履歴書

【履歴書の例と作成ガイド】人事は何を見ているのか

履歴書作成のコツを押さえて合格しよう!

就活には履歴書は必須であり、内容にこだわって作成することが大切です。
履歴書は自分を知ってもらうための武器であり、就活における最初のアピールになるため、内容はしっかり考えなければなりません。

同じことをアピールしていても、どのような内容で書くかによって与える印象や評価は大きく違ってきます。内容にこだわって作成し、履歴書から自分の魅力を上手にアピールして、選考の突破を目指しましょう。

履歴書マニュアルを確認してください

履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。

履歴書完全マニュアルをダウンロード【無料】

履歴書の見本

履歴書 見本

履歴書フォーマットのダウンロード

履歴書 FMT
スマホ・PCともに、写真を保存することができます。写真をプリントアウトして使ってみてください。

人事は履歴書から人物像を想像する

履歴書は面接に進む人を選別する目的で提出を求められることが多いです。人事は履歴書からどのような性格の人物なのか、自社と親和性が高いかを見ることで面接に進む人を選出します。つまり書類選考を突破するためには、人事に応募者の話しを聞きたいと思ってもらうことが大切です。

では人事は履歴書のどのような部分から、人物像を想像しているのでしょうか。それは記載内容と、文字です。例えば手書きの履歴書の場合、字の上手い下手ではなく、丁寧に記載しているかチェックしています。

また記載内容では、住所が都道府県から記載されていなかったり、会社名が(株)など省略して記入していると「仕事の丁寧さに問題があるのではないか」や「多くの企業のなかの1社であり入社意欲がそれほど高くはない」といった印象を与えかねません。

以下で紹介する履歴書作成の5ステップを参考にポイントを押さえることで、面接に進めるよう対策を進めましょう。

履歴書作成の5ステップとコツ

ここからは履歴書の書き方について詳しく解説していきます。履歴書の書き方は左上の基本情報欄から順番に5つあります。ステップ1からステップ5まで順番通りに記載することで記入漏れや記入ミスをする可能性が低くなります。基本情報から手順に沿って記載してみてください。

ステップ1.基本情報欄を記入する

基本情報欄

ステップ1では日付の記入、写真の貼り付け、氏名の記入、年齢の記入、住所の記入、電話番号の記入、メールアドレスの記入をする必要があります。それぞれの注意点を解説するので、参考に記入を進めましょう。

日付の記入

日付を記入しましょう。日付を記入する際の注意点は2つあります。
1つ目に郵送の場合は投函日を記入すること。面接に履歴書を持参する場合は当日の日付を記入することです。
2つ目に履歴書全体で西暦表記か元号表記かを統一しましょう。ほんの日付と考えず、間違えないよう注意して記載しましょう。

写真の貼り付け

日付の記入を終えると次は写真を貼り付けましょう。写真を貼り付ける際の注意点3つあります。
1つ目にサイズです。履歴書に貼る写真のサイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cmです。
2つ目はカラー写真かつ、正面から本人単身胸から上が写っているかです。
3つ目に万が一剥がれた場合に備え、写真の裏には名前の記入はあるかです。間違えないように注意して貼り付けましょう。

以下の記事では履歴書の写真の貼り方について詳しく解説しています。併せて確認してみてください。

氏名の記入

写真を貼り終えると次は氏名を記入しましょう。氏名を記入する際の注意点は2つあります。
1つ目に姓と名にスペースを空けて読みやすくすることです。
2つ目にふりがなは履歴書の書き方に合わせることです。具体的には「フリガナ」と履歴書に記載がある場合はカタカナで記入しましょう。「ふりがな」と記入されている場合はひらがなで記入しましょう。
氏名の記入では特にフリガナに注意して記入をしましょう。

年齢の記入

氏名の記入を終えると次は年齢を記入しましょう。年齢を記入する際の注意点は送付時の年齢を記入することです。つまり日付欄に記入した日にち時点での年齢を記載しましょう。以下の記事には数え年と年齢の違いを解説しているので合わせて確認してみてください。

住所の記入

年齢の記入を終えると次は住所を記入しましょう。住所を記入する際の注意点は3つあります。
1つ目に都道府県から省略せずに記入をすること。
2つ目に郵便番号・マンション名・ふりがな等を忘れずに記入すること。
3つ目に連絡先欄は現住所と異なる場合のみ記入することです。間違えることがないように注意して記入しましょう。

