業界研究

【運送会社のランキングと業界の動向】人手不足問題の実情とは

運送会社のランキングから業界を理解しよう

世の中には様々な業界がある中で、運送会社は毎年志望する人も多く、人気の業界の一つです。どこか安定しているイメージや、将来性があるような印象があることから、憧れの業界とされています。

しかしながら、漠然と「安定しているから」「将来性があるから」というイメージで選考に進んでしまうと、入社前の理想と入社後の現実とのギャップに苦しんだり、選考で落とされてしまう可能性もあります。

本記事では、運送業界の職種や売上高のランキング、業界トップ企業の特徴や取り組み、業界の動向について解説しています。

そのため運送会社の中でも、代表的な企業の取り組みや業界内のランキングを知っておく必要があります。これらを知ることにより、「どんなやりがいがあるのか?」「どんな職種があって、それぞれどんな仕事ができるのか?」を理解できるでしょう。

これらの理解から、自分の就活の軸と照らし合わせることで、より深い業界研究ができるようになります。運送業界を理解し、就職活動を優位に進めましょう。

運送業界の4つの職種

運送業界の4つの職種を表した図

まずは「運送業界の職種」について解説します。運送業界の職種では、「事務」「ドライバー」「企画・営業開発」「業務管理」があげられます。

運送業界は、企業によって担当する仕事が多岐に渡ります。そのため、自分が働く上で「どういった仕事に取り組みたいのか」を考え、自分に合った仕事を選択するためにも、運送業界における職種に対する理解を深めておくようにしましょう。

1.事務

「運送業界の職種」として、「事務」があげられます。会社の規模が大きくなればなるほど、携わる人の数も多くなります。中でも事務職は、女性が多い傾向にあります。

事務職が担当する業務内容は、主に配送に関する電話対応や配達伝票の作成、輸送先との契約書の書類作成があげられます。交通状況が乱れている場合は、輸送先の企業と電話で会話をする必要があり、コミュニケーション能力が求められるケースがあるでしょう。

事務職は、一人で淡々と業務をこなすイメージをもつ人も多いでしょう。一方で、企業に勤める際にはどんな仕事でも他者と協力することになり、自身だけで業務が完結すると考え協調性を失念しないようにしましょう。

事務職を志望している人は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくださいね。

2.ドライバー

「運送業界の職種」として、「ドライバー」があげられます。生産者から受注した商品を実際に消費者に届ける仕事であり、運送会社において、最もメジャーな仕事内容であります。商品の宅配を行うドライバーがいなければ、運送会社は機能しないと言って良いでしょう。

運送業界で働きたいと考える人は、ドライバーを希望する方も多いのではないでしょうか。ドライバーは500kmを超える長距離を運転することも多いため、肉体的な負担がある職種です。

一方で、身体を動かすのが好きな方には最適な職種です。宅配をしつつ、顧客に営業を行う場合もありますので、多くの運送会社では営業力も試されるケースがあるでしょう。

ドライバーに就くうえで必要になる免許
・普通自動車免許
・中型自動車免許
・大型自動車免許
・牽引免許
・玉掛作業者
・フォークリフト運転技能者
・危険物取扱者
・運航管理者

「ドライバー」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「ドライバー」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

3.企画・営業開発

「運送業界の職種」として、「企画・営業開発」があげられます。運送会社において、企画職や営業開発の仕事も運送業界において必要な仕事です。営業開発は、生産者のお客様から輸送先のお客様まで、どのような手段や日数で荷物を運ぶかを提案する仕事です。

それぞれのお客様に要望や問題点を聞き、解決策を企画し提案するのが企画・営業開発職の方が担当する業務になります。

物流において荷主との関係性を良好にするのは、その会社の売上高に直接影響を与える要因ともなります。そのため、コミュニケーション能力はドライバー以上に試されると思って良いでしょう。

また、配送を行うドライバーの管理をするのも企画・営業開発職の方が担当することが多くなります。顧客先において、自社ドライバーの対応が適切か確認する仕事も含まれるでしょう。

