目次
- 住宅業界の志望動機は事前準備が重要! 業界・企業理解の深度で差をつけよう
- 業界研究が第一歩! まずは住宅業界の基礎知識を押さえよう
- 就活生に聞いた! 業界理解を深める方法
- 積極的に押し出そう! 住宅業界の志望動機で評価されやすい5つの人物像
- 事前準備が大切! 住宅業界の志望動機を作成する前に考えるべきポイント2選
- 実際に作ってみよう! 住宅業界の志望動機で盛り込むべき4項目
- 志望動機に深みが増す! 住宅業界の理解をさらに深める企業研究方法3選
- 就活生に聞いた! 志望企業の理解の深め方
- 企業の特徴別に見てみよう! 住宅業界の志望動機の例文5選
- これだけは気を付けたい! 住宅業界のNGな志望動機3選
- 住宅業界の志望動機は徹底した企業研究で熱意を伝えきろう
住宅業界の志望動機は事前準備が重要! 業界・企業理解の深度で差をつけよう
住宅業界を希望している学生のなかには、志望動機がうまく作れないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
住宅業界の志望動機は、業界選びの基準を明確にすることと、なぜ応募先企業なのかを示す必要があり、そのためにも事前準備が重要です。面接官に、ほかの業界や企業でも良いのではないかと思われないよう、熱意を伝えましょう。
この記事では住宅業界の志望動機に深みを持たせるための3つの極意と、企業の特徴別の例文も紹介していきます。最後まで読めば、自信を持って面接に臨めるでしょう。
業界研究が第一歩! まずは住宅業界の基礎知識を押さえよう
住宅業界の志望動機を考える前に、まずは基礎知識を押さえておきましょう。誤った認識をしていると、軸がぶれて説得力のない志望動機になることもあります。
ここでは、住宅業界の定義や仕事内容、今後の課題について解説していきます。志望動機に深みを持たせるためにも、正しい知識を身に付けましょう。
定義:おもに一戸建て住宅を扱う業界
住宅業界とは、おもに個人向けの一戸建て住宅を扱う業界です。注文住宅や分譲住宅、賃貸住宅の設計や建設、販売を手掛けていますよ。
住宅業界に属する企業の種類は以下のとおりです。
ハウスメーカーは、自社工場を持ち、統一された規格で注文住宅の大量生産をおこなう企業です。全国で展開していることも多く、テレビCMで知っている企業も多いでしょう。融資や長期的なメンテナンスまで、幅広いサービスを展開しているのも特徴ですよ。
工務店は、地域に根ざして住宅建設をする企業を指します。一般的にはハウスメーカーよりも規模は小さいですが、なかには着工工数の多い工務店やフランチャイズ加盟店の工務店などもありますよ。間取りやデザインの自由度が高く、施主の要望に合わせて一棟一棟オーダーメイドの家づくりをしている企業が多くあります。
パワービルダーは1〜3都道府県程度のエリアに限定し、年間に何千棟・何万棟という大量の住宅を供給する会社を指します。大量生産することで、戸建てを2,000〜3,000万円程度の比較的安い価格で販売しています。
設計事務所は、図面や工事計画の作成を専門にしている企業です。設計に特化しており、施工部門を持たないのが特徴といえます。設計後は、コンペなどで選ばれた工務店などに施工を委託し、図面通りに施工されているかをチェックする工事監理を担当します。
仕事内容:技術系と営業系がある
住宅業界の仕事内容は、設計や施工の技術系と、住宅を提案をする営業系に分けられます。
設計は顧客のニーズや市場動向を踏まえて、図面作成やシミュレーションをおこなう仕事です。見た目のデザインや安全性、機能性、土地の地質・地盤なども考慮しながら図面に落とし込む必要があります。
専門職ですが、営業職とともに作成した図面を顧客に提案するなど、コミュニケーション能力が求められる場面も多くありますよ。
施工管理は、実際に現場に行き、図面通りに作業がおこなわれているのか、スケジュール通り進んでいるかなどを管理する仕事です。住宅建設の着工から完成まで、工事全体を総括する重要な役割であるといえるでしょう。
施工管理の仕事には、全体をまとめるリーダーシップだけでなく、建設会社や大工、設備会社、顧客などさまざまな人にかかわるためコミニケション能力も不可欠です。
