内定について

【内定電話の受け方】正しいマナーで好印象を与えるためのポイント

内定に関する電話の正しい受け方とは

度重なる採用選考を通過し、晴れて内定が決まると、企業からの連絡は電話で来ることが多いです。第一志望の企業から内定を貰い、「迷わず内定承諾をする!」という方もいれば、「まだ受けたい企業があって内定を承諾するかは決めることができない」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

内定が決まると、企業は徐々に入社に向けての準備に入っていきますので、連絡内容もより具体的なものになってきます。まだ内定承諾の意思を決めかねている人は、「企業に打ち明けにくいな」という気持ちを抱いている場合も多いでしょう。しかし、誠実に対応すれば、心配することはありません。

内定を承諾する場合でも、保留をする場合でも、電話を掛ける際に気を付けるべきマナーやポイントがあります。企業側の事情や想いも解説していきますので、正しいマナーを身に着け、好印象を与えられるようにしましょう。

内定の連絡が来る時期

最終面接を終えると、内定の連絡がいつ来るのかと不安になるはずです。内定の連絡が来る時期が分かっていないと、「不合格になったのかもしれない」と落ち込んでしまったり、ソワソワしてしまって落ち着かなかったりすることもあるでしょう。

内定の連絡は企業によって時期が異なるため、一概には言えませんが一般的には、最終面接から3~5日で来ることが多くなっています。最終面接の際に「結果は〇日までに連絡します」といわれる場合がほとんどですので、それを目安にしておくとよいでしょう。

連絡が来ない場合は少し待ってみる

目安となる日が過ぎても内定の連絡がこない場合は、少し待ってみましょう。いつまで待っていても企業から連絡が来ないと、落ちたのではないかと焦って確認したくなると思いますが、まずは落ち着いてしばらく待つようにしてください。

企業では最終面接が終わってから、社内で内定の選考をおこないます。事務手続きが遅れているなど、何らかのトラブルがあったことも考えられます。また、選考は時間や手間がかかるものです。

担当者は、通常の業務に加え内定の手続きもしています。催促の連絡をすると、迷惑になる可能性もあります。内定の連絡が来ない場合は、まずは2週間を目安に待ってみましょう。それでも連絡が何も来ない場合には、その時に対処していきます。

2週間待っても連絡がない場合は問い合わせる

最終面接から2週間経って、企業から内定について何も連絡がない場合は、結果について問い合わせてみましょう。大企業や人気企業は応募者の数も多く、選考に時間がかかり、内定の連絡も遅くなる傾向にあります。

当初に予定していた以上に内定を出すのが遅れていたり、連絡していたのに届いていなかったなどのトラブルが起こっている可能性もあります。企業へ問い合わせをおこなう際には、失礼にならないように、連絡の方法やマナーなどに十分注意しましょう。

問い合わせの方法は、電話での連絡が基本です。採用担当者へ直接問い合わせることになりますが、連絡をする時間帯や言葉遣いなどを、事前に確認しておくことが大切です。

内定を承諾する場合の伝え方ポイント4つ

企業から内定を貰ったら、その内定を「承諾」するのか「辞退」するのか、今度は皆さんが意思決定をしなければなりません。それまで色々と悩むかと思いますが、気持ちの整理が付き、内定承諾をする決意がはっきりと固まったらそのことを企業に伝えましょう。

企業は、「入社して欲しい」と思って内定を出していますから、皆さんから「内定を承諾します」という返事が来ることは非常に喜ばしいことです。下記のポイントを押さえて、素直な気持ちを伝えてください。

①内定をいただいたことに対するお礼

先日は内定のご連絡をいただきありがとうございました。
面接でしっかりと自分と向き合って話を聞いてくださった
社員の方々にとても感謝しております。

内定承諾の際にまず伝えるべきことは、内定をいただいたことに対するお礼です。選考を通過していく過程を是非思い返していただきたいのですが、人事・社長・現場社員など、たくさんの人との出会いがあったはずです。

本業とは別に面接の時間を作ってくれたことに対する感謝、自分のことをしっかり見て評価してくれたことに対しての感謝など自然に思い浮かんでくるのではないでしょうか。上記の例を参考にしながら、自分の言葉で話してみてください。

