内定について

【内定を複数もらった時の対応】1つに絞る基準と辞退する時の断り方

複数の企業から内定をもらった場合の対応とは

就職活動で複数の企業から内定をもらえることもあります。内定が複数もらえるということは、自身のスキル・人間性を広く認めてもらえたということであり、そのことに関しては素直に喜ぶべきことです。しかし複数の企業から内定を受けても、就職することの出来る企業は1社のみです。その他の企業に関しては失礼のないように辞退しなければなりません。

実際に内定を複数もらうと、「どの企業に進むのが良いのかな」と悩んでしまう就活生も多くいます。本記事では、内定を複数もらったときに1つに絞るための選択方法から、辞退する際のポイントまでをご紹介していきます。ぜひ、しっかりと自分に合った企業を選択できるようにしましょう。

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内定が複数ある時の選択基準のポイント4つ

内定を複数もらった場合、どの企業に進むべきか悩み、なかなか決断できなくなってしまう就活生も多くいます。しかしあまり長い時間かけて考えると、企業にも迷惑が掛かってしまいます。

あまり時間をかけ過ぎずに決断するのが賢明だといえるでしょう。ここでは内定が複数あるときの選択基準のポイントを3つ挙げ、それぞれ解説していきます。「どの企業に進むべきか」と悩んだ際には以下のポイントを判断の基準として用いて、自身のためになる選択を行うようにしましょう。

①メリット・デメリットを挙げる

内定が複数ある際、その判断を行うときのポイントの1つ目は、「メリット・デメリットを整理してみること」です。どの企業に就職するにしてもメリット・デメリットは存在します。それらを踏まえた上で、就職することが自分にとって本当に良いことなのかどうか考えることが重要なのです。

自分なりにそれぞれの企業のメリット・デメリットを箇条書きでもいいので書き出してみて、それらを比べてみましょう。それにより、「自分が求める環境はこっちの企業にあるんだな」など、相対的に自身に一番合っている企業を見つけることが可能になります。

それぞれのメリット・デメリットを見比べ、その上で最善の選択肢を選ぶようにしましょう。

②自分が一番したいことに当てはまるか

内定が複数ある際、その判断を行うときのポイントの2つ目は、「自分が一番したいことに当てはまるか」を考えてみることです。それぞれの企業のメリット・デメリットを書き出してみたことで、入社することによるメリットをどれだけ受けられるか考えることが可能になります。

しかし、ただメリットが多いだけでは、それが最善の選択肢となるのかわかりません。メリットが多くても、自分がしたいこと、求めることに当てはまらない可能性もあるのです。自分のやりたいことが出来る環境ではないのであれば、たとえ入社したとしても、仕事への意欲が薄れていってしまう可能性があります。

「何か違うな」と思い、転職せざるを得なくなってしまうこともあるのです。そのため自分がやりたいことが出来る環境なのかも見極めるべき大切なポイントです。

③企業の将来性を考えてみる

内定が複数ある際、その判断を行うときのポイントの3つ目は、企業の将来性を考えてみることです。もちろん面接において、企業の将来性について述べるのは好ましくありません。将来性ありきで企業選びを行っていると思われてしまうと、「仕事に邁進する気持ちがあまりないのかな」とみなされてしまう恐れがあるのです。

しかし実際に就職するとなると、将来性も重要なポイントになります。せっかく苦労して入社したにもかかわらず、長く働くことが難しい環境であったり、入社後すぐに経営が傾いてしまうようなことがあったりしては、もったいないです。入社して長く働くことの出来る環境なのか、将来性のある企業なのか、しっかりと見比べ、その上で決断するようにしましょう。

④自分の意見を最優先する

内定をたくさんもらった人は、自分以外の第三者の意見を聞きたいと考える人が多いでしょう。自分で考えても答えが出ず、自分の両親や家族、周りの人に聞き最終的に判断しようと思っていても、聞けば聞くほど迷ってしまうことも非常に多くなります。そして、最終的に、他の人に助言された通りに就職先を決めたいという人もいるかもしれません。

しかし、実際に就職するのはあなた以外の他の誰でもありません。他の人が決めた就職先にいき、自分に合わないとなると、あの時自分で選んでいればと後悔をすることに繋がるかもしれません。周囲の人に意見を聞くのは良いですが、あくまで意見は意見としておき、最終判断は自分で責任を持っておこなうようにしましょう。

複数ある内定の中から数社キープしたい場合

複数の内定から1社を選ぶ際、すぐに決めることの出来ない人も多くいることでしょう。「キープしながら考えたい」と思う就活生も多くいます。もちろん即日で対応しなければいけないものではありません。

