課題を感じており、それを是正するために提案するものです。そのような課題を感じてそれを解決するための提案をおこなうという自主性は、社会人としてもとても大切なスキルの一つです。
新しい取り組みなどを提案したり施行したりした経験をエピソードとして示す場合、新しい取り組みなどの内容を詳しく記載するだけでは、自己アピールにつながりにくくなってしまいます。
新しい取り組みなどを提案する背景や準備のために注力したこと、取り組みを施行するために工夫した点などを盛り込むことで、より自分のアピールをすることができますよ。
⑥スキルの習得
部活動を通して、専門的な知識やスキルを習得したエピソードも使うことができます。
部活動を経て得たスキルが応募企業の業務と直接かかわることで、自分のアピールの一つになる場合もあります。また、直接かかわらないスキルでも、スキルを習得するために計画的に大学の勉強とスキル習得の勉強を両立しているというアピールにつなげることができますよ。
資格として取得している場合は、その資格を取得したことを伝えられます。資格を取得していなくても、どのようなスキルをどの程度習得しているのかを書くことで、採用担当者に伝わりやすくなるでしょう。
スキルの習得をアピールする際に注意したいのが、部活動との関連です。記載する場所は自己PRではなく、履歴書の部活動欄になります。そのため、部活動をおこなううえでなぜそのスキルを習得したのかをしっかりと明記しましょう。
就活生に聞いた! 履歴書の部活動欄に書いたエピソード
履歴書の部活動欄を書く際、ほかの学生がどんなことを書いたのか気になる人もいるでしょう。そこで、就活生の皆さんに、履歴書の部活動欄で書いたことについてアンケートを実施しました。
役職経験をアピールした人が多い
アンケートの結果、キャプテン等の役職経験について記載した人が多く見られました。
キャプテンや代表といったリーダーポジションだけでなく、チームを支える存在として活躍したことをアピールしている学生も見られました。その部活内での正式な役職等でなくても、部活内で果たしたことがあればアピールにつながりますよ。
実績をアピールしたという学生も
目標を達成した経験や、大会での実績をアピールした学生も見られました。
たしかに実績があれば、アピールしやすく、企業もイメージが付きやすいでしょう。ただし、ただ実績をアピールするのではなく、それまでの背景や学びなどもあわせて伝えることが重要です。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
ChatGPT自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。
4ステップで完成! 履歴書の部活動欄を書き方
履歴書の部活動欄を記載する際、部活動の説明を最初に書こうと思っている学生もいるでしょう。部活動欄は部活動の内容を最初に書くのではなく、部活動で得た自分のアピールポイントを最初に書く方がよりアピールできる文章にすることができますよ。
そこでここからは、履歴書の部活動欄の書き方を4つのステップで解説します。4つのステップを順番通りに記載することで、書き方に迷うこともなく、アピールしやすい文章を作ることができますよ。
①アピールポイントを最初に提示する
履歴書の部活動欄では、最初に自分が部活動で得た経験やスキルなどアピールポイントを提示しましょう。
文章の最初に伝えたいことである自分のアピールポイントを提示することで、この文章でどんなことを伝えようとしているのかを最初に理解してもらえるようになり、アピールポイントをしっかりと伝えることができるからです。
ただし、アピールポイントが専門的なスキルや経験になる場合は、事前に部活動名を最初に記載する、または専門的な用語は使わずに一般の人が見てもわかりやすい言葉に変換する方が伝わりやすくなりますよ。
たとえば、茶道部に所属して指導してくれる師範と部員との間の調整役として活躍したときの強みを伝えようとした場合、師範という言葉をそのまま使うとどんな部活なのだろうと疑問をもたれてしまう可能性があります。その際、所属する茶道部の師範と部員との間に入って部活動内の調整をした経験が強みになると記載することで、内容を受け入れやすくなります。
このように、最初にアピールポイントを初見の人が見てもわかりやすいように提示して伝えることが大切ですよ。
②部活動の概要を説明する
アピールポイントを提示した後は、部活動について簡潔に述べましょう。
どのような部活動なのか、部活動の概要を伝えることで、部活動名だけではわからない部活動の内容を伝えることができ、部活動の規模や活動頻度などを理解してもらえるようになります。そうすることで、自分のアピールポイントとして提示した強みやスキル、経験により重みを増すことができますよ。
特に、部活動の名称だけでどのような部活なのかわかりづらい部活動や認知度が低い部活動の場合は、部活動の内容を理解してもらえるように活動内容を具体的に記載しましょう。
ただし、部活動欄では部活動の概要よりも部活動で得たスキルなどをアピールする場所であるため、詳しすぎる内容を記載する必要はありません。
③エピソードを紹介する
部活動の概要を記載した後は、自分のアピールポイントの根拠となるエピソードを紹介しましょう。部活動の概要を事前に記載することで、エピソードの内容を理解しやすい状況になることから、順序として部活動の概要の後でエピソードを紹介することをおすすめします。
