内定について
【年賀状は内定先に送るべき?】宛名の正しい書き方と例文
- 178029 views
目次
-
内定先に年賀状を送るべきか
内定先に年賀状を送るかどうかで迷っている人は多いでしょう。4月から入社する会社に新年の挨拶をしたい一方で、入社式を済ませる前に年賀状を送ることが本当に正しいビジネスマナーなのかと疑問に思う人もいます。
最近は年賀状を送るという習慣自体が少ないため、この年賀状の問題について事前に確認しておくことが大切です。マナーを知らないために入社前に恥をかくことがないよう、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
社会人にとって当たり前の習慣を下記の記事で紹介しております。入社前に確認しておきましょう。
必須ではないため出さなくてもOK
実際のところ、内定先に年賀状を送る必要はありません。ビジネスマナーにおいても年賀状を出すことは必須とされていません。そのため、出さなかったからといって内定先に悪い印象を与えることはないでしょう。もちろん、年賀状を出した内定者の配属先が優遇されることもありません。
実際に人事担当が「年賀状は出さなくてよい」と指示することもあります。そのような場合は、無理に年賀状を出さないようにしましょう。
しかし、年賀状を出すことで、これからお世話になる上司や職場の方に、新年の挨拶をすることができます。その結果、丁寧な印象を与えることもできるでしょう。出して損をすることはないため、「年賀状は不要」と指示されていないときは、積極的に年賀状を出してみましょう。
就活生は、年賀状だけではなくお礼状を出す機会もあるでしょう。お礼状の書き方は、下記の記事で解説しております。
内定先から先にきてしまう事もある
年賀状を出していなくても、企業から内定者宛てに年賀状が届く場合があります。その際は、自分も年賀状を返すようにしましょう。出し忘れたら企業に対して失礼になることもあるため、要注意です。うっかりと出し忘れることのないよう、届いたらすぐに年賀状作成に取り組むとよいでしょう。
しかし、年賀状の返事を不要としている企業もあります。これは、企業が関係者全員に年賀状を出しているケースです。その際は、受け取っておくだけでよいでしょう。形式的な文章が印刷されただけの年賀状であれば、このケースだと考えてよいです。
新年を迎えたら、入社まであと3ヶ月となります。社会人としての自覚について、下記の記事を参考に考えてみましょう。
自分が喪中の場合は寒中見舞いを出す
喪中で年賀状を出せない場合は、寒中見舞いを送りましょう。寒中見舞いを出す時期は、松の内から立春までの間です。松の内とは正月の松飾をしておく期間のことで、関東では1月7日、関西では1月15日です。1月下旬を目安に投函すると、間違いないでしょう。
寒中見舞いは新年をお祝いを述べるものではないため、年賀はがきではなく普通ハガキを使用します。冬の風物詩となる挿絵などが描かれていても問題はありませんが、喪中であるため落ち着いたデザインにしましょう。
文面は、寒中見舞いの挨拶と年賀状をいただいたことへの感謝を述べます。また、喪中であることの説明と、お知らせが年を越したということに対してのお詫びを伝えましょう。その後、入社後の意気込みなどについて記述してください。
メールでの挨拶はNG
企業から年賀状が届いた際に、メールで新年の挨拶を済ませるのは控えてください。メールを受け取る企業もありますが、基本的にはマナー違反であるため注意が必要です。
担当者が手間をかけて年賀状を作成したのに、メールで簡単に挨拶を済ませるというのは失礼にあたります。また、簡単でも年賀状に手書きの挨拶を書いて送ると、より丁寧な印象を与えることができます。
年賀状が届いたら年賀状で返事を、というのが日本の文化です。企業からの年賀状には、メールではなく年賀状で返すようにしましょう。
企業から年賀メールが届いたら、返信する必要があります。就活におけるメールのマナーを改めて確認しておきましょう。
内定先から年賀メールが来た場合は返信する
メールでの新年の挨拶はNGとされていますが、内定先から年賀メールが来たときは返信しても構いません。その際は、ビジネスマナーを守って丁寧に返信するようにしましょう。企業からの年賀メールに、絵文字などが使用されていることもあります。しかし、今後は先輩や上司となる方であるため、こちらから送る年賀メールに絵文字を使用するのは好ましくありません。
採用担当者や先輩社員など、複数の社員に年賀メールを送信する際は、一斉送信せずにひとりひとりに宛ててメールを送りましょう。一斉送信のメールを送るよりも、ひとりひとり、宛名を入れてメールを送った方が、受信者により丁寧な印象を与えることができます。
