面接対策

面接ノートの作り方|記入事項や選考対策として活用する方法

面接ノートを作成しよう

就活をスムーズに進め、効率的に攻略するには面接ノートの作成がおすすめです。面接ノートは業界や企業に関する情報、選考に関する情報などをまとめたものであり、決まったフォーマットがあるわけではありません。いわば就活に必要なものを自分なりにまとめたものであり、自分専用の就活対策本ともいえるでしょう。

就活は情報戦であり、いかに情報を獲得するか、得た情報を上手に活用できるかが重要です。貴重な情報を上手に活用するためにも、使いやすいようにまとめて整理しておかなければなりません。面接ノートの作成は、情報の整理にも役立ちます。ノートの作成方法から選考への活かし方を知っておきましょう。

選考対策としての面接ノート

面接ノートは単に情報をまとめるものではなく、選考の対策にも使用します。選考は事前にどれだけ対策できたかが重要であり、準備次第で合否は違ってきます。念入りな準備をするほど合格率は上がるため、面接ノートを使ってしっかり対策することが大切です。面接ノートを選考対策に使う方法は、大きく2つに分けられます。それぞれの工程をきちんとおこない、選考対策を万全にして就活の攻略を目指しましょう。

面接での想定質問を書く

面接ノートには、面接でされるであろう質問を想定し、それを書き出すことが大切です。業界や企業ごとに聞かれる内容は違いますが、共通して聞かれる頻出の質問もあります。「志望動機」「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」などは聞かれることが多いため、書き出して事前に回答を考えておきましょう。

その他にも質問されそうなものがあるなら、それを書き出し、どのように回答するかも記入します。想定問答を事前にやっておくことで、本番で聞かれてもスムーズに回答でき高評価も獲得しやすいです。ただし、回答の丸暗記はNGです。あくまで概要を覚えるだけに留めましょう。丸暗記したもので回答すると演説のようになってしまい、回答を用意してきたことが伝わり印象が悪くなりやすいため、注意が必要です。

質問対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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面接終了後に面接内容を記入

面接ノートは面接前だけではなく、面接後の記入も大切です。面接終了後は、覚えているうちに面接内容を書き出し、反省の材料に使いましょう。記入する内容は「面接官の人数・雰囲気」「全体の流れ」「質問とその回答」などが挙げられます。面接の内容を思い出せる限りで細かく記入しておくことで、どこがよかったか悪かったかを見つけることができ、今後の就活に活かせます。

仮に不合格になった場合でも、反省点を見つけて改善することで同じ失敗を繰り返さずに済み、次回面接の合格率は上がるでしょう。また、合格した場合も、前回結果を見直して次の選考に進むことで、さらにスムーズに面接を進められます。面接は終わった後の反省が重要なため、終了後は素早く内容を記入して反省材料を記録しておきましょう。

面接ノートに記入すべき事項

面接ノートは自分専用であるため、どのような内容を記入するか、明確な決まりはありません。そのため、必要と思える情報を選択し、細かく記入することが大切ですが、一方で記入しておくべき情報もあります。自由に作成できるものの、基本的に記入しておきたい事項はあるため、それらは必ず含めて作成しましょう。基本事項の記入だけでも、面接ノートは効果を発揮し、選考に役立てられます。基本にプラスして自身で必要と思える情報を記入しても構わないため、まずはベースを作ることが大切です。

企業の基本的な情報

企業の基本的な情報の記入は必須です。志望先の企業の情報は必ず記入しましょう。基本的な情報は「企業名」「創立年月日」「代表者名」「事業内容」「経営理念」などさまざまです。必要に応じて取捨選択をしても構いませんが、事業内容と経営理念は特に重要であるため、忘れずに記入しなければなりません。

面接ノートは見返した際に情報をすぐに得られることが大切なため、重要と思えるものはすべて記入しておきましょう。ただし、細かく記入しすぎるとノート作成に時間がかかり、情報がごちゃごちゃして見づらくなる可能性もあります。細部まで目を向けることは大切ですが、ノートの利便性まで考えると、記入する情報は基本的なものに限定したほうがいいでしょう。

