自己分析

【企業選びの軸の必要性】決め方や面接での伝え方を例文付きで解説

就活の成功には明確な「企業選びの軸」が必要

就活を成功させるためには、企業選びの軸を明確にしておく必要があります。

企業選びの軸は人によってさまざまですが、明確であればあるほど、企業の選択がしやすくなります。企業選びの軸を明確にするということは、就職する企業に対して求める条件を、明確化するということです。明確になった企業選びの軸をもつことで、自分の入りたい企業をスムーズに決めることができます。

また、就活の段階で企業選びの軸をしっかりと考えておけば、就職した後に「もっと○○な企業に入ればよかった」などと後悔する可能性も低くなります。後悔のない企業選びをして就活を成功させるために、自分自身の判断基準を持ったうえでエントリー先を選ぶようにしましょう。

企業選びの軸の見つけ方について下の記事でも紹介していますので、併せて読んでみてください。

企業選びの軸を決めるメリット3つ

企業選びの軸を決めておくことで得られるメリットが3つあります。

ここで紹介する3つのメリットは、選考に進んだ段階で実感できるでしょう。企業選びだけではなく、選考に進んだあともスムーズに就活を進めていくために、企業選びの軸を決めるメリットについて理解しておきましょう。

エントリー先に迷ったり、入社後に後悔したりする可能性を減らすこと

企業選びの軸を定めるメリットとして、エントリー先に迷ったり、入社後に後悔したりする可能性を減らせることがあげられます。
数ある企業の中でエントリー先を決めるのは非常に難しいことです。しかし、企業選びの軸を定めておけば、その軸に沿った企業に絞ってエントリーできますので、選択で迷うことが少なくなります。

また軸を定めていれば、自分が求める条件に合った企業に就けているはずですので、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性も減らすことができるのです。

企業選びの軸があれば志望動機が書きやすくなる

企業選びの軸を定めるメリットの2つ目は、志望動機が書きやすくなるということです。企業選びの軸を明確にしておくことで、なぜその企業に就職したいのかがはっきりと答えられるようになります。その結果、志望動機をスムーズに書き進めることができるようになるでしょう。

また、内定をもらっている就活生の多くは、自分の入社後の姿をイメージできているケースが多いです。企業選びの軸を決めることは、将来自分が働く姿を考える機会にもなります。
評価に直結し内定を左右することにもなるため、企業選びの軸を明確にしたうえで志望動機を作成しましょう。

志望動機の作り方については下の記事で詳しく解説していますので、参考までに見てみてください。

面接で企業を選んだ理由を深掘りされても答えられる

企業選びの軸を定めることによるメリットは、面接でも感じることができます。企業にもよりますが、面接で「なぜ御社を選んだのか」という質問について深掘りされることは多くあります。志望動機を深掘りすることで、学生が自社についてどのぐらい知っているのか、入社への熱意はどの程度のものなのかを知れるからです。

企業選びの軸をしっかりと決めていれば、企業を選んだ明確な理由があるため、志望動機を深掘りされてもスムーズに答えることができるでしょう。深堀された際には焦ることなく、逆にアピールするチャンスだと考えるとよいです。

下の記事では面接でよくある質問を紹介していますので、面接対策に読んでみてください。

企業選びの軸を考えるためにすべきこと4つ

企業選びの軸の検討は、就活をする前の段階でおこなう必要があります。しかし具体的にどのように企業選びの軸を決めればよいか分からないという人もいるでしょう。

そこで、就活を始める前にすべきことを4つ紹介します。これらは、企業選びの軸を決めるうえで必要な考え方や流れとなります。多角的に自身が仕事に対して求めることを見つめ直すきっかけにもなるでしょう。視野を広くし、仕事を始めた後の自分を明確にイメージできるとよいです。

①まずは自己分析を徹底的におこなう

まずは、自己分析を徹底的におこなうことです。自分がどういった人物で、何に対して興味や関心が強く、どのような仕事を求め、最終的にどうなりたいと考えているのかを理解するようにしましょう。徹底的な自己分析のうえで仕事を選ばなければ、最適な企業はみつかりません。

「自己分析は必須であるため、とりあえずおこなった」という就活生もいるでしょう。しかし、自己分析では自身について深くまで踏み込んで考えなければ、大きな成果は得られません。

企業を選ぶうえで深く自身を見つめ直すことは必須であり、それを怠ったり適当にこなしてしまうと、自分に合った企業をみつけることは難しくなるでしょう。面倒に感じられたとしても、自己分析は徹底的にするようにしてください。

自己分析のやり方については下の記事で詳しく解説していますので、参考までに見てみてください。

②キャリアプランを立てる

  • 3年後はどうなっていたいか?
  • 5年後はどうなっていたいか?

