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医療業界の志望動機は仕事理解×志望先への共感で差をつけよう
就活を進めていくうちに医療業界を志望することを決めた人もいますよね。そんな人のなかには医療業界を志望する場合に、どのような志望動機が採用担当者の印象に残りやすいか疑問を感じるでしょう。
結論から言うと、医療業界の採用担当者からすると、医療業界の仕事に対する理解が感じられて、共感できる志望動機が魅力的に感じます。
そこでこの記事では、医療業界の志望動機をどのように書けばいいのか悩んでいる人に向けて、医療業界の志望動機でアピールできるポイントや盛り込むべき要素などを紹介します。
志望動機を選考突破の決め手にするためにも、参考にしてください。
まずは押さえたい! 医療業界の基礎知識
医療業界の志望動機を考える際は、事前に医療業界の理解を深めておきましょう。なぜなら、医療業界の基礎知識を固めておくことで、医療業界の採用担当者から共感を得られる志望動機に仕上げられるからです。
そこでここでは、医療業界の就職先や現状、将来性といった基礎知識を紹介します。志望動機を作成する前にしっかりと確認しておきましょう。
おもな就職先:病院・製薬会社・医療機器メーカーの3つ
医療業界のおもな就職先は3つあります。医療業界のなかでも就職先によって仕事内容が異なるため、就職先に応じた志望動機にする必要がありますよ。
そのため、まずは医療業界の基礎知識として医療業界にはどのような就職先があり、自分自身がどの仕事に就きたいのかを考えてみてください。
病院・クリニック
医療業界のなかでも、代表的な就職先が病院・クリニックです。病院やクリニックは、無資格の人からさまざまな医療系の資格を持った人まで幅広く活躍できる場であり、多くの人が毎年就職しています。
病院やクリニックに就職した際のおもな職種は、以下のとおりです。
病院・クリニックには専門的な病気の治療に特化した法人もあれば、総合病院のようにさまざまな病気を治療する法人もあります。
そのため、病院・クリニックを志望する場合は、どのような病気に対応していて、どのような職種の人が活躍している病院なのかを事前に調べておくことが大切ですよ。
大学病院について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
製薬会社
医療業界のなかでも製薬会社は、人々の健康を保つために新薬の開発などをおこなう法人です。そのため、研究や生産、マーケティングなどの職種があります。
製薬会社に就職した際のおもな職種は、以下のとおりです。
製薬会社には開発した薬の有効性や安全性などを伝えて現場に採用してもらう「MR」や、市場で使用されている薬の安全性を監視する「PMS」という職種もあります。
そのため、製薬会社を志望する際は、研究・開発から営業までを通じてどのポジションで活躍したいのかを想定しておくことが大切ですよ。
製薬会社について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
医療機器メーカー
医療機器メーカーは、病院やクリニックで使用される医療機器を開発・販売する就職先です。そのため、医療業界のなかでもモノづくりに特化した業界であり、医療知識だけでなく、機械知識も必要とされます。
医療機器メーカーに就職した際のおもな職種は、以下のとおりです。
医療機器メーカーには、システムの設計をするエンジニア職や機械を開発する開発職がいるほか、製造した医療機器を病院やクリニックに提案する営業職がいます。
また営業職のサポート役として、自社製品の性能などを専門的な知識から病院やクリニックに説明する「アプリケーションスペシャリスト」や、導入サポートを担当する「クリニカルスペシャリスト」もいます。
医療機器業界について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
医療業界の現状:高齢社会で需要がある
昨今の日本は高齢社会であり、病気の治療や介護、リハビリなどを必要とする人が多く、医療業界は需要が高い傾向にあります。
さらに少子化が進んでいることから病院やクリニックの働き手は少なくなっている傾向にあり、供給よりも需要のほうが多いと言えるでしょう。このことから医療業界では戦力となる学生を積極的に採用したいと考える法人は多いと言えます。
また、医療の現場では専門知識が必要とされる仕事も多いため、学生時代に専門的な知識を学んでいれば、それだけで採用担当者からは魅力的な人材に映る場合もあるでしょう。
医療業界の将来性:AIなどのIT技術によって高度な医療が期待されている
昨今のIT技術は急速に発展しており、AI(人工知能)やIoTといった高度なIT技術が将来的に医療業界に大きな影響を与える可能性があると示唆されています。
