面接対策

【グループディスカッションの進め方】役割や円滑に進めるコツをご紹介

グループディスカッションの進め方を事前に把握しておこう

グループディスカッションでは、「コミュニケーション能力」「思考力」「リーダーシップ」などの能力が試されます。これらの能力は、仕事をする上で重要な能力ですが、書類選考や面接ではなかなか判断することができません。そのため、多くの企業は、より有能な人材を採用するために、選考方法のひとつとしてグループディスカッションを取り入れています。

グループディスカッションの準備をせずに挑んでしまえば、周りに流されるだけで終わってしまうでしょう。逆に、事前にグループディスカッションの流れさえ押さえておけば、他の就活生と差をつけることが可能です。

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションには、基本的な進め方が存在します。ほとんどの就活生はこの進め方を事前に把握し、流れに沿って進めていくことでしょう。この流れを無視し、全く違う方法で進めてしまうと「協調性の無さ」や「コミュニケーション能力不足」といったマイナス評価に繋がってしまうこともあります。実際のグループディスカッションの進め方について詳しく見ていきましょう。

自己紹介

他の就活生との距離を縮め、円滑にディスカッションが進められるように、1人ずつ軽く自己紹介をおこないます。特別な指示がなければ、自分の名前や出身校、趣味などを伝えましょう。ここで注意が必要なのが、話が長くなりすぎないようにすることです。自己紹介で長々と話してしまうと、他の就活生から反感を買ってしまいます。

また、自己紹介の時間に自己PRをするのも避けましょう。面接官に少しでも自分をよく見せたいという気持ちはわかりますが、簡潔に自己紹介をおこなう方が好印象を与えられます。グループディスカッションを通じて、自分のよさを感じてもらえるような立ち回りをしましょう。

役割を決める

グループディスカッションを円滑に進めるために、役割を決めます。基本的には「司会」「書記」「タイムキーパー」の3つの役割を決めることが多いです。これらの役割を持った人は、役割を持っていない人と比べて必然的に話す機会が多くなり、「積極性」や「リーダーシップ」といった能力をアピールできます。

ただし、無理に役割を持つ必要はありません。例えば、初めてグループディスカッションをするときに役割を持ったところで、なかなかその役割を果たすことは難しいでしょう。また、積極性をアピールしたいがために、苦手な役割を引き受けてしまうと、それだけで手いっぱいになり、発言が少なくなってしまうこともあります。

役割は面接官に自分の能力をアピールできるチャンスですが、役割を果たせなければマイナスの評価に繋がるリスクもあるのです。自分ができることを把握し、できそうならば役割を引き受けるようにしましょう。

時間配分を決める

グループディスカッションには制限時間があります。何も考えず、ただひたすら討論をしてしまうと、制限時間内に終わらないことも出てしまうでしょう。そこで「意見を出し合う時間」「内容を整理する時間」などを具体的に決めておく必要があります。ここでよくある失敗例が、時間配分を決めるために時間をたくさん使ってしまうことです。

時間配分を決めておくことは、決められた時間内に結果を出すためにも必要ですが、そのために貴重な時間を浪費してしまっては本末転倒です。もしも、最初に決めた時間配分で足りなければ、時間配分を後から少し変更することも可能です。時間配分の決定に時間を使いすぎないようにしましょう。

テーマの定義づけ

テーマに関して意見交換を始める際に、まずやっておくべきことが「テーマの定義づけ」です。例えば、「中小企業と大企業はどちらがいいか」といったテーマがあったとします。このテーマに関して、最初からみんなで意見を言い合ってしまっては、意見がまとまらないことが多いでしょう。その理由は「中小企業」と「大企業」の捉え方や、「良い」の捉え方は1人ひとり違うからです。

話し合うべきテーマがあいまいな場合には、まずテーマに出てくる単語の定義づけをおこないます。「中小企業とはどんな企業なのか」「大企業とはどんな企業なのか」といったことをメンバー全員で共通の認識にすることで、議論はより具体的で質の高いものとなるでしょう。

意見を出し合う

実際に、テーマに合わせて全員で意見を出し合います。グループディスカッションで面接官から最も注目される時間だといえるでしょう。ここで積極的に発言することで、面接官に積極性やコミュニケーション能力をアピールすることが可能です。ただし、積極性をアピールしたいからといって、自分の意見だけをひたすら言い続けてはいけません。

自分の意見を無理に押し通してしまうと、面接官から「周りの意見を聞かない人間だ」といったマイナスイメージを持たれてしまいます。また、他の就活生からも冷ややかな目で見られてしまうでしょう。しかし、反対に、周りの意見を聞いて同調ばかりしていてもいけません。自分の意見を持ちながら、他の人の意見を聞き入れ、落としどころを見つけていくことが重要です。

内容を整理する

就活生がそれぞれ意見を出しただけでは、結論は見えてきません。ひと通りみんなで意見を出した後に、内容を整理する時間も必要となります。ここで重要なのが、多数決で結論を出さないことです。確かに、多数決で決めれば簡単に結論を出すことが可能でしょう。

しかし、面接官が望んでいるのは、ただ結論を出すことだけではありません。自分と違う考え方をしている人と、どんな討論をおこなうのか、また、討論からどんな結論を出すのかを見ているのです。

多数決は簡単に結論を出す便利な方法ですが、少数派を切り捨て、無理やり結論を出す形になるため、グループディスカッションではあまりいい方法とはいえません。それぞれの意見を話し合い、整理しながら、全員が納得する結論を出していきましょう。