「企画・営業開発」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「企画・営業開発」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

4.業務管理

「運送業界の職種」として、「業務管理」があげられます。運送会社には、物流管理・配送管理・在庫管理・配車管理などがあり、1人で全ての管理業務を行う訳ではありません。

・物流管理とは、輸送を効率的に行うために、保管や流通加工、包装、荷役などを合理的に管理することです。
・配送管理とは、配車や進捗管理、積付、運賃計算、請求書発行などを管理することです。
・在庫管理とは、保管される在庫物に対して、品質や機能の低下を防止し、要求される搬入や搬出時の量と時間を十分満足できる状態に保つことです。
・配車管理とは、GPSや地図ソフトを活用し、配車計画や運行計画の管理することです。

それぞれ物流管理なら物流管理の仕事を、配送管理なら配送管理の仕事を担当することとなります。そのため、業務管理の仕事をしたいと考えた場合には、配属先はいくつかあるということを覚えておきましょう。

中小企業でも在庫管理と物流管理、配送管理と配車管理が一緒など、業務内容に共通点や関わりがある部署が統合されているケースもあります。基本的には、それぞれ別個の部署だと理解しておいて問題ありません。

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運送会社の売上高ランキング

運送会社の売上高ランキング

  1. 1 日本通運2兆0,803億円
  2. 2 日本郵政2兆0,698億円
  3. 3 ヤマトHD1兆6,301億円
  4. 4 SGホールディングス1兆1,734億円
  5. 5 日立物流6,722億円
  6. 6 セイノーHD6,271億円
  7. 7センコーグループHD5,770億円
  8. 8近鉄エクスプレス5,445億円
  9. 9山九4,102億円
  10. 10鴻池運輸3,108億円

業界動向S運送業界 売上高ランキング(2019-2020年)」によると、以上が運送会社の売上高ランキングとなります。運送業界を志望するのであれば、どの企業を志望するのかを決めていくために、企業ごとの特徴や強みを調べる必要があります。

就職する企業と自分の目指すところが違えば、将来が全く違うものになります。そのため、売上高のランキングから企業を正しく知り、就活を進めていきましょう。

就活では業界研究だけではなく、企業研究も大切ですので、運送業界の主要な企業についてもしっかりと、理解を深めていきましょう。

売上高上位の運送会社の特徴や取り組み

運送業界を志望するのであれば、どの企業を志望するのかを決めていくために、企業ごとの特徴や強みを調べる必要があります。

大手通販グループの流通を一手に引き受けて業績を上げている企業や、個人向けの宅配便に力を入れている企業もあります。一般の引越しが得意な企業や、一方で美術品や高額品の運送に強みを持つ企業もあります。

働く環境についても企業によって異なり、社員待遇や新入社員の育て方などそれぞれ違います。物流を担う企業ですので、全国あるいは全世界に拠点があり、転勤もワールドワイドになります。

就職する企業と自分の目指すところが違えば将来が全く違うものになりますので、企業を正しく知り、就活を進めていきましょう。就活では業界研究だけではなく、企業研究も大切ですので、運送業界の主要な企業についてもしっかりと、理解を深めていきましょう。

ここでは、前述のランキング上位に名を連ねた運送業界の大手3社について、具体的な特徴を解説します。運送業界を志望するのであれば、どの企業を志望するのかを決めていくために、企業ごとの特徴や強みを理解しておきましょう。

1.日本通運

「売上高上位の運送会社の特徴や取り組み」として、まずは「日本通運」から解説します。「にっつう」と略して呼ばれることが多い日本通運は、総合物流業者としては国内最大手です。

設立は1937(昭和12)年の老舗で、社員は単体で約3万2千人、グループ全体では約7万人です。日本だけでなく世界に独自の輸送ルートを持ち、42カ国、267都市に2万人を超える海外スタッフを擁し、まさにグローバルビジネスを運送の面からサポートしています。

