業界研究

【住宅業界の志望動機の書き方】採用担当も納得の例文と合わせて解説

住宅業界に就職するには志望動機を練り上げることが大切

住宅業界での就活を成功させるためには、志望動機をしっかりと練り上げることが大切です。生活をするのに家は欠かすことはできませんので、住宅業界は絶対に必要な業界であり、需要がなくならないことから就活生人気も高いです。

ライバルと差をつけるためには、志望動機を工夫する必要があり、志望動機を書くためには、まずは業界について知っておく必要があります。業界の動向や基本的な知識などを身に付け、住宅業界についての理解を深めていきましょう。

住宅業界とは

住宅業界は堅調に業績を推移させている業界であり、現在では業界規模はほぼ横ばい、あるいは若干の成長傾向に落ち着いています。2009年頃までは業績は伸び悩みを見せていましたが、その後は順調に回復しています。

業績回復の背景にあるのは、景気の回復や消費税の増税です。景気が回復したことによって住宅需要は伸び、さらに消費税の増税前の駆け込み需要によって、業績は回復しています。現在では少子高齢化や人口減少問題とどのように向き合っていくかが課題となっています。

空き家数が増えていることも問題視されており、新たな価値を持つ商品の提供が必要です。通常の住宅だけではなく、高機能の付加価値を持った住宅の開発が急がれており、業界内での競争が激しくなることが予想されています。

住宅業界の業績推移について

  • 業界規模:10兆2,162億円
  • 平均年収:617万円
  • 平均継続年数:11年

住宅業界の業界規模は10兆2,162億円であり、国内の業界としてはかなり大規模であると言えます。業界規模はほぼ横ばいで推移しており、今後も大幅な拡大は予想されていません。少子高齢化などの問題とどのように向き合っていくかが、課題となっている業界です。

平均年収は617万円であり、他業界と比べるとやや高い水準にあります。企業ごとに若干の差はあるものの、それほど大きな差ではありません。平均程度の年収をもらっている人は多いです。

平均継続年数は11年であり、これは他業界と比べるとやや低い水準にあります。継続年数は企業によって大きく異なり、長い企業で18年、短い企業では1年未満の場合もあります。就職先を決めるときには充分な注意が必要です。

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住宅業界の細かい職種分類について

  • 設計
  • 施工
  • 営業

住宅業界の職種としては設計、施工、営業が挙げられます。設計は住宅の設計を行う職種です。自分が作りたいものを設計するのではなく、市場で求められているものを読み取りながら、設計を進めることが大切です。住宅の図面を引くだけではなく、物件の開発や確認申請の許可などの法律関係の事務をおこなう場合もあります。

施工は設計された図面をもとにして、現場での作業を進めていく職種です。現場の監督として働くことが主であり、現場の作業員とコミュニケーションを取りながら、家を作り上げていきます。完成までの指示やスケジュール管理などもおこないます。

営業は顧客に対して住宅を売り込んでいく職種です。自社の商品を売り込むだけではなく、土地の活用方法や資金計画についてアドバイスを行ったり、相談に乗ることもあります。

住宅業界の最新トピックス

現在、住宅業界を取り巻く環境は、あまり良いものとは言えません。人口の減少が急速に進んでいくなかで、住宅購買層のメインである30代の人口も減り続けています。また、生涯未婚率も高くなり、世帯を持たない人も3割を超えると予測されています。世帯を持たない人は、住宅の購入にもつながらないために、独身者向け住宅の開発・販売も検討されています。

ほかにも、ITの普及により、スマートハウスも注目されています。太陽光や、蓄電池などのエネルギー機器、電化製品などをコントロールすることで、二酸化炭素の排出を抑え、省エネが実現できる住宅のことです。これからの住宅業界は、顧客の細かいニーズに合わせた、商品やサービスの充実が求められます。

住宅業界大手の企業情報

住宅業界に興味を持ち、志望先として候補にあげたらそれぞれの企業の研究をして、特徴や社風などを調べていきましょう。同じ住宅業界でも、企業によって、事業内容や力を入れている分野、仕事に対しての姿勢などが大きく異なります。就職の選考では、必ずなぜその企業を志望するのか、志望動機を聞かれます。ほかの企業ではなく、住宅業界のなかでも、なぜその企業を選んだのかをアピールすることが大切です。

そのためにも、自分が選んだ企業についてしっかりと調べて、特徴や業務内容を理解しておきましょう。ここでは、住宅業界大手の企業をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。