②入社意思を伝える

御社に入社する決意が固まりました。
これからよろしくお願いいたします。

入社意思が固まった旨は、はっきりとストレートな言葉で伝えましょう。曖昧でわかりにくい言葉では企業も混乱してしまいますし、「本当に入社したいのだろうか?」と不安に感じてしまいます。

人事担当者は就活生のことを何人も見てきていますので、迷いのある声色はすぐにわかってしまうものです。もしまだ入社意思がはっきりしていないのなら、正直に悩んでいることを伝えた方が良いです。上記の例を参考にしながら、自分の言葉で話してみてください。

③入社に対する意欲を伝える

面接や懇親会でお話させてもらった社員の方々が
とても素敵な方ばかりで、私も一緒に働いていきたいと思いました。
成長意欲を持ち続け、活躍できるように
頑張っていきたいと思います。

これまでの選考で存分に伝えてきたかもしれませんが、改めて入社に対する意欲を伝えておくと、とても好印象です。内定の承諾を決めた経緯や決め手などを含めて、具体的な内容を盛り込むと話しやすいと思います。

また、入社に向けていろいろなイメージを膨らませていると思いますので、それを伝えると企業もとても嬉しく感じます。上記の例を参考に、自分の言葉で話してみてください。

④今後の予定や準備物などの確認

最後に、今後の予定などを確認しましょう。「内定承諾書」などの書類提出手続きは、この時に求められる可能性があります。企業によって異なりますが、入社日を迎えるまでに内定者に向けて懇親会や研修、課題などを実施することが多いです。入社までに勉強しておいた方が良いことなど、気になることがあれば積極的に質問しておきましょう。入社の意欲が伝わり好印象です。

これから長くお世話になる企業ですから、内定が決まってたからといって、気を抜かないように気を付けましょう。連絡はすぐに返す、提出物の期限はきちんと守るなど、基本的なことの積み重ねでその人の印象の良し悪しが固まっていきます。

内定保留をお願いする際の電話の掛け方

「内定を貰った企業から承諾をするかどうか返答を求められているが、第一志望の企業は選考中。内定は失いたくないけれど、就活はまだ続けたい」このジレンマは、多くの就活生の悩みかと思います。この場合は内定の承諾期限を延長してもらえないか打診する、すなわち内定保留をお願いすることになります。

内定保留をお願いすることは、決して間違っていることではありません。しかし、企業にとって印象の良いことではなく、企業の採用活動に迷惑をかける行為だということは頭にいれておいてください。

企業には採用予定人数が決まっていて、内定承諾者が予定人数をどの程度満たしたかによって、更に募集をするべきか、もっと内定を出すべきか、などの判断をします。内定保留はその正確な判断を行うのに影響を及ぼすため、極力避けてほしいのです。内定保留をお願いしようと考えている方は、企業側の事情も理解するようにしましょう。

内定保留をお願いする際の伝え方ポイント4つ

内定保留は企業にとってイレギュラーなお願いであることは理解していただけたと思います。最近は就職活動を終えることを強要する「オワハラ」という言葉が出てきているので不安になるかもしれませんが、企業は就活生に納得できる企業選びをしてほしいと思っているのも事実です。新卒で入社する企業の決定がどれだけ重要であることかも承知しています。

ですので変にごまかしたりせずに、誠意をもって対応をすれば問題が起こることはありません。くれぐれも音信不通になることだけは決してしないようにしてください。

①なるべく早く連絡する

大事なことを後から言われて、困った経験は誰でもあるのではないでしょうか。それと感覚は同じで、内定の保留は企業の採用活動にとって打撃の大きいことですので、伝えるまでの時間が経てば経つほど、迷惑がかかってしまいます。

内定を承諾する意思決定が期限内にできないとわかった時点で、人事担当者に相談をするようにしましょう。正直にどのような点で意思を決めかねているのか、直接相談してみるとよいでしょう。実際にその会社で働いている人からの話を聞いた方が悩みをすぐに解決できる可能性があります。

何もせずに悩んでいる方が、時間が勿体ありません。人事の方々はさまざまな業界について詳しい方が多いので、良いアドバイスが貰えるはずです。

②低姿勢でお願いする

内定保留のお願いは、決してしてはいけないことではありませんが、あくまで就活生はお願いをする側であることは意識しておきましょう。ですので内定保留を企業に打診する際は、なるべく謙虚な姿勢でお願いするよう心がけてください。