プレゼンの準備

テーマに対する結論が出た後には、その内容を他の就活生や面接官に伝えるためのプレゼンをおこないます。活発な議論をおこない、どんなに素敵な結論が出たとしても、それをうまく伝えることができなければ意味がありません。発表者は、どのような結論を出し、その過程にどのような議論があったのかをわかりやすく伝えることができるように、準備しておきましょう。

また、面接官が見ているのは発表者だけではありません。発表していない人の行動もしっかりチェックしています。発表資料の提示の補助や、タイムキーパー、質疑応答の準備など、発表者以外がおこなうべきことは多くあります。実際に発表するときの役割についても決めておくとスムーズでしょう。

グループディスカッションの役割

グループディスカッションで役割を持つことは「積極性」「リーダーシップ」などの能力を面接官へアピールできる大きなチャンスとなります。しかし、役割を持っていながら、その役割を十分に果たすことができなければ、むしろマイナス評価にも繋がります。

そのため、事前にそれぞれの役割について詳しく知っておくことが重要です。グループディスカッションにおける主な役割は、主に「司会」「書記」「タイムキーパー」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

司会

司会は、話し合いを進行するリーダー的な役割となります。メンバーが出した意見をまとめ、話を進めていくことはもちろん、あまり発言ができていないメンバーへ話を振ったり、意見を出しやすいように誘導したりといったことも司会の重要な役目です。司会をすることで、面接官にリーダーシップの能力を強くアピールできるでしょう。

話し合いの進行は司会の役目ですが、メンバーの発言を無視し、むりやり意見を進めてしまうことはNGです。特に時間が足りなくなってきた場合は、時間内に結果を出すために焦ってしまい、視野が狭くなってしまいがちです。そのようなときこそ冷静にメンバーの意見をまとめ、全員が納得できる議論を心掛けましょう。

書記

メンバーが出した意見をメモして、全員に共有する係となります。特に、メンバー全員が積極的に発言するような活発な議論となった場合は、それぞれが意見を記憶することは難しいため、重要な役目となるでしょう。

書記としてグループディスカッションに参加する場合、どうしても陥りがちなのが、書くことに気を取られてしまい、メンバーへの共有ができていなかったり、自分の意見を発言できなかったりすることです。もしも書記をしていて「ちょっときついな」と感じたら、メンバーに相談し、書記を増やして負担を減らしてもらいましょう。

タイムキーパー

議論が活発になると、時間を忘れて、いつの間にか制限時間となってしまうこともあります。そうならないために、事前に決めた時間配分に従って進行していくのがタイムキーパーの役割となります。ただただ意見を出し合っただけでは、いい結論は出てきません。また、意見を出し合う時間が少なすぎても同様です。

タイムキーパーとして時間を区切り、それぞれの時間を確保することで、よりよい結論へと導くことができます。議論が活発になりすぎてしまうと、なかなか時間のことを言い出せなかったり、時間も役割も忘れて自分も議論に集中してしまったりすることもあります。自分の意見を持ち発言することは重要ですが、タイムキーパーになったからには、時間のチェックを優先しておこないましょう。

グループディスカッションを円滑に進めるコツ

グループディスカッションは面接とは異なり、自分1人が良ければ選考に受かるというわけではありません。メンバー全員で話し合い、結果に向かって一丸となって進んでいくことが重要です。グループディスカッションを円滑に進め、高評価を得るためにはどうすればいいのでしょうか。ここからは、グループディスカッションのコツについて詳しく見ていきましょう。

わかりやすく簡潔に話す

グループディスカッションをおこなう上で、最も気を付けなければならないのが制限時間です。議論が盛り上がったとしても、意見をまとめ、結論を出すことができなければ意味がありません。普通に議論をしていても、時間が足りないことも多々あります。

そのため、議論をできる限り効率化する必要があるのです。意見を分かりやすく簡潔に話すことで、議論を効率的に進めることができるでしょう。また、大人数での議論に慣れていない場合、どうしても声が小さくなりがちです。小さな声は「自信のなさ」と捉えられてしまい、マイナスイメージとなってしまうでしょう。

また、声が聞こえないと、再度発言しなければならなくなり、時間もかかってしまいます。発言するときには、メンバー全員に聞こえるように、わかりやすく簡潔に話すことを心がけましょう。

他の就活生が話しやすいように聞く姿勢に気を付ける

グループディスカッションで高評価を得るためには、メンバー全員でひとつの結論を導くためのチームワークが必須となります。自分だけのことを考えず、他の人が話しやすいように、聞く姿勢にも気を付けましょう。例えば、メンバーが話しているときにはそのメンバーの目を見て頷いたり、相づちを打ったり、メモを取ったりしましょう。

「私は聞いているよ」とアピールをすることで、メンバーは自信を持って話せるようになります。また、「ペン回し」「髪の毛の先をいじる」「肘をついて手に顎を乗せる」といったクセは、メンバーの集中力をそいでしまう原因になりかねません。面接官への印象も悪くなってしまうため、注意しましょう。

グループディスカッションの進め方に沿って効率的に過ごそう

グループディスカッションは簡単なものではありません。ほとんどの就活生は、事前にグループディスカッションについて勉強してきています。全体の進め方を知らなければ、議論への参加に気後れしてしまうこともあるでしょう。グループディスカッションには、面接官へアピールできるチャンスがたくさんあります。

例えば、役割を持ち、きちんと役目を果たすことができれば、それだけで面接官からの評価は上がるでしょう。また、役割を持っていなくとも、積極的に議論に参加することでもアピールに繋がります。グループディスカッションは、多くの企業で採用されている選考方法です。就活を成功させるためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