大和ハウス工業

大和ハウスは、昭和22年に設立された大手住宅企業です。大阪に本社があり、従業員数は約15,000人となっています。戸建て、賃貸・分譲マンション、流通店舗、環境エネルギーなどを展開しています。また、医療施設の建設にも力を入れていて、5千棟以上の実績があります。戸建てでの、耐震性、耐久性、省エネは、大和ハウスの強みとなっています。

顧客とともに、新しい価値観を作り、心豊かに生きる社会の実現を目指しています。周りの人と協力しながら、顧客の満足するサービス・商品を提供していく協調性、新しいことを考え、生み出していく創造性、社会のために努力をおしまない社会貢献の気持ちがある人材が求められているようです。また、目標達成に向けて、困難があっても立ち向かう粘り強さも大切にしています。

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積水ハウス

大阪に本社を置く積水ハウスは、昭和35年に創立されました。従業員数は約15,000人です。戸建て、賃貸、不動産、リフォーム、分譲、マンション、都市開発など幅広い事業を展開しています。独自の地震動エネルギー吸収システムを開発するなど、優れた技術力も特徴的です。近年では、「ネット・ゼロ・エネルギー化」を推進していて、環境に優しい省エネ住宅に力を入れています。

顧客の満足を一番に考え、幅広い提案をしていくことを大切としています。住宅業界で、総合的な力を身に着けたいという人に合っている企業といえるでしょう。「人間愛」が積水ハウスの大きなテーマとなっており、誠実さ、仕事に対する熱意、責任感がある人材が求められています。

住友林業

住友林業株式会社は、昭和23年に設立された企業です。本社は東京にあり、従業員数は約18,000人となっています。木造住宅に特化していて、「自然が持つあたたかさ」や「木のぬくもり」を重要視して商品の開発・提供をおこなっている企業です。住宅のほかにも、山林事業、木材・建設事業、緑化事業などを展開しています。「再生可能で人と地球にやさしい自然素材である「木」を活かし、住生活に関するあらゆるサービスを通じて、豊かな社会の実現に貢献する」という企業理念を掲げています。

木造・鉄骨を問わず、様々なタイプの住宅を提供している企業が多いなかで、木造に特化していることが住友林業の大きな特徴です。自然との共存や、住まいづくりの責任を大切にしている社風で、社会のために貢献できる人、住まいに対する熱意を持った人が求められます。

飯田グループホールディングス

飯田グループホールディングスは、東京に本社がある、戸建分譲事業、マンション分譲事業、請負工事事業などを展開している企業です。2013年に設立され、従業員数は約7,700人となっています。徹底した在庫管理と品質向上、低価格に力を入れており、「より多くの人々が幸せに暮らせる住環境を創造し、豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念を掲げています。

また、時代の変化をいち早く読み、素早く対応できる企業集団となることを大切にしています。コミュニケーション能力があり、明るく、活発で、何事にも積極的に取り組んでいく人材が求められているといえるでしょう。入社後には、ビジネスマナー、基礎工事や施工図などについて、住宅模型製作など様々な研修があり、社員教育にも力をいれています。

積水化学工業

積水化学工業は、昭和49年に設立されました。現在は、大阪と東京に本社があり、従業員数は、約23,000人となっています。設立当初は、プラスチック加工製品を中心として扱っていましたが、現在は住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスの3つを中心に事業を展開しています。

住宅ブランド「セキスイム」は知名度も高く、住宅の大半を工場で生産する「ユニット工法」を日本で初めて取り入れました。また、近年は「スマートハイム」という省エネを実現する住宅も、売り上げを伸ばしています。積水化学工業は、積水ハウスの筆頭株主でもあることから、住宅建材に強いパイプを持っていることが特徴となります。

現在は、国内市場の伸び悩みなどから、海外市場への進出にも力を入れています。厳しい環境をチャンスと考え、前向きにものごとに取り組める人、自ら仕事を生み出せる人、最後までまでやり抜く、諦めない人が求められています。

住宅業界の課題と主要企業について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

住宅業界の志望動機を書くポイント

住宅業界の志望動機を書くポイントの画像
住宅業界の就活を勝ち抜いていくためには、魅力的な志望動機を作成する必要がありますが、業界研究を行っただけでは志望動機を書くことはできません。志望動機はただ書けばいいものではなく、採用担当者の印象に残り、高い評価を勝ち取ることが大切です。