営業は、展示場などに訪れた顧客に住宅の提案や相談、資産形成のアドバイスなどをおこないます。注文住宅の場合、顧客の年齢や家族構成なども考慮しながらニーズを汲み取り、提案し販売につなげる必要があります。
一般商社の営業職と違い、開発されたすでにある商品を売り込むものではないため、提案力だけでなくヒアリング力など高いコミにケーション能力も求められるでしょう。
課題:市場規模の縮小と原材料価格の高騰が挙げられる
住宅業界の課題は日本での市場規模の縮小と、木材などの原材料価格の高騰が挙げられます。
日本の社会問題である人口減少や少子高齢化により、住宅を購入する世帯数が年々減少しています。また、近年では住宅数が世帯数を上回っていることから空き家が増加しており、新築住宅の需要が見通せないのです。
そのため、住宅業界の国内での市場は伸び悩んでいます。市場規模の縮小は、この先も長期的に続いていくと考えられるでしょう。
市場規模の縮小に加え、木材や鋼材の値段が高騰し住宅価格の値上がりが続いていることも課題に挙げられます。これは、アメリカや中国で木材の需要が高まっていることや、新型コロナウイルス感染症の流行、世界紛争、円安などが原因と考えられます。
新型コロナウイルス感染症の影響は価格の高騰だけでなく、建材や住宅設備の調達がしにくくなる事態にも発展しているのです。
新築需要が減少傾向にあることや原材料価格の高騰から、今後は一人ひとりのニーズをいかに満たして提案していけるかが重要になってきます。また、海外進出や空き家・中古住宅を活用したビジネスなど、幅広い事業展開がそれぞれの企業の発展のカギとなるでしょう。
住宅業界が求める志望動機がスマホで簡単に作れます。
志望動機を書こうと思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
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就活生に聞いた! 業界理解を深める方法
業界への理解をどうやって深めたらいいか悩んでいる人もいるでしょう。そこで、学生の皆さんがどのようにして業界研究をしているのか聞いてみました。
業界理解を深めるにはさまざまな観点からリサーチすることが重要なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
インターンシップや説明会に参加したという回答が大多数
インターンシップや説明会に参加して業界理解を深めたという回答が多くみられました。
同じ業界内で複数回のインターンや説明会に参加することで、徐々に理解が深まります。志望する業界が絞れている場合、複数社を比較することでそれぞれの良いところや課題が見えてきますよ。
ネットや本で学んだ意見も集まる
次にインターネットや本で学んだという回答が多い結果となりました。
企業のホームページ(HP)には、会社情報や事業紹介、企業理念だけでなく、先輩社員のアンケートなどが掲載されていることもあります。ほとんどの学生がHPの情報は把握しているため、希望する企業のHPをしっかりとチェックするようにしましょう。
なかには動画サービスで理解を深めたという回答も
動画サービスのYouTubeを見て業界研究をしたという意見もありました。
動画サイトのYouTubeには、就活専門の動画もみられわかりやすく解説してくれるものもあるようです。ただし、なかには古い動画もあるので、最新の情報を得るように注意しましょう。
積極的に押し出そう! 住宅業界の志望動機で評価されやすい5つの人物像
住宅業界の志望動機に深みを出すためには、どんな人物像が評価されやすいのかを把握する必要があります。どれだけ魅力的に強みをアピールしても、マッチしなければ高い評価を得られないでしょう。
ここでは、住宅業界で評価されやすい5つの人物像を紹介していきます。どんなシーンで活躍できるのかも合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
①傾聴力がある人
傾聴力がある人は、住宅業界で評価されやすいです。傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、しっかりと聞くことのできる力を指します。相手が本当に伝えたいことを引き出す力ともいえるでしょう。