自身の将来が決まる選択なので、焦って決断するべきではないのです。しかしその際にも守るべきマナーは存在します。次に、キープしながら考える場合のマナーをご紹介します。キープしながら考える際には、必ずこれらのマナーを守るようにしてください。

内定をもらって3日までに決める

内定を複数キープしながら1社に絞る場合、内定をもらってから3日までに決断するようにしてください。「3日では決められない」と思う就活生もいるでしょう。しかしそれ以上の時間をかけてしまうと、企業にも迷惑が掛かってしまいます。

企業は予定採用人数を設けて採用活動を行っているため辞退者が出た場合には、その不足分を埋めるための活動を行わなければなりません。内定辞退の連絡が遅くなればなるほど、企業は、辞退分の穴を埋める活動を始めるのが遅れてしまいます。その結果、最悪の場合、予定採用人数を確保することが出来なくなってしまうのです。

内定辞退をすることで、少なからず企業には迷惑をかけてしまうことになります。出来るだけ迷惑をかけないよう配慮し、3日以内には返事をすることが重要なのです。

すぐに決めれない場合は担当者に相談する

1社に絞ることがなかなかできない場合には、担当者に一度相談するようにしましょう。あまりにも返信が遅くなると、企業も「もう自社への入社の意思はないのかな」と考えてしまう恐れがあります。

本当に行きたいと考えている企業であれば、大前提として決断をするまでにそこまで長い時間を必要としないものです。また本当に行きたい企業に対して、返事を何日も放置するようなことはしないものなのです。そのためあまりにも返信がないと、企業も「入社意思はない」と判断してしまいます。

コミュニケーション不足により、そのような誤解を生じさせてしまうのは非常にもったいないです。そのようなことの無いよう、すぐに決められない場合には一度、担当者に相談するようにしましょう。

社員と面談をする

内定をもらっていく中で、志望する企業の優先順位がわからなくなってしまうということは少なくありません。迷っている時にすぐに決めてしまうのではなく、自分自身がこれから先就職する企業となるので、慎重に判断して決断するようにしましょう。

自分の中で判断する方法として、企業に素直に迷っていることを話し、社員と面談をしたいということを申し出るという方法があります。社員と面談することで、気になっていることや、入社した後の方向性などを改めて確認することができ、自分の中でどの企業に行きたいかが明確になるでしょう。

面談をお願いする際には、あくまでも「御社に入社するつもりだからこそ話を聞きたい」という伝え方をすることが大切です。どの会社に行けばよいのかを迷っている人は、ぜひ試してみてください。

複数の企業で迷っている場合の伝え方

私は御社を第一志望に考えて、これまで就職活動を真剣におこなってきました。就職活動をするうちに、もちろん御社は変わらず第一志望ですが、他の企業様も素晴らしいと感じるところがありました。自分の中できちんと考えて決めるためにも、再度社員の方と面談をする機会を設けていただけたらと思いご連絡をさせていただきました

このように、丁重に企業への素直な気持ちを伝えるとよいでしょう。この時注意したいのが、他の企業と比べたいというのではなく、御社への入社を希望しているからこそしっかり考えて判断したいと伝えることです。その点を踏まえて、面談の機会を設けてほしいということを伝えましょう。

上記のように迷っているということを伝えただけで内定を取り消すという企業だった場合は、社員の意見を取り入れず、大切にしない会社だといえます。その会社がどう出るのかにおびえず、自分の意見を伝えてみるとよいでしょう。

複数ある内定を辞退する時の断り方

複数の内定を得た場合、必ず1社に絞らなくてはならなくなります。つまり、選んだ企業以外の内定は辞退しなければならないのです。内定の辞退をする際、相手に失礼だと思われてしまうような対応はするべきではありません。

辞退するとはいえ、最後まで誠実な対応を行うことが社会人としてのマナーです。ここでは、内定を辞退するときの断り方を複数解説していきます。適切なマナーで辞退を行い、スムーズに入社の準備に取り掛かることができるよう、以下の内容も確認しておくようにしましょう。

辞退は基本的に電話で連絡する

辞退の連絡をする際、基本的には電話で連絡を行うようにします。「メールではダメなの?」と思う就活生もいるでしょう。メールを利用してしまうと、担当者の方がメールに気付くまでに時間差が生じてしまいます。