業界の情報

企業の情報と同時に、業界の情報も記入しておきましょう。就活では業界研究も必須であり、ベースの知識がないと企業への理解を深めることも難しいです。業界の情報では、「業界規模」「市場の動き」「現状」「課題」「将来性」などを簡単にまとめるとよいでしょう。より分かりやすくするには、業界ごとにページを分けて、業界の情報とそこに所属する企業の情報を近い場所に記入するのがおすすめです。

業界の情報を見ながら企業の情報も確認できることで、相互に理解を深めやすく就活にも活かしやすくなります。また、業界内の志望企業について調べることはもちろん、志望しない場合でもリーディングカンパニーを調べることは大切です。リーディングカンパニーは業界の特徴を凝縮した企業とも言えるため、業界研究の一環として調べておきましょう。

業界研究のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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自己分析の結果

自己分析は就活の基本であるため、結果を記入しておくことも大切です。自己分析では「自身の強み・弱み」「就活の軸」「仕事に求める条件」などの情報を記入します。就活を進める基本となる部分のため、情報は細かく記入しておくことが大切です。自己分析がきちんとできていないと、就活の進め方自体に困ってしまうことが多く、選考でもうまく自分をアピールできなくなります。

すぐに内容を確認できるように、情報は簡潔にまとめることも大切です。また、自己分析は一度やって終わりではないため、何度もやるたびに結果を更新することが大切です。結果を記入する際には、自己分析をおこなった日付を書き、前回おこなった結果とどのように違っているか比較できるようにしておきましょう。

自己分析のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

志望動機

志望動機は選考で重要視されるポイントであり、面接ノートにも記入すべき項目です。志望動機は「企業を志望する理由」だけではなく、「仕事への熱意」や「企業でいかに活躍できるか」もアピールしなければなりません。そのため、内容が企業ごとに異なるため、企業の情報と合わせて志望動機も記入するのがおすすめです。志望先の企業ごとの志望動機をまとめることで、選考の対策にも繋げやすく合格率も高めやすくなるでしょう。

また、企業ごとに内容を変えることは大切なものの、ある程度なら使いまわしも可能なため、定型となるひな形をいくつか記入しておくのもおすすめです。志望動機の骨格部分を準備しておくことで企業に合わせて作成がしやすく、選考の対策もスムーズに進められます。

自己PR

自己PRも志望動機同様に選考で重要視されるポイントのため、面接ノートへの記入は必須です。自己PRも企業ごとに変えることが大切なため、志望動機と同じくひな形をいくつか作っておくと便利でしょう。また、書類選考で伝えるものと面接で伝えるもの、両方を記入しておくと、さらにスムーズに選考を進められます。

書類選考では文字数が限られているため、細部まで自身をアピールするのは難しいです。しかし、面接なら口頭で話を膨らませることができるため、細部までアピールできます。アピールする内容自体は同じですが、どこまで伝えるかが異なるため、2パターン用意して面接でもスムーズに答えられるようにしておきましょう。

逆質問を考えて書いておくのもおすすめ

面接では、逆質問をする機会も多くあります。逆質問とは、面接官から「何か質問はありませんか?」と言われた際などに、学生側がする質問のことです。逆質問をするタイミングは、面接の最後などが多いです。
逆質問のタイミングで何も質問が思いつかないと、企業に対する熱意が低いという印象を相手に与えてしまうことがあります。定番の逆質問をいくつか書き出して、どんな質問をするべきか考えておくようにしましょう。企業研究をしたうえで、調べても分からなかったことを質問するのがポイントです。