このことから、今後はIT技術を活用して患者の容態を確認するような、医療業務とデジタル技術を融合させた「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が期待されているのです。
また、現在でも一部の医療現場でDX化が進んでいます。医療業界のDX化の例は、以下のとおりです。
このように医療の現場では着実にAIなどのIT技術が導入されており、今後も活躍の範囲が広がる可能性が考えられています。
医療業界について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
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就活生に聞いた! 志望業界の動向やトレンドの調べ方
志望動機で差別化するためにも、業界の最新動向やトレンドを押さえておくことが重要です。
しかし、志望業界の動向やトレンドの調べ方は、人それぞれ異なります。どのように志望業界の動向やトレンドを調べたらいいのかを知りたいのであれば、ほかの学生の調べ方を参考にすることで、自分では気付けなかった調べ方を見つけられる可能性もあるでしょう。
そこで、学生の皆さんに志望業界の動向やトレンドの調べ方について質問してみました。
インターネットという回答が多数
アンケートの回答には、インターネットという回答が多くみられました。
たしかにインターネットは、スマ―トフォンやパソコンがあればどこでも簡単にアクセスできます。そのため、インターネットを利用することで、簡単に志望業界の動向やトレンドを確認できるでしょう。
ただし、インターネットに記載されているすべての情報が正しいとは限らないため、インターンシップやセミナーなどで情報が正しいかを答え合わせすることが大切ですよ。
日経新聞という回答も
アンケートの回答には、日経新聞という回答もみられました。
日本経済新聞は、日々さまざまな情報を人々に届けています。そのため、特定の業界でおこった出来事やトレンドについても確認できる手段だと言えるでしょう。
また、医療業界においても、「ライフスタイル」というカテゴリーから健康・医療に特化したニュース記事も確認できるため、一度は目を通しておきたいところです。
医療業界の採用担当者が志望動機でチェックしている4つの項目
医療業界の志望動機を作成する際は、医療業界の採用担当者がどのようなところに注目して志望動機を確認しているのかを知っておくと良いですよ。そうすることで、採用担当者の目線から志望動機を作成できます。
そこでここでは、医療業界の志望動機で採用担当者がチェックしている項目を4つ紹介します。採用担当者の目線で志望動機を考えられるようにするためにも、参考にしてください。
①なぜ医療業界を選んだのか
医療業界は、人の健康にかかわる重要な仕事です。そのため、採用担当者は志望動機を通じて、なぜ医療業界を選んだのかという応募者の医療業界に対する気持ちを確認しています。
たとえば、なんとなく医療業界を選んでいる人の場合、医療業界の仕事に対する責任感の重さを理解できておらず、ちょっとしたミスで患者の今後の生活に大きな影響を与えてしまう可能性がありますよね。
一方で、これまでの経験などから医療業界に対して強い思いがある場合は、前向きに仕事に取り組んでくれることが想定でき、一つひとつの仕事に責任感を持って真剣に向き合ってくれると感じられるでしょう。
このように採用担当者は、志望動機から応募者が医療業界をなぜ選んだのかを確認しつつ、入社後に責任感を持って仕事に取り組んでくれる人材であるかを確認しているのです。
②医療業界でどのように活躍したいか
志望動機を通じて医療業界に対する思いがわかったとしても、医療業界で活躍する意気込みが伝わらない場合、入社後に熱心に仕事に取り組んでくれるかは疑問を感じるでしょう。
そのため、採用担当者は志望動機を通じて、応募者が医療業界でどのように活躍したいと考えているのかを確認しているのです。
たとえば、志望動機に将来的には製薬部門のマネージャーとして、多くの人々が必要としている新薬を開発したいと書かれていれば、仕事に対する意気込みが伝わるほか、入社後に長く活躍してくれる人材であると判断できますよね。
このように採用担当者は、志望動機から医療業界でどのように活躍したいのかを確認するとともに、入社後に前向きに活躍してくれる人材であるかを確認しているのです。
③なぜその病院・企業を選んだのか
医療業界といってもさまざまな病院やクリニック、企業があります。そのため、医療業界のなかでも、なぜ自社を志望したのかが、入社意欲を判断するための大切な要素だと採用担当者は考えています。