電話番号の記入

住所の記入を終えると次は電話番号を記入しましょう。電話番号を記入する際の注意点は2つあります。
1つ目に自宅に固定電話がない場合は、携帯電話のみの記入で問題ないこと。
2つ目に日中連絡がつきやすい番号を記入することです。間違えることがないように注意して記入しましょう。

メールアドレスの記入

電話番号の記入を終えると次はメールアドレスを記入しましょう。メールアドレスを記入する際の注意点は、「.(ドット)」や「_(アンダーバー)」などの記号を使用している際にはフリガナを付けるようにしましょう。メールアドレスは文字が一文字でも違うと、メールが自分に届かない可能性があります。間違えることが内容に注意して記入しましょう。

ステップ2.学歴・職歴欄を記入する

学歴

基本情報欄の記入を終えると次は学歴・職歴欄を記入しましょう。学歴を記入する際の注意点は4点あります。
1つ目に義務教育は記載しなくても良いことです。高校・専門学校から記入しましょう。
2つ目に学部・学科・コース名も忘れずに記入すること。
3つ目に学校名は略さず正式名称で記入しているかです。つまり高校ではなく高等学校と記入しましょう。
4つ目に学歴欄の1行目の中央部に「学歴」、学歴欄の最後の行の下に「以上」と記入しているかです。「学歴」や「以上」といった見出しを記入することは履歴書作成のマナーとされています。忘れずに記入しておきましょう。

またアルバイトは職歴に含まれますが、必須で記入するべき項目ではありません。アルバイトでの経験が志望動機につながる場合や、応募先の企業で活かせる場合には記入すると良いでしょう。

以下の記事では学歴・職歴欄の記入について詳しく解説しています。併せて確認してみてください。

ステップ3.免許・資格欄を記入する

免許・資格

学歴・職歴欄の記入を終えると次は免許・資格欄を記入しましょう。免許・資格を記入する際の注意点は5点あります。
1つ目に免許・資格の順番で記入をしましょう。記入する順番を間違えないよう注意しましょう。
2つ目に免許・資格は正式名称で記入しているかです。

<よくある免許・資格の記入例>

  1. 自動車免許:普通自動車第一種運転免許(AT限定)
  2. 英検:実用英語技能検定○級
  3. 漢検:日本漢字能力検定
  4. 宅建:宅地建物取引士
  5. 日商簿記:日商簿記検定試験○級、日本商工会議所簿記検定試験○級
  6. FP:○級ファイナンシャル・プランニング技能士

3つ目に業務に関連する資格を取得している場合、忘れずに記入しているかです。業務に関連する資格を取得していることは、応募先企業へアピールするポイントになります。忘れずに記入しておきましょう。
4つ目に現在習得のために勉強中の免許・資格の記入はあるかです。履歴書には、現在勉強中の免許・資格を記入することができます。免許・資格名の後に「現在取得のために勉強中」などと記載しておきましょう。応募先企業へのアピールするポイントになりますので、忘れずに記入しておきましょう。
5つ目に取得時から資格の名称が変わっている場合、取得時の資格名を記入することです。取得時の資格名の後に「現:宅地建物取引士」などと記載しておきましょう。間違えないように注意して記入しましょう。

ステップ4.志望動機欄を記入する

志望動機

免許・資格欄の記入を終えると次に志望動機欄を記入しましょう。志望動機欄を記入する際の注意点は経験に基づいた具体的な志望動機を作成することです。つまり、自己PRを交えた志望動機を記入しましょう。

自己PRを交えた志望動機は、4つのポイントを押さえることで作成することができます。

1つ目に応募企業が求めている人材を理解すること。
2つ目に過去の経験に基づいた具体的な内容を記入する。
3つ目に応募企業に対する理解をしており、競合他社ではなく応募企業だからこそ入社したい意欲が感じられる内容を記入すること。
4つ目に将来なりたい姿や成し遂げたいことが明確で、応募企業で達成できる内容になっているかです。

特に採用担当者は、なぜ競合他社ではなく自社なのか・過去の経験に基づいた具体的な志望動機かを重要視しています。貴社の理念に共感したため応募しましたといったあいまいな志望動機ではなく、自分の過去の経験に基づいた具体的な志望動機を記入しましょう。