本文には、新年の挨拶だけではなく、入社後の展望や抱負を力強く表現して送信すると好印象となります。誤字脱字にも注意しましょう。
ビジネスメールには署名が必須です。署名の書き方は、下記の記事を参考にしてください。
年賀メールの返信例文
件名:新年のご挨拶(○○大学 ○○○○)
○○株式会社 職員ご一同様
新年明けましておめでとうございます。
今春、貴社に入社させていただく〇〇です。この度は、ご丁寧なお年賀を早々にいただきまして恐縮しております。
4月の入社まであと僅かとなり、入社が待ち遠しいです。
また、学生生活も残り少なくなりましたので、悔いなく充実した時間を過ごさなければと考えております。
今後ますます寒い日が続きますが、お風邪などひきませんよう皆様も十分にご自愛下さい。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
----------------------------------------
○○大学○○学部○○科 ○○○○
Email:*****@****
電話:○○○-○○○○-○○○○
----------------------------------------企業から年賀メールが届いたときは、上記の例文のように今後の仕事への意気込みなども織り込みながら丁寧に作成してください。また、件名や宛名、署名などの漏れがないように注意しましょう。年賀メールでも、ビジネスマナーを守って作成することが大切です。
返信メールのマナーについては、下記の記事で解説しております。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
あわせて活用したい!30秒で面接力がわかる!スマホで診断できるお役立ちツールです。
年賀状の正しい書き方とは
企業に年賀状を出すときは、注意すべき点がたくさんあります。友人に出すかのように普段通り作成するのは止めましょう。マナーが守れていなければ、せっかくの年賀状も台無しです。入社前に会社に悪い印象を与えてしまう可能性があります。マナーを守れていない年賀状なら出さないほうがマシと考えましょう。
最近では年賀状を書く文化も減りつつあるため、書き方が分からない人も多いでしょう。そこで、内定先に送る年賀状の正しい書き方を紹介します。住所や宛名の書き方、賀詞の使い方など、ここで正しいマナーをチェックしましょう。
住所は会社の住所でOK
まずは、送付する住所についてです。入社前は、年賀状を送りたい担当者や上司の自宅の住所が分からないことが多いため、会社の住所を宛先にしてよいです。このとき会社の住所や部署名は、省略しないように気をつけてください。
番地を〇-〇-〇のように省略するのではなく、〇丁目〇番〇号と書くのが丁寧です。これは履歴書などの応募書類を送付する際の注意点と同じです。就活を経験した人にとって当然のことでしょう。
また、会社名や部署名が長く、1行に収まらないときは、2行に分けて書いても構いません。切りのいいところで区切り、見栄えがよくなるように記載しましょう。もちろん丁寧な字で書くことを心がけてください。
住所の書き方は、下記の記事でも詳しく解説しております。
宛名は「御中」と「様」を使い分ける
宛名は、「御中」と「様」を上手に使い分けることが重要となってきます。「御中」は部署や企業といった団体に宛てる際に使い、「様」は特定の個人に宛てる際に使います。例えば、「〇〇株式会社 〇〇部 御中」「〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様」のような使い方になります。
このふたつを同時に使うことはないため、「〇〇株式会社 〇〇部 御中 〇〇様」のように間違った使い方をしないよう、注意しましょう。送る相手に肩書がある際は、名前の前に記載します。例えば「部長 ○○様」となります。「○○部長様」は間違いです。
「様」と「御中」の使い分けについて、下記の記事でも詳しく解説しております。
「謹賀新年」などの賀詞を使用する
本文中にも注意すべきポイントがあります。目上の人に宛てる際には、「謹賀新年」のような新年を祝う賀詞を使用しましょう。
ちなみに賀詞には、「賀正」「迎春」「新春」のように馴染み深い言葉もあります。しかしこれらには相手に敬意を表す「謹んで」「恭しく」という言葉が入っていないため、上司などの目上の人に使用するのは失礼といえます。
「謹賀新年」と同様に内定先への年賀状に使用できるのは、「恭賀新年」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などです。さらに一般的ではありますが、「明けましておめでとうございます」というフレーズも失礼なく使うことが出来るため、頭に入れておきましょう。