たとえば、志望動機に「医療業界として活躍することで人々を救いたいから」と記載されていた場合、自社に入社する理由はわかりませんよね。したがって、入社してもすぐに退職してしまうかもしれない、と感じられるでしょう。
一方で、「貴社が掲げる理念やビジョンに深く共感し、同じ志を持つ仲間と一緒に働きたい」という志望動機では、自社のことを理解していて長く活躍してくれる、と感じられます。
このように採用担当者は、志望動機から自社を選んだ理由が明確であるかを判断し、長期的に活躍できる人材であるかを見極めています。
④医療業界で活躍できる人材であるか
医療業界で活躍できる人材には、いくつかの特徴があります。そのため、志望動機に盛り込まれているエピソードなどから応募者が医療業界で活躍できる人材であるかを採用担当者は確認しています。
医療業界で活躍できる人材のおもな特徴は、以下のとおりです。
たとえば、医療業界は患者と接するだけでなく、その家族や医療関係者ともかかわる機会があります。そのため、どのような立場の人とでもきちんと話せるコミュニケーション能力が必要とされます。
また、一度に複数の患者を担当するケースもあるため、患者ごとに適切な対応ができる柔軟性も必要不可欠なスキルだと言えるでしょう。このように医療業界で活躍できる人材には共通の特徴があるため、採用担当者は志望動機を通じてこれらの特徴があるのかを確認しているのです。
就活生に聞いた! 医療業界を志望した理由
医療業界の志望動機を考える場合、ほかの学生が感じた医療業界の魅力を参考にすることで、自分では気付けなかった志望動機の要素を見つけられる可能性もあるでしょう。
そこで、学生の皆さんに医療業界を志望した理由を質問してみました。
大学で学んだ知識を活かせるからという回答が多数
アンケートの回答には、大学で学んだ知識を活かせるからという回答が多くみられました。
医療業界は、専門的な知識が必要とされる業界です。そのため、医療業界を志望した人の多くは、学校で学んだ知識を活かせる業界であることが医療業界を志望したきっかけであると回答していました。
たしかに、医療業界はさまざまな分野に分かれていることから、幅広い知識を活かせます。そのため、学校で学んだ知識を整理することで、医療業界で活躍できるポジションを見つけられる可能性は高いでしょう。
需要が高いからという回答も
アンケートの回答には、需要が高いからという回答もみられました。
医療業界を志望した理由としては、高齢社会である日本では需要が高いと考えた学生もいました。たしかに少子高齢化が進む日本では、病院やクリニックなどの医療機関を必要としている人は多くいます。
そのため、人材不足に悩まされている病院やクリニックは珍しくないと言えるでしょう。
需要が高い業界の場合、就職後のキャリアプランが豊富であったり、転職先がすぐに見つかったりなどの特徴があります。
したがって、需要の高い医療業界に新卒として入社し、さまざまなスキルを身に付けると、将来的に魅力的な人材に成長できる可能性が高いと言えますね。
医療業界の仕事内容別! 志望動機でアピールできるポイント
医療業界の仕事内容は多岐にわたります。そのため、医療業界を志望する場合は、仕事内容に合わせたアピールポイントを盛り込むことが効果的です。
そこでここでは、医療業界の仕事内容別でのアピールポイントを紹介します。どのようなアピールポイントが採用担当者に魅力的に映るのかを確認してみましょう。
①医療・治療系
医療・治癒系は医師や理学療法士などが活躍する分野で、人々の病気を治したり改善させたりする仕事です。そのため、医療業界のなかでも特に専門的な資格が必要とされます。
このことから医療・治療系の仕事への就職を考える場合、定められた国家資格を保有していることなどが応募資格である可能性も高いため、事前にどのような資格が必要となるかを調べておきましょう。
医療・治療系は人々の生死や生活に直結する仕事を担うことから、医療業界のなかでも特に責任の大きな仕事だと言えますね。
医者について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
医療・治療系は人々の生死や生活に大きくかかわる仕事であることから、責任感を持って仕事に取り組む姿勢や、新しい知識を学び続ける姿勢が必要とされます。
医療・治療系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
医療・治療系の仕事は患者ごとの病気や悩みを判断し、それに合わせて対応していきます。そのため、相手の立場に立って物事を考えられるスキルや、柔軟に対応できるスキルが強いアピールポイントとなりますよ。
②看護系
看護系は医師の判断を仰ぎながら、一つひとつの作業を進める仕事です。
しかし、判断を仰ぐといっても医療用語で指示をされることもあれば、専門的な仕事を任せられる場合もあります。そのため、医療における専門的な知識や技術が必要とされます。