【例文】

私は大学時代に空港内にある免税店の販売スタッフとして約3年間アルバイトをしていました。具体的には、特に外国人の接客対応、商品陳列、補充、仕入れ、発注などの業務経験があります。接客対応ができる程度の「英語力」と笑顔を絶やさないことを心がけている「コミュニケーション能力」が私のアピールポイントです。
私の地元である〇〇で地域密着型企業として評判の高い御社にて、地域限定ショップスタッフを募集しているということに強い興味を持ちました。私のこれまでの経験が御社の事業拡大に貢献できればと思い、志望致しました。どうぞ宜しくお願い致します。

ステップ5.本人希望記入欄を記入する

志望動機の記入を終えると次は本人希望記入欄を記入しましょう。本人記号記入欄の記入項目は主に3つです。

・趣味・特技欄
・本人希望欄
・通勤時間欄

それぞれの注意点を解説するので、参考に記入を進めましょう。

趣味・特技欄

趣味特技欄

趣味・特技欄記入しましょう。趣味や特技から、面接官との会話が弾むことも多いので、忘れずに記入しておきましょう。
例:釣り(毎週末に友人と全国各地に赴いています)

記入する際の注意点は、空欄にしていないかです。たとえ記入するような内容が無くても「特に無し」などと記入しましょう。空欄のままだと応募先の採用担当者は、記入漏れなのか、記入することがないから空欄なのかを判断することができません。忘れずに記入しておきましょう。

また空欄で提出すること自体は採用担当者から、マイナスイメージを持たれることはありません。しかし「特になし」と記載がある履歴書と、空欄の履歴書だと「特になし」と記載のある履歴書のほうが印象は良いでしょう。記入することがない場合「特になし」と記入をしましょう。

本人希望欄

本人希望欄

本人希望欄を記入しましょう。本人希望欄は職種や福利厚生といった、待遇面の要望を伝える項目です。複数職種を募集している企業の場合希望職種を明確にしておきましょう。

また待遇面については特に希望がない場合「貴社規定でお願いいたします」と記入しましょう。
例:営業職を希望致します。待遇面に関しましては、貴社規定でお願いいたします。

通勤時間欄

通勤時間欄を記入しましょう。自宅から会社までの片道の時間を記入しましょう。記入する際の注意点は、5分刻みで正確に記入をすることです。つまり「約40分」と記入するのではなく、「35分」と5分刻みで正確に時間を記入しましょう.また入社後に引っ越しを考えている場合には「内定後、転居可能です。」と記入しましょう。

コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます

自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。

ChatGPT自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。

作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

作成スタート【無料】

履歴書作成の確認・注意点リスト

・自分に合ったフォーマットを選ぶ
履歴書には、記入項目や用紙のサイズなどに違いがあります。自分のプロフィールや経歴を記入しやすいフォーマットで記入しましょう。おすすめは市販のものだと二つ折りにした際にA4サイズの大きさのものです。記入しやすく、人事担当者も読みやすいからです。是非参考にしてみてください。

・記入は黒のボールペンか万年筆が基本
履歴書の記入には、黒のボールペンか万年筆を使用しましょう。芯径は0.5~0.7mmがおすすめです。またこすると消えるフリクションタイプのペンや、鉛筆・シャープペンシルは消えてしまう可能性があるため使用しないようにしましょう。

・書き間違えても修正ペンは使用しない
書き間違えてしまっても、修正ペンは使用しないでおきましょう。書き間違えてしまった場合、初めから履歴書を書き直しましょう。

履歴書は応募者の経歴を示す重要文書です。重要文書に修正ペンを使用することは、文書としての信憑性を下げることになります。そのため修正ペンは使用してはいけません。またオモテ面からわからないように修正ペンで修正をしていても。ウラ面から見ると修正した痕跡は確認することができます。時間はかかりますが、初めから履歴書を書き直しましょう。

書き間違いを防ぐために、シャープペンシルで下書きし、後にペンでなぞることで書き間違いを防げます。是非試してみてください。

・丁寧な字を心がけよう
たとえ文字を書くことが苦手な人でも、丁寧に書かれた履歴書は好印象を与えることができます。一文字ずつ時間をかけて書くことで、読みやすくなります。丁寧な字を心がけましょう。

・空欄は作らない
履歴書はすべての欄を埋めましょう。空欄があることで志望意欲が低いなどの印象を与えかねません。資格など特に書くべきことがない場合には「特になし」と記入しましょう。