エピソードを添えることで、自分のアピールポイントと提示した内容を本当にスキルとして備えているのかの証拠となるだけでなく、どの程度のスキルを持っているのか具体的に内容を理解してもらえるようになりますよ。
④将来の活躍意欲をアピールする
履歴書の部活動欄の最後には、社会人として入社した後の活躍意欲をアピールします。活躍意欲を記載することで企業に対して入社したいという熱意を示すだけでなく、採用担当者に将来活躍するイメージをもってもらいやすくなりますよ。
ただし、入社したら頑張るという言葉のみでは、具体性が感じられずアピールにはなりません。
部活動欄にそれまで記載した内容は、部活動で学んだ経験やスキルをもとにした自分のアピールポイントです。そのため、記載したアピールポイントを活かして活躍するという内容で活躍意欲を記載しましょう。
エピソード×スキル別! 履歴書の部活動欄の例文6選
履歴書の部活動欄の書き方を知っていても、実際にどう書いたらいいかわからないと思う人もいるのではないでしょうか。ここからは、履歴書の部活動欄の例文を、エピソード×アピールしたい強み別に6つ紹介します。
履歴書の部活動欄では、自分の強みとなるスキル・経験とエピソードがしっかりと紐づいていることが大切になります。例文を見ることで、どのように紐づけていくべきかを学ぶことができますよ。
①大会などでの成績×チームワーク
この例文では、チームワークを図るためにおこなったことを具体的に記載しており、その結果として部活動史上最も上位の成績を収めることができたと示しています。
成績を収めたことよりも、チームワークを図るためにおこなったことがより明確に記載されているため、自分の強みとなるスキルや経験をしっかりと理解してもらえるような書き方になっていますね。
チームワークについて印象的にアピールしたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
②役職経験×リーダーシップ
この文章では、部活動が伝統を重んじているという点と、リーダーとして決断した点をわかりやすく提示しています。またワンマンでリーダーシップを発揮したのではなく、団員とのコミュニケーションを図りながら進めた点も、協調できるリーダーだと印象付けることができていますね。
リーダーシップをアピールする際は、リーダーとしてやり遂げた点を伝えるだけではなく、周囲との関係性にも言及することで、どんなリーダーだったのかを理解してもらいやすくなりますよ。
リーダーシップを効果的にアピールする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
③プロジェクト運営×協調性
この例文では、自分の協調性という強みを、相手への理解を高めてプロジェクトを進めた具体的な内容で説明しています。
協調性という強みはどの仕事でも必要なスキルですが、主体性がない学生という印象を残す可能性もあります。だからこそ例文のように、自主的に行動しながら周囲と協調ができるという点をアピールしていきましょう。
協調性のアピール方法について悩んでいる人は、こちらの記事もあわせて参考にしてくださいね。
④トラブル解決×コミュニケーション能力
この例文では、冷静に対応できるコミュニケーション能力を持っているという点をアピールしています。
トラブルを冷静に対応できた経験がしっかり理解できる文面で、高いコミュニケーション能力を持っている点が伝わりますね。
コミュニケーション能力をアピールする方法については、こちらの記事で紹介していますよ。あわせて参考にしてみましょう。
⑤新しい取り組みの提案・施行×主体性
今までの経験から新しい取り組みを提案した経緯がとてもわかりやすく書かれている文章です。ただ提案するだけではなく、実現に向けて自主的に行動に移すことができている点も書かれていることから、責任感や遂行力もあると感じられる内容になっていますね。
新しい取り組みを記載する場合は、取り組みを実現するために努力できた点も書くと、よりアピールにつながりますよ。
主体性をアピールしたいと考えている人は、こちらの記事もあわせて確認してみましょう。注意点やポイントについて詳しく紹介していますよ。
⑥スキルの習得×忍耐力
この例文では、部活動がきっかけでスキルを目指したことで自分の忍耐強さをアピールする文章になっています。
ただスキルを取得しただけでなく、その後の部活動内でスキルをどう生かすことができたかについても言及していることで、部活動への貢献も伝わる文章になっていますよ。
こちらの記事では、忍耐力を効果的にアピールする方法について詳しく解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
履歴書の部活動欄をより魅力的に書くために意識したい4つのポイント
履歴書の部活動欄を効果的にアピールする方法を紹介してきましたが、さらに魅力的な部活動欄にする方法があります。ここからは履歴書の部活動欄をさらに魅力的にする4つのポイントを紹介します。
ポイントを知ってから書き始めると、より魅力的に自己アピールができる文章を作成するために、どのような情報を集めて整理すればいいのかがわかりやすくなりますよ。
①部活動歴がない場合はほかの学外活動や中高時代の部活動を記載する
大学で部活動に所属していない人は、部活動以外の活動や中高時代の部活動を記載しましょう。
履歴書の部活動欄を空白で出すことは、アピールできる場所を一つ逃してしまうことになるだけでなく、採用担当者から見ても熱意を感じにくくなってしまいます。だからこそ、そういった場合は学外活動や中高時代の部活動について記載しましょう。
