面接対策

新卒の面接での頻出質問厳選10個|好印象につなげるポイントも解説

目次

  1. 新卒の面接では質問に答えるための対策が必要
  2. 面接官が質問をする意図
  3. 新卒の面接でよくある質問10選と回答例
  4. 好印象につなげる回答のポイント
  5. 就活生に聞いた! 面接での話し方のコツ
  6. 対策必須の逆質問の例
  7. 逆質問の注意点
  8. 就活生に聞いた! 逆質問した内容
  9. 新卒の面接の頻出質問は回答を準備して臨もう

新卒の面接では質問に答えるための対策が必要

就活の選考では、面接を受けなければならないことがほとんどです。企業によって選考の回数や細かい内容は異なりますが、面接次第で採用・不採用が決まることは共通しています。就活生は、企業が面接をする意図を知り、よくある質問項目を理解することで、事前に対策することができるでしょう

また、企業側からの「逆質問」に関しても対策をしておく必要があります。エントリーシートや履歴書の書き方だけではなく、面接への対策も、内定を獲得するためには無視できません。この記事では、こうした新卒の面接で質問される内容について解説します。

面接官が質問、あるいは逆質問をする意図や典型的な質問項目などをみていきましょう。

面接官が質問をする意図

面接官が質問をする意図

企業は、就活生がどのような人物なのか知るために面接をおこなっています。学生の考え方だけではなく、人柄や能力などもチェックしているのです。

履歴書だけでは、考え方や人柄などは非常にわかりづらいでしょう。直接会って話す面接だからこそ、就活生のことが理解できます。どのような人物なのかわからなければ、採用に踏み切ることもできません。詳しく面接官が質問をする意図についてみていきましょう。

活躍できる人材かどうか確かめるため

1つ目の理由としては活躍できる人材かどうか確かめるためです。ESやWebテストだけではわからない部分を面接では知ることができます。

実際にその目で見て、あらゆる質問をする中で、企業で活躍できる人材かどうかを確かめることができるのです

また、質問の答えから「[論理的思考力」や「コミュニケーション能力」を確かめることもでき、採用担当者としては面接せずに採用することはできないのです。

人間性を知るため

2つ目の理由としては、人間性を知るためです。履歴書などでは就活生の持っているスキルや能力がある程度わかるかもしれません。

しかし、どれだけ能力やスキルが備わっていたとしても、会社の社風に合わないようだと採用することはできません。社風が自分に合わないことを理由に会社を辞めてしまう社員も多いのも事実です。

質問によってその人の人柄を判断することができます。この部分は対策によって解決できることではありません。いくらその会社に入りたいからといって嘘をついては、入社後社風が自分に合わないため、つらくなってしまいます。

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新卒の面接でよくある質問10選と回答例

新卒の面接でよくある質問10選

 ①自己紹介をお願いします
 ②志望動機を教えてください
 ③長所を教えてください
 ④短所を教えてください
 ⑤学生時代に最も力をいたことは何ですか
 ⑥失敗した経験はありますか
 ⑦周りからどのような人だと思われていますか
 ⑧入社後にやりたいことは何ですか
 ⑨〇年後は何をしていますか
 ⑩他社の選考状況を教えてください

自己紹介や志望動機、自己PRなどは、新卒の面接ではよくある質問です。こうした質問だけではなく、就活生の短所を聞いてきたり、数年後何をしているのかなど、問われる質問は様々です。

このように、企業側はさまざまな質問を繰り出してくるため、どのような内容でもしっかりと答えられるように対策しておきましょう。新卒の面接でよくある質問と回答例、企業の意図などについて詳しく解説します。

①自己紹介をお願いします

○○大学○○学部の○○と申します。大学では、○○のゼミで○○というテーマの卒業論文に取り組んでいます。学業以外では、部活動にも力を入れて取り組んでおります。

私はフットサル部に所属しており、部長としてチームの1部リーグ残留を目指し努力してきました。本日はこれらの活動で培った継続力やリーダーシップについてをお伝えしていければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

面接の初めに、自己紹介を求められるパターンは多いです。一次面接だけではなく、二次面接や最終面接でも、自己紹介を求められる可能性は高いでしょう。自己紹介のコツは、明るくはきはきと話すことで、第一印象を決める自己紹介はこうした爽やかさも重要です

そして、だらだらと長い時間をかけて話すことも避けましょう。短時間で、端的に自分をアピールしてください。また、面接における自己紹介には、コミュニケーションのきっかけという役割もあるため、場を和ませるためにも緊張をしすぎることなく、にこやかにおこないましょう。