ただし、看護師のサポートをおこなう「看護助手」であれば無資格でも担当できるため、医療業界に興味があれば挑戦することもできますよ。
医療業界における看護系の仕事は、医師からの指示に対して迅速に対応する役割を担うとともに、入院患者などに対して適切なサポートを実施することが求められる仕事だと言えます。
看護師について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
看護系は医師からの指示に対して、医師の意図を把握して迅速に対応する以外にも、患者に対して心身のケアもおこないます。
そのため、言われたことを迅速におこなうスキル以外にも、相手の気持ちを考えられることや人の世話ができることなどがアピールポイントになります。
看護系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
また、看護師は複数のメンバーで構成されたチームで行動して仕事を進める場合が多いため、チームワークを意識して物事に取り組めるかを採用担当者は重視していますよ。
③検査・訓練系
検査・訓練系の仕事には、放射線を用いて検査をおこなう「診療放射線技師」や、視覚障がい者の視覚改善などをサポートする「視能訓練士」などがあります。
検査系の仕事においては迅速に検査を進めて患者の病気を見つけることが求められ、訓練系の仕事においては、患者の症状や状況に合わせながら改善に向けてサポートしていくことが求められます。
これらの仕事も専門的な方法などで検査や訓練を実施することから、専門的なスキルや知識が必要とされる仕事です。
ほかにも、検査結果を伝える際や訓練をおこなう際は、専門知識を持っていない患者に対して病気や症状について説明するため、素人でもわかるようにかみ砕いて説明できる力が求められる仕事だと言えます。
診療放射線技師について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
視能訓練士について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
検査・訓練系の仕事では、検査結果から隠れた病気を見逃さない集中力が必要とされるほか、相手の気持ちを考えながら機能訓練をサポートする力が求められます。
検査・訓練系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
検査担当としての役割は、患者の病気を見逃さずに見つけることです。そのため、一日に多くの検査結果を確認していくなかで、一つひとつの検査結果を細かいところまで確認できる集中力が強いアピールポイントとなりますよ。
④歯科系
歯科系の仕事は、医療業界のなかでも老若男女問わずさまざまな患者に対応する仕事です。ときには子どもの歯科検診などに対応するケースもあります。
この場合、子どもたちが歯科検診に対して恐怖心を抱かないように、リラックスしてもらいながらクリーニングや治療をおこなっていく必要がありますよね。
このことから歯科系の仕事はスキルや知識面だけでなく、さまざまな年代に対応できるスキルを持っていなければ難しい仕事だと言えます。
また、歯科系の仕事には口腔内の治療をおこなう「歯科医師」以外にも、歯のクリーニングをおこなう「歯科衛生士」、歯科医師・歯科衛生士をサポートする「歯科助手」などがあります。
歯科医師や歯科衛生士といった仕事は専門的な資格が必要とされる一方で、歯科助手は無資格でも挑戦できますよ。
歯科医師について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
歯科系の仕事は、幅広い年代の人に対応する仕事であるため、年代に応じた適切な対応が必要とされます。また、歯のクリーニングなどをする際も、患者に歯磨きの仕方をレクチャーしながらクリーニングを進める場合もあるでしょう。
このことから、医療業界のなかでも特にコミュニケーション能力が求められる仕事だと言えます。
歯科系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
歯科系のクリニックには、歯の治療以外にもクリーニングで訪れる人もいます。そのため、毎日多くの患者に対応することから、流れ作業にならずに一人ひとりの患者に対して熱心に対応できる力が必要とされます。
⑤製薬系
製薬系の仕事は、人々が利用する薬を開発・製造する仕事です。
そして製薬系では、薬に対する専門知識はもちろんのこと、どのような薬が人々に求められているのかを調査するマーケティング知識なども問われます。
そのため、ただ新薬を開発するだけでなく、市場動向などを確認して今後の医薬品の研究や開発をどのように進めていけば良いのかなどを考える場合もあるということです。