ここで横柄な態度、丁寧とは言えない言葉遣い等を使用し、印象の悪くなるような態度を取ってしまうと、聞き入れてもらえるはずのお願いも通らなくなってしまう可能性があります。内定が決まった途端に態度が悪くなる就活生は多く見受けられますので注意が必要です。内定保留とはいえ、仮にもこれから入社する可能性のある企業ですから、良い印象を保てるようにしましょう。

③期間は1週間までに

内定保留の打診をすると当然、「いつまでであれば回答できるのか」という話になります。他の企業の選考状況に依存する部分はあるかと思いますが、基本的には打診してから1週間以内に回答をするように心がけましょう。

選考が全て終わるまで待ってくれる企業も中にはありますが、企業に迷惑がかかることも考慮し、なるべく早めに回答を出す意識が大切です。選考結果がすべて出ていなくても企業同士をあらゆる観点で比較することはできます。その時点でできることはすべて行って、ひとつひとつ気持ちを整理していきましょう。

「もっといい企業があるかもしれない」と、内定を複数もっていながら長く就職活動を続けている人は、自分の軸が定まっていない可能性が高いです。改めて自己分析を振り返り、自分にとって譲れるもの・譲れないものを明確にすると意思決定がしやすくなります。

④内定取り消しの可能性も覚悟しておく

内定承諾の期限を延長してもらうということは、最悪内定取り消しの可能性もあるということを理解しておかなければなりません。内定を保留してもらっている間に、他の学生の採用選考も次々と進んでいます。企業は決められた採用予定人数に達した場合は採用活動を終了しますので、承諾をしかねている方の内定は取り消されてしまう可能性もあります。

企業側の立場に立って考えてみれば、「迷って決められない学生」より「入社意思を固めた学生」の方を採用したいと考えるのは当然のことです。だたし、内定の取り消しが困るからといって内定の承諾をした上で就職活動を継続することは絶対にしないようにしてください。企業に対して失礼で、最も迷惑をかける行為です。

企業からの不在着信はすぐに折り返し電話する

企業からの不在着信が入っていた場合はなるべく早く折り返しの連絡を入れるのがマナーです。ただし電話を掛ける際は、周りが騒がしくないか、電波の状況は悪くないか、メモは用意できているか等、確認してから電話を入れるようにしましょう。もちろん、電車に乗っている最中や大学の授業中など、電話を掛けられない状況である場合は無理して掛ける必要はありません。

人事担当者は皆さんに連絡を取る他にも業務があり、多くの学生さんとやりとりをしていますので、誰から折り返しがあったかを常に確認できるというわけではありません。連絡が取れないことにより人事担当者の仕事が進まないということもありますので、速やかに連絡するように心がけてください。

内定辞退する際の電話の掛け方

先日は内定のご連絡を頂き、誠にありがとうございました。大変勝手ながら、御社への入社を辞退させて頂きたくお電話いたしました。御社はとても魅力的な会社で大変迷いましたが、生まれ育った地元で勤務したいという思いが捨てきれず、他社への入社を決意いたしました。

せっかく貴重なお時間を割いて選考していただいたにもかかわらず、御社に多大なご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございません。

検討した結果、内定を辞退する際には必ず企業へ連絡をしましょう。辞退が確定したらすぐに電話をすることがマナーです。内定を獲得する前から入社に対して迷いがあった場合は、内定の連絡が来た際にすぐに承諾や辞退を伝えるのではなく、一度保留としてしっかり検討してから答えを出すようにしましょう。電話では内定に対してのお礼、辞退の旨、お詫び、辞退をする理由を説明してください。

内定に関する電話は正しく対応しよう

企業から内定をもらうと、連絡をとる回数が格段に増えていきます。内定を承諾するにせよ、しないにせよ、マナーを守り誠実な対応をとることを心がけましょう。「言いにくいから」、「辞退する企業はもう自分には関係ないから」という理由で連絡もなく去っていくことは、最も企業に迷惑をかける行為ですし、人事担当者に悲しい思いをさせてしまいます。連絡が取れない状態が続くと、場合によっては大学やご自宅に連絡が入る可能性もあるので、責任を持って行動しましょう。

電話連絡を取る際のさまざまなポイントをお伝えしましたが、ひとつひとつ丁寧に対応していくことで気持ちよく就職活動を進めていくことができると思います。悔いなく就職活動が終えられるように頑張ってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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