自己紹介についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

②志望動機を教えてください

私は、多くのお客様の思い出に残るような魅力的な旅行プランを企画したいと考え、志願いたしました。

とくに御社は、ファミリー層向けの旅行プランに力を入れています。家族旅行とは、かけがえのない思い出になる行事です。その家族旅行をより素敵な思い出にできる企画作りに貢献したいと考えております。

私は、大学時代の飲食店でのアルバイトを通じて高いコミュニケーション能力を身につけることができました。この能力を活かし、お客様のニーズを聞き取ることで魅力的な企画を提案し、貢献していきます。

志望動機を聞かない企業はないでしょう。それほど、面接において重要な質問内容です。たくさんの業界や企業がある中、なぜうちの企業なのかを知ることで、面接官は、入社することへどれくらいの熱意があるのかをチェックしています。

学生は、「会社に入って何を実現したいのか」「なぜこの会社でなければならないのか」などを真剣に考えて、採用担当者を納得させるような内容にしなければなりません。そのため、面接する会社がどのような人物像を求めているのか、企業研究をしておく必要があります。

さらにその企業研究から、その企業でなければならない理由を話すと説得力のある志望動機を完成させることができます。志望動機についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

③長所を教えてください

私の長所は、向上心があることです。私は大学1年生の頃から飲食店でアルバイトをしています。始めた当初は、教えられたことをこなすだけで精一杯でした。しかし、教えられたことをやるだけの自分を悔しく思い、できることを少しづつ増やしていくことを目標に日々取り組みました。

接客から仕込み、在庫の管理など、できることはないか常に気を配りました。その結果、締め作業やアルバイトのシフト管理などを任されるようになりました。今ではバイトリーダーとして、新人アルバイトの教育担当も務めています。

このように、私は現状に満足せず、常に成長を続けようとする向上心をもっています。御社でも、業務で困難な状況に陥っても、向上心をもって最後までやり通すことで貢献していきたいと考えております。

長所を聞く企業も多いです。長所を質問する意図は、就活生が自分を客観的にみているかどうか判断するためです。具体的なエピソードを交えながら、自分の言葉で伝えましょう。

また、長所を述べるときは、その能力が仕事にどのように役立つのかを話すことも大切です。自分を採用することで、企業にどのようなメリットが生まれるのかを考えておく必要があります

自分の長所について、エピソードを交えながら話せるようになるには、自己分析が必要不可欠です。自己分析をすることで、自分の経験や出来事をもとに、長所を探すことができます。自分の長所がみつけられないという人は、自己分析が十分にできているのかを振り返ってみましょう。

魅力的な長所を話すための方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

④短所を教えてください

私の短所は、心配性なところです。毎週ゼミでおこなわれる進捗報告会では、細かいところまで気になるあまり、ぎりぎりまで資料の修正をしてしまうことがありました。

そのため、現在は余裕のあるスケジュールで進めるように意識しています。心配性なおかげでミスをすることは少ないため、スケジュール管理に気を配りながら仕事も進めていきたいと考えております。

面接では、長所だけではなく短所を聞かれることもあります。短所では自分のマイナス面を伝えなければいけないため、誤魔化したくなることもあるでしょう。しかし、誤魔化さずに伝えることが大切です。

誤魔化すのではなく、短所があることを認めてどのように改善していくのかを伝えればよいのです。短所のみを伝えてしまうと、よい印象を残しにくいように感じるでしょう。

しかし、短所をしっかりと認め、補うために努力していることや、短所を克服したエピソードがあれば、素直で向上心のある良い印象を残せます。自身の短所もしっかりと分析して、答えられるようにしましょう。

また、長所と短所は紙一重です。以下の言い換え表もうまく利用して自分の長所と短所を見つけてみましょう。

短所⇔長所変換表

大雑把⇔大胆
心配性⇔丁寧
気が弱い⇔優しい
頑固⇔負けず嫌い
飽き性⇔好奇心旺盛
自己中心的⇔主体性がある
軽率⇔行動力がある
我が強い⇔リーダーシップがある
世話焼き⇔コミュニケーション力がある
人の意見に流されやすい⇔協調性がある
自己主張が強い⇔積極性がある
ひとつのことに没頭しやすい⇔努力家である
優柔不断⇔柔軟性がある