最悪の場合、他のメールに埋もれてしまうこともあり得るのです。辞退の連絡は企業にとっても重要なものであり、早急に対処しなければなりません。そのため速やかに担当者の方へ伝えることが可能な、電話での連絡を行うのがマナーです。

連絡を行う際、その時間帯には注意しましょう。就業開始後、昼休み前後、就業時間終了間際はNGです。これらの時間帯を避け、電話がつながった場合にはまず「お時間少々よろしいですか?」と確認してから話し始めるようにしてください。

早めの連絡を心がける

自分の就職先だからこそ一生懸命に自分と向き合い考えた結果、内定を断るという判断をするのは仕方がないことといえます。しかし、内定を断るということは企業側、学生側のどちらにとっても嬉しい内容ではありません。内定を断る場合は、マナーやモラルを守って、きちんとした対応を心掛けるようにしてください。

まず、早めの連絡を心掛けるということを大切にしましょう。失礼な対応をしてしまうと、社会人としてマナーができていないということになります。内定を出すまでの企業の労力を考えると、丁重に早めにお断りをし、自分が断られて気分が悪くなるような言い方は避けるようにしましょう。あくまでも、こちらの考えを押し付けるような言い方ではなく、一生懸命考えた結果であることを伝えるようにしてください。

正直に話さない

辞退の連絡を行う際、あまり正直に話し過ぎるのも問題です。もちろん正直に話すことで担当者の方も納得してくれて、円満に辞退が成立する可能性もあります。しかし、正直に「第一志望のところから内定をもらったから」などと話すのは相手側に対して失礼となっってしまいます。

さらに、詳しい理由を伝えることで担当者から引き留められ、辞退の手続きが進まなくなってしまう恐れもあるのです。担当者からすれば、せっかく確保した内定者が他社に流出してしまうことは出来る限り避けたいものです。

そのため辞退を撤回するよう、引き留めてくる可能性もあるでしょう。自身の中で辞退の決断が揺るぎないものになっているのであれば、早急に辞退の手続きを進めるべきです。そのため余計なことは言わずに「熟考した結果、他社へ進むことを決めました」と簡潔に理由を伝えましょう。

誠意をもってしっかり謝罪をする

辞退の連絡を行う際には、誠意をもってしっかりと謝罪するようにしましょう。辞退することになったとはいえ、それまでの選考でお世話になっている相手です。内定までの道のりの中で、担当者の方にはさまざまなところでサポートをしてもらった相手に対して、不誠実な対応をしてしまうのは社会人としてのモラルに反してしまいます。

また辞退するとはいえ、そこでその企業との縁が切れてしまうわけではありません。働く中で、何らかの形で接点を持つ可能性もあるのです。そのような背景から、最後まで誠実な対応を心がけ、お礼の気持ちと謝罪の気持ちをしっかりと述べましょう。

内定を辞退する時の断り方【例文】

〇〇大学〇〇学部〇〇と申します。先日は内定のご連絡を頂き、誠に有難うございました。内定について考えた結果をお伝えしたく、ご連絡いたしました。熟考した結果、他社へ進むことを決断させて頂きました。そのため、せっかく頂いた内定ではありますが、辞退させて頂きたく存じます。こちらの都合で勝手を申し上げてしまい、誠に申し訳ございません。大変恐縮なのですが、ご理解のほど何卒よろしくお願い致します。貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

この例文のポイントは、辞退の理由について深く説明していない点です。上述の通り、具体的な辞退理由を述べてしまうと、引き留められる可能性が高くなってしまいます。決心したのであればスムーズに辞退の手続きが進むよう、言葉遣いにも注意を払うようにしてください。

謝罪の気持ちもしっかりと述べられており、その点も良いといえるでしょう。辞退はあくまでこちら側の都合でするのです。謝罪の言葉をしっかりと伝えることがマナーです。

自分の意志で1つに絞ろう!

ここまで複数の内定を獲得できた際の1つに絞るための方法と辞退の連絡方法について解説してきました。内定がもらえるまで選考に残った段階で、どの企業にも多少なりとも愛着を持っているものでしょう。

その中から1つに絞るのは困難なことです。しかしそうはいっても、1つの企業しか選ぶことは出来ないのです。決断が遅くなってしまうと、入社を決意した企業にも、辞退する企業にも大きな迷惑をかけてしまうことになります。

そのようなことの無いよう、自分の意志でスピーディーに決断を下すことが必要になるのです。今日では転職も珍しくないものとなっていますが、それでも選んだ企業で定年を迎えるまで勤める可能性もあります。ここで紹介した内容を参考に、自身にとって最善の選択をしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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