しかし、人々が必要としている薬を見つけ出して開発することで、多くの人々の病気の治療に貢献できることから、製薬系の仕事は多くの人の役に立てる仕事だと言えます。
製薬業界について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
製薬系は新薬の開発がおもな仕事内容であることから、長い間一つの物事を追求できる集中力や忍耐力が必要とされる仕事です。
また、開発以外にも市場の動向を確認できる力や、最新の研究成果などをすぐに理解するための英語力なども必要とされます。
製薬系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
これらのスキルは人々が求めている薬を開発するために必要とされるスキルなので、当てはまったポイントがあれば志望動機で押し出しましょう。
⑥開発系
開発系の仕事とは、医療の現場で使用される機器の開発をする仕事です。
そして前述したとおり、近い将来にAIなどのIT技術が医療の現場で広く活用される可能性があるため、開発系の仕事としてはAIなどの最先端技術を導入した機器の開発が求められると言えます。
そのため、医療の現場で必要とされる機能や性能が何かを考えながら、最先端技術を取り入れた機器の開発が求められるでしょう。また、一つの機器を開発する際は多くの人がかかわるため、チームで行動できる力も必要とされる仕事です。
医療機器業界について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
開発系の仕事では医療の現場で求められている機能や性能を把握し、それを解決するために最先端技術を取り入れた機器の開発が求められています。
そのため、新しい知識を学べる熱心さや、相手のニーズを判断できるスキルが志望動機のアピールポイントにつながります。
開発系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
また、医療機器の開発に携わる際は、チームで開発プロジェクトを進めることになるため、チームで一つの物事を進められる力は必要不可欠なスキルです。
⑦事務系
病院やクリニックには、さまざまな診療報酬の請求業務や受付業務を担当する事務職が在籍しています。医療業界のなかでも事務系の仕事を志望しようと考えている人もいるでしょう。
特に、事務系の仕事であれば専門的な資格が必要とされないケースも多いため、幅広い学部で就職先として選ばれています。
医療業界における事務系の仕事は、その病院やクリニックに訪れる患者に対してファーストコンタクトを取る立場である可能性が高く、その人の対応次第で病院・クリニックの印象が大きく左右されると言えます。
このことから、事務系の仕事にはさまざまな業務をこなせるスキル以外にも、訪れる患者が「もう一度利用したい」と思えるような対応力が必要とされる仕事です。
医療事務について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
アピールできるポイント
事務系の仕事は訪れる患者一人ひとりに対して、どのような要件で病院・クリニックに訪れたのかを確認する受付業務を担う可能性があります。その場合、相手のニーズを理解する力が求められます。
また、事務職として請求業務などの幅広い業務を担当するため、優先順位を付けて仕事に取り組める力をアピールできますよね。
事務系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
また事務職もほかの仕事と同様に、チームで役割を分担して仕事を進めることになるため、チームワークがアピールポイントになりますよ。
⑧営業系
医療業界における営業系の仕事は、担当地域の病院やクリニックを回り、自社が提供する医療機器などを提案する仕事です。
そのため、営業職として必要な提案力やコミュニケーション能力はもちろんのこと、自社が提供している医療機器の知識や魅力を専門的な知識を交えながら伝えられる力も問われます。
また機器を提案して販売するだけでなく、導入後のサポートをおこなったり、導入した製品を活かして患者を集客するアドバイスをおこなったりなど、コンサルタント的な役割を担う場合もあります。
医療業界における営業職は、病院やクリニックとの信頼関係を築き、長期的な顧客を確保していくことが役目です。
アピールできるポイント
企業が営業系に求めることは、自社商品の拡販です。そのため、採用担当者からすると、自社商品を拡販できる可能性の高いスキルがあれば、積極的に採用したいと考えるでしょう。
営業系のおもなアピールポイントは、以下のとおりです。