短所と長所についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

⑤学生時代に最も力をいれたことは何ですか

私は、学生時代にアルバイトに力をいれて取り組んできました。大学1年生から始めた飲食店でのアルバイトで、私はお客様に喜んでもらえることにやりがいを見出しました。

そのため、接客はもちろん清掃や仕込み作業などを通じて、お客様が過ごしやすい環境を整えたりサービスを提供することに励みました。

その結果、よりよい接客を目指したことでコミュニケーション能力が身につきました。また、常にレベルの高いサービスを目指す向上心も身につけることができました。

御社でも、これらの経験を活かしてクライアントとの円滑なコミュニケーションや、よりよい企画作りに貢献していきたいと考えております。

「学生時代に最も力をいれたことは何ですか」という質問も、面接では珍しくありません。就活ではよく「学チカ」とも呼ばれます。学生時代に頑張ったことを聞くことで、学生が目の前の課題にどのように向き合ったのか、またその際、困難をどう乗り越えてきたか具体的に知ることができます。

中途採用であれば、前職でどのような経験を経てそんなスキルや能力があるのかを聞けば、自分の会社でどのような活躍をしてくれるのか判断も簡単です。

学生の場合、実務の経験がないため、代わりに学生時代の頑張ったエピソードを聞いて、入社後に活躍できるかどうかを見極めているのです。その頑張りが仕事において再現性があると、採用担当者から見ても好印象です。

そして学チカからは人柄や価値観を知ることができます。結果を生み出すためにどんな工夫をしたのか、どんなプロセスがあったのか、深堀をすればするほどその人の人柄や、意思決定をするときの価値観が浮き彫りになります

その人間性や価値観は会社の社風に合っているか、会社という組織の中でのチームを大切にしてくれるかどうかの、大切な判断材料になります。

学生時代頑張ったことであるため、もちろん学業についてや部活動・サークルについてアピールすることも良いでしょう。それらで特にアピールすることがないという場合は、この例文のようにアルバイト経験や、熱中している趣味などでもアピールできます。

学生時代に頑張ったことについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

⑥失敗した経験はありますか

私がバスケットボール部の副部長に就任した当初、練習に参加する部員が数週間で半分にまで減ってしまったことがあります。

そこで、参加しなくなってしまった部員たちに話を聞いてみると、部長と私の2人で全ての練習メニューを考えてしまったことが原因で、練習についていけなくなったと感じている人が多いことがわかりました。

そこから、練習メニューは全員で考え、基礎を教えあう時間も設けることにしました。その後全ての部員が練習に参加するようになり、県でも上位の成績を残せるようになりました。

このことから、リーダーシップを発揮するにはまずコミュニケーションが求められることを学びました。御社では、この経験を活かして社内のコミュニケーションを大切にすることでよりよい仕事をしていきたいと考えております。

仕事をしていると、思い通りに進まずに困難な状況に立たされることがしばしばあります。そのようなときに逃げ出さず、しっかりと対応していける人物かどうかを判断するために、面接では失敗した経験について問われることがあります。

失敗した経験を問われたら、失敗談を話すだけではなく、そこからどのように努力し立ち直ったのかを伝えることが大切です。企業は、失敗の内容よりも、そのあとの行動を評価しています。大きな失敗をしていても、そこからしっかりと努力できる人であることが伝われば、高評価を獲得することができます。

もちろん、失敗談の内容は、大きなことでも小さなことでも構いません。そこからの立ち直り方を具体的に話すことを意識しましょう。

挫折、失敗経験を上手に話す方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

⑦周りからどのような人だと思われていますか

私は、周囲の人から計画性のある人と思われています。私はテニスサークルで副部長を務めていることもあり、イベントを企画する機会がよくあります。

そこで、イベントの趣旨や参加人数の把握、費用の管理などを考えて進めていくことを担当しているため、計画性を評価されるようになりました。

しかし、以前に人の意見を聞き忘れて進めてしまっていると注意されたこともありました。今では、ひとつひとつの段階で立ち止まり、他の人たちと認識に相違がないことに気を配りながら計画することを心がけています。

どのような人柄なのか確認するために、「周りからどのような人だと思われていますか」という質問をしてくる面接官もいます。こうした質問に対してもシンプルに答えるのではなく、具体的なエピソードを交えて、仕事に活かせる長所があることをアピールしましょう。