住宅業界では、顧客の話に耳を傾けることは重要です。住宅の購入は、一生に何度もあるわけではありません。そのなかで、なかなか自分の要望を言葉にするのが難しい人もいるでしょう。自分では気付いていないニーズやこだわりポイントを引き出してくれる営業スタッフは、顧客から指示され長く活躍できるものです。
傾聴力のある人は、特に以下のようなシーンで活躍できますよ。
傾聴力は信頼関係を築くための大切なスキルです。顧客との信頼関係が大切になる住宅業界では、重宝される力といえるでしょう。
傾聴力がある点を自己PRとして効果的に伝えたい人は、こちらの記事もおすすめです。
②提案力がある人
住宅業界では提案力がある人も評価が高いです。提案力とは、顧客にマッチする最適な商品やサービスを提案する力です。
住宅業界では、ただ売りたい住宅を提案すれば良いというわけではありません。顧客のニーズを引き出したうえで、年齢や家族構成を配慮し「こんな間取りや設備が良いのではないか」などと提案していくことが求められます。
魅力的な提案をするためには、日々新しい情報をインプットすることも求められます。家の機能や設備だけでなく、流行りのデザインやインテリアなど住居に関係するトレンドや知識を蓄えていかなければなりません。
③ストレス耐性が高い人
ストレス耐性が高い人も、住宅業界で活躍できるでしょう。ストレス耐性とは、ストレスにどれだけ耐えられるかの能力を指します。つまり、ストレス耐性が高ければストレスを抱え過ぎずうまく処理することができるため、長く活躍してくれると期待できるのです。
住宅業界の営業職では、高いノルマや目標が課せられるケースが多くあります。国内での市場規模が減少しているなか、家という高い商品を売り続けるのは簡単でなく、ストレスがかかる場面もあるのです。
ストレス耐性が高い人は以下のシーンで発揮できるでしょう。
逆境のときでも、前向きに改善を図りながら業務に取り組む人材であるとアピールするのも良いでしょう。
④柔軟に対応できる人
柔軟に対応できる人物も、住宅業界の求める人物像とマッチします。柔軟に対応できるとは、状況に応じて臨機応変に対応できる人を指します。
家を建てる過程では、予想外の事態が起こり得るものです。たとえば、顧客の要望が急に変わりプランや設計を見直したり、天候不良が続き工事が遅れたりなど、さまざまなケースが考えられます。
思わぬ事態が起こったときは、上司の協力を仰いだり、スケジュールを見直したりしながら一番良い方法を見出し、臨機応変に対応する力が必要になるでしょう。
柔軟力を発揮できるのは以下のようなシーンです。
計画通りに実行できる力も大切ですが、予想外のできごとに臨機応変に対応できる柔軟さも必要です。そのためにも、心の余裕を持って業務に取り組むことが求められます。
柔軟性をアピールする場合は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
⑤向上心がある人
住宅業界の求める人物像のなかには、向上心がある人も含まれます。向上心がある人は、現状に満足せず常に高みを目指すでしょう。また、ポジティブ思考で努力を続けられる特徴も持ち合わせています。
数字に厳しい環境であり需要が多様化する住宅業界では、挑戦する姿勢も大切なのです。向上心を持って現状にとどまることなくチャレンジできる人は、住宅業界で長期的に活躍できるでしょう。
向上心がある人が活躍できるシーンは以下の通りです。
自己分析で向上心がある強みが見つかれば、積極的にアピールするのも良いですね。
向上心を効果的にアピールする方法はこちらの記事も参考にしてください。
事前準備が大切! 住宅業界の志望動機を作成する前に考えるべきポイント2選
業界への理解が深まれば、次は企業理解を深める必要があります。なぜ、住宅業界のなかでも志望する企業なのかを伝えることが重要なのです。
そのためには入念な企業研究をし、自分がその企業にマッチすることを示さなければなりません。ここでは、具体的な方法も合わせて紹介していくので、チェックしてみてください。
①その企業だけの価値を見出すまで企業研究を深める