・郵送前には必ずコピーを取っておく
あなたが企業に送った履歴書の内容は、面接で質問の材料になります。面接の待ち時間で履歴書の志望動機の確認のためにコピーを取っておきましょう。特に手書きの履歴書の場合は郵送前に必ずコピーをとり、自分が書いた内容を残しておきましょう。

・企業によってはPC作成やメール応募も可
近年、企業ごとにExcelやWordで作られた履歴書フォーマットで提出する場合も増えています。その場合、PCで入力しメール添付で応募します。応募先の企業の指定に従い記入しましょう。

企業からの指定がない場合には、手書きの履歴書で提出しましょう。手書きだとPCで制作する場合とは違い、筆跡から丁寧な印象を与えることができます。企業から指定がない場合は、手書きで提出しましょう。

履歴書作成と合わせて確認しておきたい10項目

履歴書に関する疑問や、履歴書を郵送する場合の封筒の書き方など併せて確認しておきたい項目を10つピックアップしています。是非参考にしてみてください。

1.履歴書の写真は写真館で撮影しよう

以下の記事では履歴書に貼る証明写真について詳しく解説しています。
写真撮りかた、貼り方がわからない方は参考にして見てください。

2.志望動機・自己PRの書き方

志望動機と自己PRの違いをご存じでしょうか。実はアピールすべきポイントに大きな差があります。以下の記事では、志望動機と自己PRの違いと、書き方のポイントを例文とともに解説しています。違いと書き方を理解することで、内定に近づきましょう。

3.履歴書を手書きにする理由

「パソコンで作成してはいけないのか」「手書きは印象がわるいのか」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
以下の記事では手書きにするべき場面と、パソコンにて作成する場面を詳しく解説しているので参考にしてみてください。

4.履歴書の長所・短所書き方

以下の記事では履歴の長所・短所の書き方を例文とともに解説しています。
長所・短所はその人を知るうえで重要な要素です。履歴書で印象良く伝えられるように以下記事を参考にしてみてください。

5.エントリーシートと履歴書の違い

エントリーシートと履歴書の違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。エントリーシートと履歴書の違いを理解しておくことでそれぞれの意図に併せて、採用担当者に効果的にアピールすることができます。
以下の記事を参考にエントリーシート・履歴書それぞれの特徴と違いを理解しておきましょう。

6.履歴書の好きな学科欄の書き方

「好きな学科には何を書けばよいのか」「好きな学科欄の書き方がわからない」という方におすすめの記事です。
以下の記事では好きな学科欄の記入目的や、記載する際のポイントを例文とともに解説しています。是非参考にしてみてください。

7.アピールできる履歴書の書き方

採用担当者にアピールできる履歴書の書き方はご存じでしょうか。もしご存じでないなら、以下の記事を参考に作成することをおすすめします。
以下の記事では魅力的な履歴書を作成するコツを例文とともに解説しています。是非参考にしてみてください。

8.履歴書に書くべき資格

履歴書の資格欄にはどのような資格を記入すればよいのでしょうか。
以下の記事では履歴書の資格欄を記入する際のルールと記入方法を解説しています。是非参考にしてみてください。

9.応募書類を郵送する際の封筒の書き方

履歴書を郵送する方法はご存じでしょうか。また封筒の書き方やサイズはご存じでしょうか。もしご存じでないなら、以下の記事を参考に作成することをおすすめします。
以下の記事では履歴書を郵送する際の注意点と正しい郵送方法を解説しています。

10.履歴書の封筒を手渡しするときのマナー

封筒を手渡しする時のマナーはご存じでしょうか。封筒を手渡しする時にはマナーがあります。以下の記事を参考にマナーをまもり、選考の突破を目指しましょう。
以下の記事では履歴書を手渡しする際のマナーと注意点を解説しています。

丁寧に作成して合格に近づこう!

就活において履歴書の提出は最初の関門です。履歴書で合格できなければ、面接に進むことはありません。5ステップの順番通りに作成し、注意点リストにて確認することで丁寧に作成した履歴書になります。

冒頭の繰り返しとはなりますが、履歴書は自分を知ってもらうための武器であり、就活における最初のアピールになるため、内容はしっかり考えなければなりません。同じことをアピールしていても、どのような内容で書くかによって与える印象や評価は大きく違ってきます。内容にこだわって作成し、履歴書から自分の魅力を上手にアピールして、選考の突破を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