また、他の人の意見をしっかり聞ける人物なのかチェックする意図もある質問です。実際に働くとなれば、相手の意見を受け止めなければならないシーンにも遭遇します。ときには、批判を受けることもあるでしょう。それらを糧にして活躍できる人物なのか判断するためにも、企業はこの質問を投げかけてきます。

自分がどう思われているのかわからない人は、客観視する能力がないとみられる可能性もあります

この質問に答えるためには、自己分析の延長で「他己分析」をおこなっておくと安心です。他己分析とは、「他人に自分のことを訊いて分析すること」を意味しています。実際に自分は他者からどう見えているのか知っておくことは、新しい自分を発見することもできるので、ぜひやってみましょう。

他己分析のやり方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

⑧入社後にやりたいことは何ですか

私は、ホテルマンとしてお客様が快適に宿泊できるための環境やサービスの提供に貢献したいと考えております。そのために、まずはカウンター業務で直にお客様と接することで、ニーズの把握に努めます。

また、御社では外国人観光客向けのプランにも力を入れておられます。入社後、海外からのお客様にも最高のサービスが提供できるように、現在取り組んでいる外国語の勉強を継続させたいと考えております。

「入社後にやりたいことは何ですか」という質問も、聞かれることは少なくありません。この質問の意図は、どのようなキャリアプランを描いているのか、しっかりと将来を考えているのかをチェックするためです。

さらに、きちんと会社の業務内容を理解しているのか確認するためにも質問しています。上手な答え方のコツは、志望先の企業研究を通じて理解を深めておくことです。具体的な業務や会社の取り組みと絡めて自分のやりたいことを伝えることで、しっかりこの会社での将来を考えられられているという評価が期待できます。

基本的に面接は、素直に話すことを前提にしてます。しかし、企業が求める人物像とはまったく関係のないことをアピールしても意味がありません。そのため、企業研究を面接前にしておくことは非常に重要です。

こちらの記事ではどのような社会人になりたいかの回答について解説しています。あわせて参考にしてみてください。

⑨〇年後は何をしていますか

私は、〇年後は現場監督として、マンションの建設で活躍したい考えております。そのために、入社後は、工事部の一員として現場での経験を積んでいきます。

現場作業員としての仕事を通じて、知識やスキルを身につけることから始めていきます。また、少しでも早くひとり立ちができるように、現場監督のノウハウも学び、努力していきたいと考えております。

「〇年後は何をしていますか」という質問が来るケースも考えられます。この質問の意図は、どのようなキャリアプランを持っているのか、あるいは、どんな将来像を描いているのかをチェックするためです。

採用担当者は、就活生の夢、あるいはビジョンを知ることで、そのような活躍を企業でするのか判断しています。そしてそのプロセスが、企業にとって利益のあるものかどうかを確認しています。

また、就活生がやりたいと思っていることと、企業の方向性が一致しているのかも確かめています。お互いの方向性がずれていると、せっかく入社してもやりたいことと違う辞めてしまう可能性があります。学生に将来の方向性を確かめないことは採用した企業にとっても、学生にとってもリスクが伴うということです。

この質問に対して上手に回答するためには、企業研究と自己分析したうえで、将来の計画をしっかりと立てることです。抽象的なプランでは面接官の心を動かすことができずに、内定が遠のいてしまいます。

将来のキャリアプランを考えておくためにこちらの記事を参考にしてみてください。

⑩他社の選考状況を教えてください

私は、現在、不動産業界を中心に就職活動をしています。

具体的には、A社とB社、C社、D社の選考を進めております。A社は3次面接を控えており、B社は2次面接の結果待ちです。またC社とD社も選考を進めていますが、両社とも1次面接の結果待ちという状況です。

企業が就活生の選考状況について質問するのには、大きく2つの目的があります。1つ目は、就活の軸を知るためです。企業は、就活の軸を知ることで、志望度を測ろうとしています。

他に受けている企業がバラバラの業界であれば、それだけ就活の軸を絞り込めておらず、志望度も低いのではないかと疑われるでしょう。業界を絞っていたり、何らかの基準をもって企業選びをしていることが大切です。

2つ目の目的は、入社してくれる可能性があるかどうかを知るためです。他にいくつも内定を貰っている学生であれば、内定を出しても入社してもらえない可能性が高いでしょう。

また、いくつかの企業で選考が進んでいれば、早めに内定を出さなければ他社にとられてしまいます。このような入社の可能性を探るために、選考状況を尋ねてくる企業も少なくありません

他社の選考状況についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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好印象につなげる回答のポイント