営業職として活躍する際は、提案力やコミュニケーション能力以外にも、忍耐力などもアピールポイントとなります。なぜなら、どんなに営業スキルを持っていても挫折して辞めてしまえば、意味がないからです。
またMRは開発した薬などの安全性や有効性を医療機関等に伝える仕事なので、わかりやすく相手に伝える力も求められます。
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ツールを使えば、志望動機が3分で完成します
志望動機作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい志望動機を作成することができます。
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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。
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魅力度アップ! 医療業界の志望動機に盛り込むべき5つの要素
医療業界の志望動機を考える際は、いきなり文章を考えるのではなく、志望動機に盛り込む要素を考えてから内容を考えましょう。そうすることで、志望動機に書く内容を把握したうえで書き進められるため、スムーズに志望動機を作成できますよ。
そこでここでは、医療業界の志望動機に盛り込むべき要素を5つ紹介するので、どのような要素を志望動機を書く際に考えておけば良いのかを確認してみてください。
①医療業界を志望した背景
医療業界は、人々の生死や健康に深くかかわる仕事です。そのため、採用担当者は応募者の志望動機を通じて医療業界に対する思いを確認しています。
特に医療系とは関係のない学部であるにもかかわらず、医療業界を志望した背景を入念に確認するでしょう。
採用担当者が納得できるような医療業界を志望した背景例は、以下のとおりです。
医学部や看護学部といった医療系の学部ではない場合、このようにこれまでの経験を交えながら医療業界を志望した理由を伝えることで、採用担当者が納得できる志望動機にできますよ。
②医療業界のなかでもなぜその職種なのか
前述したとおり、医療業界のなかにはさまざまな職種があります。そのため、医療業界の採用担当者は、応募者がなぜその職種を志望したのかを志望動機で確認していますよ。
採用担当者が納得しやすい職種を志望したきっかけの例は以下のとおりです。
学校で特定の職種に役立つ専門的な知識を学んでいる場合は、その職種を志望する理由を深く追究される可能性は低いでしょう。
しかし、学校で学んでいることとはあまり関係のない職種を志望する場合は、なぜその職種を志望しているのかを明確に答えられるようにしておくことが大切です。
③志望する仕事に活かせる強み
医療業界の職種が多いことからもわかるとおり、医療業界の仕事内容は幅広く、仕事内容によって活かせる強みも異なります。
たとえば、看護系の仕事であれば、相手の気持ちを考えられるスキルやチームワークが活かせる強みです。また、事務系の仕事であれば、優先順位を付けて物事に取り組めるスキルなどが仕事に活かせる強みだと言えるでしょう。
このように志望する職種によって活かせる強みは異なるため、採用担当者は志望動機に盛り込まれている応募者のエピソードなどから、仕事に活かせる強みを持っているのかを確認しているのです。
④志望する病院・企業ならではの魅力
病院やクリニックごとに強みとしていることは異なります。そのため、採用担当者は自社に対してどのような強みや魅力を感じて志望しているのかを、志望動機を通じて確認しているのです。
病院やクリニックの魅力を調べるおもな方法は、以下のとおりです。
たとえば、医療業界全体の動向や将来性だけが書かれていて、自社についての強みや魅力が書かれていない志望動機の場合、自社に対する入社意欲が低いと感じられますよね。
一方で志望動機に自社だけが持っている特別な医療技術や治療法が盛り込まれていれば、しっかりと自社について調べたうえで応募してきた人材だと思えますよね。
このように、採用担当者は志望動機に盛り込まれている内容が自社ならではの内容であるかを判断することで、応募者の志望意欲を判断しているのです。
⑤入社後にどのように活躍するか
志望動機から判断できることは、応募者の志望意欲だけではありません。その応募者が入社後にどのように活躍できるかも判断できます。
たとえば、学校でどのような医療知識を学び、それを入社後にどのように活かせるかを具体的に説明できていれば、即戦力として活躍してくれる人材だと判断できるでしょう。
また、自身のスキルや経験から医療従事者として、何を意識しながら仕事に取り組むのかが書かれていれば、仕事に対して真剣に取り組んでくれる人材であると思えますよね。