企業研究は、その企業だけの強みを言語化できるまで深めていきましょう。わかったつもりの企業研究では熱意が伝わりにくいだけでなく、深掘り質問をされたときに答えられない可能性もありますよ。
以下のような方法で企業研究を深めてみてください。
ネットや本で調べて理解を深めたうえで、説明会への参加やOB・OG訪問をしてみると良いでしょう。実際に働いている人と話すことで得られる情報もあるため、企業理解を深めるためにも社員の方とかかわる機会を設けてみてくださいね。
こちらの記事では、企業研究のやり方について具体的に解説しています。あわせて読んでみましょう。
②自己分析で企業とのマッチ度を明確にする
企業研究でその企業だけの価値を見出したら、次は自己分析で見出した結果と志望企業とマッチする部分を明確にしましょう。どれだけ企業への理解を深めて入社の熱意を伝えたとしても、自社で活躍してくれそうと思ってもらえなければ採用にはつながりません。
自己分析は以下のような方法がおすすめですよ。
大切なのは、自分を理解することです。何が強みで弱みなのか、大切にしている価値観は何か、考え方の傾向など、普段意識していない無意識の心理を洗い出してみてくださいね。
自己分析で自分の強みや価値観を見出せたら、企業とマッチする部分を探します。たとえば、強みが「計画性を持って効率的に行動できる」だとすれば、「貴社に入社後も、目標達成に向けて計画的に行動し、数字で貢献していきたい」とアピールしましょう。
自己分析を深めていけばきっと興味を持った住宅業界とマッチする部分が見つかるはずですよ。
自己分析の方法について詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
実際に作ってみよう! 住宅業界の志望動機で盛り込むべき4項目
業界・企業への理解を深めたら、次は志望動機の作り方を見てみましょう。事前準備が整ったとしても、伝え方を間違えると採用担当者の心に響きません。志望動機を伝えるときは、熱意だけでなく、志望企業でないといけない理由や活躍できる人材であることを明記する必要があります。
ここでは、盛り込むべき4つの項目を解説していきます。具体的な伝え方もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①なぜ住宅業界なのか
まずはなぜ住宅業界でなくてはならないのかを明確にしましょう。住宅業界を選んだ理由を明確にしないと、深掘り質問に答えられず熱意が伝えきれない可能性があります。
たとえば、営業職で働きたい気持ちをアピールした場合に「それなら保険業界や金融業界でも良いのでは」となると、本当に第一希望なのかと採用担当者を不安にさせてしまうでしょう。
たとえば、以下のように住宅業界を志望する理由や興味を持った理由を伝えてみてくださいね。
「住宅という一生にかかわる大きな買いものに携われることに大きな意義を感じる」なども住宅業界を志望する理由にはなりますが、周りとの差別化が難しいです。体験談や過去のエピソードから、自分と住宅との接点を見出しオリジナルの理由を伝えることを意識しましょう。
②なぜ応募先の企業でないといけないのかを明確にする
業界選びの動機だけでなく、応募先企業でいけない理由を伝えることも重要です。企業への熱意を明確にしないと、住宅業界であればどこでも良いのではと認識されてしまう可能性もあるでしょう。
ここで大事になるのが、前述した「その企業だけの価値を見出すまで企業研究を深める」ことです。まずはしっかりと時間をかけて企業研究をしてみましょう。
そして、以下のように具体的に伝えてみてくださいね。
住宅業界全般を希望している学生は、この部分が明確に伝えきれていないケースもみられます。競合他社への理解も深めながら、その企業だけの魅力や強みを見つけてアピールしていきましょう。
③企業に貢献できる自分の強みを記載する
業界や企業への志望動機だけでなく、企業に貢献できる自分の強みを記載しましょう。企業は、自社で活躍できる人材なのか判断したいと考えていますよ。
具体的なエピソードを用いながら、強みをアピールしてみてください。
エピソードと強みの組み合わせの一例を紹介します。
住宅業界や企業とのマッチ度も注意しながら強みを選んでみてください。自己分析で見出した自分の強みをエピソードを用いて、仕事にどう活かせるのか伝えてみましょう。