質問に対する回答では話の内容ばかりが面接官の印象に残り、評価につながるわけではありません。裏を返せば、どんなに回答の内容が良くても、他の要素が悪ければ評価されないということです。

ここでは、回答するうえで好印象につなげることができるポイントについて紹介していきます。

結論ファーストで伝える

回答する際に特に大切なのは、最初に結論を述べることです。結論から入ることで、聞き手は、話し手の考えを端的に理解したうえで、話を聞くことができます。

そのため、面接官は結論を最初に聞けると、あとにつづく理由やエピソードを結論に紐づけて理解できるのです。

特にビジネスシーンでも用いられるPoint(結論)、Reason(理由)、Example(実例・具体例)、Point(結論)の頭文字を取った「PREP法」を意識して文章を組み立てることを意識してみましょう

内容だけでなく話し方にも気を配る

回答するうえで内容だけでなく話し方にも気を配ることも、好印象につなげるために大切になります。

強みやエピソードの内容ばかりに気を取られますが、面接官は、話し方や話してるときの態度でも応募者をチェックしています。そのため、どんなに熱意のこもった面白い内容でも、熱意の伝わりにくい話し方やボリュームでは良い印象になりません。

聞き取りやすいボリュームや、スピードを意識し、抑揚や目線などにも気を配ってアピールすることが重要です。

こちらの記事では面接での回答の長さについて解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

就活生に聞いた! 面接での話し方のコツ

面接での話し方のコツ

面接での話し方は、印象を大きく左右する要素です。就活生の皆さんが話し方についてどのようなことを意識しているのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回、就活生の皆さんに、面接での話し方で意識していることを調査したので、ぜひ参考にしてみてください。

明るい表情や話し方で雰囲気を良くするという回答が多数

面接全体の雰囲気が良くなるように、笑顔で話したり、元気に回答することを意識したという声が多く寄せられました。

面接官に対しては明るい印象を残すだけでなく、良い雰囲気にしようという姿勢まで伝わります。良い雰囲気であれば、自然にアピールしやすくもなるので、意識的に明るい表情や声色を意識してみることから始めましょう

しっかり伝わるようにを話す速さを意識したという回答も

アピール内容がしっかり伝わるように、早口にならないように意識したという回答も散見されました。

面接官に対しては明るい印象を残すだけでなく、良い雰囲気にしようという姿勢まで伝わります。良い雰囲気であれば、自然にアピールしやすくもなるので、意識的に明るい表情や声色を意識してみることから始めましょう

面接の緊張する雰囲気の中では、自分の想定以上に早口になってしまうこともあるでしょう。せっかく良いアピール内容を用意できていても面接官が理解できなければ意味がありません。

ゆっくりと話すことは余裕があり、落ち着いた印象にもなるので、頭に入れながら話す意識が必要になるでしょう。

対策必須の逆質問の例

面接担当者から聞かれることは、自己PRや自己紹介、志望動機などの質問だけではありません。企業に対しての質問を聞かれるケースも多いです。これを逆質問と言います。ここでいくつか逆質問の例を紹介します。

・御社が新卒社員に期待していることを教えてください
・入社後の研修はどのくらいの期間でおこなわれますか、また、どのような流れで実際の業務に携わることになりますか
・結婚や出産後も働き続けたいと考えているのですが、女性が働く環境はどのようになっていますか
・一日の仕事の流れを教えてください
・○○部署の構成を教えてください
・御社で活躍されている方に共通の特徴があれば教えてください
・入社までに身につけておくべき知識やスキルはありますか

逆質問の内容は、誰が面接官になるかによって考えてみるのもよいでしょう。たとえば、採用担当者が面接官を務める一次面接では、研修制度や育児休暇の取得状況のような会社の体制を尋ねると詳しく解説してもらうことができます。

現場社員が面接官を務める二次面接では、必要なスキルや詳しい業務内容などについて質問すれば、具体的で分かりやすい回答を得られるでしょう。

逆質問の場面では、企業からどう思われるかを気にするあまり、本当に聞きたいことを尋ねられない就活生も多いでしょう。しかし、企業が逆質問の場を設ける本来の目的は、就活生の疑問点を解消することで志望意欲を高めてもらうことです