評価されるためには志望動機の書き方を工夫する必要があり、上手な書き方を知る必要があります。志望動機の書き方にはポイントがありますので、それらを踏まえてアピール力の高い志望動機を作成していきましょう。

①なぜ住宅業界なのかを明記

魅力的な志望動機を作成するためには、まずはなぜその業界を志望するのか、その理由を明らかにする必要があります。さまざまな業界がある中で、なぜ住宅業界を志望するのかを明記しましょう。

業界を志望する理由を伝えるためには、その業界ならではの特徴を踏まえてアピールすることが大切です。住宅業界であれば、安全な住宅の提供を通じて安心できる暮らしを提供したい、高機能住宅を提供することで、豊かな生活を提供したいなどがおすすめです。

他にもさまざまな理由が考えられますが、どんな理由を伝える場合でも、それが住宅業界でしかできない、住宅業界だからこそできるものでなければなりません。住宅業にしかない特徴を志望動機に盛り込み、業界を志望する理由を伝えていきましょう。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

住宅業界を志望する理由を伝えれば、次にその中でもなぜ該当企業を志望するのかを明記しましょう。業界にもさまざまな企業がありますが、一つの業界の中にも無数の企業が存在しています。

数ある業界の、数ある企業の中からなぜ該当企業を志望するのか、その理由を明らかにすることが大切です。業界内の企業は同じように見えて、実はさまざまな違いがあります。企業によって特徴も違えば強みも違いますし、場合によっては同じ業界でもできる仕事が異なる場合もあります。

企業ごとの違いは大きいので、志望する企業についてはしっかりと企業研究を行い、企業についての情報を集めることが大切です。その企業にしかない強みなどを知り、それを踏まえて志望動機をアピールしましょう。

③自分に何が貢献できるのかも明記

住宅業界を志望する理由、該当企業を志望する理由を伝えれば、企業で自分に何が貢献できるのかを明記しましょう。志望動機は仕事に対してのやる気や企業での成長意欲を伝えるものであり、どれだけやる気があるか、入社意欲が高いのかなどを伝えることが大切です。

しかし仕事は気持ちだけでやり遂げることができるほど甘いものではありません。仕事をやり遂げ、活躍するためには能力が必要ですので、自身の能力をアピールし、企業に貢献できる人材であることを伝える必要があります。

どのように企業に貢献できるかを具体的に伝えることで、採用担当者に企業で活躍している姿をイメージさせることができます。自身の能力の仕事での再現性を詳細に伝え、高評価を獲得しましょう。

④具体的なエピソードを述べる

志望動機は漠然としたものではなく、なるべく具体的なエピソードを述べることがポイントとなります。「住宅業界に興味があったから」、「家づくりに関わりたいと思ったから」などでは、印象に残るアピールはできません。どのような家が好きなのか、どのように住宅業界で活躍していきたいのか、住宅業界のなかでも、なぜほかの企業ではなくこの企業を選んだのかなど、相手に分かりやすく伝わるように工夫して述べることが大切です。

また、住宅業界に興味を持ったきっかけなども、実際にあったエピソードと合わせて述べることで、個性を活かしたアピールができます。色々なエピソードをいくつも紹介すると、重要なポイントが分からなくなってしまいますので、一番伝えたいと思うものをひとつに絞るようにしましょう。

住宅業界の志望動機例文5選


志望動機の書き方のポイントを知れば、いよいよ就活で使う志望動機を作成していくことになります。しかし志望動機の作成は難しいものであり、ポイントを知ったからといってすぐに書けるものではありません。

また一度書き上げればそれで終わりではなく、何度も見直し、改善を重ねることが大切です。よりアピール力の高い志望動機を作成するためには、じっくりと書き進めることが大切です。志望動機の例文なども参考にしながら、志望動機を完成させていきましょう。

例文①

私は安全な住宅の提供を通じて、安心出来る生活を提供したいと考え、御社を志望しました。御社では安全性の高い住宅やバリアフリー住宅に強みがあります。地震被害や高齢化社会が問題となる中でそれらの住宅は必要不可欠なものであり、一人でも多くの人に住宅を提供することで、安心出来る生活を届けたいと考えています。
私は大学時代にボランティア活動を行い、幅広い年代の人達と関わることでコミュニケーション能力を身に付けました。御社ではお客様に寄り添った営業を行い、信用されることで企業の実績に貢献したいと考えています。