次に具体的に仕事を始めた後のことを考えます。キャリアプランといいますが、近い将来自分がどうなっていたいかを詳細に想像するようにしましょう。

あまりにも遠い将来の想像ではなく、まずは3年後・5年後にどうなっていたいのかを現実的に考えるようにして下さい。その検討した内容を踏まえたうえで、自分のキャリアプランを実現できる企業、もしくは実現に必要なステップを踏める企業を選んでいく必要があります。

キャリアプランを立てるときは、無理のない内容にしないと、計画自体の破綻に繋がりかねません。リアリティがあり自身が構築、実現することができそうなキャリアを考えるようにしましょう。

キャリアプランについては下の記事で解説していますので、併せて読んでみてください。

③ライフプランを立てる

  • 3年後には結婚して子どもが欲しい
  • 5年後には海外に移住していたい
  • 1年後には一人暮らしをしていたい

企業選びの軸を考えるとすると、仕事関係のことで頭がいっぱいになってしまう可能性があります。しかし、自身のプライベートについても顧みておくことが大切です。

ライフワークバランスが取れていなければ、実際に働き始めても肉体的にも精神的にも負担が大きくなってしまうでしょう。その結果、せっかく就職できても退職してしまう恐れがあるのです。

キャリアだけではなく、プライベート面のプランもしっかりと立てておくのがポイントです。上記の例のように、具体性のある願望にも似たプランを立てるようにしましょう。

女性は特にプライベート面のプランを立てておくことが大切です。女性のキャリアプランについては下の記事で紹介していますので、参考までに見てみてください。

④就職する企業に対する要望を挙げる

  • 新人に対する教育制度が整っている環境
  • 年齢に関係なく裁量が大きく実績を詰める
  • 自分のやりたい事ができる
  • 給料が〇〇円以上
  • 年間休暇が〇〇日以上
  • 自宅から近い
  • 海外への転勤がある企業

自身の中で完結する希望や要望、今後自分がどうなっていきたいかといったプランを立てることができたら、次は企業に対して求める内容を決めましょう。

就活は自身を企業に売り込むことでありながら、自身が企業を見極める場でもあります。上記の例のように何気ないことでも、就職する企業に対する何かしらの希望はあるはずです。自分が就職先を決めるうえで、外せない条件は何かを考えてみてください。

どんな内容でも、ひとまず列挙してみることから始めましょう。そのうえで、それらの要望とキャリアプラン、ライフプランをどう消化していくか決めていきます。

企業選びの軸を明確にするには譲れない条件を決める

上記の4つの内容を検討することができたら、次は自分が就活をするうえで何を軸にするか考えていきましょう。あまりピンと来ない方もいるでしょうが、要は前述したうちのどれを重要視するかということになります。

キャリアプラン、ライフプラン、企業への要望の何に重きを置いて就活をするのかは人それぞれ異なります。自分がこれだけは譲れないと考える、就活における絶対条件をみつけるようにしてください。その外せない条件が、自分にとっての企業選びの軸となります。

順序立てて考えれば決して難しいことではありません。自身に正直になって企業選びの軸を決めましょう。

就活において妥協は必要なのか、下の記事で解説していますので参考までに見てみてください。

自己分析の浅さは人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るには、自己分析が必須です。自己分析を疎かにしていると、選考で説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。

ツールでサクッと自己分析を終わらせて、選考を有利に進めましょう。

企業選びの軸の例

①ワークライフバランスが取れて、営業という職種で成長ができる企業
②若手でも裁量が大きく、新規事業に携われて実績を詰める企業
③給料〇円以上で、稼ぐことさえできれば職種に対する視野は広く持てる
④教育制度などの福利厚生が充実している企業
⑤事業が長期的に安定している企業
⑥さまざまな職種に携わることができる企業
⑦事業内容が生活に大きく影響する企業
⑧ものづくりで豊かな生活の実現に携われる企業
⑨課題に対してチームで協力して解決する企業
⑩服装や働き方に自由が認められている企業

具体的な企業選びの軸の例を紹介します。上記の10個は、実際に多くの就活生が挙げる軸の例となります。例のように、具体的な企業選びの軸をもつことができれば、企業選びがしやすいでしょう。

企業選びの軸を明確にし、それが自身の中で揺るぎないものとして確立されているのであれば、面接での受け答えもブレることがなくなります。そのため、就活を優位に進めることができるでしょう。

自己分析から発展させていけば、ここまで緻密に考えられた軸をみつけ出すことができるようになります。企業選びの軸について、しっかりと考えて就活に臨むようにしてください。

企業選びの軸については下の記事でも詳しく解説していますので、併せて読んでみてください。

企業選びの軸を考える上での注意点

条件が合っても社風が合わないこともある

条件が定まり企業選びの軸が決まったとしても、該当するすべての企業が自身にとって最適な企業であるという訳ではありません。条件だけがマッチングしていても、社風や文化が合わない可能性があるということを覚えておきましょう。

仕事内容やライフプランのみならず、職場における人間関係や会社の歴史なども視野に入れて考える必要があります。就職後、思い描く働き方を実現するには、社内の雰囲気や文化も重要であるといえます。そのため、そこを企業選びの軸にしてもよいのです。

長く働くために必要とする条件は人によって違いがあるため、アルバイトの経験から踏まえて考えてみても効果的です。人と関わっていくことでどういった面が窮屈に感じ、どういった面が心地がよいと感じるのかを考えてみてください。