入社後に後悔しないためにも、疑問は逆質問の場を利用して解消しておきましょう。

逆質問についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。ぜひ併せて読んでみてください。

逆質問の注意点

逆質問をする際にいくつか注意しなければいけない点があります。社員や役員に直接質問ができる貴重な機会ですが、何でも聞いてよいというわけではありません。

この逆質問でもマナーが見られていると意識することが必要です。そのうえで、入社することを現実的に考えて、有意義に感じられる質問をしましょう。

ここからは、逆質問ですべきでない内容や注意すべきポイントを紹介していきます。

調べれば分かるような質問はNG

何か質問はないのかと聞かれた場合、調べれば分かるような質問は避けましょう。単純な質問をしてしまうと、「業界研究・企業研究ができていない」つまり「熱意がない」と思われしまいます

そもそも就活前、もしくは面接前には、業界・企業研究が欠かせません。しっかりと面接する企業について情報を収集してから、面接に臨みましょう。

また、就活生の質問力をチェックするために、逆質問している可能性もあります。質問力とは課題を見つける能力であり、この能力は、ビジネスシーンで必要不可欠です。採用担当者は無意味に「質問はないのか」と聞いているのではないため、就活生は、受け答えの準備を万全にしておきましょう。

イエスノーで答えられる逆質問はしない

はい、いいえだけで答えられる逆質問は、避けましょう。そうした質問をしても、就活生は詳しい情報を入手することができません。イエスノー以外の返答を求める質問とは、数値で返ってくる内容であったり、企業に対して十分理解したうえでの質問内容です。

逆質問の内容は、すべての企業ごとに変更する必要はありません。むしろ変更しないからこそ、さまざまな会社を比較検討できるということもあります。

会社の強みや経営ビジョン、転勤や異動の回数、社内の雰囲気、企業に不足しているものなど、さまざまな逆質問が可能です。自分が欲しい情報を手に入れるために、逆質問の機会を有効活用できるようにしておきましょう。

残業や休日、給与のことは聞かない

残業や休み、お給料など、福利厚生に関する質問は多くあるでしょう。しかしこれらは面接の中の逆質問で聞くのはNGです。特に休みと残業では、仕事への意欲が低いと思われる可能性があります

まだ働く前であるのにも関わらず残業や休みばかりを気にしているのでは、働き始めたとしても長続きしないのではないかと思われるかもしれません。

労働環境は気になるポイントではありますが、直接的に聞いてしまうのは良くありません。気になるのであれば、社員の1日スケジュールや、1週間の仕事の予定を聞くなど、遠回しに聞いてみましょう。

仕事のスケジュールを聞くと残業の時間や休日については大まかに推測でき、入社を前提とした質問でもあるため、好印象にもなります。

就活生に聞いた! 逆質問した内容

逆質問した内容

面接において必ずと言っていいほど用意される逆質問の機会を有効に使い、アピールにつなげることが選考通過のためには重要です。今回は就活生の皆さんに、逆質問で聞いた内容について聞いてみたので、ぜひ質問作成に役立ててみてください。

入社に向けて役立ちそうな内容を聞いた就活生が多数

入社に向けて必要なことや、入社後に大切なことなど、直近で役立ちそうなことを聞いたという就活生が多数いました。

入社を前提とした質問をしている就活生が多いようです。入社前後の具体的な質問をすることで、入社への意欲をアピールすることができます

加えて、面接官がそのまま入社後の指導役になるケースもあるので、実際に聞いておくと取り組みやすくなる可能性も考えられます。

面接官の会社に対する個人的な考えを聞く就活生も多数

面接官が会社の中にいて感じることやこれまで経験したことを質問したという回答も目立ちました。

面接官の視点から会社について感じていることを聞くことで、社内の雰囲気や、会社に入ることでできる経験などを知ることができます

特に若手の社員と役員とでは感じることや経験も大きく違うので、面接のたびに聞いてみると興味深い回答が返ってくるかもしれませんね。

新卒の面接の頻出質問は回答を準備して臨もう

新卒の面接では、企業からさまざまなことを聞かれます。企業は、就活生の人柄や能力、考え、ポテンシャルなどをみるために質問します。その質問内容は多岐に渡るため、就活生はどんな質問内容であってもしっかりと答えられるように、事前対策をしておきましょう

また、逆質問を求められるケースも少なくありません。「特にありません」といった回答は避け、よく企業研究をしたうえで質問内容を考えるようにしましょう。

面接の質問内容は、ある程度パターンがあるからこそ事前対策可能です。パターンを把握しておけば、面接官に好印象を残すことも難しくありません。新卒の面接で質問される内容について理解し、内定獲得を目指しましょう。

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・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2022年6月22日~27日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の228人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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