このように採用担当者は、志望動機を通じて入社後に応募者がどのように活躍できるのかを判断することで、入社後も長く活躍してくれる人材であるかを見極めているのです。
仕事の系統別8選! 医療業界の志望動機例文
医療業界の志望動機を考える際は実際の例文を確認すると、どのような流れで志望動機を作成すれば良いのか、流れをつかむことができます。
そこでここでは医療業界における仕事の系統別で、それぞれの志望動機の例文を紹介します。あなたが応募する仕事の例文を確認し、志望動機を作成する際の参考にしてください。
また、病院やクリニックを想定した志望動機の場合は「貴院」としているほか、入社ではなく「入職」と記載しています。
例文①医療・治療系
医療・治療系の場合、患者の治療を担当する立場から患者との適切なコミュニケーションが必要とされます。そのため、医療知識に加え、どのようなことを心掛けて患者と接するかなどを志望動機で伝えると良いですね。
例文②看護系
看護師は、ほとんどの病院やクリニックに在籍しています。そのため、看護師を志望する場合は、なぜその病院・クリニックを選んだのか、看護師目線での志望理由をアピールすることが大切ですよ。
看護師の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文③検査・訓練系
検査・訓練系は、医療業界のなかでもより専門的な知識が問われる仕事です。そのため、どのような知識を大学で学んできたのかをしっかりと伝えるようにしましょう。
また、これまでの経験などを踏まえたうえで、志望病院のどのような検査・訓練に魅力を感じたのかも伝えられると良いですね。
例文④歯科系
歯科系の仕事は、老若男女問わずさまざまな患者に対応するため、大人との接し方だけでなく、子どもと接する力も問われます。そのため、どんな年代の人でも対応できる力を志望動機でアピールすると良いですよ。
歯科衛生士の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文⑤製薬系
製薬系の仕事をするのであれば、薬の開発がおもな仕事になります。そのため、志望企業がどのような技術や強みを持って創薬しているのかを見つけ出し、志望理由としてアピールしましょう。
製薬会社の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文⑥開発系
現代の医療業界では、さまざまな医療機器が活用されています。そのため、志望企業がどのような医療機器の開発をおこなっているのかをしっかりと調べたうえで志望動機を作成しましょう。
また、開発に携わっている企業の多くは、他社に負けない強みを持って開発をおこなっているため、その強みに焦点をあてて志望動機を作成することが大切ですよ。
医療機器業界の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文⑦事務系
医療事務を志望する場合、書類の作成から受付業務など、さまざまな仕事を担うことになります。そのため、一つひとつの作業の効率化を考える以外にも、患者に対しての接し方なども問われるでしょう。
このことから、患者に対してのコミュニケーションが大切であることをこれまでの経験から伝えるとともに、どのように患者に接していくかなどもアピールすると良いですよ。
医療事務の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
例文⑧営業系
医療業界における営業職は、病院やクリニックなど医療の現場に実際に訪れて、自社製品を提案する仕事です。また医療機器の単価は高く、機器によっては数百万円することも珍しくありません。
このことから、医療業界の営業職が扱う商材をどのようにとらえているのか、どのように営業活動をしていきたいのかなどを志望動機でアピールすると良いでしょう。
営業職の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
印象に残りにくい! 医療業界における志望動機のNG例文4選
志望動機を作成する際は、いくつかの注意点を意識する必要があります。そのため、事前に志望動機のNG例文を確認しておきましょう。
ここでは、医療業界における採用担当者の印象に残りにくい志望動機を4つ紹介します。
それぞれの例文を確認し、採用担当者の印象に残りにくい志望動機とはどのような内容なのかを把握しておいてください。
NG例文①医療業界全般に当てはまる内容
私は幼い頃から、人の役に立つ仕事に就きたいと考えていました。そんななかで医療業界に興味を持ったのです。
医療業界に就職することで病気や怪我で苦しむ人々を助けられるため、社会貢献度が高く、やりがいを感じられると思いました。
そして実際に、大学時代に高齢者施設でのボランティア活動に参加し、お年寄りとの交流をおこなったのです。私はこの経験を通じて、医療従事者として高齢者のサポートをおこない、人々の力になりたいと感じました。