自分の強みの見つけ方が知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。
④入社後に成し遂げたいことや今後の展望を記載する
最後に、入社後に成し遂げたいことや今後の展開を伝えましょう。採用担当者は、長く活躍してくれる人を採用したいと考えています。入社後の活躍を具体的にイメージしてもらうことができれば、高評価を獲得できるでしょう。
伝え方の例は以下の通りです。
入社後に成し遂げたいことは、自分の強みが活かせることや過去に達成感を得られた経験から考えてみると良いでしょう。自分とつながりのある回答は、説得力が増し自信を持って伝えられますよ。
成し遂げたいことや、どのように貢献するかを具体的に伝えらえると、採用担当者に「採用したい」と思ってもらうことができるでしょう。
こちらの記事では、入社後にやりたいことの答え方について詳しく解説しているので、あわせて読んでみてくださいね。
志望動機に深みが増す! 住宅業界の理解をさらに深める企業研究方法3選
ほかの学生と差別化できるような企業研究ができれば、あなただけの深みのある志望動機が作れます。ネットや説明会も、もちろん企業への理解は深められますがほかの学生も同じ情報を得ていることになります。
ここでは、より深みのある志望動機にするための企業研究方法3選を紹介していきます。住宅業界ならではの方法もあるため、ぜひ行動してみてくださいね。
①インターンに参加する
インターンに参加し、企業理解を深めましょう。実際に就業体験をしたり先輩社員と話したりすることで、住宅業界や企業について新しい情報や知識の習得が期待できますよ。
また、志望動機に深みを持たせることを目的にインターンに参加するなら、事前の準備と心構えが大切です。以下のようなことを意識すると、志望動機につながるヒントが見つかるでしょう。
インターンにもさまざまな種類があり、それぞれによって期間や目的が異なります。説明会のように企業が一方的に情報を発信する内容よりも、短期でも長期でも職業体験ができるものがおすすめです。ほかの学生と差別化して企業理解を深める目的であれば、参加するインターンの内容にも注意しましょう。
インターンに参加するには選考が必要なケースもあります。こちらの記事では、インターンのエントリーシート(ES)の書き方について詳しく解説しているので、不安な場合はぜひチェックしてください。
②競合他社と比較をする
競合他社との比較も志望動機に深みを持たせるためにおすすめです。
需要が多様化している住宅業界では、それぞれの企業によって戦略や方針が異なっています。特に新型コロナウイルス感染症の流行以降、住宅に関する人々の意識は変わってきました。そのなかで、それぞれの企業がどのように対策を打ち、今後につなげていっているのかを知ることは大切です。
そのほかにも、以下のようなポイントで他社と比較し企業理解を深めてみてくださいね。
ただし、他社比較をして「〇〇企業よりも△△の部分で勝っているため志望します」などと、ほかの企業を見下した言い方はしないように注意しましょう。あくまで、業界や企業の理解を深めるために比べてみてください。
③住宅展示場を訪問する
企業理解を深めるには、住宅展示場に訪問するのも有効です。住宅展示場とは、複数のハウスメーカーが同じ場所にモデルハウスを建て、見学できる施設です。家を建てようと思っている人が実際の家を見て住むイメージをしながら、複数社のハウスメーカーを比較できるのです。
住宅展示場は基本的には家を建てる人に向けた施設ですが、就活生の訪問を許可しているところもあります。なかには、平日に限定するなど条件があるケースも見受けられるため、事前に確認しておきましょう。
住宅展示場に訪れるときは以下のポイントを確かめてみてください。
営業スタッフは常駐していないこともありますが、もし話せる機会があれば話しかけてみましょう。人事スタッフと話したときと違う気付きや、新たな情報が得られるかもしれません。ただし、住宅展示場に行く際はマナーに十分気を付けながら見学してくださいね。
こちらの記事では、会社訪問するときの挨拶などのマナーについて解説しています。住宅展示場を訪れる際にも参考になるので、ぜひ読んでみましょう。
時間がない人におすすめ!