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例文の①では安全な住宅の提供を通じて、安心できる生活を提供したいと志望動機が語られています。志望動機を最初に結論付けることで、アピール内容を明確にすることができていますし、印象深いアピールができています。

安全性の高い住宅、バリアフリー住宅など具体例を挙げることで、企業独自の強みから志望していることがわかり好印象です。企業での貢献についても、単にコミュニケーション能力を活かすではなく、お客様に寄り添った営業を行うなど具体的に語られており、これも好印象でしょう。

例文②

私は高機能住宅の提供によって、より豊かな生活を提供したいと考え、御社を志望しました。御社では他の企業にはない高機能住宅の設計に強みがあり、○○賞を受賞するなど高い実績も兼ね備えています。高機能住宅はこれからの住宅業界での競争を勝ち抜くために必要なものであり、最先端を行く企業で働くことで、自身を成長させたいと考えています。
私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをし、コミュニケーション能力を身に付けました。御社ではお客様の立場に立って様々な住宅の提案を行うことで、お客様から信用される営業マンとして働きたいと考えています。

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例文の②では高機能住宅の提供によって、豊かな生活の提供がしたいと志望動機が語られています。最初に志望動機を語ることで、業界を志望する理由が明確にされていますし、企業を志望する理由についても詳細まで語られており、好印象です。

企業の強みに触れるだけではなく、実績についても触れることで企業研究ができていることが伝わり、志望度の高さがアピールできています。どのように貢献できるかについても具体的にアピールされており、企業で活躍する姿もイメージしやすいです。

コミュニケーション能力をPRする際のポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

例文③

私は帰りたくなる家を設計することで、お客様に幸せな生活を提供したいと考え、御社を志望しました。御社では温かみのある住宅のデザインに強みがあり、設計についても個人の裁量を大きく発揮することが出来ます。自由な発想で働ける環境が整っており、個性を発揮しながらお客様が求める住宅を設計したいと考えています。
私は大学時代にバックパッカーとして世界中を旅し、様々な国の家を見てきました。世界の家の特徴やデザインなどを取り入れて、住宅を設計することで、お客様の幸せを実現出来る住宅の開発に努めたいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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例文の③では帰りたくなる家を設計することで、お客様に幸せな生活を提供したいと志望動機が語られています。どんな家を設計したいのかが明確にアピールできており、志望度の高さを伝えることができています。

また企業を志望する理由についても、企業独自の強みや特徴などがよく調べられており、企業への志望度の高さが伝わりますので、好印象です。企業で貢献できることについては、自身の経験から培った能力がアピールされており、仕事での再現性も高いです。

例文④

私は幼い時から、住宅の建築に興味があり、建築に関して様々な挑戦をし続けている貴社で働きたいと思い志望いたしました。貴社の企業理念である、新しいビジネスの形を作り上げる想像力や、流れる時代に適応したニーズを見極めていく、先を見通す力にとても感銘を受けました。
貴社のお客様の立場やニーズに立って物事を進めていく方法や、斬新なアイデアを生み出す考えを、私も身につけたいと思っています。もし、入社できましたら、自分で設計した家をお客様に提供するという夢もぜひ実現させたいです。

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企業の特徴や企業理念をよく理解していると感じられ、なぜ同じ業界の他の企業ではなく、この企業を志望しているかがよく分かる文章となっています。業界全体のことを述べても、企業に対する熱意は伝わりません。企業の企業理念や社風を理解しておくことは、志望動機の際にもとても重要となります。

例文⑤

私は大学生時代に学んできた、住宅設計の知識を貴社で発揮できると思い、志望させて頂きました。いつか、人々を感動させられるような建造物を設計する事が私の夢です。貴社を志望させて頂いた理由として、全国的に知名度が高く、顧客ニーズに応じた柔軟な対応力に魅力を感じたからです。
また、デザイン性にも優れ、多くのお客様から高評価を得ている点も素晴らしいと思います。貴社に入社できましたら、更なる売り上げ増加に貢献できるような住宅を設計させて頂きたいと考えています。

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企業の商品やサービスの特徴をよく理解しています。具体的に、どのような点に共感して、志望したのかという理由が分かりやすい文章です。また、入社後にやりたいこと、かなえたい夢があるというアピールをすることで、仕事に積極的に取り組んでいく姿勢が感じられます。