貴院に入職後は、患者さんや医療従事者との円滑なコミュニケーションを心掛け、医療チームの一員として貢献したいと考えています。
この例文では、医療従事者として高齢者のサポートをしていきたいことが伝えられています。しかし、志望する病院・クリニックについての記載がなく、医療業界全般に当てはまる内容となっています。
この場合、採用担当者から志望意欲が低いと思われてしまう可能性があるため、志望動機を作成する際は志望する病院・クリニックならではの強みや魅力を盛り込むことが大切です。
NG例文②仕事内容への理解がずれている
私は幼い頃から、医療ドラマに憧れを抱いてきました。そのなかでも、白衣を着た医師が患者を救う姿に感銘を受け、医療業界で働くことを夢見てきました。
そしてその夢をかなえるべく、大学時代には心理学を専攻して人の悩みを聞く姿勢について学んだのです。また、登録販売者資格を取得したこともあり、休日にはドラッグストアで、顧客の症状に合わせて市販薬を提案する経験も積みました。
貴院に入職後はこれらの経験を活かし、最新の医療機器などを利用して患者さんに寄り添った検査をおこなっていきたいと考えています。
この例文は、医療ドラマに憧れを抱いて医療業界を志望したことが伝えられていますが、志望動機としても薄いですよね。
また、学校で心理学を専攻している一方で、入社後の活動として医療機器などを扱った検査のサポートをおこないたいと書かれています。そのため、大学で学んだ内容と仕事内容が一致せず、内容がずれていると判断されるでしょう。
医療業界の志望動機を考える際は、志望する仕事の理解を深め、それに合った具体的なエピソードを挿入することが大切ですよ。
NG例文③具体的なエピソードが盛り込まれていない
私は、人々の健康に貢献したいと考えて貴院を志望しました。
私はコミュニケーション能力と細やかな気配りができると自負しています。そのため、これらのスキルを活かし、貴院に訪れる患者さんとの円滑な関係構築に貢献できると考えています。
貴院に入職後は、まずは現場の業務を丁寧に学び、基礎をしっかりと身に付けたいと考えています。そして、そのうえで自分の知識やスキルを活かし、医療チームの一員として積極的に貢献していきます。
この例文は、人々の健康に貢献したいことが医療業界を志望した理由として書かれています。しかし、なぜそのように感じたのか具体的なエピソードが盛り込まれておらず、内容の薄い志望動機に感じるでしょう。
このような志望動機を回避するためにも、志望動機を具体的にさせるエピソードを盛り込むことを意識してください。
NG例文④入社後の活躍場面をアピールできていない
私は幼い頃から、人々の健康に貢献できる仕事に就きたいと考えていました。
大学3年次には、地域の健康イベントでボランティアスタッフとして参加し、そこで健康診断の受付や案内を担当し、多くの方々の健康に貢献しました。
私はこの経験を通じて、人々の健康への関心の高さを実感するとともに、医療業界で働くことへの思いがさらに強くなったのです。
そして貴院は最先端の医療技術を持っており、予防医学の分野において他社がしていない取り組みを実施していることに魅力を感じます。
私もそんな最先端の医療技術を持っている貴院の一員として、医療業界の発展に貢献したいと考えています。
この例文は、仕事を通じて人々の健康に貢献したいことが伝わる志望動機です。
しかし、入社後にどのように活躍できるのかが記載されていないほか、自身の強みやスキルについても書かれていません。そのため、採用担当者からすると、入社後に活躍できるのか不安を感じるでしょう。
入社後に活躍できることを伝えるためにも、自身の強みやスキルが伝わる具体例を盛り込むとともに、入社後の具体的な活躍場面についても伝えることが大切ですよ。
医療業界の仕事は多岐にわたる! 志望動機では仕事への理解をアピールしよう
医療業界の仕事は多岐にわたります。そのため、医療業界を志望する際は、医療業界のどのような仕事を志望しているのかを明確にし、その仕事内容に合わせて志望動機を考えることが大切です。
医療業界の志望動機をこれから考えようとしている人は、この記事で紹介した医療業界の志望動機を書く際のポイントや例文などを参考に、自分だけの志望動機を考えてみてください。
【医療業界・業界研究に関する調査】
- 調査方法:ポートが運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年8月9日~15日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート
- 調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の38人