日本通運は、自動車輸送、鉄道利用輸送、海上輸送、船舶利用輸送、航空利用輸送など、陸海空全ての領域において、輸送手段を備えています。そのため、様々なお客様のニーズに答えやすいといった特徴があります。

また、美術品輸送のエキスパート集団で、「ミロのヴィーナス」を運んだことでも有名です。社員採用は新卒と経験者(社会人経験3年以上)に分かれており、新卒採用については毎年、専用のHPが3月に開設されます。

社員訪問も歓迎しており、随時受け付けされています。各大学や業界団体が主催する業界研究会やセミナーにも積極的に参加し、有望な人材の発掘に取り組んでいる企業です。

2.日本郵政

「売上高上位の運送会社の特徴や取り組み」として、次に「日本郵政」から解説します。日本郵政は日本郵政グループの持ち株会社で、日本郵便やゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などを子会社に持ちます。

このうち物流を扱うのは日本郵便です。街でなじみのある郵便局と郵便事業を運営しています。従業員数は連結・単独ともに19万人を超える、けた外れの規模です。はがき一枚から国際郵便まで多種多様の荷物を扱っているのは、皆さん知っての通りです。

採用情報は日本郵政グループとして充実したHPでアナウンスされています。グループ内の各社において「総合職」、「地域基幹職・エリア基幹職」、「一般職」の3職種で募集があることから、自分に合ったやりがいのある職場を選ぶことが可能です。また、インターンシップの申し込み受け付けも各社・職種ごとにHPから行えます。

3.ヤマトHD

「売上高上位の運送会社の特徴や取り組み」として、最後に「ヤマトHD」から解説します。「クロネコヤマト」でなじみ深いヤマト運輸などを傘下に置く持ち株会社です。ヤマトHDは、「宅急便」をメイン事業とする企業になります。

設立は1929(昭和4)年です。老舗中の老舗ですが、常に運輸業界に新風を巻き起こす、チャレンジ精神あふれる社風で知られています。従業員は正社員のほか、契約ドライバーなどを含めグループ全体で21万人余のスタッフが働いています。

このうち物流のヤマト運輸の社員募集は事務系総合職と乗務系総合職(セールスドライバー)の2カテゴリーです。事務系については毎年150人程度、乗務系は数十人から50人程度の新卒採用があります。

希望者はグループとしてのヤマトにエントリーし、「運輸」を選択する仕組みです。配属先は面談により、生活拠点のある所や帰省先の近隣を基本として決定されます。

運送会社に求められる5つの能力

運送会社に求められる5つの能力を表した図

運送業界では、即日配達や期限を決められた正確な配送などを求められます。そのために、荷物を期日までにより速く届けるためのの実行力や行動力が必要です。

また連携プレ-を求められますので、スタッフを統率するためのリーダーシップも必須です。さらにより速く効率的に正確に届けるための工夫やそれを実施するチャレンジ精神なども不可欠です。

このように運送会社に求められる能力は、様々存在します。これらを理解しておかなければ、運送会社から内定をもらうことは難しいでしょう。運送会社に求められる能力を理解し、面接に挑みましょう。

1.実行力・行動力

「運送会社に求められる能力」として、まずは「実行力・行動力」があげられます。実行力とは「物事に取り組み、やり抜く力」を表す言葉で、行動力とは「自ら考えたことを実行に移せる力」です。

運送業では、定められた時間に正確に商品を配送しなければいけません。そのためには、計画に基づいて着実に行動できる能力が求められます。荷物を責任を持って正確に運ぶためには、高い実行力・行動力が必要です。

交通状況によっては、予定通りに業務が運ばず、臨機応変に対応することも求められるでしょう。このような状況に臨機応変に対応するためにも、実行力・行動力を基礎にそれらを活かす能力を兼ね備えた人材を求めています。

「実行力・行動力」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「実行力・行動力」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.統率力・リーダーシップ