ツールを使えば、志望動機が3分で完成します
志望動機作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい志望動機を作成することができます。
志望動機作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、あなただけの志望動機が完成します。
作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
就活生に聞いた! 志望企業の理解の深め方
住宅業界に限らず、企業研究は就活において重要です。そこで学生の皆さんに企業研究を深めるためにおこなった方法を聞いてみました。さまざまな方法があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
HPやネットを参考にした回答が大多数
企業のHPやインターネットを見て企業理解を深めたと回答した学生が大多数でした。
企業のHPには、就活生にとって重要な情報が掲載されています。また、就活サイトも会社紹介や事業内容、求める人材などがわかりやすくまとめられているため、見やすくなっていますよ。ネットでの情報は簡単に得ることができるので、多くの学生が利用しているのでしょう。
OB・OG訪問や店舗訪問したという回答も
OB・OG訪問で社員と話したり、店舗訪問で現場を知ったという回答も見られました。
OB・OG訪問などで実際に社員と話せば、やりがいや大変なことなどリアルな情報を得られるでしょう。また、現場を知るために実際の店舗に出向いた学生もいました。社員と話したり現場を見るとネットだけでは得られない情報があるものです。
OB・OG訪問でおすすめの質問についてはこちらの記事で紹介しているので、あわせて確認してください。
企業の特徴別に見てみよう! 住宅業界の志望動機の例文5選
業界や企業研究で理解を深められたら、実際に志望動機を作っていきましょう。ここからは住宅業界の志望動機の例文を企業の特徴別に紹介していきます。
その企業だけの価値を見出した伝え方にも注目してみてください。
例文①自由度の高い間取りが強みの企業
体験談が用いられ、住宅業界や志望企業への熱意が伝えられている例文です。希望する企業の強みである「自由度の高い間取り」が自分がかなえたいこととマッチしていると述べている点から、深く自己分析ができていることがわかりますね。
例文②持続可能な森林管理が理念の企業
企業理念に共感した理由やエピソードが伝わる例文になっていますね。企業理念に共感したことを志望動機にする場合は、そのきっかけとなった体験などを伝えるようにしましょう。
企業理念に共感したことを志望動機にするときは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
例文③性能にこだわった家づくりが強みの企業
性能を第一に考えている企業の特徴をとらえた例文です。実体験から、住宅業界で実現したいことを的確に伝えられており、志望度の高さを示せていますね。
例文④人々が安心して暮らせる街づくりに力を入れている企業
実現したいことの軸があり、それが伝わる例文になっていますね。住宅業界でいけない理由、志望企業で働きたい理由を明確にしているため、熱意がしっかり伝わる内容です。
例文⑤分譲戸建て住宅に強い企業
兄夫婦とのエピソードが原点になり住宅業界を希望する理由が示せていますね。また、業界で分譲住宅のシェア率が高い企業の強みをうまく活かせている例文です。
これだけは気を付けたい! 住宅業界のNGな志望動機3選
住宅業界の志望動機を企業の特徴別に紹介してきましたが、ここではNGな例文を紹介します。作成するときに、同じようにならないように気を付けてみてくださいね。
どういった点が良くないのかも解説しているので、しっかりチェックしましょう。
例文①その企業でなくてはならない理由がない
私が住宅業界を志望する理由は、人生で一番大きな買いものを提案できる住宅業界に魅力を感じたからです。