選考のスケジュール

選考スケジュールの記入も必須です。スケジュール帳の内容を面接ノートにも書き写しておきましょう。選考スケジュールは、就活全体の大まかな予定を書くだけではなく、企業ごとの細かい予定も記入することが大切です。面接ノートを見直すことで、選考のスケジュールが分かるようにしておくと、選考の対策と予定の確認が同時にでき、より効率的に就活を進められます。

就活全体の予定は大まかなもので問題なく、いつまでに何をするのか、どの程度準備を進めるのかなどを記入しましょう。全体の予定を立てておくことで、メリハリをつけて就活に取り組みやすくなります。就活の取り組み自体への意識を持つためにも、予定は全体と細部の両方に分けて記入することが大切です。

面接ノートを活用するには

面接ノートはあると便利ですが、絶対に必須なわけではありません。実際に面接ノートを作らずに就職を決める人も多く、面接ノートの有無と就活の成否は関係ないと言えます。しかし、面接ノートがあることで就活を有利に進めやすいことは確かであり、スムーズに攻略を目指すなら作成がおすすめです。面接ノートで就活を成功に導くには、上手に活用できるかが重要です。

情報はコンパクトにまとめる

面接ノートにはさまざまな情報を記入するため、情報量が多くなりがちです。情報はたくさん集めるだけではなく、きちんと管理できることも大切なため、コンパクトにまとめることを心がけましょう。細部までノートに情報が記入されていても、ごちゃごちゃしていて上手に引き出すことができないと、情報の活用が難しくなります。

また、必要な情報がどこに記入されているのかが分からないと、探すだけも一苦労になるため、読みやすいように整理することが大切です。情報をコンパクトにまとめるためには、「本当に必要な情報を厳選すること」「ノートは1冊にまとめること」を心がけましょう。コンパクトさを意識することで、情報の活用性は高まり選考対策にも役立てやすくなります。

ES・履歴書のコピーを挟む

面接ノートには「志望動機」や「自己PR」などを記入しますが、これらの手間を省くためにも、ESや履歴書のコピーを挟むのがおすすめです。実際に使った応募書類があるなら、それを参考にすることで情報も管理しやすく、ノートに書き写す手間も省けます。情報をまとめるのは大切ですが、ノートの作成に時間がかかるとその他の選考対策が疎かになり、失敗を招く可能性も高いです。

就活を攻略するには、効率的に準備をおこない、余計な手間を省いて選考の対策に時間をかけることが大切です。応募書類を挟むことでノート作成の時間を短縮できるだけではなく、情報もコンパクトにまとめやすくなります。選考前には応募書類の見直しも大切なため、提出前にコピーを取って情報を引き出せるようにしておきましょう。

こまめに見直す

面接ノートは作成して終わりにするのではなく、こまめに見直すことが大切です。情報をまとめるだけでは頭に入っていないことも多く、何度も見直してきちんと頭に入れることが選考の攻略にも役立ちます。また、一度記入した情報が必ずしも正しいとは限りません。面接ノートに記入する時点で間違っている、あるいは時間の経過で変化が起き、情報が古くなって間違っているということもあります。

情報は常に正しいものを扱う必要があるため、こまめに見直して復習し、必要に応じてアップデートをしなければなりません。何度も見直すことで頭に入り、ノートを見ずとも情報を引き出せるようになります。作成して満足せず、何度も見直して選考対策に役立てましょう。

面接ノートで就活を攻略しよう

面接ノートは就活に必要な情報を簡潔にまとめたものであり、作成することでよりスムーズに就活を進められます。情報の確認が楽になるだけではなく、選考の対策にも活用できるため、少しでも就活の成功率を高めるなら、作成がおすすめです。面接ノートは自由に作成できますが、最低限記入したほうがよい項目はあるため、それらは必ず記入しましょう。

必要事項を記入した上で、さらに必要なものがあるならそれも追記し、自分なりにアレンジして作成することが大切です。面接ノートは自分用に特化した就活対策本であり、こだわって作成することで、選考の攻略にも役立ちます。自分に合った面接ノートを作成し、選考の対策に活用しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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