「運送会社に求められる能力」として、次に「統率力・リーダーシップ」があげられます。統率力とは「目標達成のために組織やチームのメンバーをまとめて率いる力」であり、リーダーシップとは「組織をけん引するリーダーとして資質や能力」になります。

配送を実行に移すためには、統率力やリーダーシップも必要となります。仕事を達成するためには、チームや組織のさまざまな人達をまとめあげることが必須です。仕事内容に対して、より良い計画を決定しなければいけません。

またドライバーに向けて、より正確で迅速な配送を実現するために、適切な計画を作成することも重要です。計画を作成するためには、チームメンバーとの話し合いもあるため、リーダーシップや統率力が求められるのです。

特にドライバーを管理する「企画・営業開発」や「業務管理」の仕事をする際には、これらの能力を求められる場合が多いでしょう。

さらに、将来マネージャーなどを目指すのであれば、それぞれのスタッフの能力を見極め、その能力を伸ばせるような部所への配置・計画、適切な指導を行う能力も求められるでしょう。このような能力も、統率力・リーダーシップからはぐくまれる能力という側面があります。

「リーダーシップ」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「リーダーシップ」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

3.チャレンジ精神

「運送会社に求められる能力」として、次に「チャレンジ精神」があげられます。「チャレンジ精神」とは、困難な問題や未経験のことなどに積極的に取り組む気持ちや態度です。運送業界は、今後さまざまな新事業に挑戦することも求められています。

現在の運送業界では、ドライバーや業務管理を行う職員の人手不足や長時間労働が問題視されています。その原因としては、Eコマース市場の拡大が影響しています。Eコマースとは電子商取引のことで、Amazonや楽天のようなインターネットを介して契約や決済などを行う取引形態です。

このEコマース市場の拡大により、宅配便の取扱数が増えています。「イーコマブログ」によれば、2019年の市場規模は前年比108.09%の10兆515億円であり、5年前の2014年と比較すると約1.5倍に拡大しています。

インターネットやスマートフォンの普及により、Eコマース市場は拡大傾向にあります。実際に、物をネットで注文し、自宅まで配達してもらった経験がある人も多いでしょう。このように、Eコマース市場が拡大するに伴って、宅配便の取扱数も増加し、運送業界への負担が大きくなっています。

これらの背景があることから、より良い運送をするために適した方法や人材の確保など、さまざまなアイデアを出し、実践して結果を出せるという人が求められています。事前に配送などのリスクや必要となる事項を想定してチャレンジできる能力が求められるでしょう。

「チャレンジ精神」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「チャレンジ精神」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

4.思考力

「運送会社に求められる能力」として、次に「思考力」があげられます。運送会社というのは、決められた時間内で、決められた数の商品を正確に配送していかなければなりません。

これができないと、お客様と会社の信頼関係が壊れてしまいます。そうならないためにも、自分で考える「思考力」が求められています。運送会社は、たくさんの道を走るため、配送ルートを常に頭に思い描きながら動いて行かなければなりません。

例えば、配送ルートや手段を考え、どうすれば時間にロスがなく正確に配送できるのか考えていきます。このように、自分なりに考え、行動できる人が運送業に求められるスキルです。体力があっても、この思考力がないと時間内に正確に配送することができません。

「思考力」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「思考力」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

5.体力

「運送会社に求められる能力」として、最後に「体力」があげられます。運送会社と聞くと、体力がある人が働いているというイメージを持つ人が多いでしょう。

運送会社の仕事では、他の職業に比べて力仕事が多くなります。特にドライバーは、500kmを越える長距離を運転する場合が多いため、体力が必要となるケースが多いでしょう。

また軽い商品だけを配送するわけではありませんし、何回も荷物を積み下ろす作業を繰り返すと、かなりの体力が必要になってきます。

このように荷物の積み下ろしや、長時間の運転をするためにも、体力が能力の一つとして、求められています。

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運送業界の3つ動向

運送業界の3つの動向を表した図

運送業界自体に、良いイメージを持っていない方もいるかもしれません。インターネットで運送業界を調べていると、「人手不足」や「労働環境の見直し」といった単語をよく目にするでしょう。