住宅業界の志望動機NG例文3選


採用担当者の心に残る志望動機を作成するためには、さまざまな志望動機の例文に触れておくことが大切です。例文を知っておくことで、志望動機のアイデアも生まれますし、書き方についても理解を深めることができます。

また上手に書かれている例文だけではなく、NG例文に目を通すことも大切です。NG例文を知ることで、自身の志望動機と見比べながら、間違いを探し、改善することができます。NG例文を参考にしながら、志望動機をさらにブラシュアップしていきましょう。

NG例文①

私は住宅を提供することで、多くの人の生活を支えたいと考え、御社を志望しました。家は生活には欠かすことが出来ないものであり、生活の基盤としても必要なものです。生活の基盤である住宅を提供することで、一人でも多くの人の生活を支えていきたいと考えています。
私は大学時代にコンビニの夜勤でアルバイトをしており、体力には自信があります。御社では体力を活かして粘り強い営業をすることで、一人でも多くの顧客を勝ち取り、実績に貢献したいと考えています。

NG例文の①では住宅を提供することで、多くの人の生活を支えたいと志望動機が語られています。住宅業界を志望する理由としては特に問題はありませんが、企業を志望する理由が語られておらずNGです。

例文を通して住宅がいかに重要か、必要かは語られていますが、企業を志望する理由が一切アピールされていません。住宅業界であれば、他の企業でもいいのではないかと思われてしまいますので、NGです。業界を志望する理由だけではなく、企業を志望する理由を明確にアピールすることが大切です。

NG例文②

私は大学時代にバックパッカーとして世界中を旅し、様々な国と地域で家を見てきました。家は生活の拠点、住む場所である認識は共通しているものの、国の文化や環境によって住宅の構造などは異なり、その地域に合わせた住宅が作られていることを知りました。
私は世界中で目にした住宅のデザインや知識などを活かして、御社でも設計士として活躍したいと考えています。御社では設計士が自由に設計を行える環境があり、個性を発揮して新しい住宅を開発することで、多くの人に豊かな生活を提供したいと考えています。

NG例文の②では冒頭でバックパッカーとして世界中を旅した経験が語られていることがNGです。過去の経験から能力をアピールすることは問題ではありませんが、それを冒頭でアピールしていることが問題です。

志望動機で最初にアピールしなければならないのは、業界や企業を志望する理由であり、経験や能力ではありません。志望理由は最初に伝えることで、何をアピールしたいのかを明確にすることができます。例文では何をアピールしたいのかが不明である点がNGです。

NG例文③

私は住宅業界を牽引する御社で働きたいと考えています。御社は住宅業界でも高い売上を誇っている企業であり、○○賞を受賞するなど、高い実績のある企業です。レベルの高い環境で働くことで、住宅業界に必要なスキルや知識を身に付け、成長したいと考え御社を志望しました。
私は大学時代に複数のサークルで活動し、それぞれの活動でしっかりと自身の役割を果たすことで、自己マネジメント力を身に付けました。御社では自己マネジメント力を活かして、様々な分野での仕事に取り組み、成長することで企業に貢献したい考えています。

NG例文の③では住宅業界を牽引する企業で働きたいことが志望動機として挙げられています。住宅業界を志望する理由も明記されていませんし、企業を志望する理由についても実績が挙げられているばかりです。

業界への志望度は低く、実績のある企業であれば他の企業でもいいと思われてしまいますので、NGです。企業の実績を挙げて志望動機を伝えることは問題ありませんが、実績だけが理由ではいけません。実績以外の企業独自の強みを交えて志望理由を伝えることが大切です。

住宅業界の志望動機をマスターして選考を有利に


住宅業界は需要がなくなることのない安定した業界であり、その安定性の高さから就活生に人気の業界です。住宅業界を志望する人はたくさんいますので、選考で勝ち抜くためにも志望動機をしっかりと練り上げる必要があります。

志望動機は業界や企業での仕事に対してのやる気、意欲などを示したものであり、それらをどれだけ採用担当者に伝えるかが勝負のカギです。どれだけ強い気持ちがあっても、それが正しく伝わらなければ意味はありません。自身の気持ちを伝えるためには志望動機の書き方を工夫する必要があります。

志望動機は書き方次第で印象が大きく変わります。上手な書き方をマスターして、書類選考や面接を有利に進め、住宅業界での就活を成功させましょう。

こちらの記事では、志望動機の書き出しと魅力的にみせるポイントについて詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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