下の記事では社風について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

面接で企業選びの軸を聞かれることもある

企業選びの軸は、基本的には自分が就職先の選択に失敗しないために考えるものです。しかし、その企業選びの軸について、面接で問われることもあります。

企業が就活生に企業選びの軸を聞くのは、ミスマッチを防ぐことが目的です。企業選びの軸を聞き出すことで、就活生が企業に対して何を望んでいるのか、入社後に何をしたいと思っているのかを明らかにします。それらと、企業が求める人物像に相違が無いかを明らかにすることで、就活生がマッチする人材かどうかを見極めています。

また、企業選びの軸を明確にできていない就活生は、入社後にやりたいことが変わってしまう可能性が高いです。そのような学生をあぶり出すためにも、企業は面接で企業選びの軸を質問しているといえます。

企業選びの軸を面接で問われた際の答え方については、下の記事でも紹介していますので併せて読んでみてください。

面接で企業選びの軸を問われたときの回答例

企業選びの軸は自分の中で明確にしておけばよい、と思い込んでいると、急に面接で聞かれたときに戸惑ってしまうでしょう。企業選びの軸は、いわば企業に求める条件でもあるため、面接で話してもよい内容なのかどうかで迷ってしまう就活生も多いです。

面接中に頭が真っ白になってしまわないためにも、企業に聞かれたときの答え方を考えておきましょう。ここでは企業選びの軸の例を3つ挙げ、それぞれの回答例を紹介します。答え方を考えるうえでの参考にしてください。

「自分の能力を活かせる企業」が軸の場合

私は、学生時代のアルバイトでの接客経験から、高いコミュニケーション能力を身につけました。そのため、このコミュニケーション能力を業務で発揮できる企業に就職したいと考えております。
2年程前、御社のホテルに宿泊したことがあります。そこで、接客のレベルの高さや従業員の気配りに感激いたしました。御社のスタッフとして働かせていただくことで、もともとのコミュニケーション能力を発揮できることはもちろん、接客のプロとしてよりスキルを磨いていけると感じております。
コミュニケーション能力を活かし、お客様に最高のおもてなしを提供できる人材になりたいと考え、志望いたしました。

自分の能力を発揮することができ、自己成長できる企業で働きたい、という内容を述べています。「自分の能力を活かせる企業」を軸とするときは、スキルをアピールすることはもちろん、入社後、どのように成長していきたいかということも盛り込むとよいでしょう。

「社風に惹かれる企業」が軸の場合

私の企業選びの軸は、お客様にご満足いただけるプランを追求できる社風であることです。
私は、飲食店のアルバイトで、お客様にご満足していただき「ありがとう」などと声をかけていただけることにやりがいを感じております。
以前、御社のサービスを利用したとき、カウンターの社員さんが学生である私に対しても丁寧に対応してくださったことが印象的でした。目先の利益を追求するのではなく、お客様に寄り添ったサービスを提供することでリピーターを増やす御社の社風に魅力を感じております。
入社後は、私もカウンター業務でお客様対応を学び、その後プラン作りで尽力したいと考えております。

社風や経営理念等に共感できる企業に入社したいという内容です。社風について話す場合は、企業のサービスを利用した、インターンに参加した、などの実際に企業の雰囲気に触れた経験談があると説得力が増すでしょう。社風や経営理念を軸にする場合は、よく企業研究をしたうえで内容を考える必要があります。

「キャリアプランを実現できる企業」が軸の場合

私は、2年後には、現場監督として建設現場を任されたいという目標があります。人々の生活を豊かにする建物の建設に直接的に携わりたいと考えているためです。
御社は、新入社員の教育制度が充実しています。3ヶ月の研修後も、まずはベテラン現場監督のもとでみっちり教育を受けられる環境にあることをインターンの際に知りました。
また、評価制度も整っており、実力次第ではどんどん仕事を任されるともうかがいました。
私も早い段階で現場を任され、経験を積めるように、入社後は努力を怠らず頑張りたいと考えております。

自分のキャリアプランを実現できる企業に入社したいという内容になっています。キャリアプランを実現できるかどうかを軸にもってくるときは、そのキャリアプランについても簡単に説明しましょう。また、キャリアプラン実現のために自分自身も努力できるということもアピールする必要があります。

企業選びの軸を明確にして就活を成功させよう

企業選びの軸に焦点を置いて説明しました。軸がブレなければ就活は成功すると言っても過言ではありません。何に重きを置いて就活を進めていくのかを自分の中で決めておけば、企業選びも選考もスムーズに進めることができるでしょう。

また、企業選びの軸は就職後の明確なビジョンとなるため、勤務が始まった後も自分の行動や生き方、人生に迷うことが少ないです。就職で後悔しないためにも、企業選びの軸の明確化は重要であるといえます。

卒業後の人生について考えることを難しく感じる人も多いでしょうが、直近の要望をその都度決める癖をつければ、それは自身の人生プランにもなります。企業選びの軸を決めて、就活を成功に導きましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