新年を迎えてから入社まで、約3ヶ月あります。この期間を活用し、資格の勉強をすることもおすすめです。就職につながる資格を、下記の記事で紹介しております。
一言でも手書きの文章を添える
内定先への年賀状には、一言、手書きの文書を添えましょう。入社後の抱負や今後の仕事に対する熱意、意欲など、オリジナルの一文を手書きで記載するで、受け取った人に目を通してもらいやすくなります。
このとき、つらつらと長文を書く必要はありません。一文でも、自分の気持ちが伝わる言葉を添えてください。とくに難しく考える必要もありません。「一日も早くお役に立てるよう精進します」「精一杯頑張ります」のような簡単な一文で問題ないため、ぜひ丁寧に記載してみてください。
誤字脱字に注意する
書き間違えた際は、新しい年賀はがきに変えて書き直しましょう。修正液を使用するのはマナー違反であるため、避けた方が無難です。誤字脱字があると、相手によってはガサツな印象を与えてしまいます。また、ギリギリになって年賀状を準備したのではないかと思われてしまうでしょう。
とくに肩書きを書き間違えると、相手に大変失礼です。肩書きは、組織や会社の中の社会的な地位を表しているためです。また、「様」や「御中」などの敬称も、間違えると常識のない印象を与えてしまうため注意しましょう。
正しい敬称のつけ方については、下記の記事で解説しております。
適職診断を試してください。
適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
あわせて活用したい!30秒で面接力がわかる!スマホで診断できるお役立ちツールです。
年賀状の例文
謹んで新年のお慶び申し上げます。
貴社に内定を頂きました〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。新年を迎え、社会人としてスタートするべく気持ちを新たにしております。
一日も早く、貴社で活躍できるよう精一杯頑張る所存でございますので、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。年賀状の例文は上記の通りです。新年を祝う丁寧な賀詞から書き始め、大学名・学部・氏名を記載し、自己紹介をしましょう。3文目には「社会人として新しくスタートを切ることを自覚している」という内容が伝わる文章を盛り込むとよいです。ここで、学生気分ではなく、社会人になる準備を始めているということをアピールできます。
さらに「一日も早く貴社で活躍できるよう精一杯頑張る」と入社後の抱負を記載します。ここの文章から企業はやる気があることを読み取ることができます。さらに、最後は今後の指導をお願いする一文で締めましょう。
「本年が皆様にとりまして素晴しき1年となりますよう心よりお祈り申し上げます」という文章を加えると、気遣いが感じられ、より丁寧な印象になるためおすすめです。
入社後の抱負は、入社式で求められることもあります。入社式の決意表明で伝えるべき内容を、下記の記事で解説しております。
元旦に届くように送る
年末は何かと忙しく、学生の方もバタバタしていることでしょう。しかし、年賀状は元旦に届くように早めに投函しておきましょう。基本的には、元旦に年賀状が届くようにするには「12月25日」までにはポストに投函する必要があります。
ただしエリアや配送状況によって25日に投函しても元旦に届かない可能性もあるため、早め早めの気持ちで手配しておくとよいです。仕事で重要な「期限を守る」という最低限のマナーを守るよう心がけましょう。そのようなちょっとしたポイントを会社はみているため、元旦に届くかどうかでも与える印象が変わってきます。
内定先に年賀状を出したら、入社式にも備えましょう。入社式に必要な事前準備を、下記の記事で紹介しております。
年賀状を送って気持ちを新たにスタートしよう
内定先の上司に年賀状を出すことは必須ではないため、無理をして手配する必要はありません。しかし、年賀状が入社前のちょっとしたアピールにはなります。積極的に出してみるとよいでしょう。
ただし、完成度の低い年賀状やビジネスマナーがなっていないものでは、反対に悪いイメージを与えてしまうため注意してください。ハガキの裏面までしっかりとマナーを守って作成し、元旦に会社に届くよう手配すると、好印象を与えることができます。
また、年賀状を出すことで、上司に入社後の抱負を伝えることもできます。気持ち新たに年を越し、社会人としての最高のスタートを切りましょう。
入社に向けてスーツを新調する人もいるでしょう。下記の記事では、入社式に相応しいネクタイの選び方を紹介しております。