私は電化製品を販売するアルバイトをしていました。そこで多くのお客様に商品を提案し、ものを売る楽しさを実感しました。アルバイトで身に付けた、どの年齢のお客様ともコミュニケーションをスムーズにとれる力が私の強みです。
私はこの強みを活かして、人生で一番大きな買いものを提供する住宅業界を志望しています。
貴社に入社後は、住宅の知識を付け先輩社員の良いところを取り入れ、売上No.1の営業スタッフを目指します。
住宅業界を志望する理由は述べられていますが、なぜ志望企業なのかがまったく伝わらない内容です。自社でなくても良いのではないか、と熱意や志望度の高さを示せていない点が問題です。
志望動機には、必ずその企業でならない理由を述べる必要があります。企業の魅力や強みなどを把握したうえで、「貴社でなら自分の強みを活かせる」などとアピールしましょう。
例文②なぜ住宅業界なのかが述べられていない
私が貴社を志望する理由は、業界最大手でありながら住宅事業だけでなく新たな事業にもチャレンジしている精神に魅力を感じたからです。
私は、学生時代にテニスの県大会で優勝しました。しかし、現状に満足することなく次は全国大会で優勝することを目標に日々の練習に取り組みました。このように、私は常に高い目標を掲げて努力することができる人間です。
貴社であれば、私の強みでありモットーとしている、現状に満足せず前に進み続ける姿勢が活かせると考えています。
もし入社できたら、貴社に貢献できるように、高い目標を掲げ達成に向けて努力していきたいです。
自分の強みとマッチした企業を志望していると述べていますが、なぜ住宅業界なのかがわからない内容です。この例文だと、ほかの業界の大手企業で良いのではないかと思われて、志望度の高さが伝わらないでしょう。
企業への志望動機だけでなく、住宅業界である意味も述べることが大切です。住宅業界に魅力を感じている点や叶えたいこと、住宅に関するエピソードなどを伝えるようにしましょう。
例文③具体的なエピソードがない
私は、人々に安心した暮らしを提供したいと住宅業界を志望しています。そのなかでも貴社の地域に根ざしていることと、地震に強い性能の高い家を提供しているところに魅力を感じています。
今、求められる家は見た目のデザインだけでなく、性能の高い家だと確信しています。
貴社に入社後は、住宅の知識を身に付け日々成長していきたいと考えています。
住宅業界や応募企業を志望する理由が示されていますが、具体的なエピソードがありません。なぜ、そう思ったのかが説明できないと説得力に欠ける内容になってしまうでしょう。
志望動機は根拠を示すエピソードを紹介することで、オリジナル性を出せ、説得力のあるものになります。性能の高い家が大事だと思ったきっかけのできごとをあわせて述べるようにしましょう。
住宅業界の志望動機は徹底した企業研究で熱意を伝えきろう
住宅業界の志望動機は、業界の理解を深めるだけでなく、徹底した企業研究が差別化のカギです。住宅業界には、注文住宅に強い企業や、住宅分野以外に力を入れているなど企業によって大きく特徴が異なります。また、戦略や方針、今後のビジネス展開なども違うため、企業への理解を深めることは重要です。
説得力のある志望動機にするためにもその企業だけの価値を見出すまで、ネットや本、説明会、OB・OG訪問などで企業理解を深めましょう。住宅展示場に訪れたり、インターンの就業体験に参加するなどでほかの就活生と差別化した研究も効果的です。
企業への理解を深められたら、企業の特徴を盛り込みながら熱意が伝わるように志望動機を作ってみてくださいね。
【業界・企業研究に関する調査】
- 調査方法:ポートが運営する「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年6月28日~7月4日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート
- 調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の33人