しかし運送業界の動向は、決して暗いニュースばかりではありません。

運送業界の動向について理解することで、「業界全体ではどんな課題があり、どのような人物を求めているのか」「今後の展望により、就職することでどのようなメリットやデメリット」がわかります。

そのため、自分にあった企業を探すための業界研究や企業研究を進めることができます。運送業界を理解するためにも、現状の課題や今後の行方にもしっかり注目しておきましょう。

1.人手不足に悩む運送会社

「運送業界の動向」として、まずは「人手不足」があげられます。近年、人手不足に悩む運送会社が増えている現状があります。

インターネット通販が普及したことにより、ドライバーの人手不足が深刻になってきています。便利な世の中になればなるほど、人材が求められる傾向にあります。恐らく就活生の中にも通販サイトを利用したことのある方は、たくさんいるでしょう。

その利便性の一部を支えているのが、運送会社のドライバーを中心として運送会社で勤務している方たちです。トラックドライバーのような現場人員や、事業を運営する従業員も長時間労働を強いられています。

そのため人手不足を解消するために、積極的な採用と、従業員が気持ちよく働けるための環境整備、労働の効率化が推進されています。

例えば、全日本トラック業界が進めている働き方改革プランが挙げられます。長時間労働を抑制するために、労働生産性を上げるための取り組みに注力し、2021年度から具体的な達成目標が掲げられています。

2.業績は上がっている傾向にある

「運送業界の動向」として、次に「需要の増加」があげられます。インターネット通販が普及したことによる影響も多く、業績自体は上がっている傾向にあります。

業界動向リサーチの「運送業界のランキング、動向等を研究-業界動向サーチ」によれば、2019年から2020年の利益率は+3.1%、業界としての成長率は+4.3%で12.8兆円となっています。

消費者心理としては、自宅を出ることなく頼んだ商品が望む時間に届けてもらえるのなら、それを活用しない手はないと考えます。

業績が上昇することで、先ほど解説した人手不足に悩む運送会社も多くなっています。より運送業界の業績が伸びた場合、その分求められる人手は更に多くなるでしょう。

安定した企業の中で一定以上の給与を受け取り、プライベートも充実させたいと考える方にはおすすめの業界と言えるのではないでしょうか。

競争が激化している業界でありながら、消費者からの需要が増加しているのは、好待遇が期待できる側面もあります。そのため、給与面にこだわりを持っている方は、運送業界での勤務も視野に入れてみても良いでしょう。

3.労働環境が見直されている

「運送業界の動向」として、最後に「労働環境の見直し」があげられます。ドライバーの長時間労働が問題になり、現在は労働時間の上限規制が強化されたりとドライバーの労働環境が見直されています。

その分求人情報も多く掲載されることとなり、人材確保に掛ける時間と手間、費用が大きくなっています。一方で、業績自体が上昇傾向にありますのでまかなえている企業が多いのは、自明の理と言えるでしょう。

一度の就活で生涯同じ企業に勤め続ける事を決める方もいますので、そういった満足度の高い就活をしたいと考えている方は労働環境に重点を置いて就活を行いましょう。

志望する業界の動向は抑えておくべき

運送業界全体について見ていきました。どういった業界であれ、自身が志望する業界の動向はしっかりと抑えておくべきだと言えます。売上高も些細な問題から移り変わるものであり、株価の影響を受ける面もあるでしょう。

業績が落ち込んでしまった場合には会社が統合されたり吸収合併するという事態も考えられますので、自身がどの企業に勤めても長く働くことができると感じた企業を選ぶようにして下さい。しかし、働きやすさと安定感で言えば運送業界はトップクラスにあると言えますので、志望する業界で悩んでいる方は運送業界への就職も視野に入れて就活を行ってみてはいかがでしょうか。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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