記載する際は、部活動に所属していない旨を記載しつつ、所属しなかった理由とともに、ほかの学外活動や中高時代の部活動を記載します。
たとえば、「大学在学中は、部活動には所属せず、以前から興味のあった子どもへの教育支援の活動をしたいとボランティア活動に取り組んでまいりました」と書くことで、部活動は所属していないものの、別の活動に力を入れて学生生活を送っていたと伝えることができます。
部活動欄で学外活動の経験をアピールするなら、こちらの記事も読んでみましょう。課外活動で企業が知りたいことなどを知ることができますよ。
②専門知識がなくても理解できる文章にする
部活動内だけで使われる用語や専門知識は使わず、できる限り誰でも理解がしやすい言葉を使って文章を作成しましょう。
採用担当者が読んだ時、用語がわからないことで読みづらいと感じてしまうと、アピールにつながらないだけでなく、文章を書くスキルが低いと評価されてしまう危険もありますよ。
たとえば、テニス部でトップスピンの練習に取り組んで結果を残した場合、トップスピンが何なのかわからないと、どんなことをしたのかわからず読みにくい文章という印象になってしまいます。
そのため、トップスピンという言葉を使わずに、「テニス部でボールに回転をかける打ち方を練習し結果を残した」と記載した方が誰でも状況を理解しやすくなるのです。
このように、言葉一つで文章の理解度が変わります。そのため、できるだけ専門的な用語は使わないようにし、どうしても必要な場合は、一般の人でも理解ができるように補足しながら作成するようにしましょう。
③具体的な数値を使えるなら数値を書く
履歴書の部活動欄でアピールする内容が具体的な数値を使える場合は、できるだけ数値を用いて記載しましょう。数値を記載してアピールする方が、結果や状況をつかみやすくなりますよ。
たとえば、選手権大会で上位の成績を収めたと書いた場合、どれほどの成績だったのかが曖昧になってしまいます。選手権大会で第3位の成績を収めたと書いた方が、結果がわかりやすくなりますよね。
あわせて、以前との比較も入れると、より状況が把握しやすくなりますよ。
具体的な数値を使う場合、履歴書の正しい数字表記も知っておく必要があります。漢数字か算用数字、どちらを使ったらいいかと悩む人は、ぜひこの記事も読んでみてくださいね。
④複数の部活動経験がある場合は一つに絞る
複数の部活動に所属した経験がある場合は、一つの部活動に絞ってアピール文章を作成しましょう。
複数の部活動の経験を記載してしまうと、内容が複雑になってしまい読みにくさが増してしまうほか、アピールできるスペースも少なくなってしまうため、ほかの学生と比べてアピールにつながらない可能性がありますよ。
複数から一つに絞る際、自分をアピールする強みや応募する職種や業界との関連性を意識しましょう。また、最も所属期間が長く熱意をもって取り組むことができた部活動を記載することも、情熱を伝えることができることからおすすめです。
履歴書の部活動欄だけでなく、履歴書全体の書き方も知りたい人は、ぜひこの記事も読んでみてくださいね。履歴書の選び方から印刷方法、注意事項まで履歴書作成で気を付けたい点がまとめられていますよ。
就活生に聞いた! 履歴書の部活動欄を書く際の注意ポイント
履歴書の部活動を効果的にアピールするための方法を紹介しましたが、学生の皆さんは実際にどんなことを意識して書いたのでしょうか。そこで学生の皆さんに、履歴書の部活動欄を書く際に注意したことを聞いてみました。
事実だけでなく過程や思考なども盛り込んだ人が多数
部活動の活動や実績だけでなく、それまでの過程や考えたこともあわせて伝えた人が最い結果となりました。
企業が知りたいのは実績や事実ではなく、部活動を通じてどのような経験をしてどんな学びを得たかです。そのため、エピソードを伝える際は過程や自分自身で考えたことなどもあわせて伝えるようにしましょう。
チームとしての実績をアピールした人も
チームで成し遂げたことや、チームへの貢献などをアピールした人も見られました。
たしかに部活動は一人で完結するものではなく、部員と一緒に何かを成し遂げたり、協力する場面が多いでしょう。仕事においても周囲と協力して仕事をすることが求められるため、チームワークがある人は入社後も活躍してくれそうというイメージにつながるでしょう。
履歴書の部活動欄では自分らしさを出せるエピソードでアピールしよう
履歴書の部活動欄は、部活動で学んだことをできるだけ具体的にわかりやすく伝えて自分をアピールする場所です。
まずは、自分が部活動で学んだり、成長したりした経験やスキルをしっかりと棚卸しして、それがどのような場面で得ることができたのかを思い返しましょう。
輝かしい実績がないと思っても、自分が得たものがあれば、それを自分のアピールポイントとして使うことができますよ。企業も輝かしい実績を出したかどうかを知りたいのではなく、どのような人柄でどのように活動してきたのかを知りたいのです。
将来自分は活躍できる人材だということをアピールすることを忘れずに、自分らしさあふれる履歴書の部活動欄にしてくださいね。
【履歴書の部活動欄に関する調査】
- 調査方法:ポートが運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年5月24日~2024年5月30日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート
- 調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の78人